説明

電源制御装置

【課題】メモリに対する電源供給状態がアクティブ状態となるまでに要する時間を短縮可能な電源制御装置の提供。
【解決手段】制御装置20は、ナビ機能プログラムを格納したRAM24と、バックモニタ用プログラム等の付加プログラムを格納したROM23と、センサー群からの検知信号に従って自車両の状態を表す信号を出力する車両I/F部21と、車両I/F部からの信号に従って、ROM23への電源供給を制御するROM用電源制御部27と、プログラムに従って処理を実行するCPU22とを備えている。車両I/F部21は、検知信号が、自車両が特定状態であることを表していると、その旨を表す信号(以下、状態信号と称する)を、ROM用電源制御部27及びCPU22に出力する。その状態信号が入力されると、ROM用電源制御部27は、電源供給をアクティブ状態に設定し、CPU22は、付加プログラムを読み込んで実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリに対する電源供給を制御する電源制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電源が切断されても記憶内容を保持するROMと、電源が切断されると記憶内容が消去されるRAMと、ROMまたはRAMに格納されたプログラムに従って処理を実行するCPUとを備えた制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の制御装置の1つとして、CPUが主として実行するプログラム(以下、主プログラムと称す)は、RAMに格納した上で実行され、主プログラムよりも実行回数が低い副次的なプログラム(以下、付加プログラムと称す)は、ROMに格納した状態のまま、実行されるものがある。
【0004】
また、制御装置として、複数のRAMを備えたものがある。この複数のRAMを備えた制御装置の中には、消費電力を低減するために、データ転送が完了すると全てのRAMをスタンバイ状態とした上で、CPUがデータ読み出すために出力するアドレスから特定したRAMがスタンバイ状態であれば、そのRAMをアクティブ状態へと切り替える電源制御部を備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。なお、ここで言うスタンバイ状態とは、電源供給を、記憶内容を保持するために必要な最低限の電力とした状態であり、アクティブ状態とは、電源供給を、CPUがデータ読み出し可能な電力とした状態である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−129287号公報
【特許文献2】特開平5−151075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、経路案内機能に加えて、自車両の走行状態が予め規定された特定状態になると、自車両に配置された撮影装置によって撮影した自車両周辺の画像をディスプレイに表示する機能(以下、車両周辺表示機能と称す)を有したナビゲーション装置が知られている。
【0007】
このナビゲーション装置に、特許文献2に記載された電源制御部を有した制御装置を適用した場合、経路案内機能を得るためのプログラムを主プログラムとしてRAMに格納し、車両周辺表示機能を得るためのプログラムを付加プログラムとしてROMに格納することが考えられる。以下、ナビゲーション装置に適用し、かつ特許文献2に記載された電源制御部を有した制御装置を従来制御装置と称す。
【0008】
その従来制御装置における電源制御部では、RAMへの主プログラムの転送が完了すると、ROMに対する電源供給状態をスタンバイ状態とし、そのスタンバイ状態を、CPUが主プログラムを実行している期間、即ち、経路案内を実行している期間は維持することが考えられる。
【0009】
そして、図5に示すように、自車両の走行状態が特定状態となり、付加プログラムを実行するための起動指令が従来制御装置(CPU)に入力されると(図5中:S1)、CPUは、主プログラムを中断するために必要な処理(以下、退避処理と称す)を実行する。その退避処理が終了した後、CPUは、付加プログラムを読み込むために、読み出し先のメモリをROMとして、付加プログラムが格納された領域を表すアドレス(以下、読出アドレスとする)を出力する(図5中:S2)。この時、電源制御部は、ROMの電源供給をスタンバイ状態からアクティブ状態へと切り替え(図5中:S3)、ROMの電源供給がアクティブ状態となるまで待機した後、読出アドレスを出力する(図5中:S4)。このため、CPUは、ROMの電源供給がアクティブ状態へと切り替えられるまで待機した後で、付加プログラムを読み出すことになる(図5中:S5)。
【0010】
つまり、従来制御装置における電源制御部は、CPUからの読出アドレスが入力されなければ、ROMの電源供給をアクティブ状態に設定することができない。
換言すれば、従来制御装置では、自車両の状態が特定状態となってから、メモリに対する電源供給状態がアクティブ状態となるまでに要する時間が長いという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、メモリに対する電源供給状態がアクティブ状態となるまでに要する時間を短縮可能な電源制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するためになされた本発明は、主プログラムを記憶した第1記憶手段と、付加プログラムを記憶した第2記憶手段と、状態信号が未入力であれば、第1記憶手段に記憶された主プログラムを、状態信号が入力されると、第2記憶手段に記憶された付加プログラムを読み出して処理を実行する処理実行手段とを有した制御装置に用いる電源制御装置に関するものである。
【0013】
なお、ここで言う主プログラムとは、車載装置における主機能を得るためのプログラムであり、ここで言う付加プログラムとは、自車両の状態が予め規定された特定状態になると必要とされる車載装置の副次的な機能を得るためのプログラムである。また、ここで言う状態信号とは、自車両の状態が特定状態であることを表す信号である。
【0014】
その本発明の電源制御装置では、電源制御手段が、状態信号の入力開始と共に、第2記憶手段に対する電源供給状態をアクティブ状態に設定する。ただし、アクティブ状態とは、第2記憶手段に対する電源供給の状態のうち、処理実行手段がプログラムを読み出し可能な状態である。
【0015】
つまり、本発明の電源制御装置では、状態信号の入力開始と共に、即ち、自車両の状態が特定状態となると、電源制御手段が、処理実行手段からの指令を待つこと無く、直ちに、第2記憶手段に対する電源供給の状態をアクティブ状態に設定する。
【0016】
このため、本発明の電源制御装置によれば、従来制御装置に比べて、自車両の状態が特定状態となってから、第2記憶手段に対する電源供給状態がアクティブ状態に設定されるまでに要する時間を短縮できる。この結果、本発明の電源制御装置が適用された制御装置によれば、自車両の状態が特定状態となってから、第2記憶手段に記憶された付加プログラムを処理実行手段が読み込むまでに要する時間、ひいては、付加プログラムを起動するまでに要する時間を短縮できる。
【0017】
ところで、自車両の状態が特定状態以外の状態から特定状態となり、その後、特定状態以外の状態に戻ることが考えられる。この場合、本発明の電源制御装置が適用された制御装置では、主プログラムの実行を中断して、付加プログラムを実行し、その後、主プログラムを再開することになる。この主プログラムを再開する際には、主プログラムを中断した箇所から再開することが望ましい。
【0018】
このため、処理実行手段は、請求項2に記載のように、付加プログラムを読み出す前(即ち、付加プログラムの起動時)に、主プログラムの実行に必要な情報を退避させる退避処理を実行するように構成されていることが望ましい。
【0019】
このように構成された本発明の電源制御装置が適用される制御装置では、自車両の状態が特定状態とは異なる状態である場合、第1記憶手段に記憶された主プログラムを実行している。このとき、図4に示すように、自車両の状態が特定状態であることを表す状態信号が入力される(図4中:SS1')と、電源制御手段は、第2記憶手段に対する電源供給をアクティブ状態に設定する(SS1")。
【0020】
一方、特定状態であることを表す状態信号が入力された(図4中:SS1)処理実行手段は、付加プログラムを起動するに際して、主プログラムの実行を中断し、主プログラムの実行に必要な情報を退避する退避処理を実行する。そして退避処理が完了すると、第2記憶手段に記憶された付加プログラムを読み出し(例えば、読出アドレスを出力して(図4中:SS2)、付加プログラムを読み込み(図4中:SS3))、付加プログラムを実行する。
【0021】
すなわち、このように構成された電源制御装置によれば、処理実行手段が退避処理を実行している間に、第2記憶手段の電源供給状態がアクティブ状態に設定されることとなる。このため、処理実行手段は、第2記憶手段の電源供給状態がアクティブ状態に設定されるまでに要する時間を待つことなく、付加プログラムを読み込むことができる。
【0022】
この退避処理は、処理実行手段が実行する主プログラムに組み込まれた処理であっても良いし、処理実行手段を構成するハードウェアによって自動的に実行されても良い。
なお、第2記憶手段に対する電源供給の状態のうち、アクティブ状態よりも供給電力が低く、かつ記憶内容を保持可能な状態をスタンバイ状態とした場合、本発明における電源制御手段は、第2記憶手段に対する電源供給状態を、請求項3に記載のように、状態信号が未入力であればスタンバイ状態に、請求項4に記載のように、状態信号の入力が終了すると、スタンバイ状態に設定するように構成されていても良い。
【0023】
このように構成された本発明の電源制御装置では、自車両の状態が特定状態でなければ、第2記憶手段に対する電源供給状態が、スタンバイ状態に設定(維持)されるため、消費電力を可能な限り低減できる。
【0024】
つまり、本発明の電源制御装置によれば、消費電力を可能な限り低減しつつ、自車両の状態が特定状態となってから、第2記憶手段に対する電源供給状態がスタンバイ状態からアクティブ状態へと切り替えられるまでに要する時間を短縮できる。
【0025】
特に、第2記憶手段が、不揮発性の記憶装置から構成されている場合、本発明における電源制御手段は、請求項5に記載のように、電源供給を遮断した状態をスタンバイ状態とするように構成されていることが望ましい。
【0026】
このように構成された電源制御装置によれば、自車両の状態が特定状態でなければ、第2記憶手段に対する電源供給を遮断するため、消費電力をより確実に低減できる。
ところで、状態信号は、自車両の状態を表し、かつ外部から入力される車両状態信号そのものでも良いし、請求項6に記載のように、状態信号出力手段が、車両状態信号に基づいて生成したものでも良い。
【0027】
後者の場合、状態信号出力手段が生成した状態信号を処理実行手段及び電源制御手段に出力する必要がある。
また、本発明において、付加プログラムは、請求項7に記載のように、自車両後部に配置された撮影装置にて撮影した画像(即ち、自車両後方の状況)をディスプレイに表示するもの、いわゆるバックモニタ機能を得るためのプログラムでも良い。
【0028】
このバックモニタ機能は、自車両を後進させて駐車させる際に利用されるものであることから、自車両が後進する状態を特定状態とする必要がある。このため、請求項7に記載の電源制御装置では、自車両に備えられたシフトレバーが後進レンジに位置する場合を特定状態であるものとすることが望ましい。
【0029】
また、本発明において、付加プログラムは、請求項8に記載のように、自車両前部または自車両側部の少なくとも一方に配置された撮影装置にて撮影した画像(即ち、交差点内の状況)をディスプレイに表示するもの(以下、交差点安全確認機能と称す)でも良い。
【0030】
この交差点安全確認機能は、自車両を交差点に進入させる際に、利用されるものである。このため、請求項8に記載の電源制御装置では、自車両の現在位置が交差点から予め規定された規定範囲内であること、または自車両が予め規定された規定車速以下で前進していることのうち、少なくとも一方を満たす場合を、特定状態であるものとしても良い。
【0031】
さらには、本発明において、主プログラムは、請求項9に記載されたように、地図データに基づく現在位置周辺の地図をディスプレイに表示すると共に、目的地までの経路を案内するものでも良い。つまり、車載装置とは、いわゆるナビゲーション装置であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】自動車に搭載される運転支援システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置に適用される制御装置の概略構成を示したブロック図である。
【図3】運転支援システムの動作例を示した説明図である。
【図4】本発明の電源制御装置における動作シーケンスを示した説明図である。
【図5】従来制御装置における動作シーケンスを示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈運転支援システムについて〉
まず、図1は、自動車に搭載された運転支援システムの概略構成を示したブロック図である。
【0034】
この運転支援システム1は、自動車の乗員に対する運転支援を実行するものである。この運転支援システム1は、自車両の周辺を撮影する撮影装置4と、自車両の状態を検出するための各種センサー装置からなるセンサー群5と、現在位置周辺の地図を表示すると共に、目的地までの経路案内を実行するナビゲーション装置10とを備えている。
【0035】
このうち、撮影装置4は、自車両の後方を撮影するように自車両の後部(例えば、後部バンパー)に設置された後方撮影装置と、自車両の前方を撮影するように自車両の前部(例えば、前部バンパー)に設置された前方撮影装置と、自車両の側方を撮影するように自車両における前方の側部に設置された側方撮影装置とを備えている。その撮影装置4は、周知のデジタルカメラであり、ナビゲーション装置10からの制御指令に従って画像を撮影し、その撮影画像をナビゲーション装置10に出力するように構成されている。
【0036】
また、センサー群5は、自車両に搭載された変速機のシフトレンジを切り替えるためのシフトレバーの位置を検出するシフト検出センサー6と、自車両の車速を検出するためにいわゆるスピード(車速)パルスを出力する周知の車速センサー7と、自車両に搭載されたイグニッションキー(以下、IGキーと称す)シリンダに挿入されたIGキーの位置を検出するキーポジションスイッチ(以下、キーポジションSWと称す)8とを少なくとも備えている。
【0037】
なお、キーポジションSW8は、IGキーの位置がOFF(オフ)位置であれば、アクセサリー(ACC)電源がOFFであることを表すACC_OFF信号を、IGキーの位置がACC(アクセサリ)位置、またはIG位置であれば、ACC電源がONであることを表すACC_ON信号をナビゲーション装置に出力するように構成されている。さらに、キーポジションSW8は、IGキーの位置がスタート位置であれば、エンジン起動信号を出力するように構成されている。
〈ナビゲーション装置の構成〉
次に、運転支援システムを構成するナビゲーション装置10について説明する。
【0038】
このナビゲーション装置10は、自車両の現在位置を検出するための位置検出器12と、ユーザーからの各種指示を受け付ける操作スイッチ群14と、ユーザーが発話した音声に基づく電気信号を出力するマイクロフォン(図示せず)と、各種画像を表示する表示装置16とを備えている。さらに、ナビゲーション装置10は、各種のガイド音声等を出力するための音声出力部18と、地図データ等の各種データを格納する補助記憶装置19と、位置検出器12,操作スイッチ群14,及びマイクロフォン等からの入力に従って、補助記憶装置19,表示装置16,及び音声出力部18等のナビゲーション装置10を構成する各部を制御する制御装置20とを備えている。
【0039】
このうち、位置検出器12は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの電波をGPSアンテナ(図示せず)を介して受信して、その受信信号を出力するGPS受信機12aと、自車両に加わる回転運動の大きさを検出するジャイロセンサ12bと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ12cとを備えている。そして、これら各センサ等12a〜12cからの出力信号に基づく周知の手法により、制御装置20が、車両の現在位置、進行方向の方位等を算出する。これと共に、制御装置20は、車速センサー7からのスピードパルスに基づく周知の手法により、自車両の車速を算出する。
【0040】
また、表示装置16は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ,CRTなどがあるが、その何れを用いてもよい。さらに、音声出力部18は、制御装置20からの信号を音声に変換して出力するスピーカである。
【0041】
そして、操作スイッチ群14は、表示装置16の表示面と一体に構成されたタッチパネル、及び表示装置16の周囲に設けられたキースイッチ等から構成されている。さらに、マイクロフォンは、利用者が音声を入力(発話)するとその入力した音声に基づく電気信号(音声信号)を制御装置20に出力するものであり、このマイクロフォンを介して入力される音声コマンドによって、ナビゲーション装置10が操作される。
【0042】
また、補助記憶装置19は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置によって構成されたもの(例えば、ハードディスクドライブ装置や、フラッシュメモリ等)である。その補助記憶装置19には、地図データ(ノードデータ、リンクデータ、コストデータ、道路データ、地形データ、マークデータ、交差点データ、施設のデータ等)、案内用の音声データ、音声認識データ等が予め記憶されている。
【0043】
〈制御装置の構成〉
次に、本発明の主要部をなす制御装置20の構成について説明する。
ここで、図2は、制御装置の概略構成を示したブロック図である。
【0044】
この図2に示すように、制御装置20は、電源を切断しても記憶内容を保持するROM23と、電源が切断されると記憶内容が消去されるRAM24とを備えている。さらに、制御装置20は、撮影装置4にて撮影した画像、及びセンサー群5からの検知信号を取得すると共に、少なくとも検知信号に従って自車両の状態を表す信号を出力する車両I/F部21と、車両I/F部21からの信号に従って、ROM用電源26を介したROM23への電源供給を制御するROM用電源制御部27と、ROM23またはRAM24に記憶されたプログラムに従って処理を実行するCPU22とを備えている。
【0045】
このうち、ROM23は、いわゆる不揮発性メモリによって構成されたものである。
そのROM23には、現在位置付近の地図を表示装置16に表示してその中に車両現在位置マークを表示する現在位置表示処理、操作スイッチ群14を介して入力された情報に従って目的地を設定する目的地設定処理、ダイクストラム法等の周知の手法により、目的地設定処理で設定された目的地までの経路を設定する経路設定処理等の周知の各種処理をCPU22が実行するためのプログラムが格納されている。さらに、ROM23には、経路設定処理により設定された経路に従って表示装置16への表示や音声出力部18からの音声出力による経路案内を行う経路案内処理等の周知の各種処理をCPU22が実行するためのプログラムが格納されている。つまり、ナビゲーション装置10を構成する各部を動作させることで、ナビゲーション機能を得るために必要なプログラム(以下、これらのプログラムをナビ機能プログラム(本発明の主プログラム相当)と称す)がROM23に格納されている。
【0046】
また、ROM23には、自車両が後進する際に、後部撮影装置によって撮影した画像(即ち、自車両後方の状況)を表示装置16に表示するバックモニタ処理をCPU22が実行するためのプログラム(以下、バックモニタ用プログラムと称す)が格納されている。さらに、ROM23には、自車両が交差点に進入する際に、前部撮影装置または側部撮影装置の少なくとも一方によって撮影した画像(即ち、交差点内の状況)を表示装置16に表示するプログラム(以下、交差点安全確認用プログラムと称す)が格納されている。
【0047】
さらには、ROM23には、制御装置20の立ち上げに必要なブートプログラムや、制御装置20の動作を終了する際に必要な終了プログラムが格納されている。
一方、RAM24は、周知のDRAMによって構成されたものであり、補助記憶装置19またはROM23から転送されたデータや、処理途中で一時的に生じたデータを格納するものである。なお、RAM24には、RAM24に格納されたプログラムまたは処理の途中で格納されたデータを保持するための記憶保持動作(いわゆるリフレッシュ)に必要な電源を供給するRAM用電源25が接続されている。
【0048】
そのRAM24には、ROM23に格納されたブートプログラムがCPU22に実行されることで、ROM23に格納されたナビ機能プログラムが転送,格納される。
ところで、車両I/F部21は、キーポジションSW8からのACC_OFF信号及びACC_ON信号に従って、ACC電源の状態を表すACC信号を出力するように構成されている。そのACC信号は、車両I/F部21にACC_OFF信号が入力されている間は、ローレベルとなり、ACC_ON信号が入力されている間は、ハイレベルとなる。つまり、ACC信号がローレベルであれば、ACC電源はOFF状態であり、ACC信号がハイレベルであれば、ACC電源はON状態である。
【0049】
これと共に、車両I/F部21は、シフト検出センサー6からの検知信号が、シフトポジションが後進レンジであることを表している期間はハイレベルな後進信号を、シフトポジションが後進レンジ以外であること(例えば、ニュートラルや、ロー、セカンド、ドライブ、パーキング)を表している期間はローレベルな後進信号を出力するように構成されている。
【0050】
また、ROM用電源26は、ROM23に対して電源を供給するものである。
そして、ROM用電源制御部27は、ROM用電源26を制御するように構成されている。そのROM用電源制御部27は、自車両の状態が予め規定された特定状態となると、ROM23に対する電源供給をアクティブ状態に設定し、自車両の状態が特定状態以外の状態となると、ROM23に対する電源供給をスタンバイ状態に設定するように構成されている。ただし、ここで言うアクティブ状態とは、CPU22がROM23からプログラム(またはデータ)を読み出し可能となるように、ROM用電源26からROM23に電源を供給する状態である。また、ここで言うスタンバイ状態とは、記憶内容を保持可能な最低限の電源を供給する状態であり、ROM用電源26からROM23への電源供給を遮断した状態である。
【0051】
具体的に、本実施形態におけるROM用電源制御部27は、車両I/F部21からの後進信号がローレベルである期間は、ROM23に対する電源供給をスタンバイ状態に設定し、後進信号がローレベルからハイレベルに切り替わると、アクティブ状態に設定する。さらに、ROM用電源制御部27は、車両I/F部21からの後進信号がハイレベルからローレベルに切り替わると、スタンバイ状態に設定する。
【0052】
また、ROM用電源制御部27は、車両I/F部21からのACC信号がローレベルからハイレベルに切り替わると、予め規定された第一規定時間だけ、ROM23に対する電源供給がアクティブ状態となるように、ACC信号がハイレベルからローレベルへと切り替わると、予め規定された第二規定時間だけ、アクティブ状態となるようにROM用電源26を制御する。ただし、第一規定時間とは、CPU21がブートプログラムの実行に要する最大限の時間であり、第二規定時間とは、CPU21が終了処理プログラムの実行に要する最大限の時間である。
【0053】
つまり、ROM用電源制御部27は、IGキーがOFF位置からACC位置へと遷移された状態、自車両が後進する状態、IGキーがACC位置からOFF位置へと戻された状態それぞれを特定状態として、ROM用電源26を制御する。
【0054】
なお、CPU22は、車両I/F部21からの信号が入力されるIOポートと、IOポートに入力された信号に従ってプログラムの読み出しを制御する制御装置と、プログラムに従って各種演算を行う演算装置とを少なくとも備えた周知のものである。
【0055】
具体的に、本実施形態におけるCPU22は、車両I/F部21からのACC信号がローレベルからハイレベルに切り替わると、ROM23に格納されているブートプログラムを実行する。さらに、CPU22は、ブートプログラムの実行が完了し、かつACC信号がハイレベルであれば、プログラムの読み出し先をRAM24に設定して、RAM24に格納されているナビ機能プログラムを実行する。そして、CPU22は、車両I/F部21からのACC信号がハイレベルからローレベルへと切り替わると、ROM23に格納されている終了プログラムを実行する。
【0056】
また、本実施形態におけるCPU22は、車両I/F部21からの後進信号がハイレベルである期間は、プログラムの読み出し先をROM23に設定して、ROM23に格納されているバックモニタ用プログラムを実行する。
【0057】
つまり、CPU22は、自車両の状態が後進する状態を特定状態として、ROM23に格納されているバックモニタ用プログラムを実行するように構成されている。
ただし、CPU22は、車両I/F部21からのACC信号がハイレベルである状態において、後進信号がローレベルからハイレベルへと切り替わると、退避処理を実行する。そして、退避処理が終了すると、CPU22は、バックモニタ用プログラムが格納されたROM23のアドレスを出力して、バックモニタ用プログラムを読み込んで実行する。
【0058】
ただし、退避処理とは、ナビ機能プログラムを中断して、ナビ機能プログラムの実行に必要な情報を退避させるためのものであり、いわゆる割り込みハンドラーである。
その退避処理は、CPU22がプログラムを実行することで実施されても良いし、CPU22がハードウェアによって自動的に実施されても良い。つまり、前者であれば、退避処理がナビ機能プログラムの中に組み込まれている。後者であれば、後進信号がローレベルからハイレベルへと切り替わると、退避処理を実行するように構成されたハードウェアをCPU22が備えている。
【0059】
〈動作例について〉
続いて、制御装置20の動作例について説明する。
ここで、図3は、制御装置20の動作例について示した説明図である。
【0060】
この図3は、運転支援システム1が搭載された車両に人物(以下、運転者とする)が乗り込み、IGシリンダーに差し込んだIGキーを回して内燃機関を始動させ、運転者が自車両を運転した後に、内燃機関を停止させて下車するまでの制御装置20の動作を例示したものである。
【0061】
まず、IGシリンダーに差し込まれたIGキーがOFF位置から回されると、運転支援システム1に対して車載バッテリー(図中、+B)から電源が供給される。
このとき、OFF位置から回されたIGキーがACC位置に達すると、ACC電源がONとなり、ACC_ON信号が制御装置20(車両I/F部21)に入力される。そのACC_ON信号が入力された車両I/F部21は、ACC_OFF信号が入力されるまでの間(即ち、ACC_ON信号が入力されている期間は)、ハイレベルなACC信号を出力する。
【0062】
そして、車両I/F部21からのハイレベルなACC信号が入力されたROM用電源制御部27は、ROM23に対する電源供給がアクティブ状態となるように、ROM用電源26を制御する。よって、ROM用電源26からROM23に対して電源供給がなされる。一方、ハイレベルなACC信号が入力されたCPU22は、ROM23に対する電源供給がアクティブ状態となると、そのROM23に格納されたブートプログラムを読み込み、実行する。
【0063】
すると、ROM23に格納されていたナビ機能プログラムがRAM24に転送され、ブートプログラムの実行が完了すると、CPU22は、RAM24に格納されたナビ機能プログラムを実行する。なお、ROM用電源制御部27は、ハイレベルなACC信号が入力されてから第一規定時間が経過、即ち、ブートプログラムの実行を終了すると、ROM23に対する電源供給がスタンバイ状態となるように、ROM用電源26を制御する。よって、ROM用電源26からROM23に対する電源供給が遮断される。
【0064】
さらに、OFF位置から回されたIGキーがスタート位置に達すると、自車両に搭載されたエンジン(内燃機関)が始動される。そして、目的地に向かって自車両が前進している間、CPU22は、RAM24に格納されたナビ機能プログラムを実行し続ける。
【0065】
ところが、自車両が目的地に到着する等して、運転者が自車両のシフトレバーを後進レンジに切り替えると、シフトポジションが後進レンジであることを表す検知信号がシフト検出センサー6から出力される。その検知信号が入力された車両I/F部21は、ハイレベルな後進信号を出力する(即ち、後進信号をローレベルからハイレベルへと切り替える)。
【0066】
この後進信号がローレベルからハイレベルに切り替えられると、ROM用電源制御部27は、ROM23に対する電源供給がアクティブ状態となるように、ROM用電源26を制御する。よって、ROM用電源26からROM23に対して電源供給がなされる。
【0067】
一方、CPU22は、後進信号がローレベルからハイレベルに切り替えられると、ナビ機能プログラムを中断するために、退避処理を実行する。そして、退避処理が終了すると、ROM23に格納されたバックモニタ用プログラムを読み込み、ハイレベルな後進信号が入力されている間、即ち、自車両が後進している期間は、その読み込んだバックモニタ用プログラムを実行する。これにより、後方撮影装置にて撮影した画像(即ち、自車両後方の状況)が、表示装置16に表示される。ただし、後進信号がハイレベルからローレベルに戻されると、CPU22は、先の退避処理にて退避させたデータを読み込み、ナビ機能プログラムを再開する。
【0068】
なお、ROM用電源制御部27は、後進信号がハイレベルからローレベルに戻されると、ROM23に対する電源供給がスタンバイ状態となるように、ROM用電源26を制御する。よって、ROM用電源26からROM23に対する電源供給が遮断される。すなわち、ROM用電源制御部27は、ハイレベルな後進信号が入力されている期間だけ、ROM23に対する電源供給をアクティブ状態とする。
【0069】
そして、自車両が停止して、IGキーがOFF位置へと戻されると、ACC_OFF信号が制御装置20(車両I/F部21)に入力される。このとき、車両I/F部21は、ACC信号をハイレベルからローレベルへと切り替える。
【0070】
すると、ROM用電源制御部27は、ROM23に対する電源供給がアクティブ状態となるように、ROM用電源26を制御する。よって、ROM用電源26からROM23に対して電源供給がなされる。一方、CPU22は、ROM23に対する電源供給がアクティブ状態となると、そのROM23に格納された終了プログラムを読み込んで実行する。
【0071】
なお、ROM用電源制御部27は、ACC信号がローレベルへと切り替えられてから第二規定時間が経過すると、即ち、終了プログラムの実行を終了すると、ROM23に対する電源供給がスタンバイ状態となるように、ROM用電源26を制御する。すなわち、ROM用電源26からROM23に対する電源供給が遮断される。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の制御装置20では、センサー群5からの検知信号が、自車両の状態が特定状態であることを表すと(即ち、自車両の状態が特定状態となると)、CPU22からの出力を待つこと無く、ROM用電源制御部27が、直ちに、ROM23に対する電源供給の状態をアクティブ状態に設定する。
【0072】
このため、制御装置20によれば、従来制御装置に比べて、自車両の状態が特定状態となってから、ROM23に対する電源供給の状態がアクティブ状態に設定されるまでに要する時間を短縮することができる。
【0073】
特に、制御装置20では、CPU22が退避処理を実行している間に、ROM23の電源供給状態がスタンバイ状態からアクティブ状態へと変更される。このため、CPU22は、ROM23に対する電源供給状態がスタンバイ状態からアクティブ状態へと切り替えられる時間を待つことなく、直ちに、ROM23に記憶されたバックモニタ用プログラム(即ち、付加プログラム)を読み込むことができる。
【0074】
この結果、制御装置20によれば、自車両の状態が特定状態となってから、付加プログラムをCPU22が読み込むまでに要する時間、ひいては、付加プログラムをCPU22が起動するまでに要する時間を短縮できる。
【0075】
また、制御装置20では、自車両の状態が特定状態でなければ、ROM23に対するROM用電源26からの電源供給をスタンバイ状態に設定(維持)する(即ち、遮断し続ける)。このため、制御装置20によれば、消費電力を可能な限り低減できる。
【0076】
つまり、制御装置20によれば、消費電力を可能な限り低減しつつ、付加プログラムが読み出されるまでに要する時間を短縮できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0077】
例えば、上記実施形態では、RAM24としてDRAMを用いていたが、RAM24は、これに限るものではなく、SRAMやMRAMを用いても良い。
また、上記実施形態では、RAM24に転送する前のナビ機能プログラムをROM23に格納していたが、RAM24に転送される前のナビ機能プログラムは、ROM23に格納されたものに限らない。例えば、補助記憶装置19に格納されていても良いし、DVD−ROMや、CD−ROM、SDメモリカード等の読み取り可能な可搬形の記憶媒体に格納されていても良い。ただし、RAM24に転送される前のナビ機能プログラムが、読み取り可能な可搬形の記憶媒体に格納されている場合、ナビゲーション装置10は、その記憶媒体に格納された情報を読み取る情報読取部を備える必要がある。
【0078】
さらに、上記実施形態では、ROM用電源制御部27が、ROM用電源26からのROM23に対する電源供給状態をアクティブ状態とする自車両の状態(即ち、特定状態)として、IGキーがOFF位置からACC位置へと遷移された状態、自車両が後進する状態、IGキーがACC位置からOFF位置へと戻された状態それぞれがあったが、この他、もしくはこれらに加えて、自車両が交差点に進入しようとする状態を特定状態としても良い。
【0079】
ただし、自車両が交差点に進入しようとする状態においては、ROM用電源制御部27は、ROM用電源26からのROM23に対する電源供給をアクティブ状態とするように構成されている必要がある。さらに、CPU22は、ROM23に格納されている交差点安全確認用プログラムを実行するように構成されている必要がある。
【0080】
なお、本実施形態においては、自車両が交差点に進入しようとしているものと判定する手法は、ナビゲーション装置にて用いられる周知の手法を用いれば良く、例えば、基準は、自車両の現在位置が地図データ上の交差点から規定範囲内であること、または自車両がその交差点に向かって予め規定された規定車速以下で前進していることのうち、少なくとも一方を満たす場合等が考えられる。
【0081】
つまり、制御装置20は、自車両の状態が交差点に進入する状態を特定状態として、ROM23に格納されている交差点安全確認用プログラムを実行するように構成されていても良い。
【0082】
ところで、上記実施形態における制御装置20では、センサー群5からの検知信号を車両I/F部21にて変換した上で、ROM用電源制御部27やCPU22に入力していたが、センサー群5からの検知信号をROM用電源制御部27やCPU22に直接入力するように構成しても良い。
【0083】
つまり、ROM用電源制御部27は、自車両の状態が特定状態であることを表す信号が入力されると、ROM用電源26からのROM23に対する電源供給をアクティブ状態とするように構成されていれば、どのように構成されていても良い。
【0084】
なお、上記実施形態では、制御装置20は、ナビゲーション装置10に適用していたが、制御装置20は、ナビゲーション装置に適用されていなくとも良い。つまり、主としてRAM24に格納されたプログラムを実行し、自車両が特定状態となるとROM23に格納された付加プログラムを実行する必要のある車載装置に適用されるものであれば、どのような装置に適用されていても良い。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
【0085】
上記実施形態におけるRAM24が本発明の第1記憶手段に相当し、ROM23が第2記憶手段に相当し、CPU22が処理実行手段に相当する。そして、上記実施形態におけるROM用電源26、及びROM用電源制御部27が、本発明の電源制御手段に相当し、車両I/F部21が、本発明の状態信号出力手段に相当する。
【符号の説明】
【0086】
1…運転支援システム 4…撮影装置 5…センサー群 6…シフト検出センサー 7…車速センサー 8…キーポジションSW 10…ナビゲーション装置 12…位置検出器 14…操作スイッチ群 16…表示装置 18…音声出力部 19…補助記憶装置 20…制御装置 21…車両I/F部 22…CPU 23…ROM 24…RAM 25…RAM用電源 26…ROM用電源 27…ROM用電源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載装置における主機能を得るためのプログラムを主プログラムとし、前記主プログラムを記憶した第1記憶手段と、
自車両の状態が予め規定された特定状態になると必要とされる前記車載装置の副次的な機能を得るためのプログラムを付加プログラムとし、前記付加プログラムを記憶した第2記憶手段と、
前記自車両の状態が前記特定状態であることを表す信号を状態信号とし、前記状態信号が未入力であれば、前記第1記憶手段に記憶された主プログラムを、前記状態信号が入力されると、前記第2記憶手段に記憶された付加プログラムを読み出して処理を実行する処理実行手段と
を有した制御装置に用いる電源制御装置であって、
前記第2記憶手段に対する電源供給の状態のうち、前記処理実行手段がプログラムを読み出し可能な状態をアクティブ状態とし、前記状態信号の入力開始と共に、前記第2記憶手段に対する電源供給状態を前記アクティブ状態に設定する電源制御手段
を備えることを特徴とする電源制御装置。
【請求項2】
前記処理実行手段は、
前記付加プログラムを読み出す前に、前記主プログラムの実行に必要な情報を退避させる退避処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記電源制御手段は、
前記第2記憶手段に対する電源供給の状態のうち、前記アクティブ状態よりも供給電力が低く、かつ記憶内容を保持可能な状態をスタンバイ状態とし、前記状態信号が未入力であれば、前記第2記憶手段に対する電源供給状態を前記スタンバイ状態に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記電源制御手段は、
前記状態信号の入力が終了すると、前記第2記憶手段に対する電源供給状態を前記スタンバイ状態に設定することを特徴とする請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記第2記憶手段は、不揮発性の記憶装置からなり、
前記電源制御手段は、
前記電源供給を遮断した状態を、前記スタンバイ状態とすることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記自車両の状態を表し、かつ外部から入力される車両状態信号に基づき、前記状態信号を生成すると共に、その生成した状態信号を前記処理実行手段及び前記電源制御手段に出力する状態信号出力手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記付加プログラムは、
前記自車両が後進する状態を前記特定状態として、自車両後部に配置された撮影装置によって撮影した画像をディスプレイに表示するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記付加プログラムは、
前記自車両が交差点の進入する状態を前記特定状態として、自車両前部または自車両側部の少なくとも一方に配置された撮影装置によって撮影した画像をディスプレイに表示するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電源制御装置。
【請求項9】
前記主プログラムは、
地図データに基づく現在位置周辺の地図をディスプレイに表示すると共に、目的地までの経路を案内するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電源制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−256979(P2010−256979A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−103094(P2009−103094)
【出願日】平成21年4月21日(2009.4.21)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】