説明

ぶどう絞り糟からのポリフェノール類搾出方法

【課題】 ぶどう酒醸造に際して廃棄されるぶどう絞り糟より、多種のポリフェノール類を簡便安価に且高い収率で搾出する搾出方法の提供。
【解決手段】 ぶどう絞り糟に加水して水分率を70乃至90%に調整のうえ、ぶどう絞り糟の果皮を微細裂砕し組織内に含有されてなる多種のポリフェノール類を滲出させたうえ、微細裂砕滓とポリフェノール類混合液とに固液分離をなし、このポリフェノール混合液より20乃至50%の水分を蒸散させて濃縮ポリフェノール混合液となす構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はぶどう酒の醸造に際して廃棄されるぶどう絞り糟から、簡便で安価に且高い収率を以って多種に亘るポリフェノール類を搾出しえる、ポリフェノール類の搾出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国では、産業拡大とともに膨大量の煤煙や有害ガスを初め化学物質を含む産業廃水が排出され続けられて来ており、更には産業用若しくは家庭用機器においてもフロンガスやPCB、重金属等が多用され廃棄されて来ていた。加えて近年の自動車社会化とともにNOxを含む排気ガスの排出は増大化の一途を辿っており、これらによる大気や水はもとより土壌にまで亘って環境汚染が拡大化し、これらによる直接的若しくはこれらが蓄積された農産物や水産物、畜産物を摂取することによる間接的な健康被害が急速に拡大しており、とりわけ高齢化社会とも相俟って癌、心臓病、脳卒中、白内障等の急増原因とされるに至っている。
【0003】
反面医学技術の発達に伴い、癌、心臓病、脳卒中、白内障等の病理も解明されるに至り、特に近年においてはこれらの発症抑制には、抗酸化性、抗変異原性、抗ガン性、血圧上昇抑制、抗糖尿病性或いは抗アレルギー性が不可欠要因とされるに至っており、これら作用を総合的発揮しえる機能性成分としてポリフェノール類が極めて有効なることが究明されるに至っている。
【0004】
ところでポリフェノール類は、フェニルカルボン酸系を初め、リグナン系、クルクミン系、クマリン系及びフラボノイド系に大別され、特に機能性成分として有用されるフラボノイド系は、更にフラボン類、フラボノール類、イソフラボン類、フラバン類、カテキン類、フラバノール類、カルコン類、及びアントシアニン類に分類され且それぞれの細分類を加えると略400種にも及ぶ成分に細分されるものである。
【0005】
ところでポリフェノール類の機能性成分の究明に基づき、医薬品を初め飲料、食品或いは健康食品業界においては熾烈な製品開発競争が展開されているものの、具体的製品開発の一方においては、多量且安価なポリフェノール類の原料確保も重要な問題とされている。
即ちポリフェノール類は、本来植物が紫外線による障害を防ぐため、或いは病害虫や菌から植物体を保護するために生産する成分であり、且植物体全体では僅かな成分量であること、及び果皮等には比較的多くの成分量が存在する程度のものであるから、多量のポリフェノール類の確保には大きな問題を抱えている。
【0006】
発明者等はかかる問題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ぶどう酒の醸造に際して、果汁圧搾後の絞り糟が膨大量に亘って廃棄され且残留水分率として略70%程度を維持していること、及びこの残留水分率は多種のポリフェノール類とともに組織内部に含有されてなるため、組織破壊と且強度の搾出により残余水分率を60%程度にまで搾出させることにより、略15%程度の収率を以ってポリフェノール類の混合液が搾出しえること、並びにぶどう果皮には着色に関与するアントシアニン類並びに渋味に関与するフラバノール類が多量に混在することに着目し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はぶどう絞り糟より、簡便で安価に且高い収率を以って多種に亘るポリフェノール類を搾出する、ポリフェノール類の搾出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は、ぶどう絞り糟に水分調整工程で加水しその全体水分率を70乃至90%に高めたうえ、高速微細裂砕刃で果皮組織を微細裂砕し、組織内に含有された水分及びポリフェノール類を滲出させて果皮スラリー状となす微細裂砕工程と、この果皮スラリーを微細裂砕滓とポリフェノール類混合液とに固液分離させる固液分離工程と、分離されたポリフェノール類混合液より水分を20乃至50%割合蒸散濃縮する濃縮工程とからなることを特徴とする、ぶどう糟からのポリフェノール類搾出方法に存する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上述の如き技術的手段を用いるものであって、平均残留水分率が略70%のぶどう絞り糟を使用するため、その果皮組織内にはアントシアニンやフラバノールを主体とするポリフェノール類が多量に含有されてなるとともに、水分調整工程でこの見掛比重の低い果皮に対し一旦全体水分率を70乃至90%に調整したうえ、微細裂砕工程で微細裂砕をなすため、高速で回転する微細裂砕刃による裂砕時にも、果皮が飛散転動することなく効率良く裂砕され、果皮組織内のポリフェノール類を含む水分が滲出されて果皮スラリー状に形成されるとともに、遠心力により若しくは真空吸引或いは加圧濾過による固液分離工程により、微細裂砕滓とポリフェノール類混合液とに容易に分離されるとともに、このポリフェノール類混合液を加熱若しくは減圧による濃縮工程で20乃至50%割合の水分蒸散により濃縮された濃縮ポリフェノール類混合液が蒸散濃縮されて濃縮ポリフェノール類が安価に製造される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ぶどう酒醸造で発生するぶどう絞り糟に、全体水分率が80%となるよう加水のうえ、高速回転する微細裂砕滓で裂砕して果皮スラリー状となしたるうえ、微細裂砕滓からなる固形分とポリフェノール類混合液とに固液分離させたうえ、このポリフェノール混合液より水分を30%割合蒸散させて濃縮する。
【実施例1】
【0011】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本発明の工程図であって本発明はぶどう絞り糟10より簡便で安価に且高い収率を以って多種に亘るポリフェノール類を搾出するポリフェノール類の搾出方法を提供することにある。
かかる場合に原料素材としてぶどう絞り糟10を使用する所以は、ポリフェノール類は本来植物が育成に際して紫外線による障害を防いだり、病害虫や菌から植物体を保護するために生産する成分であるから、植物体全体に微量に分布するものであるから所望量のポリフェノール類を獲得するには膨大量の植物体から搾取せねばならず生産収率も悪く極めて高価となる。
【0012】
而して植物体はその種類や部位によってもポリフェノール類の分布及び含有量が異なり、特に果実には多量のポリフェノール類が含有されていると言われており、とりわけぶどうには果実の色素中にアントシアニンが、更に果皮の渋味にはフラボノイドが多量に含有されている。
ところでぶどう酒醸造に際してはぶどう果実より果汁を搾取使用するために、ぶどう絞り糟10は廃棄物として廃棄されている。
【0013】
そこでかかるぶどう絞り糟10について更なる研究を重ねた結果、該絞り糟10の果皮には多量のアントシアニンやフラボノイドを初めとするポリフェノール類が、その果皮の組織内に包有された状態で保持されてなるものであるから、かかる組織を微細に裂砕させて包有されてなるポリフェノール類を滲出せしめることが高い収率を以って搾取させるうえで望ましく、更にぶどう絞り糟10はその残留水分率が略63乃至77%平均で略70.1%と見掛比重が比較的軽量である。
【0014】
反面組織を微細に裂砕するためには、高速回転する微細裂砕刃により裂砕させる手段が好適であるものの、見掛比重が軽すぎると微細裂砕に際してぶどう絞り糟10が飛散転動して微細裂砕が良好になしえない。
【0015】
そこで本発明においては水分調整工程1において、ぶどう絞り糟10に対して全体の水分率が70乃至90%となるよう加水10Aするものであって、水分調整の具体的手段としては図2に示す如く所要容量の計量具1A内にぶどう絞り糟10を所要容量収納のうえ、全体の水分率を70乃至90%となる水量を加水10Aするものであって、該全体の水分率を70乃至90%に加水10Aすることにより、見掛比重の低下と流動性の付与を図っている。
かかる場合において計量具1Aの形状には特段の制約は無いが、軽量目盛1Bを設けておくことが計量に際して有利である。
【0016】
かくしてぶどう絞り糟10に所要容量の加水10Aがなされたうえは、微細裂砕工程2において、ぶどう絞り糟10を微細に裂砕させて、ぶどう絞り糟10の果皮組織内に包有されてなる水分やポリフェノール類を有効に滲出させるための微細裂砕がなされるもので、この微細裂砕は実質的にぶどう絞り糟10の果皮を裂砕させて果皮組織内に含有されたポリフェノール類を滲出させれば特段に制約は無く、具体的には高速回転する円形裂砕刃にぶどう絞り糟10を接触させて微細裂砕させるミキサー方式が提案されるもので、図3にはミキサー方式による微細裂砕機2Aが示されている。
【0017】
即ち図3はミキサー方式による微細裂砕機2Aの説明図であって、所要の水分調整のなされたぶどう絞り糟10及び加水10Aが収納しえるケーシング20Aの下部には、円形裂砕刃20Bが回転軸20Cに適宜間隔で配設された回転裂砕体20Dを回転しえる駆動モーター20Eが設けられてなり、且ケーシング20Aの上部には裂砕中に微細裂砕片や水分等が飛散せぬよう蓋部20Fが設けられた構成のもので、収納されたブドウ絞り糟10は、高速回転する多数の円形裂砕刃20Bの先端部に衝突する衝撃力により微細に裂砕させるものである。
【0018】
更に微細裂砕の他の手段としては図4に示す裂砕板方式による裂砕板裂砕機2Bも提案されるもので、図4のAには該裂砕板裂砕機2Bの側面説明図及び図4のBには同平面説明図が示されてなるもので、ケーシング21Aの内部にその外周縁に裂刃21Bが形成された裂砕板21Cが適宜間隔を以って配設された一方の裂刃ロール22Aと、他方の裂刃ロール22Bの裂刃21Bが相互に挟入して回転しえる一対組の裂刃ロール22Aと22Bが適宜数対で配設されてなり、且一方の裂刃ロール22Aと他方の裂刃ロール22Bとは異なる回転数を以って回転できるよう、裂刃ロールモーター23A及び裂刃ロールモーター23Bが連結された構成のもので、ケーシング21Aの下部には排出弁21D、及びケーシング21Aの上部には閉塞蓋21Eが設けられた構成のもので、該ケーシング21A内に収納されたぶどう絞り糟10は、裂刃21Bにより裂砕され且狭少な裂板材21Cの間隙内を押圧流動され果皮組織内のポリフェノール類が積極的に滲出される。
【0019】
かかる如くしてぶどう絞り糟10を十分に微細裂砕させ、果皮組織内のポリフェノール類を滲出させたうえは、微細裂砕されたぶどう絞り糟10の微細裂砕滓11とポリフェノール類の混合液12との固液分離をなす固液分離工程3により固液分離がなされる。
この固液分離は分離されるぶどう絞り糟10の微細裂砕滓11がポリフェノール類混合液12内になるべく混濁せぬような性状に固液分離させることが望ましいが、本発明により形成されるポリフェノール類混合液12は、その利用途たる医薬品を初め健康飲料、健康食品、化粧品或いは美容液、浴用剤等の使用目的により特定ポリフェノール類の精製抽出がなされるものであるから、微細裂砕滓11の混濁割合としては略50mg/l以下に固液分離されれば十分とされている。
【0020】
この固液分離手段は極めて多くの手段が提案されるもので、例示すれば遠心力により固液分離をなすスクリューデカンタ方式を初め、真空吸引により固液分離をなす濾布走行真空脱水機、圧搾により固液分離をなすフィルタープレス、重力脱水とロール圧搾による固液分離をなすベルトブレス等が挙げられる。
これら固液分離手段の内、操作が簡単で装置的にも安価なものとしてフィルタープレスが選択される。
【0021】
図5はフィルタープレス3Aの説明図であって、該フィルタープレス3Aは同図Aに示す如く、通水性ガイド30A、30Aにより左右方向に移動しえるよう伸長開口及び閉口圧縮しえ、且強靭で緻密な織物素地からなる蛇腹状濾過布30Bが、一方側端は係止板30Cと固定され、更に該蛇腹状濾過布30Bの他方側端は、モーター30Dと連動するギヤー30Eの回転により左右方向に螺回移動しえる螺回シャフト30Fと螺回自在に軸着された可動板30Fに固定されてなり、シャフト30Fの回転方向により可動板30Gも左右方向に移動し、蛇腹状濾過布30Bを開口させ若しくは閉口圧縮させるよう形成されている。
【0022】
更にこの蛇腹状濾過布30Bの上部位には、微細裂砕されたぶどう絞り糟10の微細裂砕滓11及び滲出されたポリフェノール類混合液12を、開口された蛇腹状濾過布30B内に適宜容量で注入させる移動可能なホッパー30Hが配設され、且蛇腹状濾過布30Bの閉口圧縮により分離されたポリフェノール類混合液12を、集液させるため該蛇腹状濾過布30Bの下部位には、やや傾斜した集液ガイド301が配位され、且その端縁には集液されたポリフェノール類混合液12を収納する、収納容器30Jが配されている。
【0023】
従って固液分離をなす場合には、該フィルタープレス3Aの螺回シャフト30Fを回転させて軸着された可動板30Gを左方向に移動させることにより、蛇腹状濾過布30Bの上部が開口される。
そして上部位に配されたホッパー30Hを適宜に移動させて、開口された蛇腹状濾過布30B内に、微細裂砕された微細裂砕滓11及びポリフェノール類混合液12を所要容量毎に注入し、而して螺回シャフト30Fを逆転させることにより、可動板30Gが右方向に移動し蛇腹状濾過布30Bも閉口圧縮されてポリフェノール類混合液12が濾過されるとともに、集液ガイド301より収納容器30J内に収納される。
【0024】
かかる場合に、固液分離能力は蛇腹状濾過布30Bの濾過面積や蛇腹状濾過布30Bの織成密度及び閉口圧縮力(kg/cm)、或いは注入される微細裂砕滓11のポリフェノール類混合液12中の混濁度合等によっても異なるが、固形分離されたポリフェノール類混合液12中の微細裂砕滓11の混濁割合が400g/l程度の場合では、蛇腹状濾過布30Bが目詰りの無い新規の場合で且蛇腹状濾過布30Bの濾過面積が1m×2で、而も閉口圧縮力が6kg/cmの場合では、略30乃至40分間で20乃至26lが固形分離される。
当然に繰返しの固形分離により、蛇腹状濾過布30Bの組成目合も閉塞されてゆくため、最終的には略30乃至50kg/cm程度の閉口圧縮力が要請されることとなる。
【0025】
固形分離されたポリフェノール類混合液12は、このままの状態でも十分に使用に供しえるが、微細裂砕に際して全体の水分率を70乃至90%に加水10Aさせてなるため、より高濃度のポリフェノール類混合液12Aとなすことが望まれることから、水分を更に20乃至50%割合まで蒸散させるために、濃縮工程4において濃縮がなされる。
この濃縮には水分蒸散を用いるものであるから、加熱蒸散と減圧蒸散とが考えられる。而して本発明のポリフェノール類混合液12には極めて多種に亘るポリフェノール類を含有しており、且ポリフェノール類の成分によっては比較的低温度で揮散蒸散するものも多く、従って加熱蒸散によると使用上要請されるポリフェノール成分が逸散する危険がある。
【0026】
これがためには減圧蒸散による濃縮が好都合であって、図6には減縮濃縮装置4Aが例示されている。
この減圧濃縮装置4Aは、所要容量を収納しえる減圧ハウジング40Aの上部位には、ポリフェノール類混合液12を収納させ且減圧時には、密閉しえる開閉自在の密閉蓋40Bが設けられ、而も減圧ハウジング40Aの下部位には減圧による蒸散で濃縮されたポリフェノール類混合液12Aと取り出すための取出口40Cが密閉弁40Dとともに設けられている。
更に該減圧ハウジング40Aの上方には、該減圧ハウジング40A内を所要の減圧条件に保持させるための減圧ポンプ40Eが設けられている。そして具体的減圧はポリフェノール類混合液12の蒸散水分量及び蒸散時間によっても異なるが、一般的には10−1乃至10−2mmg程度の減圧条件でなされる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明によればぶどう酒醸造時に廃棄されるぶどう絞り糟より多種のポリフェノールを含むポリフェノール混合液若しくは濃縮ポリフェノール混合液が、簡便安価で且高い収率で搾出できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】 本発明の工程説明図である。
【図2】 水分調整具の説明図である。
【図3】 微細裂砕機の例示図である。
【図4】 裂砕板裂砕機の例示図である。
【図5】 フィルタープレスによる固形分離の説明図である。
【図6】 減圧蒸散による濃縮の説明図である。
【符号の説明】
【0029】
1 水分調整工程
1A 計量具
1B 計量目盛
2 微細裂砕工程
2A 微細裂砕機
2B 裂砕板裂砕機
3 固液分離工程
3A フィルタープレス
4 濃縮工程
4A 減圧濃縮装置
10 ぶどうの搾り糟
10A 加水
11 微細裂砕滓
12 ポリフェノール類混合液
12A 濃縮ポリフェノール混合液
20A 微細裂砕機のケーシング
20B 円形裂砕刃
20C 回転軸
20D 回転裂砕体
20E 駆動モーター
20F 蓋部
21A 裂砕板裂砕機のケーシング
21B 裂刃
21C 裂砕板
21D 排出弁
21E 閉塞蓋
22A 一方の裂刃ロール
22B 他方の裂刃ロール
23A 一方の裂刃ロールモーター
23B 他方の裂刃ロールモーター
30A 通水ガイド
30B 蛇腹状濾過布
30C 係止板
30D モーター
30E ギヤー
30F 螺回シャフト
30G 可動板
30H ホッパー
30I 集液ガイド
30J 収納容器
40A 減圧ハウジング
40B 密閉蓋
40C 取出口
40D 密閉弁
40E 減圧ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ぶどう酒醸造に際して廃棄されるぶどう絞り糟に加水して、一旦水分率を70乃至90%に調整する水分調整工程と、この水分調整されたぶどう絞り糟を微細裂砕させて果皮組織内に含有されてなる多種のポリフェノール類を滲出させる微細裂砕工程と、微細裂砕された微細裂砕滓とポリフェノール類混合液とを固液分離する固液分離工程とからなることを特徴とする、ぶどう絞り糟からのポリフェノール類搾出方法。
【請求項2】
固液分離されたポリフェノール類混合液の水分を20乃至50%蒸散せしめて濃縮ポリフェノール類混合液となす濃縮工程が付加されてなる、請求項1記載のぶどう絞り糟からのポリフェノール類搾出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−43056(P2010−43056A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234010(P2008−234010)
【出願日】平成20年8月16日(2008.8.16)
【出願人】(504330568)有限会社アイドウ (9)
【出願人】(504384516)
【出願人】(508275205)
【出願人】(508275582)
【Fターム(参考)】