遠隔端末の保守システムおよび保守方法
【課題】 端末の稼動状況を遠隔監視することにより障害の発生を防止することのできる遠隔端末の保守システムおよび保守方法を実現する。
【解決手段】 処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して予め定められている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備える端末と、端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して保守拠点端末および携帯電話と接続されて保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画情報を生成して送信する予防保守管理サーバーと、予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信する保守拠点端末と、表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を表示部に表示する携帯端末とを有する。
【解決手段】 処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して予め定められている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備える端末と、端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して保守拠点端末および携帯電話と接続されて保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画情報を生成して送信する予防保守管理サーバーと、予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信する保守拠点端末と、表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を表示部に表示する携帯端末とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遠隔地に配置されている端末の保守を行うシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔地に配置されている端末の保守を行うシステムが特許文献1(特開2002−269643号公報)に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示されるシステムは、障害発生後に、具体的な保守行動を起こすまでに時間がかかることを問題点としてなされたもので、特許文献1には、
(1)店舗POS(Point Of Sales)端末装置が、障害が発生したときに、この障害に対する障害ログ情報と独自に診断した診断結果情報とをコールセンター端末に出力する。
(2)コールセンター端末が、上記の情報を受け、保守に必要な部品と備品の管理番号情報と障害の対処方法とを決定し、この店舗POS端末装置を設定した店舗の担当保守拠点の保守拠点端末に出力する。
(3)担当保守拠点端末が、コールセンター端末より保守に必要な部品と備品の管理番号情報とを受け、この管理番号情報に対応する部品と備品とを店舗に送付する指示を出力し店舗に到着する日時を割り出しこの日時付近に店舗を訪問できる保守員を割り出し、この割り出した保守員の訪問予定日時情報をコールセンター端末を介して障害の発生した店舗POS端末装置に出力する。
以上の構成が開示されている。
【0004】
また、障害の発生の防止を目的とした端末の保守方法としては、POS端末を例とすると、保守員が一定期間毎に予防保守作業を実施していた。
【特許文献1】特開2002−269643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される発明では、障害発生時に具体的な保守行動を迅速に行うことが可能となる。さらに障害の発生を防止するためには上述したような予防保守作業が重要となるが、一般的に予防保守作業を行う期間は端末の稼動負荷の大きさによらず、一定とされていた。このため、稼働負荷の大きな端末については障害発生を防止することができなかった。また、稼働負荷の小さな端末については、予防保守作業が過剰に行われることとなり、必要以上に客先業務を停止させてしまうという問題点があった。
【0006】
上記の問題を解決する方法として、端末の稼働状況を遠隔監視する方法があるが、ユーザー毎に通信環境が異なり、またユーザ先のセキュリティ制限も弊害となって、遠隔監視体制が普及しなかった。
【0007】
本発明は、端末の稼動状況を遠隔監視することにより障害の発生を防止することのできる遠隔端末の保守システムおよび保守方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による遠隔端末の保守システムは、端末と、予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、からなる遠隔端末の保守システムであって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、前記予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成される本発明においては、各ユニットを用いた処理動作が行われると各ユニットの稼動時間に応じて予防保守が行われるので、障害が発生する前に保守を行うことが可能となり、障害の発生を防止することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明の実施例のについて図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明によるシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。本実施例は、店舗100に設置されるPOS端末10と、予防保守管理センター200に設置される予防保守管理サーバー20と、保守拠点300に設置される保守拠点端末30と、保守員400が携帯する携帯電話40から構成されている。
【0012】
POS端末10と予防保守管理サーバー20はPOS端末10から予防保守管理サーバー20へ伝送が行われる一方通行の通信ネットワーク50で接続されている。予防保守管理サーバー20と保守拠点端末30と携帯電話40は、保守会社イントラネット1000内部において、通信ネットワーク60で接続されている。
【0013】
POS端末10は、全国の様々な店舗に設置される売上げ業務用端末である。図2はPOS端末10の構成を示すブロック図である。
【0014】
図2に示されるように、POS端末10は、保守会社が通信費用を負担する無線通信カード1と、プラテン2A、ヘッド2B、カッタ2Cを含むレシートプリンタ2と、ラインディスプレイ3と、IDカードリーダ4と、DISK5と、DISK6と、FAN7と、CPU8と、UPS(Uninterruptible Power Supply)バッテリ9と、CPU温度センサ11と、装置内部温度センサ12と、吸気スリット13と、排気スリット14を含むハードウェアユニットから構成されている。DISK5とDISK6はデータのバックアップを行うために2つ設けられており、同じ内容のデータを格納している。予防保守管理サーバー20および保守拠点端末30は、制御装置、記憶装置、通信機能を含む入出力装置から構成されるコンピュータシステムである。
【0015】
図3は、POS端末10のDISK5、または、DISK6内に構築されるデータの構成を示す図である。図3に示すように、POS端末10の稼動状態を示す稼働ログ情報データベース10Aと、予め定められた閾値を示す予防保守閾値情報データベース10Bと、顧客のシステム内における管理番号を示す顧客システム管理番号10Cとがデータとして備えられている。
【0016】
CPU8は、売上げ処理毎に稼働ログ情報データベース10Aを更新し、その更新結果と予防保守閾値情報データベース10Bの閾値を比較照合する。比較照合の結果、更新結果が予防保守閾値を越えていることを検出した場合は、CPU8は、予防保守を行うための予防保守情報を生成して、無線通信カード1のダイアルアップ通信機能により予防保守管理サーバー20へ送信する。
【0017】
図4は予防保守管理サーバー20の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。図4に示すように、顧客のシステム内におけるアドレスなどの情報を格納する顧客システム情報データベース20Aと、予防保守作業の内容を示す番号を格納する予防保守作業番号データベース20Bと、定期的な交換が必要となる部品を示す寿命部品データベース20Cと、実施した予防保守作業の内容を格納する予防保守作業履歴データベース20Dを備えている。
【0018】
予防保守管理サーバー20の制御装置は、受信した予防保守情報から、作業対象顧客システムにおける重点作業番号と、寿命部品口座番号と、保守拠点番号を解析して予防保守作業計画情報を生成し、入出力装置を介して通信ネットワーク60を介して保守拠点端末30に送信する機能を有している。また、記憶装置内には予防保守作業履歴データベース20Dが備えられ、これを用いて予防保守管理サーバー20の制御装置は、予防保守作業の進捗状況を管理する機能を有する。
【0019】
図5は保守拠点端末30の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。図5に示すように、顧客システム情報データベース20Aと同様の顧客システム情報データベース30Aと、予防保守作業の項目を格納する予防保守作業項目データベース30Bと、保守員400の稼動状況を格納する保守員稼働情報データベース30Cと、寿命部品データベース20Cと同様の寿命部品データベース30Dを備えている。
【0020】
保守拠点端末30の制御装置は、受信した予防保守作業計画情報から作業対象顧客システムにおける重点作業項目と、交換すべき寿命部品を解析し、保守員全員のスケジュール情報と寿命交換部品の在庫状況から作業スケジュールを確定して予防保守作業指示情報を生成して、入出力装置を介してメールで保守員400が持つ携帯電話40に送信すると共に、寿命交換部品の手配を行う機能を有する。
【0021】
保守員400が持つ携帯電話40は、予防保守作業指示情報30Fを受信するためのメール機能と、予防保守管理サーバー20に作業完了報告を実施するためのWEBアクセス機能を有する。
【0022】
通信ネットワーク50は、POS端末10から予防保守管理サーバー20へ、接続先指定の片方向通信にブロック設定されたセキュアな通信網である。通信ネットワーク60は、保守会社イントラネット1000内部の専用通信網である。
【0023】
次に、本実施例の動作について詳細に説明する。
【0024】
図1において、店舗100に設置されているPOS端末10は、保守会社が通信費用を負担する無線通信カード1を備え、稼働ログのカウントにおいて、装置の信頼性維持を前提に設定した予防保守閾値を越えた場合に、通信ネットワーク50を介して、予防保守情報を予防保守管理センター200に設置されている予防保守管理サーバー20に送信する。
【0025】
予防保守管理サーバー20は、受信した予防保守情報の内容を解析して予防保守作業計画情報を作成し、保守拠点イントラネット1000内部の通信ネットワーク60を介して、担当保守拠点300に設置される保守拠点端末30に送信すると共に、予防保守作業履歴情報データベース20Dの更新を行う。
【0026】
保守拠点端末30は、受信した予防保守作業計画情報の内容を解析し、作業対象装置と、重点作業項目と、寿命交換部品を特定した上で、保守員のスケジュール情報と、寿命交換部品の在庫状況から客先訪問可能な日時を割り出し、保守員400が持つ携帯電話40に対して、作業管理番号を付与した予防保守作業指示情報を送信し、寿命交換部品の手配を行う。
【0027】
保守員400は、携帯電話40にて受信した予防保守作業指示情報の内容を確認し、作業予定日時に手配された寿命交換部品を携帯して店舗100を訪問し、POS端末10に対して予防保守作業を実施する。
【0028】
予防保守作業実施時は、予防保守情報に関連する重点作業項目以外に、予防保守仕様書に規定される全ての清掃作業項目を実行し、作業完了後は、清掃作業に関連するユニット別稼働ログ情報を全てリセットすることにより、予防保守作業の出動回数削減を図る。
【0029】
また、店舗100に複数のPOS端末が稼働している場合は、予防保守閾値を越えていない他のPOS端末についても、予防保守仕様書で規定される清掃作業を全て実施し、作業完了後は、清掃作業に関連するユニット別稼働ログ情報を全てリセットすることにより、予防保守作業の出動回数削減を図る。
【0030】
保守員400は、予防保守作業完了後、携帯電話40から予防保守管理サーバー20にアクセスし、作業管理番号をキーワードにして作業完了報告を行う。
【0031】
図6は、予防保守情報の構成を示し、図7は、予防保守作業計画情報の構成を示し、図8は、予防保守作業指示情報の構成を示す。
【0032】
予防保守情報10Eは、顧客システム管理番号10E1および項目別通報番号10E2から構成される。
【0033】
予防保守作業計画情報20Gは、作業管理番号20G1、顧客システム管理番号20G2、保守拠点番号20G3、重点作業番号20G4および寿命部品口座番号20G5から構成される。
【0034】
予防保守作業指示情報30Fは、作業管理番号30F1、顧客情報30F2、顧客システム情報30F3、作業スケジュール情報30F4、重点作業項目情報30F5および寿命交換部品情報30F6から構成される。
【0035】
図9は、保守員400による動作を含め、本実施例におけるPOS端末10、予防保守管理サーバー20、保守拠点端末30による上記の動作を示すフローチャート、図10は予防保守閾値情報データベース10Bの格納内容を示す図である。
【0036】
図9を参照すると、POS端末1にて売上げ処理(ステップ10−1)が実施されると、CPU8は、各ユニットの稼働時間を確認して、稼働ログ情報データベース10Aの内容を更新し(ステップ10−2)、更新した内容を、図10に示される、装置の信頼性維持を前提に設定された予防保守閾値情報データベース10Bと比較する(ステップ10−3)。
【0037】
予防保守閾値情報データベース10Bには、図10に示されるように、POS端末10を構成する各ユニットに対して、監視項目、閾値、通報内容および通報番号が設定されている。CPU8は、閾値越えの監視項目を検出した場合には、顧客システム管理番号10Cを参照して顧客システム管理番号10E1(図6参照)と、項目別通報番号10E2を含む予防保守情報10Eを生成し(ステップ10−4)、無線通信カード1(図1参照)のダイアルアップ通信機能により、通信ネットワーク50を介して予防保守管理サーバー20へ送信する(ステップ10−5)。
【0038】
予防保守管理サーバー20は、予防保守情報10Eを受信すると(ステップ20−1)、顧客システム情報データベース20Aと、予防保守作業番号データベース20Bと、寿命部品データベース20Cを使用し、予防保守情報10Eの内容に応じて、作業管理番号20G1(図7参照)と顧客システム管理番号20G2と、保守拠点番号20G3と、重点作業番号20G4と、寿命部品口座番号20G5を含む予防保守作業計画情報20Gを生成し(ステップ20−2)、通信ネットワーク60を介して保守拠点端末30へ送信したうえで(ステップ20−3)、予防保守作業履歴データベース20Dの更新を行う(ステップ20−4)。
【0039】
保守拠点端末30は、予防保守作業計画情報20Gを受信すると(ステップ30−1)、顧客システム情報データベース30Aと、予防保守作業項目データベース30Bを使用して、作業対象顧客システムにおける重点作業項目を特定し、また、保守員稼働情報データベース30Cと、寿命交換部品データベース30Dから保守員のスケジュール状況と寿命交換部品の在庫状況を参照して作業スケジュールを確定し、作業管理番号30F1と、顧客情報30F2と、顧客システム情報F3と、作業スケジュール情報30F4と、重点作業情報30F5と、寿命交換部品情報30F6を含む予防保守作業指示情報30Fを生成し(ステップ30−2)、通信ネットワーク60を介して保守員400が持つ携帯電話40へメールで送信し(ステップ30−3)、寿命交換部品を手配する(ステップ30−4)。
【0040】
図11は、予防保守作業指示情報30Fの内容を示す図である。図示するように、予防保守作業の項目とこれに対応する所要時間、と合計所要時間が示されている。この他には、作業日時なども示される。携帯電話40は、通話機能の他に、表示部を備えるもので、予防保守作業指示情報30Fの内容は表示部に表示される。
【0041】
保守員400は、携帯電話40のメール機能で受信した予防保守作業指示情報30Fの表示内容を確認し(ステップ400−1)、決められた作業日時に手配済み寿命交換部品を携帯して店舗100を訪問し、POS端末10に対して予防保守作業を実施(ステップ400−2)後、稼働ログ情報データベース10Aの関連カウントを全てリセットする(ステップ400−3)。また、携帯電話40から予防保守監視サーバー20にアクセスし、顧客システム管理番号をキーワードにして作業完了報告を行う。(ステップ400−4)
予防保守管理サーバー20は、予防保守作業の完了報告を受けると(ステップ20−5)、予防保守作業履歴データベース20Dの内容を更新する。
【0042】
上記のように構成される本実施例においては、店舗100に設置されるPOS端末10の稼働状況を遠隔監視する様に構成されているため、稼働状況に応じた適切なタイミングで予防保守作業を実施することで障害の発生を極力防止し、POS端末10の稼働率を向上させることが出来る。
【0043】
その理由は、POS端末の信頼性を維持する稼働閾値を設定した上で、遠隔監視を実施しているためである。
【0044】
また、POS端末と保守会社側のイントラネットとを専用線で結ぶことにより、保守会社側の費用負担により、一律な通信環境をPOS端末に備えることで、稼働状況の遠隔監視体制を普及させ、適切なタイミングで予防保守作業を客先に提供することができる。例えば、全国に設置されている店舗向けPOS端末の稼働状況を遠隔監視し、適切な時期に予防保守作業を実施することができる。
【0045】
なお、上述した実施例は、本発明をPOS端末の保守作業に適用したものであるが、この他にも、一般のコンピュータ端末の保守作業にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明によるシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のPOS端末10の構成を示すブロック図である。
【図3】POS端末10のDISK5、または、DISK6内に構築されるデータの構成を示す図である。
【図4】予防保守管理サーバー20の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。
【図5】保守拠点端末30の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。
【図6】予防保守情報の構成を示す図である。
【図7】予防保守作業計画情報の構成を示す図である。
【図8】予防保守作業指示情報の構成を示す図である。
【図9】保守員400による動作を含め、本実施例におけるPOS端末10、予防保守管理サーバー20、保守拠点端末30による上記の動作を示すフローチャートである。
【図10】予防保守閾値情報データベース10Bの格納内容を示す図である。
【図11】予防保守作業指示情報30Fの内容を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10 POS端末
20 予防保守管理サーバー
30 保守拠点端末
40 携帯電話
50,60 通信ネットワーク
100 店舗
200 予防保守管理センター
300 保守拠点
400 保守員
1000 保守会社イントラネット
【技術分野】
【0001】
本発明は遠隔地に配置されている端末の保守を行うシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔地に配置されている端末の保守を行うシステムが特許文献1(特開2002−269643号公報)に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示されるシステムは、障害発生後に、具体的な保守行動を起こすまでに時間がかかることを問題点としてなされたもので、特許文献1には、
(1)店舗POS(Point Of Sales)端末装置が、障害が発生したときに、この障害に対する障害ログ情報と独自に診断した診断結果情報とをコールセンター端末に出力する。
(2)コールセンター端末が、上記の情報を受け、保守に必要な部品と備品の管理番号情報と障害の対処方法とを決定し、この店舗POS端末装置を設定した店舗の担当保守拠点の保守拠点端末に出力する。
(3)担当保守拠点端末が、コールセンター端末より保守に必要な部品と備品の管理番号情報とを受け、この管理番号情報に対応する部品と備品とを店舗に送付する指示を出力し店舗に到着する日時を割り出しこの日時付近に店舗を訪問できる保守員を割り出し、この割り出した保守員の訪問予定日時情報をコールセンター端末を介して障害の発生した店舗POS端末装置に出力する。
以上の構成が開示されている。
【0004】
また、障害の発生の防止を目的とした端末の保守方法としては、POS端末を例とすると、保守員が一定期間毎に予防保守作業を実施していた。
【特許文献1】特開2002−269643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される発明では、障害発生時に具体的な保守行動を迅速に行うことが可能となる。さらに障害の発生を防止するためには上述したような予防保守作業が重要となるが、一般的に予防保守作業を行う期間は端末の稼動負荷の大きさによらず、一定とされていた。このため、稼働負荷の大きな端末については障害発生を防止することができなかった。また、稼働負荷の小さな端末については、予防保守作業が過剰に行われることとなり、必要以上に客先業務を停止させてしまうという問題点があった。
【0006】
上記の問題を解決する方法として、端末の稼働状況を遠隔監視する方法があるが、ユーザー毎に通信環境が異なり、またユーザ先のセキュリティ制限も弊害となって、遠隔監視体制が普及しなかった。
【0007】
本発明は、端末の稼動状況を遠隔監視することにより障害の発生を防止することのできる遠隔端末の保守システムおよび保守方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による遠隔端末の保守システムは、端末と、予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、からなる遠隔端末の保守システムであって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、前記予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成される本発明においては、各ユニットを用いた処理動作が行われると各ユニットの稼動時間に応じて予防保守が行われるので、障害が発生する前に保守を行うことが可能となり、障害の発生を防止することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明の実施例のについて図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明によるシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。本実施例は、店舗100に設置されるPOS端末10と、予防保守管理センター200に設置される予防保守管理サーバー20と、保守拠点300に設置される保守拠点端末30と、保守員400が携帯する携帯電話40から構成されている。
【0012】
POS端末10と予防保守管理サーバー20はPOS端末10から予防保守管理サーバー20へ伝送が行われる一方通行の通信ネットワーク50で接続されている。予防保守管理サーバー20と保守拠点端末30と携帯電話40は、保守会社イントラネット1000内部において、通信ネットワーク60で接続されている。
【0013】
POS端末10は、全国の様々な店舗に設置される売上げ業務用端末である。図2はPOS端末10の構成を示すブロック図である。
【0014】
図2に示されるように、POS端末10は、保守会社が通信費用を負担する無線通信カード1と、プラテン2A、ヘッド2B、カッタ2Cを含むレシートプリンタ2と、ラインディスプレイ3と、IDカードリーダ4と、DISK5と、DISK6と、FAN7と、CPU8と、UPS(Uninterruptible Power Supply)バッテリ9と、CPU温度センサ11と、装置内部温度センサ12と、吸気スリット13と、排気スリット14を含むハードウェアユニットから構成されている。DISK5とDISK6はデータのバックアップを行うために2つ設けられており、同じ内容のデータを格納している。予防保守管理サーバー20および保守拠点端末30は、制御装置、記憶装置、通信機能を含む入出力装置から構成されるコンピュータシステムである。
【0015】
図3は、POS端末10のDISK5、または、DISK6内に構築されるデータの構成を示す図である。図3に示すように、POS端末10の稼動状態を示す稼働ログ情報データベース10Aと、予め定められた閾値を示す予防保守閾値情報データベース10Bと、顧客のシステム内における管理番号を示す顧客システム管理番号10Cとがデータとして備えられている。
【0016】
CPU8は、売上げ処理毎に稼働ログ情報データベース10Aを更新し、その更新結果と予防保守閾値情報データベース10Bの閾値を比較照合する。比較照合の結果、更新結果が予防保守閾値を越えていることを検出した場合は、CPU8は、予防保守を行うための予防保守情報を生成して、無線通信カード1のダイアルアップ通信機能により予防保守管理サーバー20へ送信する。
【0017】
図4は予防保守管理サーバー20の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。図4に示すように、顧客のシステム内におけるアドレスなどの情報を格納する顧客システム情報データベース20Aと、予防保守作業の内容を示す番号を格納する予防保守作業番号データベース20Bと、定期的な交換が必要となる部品を示す寿命部品データベース20Cと、実施した予防保守作業の内容を格納する予防保守作業履歴データベース20Dを備えている。
【0018】
予防保守管理サーバー20の制御装置は、受信した予防保守情報から、作業対象顧客システムにおける重点作業番号と、寿命部品口座番号と、保守拠点番号を解析して予防保守作業計画情報を生成し、入出力装置を介して通信ネットワーク60を介して保守拠点端末30に送信する機能を有している。また、記憶装置内には予防保守作業履歴データベース20Dが備えられ、これを用いて予防保守管理サーバー20の制御装置は、予防保守作業の進捗状況を管理する機能を有する。
【0019】
図5は保守拠点端末30の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。図5に示すように、顧客システム情報データベース20Aと同様の顧客システム情報データベース30Aと、予防保守作業の項目を格納する予防保守作業項目データベース30Bと、保守員400の稼動状況を格納する保守員稼働情報データベース30Cと、寿命部品データベース20Cと同様の寿命部品データベース30Dを備えている。
【0020】
保守拠点端末30の制御装置は、受信した予防保守作業計画情報から作業対象顧客システムにおける重点作業項目と、交換すべき寿命部品を解析し、保守員全員のスケジュール情報と寿命交換部品の在庫状況から作業スケジュールを確定して予防保守作業指示情報を生成して、入出力装置を介してメールで保守員400が持つ携帯電話40に送信すると共に、寿命交換部品の手配を行う機能を有する。
【0021】
保守員400が持つ携帯電話40は、予防保守作業指示情報30Fを受信するためのメール機能と、予防保守管理サーバー20に作業完了報告を実施するためのWEBアクセス機能を有する。
【0022】
通信ネットワーク50は、POS端末10から予防保守管理サーバー20へ、接続先指定の片方向通信にブロック設定されたセキュアな通信網である。通信ネットワーク60は、保守会社イントラネット1000内部の専用通信網である。
【0023】
次に、本実施例の動作について詳細に説明する。
【0024】
図1において、店舗100に設置されているPOS端末10は、保守会社が通信費用を負担する無線通信カード1を備え、稼働ログのカウントにおいて、装置の信頼性維持を前提に設定した予防保守閾値を越えた場合に、通信ネットワーク50を介して、予防保守情報を予防保守管理センター200に設置されている予防保守管理サーバー20に送信する。
【0025】
予防保守管理サーバー20は、受信した予防保守情報の内容を解析して予防保守作業計画情報を作成し、保守拠点イントラネット1000内部の通信ネットワーク60を介して、担当保守拠点300に設置される保守拠点端末30に送信すると共に、予防保守作業履歴情報データベース20Dの更新を行う。
【0026】
保守拠点端末30は、受信した予防保守作業計画情報の内容を解析し、作業対象装置と、重点作業項目と、寿命交換部品を特定した上で、保守員のスケジュール情報と、寿命交換部品の在庫状況から客先訪問可能な日時を割り出し、保守員400が持つ携帯電話40に対して、作業管理番号を付与した予防保守作業指示情報を送信し、寿命交換部品の手配を行う。
【0027】
保守員400は、携帯電話40にて受信した予防保守作業指示情報の内容を確認し、作業予定日時に手配された寿命交換部品を携帯して店舗100を訪問し、POS端末10に対して予防保守作業を実施する。
【0028】
予防保守作業実施時は、予防保守情報に関連する重点作業項目以外に、予防保守仕様書に規定される全ての清掃作業項目を実行し、作業完了後は、清掃作業に関連するユニット別稼働ログ情報を全てリセットすることにより、予防保守作業の出動回数削減を図る。
【0029】
また、店舗100に複数のPOS端末が稼働している場合は、予防保守閾値を越えていない他のPOS端末についても、予防保守仕様書で規定される清掃作業を全て実施し、作業完了後は、清掃作業に関連するユニット別稼働ログ情報を全てリセットすることにより、予防保守作業の出動回数削減を図る。
【0030】
保守員400は、予防保守作業完了後、携帯電話40から予防保守管理サーバー20にアクセスし、作業管理番号をキーワードにして作業完了報告を行う。
【0031】
図6は、予防保守情報の構成を示し、図7は、予防保守作業計画情報の構成を示し、図8は、予防保守作業指示情報の構成を示す。
【0032】
予防保守情報10Eは、顧客システム管理番号10E1および項目別通報番号10E2から構成される。
【0033】
予防保守作業計画情報20Gは、作業管理番号20G1、顧客システム管理番号20G2、保守拠点番号20G3、重点作業番号20G4および寿命部品口座番号20G5から構成される。
【0034】
予防保守作業指示情報30Fは、作業管理番号30F1、顧客情報30F2、顧客システム情報30F3、作業スケジュール情報30F4、重点作業項目情報30F5および寿命交換部品情報30F6から構成される。
【0035】
図9は、保守員400による動作を含め、本実施例におけるPOS端末10、予防保守管理サーバー20、保守拠点端末30による上記の動作を示すフローチャート、図10は予防保守閾値情報データベース10Bの格納内容を示す図である。
【0036】
図9を参照すると、POS端末1にて売上げ処理(ステップ10−1)が実施されると、CPU8は、各ユニットの稼働時間を確認して、稼働ログ情報データベース10Aの内容を更新し(ステップ10−2)、更新した内容を、図10に示される、装置の信頼性維持を前提に設定された予防保守閾値情報データベース10Bと比較する(ステップ10−3)。
【0037】
予防保守閾値情報データベース10Bには、図10に示されるように、POS端末10を構成する各ユニットに対して、監視項目、閾値、通報内容および通報番号が設定されている。CPU8は、閾値越えの監視項目を検出した場合には、顧客システム管理番号10Cを参照して顧客システム管理番号10E1(図6参照)と、項目別通報番号10E2を含む予防保守情報10Eを生成し(ステップ10−4)、無線通信カード1(図1参照)のダイアルアップ通信機能により、通信ネットワーク50を介して予防保守管理サーバー20へ送信する(ステップ10−5)。
【0038】
予防保守管理サーバー20は、予防保守情報10Eを受信すると(ステップ20−1)、顧客システム情報データベース20Aと、予防保守作業番号データベース20Bと、寿命部品データベース20Cを使用し、予防保守情報10Eの内容に応じて、作業管理番号20G1(図7参照)と顧客システム管理番号20G2と、保守拠点番号20G3と、重点作業番号20G4と、寿命部品口座番号20G5を含む予防保守作業計画情報20Gを生成し(ステップ20−2)、通信ネットワーク60を介して保守拠点端末30へ送信したうえで(ステップ20−3)、予防保守作業履歴データベース20Dの更新を行う(ステップ20−4)。
【0039】
保守拠点端末30は、予防保守作業計画情報20Gを受信すると(ステップ30−1)、顧客システム情報データベース30Aと、予防保守作業項目データベース30Bを使用して、作業対象顧客システムにおける重点作業項目を特定し、また、保守員稼働情報データベース30Cと、寿命交換部品データベース30Dから保守員のスケジュール状況と寿命交換部品の在庫状況を参照して作業スケジュールを確定し、作業管理番号30F1と、顧客情報30F2と、顧客システム情報F3と、作業スケジュール情報30F4と、重点作業情報30F5と、寿命交換部品情報30F6を含む予防保守作業指示情報30Fを生成し(ステップ30−2)、通信ネットワーク60を介して保守員400が持つ携帯電話40へメールで送信し(ステップ30−3)、寿命交換部品を手配する(ステップ30−4)。
【0040】
図11は、予防保守作業指示情報30Fの内容を示す図である。図示するように、予防保守作業の項目とこれに対応する所要時間、と合計所要時間が示されている。この他には、作業日時なども示される。携帯電話40は、通話機能の他に、表示部を備えるもので、予防保守作業指示情報30Fの内容は表示部に表示される。
【0041】
保守員400は、携帯電話40のメール機能で受信した予防保守作業指示情報30Fの表示内容を確認し(ステップ400−1)、決められた作業日時に手配済み寿命交換部品を携帯して店舗100を訪問し、POS端末10に対して予防保守作業を実施(ステップ400−2)後、稼働ログ情報データベース10Aの関連カウントを全てリセットする(ステップ400−3)。また、携帯電話40から予防保守監視サーバー20にアクセスし、顧客システム管理番号をキーワードにして作業完了報告を行う。(ステップ400−4)
予防保守管理サーバー20は、予防保守作業の完了報告を受けると(ステップ20−5)、予防保守作業履歴データベース20Dの内容を更新する。
【0042】
上記のように構成される本実施例においては、店舗100に設置されるPOS端末10の稼働状況を遠隔監視する様に構成されているため、稼働状況に応じた適切なタイミングで予防保守作業を実施することで障害の発生を極力防止し、POS端末10の稼働率を向上させることが出来る。
【0043】
その理由は、POS端末の信頼性を維持する稼働閾値を設定した上で、遠隔監視を実施しているためである。
【0044】
また、POS端末と保守会社側のイントラネットとを専用線で結ぶことにより、保守会社側の費用負担により、一律な通信環境をPOS端末に備えることで、稼働状況の遠隔監視体制を普及させ、適切なタイミングで予防保守作業を客先に提供することができる。例えば、全国に設置されている店舗向けPOS端末の稼働状況を遠隔監視し、適切な時期に予防保守作業を実施することができる。
【0045】
なお、上述した実施例は、本発明をPOS端末の保守作業に適用したものであるが、この他にも、一般のコンピュータ端末の保守作業にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明によるシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のPOS端末10の構成を示すブロック図である。
【図3】POS端末10のDISK5、または、DISK6内に構築されるデータの構成を示す図である。
【図4】予防保守管理サーバー20の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。
【図5】保守拠点端末30の記憶装置内に構築されるデータの構成を示す図である。
【図6】予防保守情報の構成を示す図である。
【図7】予防保守作業計画情報の構成を示す図である。
【図8】予防保守作業指示情報の構成を示す図である。
【図9】保守員400による動作を含め、本実施例におけるPOS端末10、予防保守管理サーバー20、保守拠点端末30による上記の動作を示すフローチャートである。
【図10】予防保守閾値情報データベース10Bの格納内容を示す図である。
【図11】予防保守作業指示情報30Fの内容を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10 POS端末
20 予防保守管理サーバー
30 保守拠点端末
40 携帯電話
50,60 通信ネットワーク
100 店舗
200 予防保守管理センター
300 保守拠点
400 保守員
1000 保守会社イントラネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と、予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、からなる遠隔端末の保守システムであって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、前記予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ことを特徴とする遠隔端末の保守システム。
【請求項2】
予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、ともに遠隔端末の保守システムを構成する端末であって、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、前記予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ものであり、
複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す前記予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備えることを特徴とする端末。
【請求項3】
端末と、保守拠点端末と、携帯端末と、ともに遠隔端末の保守システムを構成する予防保守管理サーバーであって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ものであり、
前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す前記予防保守作業計画情報を生成して送信することを特徴とする予防保守管理サーバー。
【請求項4】
端末と、予防保守管理サーバーと、携帯端末と、ともに遠隔端末の保守システムを構成する保守拠点端末であって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ものであり、
前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の前記予防保守作業指示情報を生成して送信することを特徴とする保守拠点端末。
【請求項5】
端末と、予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、からなるシステムで行われる遠隔端末の保守方法であって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、制御部とを備え、該制御部は、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信し、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成しており、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ことを特徴とする遠隔端末の保守方法。
【請求項1】
端末と、予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、からなる遠隔端末の保守システムであって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、前記予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ことを特徴とする遠隔端末の保守システム。
【請求項2】
予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、ともに遠隔端末の保守システムを構成する端末であって、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、前記予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ものであり、
複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す前記予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備えることを特徴とする端末。
【請求項3】
端末と、保守拠点端末と、携帯端末と、ともに遠隔端末の保守システムを構成する予防保守管理サーバーであって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ものであり、
前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す前記予防保守作業計画情報を生成して送信することを特徴とする予防保守管理サーバー。
【請求項4】
端末と、予防保守管理サーバーと、携帯端末と、ともに遠隔端末の保守システムを構成する保守拠点端末であって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信する制御手段と、を備え、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成し、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ものであり、
前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の前記予防保守作業指示情報を生成して送信することを特徴とする保守拠点端末。
【請求項5】
端末と、予防保守管理サーバーと、保守拠点端末と、携帯端末と、からなるシステムで行われる遠隔端末の保守方法であって、
前記端末は、複数のユニットと、各ユニットの稼動時間についての閾値を格納する予防保守閾値データベ−スと、制御部とを備え、該制御部は、処理動作が行われると各ユニットの稼動時間を確認して前記予防保守閾値データベ−スに格納されている閾値と比較し、超えているユニットがあればその旨を示す予防保守情報を生成して送信し、
前記予防保守管理サーバーは、前記端末と第1の通信ネットワークを介して接続され、第2のネットワークを介して前記保守拠点端末および携帯電話と接続されて前記保守拠点端末および携帯電話とイントラネットワークを構成しており、前記予防保守情報を受信すると、その内容に応じた予防保守作業計画を示す予防保守作業計画情報を生成して送信し、
前記保守拠点端末は、前記予防保守作業計画情報を受信すると、その内容に示される予防保守作業を指示する内容の予防保守作業指示情報を生成して送信し、
前記携帯端末は表示部を備え、予防保守作業計画情報の内容を前記表示部に表示する、ことを特徴とする遠隔端末の保守方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−26184(P2009−26184A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190713(P2007−190713)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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