説明

MCH拮抗効果を有する新規アルキン化合物及び前記化合物を含有する薬物

本発明は、下記一般式Iのアルキン化合物


(式中、基A、B、W、X、Y、Z、R1及びR2は、請求項1に示される意味を有する)に関する。本発明は、少なくとも1種の本発明のアルキンを含有する薬物にも関する。開示される薬物は、そのMCH受容体拮抗活性の結果として、代謝障害及び/又は摂食障害、特に脂肪過多症及び糖尿病の治療に好適である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式Iのアルキン化合物:
【化1】

(式中、
1、R2は、相互独立的にH、C1-8-アルキル、C3-7-シクロアルキル又は同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換され、及び/又はニトロで1置換されていてもよいフェニル若しくはピリジニル基を意味し(このとき前記アルキル又はシクロアルキル基は、同一若しくは異なる基R11で1置換若しくは多置換されていてもよく、かつ5、6若しくは7員シクロアルキル基の3位若しくは4位の-CH2-基を-O-、-S-若しくは-NR13-と置き換えてよい)、或いは
1とR2がC3-8-アルキレンブリッジを形成しており(このとき該R12N-基中のN原子に隣接しない-CH2-基を-CH=N-、-CH=CH-、-O-、-S-、-SO-、-(SO2)-、-CO-、-C(=CH2)-又は-NR13-と置き換えてよく、
上記で定義したアルキレンブリッジ中、1若しくは2個以上のH原子を同一若しくは異なる基R14と置き換えてよく、かつ
上記で定義したアルキレンブリッジは、1又は2個の同一若しくは異なる炭素環式又はヘテロ環式基Cyで置換されていてもよい(該アルキレンブリッジと基Cyとの間の結合が、
−単結合若しくは二重結合によって、
−スピロ環式環系を形成する共通のC原子によって
−縮合二環式環系を形成する2個の共通の隣接するC及び/又はN原子によって、又は
−架橋環系を形成する3若しくは4個以上のC及び/又はN原子によって
達成されるように));
Xは、C1-6-アルキレンブリッジ(フッ素、塩素、ヒドロキシ、シアノ、CF3、C1-4-アルキル、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、C3-6-シクロアルキル及びC1-4-アルコキシから相互独立的に選択される1若しくは2個以上の置換基を含み、このとき2個のアルキル置換基が一緒に結合してC3-7-シクロアルキル基を形成していてもよい)、又は
2-4-アルキレンオキシ若しくはC2-4-アルキレンイミノブリッジ(該イミノ基は、C1-4-アルキル基で置換されていてもよく、かつ該アルキレン単位は、フッ素、塩素、CF3、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、C1-4-アルキル及びC3-6-シクロアルキルから相互独立的に選択される1若しくは2個以上の置換基を含み、このとき2個のアルキル基が一緒に結合してC3-7-シクロアルキル基若しくはシクロ-C4-6-アルキレンイミノ基を形成していてもよい)、又は
3-6-アルケニレン若しくはC3-6-アルキニレンブリッジ(無置換であるか、又はフッ素、塩素、CF3、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、C1-4-アルキル及びC3-6-シクロアルキルから相互独立的に選択される1若しくは2個以上の置換基を含み、このとき2個のアルキル置換基が一緒に結合してC3-7-シクロアルキル若しくはC5-7-シクロアルケニル基を形成していてもよい)を意味し、
W、Zは、相互独立的に単結合又はC1-2-アルキレンブリッジを意味し(このとき
2個の隣接炭素原子が一緒にさらなるC1-4-アルキレンブリッジと結合していてもよく、かつ1又は2個のC原子は、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるC1-3-アルキル基で置換されていてもよく、このとき2個のアルキル基が一緒に結合して炭素環式環を形成していてもよい)、
Y、Aは、2価の環式基フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インドリル、ジヒドロインドリル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロ-イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、クロメン-4-オニル、チエニル、フラニル、ベンゾチエニル又はベンゾフラニルの群から相互独立的に選択され(上記環式基は、1若しくは2個以上のC原子のところで同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換されていてもよく、フェニル環の場合、さらにニトロで1置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個以上のNH基がR21で置換されていてもよい)、
Bは、Y、Aについて与えた意味の1つの意味を有し、或いは
1-6-アルキル、C1-6-アルケニル、C1-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C5-7-シクロアルケニル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C3-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルケニル又はC3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキニルを意味し(このとき1若しくは2個以上のC原子は、相互独立的にハロゲンで1置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又はヒドロキシ若しくはシアノで1置換されていてもよく、及び/又は環式基は、同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換されていてもよい)、
Cyは、以下の意味:
−飽和3〜7員炭素環式基、
−不飽和4〜7員炭素環式基、
−フェニル基、
−ヘテロ原子としてN、O又はS原子を有する飽和4〜7員ヘテロ環式基又は不飽和5〜7員ヘテロ環式基、
−ヘテロ原子として2又は3個以上のN原子又は1若しくは2個のN原子とO若しくはS原子を有する飽和若しくは不飽和5〜7員ヘテロ環式基、
−N、O及び/又はSから選択される1若しくは2個以上の同一若しくは異なるヘテロ原子を有する芳香族ヘテロ環式5若しくは6員基;
の1つから選択される炭素環式基又はヘテロ環式基を意味し、
このとき上記飽和6若しくは7員基は、イミノ、(C1-4-アルキル)-イミノ、メチレン、(C1-4-アルキル)-メチレン又はジ-(C1-4-アルキル)-メチレンブリッジと架橋した環系として存在してもよく、かつ
上記環式基は、1若しくは2個以上のC原子のところで同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換されていてもよく、フェニル基の場合、さらにニトロで1置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個以上のNH基がR21で置換されていてもよく、
11は、ハロゲン、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、R15-O-、R15-O-CO-、R15-CO-O-、シアノ、R1617N-、R1819N-CO-又はCyを意味し(ここで、上記基中1若しくは2個以上のC原子は、相互独立的に、ハロゲン、OH、CN、CF3、C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C1-3-アルキルから選択される置換基で置換されていてもよい)、
13は、R17について与えられる意味の1つの意味を有し、
14は、ハロゲン、シアノ、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、R15-O-、R15-O-CO-、R15-CO-、R15-CO-O-、R1617N-、R1819N-CO-、R15-O-C1-3-アルキル、R15-O-CO-C1-3-アルキル、R15-SO2-NH-、R15-O-CO-NH-C1-3-アルキル、R15-SO2-NH-C1-3-アルキル、R15-CO-C1-3-アルキル、R15-CO-O-C1-3-アルキル、R1617N-C1-3-アルキル、R1819N-CO-C1-3-アルキル又はCy-C1-3-アルキルを意味し、
15は、H、C1-4-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジニル又はピリジニル-C1-3-アルキルを意味し、
16は、H、C1-6-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル、C4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキル、ω-ヒドロキシ-C2-3-アルキル、ω-(C1-4-アルコキシ)-C2-3-アルキル、アミノ-C2-6-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C2-6-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-6-アルキル又はシクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-6-アルキルを意味し、
17は、R16について与えた意味の1つの意味を有し、又は
フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジニル、C1-4-アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルコキシカルボニル、C1-4-アルコキシカルボニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルキルカルボニルアミノ-C2-3-アルキル、N-(C1-4-アルキルカルボニル)-N-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C1-4-アルキルスルホニル、C1-4-アルキルスルホニルアミノ-C2-3-アルキル若しくはN-(C1-4-アルキルスルホニル)-N(-C1-4-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキルを意味し;
18、R19は、相互独立的にH又はC1-6-アルキルを意味し、
20は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、R22-C1-3-アルキルを意味し、又はR22について与えられる意味の1つの意味を有し、
21は、C1-4-アルキル、ω-ヒドロキシ-C2-6-アルキル、ω-C1-4-アルコキシ-C2-6-アルキル、ω-C1-4-アルキル-アミノ-C2-6-アルキル、ω-ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-6-アルキル、ω-シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-6-アルキル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルキル-カルボニル、C1-4-アルコキシ-カルボニル、C1-4-アルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1-4-アルキルアミノスルホニル、ジ-C1-4-アルキルアミノスルホニル又はシクロ-C3-6-アルキレン-イミノ-スルホニルを意味し、
22は、ピリジニル、フェニル、フェニル-C1-3-アルコキシ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルコキシ、OHC-、HO-N=HC-、C1-4-アルコキシ-N=HC-、C1-4-アルコキシ、C1-4-アルキルチオ、カルボキシ、C1-4-アルキルカルボニル、C1-4-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-4-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノカルボニル、シクロ-C3-6-アルキル-アミノ-カルボニル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-カルボニル、フェニルアミノカルボニル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルキル-アミノカルボニル、C1-4-アルキル-スルホニル、C1-4-アルキル-スルフィニル、C1-4-アルキル-スルホニルアミノ、アミノ、C1-4-アルキルアミノ、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ、C1-4-アルキル-カルボニル-アミノ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ、フェニル-C1-3-アルキルアミノ、N-(C1-4-アルキル)-フェニル-C1-3-アルキルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、フェニルカルボニル、フェニルカルボニルアミノ、フェニルカルボニルメチルアミノ、ヒドロキシ-C2-3-アルキルアミノカルボニル、(4-モルフォリニル)カルボニル、(1-ピロリジニル)カルボニル、(1-ピペリジニル)カルボニル、(ヘキサヒドロ-1-アゼピニル)カルボニル、(4-メチル-1-ピペラジニル)カルボニル、メチレンジオキシ、アミノカルボニルアミノ又はC1-4-アルキルアミノカルボニルアミノを意味し、
ここで、上記基中、特にW、Z、R13〜R22では、各場合、1若しくは2個以上のC原子がさらにFで1置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は各場合、1若しくは2個のC原子は、相互独立的にさらにCl若しくはBrで1置換され、及び/又は各場合、1若しくは2個以上のフェニル環は、相互独立的に、群F、Cl、Br、I、シアノ、C1-4-アルキル、C1-4-アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アセチルアミノ、アミノカルボニル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル及びジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキルから選択される1、2若しくは3個の置換基をさらに含んでよく、及び/又はニトロで1置換されていてもよく、
存在するいずれかのカルボキシ基のH原子又はN原子に結合しているH原子は、各場合、インビボで分解しうる基と置き換わっていてもよい)、
その互変異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、その混合物及び塩。
(このとき以下の化合物は本発明に含まれない:
(1-{5-[5-(4-クロロ-フェニル)-ピリジン-2-イルエチニル]-ピリジン-2-イル}-ピロリジン-3-イル)-ジメチル-アミン,
5'-[5-(4-クロロ-フェニル)-ピリジン-2-イルエチニル]-3-ピロリジン-1-イル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル,
1'-{5-[5-(4-クロロ-フェニル)-ピリジン-2-イルエチニル]-ピリジン-2-イル}-[1,3']ビピロリジニル,
{5-[5-(4-クロロ-フェニル)-ピリジン-2-イルエチニル]-ピリジン-2-イル}-(2-ピロリジン-1-イル-プロピル)-アミン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-[4-(1-メチル-2-ピペリジン-1-イル-エトキシ)-フェニルエチニル]-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-[4-(3-ピペリジン-1-イル-ピロリジン-1-イル)-フェニルエチニル]-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-{4-[2-(4-メチル-ピペリジン-1-イル)-プロポキシ]-フェニルエチニル}-ピリジン,
(1-{5-[5-(4-クロロ-フェニル)-ピリジン-2-イルエチニル]-ピリジン-2-イル}-ピロリジン-3-イル)-4-メチルピペリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-[4-(2-メチル-2-ピペリジン-1-イル-プロポキシ)-フェニルエチニル]-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-{4-[3-(4-メチル-ピペリジン-1-イル)-シクロヘキシル]-フェニルエチニル}-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-{4-[3-(4-メチル-ピペリジン-1-イル)-シクロヘキサ-1-エニル]-フェニルエチニル}-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-{4-[3-(4-メチル-ピペリジン-1-イル)-シクロペンタ-1-エニル]-フェニルエチニル}-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-{4-[3-(4-メチル-ピペリジン-1-イル)-シクロペンチル]-フェニルエチニル}-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-[4-(3-ピロリジン-1-イル-プロペニル)-フェニルエチニル]-ピリジン,
5-(4-クロロ-フェニル)-2-[4-(3-ピロリジン-1-イル-プロパ-1-イニル)-フェニルエチニル]-ピリジン。)
【請求項2】
基R1、R2が、H、C1-6-アルキル、C3-5-アルケニル、C3-5-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、ヒドロキシ-C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、(ヒドロキシ-C3-7-シクロアルキル)-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C2-4-アルキル、ω-NC-C2-3-アルキル、C1-4-アルコキシ-C2-4-アルキル、ヒドロキシ-C1-4-アルコキシ-C2-4-アルキル、C1-4-アルコキシ-カルボニル-C1-4-アルキル、カルボキシル-C1-4-アルキル、アミノ-C2-4-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C2-4-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-4-アルキル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルキル、ピロリジン-3-イル、N-(C1-4-アルキル)-ピロリジン-3-イル、ピロリジニル-C1-3-アルキル、N-(C1-4-アルキル)-ピロリジニル-C1-3-アルキル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、N-(C1-4-アルキル)-ピペリジン-3-イル、N-(C1-4-アルキル)-ピペリジン-4-イル、ピペリジニル-C1-3-アルキル、N-(C1-4-アルキル)-ピペリジニル-C1-3-アルキル、テトラヒドロピラン-3-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジル及びピリジル-C1-3-アルキルから成る群より相互独立的に選択され、このとき上記基中、1若しくは2個以上のC原子は、相互独立的にF、C1-3-アルキル若しくはヒドロキシ-C1-3-アルキルで1置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個のC原子は、相互独立的にCl、Br、OH、CF3若しくはCNで1置換されていてもよく、かつ前記フェニル若しくはピリジル基は、同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換されていてもよく、フェニル基の場合、さらにニトロで1置換されていてもよく、
基R20が、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1記載のアルキン化合物。
【請求項3】
1とR2が、それらが結合しているN原子と一緒に、意味ピロリジン、ピペリジン、8-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン、ピペラジン(フリーなイミン官能基はR13で置換されている)、及びモルフォリンから選択されるヘテロ環式基を形成し、
このとき1若しくは2個以上のH原子を同一若しくは異なるR14と置き換えてよく、及び/又は
上記ヘテロ環式基は、1又は2個の同一若しくは異なる炭素環式又はヘテロ環式基Cyで置換されていてもよく(該アルキレンブリッジと基Cyとの間の結合が、
−単結合若しくは二重結合によって、
−スピロ環式環系を形成する共通のC原子によって
−縮合二環式環系を形成する2個の共通の隣接するC及び/又はN原子によって、又は
−架橋環系を形成する3又は4個以上のC及び/又はN原子によって
達成されるように)、
基R13、R14及び基Cyが、請求項1の定義どおりであることを特徴とする請求項1記載のアルキン化合物。
【請求項4】
Xが、プロピレンブリッジ(フッ素、塩素、ヒドロキシ、C1-3-アルキル及びシクロプロピルから選択される1、2、3個又はそれより多くの同一若しくは異なる置換基を含み、このとき2個のアルキル置換基が一緒に結合してC3-6-シクロアルキル基を形成していてもよい)、又は
エトキシ若しくはエチレンイミノブリッジ(ここで、該イミノ基はC1-4-アルキルで置換されていてもよく、該ブリッジは、フッ素、塩素、C1-3-アルキル及びシクロプロピルから選択される1、2、3個又はそれより多くの同一若しくは異なる置換基を含み、このとき2個のアルキル置換基が一緒に結合してC3-6-シクロアルキル基を形成していてもよく、又はアルキル基がイミノ基に結合している場合、アルキル基とイミノ基が一緒に結合してピロリジン若しくはピペリジン基を形成していてもよい)、又は
-CH2-CH=CH-若しくは-CH2-C≡C-ブリッジ(無置換であるか、又はフッ素、塩素、C1-3-アルキル及びシクロプロピルから選択される1、2、3個若しくはそれより多くの置換基を含み、このとき2個のアルキル置換基が一緒に結合してC3-6-シクロアルキル基を形成していてもよい)を意味することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項5】
Zが単結合又はエチレンを意味し、かつWが単結合を意味することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項6】
基Yが、二価環式基フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、テトラヒドロナフチル、インドリル、ジヒドロインドリル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロ-イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、クロメン-4-オニル、ベンゾチエニル、又はベンゾフラニルの群から選択され、このとき上記環式基は、1若しくは2個以上のC原子のところで同一若しくは複数の基R20で1置換若しくは多置換されていてもよく、かつフェニル環の場合、さらにニトロで1置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個以上のN原子のところでR21にて置換されていてもよく、
さらにR20及びR21が、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項7】
基Aが、二価環式基フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル(1若しくは2個以上のC原子のところで同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換されていてもよく、かつフェニル環の場合、さらにニトロで1置換されていてもよい)の群から選択され、かつ
20が、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項8】
基Bがフェニル、シクロヘキセニル、ピリジル、チエニル及びフラニルから選択され、
このとき上記環式基は、1若しくは2個以上のC原子のところで同一若しくは異なる基R20で1置換若しくは多置換されていてもよく、かつフェニル基の場合、さらにニトロで1置換されていてもよく、かつ
20が、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項9】
Yが、
【化2】

から選択される意味を有し、
Aが、
【化3】

から選択される意味を有し、
Bがフェニル、シクロヘキセニル、ピリジル、チエニル及びフラニル、好ましくはフェニルを意味し、
このときYとAは、無置換であるか、又はR20で1置換され、かつBは、無置換であるか、又はR20で相互独立的に1置換、2置換若しくは3置換され、かつフェニル環の場合、さらにニトロで1置換されていてもよく、かつR20は請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項10】
20が、F、Cl、Br、I、OH、シアノ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、アミノ、アセチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ又はイソ-プロポキシを意味し、このとき複数存在する置換基R20は同一若しくは異なる意味を有しうることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のアルキン化合物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物の生理学的に許容しうる塩。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩を少なくとも1種含み、1若しくは2種以上の生理学的に許容しうる賦形剤を一緒に含有しうる組成物。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩を少なくとも1種含み、1若しくは2種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤を一緒に含有しうる医薬組成物。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、哺乳動物の摂食行動に影響を及ぼすための使用。
【請求項15】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、哺乳動物の体重を減らすため及び/又は哺乳動物の体重の増加を予防するための使用。
【請求項16】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、MCH受容体拮抗活性を有する医薬組成物調製のための使用。
【請求項17】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、MCHによって引き起こされ、そうでなくても原因がMCHに関係する症候及び/又は疾患の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項18】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、代謝障害及び/又は摂食障害、特に肥満症、過食症、神経性過食症、悪液質、拒食症、神経性拒食症及び食欲過剰の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項19】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、肥満症に関連する疾患及び/又は障害、特に糖尿病(特にII型糖尿病)、糖尿病の合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎障害を含む)、インスリン抵抗性、病的糖耐性、脳出血、心機能不全、心臓血管疾患(特に動脈硬化症及び高血圧)、関節炎及び膝関節炎の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項20】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、高脂血症、蜂窩織炎、脂肪蓄積、悪性肥満細胞症、全身性肥満細胞症、感情障害、情動障害、うつ病、不安、睡眠障害、生殖障害、性障害、記憶障害、てんかん、痴呆形態及びホルモン障害の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項21】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、排尿障害、例えば尿失禁、機能亢進性膀胱、尿意切迫症、夜間多尿症及び夜尿症の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項22】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種の、依存症及び/又は禁断症状の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項23】
請求項12、13及び16〜22のいずれか1項に記載の組成物又は医薬組成物の調製方法であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩の少なくとも1種を非化学的方法で1若しくは2種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤に組み入れることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のアルキン化合物及び/又は請求項11記載の塩から選択される第1の活性物質と、
糖尿病の治療用活性物質、糖尿病合併症の治療用活性物質、肥満症の治療用活性物質(好ましくはMCHアンタゴニスト以外)、高血圧の治療用活性物質、高脂血症(動脈硬化症を含む)の治療用活性物質、関節炎の治療用活性物質、不安状態の治療用活性物質及びうつ病の治療用活性物質から成る群より選択される第2の活性物質とを含み、
1若しくは2種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤を一緒に含有しうる医薬組成物。
【請求項25】
下記式A.5のアルキン化合物
12N-X-Y-C≡C-W-A-B (A.5)
(式A.1、A.2、A.3、A.4及びA.5中、R1、R2、Y、X、W、A及びBは、請求項1〜10で与えた意味の1つの意味を有する)の調製方法であって、
下記式A.1のハロゲン化合物
HO-X-Y-Hal (A.1)
(式中、Halは塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは臭素又はヨウ素を意味する)を、
下記式A.2のアルキン化合物
H-C≡C-W-A-B (A.2)
と、適切なパラジウム触媒、適切な塩基及びヨウ化銅(I)の存在下、適切な溶媒中で反応させ、かつ得られた下記式A.3の化合物
HO-X-Y-C≡C-W-A-B (A.3)
をメタンスルホン酸クロライド(MsCl)と反応させて下記式のメタンスルホン酸誘導体A.4
MsO-X-Y-C≡C-W-A-B (A.4)
を生成し、さらに式H-NR12のアミンと反応させて最終生成物A.5を形成する、方法。
【請求項26】
下記式B.5のアルキン化合物
12N-X-Y-Z-C≡C-A-B (B.5)
(式B.1、B.2、B.3、B.4及びB.5中、R1、R2、X、Y、Z、A及びBは、請求項1〜10で与えた意味の1つの意味を有する)の調製方法であって、
下記式B.1のハロゲン化合物
Hal-A-B (B.1)
(式中、Halは塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは臭素又はヨウ素を意味する)を、
下記式B.2のアルキン化合物
HO-X-Y-Z-C≡C-H (B.2)
と、適切なパラジウム触媒、適切な塩基及びヨウ化銅(I)の存在下、適切な溶媒中で反応させ、かつ
結果として生じる下記式B.3の化合物
HO-X-Y-Z-C≡C-A-B (B.3)
をメタンスルホン酸クロライド(MsCl)と反応させて下記式のメタンスルホン酸誘導体B.4
MsO-X-Y-Z-C≡C-A-B (B.4)
を生成し、さらに式H-NR12のアミンと反応させて最終生成物B.5を形成する、方法。
【請求項27】
下記式C.3のアルキン化合物
12N-X-Y-C≡C-W-A-B (C.3)
(式C.1、C.2及びC.3中、R1、R2、X、Y、W、A及びBは、請求項1〜10で与えた意味の1つの意味を有する)の調製方法であって、
下記式C.1のハロゲン化合物
12N-X-Y-Hal (C.1)
(式中、Halは塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは臭素又はヨウ素を意味する)を、
さらに下記式C.2のアルキン化合物
H-C≡C-W-A-B (C.2)
と、適切なパラジウム触媒、適切な塩基及びヨウ化銅(I)の存在下、適切な溶媒中で反応させて最終生成物C.3を得る、方法。
【請求項28】
下記式D.3のアルキン化合物
12N-X-Y-Z-C≡C-A-B (D.3)
(式D.1、D.2及びD.3中、R1、R2、X、Y、Z、A及びBは、請求項1〜10で与えた意味の1つの意味を有する)の調製方法であって、
下記式D.2のハロゲン化合物
Hal-A-B (D.2)
(式中、Halは塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは臭素又はヨウ素を意味する)を、
下記式D.1のアルキン化合物
12N-X-Y-Z-C≡C-H (D.1)
と、適切なパラジウム触媒、適切な塩基及びヨウ化銅(I)の存在下、適切な溶媒中で反応させて最終生成物D.3を形成する、方法。

【公表番号】特表2007−532596(P2007−532596A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507709(P2007−507709)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【国際出願番号】PCT/EP2005/003686
【国際公開番号】WO2005/103032
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】