説明

3次元画像構築装置及びその画像処理方法

【課題】プローブ先端からの波動照射がトルクの変動によりラジアル走査の回転速度の変動が発生した場合でも、プローブ長手軸方向走査により取得した各ラジアル走査による断層画像データの精度を悪化させることなく、3次元画像データを構築する。
【解決手段】信号処理部22は、A/D変換部220、ラインデータ生成部221、フレームメモリ部222、メモリ制御部225、データ記録制御部226、画像構築部227、データ記録部228、軸方向移動量算出部229及び制御部230を備えて構成される。フレームメモリ部222は、ラインデータ生成部221からの反射強度データを回転検出信号Saに基づいてフレーム単位で記憶するものであり、3フレーム分の反射強度データを記憶するための3つのフレームメモリからなる、第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cを備えて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は3次元画像構築装置及びその画像処理方法に係り、特にラジアル走査によって得られる断層画像による3次元画像の構築に特徴のある3次元画像構築装置及びその画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プローブを体腔内に挿入し、波動を生体組織にラジアル走査をすることで、生体の断層画像を描出する画像診断装置が広く使用されている。
【0003】
画像診断装置の一例として、波動を超音波とし、超音波振動子からの超音波をラジアル走査させ、体腔内の生体組織で反射された反射波(超音波エコー)を同じ超音波振動子で受信した後、増幅、検波等の処理を施し、生成された超音波エコーの強度に基づいて、体腔の断面画像を描出する体腔内超音波診断装置があげられる(特許文献1)。
【0004】
さらに、ラジアル走査と同時に超音波振動子を軸方向に走査することで、3次元的に断層画像を取得する体腔内超音波診断装置も使用されている(特許文献2)。この特許文献2では、設定された単位画像数に基づくピッチ間隔に相当する画像のみを抽出して三次元超音波画像生成装置に取り込ませ、それ以外の超音波画像を間引く(多数取得した画像のうちから、移動距離に合わせて少数抽出する)ことで、一定間隔のデータを抽出して3次元データとして構築する技術が開示されている。
【0005】
また、超音波診断装置の他、近年では、波動を光とし、画像診断装置として光干渉断層診断装置(OCT: Optical Coherent Tomography)も利用されるようになってきている。
【0006】
光干渉断層診断装置は、低干渉光を測定光と参照光に分波し、先端に光学レンズ及び光学ミラーを取り付けた光ファイバを内蔵したプローブを体腔内に挿入し、光ファイバの先端側に配置した光学ミラーをラジアル走査させながら、体腔内に測定光を出射し、組織からの反射光と参照光との干渉強度に基づいて体腔の断面画像を描出するものである(特許文献3)。
【0007】
例えば光干渉断層診断装置では、図24に示すように、プローブを体腔内に挿入して、測定光を生体組織にラジアル走査を行う場合は、基本的にはプローブに垂直な断面画像を描出できる。それに対して、測定光を生体組織にラジアル走査と同時にプローブの長手軸方向に走査する場合、実際には、図25に示すように、スパイラルに走査することになる。このスパイラル走査により、図26に示すように、ラジアル走査毎の1フレームの擬似的な断層画像を構築することで、長手軸方向に一定間隔の複数の断層画像データが生成する。これら複数の断層画像データを並べて、3次元データとして扱うことで、3次元解析が可能になる。図26では、例えば、回転速度50Hz(3000rpm)でラジアル走査を行いながら、0.5mm/secで長手軸方向走査を行うときの、構築される断層画像を示したものである。なお、ラジアル走査の回転数と長手軸方向走査をそれぞれ、50Hzと0.5mm/secとしているが、特にこの値に限定するものではない。
【0008】
一般的に、このように波動を生体組織に照射し、ラジアル走査と長手軸方向走査を組み合わせて、3次元画像データを構築する場合は、ラジアル操作の回転数と長手軸方向の走査速度をそれぞれ一定とし、それを前提としてデータ取得、解析を行う。すなわち、図26の例では、50frame/sec、0.5mm/secであるため、取得した断層データは10μm/frameのデータとなる。すなわち、長手軸方向の距離については、フレーム単位としたものとなる。
【0009】
しかし、プローブをラジアル走査させる場合は、体腔内でのプローブの配置状態から、トルク変動などにより、一時的に回転数が変動することがある。そのような場合、図27に示すように、回転数が低下した(例えば、ラジアル走査の回転速度が50Hzから40Hzに低下した)場合には、1フレームの断層画像を構築する時間が想定よりも長くなり、その間の長手軸方向の移動距離も長くなるため、結果として得られたデータは、長手軸方向にて一定間隔のものではなくなり、3次元的に解析する場合の長手軸方向の距離精度を悪化させることになる。
【0010】
そこで、上記特許文献1は、超音波プローブ(超音波内視鏡)に速度センサを設け、超音波プローブを手動走査しながら3次元の画像を構築する際、超音波振動子の回転速度を移動速度に比例するように制御することで、実際の長手軸方向の移動速度の変動にあわせて、ラジアル走査の回転数を変化させる技術を開示している。すなわち、特許文献1は、長手軸方向移動速度が速くなった場合は、ラジアル走査の回転数を速くし、反対に、長手軸方向移動速度が遅くなった場合には、ラジアル走査の回転数を遅くするものである。
【0011】
また、上記特許文献2では長手軸方向走査の一定距離ごとに信号を出力させるようにして、長手軸方向走査により得られた多くの断層画像データから、位置信号にあわせて断層画像を抽出する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2003−310618号公報
【特許文献2】特開2000−116654号公報
【特許文献3】特開2007−268131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、長手軸方向走査を手動で行うことを前提としているため、ラジアル走査に対して、長手軸方向走査の精度が非常に悪く、その状況下で、超音波プローブ(超音波内視鏡)に速度センサを設け、超音波プローブを手動走査しながら3次元の画像を構築する際、超音波振動子の回転速度を移動速度に比例するように制御することで、術者の走査むらによらず、粗密部分の少ない3次元画像を構築するものであって、現在ではラジアル走査と軸方向走査はいずれも機械的に制御することが一般的で、ラジアル走査はDCモータで駆動するのに対して、長手軸方向走査はボールネジを使用しての駆動となるため、長手軸方向走査の機械的な精度はラジアル走査に比べ問題にならないくらい精度が高く、それ以上の長手軸方向走査の精度でラジアル走査を制御することは難しいといった問題がある。
【0014】
また、上記特許文献2の技術では、多数取得した断層画像データのうちから、移動距離に合わせて断層画像データを抽出することになるため、取得したにもかかわらず使用しない断層画像データが多数存在することになり、処理に無駄が多く、また、特に3次元データ解析をする場合は、できるだけ高密度で断層画像を取得したいという要望があるが、この要望と逆行することになる。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プローブ先端からの波動照射がトルクの変動によりラジアル走査の回転速度の変動が発生した場合でも、プローブ長手軸方向走査により取得した各ラジアル走査による断層画像データの精度を悪化させることなく、3次元画像データを構築することのできる3次元画像構築装置及びその画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の3次元画像構築装置は、可撓性を有した細長の略円筒状のプローブの先端内に設けられ、波動を送受波する送受波手段と、前記送受波手段を前記プローブの長手軸を中心に回転させ、前記波動を測定対象の深さ方向を含むスキャン面にてラジアルスキャンする送受波回転手段と、前記送受波回転手段の回転を検出して回転検出信号を出力する回転検出手段と、前記回転検出手段からの前記回転検出信号に基づき、前記ラジアルスキャンされ前記測定対象にて反射された前記波動の反射波動情報より前記測定対象の断層情報を生成する断層情報生成手段と、前記断層情報をフレーム単位で格納する断層情報格納手段と、前記断層情報格納手段における断層情報の書き込み及び読み出しを制御する格納制御手段と、前記長手軸方向に沿って前記送受波手段を移動させる送受波移動手段と、前記格納制御手段により制御されて前記断層情報格納手段より読み出された前記断層情報に基づき、前記送受波移動手段による前記長手軸方向に沿った一定の等間隔毎の移動位置での前記測定対象の等間隔断層画像を生成する等間隔断層画像生成手段と、前記等間隔断層画像に基づき前記測定対象の3次元画像を生成する3次元画像生成手段と、を備えて構成される。
【0017】
請求項1に記載の3次元画像構築装置では、前記送受波回転手段にて前記送受波手段を前記プローブの長手軸を中心に回転させ、前記波動を測定対象の深さ方向を含むスキャン面にてラジアルスキャンし、前記回転検出手段にて前記送受波回転手段の回転を検出して回転検出信号を出力し、前記断層情報生成手段にて前記回転検出手段からの前記回転検出信号に基づき、前記ラジアルスキャンされ前記測定対象にて反射された前記波動の反射波動情報より前記測定対象の断層情報を生成し、前記断層情報格納手段にて前記断層情報をフレーム単位で格納し、前記格納制御手段にて前記断層情報格納手段における断層情報の書き込み及び読み出しを制御し、前記送受波移動手段にて前記長手軸方向に沿って前記送受波手段を移動させ、前記等間隔断層画像生成手段にて前記格納制御手段により制御されて前記断層情報格納手段より読み出された前記断層情報に基づき、前記送受波移動手段による前記長手軸方向に沿った一定の等間隔毎の移動位置での前記測定対象の等間隔断層画像を生成し、前記3次元画像生成手段にて前記等間隔断層画像に基づき前記測定対象の3次元画像を生成することで、プローブ先端からの波動照射がトルクの変動によりラジアル走査の回転速度の変動が発生した場合でも、プローブ長手軸方向走査により取得した各ラジアル走査による断層画像データの精度を悪化させることなく、3次元画像データを構築することを可能とする。
【0018】
請求項2に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1に記載の3次元画像構築装置であって、あらかじめ設定された時間間隔に基づいて、前記長手軸方向の送受波移動手段による送受波手段の移動距離を推定し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力手段をさらに備え、前記格納制御手段は、前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶手段に書き込み、前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報記憶手段に格納された前記断層情報を読み出すことが好ましい。
【0019】
請求項3に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1に記載の3次元画像構築装置であって、前記長手軸方向の送受波移動手段の移動距離を検出し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力手段をさらに備え、前記格納制御手段は、前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を断層情報記憶手段に書き込み、前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報記憶手段に格納された前記断層情報を読み出すことが好ましい。
【0020】
請求項4に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置であって、前記断層情報格納手段は、複数フレームの前記断層情報を格納する複数のフレームメモリからなることが好ましい。
【0021】
請求項5に記載の3次元画像構築装置のように、請求項4に記載の3次元画像構築装置であって、前記格納制御手段は前記断層情報格納手段に読み出だし処理が行われていない前記フレームメモリのうち、前記断層情報生成手段による生成順序がもっとも古い断層情報が格納されている前記フレームメモリに、前記断層情報生成手段により新たに生成された前記断層情報を格納し、前記断層情報格納手段に書き込み処理が行われていない前記フレームメモリのうち、前記断層情報生成手段による生成順序がもっとも新しい前記断層情報が格納された前記フレームメモリより前記断層情報を読み出すことが好ましい。
【0022】
請求項6に記載の3次元画像構築装置のように、請求項4または5に記載の3次元画像構築装置であって、前記断層情報格納手段は、少なくとも3つのフレームの前記断層情報を格納する3つのフレームメモリからなることが好ましい。
【0023】
請求項7に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置であって、前記回転検出信号の出力タイミングのタイミング時刻を第1の時刻情報とし、かつ前記移動距離信号の出力タイミングのタイミング時刻を第2の時刻情報として検出する時刻検出手段と、前記断層情報生成手段が生成した前記断層情報と前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とを関連付ける関連付け手段と、前記関連付け手段にて前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とが関連付けられた前記断層情報を時刻付加断層情報として格納する時刻付加断層情報格納手段と、をさらに備えることが好ましい。
【0024】
請求項8に記載の3次元画像構築装置のように、請求項7に記載の3次元画像構築装置であって、絶対時刻情報を有するリアルタイムクロックをさらに備え、前記時刻検出手段は、前記リアルタイムクロックの前記絶対時刻情報に基づき前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報を検出することが好ましい。
【0025】
請求項9に記載の3次元画像構築装置のように、請求項7に記載の3次元画像構築装置であって、前記時刻検出手段は、前記第1の時刻情報の検出時刻を基準とした相対時刻を前記第2の時刻情報として検出することが好ましい。
【0026】
請求項10に記載の3次元画像構築装置のように、請求項7ないし9のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置であって、前記時刻付加断層情報格納手段に格納されている複数の前記時刻付加断層情報により、前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報に基づき、前記断層情報を補間して前記等間隔断層画像を生成する断層画像補間生成手段をさらに備えることが好ましい。
【0027】
請求項11に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置であって、前記送受波回転手段は前記送受波手段を先端に備えた前記プローブ内に設けられた前記長手軸を回転軸としたフレキシブルシャフトであって、前記送受波移動手段は前記フレキシブルシャフトを前記長手軸に沿って移動させることが好ましい。
【0028】
請求項12に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置であって、前記波動は光であり、前記光は測定光及び参照光に分波され、前記プローブは該光を出力する光源に光ロータリージョイントを介して接続され、前記測定光の送受信が可能であり、前記断層情報生成手段は、前記プローブより取得された体腔内での前記測定光の反射光と、所定経路において反射された前記参照光との干渉光に基づいて前記フレーム単位の前記断層情報を生成することが好ましい。
【0029】
請求項13に記載の3次元画像構築装置のように、請求項12に記載の3次元画像構築装置であって、前記光源は波長掃引レーザ光源であることが好ましい。
【0030】
請求項14に記載の3次元画像構築装置のように、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置であって、前記波動は超音波であり、前記プローブは、前記超音波の送受信が可能な超音波振動子を含み、前記断層情報生成手段は、前記プローブより取得された体腔内での前記超音波のエコー信号に基づいて前記フレーム単位の前記断層情報を生成することが好ましい。
【0031】
請求項15に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法は、可撓性を有した細長の略円筒状のプローブの先端内に設けられ、波動を送受波する送受波手段を前記プローブの長手軸を中心に回転させ、前記波動を測定対象の深さ方向を含むスキャン面にてラジアルスキャンする送受波回転ステップと、前記送受波回転ステップでの回転を検出して回転検出信号を出力する回転検出ステップと、前記回転検出ステップからの前記回転検出信号に基づき、前記ラジアルスキャンされ前記測定対象にて反射された前記波動の反射波動情報より前記測定対象の断層情報を生成する断層情報生成ステップと、前記断層情報をフレーム単位で格納する断層情報格納ステップと、前記断層情報格納ステップにおける断層情報の書き込み及び読み出しを制御する格納制御ステップと、前記長手軸方向に沿って前記送受波手段を移動させる送受波移動ステップと、前記格納制御ステップにより制御されて前記断層情報格納手段より読み出された前記断層情報に基づき、前記送受波移動ステップによる前記長手軸方向に沿った一定の等間隔毎の移動位置での前記測定対象の等間隔断層画像を生成する等間隔断層画像生成ステップと、前記等間隔断層画像に基づき前記測定対象の3次元画像を生成する3次元画像生成ステップと、を備えて構成される。
【0032】
請求項15に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法では、前記送受波回転ステップにて前記送受波手段を前記プローブの長手軸を中心に回転させ、前記波動を測定対象の深さ方向を含むスキャン面にてラジアルスキャンし、前記回転検出ステップにて前記送受波回転手段の回転を検出して回転検出信号を出力し、前記断層情報生成ステップにて前記回転検出ステップからの前記回転検出信号に基づき、前記ラジアルスキャンされ前記測定対象にて反射された前記波動の反射波動情報より前記測定対象の断層情報を生成し、前記断層情報格納ステップにて前記断層情報をフレーム単位で格納し、前記格納制御ステップにて前記断層情報格納ステップにおける断層情報の書き込み及び読み出しを制御し、前記送受波移動ステップにて前記長手軸方向に沿って前記送受波手段を移動させ、前記等間隔断層画像生成ステップにて前記格納制御ステップにより制御されて前記断層情報格納ステップより読み出された前記断層情報に基づき、前記送受波移動ステップによる前記長手軸方向に沿った一定の等間隔毎の移動位置での前記測定対象の等間隔断層画像を生成し、前記3次元画像生成ステップにて前記等間隔断層画像に基づき前記測定対象の3次元画像を生成することで、プローブ先端からの波動照射がトルクの変動によりラジアル走査の回転速度の変動が発生した場合でも、プローブ長手軸方向走査により取得した各ラジアル走査による断層画像データの精度を悪化させることなく、3次元画像データを構築することを可能とする。
【0033】
請求項16に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法のように、請求項15に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法であって、あらかじめ設定された時間間隔に基づいて、前記長手軸方向の送受波移動手段による送受波手段の移動距離を推定し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力ステップをさらに備え、前記格納制御ステップは、前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップにおいて書き込み、前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップより読み出すことが好ましい。
【0034】
請求項17に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法のように、請求項15に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法であって、前記長手軸方向の送受波移動手段の移動距離を検出し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力ステップさらに備え、前記格納制御ステップは、前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップにおいて書き込み、前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップより読み出すことが好ましい。
【0035】
請求項18に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法のように、請求項15ないし17のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置の画像処理方法であって、前記回転検出信号の出力タイミングのタイミング時刻を第1の時刻情報とし、かつ前記移動距離信号の出力タイミングのタイミング時刻を第2の時刻情報として検出する時刻検出ステップと、前記断層情報生成ステップが生成した前記断層情報と前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とを関連付ける関連付けステップと、前記関連付けステップにて前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とが関連付けられた前記断層情報を時刻付加断層情報として格納する時刻付加断層情報格納ステップと、をさらに備えることが好ましい。
【0036】
請求項19に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法のように、請求項18に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法であって、前記時刻検出ステップは、リアルタイムクロックからの絶対時刻情報に基づき前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報を検出することが好ましい。
【0037】
請求項20に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法のように、請求項18に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法であって、前記時刻検出ステップは、前記第1の時刻情報の検出時刻を基準とした相対時刻を前記第2の時刻情報として検出することが好ましい。
【0038】
請求項21に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法のように、請求項18ないし20のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置の画像処理方法であって、前記時刻付加断層情報格納ステップにて格納されている複数の前記時刻付加断層情報により、前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報に基づき、前記断層情報を補間して前記等間隔断層画像を生成する断層画像補間生成ステップをさらに備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0039】
以上説明したように、本発明によれば、プローブ先端からの波動照射がトルクの変動によりラジアル走査の回転速度の変動が発生した場合でも、プローブ長手軸方向走査により取得した各ラジアル走査による断層画像データの精度を悪化させることなく、3次元画像データを構築することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図
【図2】図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図
【図3】図1のOCTプローブの長手軸方向の先端断面を示す断面図
【図4】図3の回転側光ファイバFB1を接続する光ロータリジョイントの構成を示す断面図
【図5】図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図
【図6】図2の信号処理部の構成を示すブロック図
【図7】図6のフレームメモリ部及びデータ記録制御部の概略の動作を説明するための第1の図
【図8】図6のフレームメモリ部及びデータ記録制御部の概略の動作を説明するための第2の図
【図9】図6のフレームメモリ部及びデータ記録制御部の概略の動作を説明するための第3の図
【図10】図6の信号処理部の処理の流れを示すフローチャート
【図11】図10の処理におけるフレームメモリ部の信号のタイミングを示すタイミングチャート
【図12】図6の信号処理部の変形例を示すブロック図
【図13】本発明の第2の実施形態に係るOCTプロセッサの構成を示すブロック図
【図14】図13の信号処理部のブロックの図
【図15】本発明の第3の実施形態に係る信号処理部のブロック図
【図16】図15の信号処理部の処理の流れを示すフローチャート
【図17】図16の処理におけるフレームメモリ部の信号のタイミングを示すタイミングチャート
【図18】図16の処理結果を説明する図
【図19】本発明の第4の実施形態に係る信号処理部のブロック図
【図20】図19の処理におけるフレームメモリ部の信号のタイミングを示すタイミングチャート
【図21】本発明の第5の実施形態に係る超音波観察装置の構成を示すブロック図
【図22】図21の信号処理部の構成を示すブロック図
【図23】本発明の第6の実施形態に係る超音波観察装置の信号処理部の構成を示すブロック図
【図24】プローブによる波動のラジアル走査を説明する図
【図25】プローブによる波動のスパイラル走査を説明する図
【図26】プローブのラジアル走査が安定して行われたときの断層像生成を説明する図
【図27】プローブのラジアル走査の回転数が不安定なときの断層像生成を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る3次元画像構築装置の実施形態について詳細に説明する。
【0042】
第1の実施形態:
<画像診断装置の外観>
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図である。
【0043】
図1に示すように、本実施形態の画像診断装置10は、主として内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、光源装置300、3次元画像構築装置としてのOCTプロセッサ400、及びモニタ装置である画像表示部500とから構成されている。尚、内視鏡プロセッサ200は、光源装置300を内蔵するように構成されていてもよい。
【0044】
内視鏡100は、手元操作部112と、この手元操作部112に連設される挿入部114とを備える。術者は手元操作部112を把持して操作し、挿入部114を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
【0045】
手元操作部112には、鉗子挿入部138が設けられており、この鉗子挿入部138が挿入部114内に設けられている鉗子チャンネル(不図示)を介して先端部144の鉗子口156に連通されている。画像診断装置10では、プローブとしてのOCTプローブ600を鉗子挿入部138から挿入することによって、OCTプローブ600を鉗子口156から導出する。OCTプローブ600は、鉗子挿入部138から挿入され、鉗子口156から導出される挿入部602と、術者がOCTプローブ600を操作するための操作部604、及びコネクタ410を介してOCTプロセッサ400と接続されるケーブル606から構成されている。
【0046】
<内視鏡、内視鏡プロセッサ、光源装置の構成>
[内視鏡]
内視鏡100の先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、及びCCD(不図示)が配設されている。
【0047】
観察光学系150は、被検体を図示しないCCDの受光面に結像させ、CCDは受光面上に結像された被検体像を各受光素子によって電気信号に変換する。この実施の形態のCCDは、3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが所定の配列(ベイヤー配列、ハニカム配列)で各画素ごとに配設されたカラーCCDである。
【0048】
[光源装置]
光源装置300は、可視光を図示しないライトガイド(内視鏡100のケーブル116に内挿している)に入射させる。ライトガイドの一端はLGコネクタ120を介して光源装置300に接続され、ライトガイドの他端は照明光学系152に対面している。光源装置300から発せられた光は、ライトガイドを経由して照明光学系152から出射され、観察光学系150の視野範囲を照明する。
【0049】
[内視鏡プロセッサ]
内視鏡プロセッサ200には、内視鏡100のケーブル116を介してCCDから出力される画像信号が電気コネクタ110を介して入力される。このアナログの画像信号は、内視鏡プロセッサ200内においてデジタルの画像信号に変換され、画像表示部500の画面に表示するための必要な処理が施される。
【0050】
このように、内視鏡100で得られた観察画像のデータが内視鏡プロセッサ200に出力され、内視鏡プロセッサ200に接続された画像表示部500に画像が表示される。
【0051】
<OCTプロセッサ、OCTプローブの内部構成>
図2は図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図である。
【0052】
[OCTプロセッサ]
次に図2を用いて、第1の実施形態のOCTプロセッサについて説明する。OCTプロセッサ400は、光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法による測定対象の光断層画像を取得するためのもので、測定のための光Laを射出する波長掃引光源12と、波長掃引光源12から射出された光Laを測定光L1と参照光L2に分岐するとともに、被検体である測定対象Sからの戻り光L3と参照ミラー11で反射された参照光L2を合波して干渉光L4を生成する光カプラ14と、光カプラ14で分岐された測定光L1を測定対象まで導波するとともに測定対象からの戻り光L3を導波するOCTプローブ600に備えられた回転側光ファイバFB1と、測定光L1を回転側光ファイバFB1まで導波すると共に回転側光ファイバFB1によって導波された戻り光L3を導波する固定側光ファイバFB2と、回転側光ファイバFB1を固定側光ファイバFB2に対して回転可能に接続し、測定光L1および戻り光L3を伝送する光ロータリジョイント18と、光カプラ14で生成された干渉光L4を干渉信号として検出する干渉信号検出部20と、この干渉信号検出部20によって検出された干渉信号Sbを処理して光構造情報を取得する信号処理部22と、を有する。また、信号処理部22で取得された光構造情報に基づいて生成された画像は画像表示部500に表示される。
【0053】
なお、図2に示すOCTプロセッサ400においては、上述した射出光La、測定光L1、参照光L2および戻り光L3などを含む種々の光を各光デバイスなどの構成要素間で導波し、伝送するための光の経路として、回転側光ファイバFB1および固定側光ファイバFB2を含め種々の光ファイバ(不図示)が用いられている。
【0054】
波長掃引光源12は、OCTの測定のための光(例えば、波長1.3μmのレーザ光あるいは低コヒーレンス光)を射出するものであり、この波長掃引光源12は周波数を一定の周期で掃引させながら赤外領域である、例えば波長1.3μmを中心とするレーザ光Laを射出する光源である。この波長掃引光源12は、図示はしないが、レーザ光あるいは低コヒーレンス光Laを射出する光源部と、この光源部から射出された光Laを集光するレンズとを備えている。また、光Laは、光カプラ14で測定光L1と参照光L2に分割され、測定光L1は光ロータリジョイント18に入力される。なお、波長掃引光源12は、波長掃引の周期に同期した波長掃引同期信号Scを信号処理部22に出力する。
【0055】
光ロータリジョイント18は、測定光L1をOCTプローブ600内の回転側光ファイバFB1に導波する。
【0056】
光カプラ14は、波長掃引光源12からの光Laを測定光L1と参照光L2とに分割し、測定光L1を固定側光ファイバFB2に入射させ、参照光L2の光路長を調整する参照ミラー11に入射させる。
【0057】
さらに、光カプラ14は、参照ミラー11によって周波数シフトおよび光路長の変更が施されて戻った参照光L2と、後述するOCTプローブ600で取得され固定側光ファイバFB2から導波された戻り光L3とを合波して干渉光L4を生成し、干渉光L4を干渉信号検出部20に出力する。
【0058】
OCTプローブ600は、光ロータリジョイント18を介して、固定側光ファイバFB2と接続されており、固定側光ファイバFB2から、光ロータリジョイント18を介して、測定光L1が回転側光ファイバFB1に入射され、測定光L1を回転側光ファイバFB1によって伝送して測定対象S(図3及び図5参照)に照射する。そして測定対象Sからの戻り光L3を取得し、取得した戻り光L3を回転側光ファイバFB1によって伝送して、光ロータリジョイント18を介して、固定側光ファイバFB2に射出するようになっている。
【0059】
干渉信号検出部20は、光ファイバカプラ14で参照光L2と戻り光L3とを合波して生成された干渉光L4を干渉信号Sbとして検出するものであり、次段の信号処理部22がこの干渉信号を高速フーリエ変換(FFT)することにより、測定対象Sの各深さ位置における反射光(あるいは後方散乱光)の強度(光構造情報)を検出する。
【0060】
すなわち、信号処理部22は、干渉信号検出部20で検出した干渉信号から光構造情報を取得し、取得した光構造情報に基づいて光立体構造像を生成すると共に、この光立体構造像に対して各種処理を施した画像を画像表示部500へ出力する。信号処理部22の詳細な構成は後述する。
【0061】
参照ミラー11は、参照光L2の射出側に配置されており、参照光L2を平行光にしてミラーに集光し、ミラーにて反射させる。このミラーはミラー移動機構により光軸方向に平行な方向に移動することで参照光L2の光路長を調整するようになっている。
【0062】
光ロータリジョイント18は、OCTプローブ600内の回転側光ファイバFB1からの測定光L1をラジアル走査するための送受波回転手段としての回転駆動部24及びOCTプローブ600の長手軸に沿った進退走査を行うための送受波移動手段としての軸方向移動駆動部25により制御される。
【0063】
詳細には、回転駆動部24は、回転側光ファイバFB1を回転駆動するモータ24aと、モータ24aの1回転毎に1パルス(1パルス/回転)のパルス信号Saを信号処理部22に出力する回転検出手段としての回転検出部24bとを備えて構成される。また、軸方向移動駆動部25は、モータ25aを備え、このモータ25aにより回転側光ファイバFB1、光ロータリジョイント18及び回転駆動部24をOCTプローブ600の長手軸に沿って進退走査する。
なお、光ロータリジョイント18及び回転駆動部24は、操作部604(図1参照)内に設けられている。
【0064】
[OCTプローブ]
図3は図1のOCTプローブの長手軸方向の先端断面を示す断面図である。また、図4は図3の回転側光ファイバFB1を接続する光ロータリジョイントの構成を示す断面図である。
【0065】
図3に示すように、OCTプローブ600では、挿入部602の先端部は、先端が閉塞された略円筒状のシース620と、回転側光ファイバFB1と、トルク伝達コイル624と、送受波手段としての光学レンズ628とを有している。
【0066】
シース620は、可撓性を有する筒状の部材であり、測定光L1及び戻り光L3が透過する材料からなっている。なお、シース620は、測定光L1及び戻り光L3が通過する先端(光ロータリジョイント18と反対側の回転側光ファイバFB1の先端、以下シース620の先端と言う)側の一部が全周に渡って光を透過する材料(透明な材料)で形成されていればよく、シース620の先端に配置されており、先端部が、回転側光ファイバFB1から射出された測定光L1を測定対象Sに対し集光するために略球状の形状で形成されている。
【0067】
光学レンズ628は、回転側光ファイバFB1から射出した測定光L1を測定対象Sに対し照射し、測定対象Sからの戻り光L3を集光し回転側光ファイバFB1に入射する。
【0068】
また、回転側光ファイバFB1及びトルク伝達コイル624は、後述する回転筒656に接続されており、回転筒656によって回転側光ファイバFB1及びトルク伝達コイル624を回転させることで、光学レンズ628をシース620に対し、矢印R方向に回転させる。図4に示すように、回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2とは、光コネクタ18aによって接続されており、回転側光ファイバFB1の回転が固定側光ファイバFB2に伝達しない状態で、光学的に接続されている。また、回転側光ファイバFB1は、シース620に対して回転自在、及びシース620の軸方向に移動自在な状態で配置されている。

トルク伝達コイル624は、回転側光ファイバFB1の外周に固定されている。また、回転側光ファイバFB1及びトルク伝達コイル624は、光ロータリジョイント18に接続されている。
【0069】
さらに、回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、及び光学レンズ628は、光ロータリジョイント18に設けられた後述する進退駆動部により、シース620内部を矢印S1方向(鉗子口方向)、及びS2方向(シース620の先端方向)に移動可能に構成されている。
【0070】
シース620は、固定部材670に固定されている。これに対し、回転側光ファイバFB1およびトルク伝達コイル624は、回転筒656に接続されており、回転筒656は、モータ24aの回転に応じてギア654を介して回転するように構成されている。回転筒656は、光ロータリジョイント18の光コネクタ18aに接続されており、測定光L1及び戻り光L3は、光コネクタ18aを介して回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2間を伝送される。
【0071】
また、これらを内蔵するフレーム650は支持部材662を備えており、支持部材662は、図示しないネジ孔を有している。光ロータリジョイント18は、ネジ孔には進退移動用ボールネジ664が咬合しており、進退移動用ボールネジ664には、モータ25aが接続されて、ネジ孔、進退移動用ボールネジ664、モータ25a等により軸方向移動駆動部25を構成している。したがって、軸方向移動駆動部25は、モータ25aを回転駆動することによりフレーム650を進退移動させ、これにより回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、固定部材626、及び光学レンズ628を図4のS1及びS2方向に移動させることが可能となっている。
【0072】
なお、モータ25aは、所定のピッチスピード、例えば0.5mm/secにて進退駆動し、この所定のピッチ毎にモータ24aが、例えば50Hz(3000rpm)にて回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、及び光学レンズ628を一回転させることで、測定光L1をラジアル走査にて測定対象Sに照射する。
【0073】
OCTプローブ600は、以上のような構成により、光ロータリジョイント18により回転側光ファイバFB1およびトルク伝達コイル624が、図3中矢印R方向に回転されることで、光学レンズ628から射出される測定光L1を測定対象Sに対し、矢印R方向(シース620の円周方向)に対しラジアル走査しながら照射し、戻り光L3を取得する。
【0074】
これにより、シース620の円周方向の全周において、測定対象Sの所望の部位を正確にとらえることができ、測定対象Sを反射した戻り光L3を取得することができる。
【0075】
さらに、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報を取得する場合は、軸方向移動駆動部25により光学レンズ628が矢印S1方向の移動可能範囲の終端まで移動され、断層像からなる光構造情報を取得しながら所定量ずつS2方向に移動し、又は光構造情報取得とS2方向への所定量移動を交互に繰り返しながら、移動可能範囲の終端まで移動する。
【0076】
このように測定対象Sに対して所望の範囲の複数の光構造情報を得て、取得した複数の光構造情報に基づいて光立体構造像を得ることができる。
【0077】
つまり、干渉信号により測定対象Sの深さ方向(第1の方向)の光構造情報を取得し、測定対象Sに対し図3矢印R方向(シース620の円周方向)にラジアル走査することで、測定対象Sの深さ方向(第1の方向)と、該深さ方向と略直交する方向(第2の方向)とからなるスキャン面での光構造情報を取得することができ、さらには、このスキャン面に略直交する方向(第3の方向)に沿ってスキャン面を移動させることで、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報が取得できる。
【0078】
図5は図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図である。図5に示すように、OCTプローブの挿入部602の先端部を、測定対象Sの所望の部位に近づけて、光構造情報を得る。所望の範囲の複数の光構造情報を取得する場合は、OCTプローブ600本体を移動させる必要はなく、前述の光ロータリジョイント18の進退駆動部によりシース620内で光学レンズ628を移動させればよい。
【0079】
[信号処理部]
図6は図2の信号処理部の構成を示すブロック図である。
【0080】
信号処理部22は、図6に示すように、A/D変換部220、断層情報生成手段としてのラインデータ生成部221、断層情報格納手段としてのフレームメモリ部222、格納制御手段及び等間隔断層画像生成手段としてのメモリ制御部225、データ記録制御部226、3次元画像生成手段としての画像構築部227、データ記録部228、移動距離信号出力手段としての軸方向移動量算出部229及び制御部230を備えて構成される。なお、制御部230は、信号処理部22内の上記各部を制御するものである。
【0081】
A/D変換部220は、干渉信号検出部20からのラジアル走査ライン毎の干渉信号をデジタル信号に変換するものである。
【0082】
詳細には、A/D変換部220は、波長掃引光源12からの波長掃引の周期に同期して出力される波長掃引同期信号Scをトリガとして、干渉信号をA/D変換する。この結果、1回の波長掃引に相当するデータが、デジタル化された1ラジアル走査ラインの干渉信号となる。
【0083】
ラインデータ生成部221は、A/D変換部220にてデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号に対して、高速フーリエ変換(FFT)処理を実行し周波数分解し、測定対象Sの深度方向の反射強度データとし、対数変換を行い、フレームメモリ部222に出力するものである。
【0084】
フレームメモリ部222は、ラインデータ生成部221からの反射強度データを回転検出信号Saに基づいてフレーム単位で記憶するものであり、例えば3フレーム分の反射強度データを記憶するための3つのフレームメモリからなる、第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cを備えて構成される。
【0085】
メモリ制御部225は、回転検出信号Saに基づいてフレームメモリ部222における反射強度データの第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cへの書き込みを制御し、かつ軸方向移動量算出部229からの移動距離換算信号Sdに基づき第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cからの反射強度データの読み出しを制御するものである。
【0086】
データ記録制御部226は、フレームメモリ部222に格納されているラジアル走査ライン毎の反射強度データのデータ記録部228への記録を制御するものである。
【0087】
画像構築部227は、データ記録制御部226を介したラジアル走査ライン毎の反射強度データに対して、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換等を行い、1フレームの断層画像を生成し、画像表示部500に断層画像を表示させるものである。
【0088】
データ記録部228は、フレームメモリ部222に格納されているラジアル走査ライン毎の反射強度データを格納するものである。なお、データ記録部228は、例えばハードディスク、DVDディスク、ブルーレイディスク、あるいはリード/ライト可能な半導体メモリ等により構成される。
【0089】
軸方向移動量算出部229は、(ネジ孔、進退移動用ボールネジ664、モータ660等からなる軸方向移動駆動部25(図4参照)によって)設定された軸方向移動速度において、1フレーム毎の断層画像が取得される時間間隔でパルスを移動距離換算信号Sdとしてメモリ制御部225出力する。例えば、ラジアル走査の回転数を50Hz、軸方向走査速度を0.5mm/secとした場合は、20μsec(1/50 msec)間隔でパルスを移動距離換算信号Sdとしてフレームメモリ部222に出力する。なお、移動距離換算信号Sdは、軸方向移動駆動部25の移動量に換算すると10μm間隔のパルスとなる。
【0090】
ここで、本発明の要部であるフレームメモリ部222及びデータ記録制御部226の概略の動作を説明する。図7ないし図9は図6のフレームメモリ部及びデータ記録制御部の概略の動作を説明するための図である。 図7に示すように、トルク伝達コイル624の回転速度が一時的に例えば50Hzから40Hzに低下した場合、ラインデータ生成部221から出力される反射強度データ[Frame 1]、[Frame 2]、[Frame 3]、…は、図8に示すように、回転検出信号Sa(パルス立ち上がりタイミング)に基づいてフレーム単位で入力データとしてフレームメモリ部222に書き込まれる。
【0091】
一方、フレームメモリ部222に書き込まれたフレーム単位の反射強度データ[Frame 1]、[Frame 2]、[Frame 3]、…は、データ記録制御部226の制御により移動距離換算信号Sd(パルス立ち上がりタイミング)に基づいてフレーム単位で出力データとして読み出されて、後段のデータ記録制御部226に出力される。
【0092】
例えば、図7の場合、[Frame 3]のデータのように、回転速度が一時的に50Hzから40Hzに低下した場合でも、図8に示したように、データ記録制御部226の制御によりフレームメモリ部222から[Frame 2]のデータが重ねて読み出されることで、図9に示すように、回転数の変動による精度の低下を最小限に低下させることができる。
【0093】
なお、図示していないが、反対に、一時的にラジアル走査の回転が速くなった場合は、フレームメモリ部222に書き込まれるものの、読み出されない反射強度データが発生し、結果として不要なデータを間引くことで、同様に精度の低下を最小限に抑えることが可能になる。
【0094】
この動作からわかるように、移動距離換算信号Sdの間隔を適当に設定すれば、それにあわせて、データ記録制御部226の制御により反射強度データが重畳もしくは間引かれることになり、全体で見たときには、一定精度内で反射強度データを再構築することが可能である。
【0095】
このように構成された本実施形態の作用を図10及び図11を用いて説明する。図10は図6の信号処理部の処理の流れを示すフローチャート、図11は図10の処理におけるフレームメモリ部の信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0096】
まず、術者は、画像診断装置10を構成する内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、光源装置300、OCTプロセッサ400、及び画像表示部500の電源を投入し、内視鏡100の挿入部114を体腔内に挿入して、体腔内の測定対象Sに内視鏡100の先端部144を接近させる。そして、術者は、OCTプローブ600の先端を測定対象Sに当接させる。
【0097】
この状態で、図10に示すように、OCTプローブ600は、測定対象Sに対して測定光L1のラジアルスキャンを開始する(ステップS1)。
【0098】
そして、信号処理部22は、A/D変換部220にて波長掃引光源12からの波長掃引の周期に同期して出力される波長掃引同期信号Scをトリガーとして、干渉信号をA/D変換する。この結果、1回の波長掃引に相当するデータが、デジタル化された1ラジアル走査ラインの干渉信号となる(ステップS2)。次に、信号処理部22は、ラインデータ生成部221にてA/D変換部220にてデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号に対して、高速フーリエ変換(FFT)処理を実行し周波数分解し、測定対象Sの深度方向の反射強度データとし、対数変換を行い、フレームメモリ部222に出力する(ステップS3)。
【0099】
その後、信号処理部22は、メモリ制御部225の制御によりフレームメモリ部222にラインデータ生成部221からの反射強度データを回転検出信号Saに基づいてフレーム単位で記憶させる(ステップS4)。
【0100】
フレームメモリ部222は、上述したように3フレーム分のフレームメモリの第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cより構成されている。このステップS4においては、ラインデータ生成部221から出力される反射強度データは、前述のように回転検出信号Saに基づいてフレームメモリである第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cに書き込まれるが、その際に、読み出だし処理が行われていないフレームメモリのうち、格納されている反射強度データが古いほうのフレームメモリに記録される。
【0101】
図11において、入力データが[Frame 4]の反射強度データの場合で説明すると、[Frame 4]の反射強度データが入力されたときには、それぞれのフレームメモリには、
第1メモリ222a=[Frame 3]の反射強度データ
第2メモリ222b=[Frame 1]の反射強度データ
第3メモリ222c=[Frame 2(読み出し中)]の反射強度データ
が格納されており、この場合では、読み出し中でない第1メモリ222aと第2メモリ222bを見た場合、第2メモリ222bに記録されている反射強度データの方が古い反射強度データ(Frame 1)となっているので、第2メモリ222bに[Frame 4]の反射強度データを書き込む。
【0102】
図10に戻り、信号処理部22は、メモリ制御部225の制御により軸方向移動量算出部229からの移動距離換算信号Sdに基づき第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222cから反射強度データの読み出す(ステップS5)。
【0103】
このステップS5における反射強度データの読み出しは、移動距離換算信号に基づいて実行されるが、その際、書き込み処理が行われていないフレームメモリのうち、格納されているデータが新しい方のフレームメモリから読み出される。
【0104】
図11において、出力データが[Frame 3]の反射強度データの場合で説明すると、Frame3を読み出そうとするとき、それぞれのフレームメモリには、
第1メモリ222a=[Frame 3]の反射強度データ
第2メモリ222b=[Frame 4(書き込み中)]の反射強度データ
第3メモリ222c=[Frame 2]の反射強度データ
が格納されているので、書き込み中でない第1メモリ222aと第3メモリ222cを見た場合、第1メモリ222aの方が新しい反射強度データ(Frame 3)が格納されているので、第1メモリ222aから反射強度データを読み出す。
【0105】
ここでは、3フレーム分のメモリとしているが、特にこの値に限定するものではなく、4フレーム分以上でも同様の効果を得ることができる。また、2フレーム分でも実現は可能であるが、その場合は、あるフレームの書き込みが終わったタイミングに、もう一方のメモリが読み出し中であった場合には、再度同じメモリに書き込まれることになり、その分同じデータが繰り返し出力されることになり、全体で見たときにデータの精度が劣ることになる。
【0106】
図10に戻り、信号処理部22は、フレームメモリ部222からの反射強度データをデータ記録制御部226に出力し、データ記録部228に反射強度データを記録(保存)するかどうか判断する。
【0107】
反射強度データの記録が必要な場合は、データ記録制御部226にてハードディスクやDVDディスク等のデータ記録部228に記録される(ステップS7)。
【0108】
なお、記録するかどうかは、ユーザーインターフェース(不図示)から入力することで設定する。制御部230からの制御信号に基づいて、データ記録制御部226を制御する。データ記録制御部226から出力される反射強度データは画像構築部227に入力される。
【0109】
そして、信号処理部22は、画像構築部227にてデータ記録制御部226を介したラジアル走査ライン毎の反射強度データに対して、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換等を行い、1フレームの断層画像を生成し、この断層画像に基づき3次元計測画像を画像表示部500に表示させる(ステップS8)。
【0110】
このように本実施形態では、ラジアル走査の回転数が変動した場合でも、軸方向の精度の劣化を最小限にして軸方向走査により3次元データ(複数の断層画像)の取得が可能になり、特に、3次元データOCT計測中のリアルタイムにおいて、長手方向の等間隔の断層画像を度の劣化を最小限にして3次元計測画像を構築できる。
【0111】
なお、図6に示した信号処理部22のブロック構成では、ラインデータ生成部221からの反射強度データをフレームメモリ部222に入力しているが、これに限らない。図12は図6の信号処理部の変形例を示す図である。例えば、信号処理部22のブロック構成としては、図12に示すように、A/D変換部220にてA/D変換したデジタル化した干渉波形データをフレームメモリ部222に入力するように構成してもよい。その場合は、FFTを行う前の干渉信号をフレームメモリ部222に入力することになる。
【0112】
ここで必要になるFFT後のデータはナイキスト周波数のデータまで、すなわち低周波側の半分のデータのみが必要となるので、ラインデータ生成部221をフレームメモリ部222の前に配置した方がフレームメモリ(第1メモリ222a、第2メモリ222b、第3メモリ222c)の容量を小さくすることが可能になる。
【0113】
第2の実施形態:
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図13は本発明の第2の実施形態に係るOCTプロセッサの構成を示すブロック図である。第2の実施形態は第1の実施形態とほとんど同じであるので、異なる構成のみ説明し、同一の構成には同じ符号を付し説明は省略する。
【0114】
図13に示すように、本実施形態のOCTプロセッサ400の軸方向移動駆動部25は、軸方向走査のために駆動するモータ25aに加え、長手軸方向の直線移動を検出し、一定距離の移動ごとに軸方向移動距離検出信号Skを信号処理部22に出力する移動距離信号出力手段としての移動距離検出部25bを備えて構成される。
【0115】
ここで出力される軸方向移動距離検出信号Skは、望ましくは、1フレームごとの断層画像が取得される距離間隔でパルスを出力する。たとえば、ラジアル走査の回転数が50Hz(50frame/sec)、軸方向走査速度を0.5mm/secとした場合は、10μmごとにパルスを出力する。
【0116】
図14は図13の信号処理部のブロックの図である。ここで、第1の実施形態と異なるのは、軸方向移動量算出部229(図6参照)が存在せず、第1の実施形態における軸方向移動距離換算信号Sdの代わりに、移動距離検出部25bから出力される軸方向移動距離検出信号Skに基づいてフレームメモリ部222からの読み出し動作を行うものである。
【0117】
その他の構成及び作用は第1の実施形態と同じである。
【0118】
このように第1の実施形態では軸方向の移動距離が設定どおりに動作していることを前提にして、軸方向移動距離換算信号Sdにより時間にて移動距離を推定してフレームメモリ部222からの読み出しを制御しているのに対して、第2の実施形態では、軸方向移動距離検出信号Skによる実際の移動距離を基にしてフレームメモリ部222からの読み出し動作を制御している。したがって、第2の実施形態では第1の実施形態の作用・効果に加え、第1の実施形態に比べ第2の実施形態は、より精度のよい三次元画像データの構築が可能になる。
【0119】
第3の実施形態:
次に本発明の第3の実施形態について説明する。図15は本発明の第3の実施形態に係る信号処理部のブロック図である。第3の実施形態は第2の実施形態とほとんど同じであるので、異なる構成のみ説明し、同一の構成には同じ符号を付し説明は省略する。
【0120】
本実施形態の信号処理部22は、第2の実施形態の構成に加え、図15に示すように、時刻検出手段としての時刻信号生成部231、リアルタイムクロック232及び断層画像補間生成手段としてのフレームデータ補間部223を備えて構成される。
【0121】
リアルタイムクロック232は、時刻信号生成部231に接続される絶対時刻を出力するクロックであり、時刻信号生成部231は、回転検出部24bから出力される回転検出信号Sa及び軸方向移動距離検出部25bから出力される軸方向移動距離検出信号Skの入力された絶対時刻をデータ記録制御部226に出力するものである。また、フレームデータ補間部223は、データ記録部228に記録された反射強度データを回転検出信号Sa及び軸方向移動距離検出部25bから出力される軸方向移動距離検出信号Skの入力された絶対時刻に基づいて補間した補間フレームデータを生成するものである。その他の構成は第2の実施形態と同じである。
【0122】
なお、関連付け手段はデータ記録制御部226により構成され、時刻付加断層情報格納手段はデータ記録部228により構成される。
【0123】
このように構成された本実施形態の作用を図16ないし図18を用いて説明する。図16は図15の信号処理部の処理の流れを示すフローチャート、図17は図16の処理におけるフレームメモリ部の信号のタイミングを示すタイミングチャート、図18は図16の処理結果を説明する図である。
【0124】
図16に示すように、第1の実施形態で説明したステップS7の処理(図10参照)の代わりに、ステップS71,72,73の処理が行われる点が第2の実施形態と異なる。
【0125】
すなわち、図10にて説明したステップS1〜S6の処理後に、信号処理部22は、時刻信号生成部231にて回転検出信号Sa及び軸方向移動距離検出信号Skの入力された絶対時刻をリアルタイムクロック232より取得し、データ記録制御部226に出力する(ステップS71)。
【0126】
そして、信号処理部22は、データ記録制御部226にてラインデータ生成部221からの反射強度データに回転検出信号Sa及び軸方向移動距離検出信号Skの入力された絶対時刻を付加してデータ記録部228に格納する(ステップS72)。
【0127】
このデータ記録部228へのデータ記録のタイミングを図17を用いて説明すると、データ記録部228へのデータ記録は反射強度データをフレーム単位で行い、そのときに時刻信号生成部231から出力される絶対時刻データもあわせてフレームデータ(反射強度データ)のヘッダー情報として記録される。ここではヘッダー情報として記録するとしたが、特にこの方法に限定するものではなく、関連付けて記録されるのであればどのような方法でもよい。例えば、同様に絶対時刻データをフッター情報として記録されても、フレームデータ(反射強度データ)に関連付けられた別ファイルとして絶対時刻データを格納してもかまわない。
【0128】
図16に戻り、信号処理部22は、データ記録部228に記録された絶対時刻データが付加されたフレームデータ(反射強度データ)をデータ記録制御部226からの制御に基づいて、フレームデータ補間部223に出力し、フレームデータ補間部223にて記録されたフレームデータ(反射強度データ)と絶対時刻データから軸方向移動距離検出信号Skの時刻に相当するデータを前後のフレームデータ(反射強度データ)から補間により生成する(ステップS73)。
【0129】
フレームデータ補間部223における補間方法としては、図17の下部の式に示す直線補間で行う。ここでは直線補間としているが、Bスプライン補間等どのような方法でもよい。生成された補間フレームデータは画像構築部227に出力される。
【0130】
この結果、本実施形態では、「ラジアル走査の回転数が変動した場合でも、軸方向の精度の劣化を最小限にして軸方向走査により3次元データ(複数の断層画像)の取得が可能になり、特に、3次元データOCT計測中のリアルタイムにおいて、長手方向の等間隔の断層画像を度の劣化を最小限にして3次元計測画像を構築できる」という第1及び第2の実施形態の効果に加え、図18に示すように、例えばOCT計測後に、要求する長手軸フレーム間隔でデータが生成されできるため、ラジアル走査の回転数が変動した場合でも、軸方向の精度の劣化を最小限にして3次元データの取得が可能になる。
【0131】
また、図15の信号処理部のブロック構成では、FFTを行った反射強度データをデータ記録制御部226に記録しているが、ラインデータ生成部221をデータ記録制御部226の後に配置してもよい。その場合は、時刻情報を保持しつつ、ラインデータ生成部221で反射強度データを生成し、フレームデータ補間部223で補間処理を行うことになる。
【0132】
また、図15の信号処理部のブロック構成では全体で1つのシステム構成となっているが、これを、2つのシステムに分離してもよい。例えば、フフレームデータ補間部223を独立させてひとつのシステムとする方法である。なぜならば、データ記録部228をハードディスクやDVDディスク等の汎用的なものにしておけば、フレームデータ補間部223は通常のPCのみにより構成することが可能になるためである。
【0133】
第4の実施形態:
次に本発明の第4の実施形態について説明する。図19は本発明の第4の実施形態に係る信号処理部のブロック図であり、図20は図19の処理におけるフレームメモリ部の信号のタイミングを示すタイミングチャートである。第4の実施形態は第3の実施形態とほとんど同じであるので、異なる構成のみ説明し、同一の構成には同じ符号を付し説明は省略する。
【0134】
第3の実施形態と異なるのは時刻信号生成部231の動作である。第4の実施形態においては、リアルタイムクロック232の代わりにカウンタ235を有する。なお、このカウンタ235は時刻信号生成部231内部に設けてもよい。その他の構成は第3の実施形態と同じである。
【0135】
本実施形態におけるデータ記録部228へのデータ記録のタイミングを図20を用いて説明すると、回転検出信号Saが入力されるごとにカウンタ235のカウント値がリセットされ、カウンタ235の内部クロックにてカウントを開始する。時刻信号生成部231は、直線移動距離出力信号Skが入力されたときのカウンタ235のカウント値とリセットパルスである回転検出信号Saが入力されたときのカウント値をデータ記録部に出力する。それ以降の処理については第1の実施形態と同様である。
【0136】
このように本実施形態においても、第3の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0137】
上記第1ないし第4の実施形態では、OCTプローブ600を備えたOCTプロセッサ400を3次元画像構築装置として説明したが、本発明の3次元画像構築装置は、超音波を波動とした超音波観察装置にも適用可能であり、以下の第5及び第6の実施形態において超音波観察装置を3次元画像構築装置とした実施形態について説明する。
【0138】
第5の実施形態:
本発明の第5の実施形態について説明する。図21は本発明の第5の実施形態に係る超音波観察装置の構成を示すブロック図であり、図22は図21の信号処理部の構成を示すブロック図である。本実施形態の要部の構成は第2の実施形態で説明したOCTプロセッサと同じであるので、異なる点のみ説明する。
【0139】
図21に示すように、本実施形態の超音波観察装置700では、まず、信号処理部22から出力される送信トリガ信号Smが超音波信号送受信部711に入力され、この送信トリガ信号Smに基づいて超音波信号送受信部711から超音波送信信号がロータリコネクタ710を介して超音波プローブ701に出力される。
【0140】
超音波送信信号はロータリコネクタ710により回転可能に接続された超音波プローブ701の先端に配置された送受波手段としての超音波振動子702に入力される。超音波振動子702では入力された電気信号を機械振動に変換し、波動としての超音波を生体組織等の測定対象Sに出力する。その際、超音波プローブ701は回転駆動部24により、回転駆動され、生体内でラジアル走査を行う。また、回転駆動部24は軸方向移動駆動部25と機械的に接続されていて、超音波プローブ701は軸方向への移動を同時に行うことで、軸方向走査も行われる。
【0141】
測定対象Sにより反射された反射エコーは超音波振動子702で機械振動から電気信号に変換され、受信エコー信号Spとしてロータリコネクタ710を介して再度、超音波信号送受信部711に入力される。受信エコー信号Spは超音波信号送受信部711でフィルター処理、ゲイン調整等のアナログ信号処理が行われた後、信号処理部22に入力される。
【0142】
また、前記回転駆動部24は超音波プローブ701をラジアル走査するためのモータ24aと、回転信号を出力する回転検出部24bから構成される。回転検出部24bからは、例えば512パルス/回転というように、1回転あたり等角度間隔に出力されるパルスと、1回転あたり1パルス出力される信号の2種類の信号が出力され、信号処理部22に入力される。ここでは512パルス/回転としているが、特にこの値に限定するものではなく、大きいほど走査ライン密度が細かくなり、反対に小さくなると粗くなるため、解像度と速度のバランスで決めることになる。
【0143】
信号処理部22では、後述する信号処理により生体の断層画像を構築しLCDモニタ等の画像表示部500に表示する。
【0144】
また、軸方向移動駆動部25は、軸方向走査のために駆動するモータ25aと、直線方向の移動を検出し、一定距離の移動ごとに軸方向移動距離検出信号を出力する移動距離検出部25bから構成される。ここで出力される軸方向移動距離検出信号Skは信号処理部22に出力される。軸方向移動距離検出信号Skは望ましくは、1フレームごとの断層画像が取得される距離間隔でパルスを出力する。例えば、ラジアル走査の回転数が50Hz(50frame/sec)、軸方向走査速度を1mm/secとした場合は、20μm毎にパルスを出力する。
【0145】
次に、本実施形態の信号処理部22の構成について説明する。図22に示すように、制御部230は信号処理部22全体を統括的に制御するものである。
【0146】
前記回転検出部24bから出力される回転検出信号Saはメモリ制御部225に入力される。そのうち、1回転あたり等角度間隔で出力されるパルスに基づいて、メモリ制御部225は超音波送受信部711にトリガ信号Smを出力する。
【0147】
一方、前記超音波送受信部711から出力される受信エコー信号SpはA/D変換部220に入力され、A/D変換が行われデジタル信号とされる。デジタル化された受信エコーデータはフレームメモリ部222に出力される。フレームメモリ部222の動作は第2の実施形態と同じである。
【0148】
フレームメモリ部222から出力されたデジタル化した受信エコーデータは、データ記録制御部226に出力され、記録が必要な場合は、ハードディスクやDVDディスク等のデータ記録部228に記録される。記録するかどうかは、ユーザーインターフェースから入力することで設定し、制御部230からの制御信号に基づいて、データ記録制御部226で制御される。
【0149】
データ記録制御部226から出力される受信エコーデータは画像構築部227に入力される。画像構築部227では、検波処理、対数変換、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換などを行い、断層画像を生成する。
【0150】
この結果、第1ないし第4の実施形態で説明したように、本実施形態においても、ラジアル走査の回転数が変動した場合でも、軸方向の制度の劣化を最小限にして軸方向走査により3次元データの取得が可能になる。
【0151】
第6の実施形態:
本発明の第6の実施形態について説明する。図23は本発明の第6の実施形態に係る超音波観察装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。本実施形態の基本構成は第5の実施形態とほとんど同じであり、また要部構成は第4の実施形態で説明したOCTプロセッサと同じであるので、異なる点のみ説明する。
【0152】
図23に示すように、本実施形態の超音波観察装置の信号処理部22では、回転検出部24b(図21参照)から出力される回転検出信号Saはメモリ制御部225に入力される。そのうち、1回転あたり等角度間隔で出力されるパルスに基づいて、超音波送受信部711(図21参照)にトリガ信号Smを出力する。
【0153】
一方、超音波送受信部711から出力される受信エコー信号SpはA/D変換部220に入力され、A/D変換が行われデジタル信号とされる。デジタル化された受信エコーデータはデータ記録制御部226に出力される。
【0154】
データ記録制御部226では、入力された受信エコーデータの記録が必要な場合は、ハードディスクやDVDディスク等のデータ記録部228に記録される。そのときの受信エコーデータ記録はフレーム単位で行い、そのときに時刻信号生成部231から出力される時刻データもあわせてフレームデータのヘッダー情報として記録される。ここではヘッダー情報として記録しているが、特にこの方法に限定するものではなく、関連付けて記録されるのであればどのような方法でもよい。たとえば、同様にフッター情報として記録されても、別ファイルとしてもかまわない。なお、時刻信号生成部231の構成及び作用は第4の実施形態と同じである。
【0155】
データ記録部228に記録された受信エコーデータは、データ記録制御部226からの制御に基づいて、フレームデータ補間部233に出力される。フレームデータ補間部233では記録されたフレームデータ(受信エコーデータ)と時刻データから軸方向移動距離検出信号Skの時刻に相当するデータを前後のフレームデータから補間により生成する。なお、フレームデータ補間部233の構成及び作用は第4の実施形態と同じである。
【0156】
フレームデータ補間部233にて生成された補間フレームデータ(受信エコーデータ)は画像構築部500に出力される。画像構築部500では、検波処理、対数変換、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換などを行い、断層画像を生成する。
【0157】
この結果、第1ないし第5の実施形態で説明したように、本実施形態においても、要求するフレーム間隔でデータが生成され、ラジアル走査の回転数が変動した場合でも、軸方向の精度の劣化を最小限にして3次元データの取得が可能になる。
【0158】
以上、本発明の3次元画像構築装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0159】
10…画像診断装置、22…信号処理部、100…内視鏡、200…内視鏡プロセッサ、220…A/D変換部、221…ラインデータ生成部、222…フレームメモリ部、225…メモリ制御部、226…データ記録制御部、227…画像構築部、228…データ記録部、229…軸方向移動量算出部、230…制御部、300…光源装置、400…OCTプロセッサ、500…画像表示部、600…OCTプローブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有した細長の略円筒状のプローブの先端内に設けられ、波動を送受波する送受波手段と、
前記送受波手段を前記プローブの長手軸を中心に回転させ、前記波動を測定対象の深さ方向を含むスキャン面にてラジアルスキャンする送受波回転手段と、
前記送受波回転手段の回転を検出して回転検出信号を出力する回転検出手段と、
前記回転検出手段からの前記回転検出信号に基づき、前記ラジアルスキャンされ前記測定対象にて反射された前記波動の反射波動情報より前記測定対象の断層情報を生成する断層情報生成手段と、
前記断層情報をフレーム単位で格納する断層情報格納手段と、
前記断層情報格納手段における断層情報の書き込み及び読み出しを制御する格納制御手段と、
前記長手軸方向に沿って前記送受波手段を移動させる送受波移動手段と、
前記格納制御手段により制御されて前記断層情報格納手段より読み出された前記断層情報に基づき、前記送受波移動手段による前記長手軸方向に沿った一定の等間隔毎の移動位置での前記測定対象の等間隔断層画像を生成する等間隔断層画像生成手段と、
前記等間隔断層画像に基づき前記測定対象の3次元画像を生成する3次元画像生成手段と、
を備えたことを特徴とする3次元画像構築装置。
【請求項2】
あらかじめ設定された時間間隔に基づいて、前記長手軸方向の送受波移動手段による送受波手段の移動距離を推定し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力手段をさらに備え、
前記格納制御手段は、
前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶手段に書き込み、
前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報記憶手段に格納された前記断層情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の3次元画像構築装置。
【請求項3】
前記長手軸方向の送受波移動手段の移動距離を検出し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力手段をさらに備え、
前記格納制御手段は、
前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を断層情報記憶手段に書き込み、
前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報記憶手段に格納された前記断層情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の3次元画像構築装置。
【請求項4】
前記断層情報格納手段は、複数フレームの前記断層情報を格納する複数のフレームメモリからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置。
【請求項5】
前記格納制御手段は前記断層情報格納手段に読み出だし処理が行われていない前記フレームメモリのうち、前記断層情報生成手段による生成順序がもっとも古い断層情報が格納されている前記フレームメモリに、前記断層情報生成手段により新たに生成された前記断層情報を格納し、前記断層情報格納手段に書き込み処理が行われていない前記フレームメモリのうち、前記断層情報生成手段による生成順序がもっとも新しい前記断層情報が格納された前記フレームメモリより前記断層情報を読み出すことを特徴とする請求項4に記載の3次元画像構築装置。
【請求項6】
前記断層情報格納手段は、少なくとも3つのフレームの前記断層情報を格納する3つのフレームメモリからなることを特徴とする請求項4または5に記載の3次元画像構築装置。
【請求項7】
前記回転検出信号の出力タイミングのタイミング時刻を第1の時刻情報とし、かつ前記移動距離信号の出力タイミングのタイミング時刻を第2の時刻情報として検出する時刻検出手段と、前記断層情報生成手段が生成した前記断層情報と前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とを関連付ける関連付け手段と、前記関連付け手段にて前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とが関連付けられた前記断層情報を時刻付加断層情報として格納する時刻付加断層情報格納手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置。
【請求項8】
絶対時刻情報を有するリアルタイムクロックをさらに備え、前記時刻検出手段は、前記リアルタイムクロックの前記絶対時刻情報に基づき前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報を検出することを特徴とする請求項7に記載の3次元画像構築装置。
【請求項9】
前記時刻検出手段は、前記第1の時刻情報の検出時刻を基準とした相対時刻を前記第2の時刻情報として検出することを特徴とする請求項7に記載の3次元画像構築装置。
【請求項10】
前記時刻付加断層情報格納手段に格納されている複数の前記時刻付加断層情報により、前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報に基づき、前記断層情報を補間して前記等間隔断層画像を生成する断層画像補間生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置。
【請求項11】
前記送受波回転手段は前記送受波手段を先端に備えた前記プローブ内に設けられた前記長手軸を回転軸としたフレキシブルシャフトであって、前記送受波移動手段は前記フレキシブルシャフトを前記長手軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置。
【請求項12】
前記波動は光であり、前記光は測定光及び参照光に分波され、
前記プローブは該光を出力する光源に光ロータリージョイントを介して接続され、前記測定光の送受信が可能であり、
前記断層情報生成手段は、前記プローブより取得された体腔内での前記測定光の反射光と、所定経路において反射された前記参照光との干渉光に基づいて前記フレーム単位の前記断層情報を生成する
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置。
【請求項13】
前記光源は波長掃引レーザ光源であることを特徴とする請求項12に記載の3次元画像構築装置。
【請求項14】
前記波動は超音波であり、
前記プローブは、前記超音波の送受信が可能な超音波振動子を含み、
前記断層情報生成手段は、前記プローブより取得された体腔内での前記超音波のエコー信号に基づいて前記フレーム単位の前記断層情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置。
【請求項15】
可撓性を有した細長の略円筒状のプローブの先端内に設けられ、波動を送受波する送受波手段を前記プローブの長手軸を中心に回転させ、前記波動を測定対象の深さ方向を含むスキャン面にてラジアルスキャンする送受波回転ステップと、
前記送受波回転ステップでの回転を検出して回転検出信号を出力する回転検出ステップと、
前記回転検出ステップからの前記回転検出信号に基づき、前記ラジアルスキャンされ前記測定対象にて反射された前記波動の反射波動情報より前記測定対象の断層情報を生成する断層情報生成ステップと、
前記断層情報をフレーム単位で格納する断層情報格納ステップと、
前記断層情報格納ステップにおける断層情報の書き込み及び読み出しを制御する格納制御ステップと、
前記長手軸方向に沿って前記送受波手段を移動させる送受波移動ステップと、
前記格納制御ステップにより制御されて前記断層情報格納手段より読み出された前記断層情報に基づき、前記送受波移動ステップによる前記長手軸方向に沿った一定の等間隔毎の移動位置での前記測定対象の等間隔断層画像を生成する等間隔断層画像生成ステップと、
前記等間隔断層画像に基づき前記測定対象の3次元画像を生成する3次元画像生成ステップと、
を備えたことを特徴とする3次元画像構築装置の画像処理方法。
【請求項16】
あらかじめ設定された時間間隔に基づいて、前記長手軸方向の送受波移動手段による送受波手段の移動距離を推定し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力ステップをさらに備え、
前記格納制御ステップは、
前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップにおいて書き込み、
前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップより読み出す
ことを特徴とする請求項15に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法。
【請求項17】
前記長手軸方向の送受波移動手段の移動距離を検出し、移動距離信号を出力する移動距離信号出力ステップさらに備え、
前記格納制御ステップは、
前記回転検出信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップにおいて書き込み、
前記移動距離信号の出力タイミングに同期して前記断層情報を前記断層情報記憶ステップより読み出す
ことを特徴とする請求項15に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法。
【請求項18】
前記回転検出信号の出力タイミングのタイミング時刻を第1の時刻情報とし、かつ前記移動距離信号の出力タイミングのタイミング時刻を第2の時刻情報として検出する時刻検出ステップと、前記断層情報生成ステップが生成した前記断層情報と前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とを関連付ける関連付けステップと、前記関連付けステップにて前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報とが関連付けられた前記断層情報を時刻付加断層情報として格納する時刻付加断層情報格納ステップと、をさらに備えたことを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置の画像処理方法。
【請求項19】
前記時刻検出ステップは、リアルタイムクロックからの絶対時刻情報に基づき前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報を検出することを特徴とする請求項18に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法。
【請求項20】
前記時刻検出ステップは、前記第1の時刻情報の検出時刻を基準とした相対時刻を前記第2の時刻情報として検出することを特徴とする請求項18に記載の3次元画像構築装置の画像処理方法。
【請求項21】
前記時刻付加断層情報格納ステップにて格納されている複数の前記時刻付加断層情報により、前記第1の時刻情報及び前記第2の時刻情報に基づき、前記断層情報を補間して前記等間隔断層画像を生成する断層画像補間生成ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項18ないし20のいずれか1つに記載の3次元画像構築装置の画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−246767(P2010−246767A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100166(P2009−100166)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】