説明

非接地交流回路の地絡検出装置

【課題】 低コストで、商用周波数回路で発生した地絡事故およびインバータ回路で発生した地絡事故の両方を検出可能とする。
【解決手段】 地絡検出用零相変圧器EVTが設けられた母線L0から複数のフィーダL1〜Lnを分岐させ、各フィーダL1〜Lnに地絡検出用零相変流器ZCT1〜ZCTnを設けた商用周波数回路2を備え、インバータ回路3が各フィーダL1〜Lnごとに接続された非接地交流回路1において、零相変圧器EVTの接地線に、その接地線に流れる地絡電流を検出する抵抗Rsを設けると共に、零相変流器ZCT1〜ZCTnおよび抵抗Rsに接続された地絡検出回路RT0〜RTnは、商用周波数およびインバータINV1〜INVnの出力周波数の地絡電流を検出可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、母線から複数のフィーダを分岐させた商用周波数回路を備え、各フィーダごとにインバータ回路が接続された非接地交流回路において、商用周波数回路で発生した地絡事故およびインバータ回路で発生した地絡事故の両方を検出可能とする非接地交流回路の地絡検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非接地系線路において、線路の地絡検出と、その地絡が1線地絡か2線地絡かを判定する地絡検出回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この地絡検出回路では、非接地系の単相交流線路の各線路を接地する接地インピーダンスよりも負荷側の単相交流線路の零相電流を検出して零相電流に応じた電源周波数信号を出力する零相電流センサの出力に基づいて単相交流線路の2線接地を判定する判定回路を備えている。
【0003】
このような非接地交流回路1では、従来、図2に示すように母線L0から複数のフィーダL1〜Lnを分岐させた商用周波数回路2を備えたものがある。この系統では、非接地交流回路1の各フィーダL1〜Lnにインバータ回路3が接続されている。このインバータ回路3は、非接地交流回路1の各フィーダL1〜Lnの負荷側にインバータINV1〜INVnを接続し、そのインバータINV1〜INVnの出力側に例えば可変速モータ負荷M1〜Mnなどが接続された構成を具備する。
【0004】
この非接地交流回路1の母線L0には、非接地交流回路全体の地絡を検出するための零相変圧器EVTが設けられ、この零相変圧器EVTの接地線に零相変流器ZCT0が設けられている。また、非接地交流回路1の各フィーダL1〜Lnには、そのフィーダL1〜Lnの地絡を検出するための零相変流器ZCT1〜ZCTnが設けられている。零相変圧器EVTの接地線に設けられた零相変流器ZCT0、および各フィーダL1〜Lnに設けられた零相変流器ZCT1〜ZCTnのそれぞれには地絡検出回路CT0〜CTnが接続されている。なお、図中の符号CB0〜CBnは、母線L0および各フィーダL1〜Lnに設けられた遮断器である。
【0005】
この地絡検出回路CT0〜CTnでは、非接地交流回路1のフィーダL1〜Lnに地絡事故が発生すると、その商用周波数の地絡電流を検出することができるようにローパスフィルタ(LPF)により商用周波数よりも高い周波数成分をカットするようにしている。地絡検出回路CT0〜CTnでは、このローパスフィルタにより、商用周波数の地絡電流のみを検出するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−163584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前述した非接地交流回路1の地絡検出装置では、商用周波数回路2の地絡事故を検出することを目的として、ローパスフィルタを内蔵させた地絡検出回路CT0〜CTnを設けた構成となっている。一方、インバータ回路3では、可変速モータ負荷M1〜Mnを速度制御しながら運転するために出力周波数が例えば0〜400Hz程度となっている。
【0008】
そのため、インバータ回路3で地絡事故が発生すると、前述の地絡検出回路CT0〜CTnではその地絡事故を検出することができなかった。つまり、インバータ回路3の出力周波数が商用周波数よりも大きくなる場合があり、地絡検出回路CT0〜CTnでは、ローパスフィルタにより商用周波数よりも高い周波数成分をカットしていることから、その商用周波数よりも高いインバータ回路3の出力周波数の地絡電流を検出することができないというのが現状であった。
【0009】
また、インバータ回路3での地絡事故を検出可能とする地絡検出回路をインバータINV1〜INVnに内蔵させる場合もあるが、その場合、インバータ自体が大型化すると共にインバータINV1〜INVnのコストアップにより高価な地絡検出装置となってしまう。さらに、インバータINV1〜INVnの起動時や停止時にインバータ回路3で地絡事故が発生した場合、インバータ回路3の出力周波数が低周波数領域にあるため、零相変圧器EVTの接地線に設けられた零相変流器ZCT0により地絡電流を検出することができず、また、その低周波数領域での地絡電流により零相変圧器EVTの鉄心が偏磁して過電流が発生するという問題もあった。
【0010】
そこで、本発明は、前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、低コストで、商用周波数回路で発生した地絡事故およびインバータ回路で発生した地絡事故の両方を検出可能とし得る非接地交流回路の地絡検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明に係る非接地交流回路の地絡検出装置は、地絡検出用零相変圧器が設けられた母線から複数のフィーダを分岐させ、各フィーダに地絡検出用零相変流器を設けた商用周波数回路を備え、インバータ回路が各フィーダごとに接続された非接地交流回路において、前記零相変圧器の接地線に、その接地線に流れる地絡電流を検出する抵抗を設けると共に、前記零相変流器および抵抗に接続された地絡検出回路は、商用周波数およびインバータの出力周波数の地絡電流を検出可能としたことを特徴とする。
【0012】
本発明では、零相変圧器の接地線に設けられた抵抗の両端電圧を監視することによりその接地線に流れる地絡電流を地絡検出回路で検出する。その地絡検出回路では、従来のようにローパスフィルタを内蔵させることなく、商用周波数よりも高い周波数成分をカットせず、商用周波数とインバータの出力周波数の両方で地絡電流を検出可能としたことにより、インバータ回路で発生した地絡事故を検出することが可能となる。その結果、インバータ回路での地絡事故を検出可能とする地絡検出回路をインバータに内蔵させる必要がないので、低コストで、商用周波数回路で発生した地絡事故およびインバータ回路で発生した地絡事故の両方が検出可能となる。
【0013】
また、地絡電流の検出抵抗として機能する抵抗は、制限抵抗としても機能する。つまり、インバータの起動時や停止時にインバータ回路で地絡事故が発生した場合、そのインバータ回路の出力周波数が低周波数領域であっても、その低周波数領域での地絡電流により零相変圧器の鉄心が偏磁することなく、その地絡電流を確実に検出することができる。
【0014】
本発明における地絡検出回路は、前記抵抗に流れる地絡電流と各フィーダに流れる電流の位相を比較し、その位相比較に基づいて地絡フィーダを特定することが望ましい。このような地絡電流の位相比較で簡単に地絡フィーダを特定することが可能となる。
【0015】
本発明における地絡検出回路は、各フィーダに流れる電流の大きさを検出し、その電流値の比較に基づいて地絡フィーダを特定することが望ましい。このような地絡電流の電流値比較で簡単に地絡フィーダを特定することが可能となる。
【0016】
本発明における地絡検出回路は、前記地絡フィーダに流れる地絡電流に含まれるインバータ回路の搬送周波数成分を検出し、その搬送周波数成分の有無でもって地絡事故点が商用周波数回路かインバータ回路かを判定することが望ましい。このようなインバータ回路の搬送周波数成分の有無で地絡事故点が商用周波数回路かインバータ回路かを判定することが容易となる。
【0017】
本発明における抵抗は、インバータの起動時および停止時に発生する低周波数地絡電流により、前記零相変圧器の鉄心が飽和しない値に設定されていることが望ましい。このようにすれば、インバータの起動時および停止時にインバータ回路で地絡事故が発生した場合、その低周波数領域での地絡電流で零相変圧器の鉄心が偏磁することを抑止でき、過電流発生による零相変圧器の焼損を未然に防止できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、従来のようにローパスフィルタを内蔵させることなく、商用周波数よりも高い周波数成分をカットせず、商用周波数とインバータの出力周波数の両方で地絡電流を検出可能としたことにより、インバータ回路で発生した地絡事故を検出することが可能となる。その結果、インバータ回路での地絡事故を検出可能とする地絡検出回路をインバータに内蔵させる必要がないので、低コストで、商用周波数回路で発生した地絡事故およびインバータ回路で発生した地絡事故の両方が検出可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態で、非接地交流回路の地絡検出装置を示す概略構成回路図である。
【図2】非接地交流回路の地絡検出装置の従来例を示す概略構成回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る非接地交流回路の地絡検出装置の実施形態を、図面を参照しながら以下に詳述する。なお、図1において、図2と同一部分には同一参照符号を付す。
【0021】
この実施形態における非接地交流回路1では、図1に示すように母線L0から複数のフィーダL1〜Lnを分岐させた商用周波数回路2を備え、その商用周波数回路2の各フィーダL1〜Lnにインバータ回路3が接続されている。このインバータ回路3は、商用周波数回路2の各フィーダL1〜Lnの負荷側にインバータINV1〜INVnを接続し、そのインバータINV1〜INVnの出力側に例えば可変速モータ負荷M1〜Mnなどが接続された構成を具備する。なお、図中の符号CB0〜CBnは、母線L0および各フィーダL1〜Lnに設けられた遮断器である。
【0022】
この非接地交流回路1の母線L0には、非接地交流回路全体の地絡を検出するための零相変圧器EVTが設けられ、この零相変圧器EVTの接地線に抵抗Rsが設けられている。また、非接地交流回路1の各フィーダL1〜Lnには、そのフィーダL1〜Lnの地絡を検出するための零相変流器ZCT1〜ZCTnが設けられている。零相変圧器EVTの接地線に設けられた抵抗Rs、および各フィーダL1〜Lnに設けられた零相変流器ZCT1〜ZCTnのそれぞれには地絡検出回路RT0〜RTnが接続されている。
【0023】
ここで、図2に示す従来の非接地交流回路1の地絡検出装置と、図1に示す実施形態の非接地交流回路1の地絡検出装置との相違点は、従来では、零相変圧器EVTの接地線に零相変流器ZCT0を設け、地絡検出回路CT0〜CTnがローパスフィルタを備えていたのに対して、この実施形態では、零相変圧器EVTの接地線に抵抗Rsを設けると共に地絡検出回路RT0〜RTnがローパスフィルタを備えていない点にある。
【0024】
なお、この実施形態の抵抗Rsは、地絡電流の検出抵抗として機能すると共に、零相変圧器の鉄心偏磁を防止する制限抵抗としても機能する。また、地絡検出回路RT0〜RTnは、後述するように、電流の位相判別機能やインバータ回路3の搬送周波数成分の判別機能も併せ持つ。
【0025】
この非接地交流回路1では、零相変圧器EVTの接地線に設けられた抵抗Rsの両端電圧を監視することによりその接地線に流れる地絡電流を地絡検出回路RT0で検出する。この地絡電流の検出により地絡抵抗値を判定することができる。その地絡検出回路RT0〜RTnでは、従来のようにローパスフィルタを内蔵させることなく、商用周波数よりも高い周波数成分をカットせず、商用周波数とインバータINV1〜INVnの出力周波数の両方で地絡電流を検出可能としたことにより、インバータ回路3で発生した地絡事故を検出することが可能となる。その結果、インバータ回路3での地絡事故を検出可能とする地絡検出回路をインバータINV1〜INVnに内蔵させる必要がないので、低コストで、商用周波数回路2で発生した地絡事故およびインバータ回路3で発生した地絡事故の両方が検出可能となる。
【0026】
ここで、インバータINV1〜INVnの起動時や停止時にインバータ回路3で地絡事故が発生した場合、従来では、零相変圧器EVTの接地線に設けられた零相変流器ZCT0により地絡電流を検出しようとしても(図2参照)、インバータINV1〜INVnの起動時や停止時にインバータ回路3の出力周波数が低周波数領域であることから、その零相変流器ZCT0により地絡電流を検出することができず、また、低周波数領域での地絡電流により零相変圧器EVTの鉄心が偏磁して過電流が発生する。
【0027】
これに対して、この実施形態のように、零相変圧器EVTの接地線に設けられた抵抗Rsの両端電圧を監視することにより、インバータINV1〜INVnの起動時や停止時にインバータ回路3の出力周波数が低周波数領域であっても、地絡電流を検出することができ、また、地絡電流の検出抵抗として機能する抵抗Rsが制限抵抗としても機能することから、低周波数領域での地絡電流により零相変圧器EVTの鉄心が偏磁して過電流が発生することはない。
【0028】
非接地交流回路1において地絡事故が発生したフィーダL1〜Ln(以下、地絡フィーダと称す)の特定は、フィーダL1〜Lnに流れる電流の位相に基づいて以下の要領で行われる。
【0029】
地絡検出回路RT0〜RTnでは、抵抗Rsに流れる地絡電流と各フィーダL1〜Lnに流れる電流の位相を比較する。例えば、図示のようにフィーダL2に地絡事故が発生した場合、地絡フィーダL2には、抵抗Rsに流れる地絡電流Igsと同相の地絡電流Igiが流れる。これに対して、地絡事故が発生していないフィーダL1(以下、健全フィーダと称す)には、対地静電容量Cにより、抵抗Rsに流れる地絡電流Igsと逆相の電流Icが流れることから、その抵抗Rsに流れる地絡電流Igsと同相の地絡電流Igiが流れるフィーダL2を地絡フィーダとして特定することができる。このような地絡電流の位相比較で簡単に地絡フィーダを特定することが可能となる。なお、地絡事故が発生していない他のフィーダL3〜Lnについても、前述のフィーダL1と同様、対地静電容量により、抵抗Rsに流れる地絡電流Igsと逆相の電流が流れる。
【0030】
非接地交流回路1における地絡フィーダの特定は、フィーダL1〜Lnに流れる電流の大きさに基づいても可能である。
【0031】
つまり、地絡検出回路RT0〜RTnでは、各フィーダL1〜Lnに流れる電流の大きさを検出する。例えば、図示のようにフィーダL2に地絡事故が発生した場合、地絡フィーダL2には、地絡電流Igiと共に他のフィーダL1からの電流Icが流入することから、その地絡電流Igiに他のフィーダL1からの電流Icを加算した最大値が流れることになる。このことから、最大値の電流が流れる地絡フィーダL2を特定することができる。このような地絡電流の最大値を検出することで簡単に地絡フィーダを特定することが可能となる。なお、地絡フィーダL2には、地絡事故が発生していない他のフィーダL3〜Lnからも、前述のフィーダL1と同様に電流が流入する。
【0032】
次に、例えば、図示のようにフィーダL2に地絡事故が発生した場合、地絡フィーダL2において、その地絡事故点が商用周波数回路2およびインバータ回路3のいずれであるかは、以下の要領でもって特定する。つまり、インバータ回路3の制御信号には、例えば1kHz程度の搬送周波数成分を含むことからこの搬送周波数成分の有無に基づいて地絡事故点の特定が可能である。
【0033】
地絡検出回路RT0〜RTnでは、地絡フィーダL2に流れる地絡電流Igiにインバータ回路3の搬送周波数成分が含まれている場合には、その地絡事故点がインバータ回路3であると特定することができ、その地絡電流Igiに搬送周波数成分が含まれていなければ、地絡事故点が商用周波数回路2であると特定することができる。このようなインバータ回路3の搬送周波数成分の有無で地絡事故点が商用周波数回路2かインバータ回路3かを判定することが容易となる。
【0034】
なお、零相変圧器EVTの接地線に接続された抵抗Rsは、インバータINV1〜INVnの起動時および停止時に発生する低周波数地絡電流により、零相変圧器EVTの鉄心が飽和しない値、例えば100〜300Ωに設定されている。このようにすれば、インバータINV1〜INVnの起動時および停止時にインバータ回路3で地絡事故が発生した場合、その低周波数領域での地絡電流で零相変圧器EVTの鉄心が偏磁することを抑止でき、過電流発生による零相変圧器EVTの焼損を未然に防止できる。
【0035】
各フィーダL1〜Lnにおける対地静電容量が大きい系統では、フィーダL1〜Lnに流れる地絡電流が大きくなることから、地絡検出回路RT0〜RTnでは、地絡電流が所定の閾値を超えた場合、その地絡フィーダL2を遮断器CB2により他のフィーダから切り離すことにより非接地交流回路1を保護するようにしてもよい。
【0036】
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0037】
1 非接地交流回路
2 商用周波数回路
3 インバータ回路
EVT 零相変圧器
INV1〜INVn インバータ
L0 母線
L1〜Ln フィーダ
Rs 抵抗
RT0〜RTn 地絡検出回路
ZCT0〜ZCTn 零相変流器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地絡検出用零相変圧器が設けられた母線から複数のフィーダを分岐させ、各フィーダに地絡検出用零相変流器を設けた商用周波数回路を備え、インバータ回路が各フィーダごとに接続された非接地交流回路において、前記零相変圧器の接地線に、その接地線に流れる地絡電流を検出する抵抗を設けると共に、前記零相変流器および抵抗に接続された地絡検出回路は、商用周波数およびインバータの出力周波数の地絡電流を検出可能としたことを特徴とする非接地交流回路の地絡検出装置。
【請求項2】
前記地絡検出回路は、前記抵抗に流れる地絡電流と各フィーダに流れる電流の位相を比較し、その位相比較に基づいて地絡フィーダを特定する請求項1に記載の非接地交流回路の地絡検出装置。
【請求項3】
前記地絡検出回路は、各フィーダに流れる電流の大きさを検出し、その電流値の比較に基づいて地絡フィーダを特定する請求項1に記載の非接地交流回路の地絡検出装置。
【請求項4】
前記地絡検出回路は、前記地絡フィーダに流れる地絡電流に含まれるインバータ回路の搬送周波数成分を検出し、その搬送周波数成分の有無でもって地絡事故点が商用周波数回路かインバータ回路かを判定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の非接地交流回路の地絡検出装置。
【請求項5】
前記抵抗は、インバータの起動および停止時に発生する低周波数地絡電流により、前記零相変圧器の鉄心が飽和しない値に設定されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の非接地交流回路の地絡検出装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−108080(P2012−108080A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259031(P2010−259031)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(000214560)長谷川電機工業株式会社 (25)
【Fターム(参考)】