説明

電子機器およびフレキシブルプリント配線板

【課題】導体パターンの断線等の不都合がより生じにくいフレキシブルプリント配線板および当該フレキシブルプリント配線板を備えた電子機器を得る。
【解決手段】フレキシブルプリント配線板は、表面に導体パターンが設けられたベース層と、ベース層の端部で表面および導体パターンが露出された状態にベース層の表面および導体パターンを覆う第一の層と、ベース層の端部の裏面を覆う第二の層と、を有し、第一の層の端部側の第一の端縁、および当該第一の端縁の裏側に配置された第二の層の第二の端縁が、ベース層の表面または裏面に沿って突出または没入した凹凸形状を有した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器およびフレキシブルプリント配線板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体内にフレキシブルプリント配線板が収容された電子機器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−230595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の電子機器およびフレキシブルプリント配線板では、フレキシブルプリント配線板の導体パターンに断線等の不都合が生じにくいことが望まれている。
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、導体パターンの断線等の不都合がより生じにくいフレキシブルプリント配線板および当該フレキシブルプリント配線板を備えた電子機器を得ることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態にかかる電子機器にあっては、筐体と、前記筐体内に少なくとも一部が収容されたフレキシブルプリント配線板と、を備え、前記フレキシブルプリント配線板は、表面に導体パターンが設けられたベース層と、前記ベース層の端部で前記表面および前記導体パターンが露出された状態に前記表面および前記導体パターンを覆う第一の層と、前記ベース層の端部の裏面を覆う第二の層と、を有し、前記第一の層の前記端部側の第一の端縁、および当該第一の端縁の裏側に配置された前記第二の層の第二の端縁が、前記ベース層の前記表面または前記裏面に沿って突出または没入した凹凸形状を有したことを特徴の一つとする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、一実施形態にかかる電子機器の斜視図である。
【図2】図2は、一実施形態にかかる電子機器の筐体内に収容された基板および基板に接続されたフレキシブルプリント配線板を模式的に例示する平面図である。
【図3】図3は、一実施形態にかかるフレキシブルプリント配線板の端部を表面側から見た平面図である。
【図4】図4は、一実施形態にかかるフレキシブルプリント配線板の端部を裏面側から見た平面図である。
【図5】図5は、一実施形態にかかるフレキシブルプリント配線板の端部の各構成要素を表面側から見た平面図であって、(a)は、第一の層の平面図、(b)は、ベース層の平面図、(c)は、第二の層の平面図である。
【図6】図6は、一実施形態にかかるフレキシブルプリント配線板の端部での第一の凸部、導体パターン、および第二の凸部の重なった状態を説明する平面図である。
【図7】図7は、図6のVII−VII断面図である。
【図8】図8は、一実施形態にかかるフレキシブルプリント配線板の端部での第一の凸部、導体パターン、および第二の凸部の重なった状態を説明する平面図であって、第一の層および第二の層が所定位置からずれた状態を示す図である。
【図9】図9は、実施形態の変形例にかかるフレキシブルプリント配線板の端部での第一の凸部、導体パターン、および第二の凸部の重なった状態を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態にかかる電子機器1は、所謂ノート型のパーソナルコンピュータとして構成されており、矩形状の扁平な第一の本体部2と、矩形状の扁平な第二の本体部3と、を備えている。これら第一の本体部2および第二の本体部3は、ヒンジ部4を介して、回動軸Ax回りに図1に示す展開状態と図示しない折り畳み状態との間で相対回動可能に、接続されている。
【0009】
第一の本体部2には、筐体2aの外面としての表面2b側に露出する状態で、入力受付部としてのキーボード5や、ポインティングデバイス7、クリックボタン8等が設けられている。一方、第二の本体部3には、筐体3aの外面としての表面3bに設けられた開口部3cから露出する状態で、部品としてのLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置としてのディスプレイ6が設けられている。図1に示すような展開状態では、キーボード5や、ディスプレイ6、ポインティングデバイス7、クリックボタン8等が露出して、ユーザが使用可能な状態となる。一方、折り畳み状態(図示せず)では、表面2b,3b同士が相互に近接した状態で対向して、キーボード5や、ディスプレイ6、ポインティングデバイス7、クリックボタン8等が、筐体2a,3aによって隠された状態となる。
【0010】
また、第一の本体部2の筐体2aの内部には、基板9に、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他の部品が実装された基板アセンブリや、ハードディスク、冷却ファン等の部品(いずれも図示せず)が収容されている。
【0011】
図2に示すように、基板9には、コネクタ9aが設けられている。このコネクタ9aには、フレキシブルプリント配線板10の一方側(図2では左側)の端部10aが差し込まれて装着される。また、フレキシブルプリント配線板10の他方側(図2では右側)の端部10aは、別の基板等(図示せず)に設けられたコネクタ(図示せず)に差し込まれて装着される。すなわち、フレキシブルプリント配線板10は、二つの部品(基板等)を電気的に接続する部品として機能している。なお、フレキシブルプリント配線板10の端部10a(ベース層12の端部12a)とは、導体パターン11(図3等参照)の配策方向の端部を意味し、通常、この端部10a(12a)では、導体パターン11の端子部11a(図3等参照)が露出している。
【0012】
また、本実施形態では、フレキシブルプリント配線板10は、比較的薄いフィルム状、シート状、あるいは板状に形成され、可撓性かつ弾性を有している。したがって、フレキシブルプリント配線板10は、筐体2a,3aの内部や、筐体2aと筐体3aとの間等で、屈曲した状態で配置されたり、相対的に可動する二つの部品(例えば第一の本体部2および第二の本体部3)間で屈伸可能な状態で用いられたりする。
【0013】
フレキシブルプリント配線板10は、本実施形態では、図3〜7に示すように、ベース層(ベース部)12と、ベース層12の表面12bを覆う第一の層(第一部)13と、ベース層12の端部12aの裏面12cを覆う第二の層(第二部)14と、を備えている。
【0014】
ベース層12、第一の層13、および第二の層14は、いずれも、可撓性かつ弾性を有した比較的薄いフィルム状、シート状、あるいは板状の部材で構成されている。また、ベース層12、第一の層13、および第二の層14は、いずれも、絶縁性の部材で構成されている。これらベース層12、第一の層13、および第二の層14が相互に接着等されて、フレキシブルプリント配線板10が構成されている。具体的には、ベース層12、第一の層13、および第二の層14は、いずれも、例えばポリイミド等で構成することができる。なお、ベース層12、第一の層13、および第二の層14の各々は、二つ以上の部材を貼り合わせる等して構成することができる。
【0015】
図3に示すように、ベース層12の少なくとも表面12bには、複数の導体パターン11が設けられている。導体パターン11は、例えば銅箔等の導電性を有する金属材料等で構成することができる。一例としては、ベース層12の表面12bに銅箔を接着し、所定のパターンをマスクしてエッチングすることで、導体パターン11を形成することができる。複数の導体パターン11は、相互に間隔をあけて並列に設けられ、相互に絶縁されている。
【0016】
また、図3,6等に示すように、各導体パターン11は、比較的幅が狭い配線部11bと、配線部11bに接続されて比較的幅が広い端子部11aとを有している。端子部11aは、導体パターン11の少なくとも一方(本実施形態では両方)の端部に設けられている。なお、一つの配線部11bから複数の端子部11aが分岐されて設けられる場合もある。
【0017】
図2に示すように、第一の層13は、ベース層12の端部12aを除く中間部12dをほぼ全体的に覆っており、この点で、被覆部材(被覆層)に相当する。上述したように、ベース層12の表面12bには、複数の導体パターン11が設けられている。よって、第一の層13は、導体パターン11の絶縁被覆に相当する。そして、ベース層12の端部12aは、この第一の層13によって被覆されずに表面12bとともに導体パターン11の端子部11aが露出した端子露出部に相当する。
【0018】
一方、図4に示すように、第二の層14は、ベース層12の端部12aの裏面12cを覆っている。上述したように、ベース層12の端部12aの表面12bは第一の層13で覆われない分、何ら対策を施さない状態では、フレキシブルプリント配線板10の端部10aの剛性ならびに強度が相対的に低下してしまう。この点、本実施形態では、第二の層14が設けられることで、フレキシブルプリント配線板10の端部10aの剛性ならびに強度の向上を図ることができる。すなわち、第二の層14は、補強部材(補強層)に相当する。
【0019】
この第二の層14は、中間部12d側へ長く延びるほど、フレキシブルプリント配線板10としての屈曲性が低下したり、他の部品と干渉しやすくなったりといった、不都合が生じやすくなる。このため、通常は、ベース層12の端部12aの裏面12cを覆うように設けられる。よって、図5,6に示すように、ベース層12の端部12aを除く中間部12dの表面12bを覆う第一の層13の端部12a側の端縁(第一の端縁)13aと、端部12aの裏面12cを覆う第二の層14の端縁(第二の端縁)14aとが、表裏にほぼ重なるような位置関係に配置される。ここで、仮に、これら端縁13a,14aが直線状に形成されていると、フレキシブルプリント配線板10の屈曲に伴って、ベース層12の端縁13a,14aに隣接した狭い領域に応力が集中し、導体パターン11の断線や、ベース層12の折曲等の不都合が生じやすくなってしまう。
【0020】
そこで、本実施形態では、端縁13a,14aに、ベース層12の表面12bまたは裏面12cに沿って突出または没入した凹凸形状15,16が設けられている。凹凸形状16を有した端縁14aは、凹凸形状15を有した端縁13aの裏側に配置されている。すなわち、本実施形態では、端縁13a,14aが凹凸形状15,16を有する分、フレキシブルプリント配線板10が屈曲した際に第一の層13あるいは第二の層14からベース層12に力が作用する領域がベース層12の長手方向(導体パターン11の配策方向、図3〜7の左右方向)に沿って比較的広くなるため、ベース層12での応力集中が緩和され、ひいては、導体パターン11の断線や、ベース層12の折曲等の不都合が生じるのを抑制することができる。
【0021】
また、本実施形態では、図6,7に示すように、第一の層13の端縁13aでの凹凸形状15に含まれた第一の凸部(第一の層13の重心側から見て側外方へ突出した部分)15aの少なくとも一部と、第二の層14の端縁14aでの凹凸形状16に含まれた第二の凸部(第二の層14の重心側から見て側外方へ突出した部分)16aの少なくとも一部とが、ベース層12の表裏方向に重なっている。よって、これらが重なった部分(図6中にハッチングが施された部分)で、フレキシブルプリント配線板10の剛性および強度が向上するため、フレキシブルプリント配線板10が屈曲した場合にあってもベース層12が屈曲しにくくなる。
【0022】
また、本実施形態では、第一の凸部15aと第二の凸部16aとがベース層12の表裏方向に重なった領域(図6中にハッチングが施された部分)が、複数設けられている。よって、重なった領域が一つである場合より、フレキシブルプリント配線板10の剛性および強度が向上しやすくなる。また、第一の凸部15aと第二の凸部16aとが重なった領域が、フレキシブルプリント配線板10の幅方向(導体パターン11の配策方向と直交する方向、図3〜6の上下方向)に分散して配置されているため、フレキシブルプリント配線板10の剛性および強度がより向上しやすくなる。
【0023】
さらに、本実施形態では、フレキシブルプリント配線板10の幅方向の端部(本実施形態では幅方向の両端部)に、第一の凸部15aと第二の凸部16aとがベース層12の表裏方向に重なった領域が設けられている。よって、フレキシブルプリント配線板10がねじれた場合に、フレキシブルプリント配線板10の幅方向の端部で損傷等が生じるのを抑制しやすくなる。
【0024】
また、本実施形態では、図3に示すように、複数の第一の凸部15aが所定のピッチpで設けられるとともに、図4に示すように、複数の第二の凸部16aが第一の凸部15aと同じピッチpで設けられている。よって、複数箇所で第一の凸部15aと第二の凸部16aとがベース層12の表裏方向に重なるとともに、当該表裏方向に重なる部分がフレキシブルプリント配線板10の幅方向に分散される構成を、比較的容易に得ることができる。
【0025】
また、本実施形態では、図6に示すように、導体パターン11が第一の凸部15aおよび第二の凸部16aによってベース層12の表裏方向に挟まれている。よって、導体パターン11の保護性を高めることができる。
【0026】
さらに、本実施形態では、図3に示すように、複数の導体パターン11が、第一の凸部15aおよび第二の凸部16aと同じピッチpで配置され、複数の導体パターン11のそれぞれが、図6に示すように、第一の凸部15aおよび第二の凸部16aによって表裏方向に挟まれている。よって、このような構成により、複数の導体パターン11の保護性を高めることができる。また、複数箇所で導体パターン11が第一の凸部15aと第二の凸部16aとによってベース層12の表裏方向に挟まれるとともに、第一の凸部15aと第二の凸部16aとがベース層12の表裏方向に重なって剛性および強度が向上した部分が分散された構成を、比較的容易に得ることができる。
【0027】
また、本実施形態では、図6に示すように、導体パターン11の端子部11aと配線部11bとの境界部分11cが、第一の凸部15aおよび第二の凸部16aによってベース層12の表裏方向に挟まれている。境界部分11cは、形状が急変する部分であり、応力集中が生じやすい。この点、本実施形態によれば、ベース層12および境界部分11cが第一の凸部15aおよび第二の凸部16aによってベース層12の表裏方向に挟まれることで、この部分の剛性および強度が向上されるため、フレキシブルプリント配線板10が屈曲した場合にあっても、導体パターン11の境界部分11cが損傷するのを抑制することができる。
【0028】
また、本実施形態では、図6に示すように、第一の端縁13aの凹凸形状15および第二の端縁14aの凹凸形状16のうち少なくとも一方(本実施形態では双方)が、曲線状に迂曲している。よって、凹凸形状15,16中の形状の急変箇所で応力集中が生じて第一の端縁13aあるいは第二の端縁14aが損傷しやすくなるのを、抑制することができる。
【0029】
また、本実施形態では、第一の端縁13aの凹凸形状15および第二の端縁14aの凹凸形状16のうち少なくとも一方(本実施形態では双方)が、波状に迂曲している。よって、凹凸形状15,16中の形状の急変箇所で応力集中が生じて第一の端縁13aあるいは第二の端縁14aが損傷しやすくなるのを、抑制することができるとともに、第一の凸部15aおよび第二の凸部16aが所定のピッチpで配置された構成を、比較的容易に得ることができる。
【0030】
また、上述したように、本実施形態では、第一の凸部15aと第二の凸部16aとがベース層12の表裏方向に重なるように配置されている。よって、各部品の寸法のばらつきや、製造時の組み付け誤差等によって、図8に示すように、第一の層13あるいは第二の層14のベース層12や導体パターン11に対する配置のずれが生じた場合にあっても、第一の層13と第二の層14とがベース層12の表裏方向に重なる部分が得られる。すなわち、本実施形態のような、第一の凸部15aと第二の凸部16aとがベース層12の表裏方向に重なる構成は、応力集中の緩和についてのロバスト性が高いと言うことができる。
【0031】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図9に示すように、第一の凸部15aおよび第二の凸部16aのピッチp1を、導体パターン11のピッチpと異ならせた場合にあっても、第一の端縁13aおよび第二の端縁14aに凹凸形状15,16を設けたことによる効果や、第一の凸部15aおよび第二の凸部16aがベース層12の表裏方向に重なることによる効果等を得ることができる。
【0032】
また、本発明は、所謂ノート型のパーソナルコンピュータ以外の、フレキシブルプリント配線板を備えた電子機器(例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、テレビジョン装置、携帯電話器等)として、実施することができる。
【0033】
また、電子機器や、筐体、フレキシブルプリント配線板、導体パターン、ベース層、第一の層、第二の層、第一の端縁、第二の端縁、凹凸形状、第一の凸部、第二の凸部、ピッチ等のスペック(構造や、形状、材質、大きさ、長さ、幅、厚さ、数、配置、位置等)は、適宜変更して実施することができる。
【0034】
本発明の実施形態および変形例によれば、導体パターンの断線等の不都合がより生じにくいフレキシブルプリント配線板および当該フレキシブルプリント配線板を備えた電子機器を得ることができる。
【符号の説明】
【0035】
1…電子機器、2a,3a…筐体、10…フレキシブルプリント配線板、11…導体パターン、11a…端子部、11b…配線部、11c…境界部分、12…ベース層、12a…端部、12b…表面、12c…裏面、13…第一の層、13a…第一の端縁、14…第二の層、14a…第二の端縁、15…凹凸形状、15a…第一の凸部、16…凹凸形状、16a…第二の凸部、p,p1…ピッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に少なくとも一部が収容されたフレキシブルプリント配線板と、
を備え、
前記フレキシブルプリント配線板は、
表面に導体パターンが設けられたベース層と、
前記ベース層の端部で前記表面および前記導体パターンが露出された状態に前記表面および前記導体パターンを覆う第一の層と、
前記ベース層の端部の裏面を覆う第二の層と、
を有し、
前記第一の層の前記端部側の第一の端縁、および当該第一の端縁の裏側に配置された前記第二の層の第二の端縁が、前記ベース層の前記表面または前記裏面に沿って突出または没入した凹凸形状を有したことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第一の端縁の前記凹凸形状に含まれた第一の凸部の少なくとも一部と、前記第二の端縁の前記凹凸形状に含まれた第二の凸部の少なくとも一部とが、前記ベース層の表裏方向に重なったことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表裏方向に相互に重なった前記第一の凸部および前記第二の凸部の複数の組み合わせを有したことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
複数の前記第一の凸部が所定のピッチで前記第一の端縁の前記凹凸形状に含まれ、複数の前記第二の凸部が前記ピッチで前記第二の端縁の前記凹凸形状に含まれたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記導体パターンが前記第一の凸部および前記第二の凸部によって前記ベース層の表裏方向に挟まれたことを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一つに記載の電子機器。
【請求項6】
複数の前記導体パターンが前記ピッチで配置され、
複数の前記導体パターンが前記第一の凸部および前記第二の凸部によって前記ベース層の表裏方向に挟まれたことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記導体パターンは、前記端部で露出した端子部と、当該端子部に接続され当該端子部より幅が狭く前記第一の層で覆われた配線部と、を有し、
前記端子部と配線部との境界部分が前記第一の凸部および前記第二の凸部によって前記ベース層の表裏方向に挟まれたことを特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第一の端縁および前記第二の端縁のうち少なくとも一方が曲線状に迂曲した前記凹凸形状を有したことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の電子機器。
【請求項9】
前記第一の端縁および前記第二の端縁のうち少なくとも一方が波状の前記凹凸形状を有したことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
筐体と、
前記筐体内に少なくとも一部が収容されたフレキシブルプリント配線板と、
を備え、
前記フレキシブルプリント配線板は、
表面に導体パターンが設けられたベース部と、
前記ベース部の端部で前記表面および前記導体パターンが露出された状態に前記表面および前記導体パターンを覆う第一部と、
前記ベース部の端部の裏面を覆う第二部と、
を有し、
前記第一部の前記端部側の第一の端縁、および当該第一の端縁の裏側に配置された前記第二部の第二の端縁が、前記ベース部の前記表面または前記裏面に沿って突出した突出部を有したことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
表面に導体パターンが設けられたベース層と、
前記ベース層の端部で前記表面および前記導体パターンが露出された状態に前記表面および前記導体パターンを覆う第一の層と、
前記ベース層の端部の裏面を覆う第二の層と、
を有し、
前記第一の層の前記端部側の第一の端縁、および当該第一の端縁の裏側に配置された前記第二の層の第二の端縁が、前記ベース層の表面または裏面に沿って突出または没入した凹凸形状を有したことを特徴とするフレキシブルプリント配線板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−89710(P2012−89710A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−235774(P2010−235774)
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】