c−Rel依存性サイトカイン産生を調節する組成物及び方法
本発明は、NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を実質的に変更することなく、c−Rel依存性サイトカイン産生を調節する組成物及び方法を対象にする。本発明は、NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量が実質的に変化せずにc−Relの細胞内局在性が変化することをアッセイして判定されるc−Rel活性のモジュレーターのスクリーニングも対象にする。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞中でc−Relの細胞内局在を変更する分子を識別する方法であって、
(a)前記細胞を1つ以上の候補分子に接触させることと、
(b)前記細胞中でc−Rel分子の局在を検出することと、を含み、
NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記1つ以上の候補分子に接触されない細胞中の前記量に対して実質的に変更せずに、核に局在したc−Relの量が増加又は減少することは、前記候補分子がc−Relの細胞内局在を変更することを示す方法。
【請求項2】
細胞中でc−Relの細胞内局在を変更する分子を識別する方法であって、
(a)前記細胞中で1つ以上の候補分子を組み換え発現することと、
(b)前記細胞中でc−Rel分子の局在を検出することと、を含み、
NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記1つ以上の候補分子が発現されない細胞中の前記量に対して実質的に変更せずに、核に局在したc−Rel量が増加又は減少することは、前記候補分子がc−Relの細胞内局在を変更することを示す方法。
【請求項3】
ステップ(b)は、前記細胞を、c−Relの抗体又はこの抗体の結合領域、及び前記抗体の蛍光標識化された結合パートナーに、免疫特異的結合に導く条件で接触させることを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ステップ(b)は、前記細胞を、c−Relの蛍光標識化された抗体又はこの抗体の結合領域に、免疫特異的結合に導く条件で接触させることを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
ステップ(b)は、前記細胞から単離された核タンパク質を、質量分析法によって配列決定することを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記細胞は、培養細胞である請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
細胞中でc−Relの細胞内局在を変更する分子を識別する方法であって、
(a)1つ以上の候補分子を前記細胞に微量注入することと、
(b)前記細胞中でc−Rel分子の局在を検出することと、を含み、
NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記1つ以上の候補分子が微量注入されない細胞中の前記量に対して実質的に変更せずに、核に局在したc−Rel量が増加又は減少することは、前記候補分子がc−Relの細胞内局在を変更することを示す方法。
【請求項8】
c−Rel活性を直接又は間接的に調節する分子をスクリーニングする方法であって、
(a)c−Relを発現する細胞を、1つ以上の候補分子に接触させることと、
(b)NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記候補分子に接触されない細胞中の前記レベルに対して実質的に変更せずに、前記細胞中で核に局在したc−Relのレベルを検出することと、を含み、
前記候補分子の存在下で核に局在したc−Relのレベルが高い又は低いことは、前記分子がc−Relの活性を調節することを示す方法。
【請求項9】
c−Rel活性を直接又は間接的に調節する分子をスクリーニングする方法であって、
(a)c−Relを発現する細胞中で、1つ以上の候補分子を組み換え発現することと、
(b)NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記候補分子が発現されない細胞中の前記レベルに対して実質的に変更せずに、前記細胞中で核に局在したc−Relのレベルを検出することと、を含み、
前記候補分子の存在下で核に局在したc−Relのレベルが高い又は低いことは、前記分子がc−Relの活性を調節することを示す方法。
【請求項10】
前記候補分子は、核へのc−Rel局在の量を減少させ、それによりc−Rel活性の候補阻害剤となる請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記候補分子は、核へのc−Rel局在の量を増加させ、それによりc−Rel活性の候補アゴニストとなる請求項8又は9に記載の方法。
【請求項12】
前記候補分子は、固定ランダムペプチドライブラリに由来する請求項8又は9に記載の方法。
【請求項13】
前記核へのc−Rel局在は、前記細胞を、c−Relに結合する分子、及びc−Rel以外の核特異的タンパク質に結合する分子に、結合に導く条件で接触させることと、それが起こる、同じ細胞内部位への分子のいかなる結合も検出することを含む方法によって検出される請求項8又は9に記載の方法。
【請求項14】
ステップ(b)は、c−Relの蛍光標識化された抗体又はこの抗体の結合領域と、細胞を、免疫特異的結合に導く条件で接触させることを含む請求項8又は9に記載の方法。
【請求項15】
核へのc−Relの移動を阻害するが、NFκBの発現及び/又はIκBの量を実質的に変更しない化合物。
【請求項16】
請求項15に記載の化合物、及び、薬理学的に許容できるキャリア又は賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項17】
成長ホルモン又は成長ホルモン分泌促進物質を更に含む請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
TNFアンタゴニストを更に含む請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
IL−12産生に関連する疾患又は障害を治療又は回復する方法であって、請求項17に記載の組成物を、前記疾患又は障害を治療又は回復するのに十分な量で、必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項20】
成長ホルモン、成長ホルモン分泌促進物質、TNFアンタゴニスト、抗炎症剤、及び/又は免疫調節剤を同時投与することを更に含む請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
必要であると識別された患者において、IL−12産生に関連する疾患又は障害を治療又は回復する方法であって、請求項17に記載の組成物を、前記疾患又は障害を治療又は回復するのに十分な量で、必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項22】
必要であると識別された患者に投与するために標識化された請求項15に記載の化合物を含むキット。
【請求項1】
細胞中でc−Relの細胞内局在を変更する分子を識別する方法であって、
(a)前記細胞を1つ以上の候補分子に接触させることと、
(b)前記細胞中でc−Rel分子の局在を検出することと、を含み、
NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記1つ以上の候補分子に接触されない細胞中の前記量に対して実質的に変更せずに、核に局在したc−Relの量が増加又は減少することは、前記候補分子がc−Relの細胞内局在を変更することを示す方法。
【請求項2】
細胞中でc−Relの細胞内局在を変更する分子を識別する方法であって、
(a)前記細胞中で1つ以上の候補分子を組み換え発現することと、
(b)前記細胞中でc−Rel分子の局在を検出することと、を含み、
NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記1つ以上の候補分子が発現されない細胞中の前記量に対して実質的に変更せずに、核に局在したc−Rel量が増加又は減少することは、前記候補分子がc−Relの細胞内局在を変更することを示す方法。
【請求項3】
ステップ(b)は、前記細胞を、c−Relの抗体又はこの抗体の結合領域、及び前記抗体の蛍光標識化された結合パートナーに、免疫特異的結合に導く条件で接触させることを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ステップ(b)は、前記細胞を、c−Relの蛍光標識化された抗体又はこの抗体の結合領域に、免疫特異的結合に導く条件で接触させることを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
ステップ(b)は、前記細胞から単離された核タンパク質を、質量分析法によって配列決定することを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記細胞は、培養細胞である請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
細胞中でc−Relの細胞内局在を変更する分子を識別する方法であって、
(a)1つ以上の候補分子を前記細胞に微量注入することと、
(b)前記細胞中でc−Rel分子の局在を検出することと、を含み、
NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記1つ以上の候補分子が微量注入されない細胞中の前記量に対して実質的に変更せずに、核に局在したc−Rel量が増加又は減少することは、前記候補分子がc−Relの細胞内局在を変更することを示す方法。
【請求項8】
c−Rel活性を直接又は間接的に調節する分子をスクリーニングする方法であって、
(a)c−Relを発現する細胞を、1つ以上の候補分子に接触させることと、
(b)NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記候補分子に接触されない細胞中の前記レベルに対して実質的に変更せずに、前記細胞中で核に局在したc−Relのレベルを検出することと、を含み、
前記候補分子の存在下で核に局在したc−Relのレベルが高い又は低いことは、前記分子がc−Relの活性を調節することを示す方法。
【請求項9】
c−Rel活性を直接又は間接的に調節する分子をスクリーニングする方法であって、
(a)c−Relを発現する細胞中で、1つ以上の候補分子を組み換え発現することと、
(b)NFκBの発現レベル及び/又はIκBの量を前記候補分子が発現されない細胞中の前記レベルに対して実質的に変更せずに、前記細胞中で核に局在したc−Relのレベルを検出することと、を含み、
前記候補分子の存在下で核に局在したc−Relのレベルが高い又は低いことは、前記分子がc−Relの活性を調節することを示す方法。
【請求項10】
前記候補分子は、核へのc−Rel局在の量を減少させ、それによりc−Rel活性の候補阻害剤となる請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記候補分子は、核へのc−Rel局在の量を増加させ、それによりc−Rel活性の候補アゴニストとなる請求項8又は9に記載の方法。
【請求項12】
前記候補分子は、固定ランダムペプチドライブラリに由来する請求項8又は9に記載の方法。
【請求項13】
前記核へのc−Rel局在は、前記細胞を、c−Relに結合する分子、及びc−Rel以外の核特異的タンパク質に結合する分子に、結合に導く条件で接触させることと、それが起こる、同じ細胞内部位への分子のいかなる結合も検出することを含む方法によって検出される請求項8又は9に記載の方法。
【請求項14】
ステップ(b)は、c−Relの蛍光標識化された抗体又はこの抗体の結合領域と、細胞を、免疫特異的結合に導く条件で接触させることを含む請求項8又は9に記載の方法。
【請求項15】
核へのc−Relの移動を阻害するが、NFκBの発現及び/又はIκBの量を実質的に変更しない化合物。
【請求項16】
請求項15に記載の化合物、及び、薬理学的に許容できるキャリア又は賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項17】
成長ホルモン又は成長ホルモン分泌促進物質を更に含む請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
TNFアンタゴニストを更に含む請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
IL−12産生に関連する疾患又は障害を治療又は回復する方法であって、請求項17に記載の組成物を、前記疾患又は障害を治療又は回復するのに十分な量で、必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項20】
成長ホルモン、成長ホルモン分泌促進物質、TNFアンタゴニスト、抗炎症剤、及び/又は免疫調節剤を同時投与することを更に含む請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
必要であると識別された患者において、IL−12産生に関連する疾患又は障害を治療又は回復する方法であって、請求項17に記載の組成物を、前記疾患又は障害を治療又は回復するのに十分な量で、必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項22】
必要であると識別された患者に投与するために標識化された請求項15に記載の化合物を含むキット。
【図1a】
【図1b】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1b】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−514414(P2007−514414A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539986(P2006−539986)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/038241
【国際公開番号】WO2005/046619
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(504151848)シンタ ファーマシューティカルズ コーポレーション (72)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/038241
【国際公開番号】WO2005/046619
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(504151848)シンタ ファーマシューティカルズ コーポレーション (72)
【Fターム(参考)】
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