説明

電子機器

【課題】初期設定を正しく実行することができる電子機器を提供すること。
【解決手段】挿入部32にUIMメモリ50が挿入されて主電源の投入により起動状態になったときに、UIMメモリ50に記憶されている契約者情報を読み込んで認証作業を行う認証部33と、認証部33により認証が完了した後に、UIMメモリ50に初期設定用サーバ100と通信を行う際に利用する情報の有無によって当該UIMメモリ50の初期設定が完了しているか否かを判断する判断部34と、判断部34によりUIMメモリ50の初期設定が完了していると判断されたとき、記憶部31を参照して所定のフラグが書き込まれているか否かを確認する確認部35と、確認部35により所定のフラグが書き込まれていることを確認したとき、UIMメモリ50に書き込まれている初期設定用サーバ100と通信を行う際に利用する情報を無効化する無効化部36と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部サーバと通信が可能な電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の一つである携帯電話機は、契約者情報や電話番号等が記憶されているメモリ(例えば、UIM(UserIdentityModule)カード)が挿入された状態において、主電源を投入することによって使用状態にすることができる。なお、メモリが挿入されていない状態で携帯電話機の主電源を投入した場合には、通話・通信機能等の使用が制限される。
【0003】
また、このような携帯電話機においては、メールやWebページを閲覧する機能を利用する場合には、予め初期設定用サーバとの間において所定の初期設定が完了している必要がある。
【0004】
携帯電話機は、所定の初期設定を行うことによって、Webサーバへアクセスするための接続情報(例えば、IPアドレス,ID,パスワード等)を取得することができる。携帯電話機では、この取得した接続情報をUIMメモリと内部キャッシュに書き込んでおき、当該初期設定後において、当該取得情報を参照することによりWebサーバへのアクセスが可能となる。また、例えば、特許文献1には、携帯電話機とWebサーバとの間におけるアプリケーションのダウンロードに関する技術が提案されている。
【0005】
ところで、携帯電話機は、故障した場合には販売店(ショップ)において修理を行う。また、販売店において修理できない故障である場合には、メーカーの工場において修理が行われることになる。ここで、メーカーで修理される際には、個人情報の流出を防止する等の観点から、一般的に、当該携帯電話機の所有者又は販売店において当該メモリが携帯電話機から取り外されて保管される。
【0006】
また、メーカーにおいて携帯電話機を修理する際においては、必要に応じて、メーカー所有の専用のメモリを当該携帯電話機に挿入する。また、メーカーでは、修理に際して、携帯電話機のWeb機能やメール機能を使用する必要がある場合には、ネット接続のための初期設定の手続きを行ってから、決められた接続先のサーバ(初期設定用サーバ)に接続し、初期設定の手続きを行う。
【0007】
また、メーカーにより携帯電話機の修理が完了し、ユーザに戻すときには、当該携帯電話機の内部キャッシュからすべてのデータを消去し、改めて、初期設定サーバへのアクセスを行うための情報が書き込まれる。
【特許文献1】特開2004−193722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、修理後の携帯電話機がユーザの手元に戻ってきたときに、UIMメモリが挿入されて主電源の投入が行われ、ユーザがWebサーバへアクセスする操作を行うと、本来であれば、改めて初期設定が必要になるので、初期設定用サーバへのアクセスが行われて所定の初期設定が実行されるはずであるが、UIMメモリにWebサーバへアクセスするための接続情報が書き込まれているため、当該初期設定が行われないという現象が生じてしまう。
【0009】
これは、携帯電話機によって、内部キャッシュに書き込まれている初期設定サーバへのアクセスを行うための情報の一部が、UIMメモリに書き込まれているWebサーバへアクセスするための情報の一部によって上書きされてしまうためである。
【0010】
したがって、携帯電話機は、初期設定が正しく実行されていないため、Webサーバへのアクセスやメールの機能を実行することができなくなってしまう。
【0011】
本発明では、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、初期設定を正しく実行することができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、初期設定用のサーバと通信を行って初期設定を実行する電子機器において、前記初期設定用のサーバと通信を行う際に利用される第1の情報が記憶される記憶手段と、少なくとも、契約者情報と、外部のサーバと通信を行う際に利用される第2の情報とが記憶されるメモリが装着される装着手段と、前記装着手段に前記メモリが装着されたときに、前記メモリに記憶されている前記契約者情報を読み込んで認証作業を行う認証手段と、前記認証手段により認証が完了した後に、前記初期設定が完了しているか否かを判断する判断手段と、前記初期設定が完了していると前記判断手段により判断された場合に、前記記憶手段を参照して所定のフラグが記憶されているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段により、前記記憶手段に前記所定のフラグが記憶されていると確認された場合に、前記記憶手段に記憶されている前記第1の情報に基づいて前記初期設定用のサーバと通信を行って初期設定を行う初期設定手段と、を備える。
【0013】
(2)本発明では、(1)の電子機器において、前記確認手段により、前記記憶手段に前記所定のフラグが記憶されていると確認された場合に、前記メモリに記憶されている前記第2の情報を無効化する無効化手段を備えることが好ましい。
【0014】
(3)本発明では、(1)又は(2)の電子機器において、前記所定のフラグは、前記電子機器に対して修理がなされた際に前記記憶手段に記憶されることが好ましい。
【0015】
(4)本発明では、(1)乃至(3)の電子機器において、前記初期設定手段は、前記記憶手段に記憶されている前記第1の情報に基づいて前記初期設定用のサーバと通信を行い、前記外部のサーバと通信を行うための第2の情報を取得し、該取得した第2の情報を前記メモリに記憶させることにより初期設定を行うことが好ましい。
【0016】
(5)本発明では、(1)乃至(4)の電子機器において、前記外部のサーバは、Webサーバであることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、初期設定を正しく実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る電子機器の一例である携帯電話装置1の外観斜視図である。
【0019】
図1に示すように、携帯電話装置1は、フロントケース2aとリアケース2bとにより外面が形成される操作部側筐体部2と、フロントケース3aとリアケース3bとにより外面が形成される表示部側筐体部3と、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを連結するヒンジ機構4と、を備えて構成される。
【0020】
操作部側筐体部2は、フロントケース2aの表面側に露出するように配設される操作ボタン群11と音声入力部12とを有して構成される。操作ボタン群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、数字や文字が割り当てられ、電話番号入力時やメール作成時等における文字入力時に用いられる入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。また、操作部側筐体部2の側面には、イヤホンコネクタキャップ16と、外部機器(基地局)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)を覆うキャップ17とが設けられている。さらに、操作部側筐体部2の下端部には、充電用コネクタ(図示せず)を覆うキャップ18aと、一対の充電用接点部18bとが設けられている。なお、音声入力部12は、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声を入力するために用いられる。
【0021】
表示部側筐体部3は、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22とを有して構成される。また、表示部側筐体部3の上端部には、他の携帯電話装置等との間で赤外線通信を行うための通信部23が設けられている。
【0022】
ヒンジ機構4は、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが相対的に動くようにこれらを連結しており、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた使用状態(開放状態)と、操作部側筐体部2の表面と表示部側筐体部3の表面とが互いに向き合った格納状態(折畳み状態)とに切り替えることができるように構成されている。なお、本実施形態においては、通信機器の一例としてヒンジ機構4を介して操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが相対的に動く、いわゆる折り畳み式の携帯電話装置1を挙げているが、本発明は、折り畳み式ではなく、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを2軸ヒンジを介して連結したもの、さらには、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが一つの筐体に配置されたもの(いわゆる、ストレートタイプ)であっても適用可能である。
【0023】
ここで、携帯電話装置1は、契約者情報や電話番号等が記憶されているメモリ(以下、UIM(UserIdentityModule)カードと言う。)50が挿入された状態において、主電源を投入することによって種々の特定の機能(例えば、通信機能等)が使用可能な状態になる。
【0024】
また、UIMメモリ50が挿入された携帯電話装置1においては、メールやWebページを閲覧する機能を利用する場合には、図2に示すように、予め初期設定用サーバ100との間において所定の初期設定が完了している必要がある。ここで、携帯電話装置1の内部キャッシュには、予め、初期設定用サーバ100にアクセスするための接続情報(本発明の第1の情報)(例えば、IPアドレス1、ID1、パスワード1等)が書き込まれており、携帯電話装置1は、当該情報を参照して初期設定用サーバ100にアクセスする。なお、キャッシュやメモリ等の記憶手段に情報を記憶することを、以下では「情報を書き込む」とも言う。
【0025】
また、携帯電話装置1は、初期設定用サーバ100にアクセスすることにより所定の初期設定を行い、Webサーバ200へアクセスするための接続情報(本発明の第2の情報)(例えば、IPアドレス2、ID2、パスワード2等)を取得することができる。携帯電話機では、この取得した接続情報をUIMメモリ50と内部キャッシュに書き込んでおき、当該初期設定後において、当該取得情報を参照することによりWebサーバ200へのアクセスが可能となる(図3を参照)。また、Webサーバ200へアクセスするための接続情報がUIMメモリ50に書き込まれることにより、UIMメモリ50は、初期設定済みとなる。
【0026】
ここで、携帯電話装置1は、故障した場合には販売店(ショップ)において修理を行う。また、販売店において修理できない故障である場合には、メーカーの工場において修理が行われることになる。ここで、メーカーで修理される際には、個人情報の流出を防止する等の観点から、一般的に、当該携帯電話機の所有者又は販売店においてUIMメモリ50が携帯電話装置1から取り外されて保管される。
【0027】
また、メーカーにおいて携帯電話装置1を修理する際においては、必要に応じて、メーカー所有の専用のメモリを携帯電話装置1に挿入する。また、メーカーでは、修理に際して、携帯電話装置1のWeb機能やメール機能を使用する必要がある場合には、ネット接続のための初期設定の手続きを行ってから、初期設定用サーバ100に接続し、初期設定の手続きを行う。
【0028】
また、メーカーにより携帯電話装置1の修理が完了し、ユーザに戻すときには、当該携帯電話装置1の内部キャッシュからすべてのデータを消去し、改めて、初期設定用サーバ100へのアクセスを行うための情報が書き込まれる。
【0029】
本発明では、修理後の携帯電話装置1がユーザの手元に戻ってきたときに、初期設定済みのUIMメモリ50が挿入されて主電源の投入が行われ、例えば、Webサーバへアクセスするための操作が行われた際には、UIMメモリ50に書き込まれている情報(修理前にUIMメモリに書き込まれていたWebサーバへアクセスするための情報)を無効にし、内部キャッシュに書き込まれている情報に基づいて初期設定用サーバ100へアクセスして、正しく初期設定を行う機能を有している。
【0030】
ここで、当該機能を発揮するための構成について、図4に示す機能ブロック図を用いて説明する。携帯電話装置1は、内部キャッシュとしての記憶部31(記憶手段)と、挿入部32(挿入手段)と、認証部33(認証手段)と、判断部34(判断手段)と、確認部35(確認手段)と、無効化部36(無効化手段)と、を備える。
【0031】
挿入部32は、少なくとも、契約者情報と、初期設定用サーバ100と通信を行う際に利用する情報や、外部のサーバであるWebサーバ200にアクセスするための接続情報とが書き込まれるUIMメモリ50が挿入される。認証部33は、挿入部32にUIMメモリ50が挿入されて主電源の投入により起動状態になったときに、UIMメモリ50に記憶されている契約者情報を読み込んで認証作業を行う。判断部34は、認証部33により認証が完了した後に、UIMメモリ50に初期設定用サーバ100と通信を行う際に利用する情報の有無によってUIMメモリ50の初期設定が完了しているか否かを判断する。なお、UIMメモリ50は、挿入部32に挿入されるのみではなく、挿入部32が穴形状以外のインターフェースであり、このインターフェースにUIMメモリ50が装着される場合もある。
【0032】
確認部35は、判断部34によりUIMメモリ50の初期設定が完了していると判断されたとき、記憶部31を参照して所定のフラグが書き込まれているか否かを確認する。無効化部36は、確認部35により所定のフラグが書き込まれていることを確認したとき、UIMメモリ50に書き込まれている初期設定用サーバ100と通信を行う際に利用する情報を無効化する。
【0033】
また、記憶部31には、初期設定用サーバ100と通信を行う際に利用する情報が記憶されている。また、携帯電話装置1は、図4に示すように、記憶部31に記憶されている情報に基づいて初期設定用サーバ100と通信を行って初期設定を行う初期設定部37(初期設定手段)を備える。
【0034】
このように構成されることにより、本発明では、修理後において、UIMメモリ50に書き込まれている情報(修理前にUIMメモリに書き込まれていたWebサーバへアクセスするための情報)を無効にし、記憶部31に書き込まれている情報に基づいて初期設定用サーバ100へアクセスして、正しく初期設定を行うことができる。
【0035】
また、所定のフラグは、修理が行われた際に記憶部31に書き込まれることが好ましい。このように構成されることにより、本発明では、修理後において、記憶部31に書き込まれている所定のフラグの有無によってUIMメモリ50に書き込まれている情報を採用するか否かを判断することができる。
【0036】
また、初期設定部37は、記憶部31に記憶されている情報に基づいて初期設定用サーバ100と通信を行って初期設定を行うことにより、アプリケーションサーバ(例えば、Webサーバ200)にアクセスする際に利用する情報を取得し、取得した情報を記憶部31及びUIMメモリ50に書き込む。このように構成されることにより、本発明では、修理後に、改めて初期設定を行い、以降のアプリケーションサーバへのアクセスを可能にすることができる。
【0037】
つぎに、上述した本発明に係る携帯電話装置1による強制的に初期設定を行う場合の方法手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0038】
ステップS1において、主電源の投入後において、認証部33は、挿入部32にUIMメモリ50が挿入されているか否かを判断する。UIMメモリ50が挿入されていると判断した場合(YES)には、ステップS2に進み、UIMメモリ50が挿入されていないと判断した場合(NO)には、処理を終了する。
【0039】
ステップS2において、認証部33は、UIMメモリ50に書き込まれている各種の情報に基づいて、所定の認証作業を行う。認証作業が完了した場合(YES)には、ステップS3に進み、認証作業が完了しない場合(NO)には、処理を終了する。
【0040】
ステップS3において、判断部34は、UIMメモリ50が初期設定済みか否かを判断する。初期設定済みであると判断した場合(YES)には、ステップS4に進み、初期設定済みでない、すなわちUIMメモリ50が新規である場合(NO)には、処理を終了し、所定の初期設定を実行する。
【0041】
ステップS4において、確認部35は、記憶部31を参照して所定のフラグ(以下、強制初期設定フラグと言う。)が書き込まれているか否かを確認する。強制初期設定フラグが書き込まれていることを確認した場合(ON)には、ステップS5に進み、強制初期設定フラグが書き込まれていないことを確認した場合(OFF)には、処理を終了する。
【0042】
ステップS5において、無効化部36は、強制初期設定フラグをオフにする設定(具体的には、「00x0」を記憶部31の所定の領域に書き込む)にする。
【0043】
ステップS6において、無効化部36は、以前に書き込まれた情報(修理前にUIMメモリ50に書き込まれていたWebサーバ200へアクセスするための情報)を消去する。本工程による無効化部36は、具体的には、「BrewSubscriberID」を初期化する。
【0044】
また、初期設定部37は、記憶部31に記憶されている情報(初期設定用サーバ100へのアクセスを行うための情報)に基づいて初期設定用サーバ100にアクセスし、初期設定を実行する。
【0045】
このようにして、本発明では、修理後において、UIMメモリ50に書き込まれている情報(修理前にUIMメモリに書き込まれていたWebサーバへアクセスするための情報)を無効にし、記憶部31に書き込まれている情報に基づいて初期設定用サーバ100へアクセスして、正しく初期設定を行うことができる。なお、電子機器として携帯電話装置を一例に挙げたが、PDA、PHS、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、電子手帳等、その他の適宜な装置であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る携帯電話装置の外観を示す斜視図である。
【図2】初期設定用サーバにアクセスして行われる初期設定の説明に供する図である。
【図3】Webサーバへのアクセスに関する説明に供する図である。
【図4】本発明に係る携帯電話装置の機能を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る携帯電話装置によって強制的に初期設定を行う際の手順についての説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1 携帯電話装置
31 記憶部(記憶手段)
32 挿入部(装着手段)
33 認証部(認証手段)
34 判断部(判断手段)
35 確認部(確認手段)
36 無効化部(無効化手段)
37 初期設定部(初期設定手段)
50 UIMメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
初期設定用のサーバと通信を行って初期設定を実行する電子機器において、
前記初期設定用のサーバと通信を行う際に利用される第1の情報が記憶される記憶手段と、
少なくとも、契約者情報と、外部のサーバと通信を行う際に利用される第2の情報とが記憶されるメモリが装着される装着手段と、
前記装着手段に前記メモリが装着されたときに、前記メモリに記憶されている前記契約者情報を読み込んで認証作業を行う認証手段と、
前記認証手段により認証が完了した後に、前記初期設定が完了しているか否かを判断する判断手段と、
前記初期設定が完了していると前記判断手段により判断された場合に、前記記憶手段を参照して所定のフラグが記憶されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段により、前記記憶手段に前記所定のフラグが記憶されていると確認された場合に、前記記憶手段に記憶されている前記第1の情報に基づいて前記初期設定用のサーバと通信を行って初期設定を行う初期設定手段と、を備える電子機器。
【請求項2】
前記確認手段により、前記記憶手段に前記所定のフラグが記憶されていると確認された場合に、前記メモリに記憶されている前記第2の情報を無効化する無効化手段を備える請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記所定のフラグは、前記電子機器に対して修理がなされた際に前記記憶手段に記憶される請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記初期設定手段は、
前記記憶手段に記憶されている前記第1の情報に基づいて前記初期設定用のサーバと通信を行い、前記外部のサーバと通信を行うための第2の情報を取得し、該取得した第2の情報を前記メモリに記憶させることにより初期設定を行う請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記外部のサーバは、Webサーバである請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−267746(P2009−267746A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114675(P2008−114675)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】