説明

電気器具のスイッチ収納装置及び加熱調理器

【課題】スイッチを内蔵するハウジングのボタン穴を防水シートで覆った電気器具のスイッチ収納装置において、その防水シートの外周縁を隠すパネルの取り付け部位を、ハウジング内の構造に制限されることなく自在性をもって選択でき、さらに、パネルの窓から水が浸入した場合、ハウジング内部へ水を浸入させることなく、外部へ効率よく排水する。
【解決手段】パネル12を、ハウジング1側に表側から防水シート10の外周縁を取り囲むように接着層15a、15bを介在させた接着により取り付け、パネル12と防水シート10との間に形成された非接着領域と接着層15a、15bとを、その接着層15a、bの内側縁のうち、ハウジング1との下り勾配との関係で最も低い位置になる最下部24に窓13からの浸水を集め、接着層15b、15b間の切れ目からなる非接着領域23を通じて外部に排水するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ハウジングから露出するボタンを押して内蔵スイッチを操作するようにした電気器具のスイッチ収納装置、及びこのスイッチ収納装置を備えた加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のスイッチ収納装置を備えた電気器具は、ハウジング内にスイッチを設け、そのスイッチの操作部をハウジングのボタン穴に臨ませ、そのボタン穴を覆う防水シートをハウジングに接着し、ハウジングに防水シートの外周縁を隠すパネルを取り付け、そのパネルの窓からボタンを露出させ、スイッチの操作部が前記防水シートを介して押されるようになっている。ボタンは、シートと一体に設けられるか、ハウジングやハウジングに取り付けた枠部材に設けられている。スイッチ操作が終わると、ボタンは、シートの弾性又は枠部材の弾性支持により待機位置に復帰し、スイッチの操作部も待機位置に自動復帰するようになっている。
【0003】
防水シートは、少なくともシート外周縁部においてハウジングに接着されている。パネルは、ハウジングに設けられたねじ孔部にねじ止めされている。
【0004】
この種のスイッチ収納装置は、加熱調理器、電気湯沸し器、空気清浄機、食器洗い機、などの電気器具に採用されているが、中でも、炊飯器、自動製パン機、ホットプレート等の加熱調理器は、調理メニュー、調理予約の設定等を行うための複数のボタンや表示窓がハウジングの一区画にまとめて配置される。このため、これらのボタン穴や表示窓を一枚のシートで覆うと、シートの外周縁の周長が長くなり、この外周縁が露出していると外観上、目立ち易く、浮き上がりが生じた場合に問題となる。
このため、特に、加熱調理器においては、防水シートの外周縁をパネルで隠すことにより、シートが貼ってあると判別し難くし、製品価値を高めることが行なわれている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開2006−25863号公報(図3、段落0020〜22、0025、0026、0031)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前掲の特許文献1のスイッチ収納装置のように、パネルをハウジングに設けられたねじ孔部にねじ止めすると、ハウジング内のスペース上、ねじ止め箇所が制限される場合がある。このようにパネルの取り付け部位が制限されると、パネルの取り付け力が局所的に作用し、パネルに反りが生じるといった不都合が起こり得る。
さらに、パネルの窓から水が浸入した場合、その水は、ハウジングに設けられたねじ孔からハウジング内部に浸入し、漏電を起こす可能性がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、スイッチを内蔵するハウジングのボタン穴を防水シートで覆った電気器具のスイッチ収納装置において、その防水シートの外周縁を隠すパネルの取り付け部位を、ハウジング内の構造に制限されることなく自在性をもって選択できるようにし、さらに、パネルの窓から水が浸入した場合、ハウジング内部へ水を浸入させることなく、外部へ効率よく排水することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明は、ハウジング内にスイッチを設け、そのスイッチの操作部を前記ハウジングのボタン穴に臨ませ、そのボタン穴を覆う防水シートを前記ハウジングに接着し、前記ハウジングに前記防水シートの外周縁を隠すパネルを取り付け、そのパネルの窓からボタンを露出させ、前記スイッチの操作部が前記防水シートを介して押されるようにした収納装置において、前記パネルを前記ハウジング側に表側から接着層を介して接着することで取り付け、前記パネルの前記窓から当該パネルとハウジング側との間に入り込んだ浸水が、これらの間に形成された非接着領域を下り勾配に従って流れることにより外部に至るようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
この発明によれば、前記パネルを前記ハウジング側に表側から接着層を介して接着することで取り付けるため、パネルの取り付け部位を、ハウジング内の構造に制限されることなく自在性をもって選択することが可能になる。
【0010】
ここで、前記窓からの浸水は、これらの間に形成された非接着領域を下り勾配に従って流れることにより外部に至るため、ハウジング内部へ水を浸入させることなく、外部へ効率よく排水させることができる。しかも、パネルの取り付けが接着によるため、ハウジングにねじ孔部が無く、前記窓からの浸水がねじ孔部からハウジング内部に至る心配もない。また、パネルの接着に伴う衛生面の問題は生じ難い。このため、この発明に係るスイッチ収納装置は、加熱調理器に好適である。
【0011】
前記パネルは、前記防水シートの外周縁を隠す装飾部品であり、そのパネルの外周部が前記ハウジングから浮き上がることは好ましくない。
ここで、前記接着層を、前記パネルの外周部と前記ハウジングとの間に前記防水シートの外周縁を取り囲むように設ければ、前記パネルの外周部で浮き上がりを防止することができる。なお、前記非接着領域を空けて取り囲むのは勿論である。
【0012】
ここで、前記非接着領域と前記防水シートの外周縁を取り囲むように設けた接着層とを、その接着層の内側縁のうち、前記下り勾配との関係で最も低い位置になる最下部に前記の浸水を集めてから外部に排水するように設ければ、前記の浸水を非接着領域により効率よく外部へ導くことができる。
さらに、前記最下部を一箇所のみとし、その最下部と外部とを繋ぐ前記非接着領域を一箇所のみに形成すれば、効率のよい排水を図りながら、接着層の面積を得易くなる。
【発明の効果】
【0013】
以上に述べたように、この発明は、スイッチを内蔵するハウジングのボタン穴を防水シートで覆った電気器具のスイッチ収納装置において、その防水シートの外周縁を隠すパネルの取り付け部位を、ハウジング内の構造に制限されることなく自在性をもって選択でき、パネルとハウジング側との間に浸水があっても効率よく外部へ排水することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、この第1実施形態は、この発明に係るスイッチ収納装置を炊飯器に適用した例である。この炊飯器のハウジング1は、内容器、加熱装置等(図示省略)を内蔵するハウジング本体2と、このハウジング本体2に開閉自在に設けられた蓋3とからなり、スイッチ収納装置のハウジングを兼ねている。
【0015】
スイッチ収納装置の構成を図1、図3に示す。ハウジング本体2は、表示画面4、各種の操作用のスイッチ5を配した操作基板6を内蔵している。表示画面4は、液晶表示装置が利用されている。スイッチ5は、タクトスイッチが利用されている。
【0016】
スイッチ5の操作部は、タクトスイッチのタクト操作部5aとハウジング本体2に支持されたスイッチスペーサ7とからなる。スイッチ5の操作部は、スイッチスペーサ7を省略し、タクト操作部5aのみで構成することもできる。スイッチ5の操作部のうち、スイッチスペーサ7は、ハウジング本体2のボタン穴8に臨んでいる。なお、表示画面4は、ハウジング本体2の表示窓9に臨んでいる。
【0017】
ボタン穴8及び表示窓9は、防水シート10により覆われている。防水シート10は、ハウジング本体2の表面に接着されている。この接着は、防水シート10の裏面全面に予め設けられた接着層による。このため、防水シート10の外周縁は、ハウジング本体2の表面に密着させられる。
【0018】
防水シート10は、各ボタン穴8を被覆する部分がボタン11になっている。このボタン11は、エンボス加工により形成されており、弾性的に凹むことができる。ボタン11は、防水シート10と別体に設けることができる。防水シート10の表示窓9に臨む部分は、表示画面4を透視可能になっている。
そして、防水シート10のボタン11には、炊飯、保温等の文字が印刷されている。これにより、パネル12を印字シートと共にインサート成形することが避けられ、単純な射出成形品からなるパネル12としてコストダウンを図りながら、パネル12の装備による高級感を醸し出すことができる。
【0019】
防水シート10は、防水性を有している。防水シート10の接着が適切である限り、防水シート10の外周縁とハウジング本体2との間から水がボタン穴8及び表示窓9に達することは無い。
【0020】
ハウジング本体2に、防水シート10の外周縁に沿って押さえるパネル12が取り付けられている。パネル12は、防水シート10に一体に設けられたボタン11、表示画面4を露出させる窓13を複数個所に有している。前記スイッチ5の操作部は、窓13からボタン11を介してスイッチスペーサ7が押され、そのスイッチスペーサ7によりタクト操作部5aが押されてタクトスイッチ5が操作されるようになっている。
【0021】
図1、図4に示すように、パネル12は、防水シート10の外周縁を覆う外周部14を有している。その外周部14とハウジング本体2の表側との間に、防水シート10の外周縁を取り囲むように接着層15a、bが設けられている。この接着層15a、bにより、パネル12はハウジング1側に表側から接着することで取り付けられており、外周部14の浮き上がりも防止されている。
【0022】
接着層15a、bは、パネル12の外周部14と防水シート10との間に及ぶように設けられている。このため、限られたパネル12の面積の中で外周部14と防水シート10の一体性を外周縁に沿って増すことができ、防水シート10の外周縁がパネル12の外周部14でよりしっかりと押さえられる。
【0023】
パネル12の外周部14は、不透明部になっており、防水シート10の外周縁は外部から見えない。このため、防水シート10の外周縁がパネル12で隠され、その貼り付けが目立ち難くなっている。
【0024】
なお、ハウジング1の防水シート10の貼り付け部側を前、その反対側にある蓋3側を後としたとき、ハウジング本体2、防水シート10及びパネル12は、左右対称形状になっている。
【0025】
接着層15a、bは、両面接着シートから構成されており、これらの各部における厚さ及び接着力は均一である。このため、接着層15a、bにより、平均的な接着が得られる。接着層15a、bは、防水シート10とハウジング本体2間の接着層より強い接着力を有しており、パネル12と防水シート10間の接着は、防水シート10とハウジング本体2間の接着より先に弱くならない。
【0026】
より具体的には、この第1実施形態に係る防水シート10は、厚さ0.188mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムが利用されており、曲がり易いため、その外周縁においてシートの浮き上がりが発生し易い。しかし、パネル12は、厚さ2mmのPP(ポリプロピレン)製のものが利用されており、曲がることがないため、接着層15a、b全体で接触力を保持することができ、パネル12における接着力は強いものとなる。
【0027】
接着層15a、bは、予めパネル12の裏面やハウジング本体2の表面に接着剤を塗布することで設けることも可能である。接着層15a、bを両面接着シートで構成する場合、接着層15a、bは、パネル12又はハウジング本体2に貼り付けられる。
【0028】
ここで、パネル12の外周部14の押さえによって防水シート10の外周縁全域に浮き上がりに対する抵抗力が作用する限り、接着層15a、bは、防水シート10の外周縁を完全に取り囲む必要はない。この第1実施形態では、防水シート10の外周縁の外側に複数の非接着領域が設けられている。
【0029】
具体的には、防水シート10の外周縁のうち、防水シート10の隅部10aの縁が180度以上の中心角の円弧辺になっており、この隅部10aの円弧辺の中間角領域の外側に、非接着領域16が形成されている。この非接着領域16により、接着層15a、bを構成する各両面接着シートを隅部10aの外側から貼り付けを開始することで貼り付けが容易になり、皺等が生じ難くなる。なお、非接着領域16からの浸水を減らすため、パネル12の裏側に、非接着領域16に嵌る膨出部17が設けられている。
【0030】
パネル12は、裏側に爪18を有しており、ハウジング本体2は、表面に爪穴19を有している。爪18は、爪穴19に圧入され、図5に接着層15aの部分を例に示すように、パネル12の外周部14との間でハウジング本体2及び接着層15a、bを表裏に締め付けるようになっている。爪18と爪穴19が爪係合された状態で、その間にある接着層15a、bは圧迫される。このため、この第1実施形態は、パネル12の外周部14とハウジング本体2とをよりしっかりと接着することができる。爪18は接着層15a、bの接着力の設定で無くすこともできる。
【0031】
なお、図1、図4に示すように、爪18と爪穴19とは、接着層15a、bをそれぞれ圧迫できるように左右対称に配置されている。特に、防水シート10の隅部10a付近は、非接着領域16がある分、パネル12の接着による押さえが比較的に弱くなる。これを補うため、爪18と爪穴19とが防水シート10の隅部10aの始端側と終端側に分かれて配置されている。
【0032】
また、パネル12は、その裏側に複数の位置決め突起20を有している。ハウジング本体2は、複数の位置決め突起20に対応する位置に挿入穴21を有している。複数の位置決め突起20は、パネル12の他の部分がハウジング本体2と接着される前に挿入穴21に挿入され、パネル12とハウジング本体2との位置関係が固定される。このため、パネル12とハウジング本体2の相対的な位置ずれを無くして接着することができ、位置ずれによる貼り直しの手間が生じない。
【0033】
また、パネル12の外周部14を除いた部分と防水シート10とは、直接に接着されておらず、これらの間は非接着領域になっている。防水シート10の接着層にパネル12の荷重が負荷することを避けるためである。その代わり、パネル12の窓13から浸入した水は、図4中に矢線で示すように、パネル12のハウジング1側、すなわち、パネル12、防水シート10、及び接着層15a、bで囲まれた隙間に入り込むことになる。
【0034】
上記の浸水を考慮し、前記爪18及び前記複数の位置決め突起20は、それぞれに対応させて形成された前記接着層15a、bの孔22に通されている。ハウジングの爪穴19及び挿入穴21の周囲部分とパネル12との間に接着層15a、bがあるため、爪穴19等に異物や水が達し難くい。
【0035】
ここで、パネル12、防水シート10、及び接着層15a、bで囲まれた隙間において、上記窓13から浸入した水は、ボタン穴8等が防水シート10で覆われているため、ハウジング1内に入ることは無いが、ハウジング1の下り勾配に従って防水シート10上を流れようとする。
【0036】
この第1実施形態において、前記パネル12の外周部14を除いた部分と防水シート10との間の非接着領域及び接着層15b、15b間の切れ目からなる非接着領域23と、前記防水シート10の外周縁を取り囲むように設けた接着層15a、bとは、これら接着層15a、bの内側縁のうち、ハウジング1の下り勾配との関係で最も低い位置になる接着層15a、bの最下部24に前記の浸水を集めるように形成されている。
【0037】
具体的には、窓13からの浸水は、下り勾配により流下するが、防水シート10の外周縁の大部分の外側に沿う接着層15bの内側縁に接触し、その内側縁に導かれて、やがて接着層15b、15bの内側縁の最下部24に達する。接着層15b、15b間の切れ目からなる非接着領域23は、最下部24と外部とを繋いでおり、最下部24に達した浸水は、やがて非接着領域23を通って外部に至る。このため、この第1実施形態は、窓13からパネル12、防水シート10、及び接着層15a、bで囲まれた隙間に入った浸水を効率よく外部へ排水することができる。
【0038】
また、図4から明らかなように、前記最下部24は一箇所のみとなっており、その最下部24に非接着領域23が一箇所のみに形成されている。非接着領域23による水抜きを効率よく行ないながら、接着層15a、bの面積を得易い。
【0039】
なお、この第1実施形態は、接着層15a、bがハウジング1のハウジング本体2及び防水シート10の双方に及ぶように設けられているが、図6に第2実施形態を示すように、ハウジング1とパネル12’との間にのみ接着層31が設けられ、パネル12’の外周部14’で直接に防水シート10を押さえることも可能である。
【0040】
また、窓13からの浸水を最下部24を通して排水する構成に限定されず、要は、窓13からの浸水が下り勾配により外部に排水されるようになっていればよい。
例えば、図7に第3実施形態を示すように、最下部24より上の位置で、かつ窓13より下の位置に、接着層41、42間の切れ目からなる非接着領域43を形成することも可能である。
【0041】
また、この第3実施形態は、非接着領域43に加えて接着層42、44間の切れ目からなる非接着領域45も形成されている。このように、接着層間の切れ目からなる非接着領域を複数個所に形成すれば、最下部24付近からの排水効率がより高まる。
【0042】
なお、パネル12に形成した全ての窓13の下側に、外部との間を繋ぐように非接着領域を形成することが好ましいのは、勿論である。
【0043】
また、パネル12を取付けるための接着層の態様は、パネルが所望の取り付け強度で取付けられる限り、適宜に変更することができる。
例えば、図8に第4実施形態を示すように、接着層51〜53は、防水シート10を取り囲むように設ける場合、パネル12が所望の取り付け強度になっているが、最下部24に形成する非接着領域54は、接着層51、52間の切れ目間隔を広くすることにより、同じ位置関係である上記第1実施形態の非接着領域23と比して(図4も参照のこと)排水性能を高められている。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1実施形態に係る炊飯器に備わるスイッチ収納装置の分解斜視図
【図2】図1の炊飯器のハウジングを示す全体斜視図
【図3】図1の炊飯器のスイッチ収納装置を示す部分拡大縦断面図
【図4】図1の炊飯器のパネル、シート及び接着層の関係を示しており、図中の一点鎖線を境とした左側はパネルの平面図、右側はパネルを切り欠いて示した接着層の平面図
【図5】図1のパネルの爪を示す部分拡大縦断面図
【図6】第2実施形態を示す要部拡大縦断面図
【図7】第3実施形態を図4と同じ関係で描いた平面図
【図8】第4実施形態を図4と同じ関係で描いた平面図
【符号の説明】
【0045】
1 ハウジング
2 ハウジング本体
3 蓋
4 表示画面
5 スイッチ
5a タクト操作部
6 操作基板
7 スイッチスペーサ
8 ボタン穴
9 表示窓
10 防水シート
15a、15b、31、41、42、44、51、52、53 接着層
11 ボタン
12、12’ パネル
13 窓
14、14’ 外周部
16、23、43、45、54 非接着領域
17 膨出部
18 爪
19 爪穴
20 位置決め突起
21 挿入穴
22 孔
24 最下部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内にスイッチを設け、そのスイッチの操作部を前記ハウジングのボタン穴に臨ませ、そのボタン穴を覆う防水シートを前記ハウジングに接着し、前記ハウジングに前記防水シートの外周縁を隠すパネルを取り付け、そのパネルの窓からボタンを露出させ、前記スイッチの操作部が前記防水シートを介して押されるようにした電気器具のスイッチ収納装置において、
前記パネルを前記ハウジング側に表側から接着層を介して接着することで取り付け、前記パネルの前記窓から当該パネルとハウジング側との間に入り込んだ浸水が、これらの間に形成された非接着領域を下り勾配に従って流れることにより外部に至るようにしたことを特徴とする電気器具のスイッチ収納装置。
【請求項2】
前記接着層を、前記パネルの外周部と前記ハウジングとの間に前記防水シートの外周縁を取り囲むように設けた請求項1に記載の電気器具のスイッチ収納装置。
【請求項3】
前記非接着領域と前記防水シートの外周縁を取り囲むように設けた接着層とを、その接着層の内側縁のうち、前記下り勾配との関係で最も低い位置になる最下部に前記の浸水を集めてから外部に排水するように設けた請求項2に記載の電気器具のスイッチ収納装置。
【請求項4】
前記最下部を一箇所のみとし、その最下部と外部とを繋ぐ前記非接着領域を一箇所のみに形成した請求項3に記載の電気器具のスイッチ収納装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のスイッチ収納装置を備えた加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−282769(P2008−282769A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−128205(P2007−128205)
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【出願人】(000002473)象印マホービン株式会社 (440)
【Fターム(参考)】