説明

電子マネー利用履歴管理システム、方法、このシステムを用いた携帯電話機及び充電器

【課題】電子マネーの利用履歴をできる限り長く記憶することを容易にする。
【解決手段】電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理システムに、電子マネーの利用履歴を一時的に格納する移動機100のメモリ103と、移動機を充電器200に載せて接続し移動機の充電を行うと同時に充電器と移動機との認証を行う認証部107、203と、認証部で認証が取れた場合、移動機のメモリから移動した電子マネーの利用履歴を可能な限り長く格納する充電器のメモリ201と、充電器のメモリに電子マネーの利用履歴を格納した後、充電器のメモリから格納された今までの電子マネーの利用履歴を移動機に読み出させ、読み出された今までの電子マネーの利用履歴を表示する移動機の表示部101とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子マネー利用方法に関する。特に、本発明は、電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理システム、方法、このシステムを用いた携帯電話機及び充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
実際に財布を開かずにお金として使用することができる電子マネーの利用方法として、携帯電話機のような移動機に電子マネーの機能を搭載するものがある。
この場合、電子マネーの利用履歴はできる限り長く格納して残しておくべきであるが、携帯電話機の内蔵メモリには限界があるため、携帯電話機の内蔵メモリに全ての電子マネーの利用履歴を格納させて残しておくことが困難であるという問題がる。
【0003】
また、電子マネーの利用履歴を携帯電話機の外部メモリとして、例えば、パーソナルコンピュータに移しておけばよいが、毎日のように使用する電子マネーの利用履歴を毎日パーソナルコンピュータに移すのは煩雑であるという問題がある。
さらに、電子マネーを使用した場合、財布を開かずにお金として使用できる反面、使いすぎてしまうことが懸念されるが、携帯電話機の電子マネーの利用履歴をパーソナルコンピュータに移すと、パーソナルコンピュータで電子マネーの使いすぎた場合には警告を発する管理を行うことができる。
【0004】
しかしながら、電子マネーの使いすぎの警告をパーソナルコンピュータで行うのは煩雑であるという問題がある。
従来では、通信装置(例えば、移動機)に装着された外部記憶媒体(例えば、接触型ICカード)を外すことなく、外部記憶媒体に記憶される情報(例えば、電子マネーに関する情報)の通信を行い、または外部記憶媒体に記憶される情報(例えば、電話番号)を用いて通信装置に入出力される情報の通信(例えば、音声情報の移動通信)を行うため、本発明に係る通信装置は、外部記憶媒体を装着する装着部と、通信装置に情報を入出力する入出力部と、外部記憶媒体が装着部に装着された状態において外部記憶媒体に記憶される情報の通信を行い、または外部記憶媒体に記憶される情報を用いて通信装置に入出力される情報の通信を行う通信部を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、移動機に装着されたICカードを外すことなく、ICカードに記憶された電子マネー情報の通信を行うが、前述のように、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納し、電子マネーの使いすぎの警告を行うことに関する煩雑さを解決することができない。
また、従来では、携帯電話と電子決済通信端末との間で通信を確立させ、購入代金などの決済を可能とした電子マネー機能を有する携帯電話による決済システムであり、レジスタ装置に商品代金が表示された後、電子決済通信端末の送受信部から携帯電話を子機とする識別番号を含む応答要求信号が電磁誘導波に乗せられ発信され、携帯電話と電子決済通信端末との相互の通信が確立し、通信が確立された後は、携帯電話の操作性を良くするため、両者相当の距離を離れても通信できる微弱電波で送受信されるようになるようにした電子マネー機能を有する携帯電話による決済システムを提供するものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
しかしながら、上記特許文献2では、携帯電話と電子決済通信端末との間で通信を確立させ、購入代金などの決済を可能とした電子マネー機能を有するが、前述のように、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納し、電子マネーの使いすぎの警告を行うことに関する煩雑さを解決することができない。
また、従来では、簡単な操作で使用料金の安価な有線電話機に転送することのできる無線通信システムを実現するため、携帯電話機が、その内蔵電池を充電する充電器に載置されて接続されたとき、自機への呼に対する転送先の装置の電話番号を示す転送先番号を基地局に送出し、基地局では、送出された転送先番号を記憶部に記憶し、さらに基地局は、携帯電話機に対する呼に応答し、転送先番号が記憶されていればその転送先番号に対して呼を行い、充電器は、転送先装置である有線電話機の近傍に設け、この有線電話機の装置の電話番号を携帯電話機が送出するようにするものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
しかしながら、上記特許文献3では、充電器は、転送先装置である有線電話機の近傍に設け、この有線電話機の装置の電話番号を携帯電話機が送出するようにするものがあるが、前述のように、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納し、電子マネーの使いすぎの警告を行うことに関する煩雑さを解決することができない。
また、従来では、電子財布システムで。ICカードに蓄積された電子マネーの残高が少なくなったことを。ユーザーが容易に知ることができるようにするため、電子財布システムに。ICカードの残高限界基準値(ショーテージ・リミット)を設定し。電子マネーの転送後には。ICカードの残高を監視し。これをショーテージ・リミットと比較し。ショーテージ・リミット以下なら警告を発生する。また。複数の通貨に対応するために。複数のショーテージ・リミットを管理するショーテージ・リミット・テーブルを設けるものがある(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
しかしながら、上記特許文献4では、電子財布システムで。ICカードに蓄積された電子マネーの残高が少なくなったことをユーザーが容易に知ることができるようにするが、前述のように、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納し、電子マネーの使いすぎの警告を行うことに関する煩雑さを解決することができない。
また従来では、電池を電源とし、予め付与された価値情報から利用時の料金の引き落としを行う携帯端末に対し、価値情報を簡単に付与できるようにするため、ICカードに、価値情報を記憶するメモリと、メモリに対する読み出し及び書き込みを行うCPUとを設け、かつ充電器に、カードの価値情報を読み取るリーダ部と、携帯端末との間で価値情報を伝送する通信インタフェースとを設け、携帯端末の充電の際に充電器にICカードが挿入されると、リーダ部はCPUを介してメモリの価値情報を読み取り通信インタフェースを介し携帯端末に送り、携帯端末のメモリに記憶させるものがある(例えば、特許文献5参照)。
【0009】
しかしながら、上記特許文献5では、携帯端末の充電の際に充電器にICカードが挿入されると、リーダ部はCPUを介してメモリの価値情報を読み取り通信インタフェースを介し携帯端末に送り、携帯端末のメモリに記憶させるが、前述のように、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納し、電子マネーの使いすぎの警告を行うことに関する煩雑さを解決することができない。
【0010】
また、従来では、電力使用料金の安い時間帯をできる限り有効に利用して低料金で且つ効率の良いバッテリの充電を行わせるため、商用電源からの電力を用いてバッテリの充電を行う充電器と、この充電器の充電電流を切換可能な充電電流切換器と、商用電源の時間帯毎の電気料金を記憶したメモリと、バッテリの放電量を求める放電量積算器と、充電器によるバッテリの充電を充電電流切換器の作動を制御して行わせる充電制御器とからバッテリ充電装置が構成され、そして、充電制御器は、放電量積算器により検出されたバッテリの放電量およびメモリに記憶された時間帯毎の電気料金に基づいて次回のバッテリの使用開始時までに低料金でバッテリを満充電させるための時間対充電電流パターンを演算し、この時間対充電電流パターンに基づくバッテリの充電を行わせるように充電電流切換器の電流切換作動制御を行うものがある(例えば、特許文献6参照)。
【0011】
しかしながら、上記特許文献6では、商用電源からの電力を用いてバッテリの充電を行う充電器が開示されているが、前述のように、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納し、電子マネーの使いすぎの警告を行うことに関する煩雑さを解決することができない。
【0012】
【特許文献1】特開2000−196708号公報
【特許文献2】特開2002−269484号公報
【特許文献3】特開平09−051579号公報
【特許文献4】特開平09−062810号公報
【特許文献5】特開平11−018158号公報
【特許文献6】特開平11−214046号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、電子マネーの利用履歴をできる限り長く格納することを容易にし、さらに、電子マネーの使いすぎの警告を行うことを容易にする、電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理システム、方法、このシステムを用いた携帯電話機及び充電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は前記問題点を解決するために、電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理システムにおいて、電子マネーの利用履歴を一時的に格納する移動機のメモリと、前記移動機を充電器に載せて接続し前記移動機の充電を行うと同時に前記充電器と前記移動機との認証を行う認証部と、前記認証部で認証が取れた場合、前記移動機のメモリから移動した前記電子マネーの利用履歴を可能な限り長く格納する前記充電器のメモリと、前記充電器のメモリに前記電子マネーの利用履歴を格納した後、前記充電器のメモリから格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を表示する前記移動機の表示部とを備えることを特徴とする電子マネー利用履歴管理システムを提供する。
【0015】
さらに、前記移動機の表示部に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示した後、再度前記認証部で認証が取られ前記移動機の表示部に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示する要求があっても前記電子マネーの利用履歴に変更がない場合、前記移動機に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示することを禁止する。
さらに、前記移動機に前記電子マネーの利用履歴を表示することを禁止した後、移動機のパスワードの入力があった場合、前記移動機に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示することを許可する。
【0016】
さらに、複数の前記充電器の各々に1つの前記移動機と接続して充電を行う際に、前記認証部で認証が取れた場合、前記充電器のメモリから格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機の表示部に表示させる。
さらに、1つの前記充電器に複数の前記移動機の各々と接続して充電を行う際に、前記認証部で認証が取れた場合、前記充電器のメモリから格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機の表示部に表示させる。
【0017】
さらに、前記認証部で認証が取れた場合、前記移動機から前記充電器のメモリに電子マネーの利用金額の上限の設定値を格納させ、前記充電器のメモリに格納された前記電子マネーの利用金額の上限の設定値と前記充電器のメモリに格納された今までの電子マネーの利用履歴から算出した電子マネーの利用金額とを比較し、前記電子マネーの利用金額が前記上限の設定値を超え、前記充電器から前記移動機に超えた旨が通知された場合、前記充電器から前記移動機に充電を行うと同時に前記移動機の前記表示部に警告画面が表示される。
【0018】
さらに、前記電子マネーの利用金額が前記上限の設定値を超えていない場合、前記充電器から前記移動機への充電のみを行う。
さらに、本発明は、電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理方法において、電子マネーの利用履歴を一時的に移動機に格納する工程と、前記移動機を充電器に載せて接続し前記移動機の充電を行うときに前記充電器と前記移動機との認証を行う工程と、認証が取れた場合、前記移動機から移動した前記電子マネーの利用履歴を充電器に可能な限り長く格納する工程と、前記充電器に前記電子マネーの利用履歴を格納した後、前記充電器から格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に表示する工程とを備えることを特徴とする電子マネー利用履歴管理方法を提供する。
【0019】
さらに、本発明は、電子マネーの利用履暦を管理する携帯電話機において、電子マネーの利用履歴を一時的に格納するメモリと、前記携帯電話機を充電器に載せて接続し前記携帯電話機の充電を行うと同時に前記充電器に前記携帯電話機の認証を行わせ、認証の判定結果に基づき、認証が取れた場合のみ前記電子マネーの利用履歴を前記充電器に移動させ、前記充電器のメモリに可能な限り長く格納させる電子マネー利用履歴出力認証部と、前記電子マネー利用履歴出力認証部によって前記電子マネーの利用履歴を前記充電器に移動させ、前記充電器のメモリに格納させた後、前記充電器のメモリから今までの電子マネーの利用履歴を読み出させ、読み出させた今までの前記電子マネーの利用履歴を表示する表示部とを備えることを特徴とする携帯電話機を提供する。
【0020】
さらに、本発明は、電子マネーの利用履暦を管理する携帯電話機の充電器において、前記携帯電話機に一時的に格納され前記携帯電話機から移動される電子マネーの利用履歴を可能な限り長く格納するメモリと、前記携帯電話機を前記充電器に載せて接続し前記携帯電話機の充電を行うと同時に前記携帯電話機の認証を行い、認証の判定結果に基づき、認証が取れた場合のみ前記携帯電話機から前記メモリに前記電子マネーの利用履歴を移動させ、格納させ、前記メモリに前記電子マネーの利用履歴を格納させた後、前記メモリから今までの前記電子マネーの利用履歴を読み出し、読み出した今までの前記電子マネーの利用履歴を前記携帯電話機に表示させる電子マネー利用履歴出力認証部とを備えることを特徴とする充電器を提供する。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、移動機を充電器に接続した際に、電子マネーの利用履歴を充電器のメモリに移動するようにし、電子マネーの利用履歴は、充電器側のメモリに格納されるので、可能な限り長く格納して残しておくことが可能になり、従来のように、移動機のメモリは電子マネーの利用履歴を格納しなければならないという圧迫から開放されることが可能になる。
【0022】
さらに、移動機を充電器に載せて充電する時に自動で今までの電子マネーの利用履歴を取得することができるので、パーソナルコンピュータ等に接続するような煩雑な作業がなく、毎日の電子マネーの利用履歴を容易に取得することができる。
さらに、充電器に移動した電子マネーの利用履歴は充電器との接続状態の移動機で確認されるが、充電器には移動機と認証を取る機能を設定し、認証が取れない場合、電子マネーの利用履歴を移動させないようにしたので、セキュリティーを確保することが可能になる。
【0023】
さらに、今までの電子マネーの利用履歴に変更がない場合に再閲覧を禁止し、パスワードの入力により再閲覧を許可したので、セキュリティー、プライバシーの保護が可能になる。
さらに、1つの移動機と複数の充電器、複数の移動機と1つの充電器にも本発明の適用を行うので、便宜の向上を図ることができる。
さらに、電子マネーの利用履歴だけでなく、移動機の通話・通信料金にも本発明の適用を行うので、便宜の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯電話機及び充電器の全体構成を示す外観図である。移動機の一例として携帯電話機について説明を行う。本図(a)に示すように、携帯電話機100は、使用中には充電器200と分離され、本図(b)に示すように、携帯電話機100は充電器200に置いた状態で充電される。本発明は、表示部101、操作部102等を有する携帯電話機100を充電器200に置いた状態で、有効となる発明である。本発明では、携帯電話機100の電子マネーの利用履歴を充電器200のメモリに移動させる。
【0025】
充電器200に移動した電子マネーの利用履歴は、充電器200に携帯電話機100を接続した状態で閲覧することとし、また、予め設定した電子マネーの利用金額の上限を超えた場合は、携帯電話機100の表示部に電子マネーの使いすぎであるという警告を表示する。
図2は図1における携帯電話機100の内部の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機100の機能の中から、本発明の特徴的な部分を抜き出した概略構成について説明を行う。
【0026】
携帯電話機100の中で本発明に係る部分として、表示部101、操作部102が設けられ、表示部101は電子マネーの利用履歴、電子マネーの利用金額の上限、使いすぎに対する警告画面を含む情報を表示する機能を有し、操作部102は後述する認証情報を入力し、電子マネーの利用金額の上限を入力する機能を有する。
さらに、携帯電話機100にはメモリ103が設けられ、メモリ103は後述する電子マネーの利用履歴を格納する記憶領域である。
【0027】
さらに、携帯電話機100には電池104が設けられ、電池104は携帯電話機100の各部に電力を供給する機能を有する。
電池105には充電部105が接続され、充電部105は電池104の充電を行う機能を有する。
さらに、携帯電話機100には電子マネー用認証部106が設けられ、電子マネー用認証部106は非接触型認証等を指し、電子マネーの利用時に使われ、利用結果である電子マネーの利用履歴をメモリ103に一時的に格納させる。
【0028】
さらに、携帯電話機100には電子マネー利用履歴出力認証部107が設けられ、電子マネー利用履歴出力認証部107は、後述する充電器/インターフェース108を通して、電子マネーの利用履歴を充電器200に出力してよいかの認証を確認する機能を有する。電子マネー利用履歴出力認証部107は、充電器200とのやり取りによって認証を行う部分であり、後述する制御部109のソフトウエアの一部である。ブロック図を分かりやすくするために、制御部109とは別のブロックとして記載している。認証は、携帯電話機100の固有の番号を送るなどの方法をとることで認証を取るようにする。携帯電話機100と充電器200が1:1で対応できる認証であればよい。
【0029】
充電器/インターフェース108は充電器200との認証、充電器200に対する電子マネーの利用履歴の入出力、充電器200からの警告画面の表示有無などを入力する機能を有する。
表示部101、操作部102、メモリ103、充電部105、電子マネー用認証部106、電子マネー利用履歴出力認証部107、充電器/インターフェース108には制御部109が接続され、制御部109はCPU(中央演算装置)で構成され、携帯電話機100の全体の制御を行い、特に、充電器/インターフェース108を用いて、充電器200に対して認証、データの入出力管理、また、操作部102から入力された電子マネーの利用履歴に対して金額の上限設定、表示部101への警告内容表示などを管理する。
【0030】
すなわち、制御部109は、充電部105から充電器200と接続したとの通知を受けると、充電器/インターフェース108を通して、電子マネー利用履歴出力認証部107に、充電器200との認証を行わせる。
さらに、制御部109は、電子マネー利用履歴出力認証部107の認証が正しい場合、メモリ103から、充電器/インターフェース108を通して、充電器200に電子マネーの利用履歴を移動させ、格納させ且つ、充電部105を介して、電池104への充電を実施させる。
【0031】
制御部109は、電子マネー利用履歴出力認証部107の認証が不正な場合、充電器200に電子マネーの利用履歴への移動処理を停止し、充電部105を介して、電池104への充電のみを実施させる。
さらに、制御部109は、充電器200に電子マネーの利用履歴を格納させた後、充電器200に格納されている今までの電子マネーの利用履歴を、充電器/インターフェース108を通して、表示部101に表示させる。
【0032】
さらに、制御部109は、携帯電話機100と充電器200が接続状態で相互に認証が取れている場合、操作部102から入力されたユーザ操作で、携帯電話機100と充電器200が接続状態で相互に認証が取れている場合、電子マネーの利用金額の上限を、充電器/インターフェース108を通して、充電器200のメモリ201に格納させる。
さらに、制御部109は、充電器200のメモリ201から充電器/インターフェース108を通して、予め設定した電子マネーの利用金額の上限を表示部101に表示させる。
【0033】
さらに、制御部109は、充電器/インターフェース108を通して、電子マネーの利用金額が予め設定した電子マネーの利用金額の上限を超えていることが充電器200から通知された場合、使いすぎであるとの警告を表示部101に表示させる。
図3は図1における充電器200の内部の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、充電器200の機能の中から、本発明の特徴的な部分を抜き出した概略構成について説明を行う。
【0034】
充電器200にはメモリ201が設けられ、メモリ201は電子マネー利用履歴を可能な限り長く格納する記憶領域である。
さらに、充電器200には充電部202が設けられ、充電部202は携帯電話機100の充電部105に接続され、携帯電話機100の電池104に充電を行う機能を有する。
さらに、充電器200には電子マネー利用履歴出力認証部203が設けられ、電子マネー利用履歴出力認証部203は、後述する携帯電話機/インターフェース204を通して、充電器200に対して携帯電話機100との認証を行う。電子マネー利用履歴出力認証部203は、後述する制御部205のソフトウエアの一部である。ブロック図を分かりやすくするために、制御部205とは別のブロックとして記載している。
【0035】
さらに、充電器200には携帯電話機/インターフェース204が設けられ、携帯電話機/インターフェース204は携帯電話機100の充電器/インターフェース108に接続し、携帯電話機100との認証、携帯電話機100に対する電子マネーの利用履歴の入出力、携帯電話機100に警告画面の表示有無の通知などを出力する機能を有する。
メモリ201、充電部202、電子マネー利用履歴出力認証部203、携帯電話機/インターフェース204には制御部205が接続され、制御部205はCPU(中央演算装置)で構成され、充電器200の全体の制御を行い、特に、携帯電話機/インターフェース204で携帯電話機100からの入力を受けて、電子マネー利用履歴出力認証部203で充電器200との認証、メモリ201への電子マネーの利用履歴の格納、電子マネーの利用上限の金額設定、電子マネーの利用上限の金額を超えたかの判定などを行う。
【0036】
すなわち、制御部205は、携帯電話機/インターフェース204を通して携帯電話機100から認証要求を受け取り、電子マネー利用履歴出力認証部203に認証が正しいかの判定を実施させ、判定結果を携帯電話機100に、携帯電話機/インターフェース204を通して、送り返す。
さらに、制御部205は、携帯電話機/インターフェース204を通して、携帯電話機100から今までの電子マネーの利用履歴の読み出し要求があった場合、携帯電話機/インターフェース204を通して携帯電話機100にメモリ201から今まで格納した電子マネーの利用履歴を出力する。
【0037】
さらに、制御部205は、携帯電話機100から携帯電話機/インターフェース204を通して電子マネーの利用金額の上限を設定する要求があった場合、電子マネーの利用金額の上限をメモリ201に格納する。
さらに、制御部205は、メモリ201に予め設定した電子マネーの利用金額の上限とメモリ201に格納された今までの電子マネーの利用履歴から算出した電子マネーの利用金額とを比較する際に、携帯電話機/インターフェース204を通してメモリ201に予め設定した電子マネーの利用金額の上限を携帯電話機100の表示部101に表示させる。
【0038】
さらに、制御部205は、メモリ201に予め設定した電子マネーの利用金額の上限とメモリ201に格納された今までの電子マネーの利用履歴から算出した電子マネーの利用金額とを比較して、予め設定した電子マネーの利用金額の上限を、算出した電子マネーの利用金額が超えている場合、携帯電話機/インターフェース204を通して、携帯電話機100に使いすぎであることを通知する。
【0039】
図4は携帯電話機100と充電器200の認証と電子マネーの利用履歴の移動に関する一連の動作を説明するフローチャートである。
本図に示すように、ステップ301において、携帯電話機100が充電器200においた状態で充電が開始される。すなわち、携帯電話機100を充電器200に接続した状態になると、携帯電話機100の充電部105に電荷が加えられ、電池104への充電が開始された状態となる。充電部105に電荷が加えられると、充電部105が充電を開始したことが制御部109に通知される。充電器200側では充電部202に携帯電話機100が接続されることで充電が開始される。
【0040】
ステップ302において、携帯電話機100と充電器200の間で認証の実施が開始される。制御部109は、充電開始の通知を受けると、充電器/インターフェース108を通して、充電器200との認証を、電子マネー用認証部106に行わせる。携帯電話機100からの認証を受ける側は、充電器200の携帯電話機/インターフェース204になる。携帯電話機/インターフェース204からの認証要求を受け取った制御部109は、電子マネー利用履歴出力認証部203で、充電器200の認証を行う。
【0041】
ステップ303において、認証の判定が行われ、認証が取れない場合、ステップ306に進み、充電だけの動作となり、通常の充電状態となり、電子マネーの利用履歴の移動が行われない。認証の可否を判断するのは、携帯電話機100の電子マネー利用履歴出力認証部107であり、判断する材料は充電器200の電子マネー利用履歴出力認証部203から携帯電話機/インターフェース204を通して出力される認証結果である。
【0042】
ステップ304において、認証が取れた場合、電子マネーの利用履歴を充電器200のメモリ201に移動する処理が行われる。電子マネーの利用履歴の移動は、携帯電話機100の制御部109がメモリ103から読み出し、充電器/インターフェース108を通して、充電器200に出力することにより、行われる。充電器200側は、携帯電話機/インターフェース204から入力される電子マネーの利用履歴のデータをメモリ201に格納する。
【0043】
ステップ305において、移動終了の判定が行われる。移動が終了していないとの判定の場合、ステップ304に戻り、移動処理が終了するまで移動処理を継続する。なお、メモリ201への移動が分割で行われる場合、メモリ201への移動終了を判断する、ステップ305の移動終了の判定によって移動が終了するまで繰り返し実行される。
ステップ306において、移動終了との判定の場合、充電が続行され、処理を終了する。電子マネーの利用履歴の移動が終了した場合には、通常の充電に移る。電子マネーの利用履歴の移動が終了したことは、携帯電話機100のメモリ103から出力されている電子マネーの利用履歴がすべて移動し終わったことを確認した制御部109が、充電器/インターフェース108を通して、移動の終了を充電器200に通知する。
【0044】
図5は設定した電子マネーの利用金額が予め設定した上限を超えた場合の一連の動作を説明するフローチャートである。
本図に示すように、ステップ311からステップ315までは図4のステップ301からステップ305と同様の処理を行う。
ステップ316において、移動終了との判定の場合、電子マネーの利用金額が予め設定した上限の設定値以上になっているかの確認が行われる。この確認は充電器200のメモリ201に格納されている電子マネーの利用履歴から算出した電子マネーの利用金額とメモリ201に予め設定されている電子マネーの利用金額の上限と比較することで行われる。この場合、充電器200のメモリ201に格納されている電子マネーの利用金額の上限が、携帯電話機/インターフェース204を通して、携帯電話機100の表示部101に表示される。これにより、ユーザが電子マネーの利用金額の上限を確認することが可能になる。
【0045】
ステップ317において、電子マネーの利用金額が設定された上限の設定値以上か否かの判定を行う。
ステップ318において、電子マネーの利用金額が設定された上限の設定値未満との判定の場合、充電器200は充電状態となり、充電器200に使いすぎであるとの警告画面が表示されず、処理を終了する。
【0046】
ステップ319において、電子マネーの利用金額が設定された上限の設定値以上との判定の場合、充電器200に使いすぎであるとの警告画面が表示され、ステップ319に進む。このとき、警告画面を表示するのは、携帯電話機100の表示部101であり、警告画面を表示する通知は、充電器200から携帯電話機/インターフェース204を通して、行われる。
【0047】
図6は携帯電話機100の表示部101に表示される電子マネーの利用金額の上限例を示す図である。充電器200のメモリ201には、一例として、電子マネーの利用金額の上限が、1日の場合は1,000円、1月の場合は20,000円、1年の場合は50,000円と入力される。
本図に示すように、充電器200に携帯電話機100が置かれ、携帯電話機100の充電が開始されると、電子マネーの利用金額確認時に充電器200のメモリ201から携帯電話機/インターフェース204を通して携帯電話機100の表示部101に電子マネーの利用金額の上限が表示される。
【0048】
図7は携帯電話機100の表示部101に表示される警告画面の例を示す図である。携帯電話機100の表示部101に電子マネーの利用金額の上限が表示された後、本図に示すように、例えば、一日の電子マネーの利用金額の上限である「目標額 一日:1,000円」を表示し、電子マネーの利用金額として、「本日:2,000円」を表示し、本日の電子マネーの利用金額2,000円が目標額1,000円を超えてしまったので、「使いすぎ」との警告画面が表示される。
【0049】
したがって、本発明によれば、携帯電話機100を充電器200に接続した際に、電子マネーの利用履歴を充電器200のメモリ201に移動するようにし、電子マネーの利用履歴は、充電器200側のメモリ201に格納されるので、可能な限り長く記憶して残しておくことが可能になり、従来のように、携帯電話機100のメモリ103は電子マネーの利用履歴を格納しなければならないという圧迫から開放されることが可能になる。
【0050】
さらに、携帯電話機100を充電器200に載せて充電する時に自動で今までの電子マネーの利用履歴を取得することができるので、パーソナルコンピュータ等に接続するような煩雑な作業がなく、毎日の電子マネーの利用履歴を容易に取得することができる。
さらに、充電器200に移動した今までの電子マネーの利用履歴は充電器200との接続状態の携帯電話機100で確認されるが、充電器200には携帯電話機100と認証を取る機能を設定し、認証が取れない場合、今までの電子マネーの利用履歴を確認できないようにしたので、セキュリティーを確保することが可能になる。
【0051】
さらに、電子マネーの利用金額が一定の金額を超えている場合、充電器200からの通知で表示部101の表示から使いすぎである旨の警告が可能になった。すなわち、充電器200で警告処理が行われるので、携帯電話機100の処理に負担をかけず、使いすぎの警告が可能になった。
【実施例1】
【0052】
以上の説明では、移動した今までの電子マネーの利用履歴は、充電器200に携帯電話機100を接続した状態で表示部101に表示され閲覧されるようにしたが、充電器200に携帯電話機100を接続した状態で携帯電話機100のユーザがその場を離れた場合、充電器200に携帯電話機100を再接続すると、ユーザ以外の者が今までの電子マネーの利用履歴を閲覧することが可能になる。
【0053】
このため、一度携帯電話機100の表示部101に今までの電子マネーの利用履歴を表示し閲覧させた後には今までの電子マネーの利用履歴に変更がない場合再閲覧の要求に対し帯電話機100の表示部101に今までの電子マネーの利用履歴を表示する再閲覧を禁止し、ユーザが再閲覧する場合にはパスワードの入力により再閲覧を許可し、セキュリティー、プライバシーの保護を可能にする。この場合、充電器200のメモリ201に携帯電話機100のパスワードを予め格納しておき、再閲覧時に制御部205はパスワードの認証を行い、再閲覧の禁止、許可を判定する。
【実施例2】
【0054】
以上の説明では、1つの携帯電話機100に1つの充電器200を対応させたが、1つの携帯電話機100に対して複数の充電器200が対応してもよい。すなわち、1つの携帯電話機100に対して会社等の仕事場の充電器200、自宅の充電器200、自動車内の充電器200に同様の機能を持たせてもよい。便宜の向上を図るためである。
【実施例3】
【0055】
以上の説明では、1つの携帯電話機100に1つの充電器200を対応させたが、1つの充電器200をユーザが異なる複数の携帯電話機100で共有している場合には、充電器200のメモリ201には複数の携帯電話機100の電子マネーの利用履歴の各々を可能な限り長く格納するようにし、さらに、複数の携帯電話機100と充電器200で別々に認証を行うようにし、1つの充電器200に対して複数の携帯電話機100に同様の機能を持たせてもよい。便宜の向上を図るためである。
【実施例4】
【0056】
以上の説明では、電子マネーの利用履歴について説明を行ったが、携帯電話機100の通話・通信の利用料金についても同様に、充電器200に格納させるようにしてもよい。さらに、携帯電話機100の通話・通信の利用料金についても使いすぎた場合、警告を与えるようにしてもよい。便宜の向上を図るためである。
【産業上の利用可能性】
【0057】
以上の説明では、携帯電話機について説明を行ったが、これに限定されず、PDA(携帯情報端末)、PHS(簡易携帯電話)を含む移動機にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に係る携帯電話機及び充電器の全体構成を示す外観図である。
【図2】図1における携帯電話機100の内部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1における充電器200の内部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】携帯電話機100と充電器200の認証と電子マネーの利用履歴の移動に関する一連の動作を説明するフローチャートである。
【図5】設定した電子マネーの利用金額の上限を超えた場合の一連の動作を説明するフローチャートである。
【図6】携帯電話機100の表示部101に表示される電子マネーの利用金額の上限例を示す図である。
【図7】携帯電話機100の表示部101に表示される警告画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
100…携帯電話機
101…表示部
102…操作部
103、201…メモリ
104…電池
105、202…充電部
106…電子マネー用認証部
107、203…電子マネー利用履歴出力認証部
108…充電器/インターフェース
109、205…制御部
200…充電器
204…携帯電話機/インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理システムにおいて、
電子マネーの利用履歴を一時的に格納する移動機のメモリと、
前記移動機を充電器に載せて接続し前記移動機の充電を行うと同時に前記充電器と前記移動機との認証を行う認証部と、
前記認証部で認証が取れた場合、前記移動機のメモリから移動した前記電子マネーの利用履歴を可能な限り長く格納する前記充電器のメモリと、
前記充電器のメモリに前記電子マネーの利用履歴を格納した後、前記充電器のメモリから格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を表示する前記移動機の表示部とを備えることを特徴とする電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項2】
前記移動機の表示部に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示した後、再度前記認証部で認証が取られ前記移動機の表示部に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示する要求があっても前記電子マネーの利用履歴に変更がない場合、前記移動機に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示することを禁止することを特徴とする、請求項1に記載の電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項3】
前記移動機に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示することを禁止した後、移動機のパスワードの入力があった場合、前記移動機に今までの前記電子マネーの利用履歴を表示することを許可することを特徴とする、請求項2に記載の電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項4】
複数の前記充電器の各々に1つの前記移動機と接続して充電を行う際に、前記認証部で認証が取れた場合、前記充電器のメモリから格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機の表示部に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項5】
1つの前記充電器に複数の前記移動機の各々と接続して充電を行う際に、前記認証部で認証が取れた場合、前記充電器のメモリから格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機の表示部に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項6】
前記認証部で認証が取れた場合、前記移動機から前記充電器のメモリに電子マネーの利用金額の上限の設定値を格納させ、前記充電器のメモリに格納された前記電子マネーの利用金額の上限の設定値と前記充電器のメモリに格納された今までの電子マネーの利用履歴から算出した電子マネーの利用金額とを比較し、前記電子マネーの利用金額が前記上限の設定値を超え、前記充電器から前記移動機に超えた旨が通知された場合、前記充電器から前記移動機に充電を行うと同時に前記移動機の前記表示部に警告画面が表示されることを特徴とする、請求項1に記載の電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項7】
前記電子マネーの利用金額が前記上限の設定値を超えていない場合、前記充電器から前記移動機への充電のみを行うことを特徴とする、請求項6に記載の電子マネー利用履歴管理システム。
【請求項8】
電子マネーの利用履暦を管理する電子マネー利用履歴管理方法において、
電子マネーの利用履歴を一時的に移動機に格納する工程と、
前記移動機を充電器に載せて接続し前記移動機の充電を行うときに前記充電器と前記移動機との認証を行う工程と、
認証が取れた場合、前記移動機から移動した前記電子マネーの利用履歴を充電器に可能な限り長く格納する工程と、
前記充電器に前記電子マネーの利用履歴を格納した後、前記充電器から格納された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に読み出させ、読み出された今までの前記電子マネーの利用履歴を前記移動機に表示する工程とを備えることを特徴とする電子マネー利用履歴管理方法。
【請求項9】
電子マネーの利用履暦を管理する携帯電話機において、
電子マネーの利用履歴を一時的に格納するメモリと、
前記携帯電話機を充電器に載せて接続し前記携帯電話機の充電を行うと同時に前記充電器に前記携帯電話機の認証を行わせ、認証の判定結果に基づき、認証が取れた場合のみ前記電子マネーの利用履歴を前記充電器に移動させ、前記充電器のメモリに可能な限り長く格納させる電子マネー利用履歴出力認証部と、
前記電子マネー利用履歴出力認証部によって前記電子マネーの利用履歴を前記充電器に移動させ、前記充電器のメモリに格納させた後、前記充電器のメモリから今までの電子マネーの利用履歴を読み出させ、読み出させた今までの前記電子マネーの利用履歴を表示する表示部とを備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項10】
電子マネーの利用履暦を管理する携帯電話機の充電器において、
前記携帯電話機に一時的に格納され前記携帯電話機から移動される電子マネーの利用履歴を可能な限り長く格納するメモリと、
前記携帯電話機を前記充電器に載せて接続し前記携帯電話機の充電を行うと同時に前記携帯電話機の認証を行い、認証の判定結果に基づき、認証が取れた場合のみ前記携帯電話機から前記メモリに前記電子マネーの利用履歴を移動させ、格納させ、前記メモリに前記電子マネーの利用履歴を格納させた後、前記メモリから今までの電子マネーの利用履歴を読み出し、読み出した今までの前記電子マネーの利用履歴を前記携帯電話機に表示させる電子マネー利用履歴出力認証部とを備えることを特徴とする充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−113919(P2006−113919A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−302296(P2004−302296)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】