説明

通信装置、その処理方法及びプログラム

【課題】
通信装置が複数ある場合であっても、ユーザの所望する装置間で認証を行なえるようにした技術を提供する。
【解決手段】
通信装置は、認証の開始指示を検出すると所定のプロトコル上での認証を受付中である通信装置が存在するか否かを探索する。ここで、認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、自装置の状態を認証受付状態にし、認証受付中の通信装置が探索された場合には当該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、自装置の状態を認証保留状態にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、その処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
装置間の接続に使用されるインターフェースやプロトコル等の種類は多岐に渡る。その1つとして、例えば、ワイヤレスUSB(Wireless USB)が知られている(例えば、特許文献1)。ワイヤレスUSBでは、通信の開始に際して、ホストとデバイスとの間で認証プロセスを行なう必要がある。認証プロセスは、大きく分けて、ニューメリック・アソシエーション(Numeric Association)、ケーブル・アソシエーション(Cable Association)と呼ばれるものが知られている。
【0003】
ニューメリック・アソシエーションを用いた認証プロセスにおいては、デバイスは、ホストに対して無線接続し、暗号化データを交換する。このとき、互いの装置において、同一の数字が表示された場合、ユーザは、デバイス及びホストそれぞれでボタンを押下する。これにより、通信に用いる暗号鍵が交換され、認証が成功となる。ここで、数字が異なる場合や、いずれか一方でしか数字が表示されないような場合には、認証は失敗となる。
【0004】
ここで、図6を用いて、このような認証プロセスが行なわれるシステム環境の一例について説明する。ここでは、1台のデジタルカメラに対して複数のプリンタが存在するケースを考えてみる。
【0005】
ユーザAは、デジタルカメラ50とその近くにあるプリンタ51との間での認証を所望し、プリンタ51及びデジタルカメラ50の「認証開始」ボタンを押下する。また、ユーザBが、プリンタ52の「認証開始」ボタンを押下したとする。ここで、デジタルカメラ50が、プリンタ51からのMMC(Micro-scheduled Management Command)よりも先にプリンタ52からのMMCを受信した場合を考えてみる。この場合、デジタルカメラ50は、当該MMC内の情報によりプリンタ52が認証受付中(Connection Availablity = ALL)である旨を把握し、ユーザAの意図に反して、プリンタ52との間で接続を確立してしまう。
【0006】
これは、ワイヤレスUSB規格においては、認証前に互いの機器情報を得るという構成がないため、最初に探索された装置との間で接続を行なう仕様となっているからである。そのため、図6の場合、デジタルカメラ50は、プリンタ52から接続可(Connect Ack)を受信し、接続を確立してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−201878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した図6に示すケースでは、プリンタ51上に認証の成否を示す数字が表示されない。そのため、ユーザAは、デジタルカメラ50が認証に失敗したと判断してしまう。つまり、デジタルカメラ50が、ユーザAの意図と反したプリンタ52との間で認証を行なったためである。
【0009】
また、図6に示すシステム環境においては、プリンタ51及びデジタルカメラ50に対して再度認証を指示したとしても、ユーザの意図した装置間で認証が行なわれるとは限らない。そのため、使い勝手が悪く、ユーザに負担をかけてしまう。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、通信装置が複数ある場合であっても、ユーザの所望する装置間で認証を行なえるようにした技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、所定のプロトコルに従って通信を行なう通信装置であって、認証の開始指示を検出する検出手段と、前記検出手段による検出に伴って前記所定のプロトコル上での認証を受付中である通信装置が存在するか否かを探索する探索手段と、前記探索手段による探索の結果に応じて通信先装置との間で前記所定のプロトコル上での認証プロセスの実行を制御する認証制御手段とを具備し、前記認証制御手段は、前記探索手段により認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、自装置の状態を認証受付状態にし、前記認証受付中の通信装置が探索された場合には該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、自装置の状態を認証保留状態にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信装置が複数ある場合であっても、ユーザの所望する装置間で認証を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる通信システムの構成の一例を示す図。
【図2】図1に示すプリンタ12の機能的な構成の一例を示す図。
【図3】図1に示す通信システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンスチャート。
【図4】図1に示すプリンタ12における動作の一例を示すフローチャート。
【図5】変形例の一例を示す図。
【図6】従来技術の一例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係わる通信装置、その処理方法及びプログラムの一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態においては、装置間の通信の開始に際して、ニューメリック・アソシエーションを用いた認証プロセスを行なう場合を例に挙げて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態に係わる通信システムの構成の一例を示す図である。
【0016】
通信システムには、1又は複数の通信装置10〜12が配され、これら通信装置10〜12は、所定の通信インターフェース(本実施形態においては、ワイヤレスUSB)を用いて互いに通信を行なう。
【0017】
通信装置10は、デジタルカメラであり、例えば、撮影した画像を通信装置11及び12に向けて送信する。また、通信装置11及び12は、プリンタであり、例えば、デジタルカメラ10から受信した画像に基づいて用紙等の記録媒体上に画像を形成し出力を行なう。デジタルカメラ10と、プリンタ11及び12との間では、例えば、ダイレクトプリント機能が実現される。なお、本実施形態においては、プリンタ11は、従来同様の装置構成であり、プリンタ12は、本実施形態に係わる構成が適用された装置構成を有するものとする。
【0018】
ここで、ワイヤレスUSBによる通信では、一方の装置がホストとして機能し、もう一方の装置がデバイス(デバイスは、ホストにより制御される)として機能する。本実施形態においては、プリンタ11及び12は、ホストとして機能し、デジタルカメラ10は、デバイスとして機能するものとして説明する。
【0019】
以上が、通信システムの全体構成の一例についての説明であるが、必ずしもこのような構成を採る必要はない。例えば、本実施形態においては、通信装置10〜12がプリンタやデジタルカメラで実現される場合を例に挙げて説明するが、これに限られず、通信を行なう装置であれば代用できる。
【0020】
次に、図2を用いて、図1に示すプリンタ12の機能的な構成の一例について説明する。
【0021】
プリンタ12には、例えば、コンピュータが内蔵されている。具体的には、プリンタ12は、CPU21と、メモリ22と、表示部23と、操作部24と、認証開始検出部25と、認証タイマー26と、探索部27と、認証制御部28と、無線通信部29とを具備して構成される。なお、これら各構成部は、バスにより接続されており、相互でデータの受け渡しが可能である。
【0022】
CPU21は、プリンタ12の動作を統括制御する。メモリ22は、CPU21のワーク領域として使用されたり、また、各種プログラム等を格納する領域として使用されたりする。プリンタ12の動作は、例えば、CPU21が、メモリ22に格納されたプログラムを読み出し実行することで実現される。
【0023】
表示部23は、ディスプレイ等で構成され、各種情報の表示を行なう。表示部23には、例えば、認証の成否を示す数字が表示される。操作部24は、ボタン(タッチパネルであってもよい)等で構成され、ユーザからの指示を装置内に入力する。操作部24には、例えば、「認証開始」ボタンが設けられる。
【0024】
認証開始検出部25は、認証プロセスの開始指示を検出する。この検出は、例えば、ユーザによる「認証開始」ボタンの押下に基づいて行なわれる。認証タイマー26は、認証開始検出部25により認証プロセスの開始指示が検出されるとともに、認証を受け付け可能な時間(認証受付時間)の計時を開始する。このタイマーが所定時間計時されても、認証が行なわれなければ、認証タイムアウトとなり、認証失敗となる。
【0025】
探索部27は、所定のプロトコル上での認証を受付中であり、また、ホストとして機能する他の通信装置を探索する。この探索は、制御パケット(MMC)の受信に基づいて行なわれる。認証制御部28は、デバイスとして機能する他の通信装置との間での認証プロセスの実行を制御する。具体的には、暗号化データの交換等の処理を制御する。
【0026】
無線通信部29は、通信インターフェースであり、他の通信装置との間の無線通信を制御する。例えば、探索部27や認証制御部28による通信は、この無線通信部29を介して行なわれる。なお、本実施形態においては、パケットを用いて通信が行なわれる。
【0027】
以上が、プリンタ12の構成の一例についての説明である。なお、デジタルカメラ10やプリンタ12の構成は、従来同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0028】
次に、図3を用いて、図1に示す通信システムにおける処理の流れの一例について説明する。ここでは、デジタルカメラ10とプリンタ12との間で認証プロセスを実行させる場合を例に挙げて説明する。
【0029】
ここで、ユーザBがまず、プリンタ11の「認証開始」ボタンを押下し(S101)、その後、ユーザAが、プリンタ12の「認証開始」ボタンを押下したとする(S102)。これを受けたプリンタ12は、ランダム時間待機した後(S103)、探索部27において、周辺の通信装置を探索する(S104)。なお、ランダム時間(例えば、1〜6秒)待機するのは、複数の通信装置において、「認証開始」ボタンが同時に押下された場合に対処するためである。
【0030】
プリンタ12は、S101で「認証開始」ボタンが押下されたため、認証受付中を示す情報の送信を開始している(S105)。そのため、プリンタ12は、プリンタ11からMMCパケットを受信する(S104)。これにより、プリンタ12は、ホストとして機能する通信装置が周辺にあり、また、当該装置が認証受付中(Connection Availability = ALL)である旨を認識する。そのため、プリンタ12は、「認証保留」を表示する(S106)。その後、プリンタ12は、再度、周辺にあるホストとして機能する通信装置を探索する(S107)。
【0031】
再探索時には、プリンタ11は、認証受付中でない旨の情報(Connection Availability = LIMITED)を送信している(S108)。これにより、プリンタ12は、認証受付中のホストが周辺に存在しない旨を認識する。そのため、プリンタ12は、認証受付中(Connection Availablity = ALL)を送信するとともに(S109)、「カメラ側の認証開始ボタンを押してください」旨を表示する(S110)。このとき、プリンタ12は、認証タイマー26を起動する(S111)。これは、認証受付時間中(例えば、30秒)に、デジタルカメラ10側で「認証開始」ボタンが押下されなかった場合にタイムアウトするためである。なお、タイマー起動後、周辺の通信装置から接続要求(DN_Connect)を受信せず、タイムアウトとなった場合、プリンタ12は、「認証失敗」を表示する。
【0032】
ここで、ユーザAは、プリンタ12の表示に従って、デジタルカメラ10の「認証開始」ボタンを押下する(S112)。これに伴って、デジタルカメラ10から接続要求(DN_Connect)が送信され、プリンタ12は、これを受信する(S113)。
【0033】
接続要求を受信したプリンタ12は、その応答として、デジタルカメラ10に向けて接続可(Connect Ack)を送出する(S114)。その後、プリンタ12とデジタルカメラ10との間で暗号化データの交換が行なわれる(S115)。これにより、デジタルカメラ10及びプリンタ12の表示部には、同じ数字”33”が表示される(S116及びS117)。これを確認したユーザAは、両装置において、「認証完了」ボタンを押下する(S118及びS119)。この押下に伴って、両装置においては、プロトコル上の認証が完了する。
【0034】
図4は、図1に示すプリンタ12における動作の一例を示すフローチャートである。
【0035】
この処理は、ユーザが、プリンタ12に設けられた「認証開始」ボタンを押下すると(S201でYES)、開始する。「認証開始」ボタンが押下されると、プリンタ12は、認証開始検出部25において、認証開始を検出し、認証プロセスを開始する。
【0036】
認証プロセスが開始されると、プリンタ12は、ランダム時間待機した後(S202)、探索部27において、周辺の通信装置の探索を行なう(S203)。探索の結果、認証受付中の他の通信装置(ホスト)を検出した場合(S204でYES)、プリンタ12は、認証制御部28において、装置の状態を認証保留状態に制御する。具体的には、認証受付中である旨の情報を送信せずに、「認証保留」を表示部23に表示する(S205)。この場合、プリンタ12は、再度、S202の処理に戻る。すなわち、他の通信装置(ホスト)が認証受付中となっている場合、自装置による認証プロセスの開始を保留する。
【0037】
一方、認証受付中の通信装置(ホスト)が探索されなかった場合(S204でNO)、プリンタ12は、認証制御部28において、装置の状態を認証受付状態に制御する。具体的には、プリンタ12は、認証受付中である旨の情報の送信を開始する(S206)。このとき、プリンタ12は、「通信先装置(例えば、カメラ)の認証開始ボタンを押下して下さい」旨を表示部23に表示するとともに(S207)、認証タイマー26を起動する(S208)。
【0038】
認証タイマー26が起動すると、プリンタ12は、他の通信装置(デバイス)からの接続要求の受信待ちとなる(S209でNO)。この受信待ちは、認証タイマー26がタイムアウトするまで継続して行なわれる(S210でNO)。なお、タイムアウトした場合(S210でYES)、プリンタ12は、「認証失敗」を表示部23に表示し(S213)、この処理を終了する。
【0039】
接続要求の受信待ちとなったプリンタ12は、接続要求を受信する、若しくは認証タイマー26がタイムアウトするまでは、探索部27において、周辺の通信装置(ホスト)の探索を行なう(S211)。探索の結果、認証受付中の他の通信装置(ホスト)を検出した場合(S212でYES)、プリンタ12は、認証受付中である旨の情報の送信を停止するとともに(S214)、「認証中止」を表示部23に表示し(S215)、この処理を終了する。
【0040】
接続要求受信待ち中に、他の通信装置(デバイス)から接続要求を受信した場合(S209でYES)、プリンタ12は、認証制御部28において、当該接続要求元の通信装置に向けて接続可を送信する(S216)。そして、当該接続要求元の通信装置との間で暗号化データの交換処理を実施する(S217)。
【0041】
この暗号化データの交換が済むと、プリンタ12は、認証番号を表示部23に表示する(S218)。上述した通り、認証が成功した場合には、接続要求元の通信装置においても、プリンタ12と同一の認証番号が表示される。ここでは、説明の便宜上、両装置において、同一の認証番号が表示されたものとする。
【0042】
ここで、この表示を確認したユーザは、プリンタ12に設けられた「認証完了」ボタンを押下する(S219でYES)。これにより、プリンタ12と接続要求元の通信装置との間において、プロトコル上の認証処理が完了する。そのため、プリンタ12は、「認証成功」を表示部23に表示する(S220)。その後、この処理は終了する。
【0043】
以上説明したように本実施形態によれば、認証の開始指示に伴って、他の通信装置が探索されなかった場合には自装置の状態を認証受付状態にし、探索された場合には当該装置が探索されなくなるまで自装置の状態を認証保留状態に制御する。これにより、通信装置が複数ある場合であっても、ユーザの所望する装置間で認証を行なうことができる。
【0044】
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0045】
例えば、上述した実施形態においては、認証開始の指示を与えるようにユーザに促す場合に(図4のS207等)、表示を行なうことでユーザにその旨報知していたが、必ずしも表示により報知する必要はない。例えば、音声メッセージを用いてユーザに報知するように構成してもよい。
【0046】
また、上述した実施形態においては、「通信先装置(例えば、カメラ)の認証開始ボタンを押下して下さい」旨を表示中に(図4のS207等)、認証受付中の他の通信装置(ホスト)が検出された場合、認証を中止していたが、これに限られない。例えば、図5に示すように、他の通信装置(ホスト)の認証をキャンセルするようユーザに促す情報を表示するようにしてもよい(S301)。この場合、プリンタ12は、当該表示を行なった後、再度、S209の処理に戻り、接続要求の受信待ちとなる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のプロトコルに従って通信を行なう通信装置であって、
認証の開始指示を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出に伴って前記所定のプロトコル上での認証を受付中である通信装置が存在するか否かを探索する探索手段と、
前記探索手段による探索の結果に応じて通信先装置との間で前記所定のプロトコル上での認証プロセスの実行を制御する認証制御手段と
を具備し、
前記認証制御手段は、
前記探索手段により認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、自装置の状態を認証受付状態にし、前記認証受付中の通信装置が探索された場合には該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、自装置の状態を認証保留状態にする
ことを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記認証制御手段は、
前記探索手段により前記認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、認証受付中である旨を示す情報の送信を開始し、前記認証受付中の通信装置が探索された場合には該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、前記認証受付中である旨を示す情報を送信しないように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記探索手段により前記認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、前記通信先装置に対して前記認証開始の指示を与えるようにユーザに促す情報を報知し、前記認証受付中の通信装置が探索された場合、認証を保留する旨の情報を報知する報知手段
を更に具備することを特徴とする請求項1又は2記載の通信装置。
【請求項4】
前記認証制御手段は、
前記報知手段により前記認証開始の指示を与えるようにユーザに促す情報を報知している間に、前記探索手段により認証受付中の通信装置が探索された場合、前記検出手段による検出に伴った前記認証を中止し、
前記報知手段は、
前記認証制御手段により認証が中止された場合、認証を中止した旨の情報を報知する
ことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
【請求項5】
前記報知手段は、
前記認証開始の指示を与えるようにユーザに促す情報を報知している間に、前記探索手段により認証受付中の通信装置が探索された場合、他の通信装置による認証をキャンセルするようユーザに促す情報を報知する
ことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
【請求項6】
前記探索手段は、
前記認証の開始指示を受けると、ランダムな時間待機した後、前記探索を開始する
ことを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
デバイスとして機能する通信先装置との間で所定のプロトコルに従った通信を行なう通信装置であって、
認証の開始指示を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出に伴って前記所定のプロトコル上での認証を受付中であるホストとして機能する通信装置が存在するか否かを探索する探索手段と、
前記探索手段による探索の結果に応じて前記通信先装置との間で前記所定のプロトコル上での認証プロセスの実行を制御する認証制御手段と
を具備し、
前記認証制御手段は、
前記探索手段により前記認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、認証受付中である旨を示す情報の送信を開始し、前記認証受付中の通信装置が探索された場合には該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、認証受付中である旨を示す情報の送信を行なわないように制御する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項8】
所定のプロトコルに従って通信を行なう通信装置の処理方法であって、
検出手段が、認証の開始指示を検出する工程と、
探索手段が、前記検出手段による検出に伴って前記所定のプロトコル上での認証を受付中である通信装置が存在するか否かを探索する工程と、
認証制御手段が、前記探索手段による探索の結果に応じて通信先装置との間で前記所定のプロトコル上での認証プロセスの実行を制御する工程と
を含み、
前記認証制御手段は、
前記探索手段により認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、自装置の状態を認証受付状態にし、前記認証受付中の通信装置が探索された場合には該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、自装置の状態を認証保留状態にする
ことを特徴とする通信装置の処理方法。
【請求項9】
所定のプロトコルに従って通信を行なう通信装置に内蔵されたコンピュータを、
認証の開始指示を検出する検出手段、
前記検出手段による検出に伴って前記所定のプロトコル上での認証を受付中である通信装置が存在するか否かを探索する探索手段、
前記探索手段により認証受付中の通信装置が探索されなかった場合、自装置の状態を認証受付状態にし、前記認証受付中の通信装置が探索された場合には該認証受付中の通信装置が探索されなくなるまで、自装置の状態を認証保留状態にする認証制御手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−40894(P2011−40894A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−184831(P2009−184831)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】