説明

はんだバンプのセルフアライメントに利用するスタッドの作成

【課題】 3次元実装のプロセスに親和性のある、高精度のアライメントを提供すること。
【解決手段】 複数のシリコンチップ間においてはんだバンプが溶融した場合に、複数のシリコンチップ同士の横方向の相対的な動きを規制する複数のスタッド(40)の組合わせであって、複数のシリコンチップ間に配置される複数のはんだバンプ(10)のピッチに従い、これらの横方向の位置をリファレンスにして横方向位置が決定されていて、複数のシリコンチップが横方向に相対的に移動した場合に相対的に動きが規制されて、複数のシリコンチップのそれぞれに設定された複数のはんだバンプ同士の横方向位置が(高さ方向において)整列するように、一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップにおいて複数のスタッド(40)が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、はんだバンプのセルフアライメントに利用するスタッド、および、それを作成する方法、並びに、そのスタッドを利用して複数のシリコンチップ同士をアライメントする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3次元実装の分野における、ダイ−トゥ−ダイ(Die−to−Die)、ダイ−トゥ−ウエハ(Die−to−Wafer)インテグレーションにおいて、複数のシリコンチップ間の隙間が微細構造(10μm以下)となる複数のシリコンチップの一括積層は、重要な課題のひとつとなっている。
【0003】
図1は、複数のシリコンチップが積層された状態を示す模式図である。
【0004】
複数のシリコンチップ間の隙間には、多数のはんだバンプがシリコンチップの(横方向xおよび奥行き方向y)平面にアレイ状に配置されており、これら多数のはんだバンプを溶融させるプロセスを経て接合させようとすると、複数のシリコンチップの高さ方向において、高精度のアライメントが必要となってくる。
【0005】
ダイ−トゥ−ウエハインテグレーションにおいて、効率的なパッシブアライメントを利用した一括積層の方法のひとつとして、テンプレートによるキャビティ法が知られている。
【0006】
図2は、テンプレートによるキャビティ法を説明する模式図である。
【0007】
図2(a)のように、テンプレートの中に複数のシリコンチップを入れて(挿入して)、図2(b)のように、複数のシリコンチップをテンプレート中に閉じ込めるという態様で、パッシブなアライメントが実現される。
【0008】
図2(c)は、上から見た図であるが、複数のシリコンチップ同士における互いの相対的位置を規制する手段としてのストッパーの利用もできる。
【0009】
このキャビティ法は、パッシブであって工程も少なくて済むことが魅力である。しかし、期待できるアライメント精度は、シリコンチップそのものを切り出すダイシング精度と、テンプレートとシリコンチップとの間のクリアランスの大きさとに依存してしまう。
【0010】
通常、シリコンチップのダイシング精度が数10μm程度であり、テンプレートの中にシリコンチップを入れる際に必要となる(挿入できるようにする)クリアランス(10〜20μm)を考慮すると、一般的なプロセスにおいて6σ<50μmの精度を得ようとするのは容易なことではない。
【0011】
また、複数のシリコンチップ間の上下の隙間(10μm以下)では、はんだバンプの高さが低く(はんだバンプ自体が小さく)、多数のはんだ同士の(アレイ状の配置の)ピッチ(横方向の間隔)が狭くなってしまい、はんだバンプの溶融時における表面張力を利用した復元力によるセルフアライメントを期待するのは難しくなってくる。
【0012】
個々のはんだバンプ自体が小さい限り、個々のはんだバンプに期待することができる復元力も小さいためである。
【0013】
特許文献1は、優先溶融はんだの表面張力を利用した復元力の作用により、接合のセルフアライメント(位置決め)を利用する技術を開示している。しかし、特許文献1では、ストッパーやスタンドオフといった技術は利用されていない。
【0014】
ストッパーやスタンドオフ(以下、スタッド とも呼ぶものとする)といった要素技術だけを取り出してみると周知であるが、本発明の属する技術の分野において、数μm〜5μm単位で高さや幅(横方向)の制御を実現しようとしている例は見当たらない。
【0015】
実際のところ、スタッドを樹脂で形成しようとすると、現在の3次元実装で普通に行われているプロセスとは別種のプロセスが必要となってきてしまう。かかる意味において、3次元実装のプロセスにとって親和性がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2006−12833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、3次元実装のプロセスに親和性のある、高精度のアライメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
複数のシリコンチップ間においてはんだバンプが溶融した場合に、複数のシリコンチップ同士の横方向の相対的な動きを規制する複数のスタッドを作成する方法である。複数のシリコンチップを用意し、複数のシリコンチップ間に配置される複数のはんだバンプについて、それらのピッチと、期待される横方向のずれの精度(Δx〜5μm)とを設定する。それらのピッチに従って、ターゲットとするはんだバンプ(10)の横方向の位置を決定する。決定されたターゲットとするはんだバンプ(10)の横方向の位置をリファレンスにして、一方のシリコンチップにおけるアライメントのために用いられる複数のはんだバンプ(20)の一方の横方向の位置、および、他方のシリコンチップにおけるわざとアライメントされていないはんだバンプ(30)の他方の横方向の位置を、一方の横方向の位置と他方の横方向の位置との関係が、期待される横方向のずれの精度(〜5μm)よりも大きなずれ精度(d>Δx)になるように、決定する。決定されたターゲットとするはんだバンプ(10)の横方向の位置をリファレンスにして、複数のシリコンチップ同士が横方向に相対的に移動した場合に相対的に動きが規制されて、複数のシリコンチップのそれぞれに設定された複数のはんだバンプ同士の横方向位置が(高さ方向において)整列するように、一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップにおける複数のスタッド(40)についての横方向位置および(横方向)幅をそれぞれ、決定する。一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップのそれぞれにおいて、決定された横方向位置に、決定された(横方向)幅をもったスタッド(40)を作成する。
【0019】
複数のシリコンチップ間においてはんだバンプが溶融した場合に、複数のシリコンチップ同士の横方向の相対的な動きを規制する複数のスタッド(40)の組合わせである。複数のシリコンチップ間に配置される複数のターゲットとするはんだバンプ(10)のピッチに従い、これらの横方向の位置をリファレンスにして横方向位置が決定されている。複数のシリコンチップ同士が横方向に相対的に移動した場合に相対的に動きが規制されて、複数のシリコンチップのそれぞれに設定された複数のはんだバンプ同士の横方向位置が(高さ方向において)整列するように、一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップにおける複数のスタッド(40)についての横方向位置および(横方向)幅がそれぞれ、決定されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明に従えば、3次元実装のプロセスに親和性のある、高精度のアライメントが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、複数のシリコンチップが積層された状態を示す模式図である。
【図2】図2は、テンプレートによるキャビティ法を説明する模式図である。
【図3】図3は、本発明であるところの、高精度に作成されたスタッドを利用して、はんだバンプの高精度のセルフアライメントを促す構成を示す模式図である。
【図4】図4は、本発明であるところの、高精度に作成されたスタッドを利用して、はんだバンプの高精度のセルフアライメントの作用を説明する模式図である。
【図5】図5は、スタッドを金属間化合物(IMC: InterMetallic Compounds)として作成する第1の実施例を示す図である。
【図6】図6は、スタッドをインクジェット法によるソルダーペーストとして作成する第2の実施例を示す図である。
【図7】図7は、スタッドを金属スタッドバンプとして作成する第3の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図3は、本発明であるところの、高精度に作成されたスタッドを利用して、はんだバンプの高精度のセルフアライメントを促す構成を示す模式図である。
【0023】
ここでは、模式的な説明の便宜上、はんだバンプの大きさはかなり大きく、はんだバンプの数もかなり少なく、誇張して描かれていることに注意されたい。
【0024】
横方向(x方向)に配置されるはんだバンプの数が決まれば、期待されるピッチ(間隔)を算出することができる。
【0025】
ここでは、3次元実装(一括積層)の例として、3枚のシリコンチップの積層をテンプレートの中に入れた(挿入した)状態を示している。図2で説明したところの、テンプレートによるキャビティ法が利用されている。
【0026】
すなわち、シリコンチップをテンプレートの中に入れる際に必要となる(挿入できるようにする)クリアランス(10〜20μm)だけを考慮すればよい、比較的ラフな搭載からプロセスを開始することができる。
【0027】
ターゲットとするはんだバンプ10が、横方向(x方向)に連続的に3つ配置されているが、これらは複数のシリコンチップの一括積層を達成するために、複数のシリコンチップ間の隙間で接合されることが期待される、はんだバンプである。
【0028】
はんだバンプは、複数のシリコンチップ同士の機械的接合だけでなく、電気的接合の役割を担うものであるため、金属パッド15の上に設けらている。もっとも、この図とは異なり、はんだバンプがあるのは上下の一方のみであって、上下の一方が金属パッドだけであってもよい。
【0029】
はんだバンプは、溶融されることで金属パッドの上に濡れ広がるが、原則として、金属パッド15の幅を濡れ広がる限界の幅として、溶融後に固化する。
【0030】
アライメントのために用いられるはんだバンプ20が、ターゲットとするはんだバンプ10の両側に3つ配置されている。
【0031】
アライメントのために用いられるはんだバンプ20は、ターゲットとするはんだバンプ10よりも、幅(横方向、x方向)が相対的に広めの設定となっている。
【0032】
これらのはんだバンプ20も、金属パッド25の上に設けられている。金属パッド25の幅も、金属パッド15より相対的に広めの設定となっている。
【0033】
3枚に積層されたシリコンチップのうち、中間に位置するシリコンチップについては、他の2枚のシリコンチップに対して、横方向(x方向)の左側に相対的にずれていることに注目されたい。
【0034】
具体的なずれの大きさについては、ずれの精度につながるが、中間のシリコンチップについてターゲットとするはんだバンプ10については、Δx〜5μm程度の精度に設定することができる。ただし、アライメントのために用いられるはんだバンプ20のずれdの大きさについては、d>>Δx(またはd>Δx)として設定することが好ましい。
【0035】
かかる設定によって、中間のシリコンチップの両面において、(わざとアライメントされていない)金属パッド35の上に設けられているところの、わざとアライメントされていないはんだバンプ30の溶融時に生じる、相対的により大きな表面張力による復元力を期待することができる。
【0036】
「アライメント用はんだバンプ」とは、一方のシリコンチップにおけるアライメントのために用いられる複数のはんだバンプ20、および、他方のシリコンチップにおけるわざとアライメントされていないはんだバンプ30(との組合わせ)ということになる。
【0037】
本発明における高精度に作成されたスタッド40(の組合わせ)は、ターゲットとするはんだバンプ10の精度であるところの、Δx〜5μm程度の精度で作成される。
【0038】
すなわち、配置されるはんだバンプ10または複数の金属パッド15が配置されるピッチと、そのずれ(方向)の精度から、スタッドを設ける位置を決定することになる。
【0039】
配置されるはんだバンプ10または金属パッド15が設けられるピッチをリファレンスにすれば、設計または作成のプロセスにおいて、スタッドの位置を一緒に割り出すことができるため、現在の3次元実装でシリコンチップに対して普通に行っている同種のプロセスの延長(ついで)として、スタッドを設定することができる。
【0040】
一連の設定(するステップ)や、一連の決定(するステップ)は、コンピュータを利用して(自動的に)行うことができる。一連のプロセスの手順を記述したプログラムとして提供することも可能である。
【0041】
図4は、本発明であるところの、高精度に作成されたスタッドを利用して、はんだバンプの高精度のセルフアライメントの作用を説明する模式図である。
【0042】
はんだバンプが溶融すると、金属パッドの上に濡れ広がり、溶融したはんだが上下の複数の金属パッド間につながる。はんだの表面張力の作用により、復元力が生じる。
【0043】
矢印で示した復元力は、中間のシリコンチップを際限なく右方向に進めようとするが、本発明における高精度に作成されたスタッド(の組合わせ)が、復元力による横方向への動きのストッパーとなり、複数のシリコンチップ同士の横方向の相対的位置を規制するように作用する。このようなストッパーとしての作用には重要な意義がある。
【0044】
ストッパーとして作用させるように設定された精度Δxは、ターゲットとするはんだバンプの精度Δxと同じになるように設計(作成)されているので、ターゲットとするはんだバンプ同士の横方向位置が(高さ方向において)整列して、アライメントは精度よくΔxの範囲内に収まることになる。
【0045】
ターゲットとするはんだバンプ10が固化すると、アライメントのために用いられるはんだバンプ20、及び、わざとアライメントされていないはんだ30も固化する。想定どおりの精度に従えば、d−Δxのずれが残ることになる。
【0046】
図5は、スタッドを金属間化合物(IMC)として作成する第1の実施例を示す図である。
【0047】
スタッド(ストッパー)のはんだバンプの融点(Tms)を、アライメント用はんだバンプの融点(Tma)よりも低く設定しておいて、Tms<T<Tmaであるような温度Tで加熱されている時点で、金属パッドの金属とはんだバンプとが金属間化合物(IMC)を形成するように設定することができる。
【0048】
金属間化合物(IMC)になった時点で、金属間化合物(IMC)の融点(Tmc)は、低融点はんだ(Tms)よりも高くなることが知られており、Tms<Tmcとなる。
【0049】
ここで、Tma<Tmcの設定にすれば、アライメント用はんだバンプが溶融している時点においても、スタッド(ストッパー)が溶融しないようにすることができる。
【0050】
図6は、スタッドをインクジェット法によるソルダーペーストとして作成する第2の実施例を示す図である。
【0051】
インクジェット法によってソルダーペーストを塗布させる技術は、<1μm(1μm以下)の精度での幅をもったスタッド(ストッパー)を実現できる。
【0052】
スタッドは、複数のシリコンチップにそれぞれ設けられたスタッドの組合わせとして、相対的な動きが規制されるように、横方向位置、(横方向)幅、を決定すればよい。
【0053】
図7は、スタッドを金属スタッドバンプとして作成する第3の実施例を示す図である。
【0054】
AuまたCuスタッドバンプの作成にあたっては、シリコン(Si)ダイ上にAuまたはCuを用いて配線を設ける等の一連のプロセスがあるので、そのような一連のプロセスの延長として作成することができる点でプロセス親和性がよい。金または銅ワイヤを引き上げて作成した後のようなイメージを図解しているものである。
【0055】
金属ポスト(例、Cu)の作成についても、Cuを用いて配線を設ける等の一連のプロセスがあるため、プロセス親和性がよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシリコンチップ間においてはんだバンプが溶融した場合に、複数のシリコンチップ同士の横方向の相対的な動きを規制する複数のスタッドを作成する方法であって、
複数のシリコンチップを用意するステップと、
複数のシリコンチップ間に配置される複数のはんだバンプについて、それらのピッチと、期待される横方向のずれの精度(Δx〜5μm)とを設定するステップと、
それらのピッチに従って、ターゲットとするはんだバンプ(10)の横方向の位置を決定するステップと、
決定されたターゲットとするはんだバンプ(10)の横方向の位置をリファレンスにして、一方のシリコンチップにおけるアライメントのために用いられる複数のはんだバンプ(20)の一方の横方向の位置、および、他方のシリコンチップにおけるわざとアライメントされていないはんだバンプ(30)の他方の横方向の位置を、一方の横方向の位置と他方の横方向の位置との関係が、期待される横方向のずれの精度(〜5μm)よりも大きなずれ精度(d>Δx)になるように、決定するステップと、
決定されたターゲットとするはんだバンプ(10)の横方向の位置をリファレンスにして、複数のシリコンチップ同士が横方向に相対的に移動した場合に相対的に動きが規制されて、複数のシリコンチップのそれぞれに設定された複数のはんだバンプ同士の横方向位置が(高さ方向において)整列するように、一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップにおける複数のスタッド(40)についての横方向位置および(横方向)幅をそれぞれ、決定するステップと、
一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップのそれぞれにおいて、決定された横方向位置に、決定された(横方向)幅をもったスタッド(40)を作成するステップとを有する、
方法。
【請求項2】
一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップのそれぞれにおいて、決定された横方向位置に、決定された幅をもったスタッド(40)を作成するステップが、
金属パッドの金属とはんだバンプとが、金属間化合物(IMC)を形成するように作成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
スタッド(40)のはんだバンプの融点(Tms)を、アライメント用はんだバンプの融点(Tma)よりも低く設定しておいて、Tms<T<Tmaであるような温度Tで加熱されている時点で、金属パッドの金属とはんだバンプとが金属間化合物(IMC)を形成するように設定されている、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
Tma<Tmc(Tmcは、金属間化合物(IMC)の融点)の設定として、アライメント用はんだバンプが溶融している時点においても、スタッド(ストッパー)が溶融しないように設定されている、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
スタッド(40)が、インクジェット法によってソルダーペーストを塗布させることによって作成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
スタッド(40)が、シリコン(Si)ダイ上にAuまたはCuを用いて配線を設ける等の一連のプロセスの延長として、AuまたはCuスタッドバンプとして作成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
複数のシリコンチップ間においてはんだバンプが溶融した場合に、複数のシリコンチップ同士の横方向の相対的な動きを規制する複数のスタッド(40)の組合わせであって、
複数のシリコンチップ間に配置される複数のターゲットとするはんだバンプ(10)のピッチに従い、これらの横方向の位置をリファレンスにして横方向位置が決定されていて、
複数のシリコンチップ同士が横方向に相対的に移動した場合に相対的に動きが規制されて、複数のシリコンチップのそれぞれに設定された複数のはんだバンプ同士の横方向位置が(高さ方向において)整列するように、一方のシリコンチップおよび他方のシリコンチップにおける複数のスタッド(40)についての横方向位置および(横方向)幅がそれぞれ、決定されていることを特徴とする、
複数のスタッド(40)の組合わせ。
【請求項8】
請求項7に記載の複数のスタッド(40)の組合わせが設けられているところの、複数のシリコンチップの組合わせであって、
これら複数のシリコンチップの組合わせがテンプレート内に入れられた場合に、これら複数のシリコンチップのそれぞれに設定された複数のはんだバンプ同士の横方向位置が、5μm以内の精度で(高さ方向において)整列することを特徴とする、
複数のシリコンチップの組合わせ。
【請求項9】
請求項7に記載の複数のスタッド(40)の組合わせが設けられているところの、複数のシリコンチップの組合わせを利用して、複数のシリコンチップ同士をアライメントする方法であって、
テンプレートに、これら複数のシリコンチップの組合わせを入れるステップと、
複数のはんだバンプを溶融させるステップと、を有する、
複数のシリコンチップ同士をアライメントする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の複数のシリコンチップ同士をアライメントする方法であって、
複数のスタッド(40)の組合わせの作成が、複数のはんだバンプが溶融する温度よりも低い温度において、金属間化合物(IMC)として作成される、
複数のシリコンチップ同士をアライメントする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−105953(P2013−105953A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249892(P2011−249892)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成20年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、立体構造新機能集積回路(ドリームチップ)技術開発 委託事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】