説明

5−ビフェニル−4−アミノ−2−メチルペンタン酸の製造方法

本発明は、式(1)


〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
のピロリジン−2−オンまたはその塩、その製造方法およびNEP阻害剤の製造における、特にN−(3−カルボキシル−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステルまたはその塩の製造におけるその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
【化1】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩。
【請求項2】
立体配置が式(1−a)
【化2】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
であることを特徴とする、請求項1の化合物、またはその互変異性体もしくは塩。
【請求項3】
R1が水素である、請求項1または2の化合物。
【請求項4】
R1がピバロイル、ピロリジニルメチル、t−ブトキシカルボニル、ベンジル、シリル、アセチル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)およびトリメチルシリルエトキシメチル(SEM)から選択される窒素保護基である、請求項1または2の化合物。
【請求項5】
化合物が式(1’)
【化3】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R1’は水素である〕
のエノール互変異性体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの化合物。
【請求項6】
式(1’)
【化4】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R1’は水素または酸素保護基である〕
の化合物またはその塩。
【請求項7】
式(1”)
【化5】

〔式中、R7、R8およびR9は互いに独立して、アリールまたはアルキル、好ましくはメチルまたはエチルである〕
に示す構造を有する、請求項6の化合物。
【請求項8】
式(2)
【化6】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、式(1)
【化7】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩をメチル化する、
好ましくは式(1−a)
【化8】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩をメチル化することを含む方法。
【請求項9】
塩基およびメチル化剤で、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を、好ましくは式(1−a)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を処理することを含む、請求項8の方法。
【請求項10】
(a)第1に式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を塩基で処理し、次いで式YCOR(式中、Yはハロゲンまたは−OR’であり、RおよびR’は独立してアルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択される)の化合物で処理して、式(20)
【化9】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R11は水素であり、そしてR10はOR(ここで、Rはアルキル、アリールまたはアリールアルキルである)である〕
の化合物またはその塩を得て;
b)得られた式(20)の化合物を塩基およびメチル化剤と反応させて、式(20)〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R11はメチルであり、そしてR10はOR(ここで、Rはアルキル、アリールまたはアリールアルキルである)である〕
の化合物またはその塩を得て;
c)所望により、式(20)〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R11はメチルであり、そしてR10はOR(ここで、Rはアルキル、アリールまたはアリールアルキルである)である〕の化合物を鹸化剤と反応させて、式(20)〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R11はメチルであり、そしてR10はOHである〕の化合物またはその塩を得て;
d)工程(b)または(c)で得られた化合物を脱カルボキシル化条件下で処理して、式(2)の化合物を得る
ことを含む、請求項8の方法。
【請求項11】
式(20)の化合物の立体配置が式(20−a)
【化10】

であることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項12】
式(2−a)
【化11】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の立体配置を有する化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する、請求項8〜10のいずれかの方法。
【請求項13】
式(1−a)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を出発物質として用いて、式(2−a)の化合物またはその互変異性体もしくは塩をジアステレオマー比60:40以上、好ましくは70:30以上で製造される、請求項8の方法。
【請求項14】
式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩が式(1−a)の立体配置によって特徴付けられ、そして式(2)の化合物が少なくともジアステレオマー(2−a)と(2−b)
【化12】

の比80:20、好ましくは91:9で製造される、請求項9の方法。
【請求項15】
式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩が式(1−a)の立体配置によって特徴付けられ、そして式(2)の化合物が少なくともジアステレオマー(2−a)と(2−b)
【化13】

の比55:45で製造される、請求項10または11の方法。
【請求項16】
式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩が式(1−a)の立体配置によって特徴付けられ、そして式(2)の化合物が少なくともジアステレオマー(2−a)と(2−b)
【化14】

の比29:79で製造される、請求項10または11の方法。
【請求項17】
式(3)
【化15】

の化合物またはその塩を製造する方法であって、式(2)
【化16】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を、開環剤と反応させることを含む方法(ここで、上記両式において、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R3は水素またはアルキルである)。
【請求項18】
式(3−a)
【化17】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R3は水素またはアルキルである〕
の立体配置を有する化合物またはその塩が得られることを特徴とする、請求項17の方法。
【請求項19】
式(2)の化合物を請求項8〜16のいずれかに1つの方法で製造する、請求項17または18の方法。
【請求項20】
R1およびR2が水素であり、R3がエチル基である、請求項17または18の方法。
【請求項21】
式(18)
【化18】

の化合物またはその塩を製造する方法であって、
a) 式(1−a)
【化19】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
b) 式(1−a)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩をメチル化して、式(2−a)
【化20】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
c)式(2−a)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を開環剤と反応させて、(3−a)
【化21】

の化合物またはその塩を得て、
d)式(3−a)の化合物またはその塩を反応させて、式(18)の化合物またはその塩を得る
工程を含む方法(ここで、上記全式において、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R3は水素またはアルキルである)。
【請求項22】
式(1)
【化22】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(4)
【化23】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はCO−活性化基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
b) 式(4)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩をビフェニル化合物と反応させて、式(5)
【化24】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、そして
c) 式(5)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を還元して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法。
【請求項23】
式(4)
【化25】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はCO−活性化基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(4)〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はヒドロキシルである〕の化合物、またはその互変異性体もしくは塩をヒドロキシベンゾトリアゾールと反応させることを含む方法。
【請求項24】
式(5)
【化26】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(4)
【化27】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はCO−活性化基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩とビフェニル化合物を反応させて、式(5)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項25】
式(1)
【化28】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(5)
【化29】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を還元して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項26】
還元が、水素と触媒による処理を含む、請求項25の方法。
【請求項27】
触媒がPd/Cである、請求項26の方法。
【請求項28】
Pd/C触媒が10%Pd/CタイプK−0218、10%タイプPD CP 4505 D/R、5%Pd/Cタイプ39、10%Pd/Cタイプ39、10%Pd/Cタイプ39(7200)、20%Pd/Cタイプ91、10%Pd/Cタイプ338、10%Pd/Cタイプ394、10%Pd/Cタイプ394(6065)、10%Pd/Cタイプ394(6249)、10%Pd/Cタイプ395、10%Pd/Cタイプ395(6002)、10%Pd/Cタイプmod(72595)、15%Pd/CタイプA101023および15%Pd/CタイプA502085から成る群から選択される、請求項27の方法。
【請求項29】
CO−活性化基がジメチルアミノ、モルホリニル、イミダゾリル、メチルメトキシアミノ、メチル、エチル、クロロ、ブロモ、ピバロイルおよびアセチルから選択される、請求項22〜24のいずれかの方法。
【請求項30】
式(4)のR4がモルホリニルであり、工程b)で使用するビフェニル化合物がビフェニルマグネシウムハライドであるか、または
式(4)のR4が塩素であり、工程b)で使用するビフェニル化合物がビフェニルである、請求項29の方法。
【請求項31】
式(4)、(5)および(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩の立体配置が、式(4−a)、(5−a)および(1−a)
【化30】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はCO−活性化基である〕
またはその互変異性体である、請求項22〜30のいずれかの方法。
【請求項32】
式(1)
【化31】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(7)
【化32】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を得て、
b) 式(7)の化合物またはその塩をWittig反応に付して、式(8)
【化33】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩を得て、
c) 式(8)の化合物またはその塩を還元して、式(9)
【化34】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩を得て、
d) 所望により窒素保護基を除去して、式(10)
【化35】

〔式中、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩を得て、そして
e) 式(10)〔式中、R5は水素またはアルキルである〕の化合物またはその塩を閉環条件下で反応させて、式(1)〔式中、R1が水素である〕の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法。
【請求項33】
式(8)
【化36】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩を製造する方法であって、
式(7)
【化37】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩をWittig反応に付して式(8)の化合物を得る
ことを含む方法。
【請求項34】
式(9)
【化38】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物を製造する方法であって、
式(8)
【化39】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩を還元して、式(9)の化合物を得ることを含む方法。
【請求項35】
化合物、またはその互変異性体もしくは塩の立体配置が、(1−a)またはその互変異性体、および(7−a)〜(10−a)
【化40】

【化41】

〔上記全式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
である、請求項32〜34のいずれかの方法。
【請求項36】
式(1)
【化42】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(11)
【化43】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6は脱離基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を、活性化(例えばメタル化)ビフェニル化合物と、好ましくはビフェニルマグネシウムハライドと反応させることを含む方法。
【請求項37】
式(11)の化合物と活性化(例えばメタル化)ビフェニル化合物の反応を、Fe−またはMn−触媒クロスカップリング反応条件下で、好ましくはFeCl、Fe(acac)またはMnClを用いて行う、請求項36の方法。
【請求項38】
式(11)の化合物と活性化(例えばメタル化)ビフェニル化合物の反応を、金属塩添加剤の存在下で行う、請求項36の方法。
【請求項39】
式(11−a)
【化44】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6は脱離基である〕
の立体配置を有する式(11)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を用いる、請求項36〜38のいずれかの方法。
【請求項40】
式(1)
【化45】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(12)
【化46】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
b) 化合物(12)、またはその互変異性体もしくは塩を活性化(例えばメタル化)ビフェニル化合物と反応させて、式(13)
【化47】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、そして
c) 式(13)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を還元して式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法。
【請求項41】
式(13)
【化48】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(12)
【化49】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を活性化(例えばメタル化)ビフェニル化合物と反応させて、式(13)の化合物を得ることを含む方法。
【請求項42】
式(1)
【化50】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(13)
【化51】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を還元して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項43】
式(12)および(13)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩が、式(12−a)および(13−a)
【化52】

〔上記両式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の立体配置、またはその互変異性体を有する、請求項40〜42のいずれかの方法。
【請求項44】
式(1)
【化53】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(14)
【化54】

の化合物、またはその塩を得て、
b) 式(14)の化合物またはその塩と4−ホルミルビフェニルを反応させて、式(15)
【化55】

の化合物またはその塩を得て、
c) 化合物(15)またはその塩を水素化して、式(16)
【化56】

の化合物またはその塩を得て、そして
d) 式(16)の化合物またはその塩を還元して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法(ここで、式(14)〜(16)において、R1は水素または窒素保護基である)。
【請求項45】
式(16)
【化57】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(15)
【化58】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を水素化して、式(16)の化合物を得ることを含む方法。
【請求項46】
式(1)
【化59】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(16)
【化60】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を還元して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項47】
式(1)
【化61】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって
式(15)
【化62】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を水素化して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項48】
式(1)
【化63】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物を製造する方法であって、式(21)
【化64】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を水素化して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項49】
式(1)
【化65】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(14)
【化66】

の化合物またはその塩を得て、
b) 式(14)の化合物またはその塩を4−ホルミルビフェニルと反応させて、式(15)
【化67】

の化合物またはその塩を得て、
c) 化合物(15)またはその塩を還元して、式(21)
【化68】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、そして
d) 式(21)の化合物またはその塩を水素化して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法(ここで、式(14)、(15)および(16)において、R1は水素または窒素保護基である)。
【請求項50】
式(1)
【化69】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(14)
【化70】

の化合物またはその塩を得て、
b) 式(14)の化合物またはその塩を4−ホルミルビフェニルと反応させて、式(15)
【化71】

の化合物またはその塩を得て、
c) 式(15)の化合物またはその塩を水素化して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法(ここで、式(14)および(15)において、R1は水素または窒素保護基である)。
【請求項51】
水素化をエナンチオ選択的水素化反応条件下で行う、請求項44、45、47、48および49のいずれかの方法。
【請求項52】
式(1)および(16)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩が、式(1−a)および(16−a)
【化72】

〔上記式において、R1は水素または窒素保護基である〕
の立体配置またはその互変異性体を有する、請求項44〜51のいずれかの方法。
【請求項53】
式(15)
【化73】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を製造する方法であって、
式(14)
【化74】

の化合物またはその塩を4−ホルミルビフェニルと反応させて、式(15)の化合物を得ることを含む方法。
【請求項54】
式(21)
【化75】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって、
式(15)
【化76】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を還元して、式(21)の化合物を得ることを含む方法。
【請求項55】
式(16)
【化77】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を製造する方法であって、
式(14)
【化78】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を、塩基の存在下、好ましくは塩基とキラル相間移動触媒の存在下、式4−ビフェニル−CH−X〔式中、Xは脱離基である〕の4−メチルビフェニル化合物と反応させて、式(16)の化合物またはその塩を得ることを含む方法。
【請求項56】
化合物(16)またはその塩の立体配置が式(16−a)
【化79】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
である、請求項55の方法。
【請求項57】
式(15)
【化80】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を製造する方法であって、
式(17)
【化81】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を4−メチルビフェニルに由来する有機金属反応剤と反応させて、式(15)の化合物またはその塩を得ることを含む方法。
【請求項58】
NEP阻害剤またはそのプロドラッグの合成における式(1)
【化82】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩の使用。
【請求項59】
化合物、またはその互変異性体もしくは塩が式(1−a)
【化83】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の立体配置を有する、請求項58の使用。
【請求項60】
NEP阻害剤プロドラッグがN−(3−カルボキシル−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステルまたはその塩である、請求項58または59の使用。
【請求項61】
式(2)
【化84】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩、好ましくは式(2−a)
【化85】

の立体配置を有する化合物、その互変異性体もしくは塩。
【請求項62】
式(2−a)において、R1が水素または、ピバロイルおよびt−ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される窒素保護基である、請求項61の化合物。
【請求項63】
式(4)
【化86】

〔式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はモルホリニルである〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩、好ましくは式(4−a)
【化87】

〔式中、R1およびR4は上記式(4)に定義のとおりである〕
の立体配置を有する化合物、その互変異性体もしくは塩。
【請求項64】
式(8)
【化88】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(8−a)
【化89】

の立体配置を有する化合物。
【請求項65】
式(9)
【化90】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(9−a)
【化91】

の立体配置を有する化合物。
【請求項66】
式(13)
【化92】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩、好ましくは式(13−a)
【化93】

の立体配置を有する化合物、またはその互変異性体。
【請求項67】
式(15)
【化94】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩。
【請求項68】
式(16)
【化95】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(16−a)
【化96】

の立体配置を有する化合物。
【請求項69】
式(20)
【化97】

の化合物またはその塩、好ましくは式(20−a)
【化98】

の立体配置を有する化合物
〔ここで、上記両式中、R1は水素または窒素保護基であり、R10は鹸化され得る基および/または脱カルボキシル化され得る基であり、R11は水素またはメチルである〕。
【請求項70】
結晶形の式(5)
【化99】

〔式中、R1は窒素保護基である〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(5−a)
【化100】

の立体配置を有する化合物。
【請求項71】
式(21)
【化101】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩。
【請求項72】
式(22)
【化102】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩。
【請求項73】
式(7)
【化103】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(7−a)
【化104】

の立体配置を有する化合物。
【請求項74】
式(1)
【化105】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を製造する方法であって:
a) 式(6)
【化106】

の化合物またはその塩を得て、
b)式(6)の化合物またはその塩を4−メチルビフェニルに由来する有機金属反応剤と反応させて、式(22)
【化107】

の化合物またはその塩を得て、
c) 式(22)の化合物またはその塩を脱水して、式(21)
【化108】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
d) 化合物(21)またはその塩を水素化して、式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得る
工程を含む方法
〔ここで、式(6)、(22)および(21)において、R1は水素または窒素保護基である〕。
工程を含む方法。
【請求項75】
式(22)
【化109】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を製造する方法であって、
式(6)
【化110】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を4−メチルビフェニルに由来する有機金属反応剤と反応させて、式(22)の化合物またはその塩を得ることを含む方法。
【請求項76】
式(21)
【化111】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を製造する方法であって、式(22)
【化112】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物またはその塩を脱水して、式(21)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得ることを含む方法。
【請求項77】
水素化をエナンチオ選択的水素化反応条件下で行う、請求項74の方法。
【請求項78】
式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩が、式(1−a)
【化113】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の立体配置を有するか、またはその互変異性体である、請求項74または77の方法。
【請求項79】
式(18)
【化114】

の化合物またはその塩を製造する方法であって、
a) 式(1)
【化115】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
b) 式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩をメチル化して、式(2)
【化116】

の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を得て、
c) 式(2)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を開環剤と反応させて、式(3)
【化117】

の化合物またはその塩を得て、
d) 式(3)の化合物またはその塩を反応させて、式(18)の化合物またはその塩を得る
工程を含む方法
〔ここで、上記全式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R3は水素またはアルキルである〕。
【請求項80】
式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を請求項22、25、32、36、40、42、44、46、47、48、49、50または74のいずれかに定義の方法によって製造する、請求項79の方法。
【請求項81】
− 式(1)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を請求項22、25、32、36、40、42、44、46、47、48、49、50または74のいずれかに定義の方法で製造し、そして
− 式(2)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩を8〜16のいずれかによって製造する、請求項79の方法。
【請求項82】
式(1)、(2)および(3)の化合物、またはその互変異性体もしくは塩の立体配置が式(1−a)、(2−a)および(3−a)
【化118】

であるか、またはその互変異性体である、請求項79〜81のいずれかの方法。
【請求項83】
結晶形の式(3)
【化119】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、R3は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(3−a)
【化120】

の立体配置を有する化合物。
【請求項84】
R1およびR2が水素であり、R3がアルキルである、請求項83の化合物。
【請求項85】
結晶形の式(2)
【化121】

〔式中、R1は水素または窒素保護基である〕
の化合物、またはその互変異性体もしくは塩、好ましくは式(2−a)
【化122】

の立体配置を有するか、またはその互変異性体である化合物。
【請求項86】
溶媒和物形を含む結晶形の、(2R,4S)−4−アミノ−5−ビフェニル−4−イル−2−メチルペンタン酸エチルエステルヒドロクロライド。
【請求項87】
2シータ +/−0.2度で測定したとき下記:17.0、18.3、22.2、22.7および24.0ピークを示す粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項86の結晶形(修飾A)。
【請求項88】
溶媒和物形を含む結晶形の、(2R,4S)−4−アミノ−5−ビフェニル−4−イル−2−メチルペンタン酸ヒドロクロライド。
【請求項89】
空間群が単斜晶系C2である、請求項86の結晶形。
【請求項90】
結晶形の式(9)
【化123】

〔式中、R1およびR2は互いに独立して水素または窒素保護基であり、好ましくはR1およびR2は水素であり、R5は水素またはアルキルである〕
の化合物またはその塩、好ましくは式(9−a)
【化124】

の立体配置を有する化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−515698(P2010−515698A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545143(P2009−545143)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際出願番号】PCT/EP2008/000142
【国際公開番号】WO2008/083967
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】