説明

イメージャ用デュアルコンデンサ構造及びその製造方法

異なる画素内コンデンサ及び周辺コンデンサを含むCMOS及びCCD撮像装置とその製造方法を開示する。周辺回路において使用されるコンデンサと、画素自体の中で使用されるコンデンサの必要条件は異なる。2つの誘電体層を含むデュアルスタックコンデンサを提供することで、漏れが低減されると共に、静電容量を大きくすることができる。一回のマスキング工程を行って、1つの領域にはデュアル誘電体コンデンサを、そして第2の領域にはシングル誘電体コンデンサを存在させる。領域毎に異なる誘電体層が提供されるが、電極間絶縁体は両領域において単一の誘電体を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMOS及びCCD撮像装置をはじめとする固体撮像装置用のコンデンサ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電荷結合素子(CCD)、フォトダイオードアレイ、電荷注入装置、及びハイブリッド焦点面アレイをはじめ、様々なタイプの半導体ベースのイメージャが多数存在する。CCDは、小型の撮像装置の画像収集用に使用されることが多い。しかし、CCDイメージャには不利な点が多い。その例として、CCDイメージャは放射線により損傷し易いこと、時間の経過に伴い破壊的な読み出しを呈すること、画像のスミア現象を避けるために遮光を良好にする必要があること、アレイが大きい場合に電力損失が大きいこと、などが挙げられる。
【0003】
CCD技術には本来限界があるため、低コストの撮像装置として使用できるCMOSイメージャに関心が高まっている。CMOSイメージャには、低電圧で動作できること、及び電力消費量が低いことをはじめ、多くの利点がある。CMOSイメージャはまた、統合型オンチップ電子機器(制御論理及びタイミング、画像処理、ならびにA/D変換等の信号調整)と互換性がある。CMOSイメージャでは、画像データにランダムにアクセスできると共に、標準的なCMOS処理技術が使用できるため、従来のCCDに比べて製造コストが低い。CMOSセンサ技術の互換性は完全であるため、対応する処理回路と画像アレイをより高いレベルで統合することができ、多くのデジタル用途に有益である。
【0004】
CMOSイメージャ回路は、画素セルの焦点面アレイを含み、該セルの各々は、基板のドープ領域上に存在し、基板の下に存在する部分において光生成電荷を集積する光導電体、フォトダイオード、又はフォトゲートのいずれかを含む。
【0005】
従来のCMOSイメージャでは、画素セルの能動素子が以下の所要機能、すなわち:(1)光子から電荷への変換;(2)影像電荷の集積;(3)電荷の増幅を伴う浮遊拡散ノードへの電荷の転送;(4)浮遊拡散ノードへの電荷転送の前に、浮遊拡散ノードを既知の状態にリセットすること;(5)読み出す画素の選択;(6)画素電荷を表す信号の出力及び増幅:を実行する。浮遊拡散ノードにおける電荷は、ソースフォロア出力トランジスタによって画素出力電圧に変換されるのが典型的である。CMOSイメージャ画素の感光要素は典型的に、フォトゲート下の空乏化されたpn接合フォトダイオードあるいは電場誘起空乏領域である。フォトダイオードに関しては、読出しの際にフォトダイオードを完全に空乏化することにより、残像をなくすことができる。
【0006】
CCD,CMOS及び他のタイプのイメージャにおけるコンデンサの使用は、電荷を蓄積する他の装置要素との併用、及びアナログ信号処理回路における使用、の少なくとも一方である。感光領域により収集された電荷を完全に収集して蓄積することがコンデンサにはできないため、一般的に従来のイメージャの信号対ノイズ比とダイナミックレンジは劣悪である。さらに従来のイメージャは、コンデンサ機能に悪影響を及ぼすおそれのある他の要因によっても、その操作性が悪くなる可能性がある。例えば、周辺領域におけるPチャネル装置は、画素セルの能動領域におけるNチャネル装置とは異なる必要条件を有するため、能動領域のコンデンサは、周辺領域に形成されるコンデンサの静電容量とは異なる静電容量を必要とし得る(例えば、能動領域のコンデンサの静電容量の方が大きい)。しかし現在の技術では、異なる構造特性を有するように能動領域コンデンサと周辺領域コンデンサを作製する最適な方法を提供できないため、コンデンサの性能特性を異ならせる必要がある。
【0007】
従って、改良されたイメージャと撮像装置とを提供して、改良された画素内コンデンサと周辺アナログコンデンサとを提供することが必要である。このように改良したコンデンサ機能を有する画素アレイを製造する最適な方法も必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、画素内コンデンサ及び周辺コンデンサを含む撮像装置を提供する。周辺回路において使用されるコンデンサは、画素内コンデンサ又はアクティブコンデンサとは異なる必要条件を有する。一実施形態では、アクティブ画素領域および周辺領域の両領域において2つの誘電体層を含むデュアルスタックコンデンサを備えることで、漏れを低減し、静電容量を高めることが可能である。別の実施形態では、アクティブ領域又は周辺領域のうちの一方の領域にデュアル誘電体コンデンサを設け、それら領域の他方の領域にシングル誘電体コンデンサを設ける。さらに別の実施形態では、シングル誘電体コンデンサを能動領域および周辺領域の両領域に備えるものの、能動領域の誘電体コンデンサと周辺領域の誘電体コンデンサとは異なるものとする。本発明はまた、かかるコンデンサ構造を形成する方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の上記及びその他の特徴及び利点は、添付の図面と本発明の例示的な実施形態とともに行う以下の詳細な説明より、一層明らかとなろう。
【0010】
以下の詳細な説明では、本発明を実行できる種々の詳細な実施形態を参照する。また、当業者が本発明を実行できるようにそれらの実施形態を十分詳細に説明するが、本発明の主旨又は範囲を逸脱することなく、他の実施形態も適用可能であること、並びに構造的及び論理的な変更も可能であることを理解されたい。
【0011】
用語「基板」及び「ウェハ」は、以下の記載において同義的に使用する。また、それらは、任意の半導体ベース構造を含み得る。半導体ベース構造は、シリコン、シリコンオンインシュレータ(SOI)、シリコンオンサファイア(SOS)、ドープ半導体及び非ドープ半導体、ベース半導体基盤部により支持されるシリコンのエピタキシャル層、及びその他の半導体構造を含むものと理解されたい。半導体は、シリコンベースである必要はない。半導体は、シリコンゲルマニウム、ゲルマニウム、又はガリウムヒ素であり得る。以下の記載において基板に言及する際には、前の処理工程により、ベース半導体又は基盤部において、又はそれらの上に、領域又は接合が形成されたものであり得る。
【0012】
用語「画素」は、電磁放射を電気信号に変換する光導電体及びトランジスタを含む個別の画素単位を示す。例示の目的で、本発明の一実施形態による典型的な画素について図面及び本明細書で説明する。画素のアレイ又は画素の組合せはともに、CMOS又はCCDイメージャ装置で使用される光導電体アレイを含み得る。典型的には、光導電体アレイのすべての画素の製造は同様且つ同時に進行する。
【0013】
以下において図面を参照するが、図面中、同様の構成要素については同じ参照番号を付して示す。図1から図16は、本発明の実施形態によって実行される、CMOS及びCCD撮像装置におけるコンデンサの性能を改良する方法を示す図である。図2から図14において、断絶を示す記号(\\)は、Nチャネルトランジスタを備える画素アレイ領域58と周辺領域59におけるPチャネル装置とが空間的に分離していることを示している。
【0014】
図1から図5は、本発明の実施形態1を示す図である。実施形態1によれば、半導体基板70のアクティブ領域および周辺領域には、それぞれコンデンサ84とコンデンサ93(図1、図5)を形成する。画素領域58および周辺領域59の部分は、半導体基板70内のCMOSイメージャ統合回路が製造され得る面に形成される。CMOS製造プロセスは、P型又はN型シリコン基板を低濃度ドープすること、又は例えば高濃度ドープした基板上でエピタキシャルシリコンを低濃度ドープすることから始まる。基板70の画素領域58が画素アレイ内に画素セル回路の要素を含むのに対し、周辺部分59に含まれる典型的な要素は、アレイ周辺に形成され、画素セルからの信号のタイミング及び制御又はその読み出しを行うために使用される。ソース/ドレイン領域(図示せず)が、イオン注入をはじめとする任意の適切な方法を用いて基板70内に注入されると、低濃度ドープ又は高濃度ドープされたソース/ドレイン領域が形成される。
【0015】
図1はまた、能動画素領域58及び周辺領域59に形成したトランジスタ76及び94と、コンデンサ84及び93とを示す。トランジスタ76及び94とコンデンサ84及び93とはそれぞれ、絶縁材料層88を含む。絶縁材料88は、例えば熱酸化あるいは化学蒸着(CVD)のような従来の堆積プロセスによって形成されるテトラエチルオルソシリケート(TEOS)の層であり得る。絶縁材料88は、窒化膜、酸化膜、ON(酸化膜−窒化膜)、NO(窒化膜−酸化膜)、ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)、又は他の絶縁材料として任意に形成可能である。
【0016】
図1はまた、画素領域58におけるフォトセンサ90を示す。図1から図9に示すように、フォトセンサ90は、基板の基盤をなす部分に光生成電荷を蓄積するフォトダイオードとして形成され得る。例えばフォトセンサ90は、従来の技術によって基板70の上面又はその下に形成された感光性のp−n−p接合領域を含み得る。本発明のイメージャは、光生成電荷の初期蓄積装置として、フォトダイオードではなく、フォトゲート、光導電体、あるいは画像を電荷に変換する他の装置を含み得ることを理解されたい。半導体装置の他の要素と統合させるべく、フォトセンサ90を基板70の上面又はその下に形成し、任意の構成、配向、形状、及び配列で構成することができる。
【0017】
図1には図示していないが、画素領域58は他のNチャネル装置(図示せず)を含み、周辺領域59は他のPチャネル装置(図示せず)を含み得る。例えば、画素領域58は転送ゲートとリセットゲート(図示せず)によって制御されるNチャネルトランジスタを含み、その各々はポリシリコンの積層を堆積させてパターン化することにより形成され得る。例えば、ポリシリコンの積層は、ゲート酸化膜層、ドープポリシリコン層、並びに酸化膜層または窒化膜層を堆積させてパターン化することにより、形成することができる。
【0018】
これより図2を参照する。図2は、初期処理後のCMOSイメージセンサを示す、図1のA−A断面図である。なお、図2は、画素領域58におけるトランジスタ76及びコンデンサ84と、周辺領域59におけるトランジスタ94及びコンデンサ93を形成する前の図である。例示の目的で基板70はシリコン基板とし、1つの基板の一部として処理された表面酸化膜層を含むものとする。ただし上記のとおり、本発明は他の半導体基板にも同様に適用可能である。
【0019】
図2はまた、従来の方法によって基板70に形成されたトレンチ分離領域128を示す。例えば、トレンチ分離領域128はSTIプロセスにより形成することができ、STIプロセスによれば、まず反応性イオンエッチング(RIE)等の方向性エッチングプロセスによって、あるいは選択的異方性エッチング液を用いて、一般には約1000から5000Åという十分な深さで基板70をエッチングすることにより、トレンチ分離領域128を形成することができる。次いでトレンチには、例えば二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ON(酸化膜−窒化膜)、NO(窒化膜−酸化膜)、あるいはONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)等の絶縁材料を充填する。絶縁材料は、低圧化学蒸着(LPCVD)、高濃度プラズマ(HDP)堆積、あるいはトレンチ内に絶縁材料を堆積させるための任意の他の適切な方法を含む、種々の化学蒸着(CVD)によって形成され得る。トレンチ分離領域128は、STIプロセスによって形成することができるが、STIプロセスの代わりにシリコン局所酸化(LOCOS)プロセスを使用しても、トレンチ分離領域128を形成し得ることを理解されたい。
【0020】
図2は、基板70に形成された、検出ノードとして作用する浮遊拡散領域125をさらに示す。転送ゲート(図示せず)は、フォトセンサ90において生成された光電荷を浮遊拡散領域125に転送する。トレンチ分離領域128および浮遊拡散領域125はまた、マスクを用いたイオン注入を介する種々の製造工程後にドープされ得る。
【0021】
さらに図2を参照すると、ゲート酸化膜層81が、基板70の表面上に形成されている。続いて、ゲート酸化膜層81とトレンチ分離領域128の上に第1電極層210を形成する。電極層210は、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、及びポリ/シリサイドをはじめとする(ただし、それらに限定されない)任意の適切な電極材料で形成する。電極層210は、その形成後に任意の適切な平坦化方法を用いて任意に平坦化してもよい。
【0022】
図2に示すように、電極層210上に誘電体層214及び218を連続的に形成する。誘電体層214及び218の各層は、酸化膜、金属酸化膜、HfO、窒化膜、Al、Ta、若しくはBST材料、又は任意の他の直流の不導体で形成し得る。次いで、誘電体層218上に電極層220を形成する。電極層220は、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSiをはじめとする(ただし、それらに限定されない)任意の適切な電極材料で形成し得る。電極層210及び220の各層は、例えば約50Åから約1,000Åの任意の適切な厚さに形成可能である。層210,214,218及び220の各層は、低圧化学蒸着(LPCVD)又は高濃度プラズマ堆積(LPCVD)のような化学蒸着(CVD)をはじめとする任意の適切な技術によっても堆積することができる。本発明で使用する誘電体層はそれぞれ、例えば約10Åから約500Åの任意の適切な厚さを持たせて、任意の所望の形状及び配列で形成可能である。
【0023】
図3は、図2の処理段階に続く処理段階を示す図であり、詳細には、電極層220のパターン化を示す。図3には、層210,214,218およびトレンチ分離領域128の上に略真直ぐな側壁を有するように電極層220をパターン化しているが、電極層220は、他の任意の適切な形状及び配列を有するように、任意にパターン化を行うことができる。
【0024】
ここで図4を参照すると、絶縁層88が形成され、誘電体層218のみならず、パターン化された電極層220をも被覆している。絶縁層88は、例えば熱酸化又は化学蒸着(CVD)等の従来の堆積プロセスにより形成されるテトラエチルオルソシリケート層(TEOS)であり得る。任意に、窒化膜、酸化膜、ON(酸化膜−窒化膜)、NO(窒化膜−酸化膜)、ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)、又は他の絶縁材料として、絶縁層88を形成可能である。絶縁層88はまた、任意の所望の層厚を有するように形成でき、また形成後、任意に平坦化してもよい。
【0025】
図4の絶縁層88の形成の後、図5に示すように、画素トランジスタ76、画素コンデンサ84、周辺トランジスタ94、及び周辺コンデンサ93を、層210,214,218及び絶縁層88のパターン化部分及びエッチング部分により形成する。トランジスタとコンデンサを形成するプロセス工程の順序は、必要に応じて、又は特定のプロセスフローに対する便の良さを考慮して変更することができる。例えば、コンデンサを形成する工程の前、又はその形成工程の後、又はその形成工程の間に、ゲートスタックを形成できる。図5に示す誘電体層214,218を含むデュアルスタックコンデンサ84,93により、漏れが低減されると共に、静電容量が高められる。
【0026】
高温駆動工程を行った後に、図5に示すNチャネル装置及びPチャンネル装置を完全に構成するようにしてもよい。さらに図5に示す構造を、撮像装置上に形成した多くの半透明又は透明の絶縁保護層(図示せず)で被覆してもよい。かかる絶縁保護層は、平坦化することの可能なSiO、TEOS、BPSG、窒化膜、PSG、BSGあるいはSOGを含み得る。例えば、絶縁層に接点を形成して、注入されたソース領域/ドレイン領域と他の配線を電気的に接続し、画素内のゲート線と他の接続線とを接続するように、従来の処理工程を行ってもよい。その他従来の処理工程を実行して、例えばフィルタ及びレンズ等のさらなる構成要素の形成を完了させてもよい。プロセス工程の順序は必要に応じて、あるいは特定のプロセスフローに対する便の良さを考慮して、変更することができる。
【0027】
図6から図9は、本発明による画素内コンデンサ184(図9)と周辺コンデンサ193(図9)を形成する、例示の実施形態2を示す図である。図6は、初期処理後ではあるが、図9に示す画素領域58内のトランジスタ176及びコンデンサ184と、周辺領域内のトランジスタ194及びコンデンサ193の形成前のIC装置を示す。図6の構造は、第1電極層210と2つの誘電体層214,218をどちらも含む点で、部分的に図2の構造と同じであるが、図6の構造は、電極層220(図2)の代わりにフォトレジスト層230が形成される点で、図2の構造と異なる。
【0028】
図6に示すように、フォトレジスト層230を誘電体層218上に該層218と接触させて形成することで、周辺領域59において誘電体層218のパターン化を行うことができる。周辺領域59において誘電体層218を選択的にエッチングし、露出部分を除去して、フォトレジスト層230を取り去って得た構造を図7に示す。このように、図7の画素領域は2つの誘電体層214,218を含むが、周辺領域59には誘電体層214のみが残ることになる。前の実施形態と同様に、電極層210はポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、及びポリ/シリサイドをはじめとする(ただしそれらに限定しない)、任意の適切な電極材料で形成してもよい。誘電体層214及び218はそれぞれ、酸化膜、金属酸化膜、HfO、窒化膜、Al若しくはBST材料、又は任意の他の直流の不導体で形成してもよい。層210,214,218は、化学蒸着(CVD)、低圧化学蒸着(LPCVD)、あるいは高濃度プラズマ(HDP)堆積をはじめ、任意の適切な方法によって堆積できる。
【0029】
図8は、図7に示す段階に続く処理段階を示す図である。誘電体層218をパターン化した後、画素領域58の誘電体層218の上、及び周辺領域59の誘電体層214の上に図8の電極層220を堆積してパターン化する。前述の実施形態と同様に、電極層は、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSiをはじめとする(ただし、それらに限定しない)、任意の適切な電極材料で形成できる。また層210,214,218及び220は、化学蒸着(CVD)、低圧化学蒸着(LPCVD)、又は高濃度プラズマ(HDP)堆積等の方法をはじめ、任意の適切な方法によって堆積できる。電極層220は、層214及び218上に略真直ぐな側壁を有するようにパターン化しているが、その他任意の適切な形状及び配列でパターン化してもよい。
【0030】
図9は、図8に示す段階に続く処理段階を示す図である。例えばテトラエチルオルソシリケート(TEOS)の層である絶縁層88が形成され、誘電体層214,218のみならずパターン化された電極220も被覆されている。層210,214,218及び絶縁層88の選択的エッチングとパターン化の後、図9に示すように、画素トランジスタ176、画素コンデンサ184、周辺トランジスタ194、及び周辺コンデンサ193を形成する。周辺コンデンサ193が単一の誘電体層214を含むのに対し、画素内コンデンサ184は2つの誘電体層214,218を含む。代替的に、周辺コンデンサが誘電体層を2つ以上含み、画素コンデンサが単一の誘電体層を含むように形成してもよい。
【0031】
高温駆動工程を行った後に、図9に示すNチャネル装置及びPチャネル装置を完全に形成してもよい。撮像装置上に半透明又は透明の絶縁保護層(図示せず)を形成して、図9に示す構造を被覆させてもよい。かかる絶縁保護層は、平坦化することの可能なSiO、TEOS、BPSG、窒化膜、PSG、BSG、SOGを含み得る。例えば、絶縁層に接点を形成して、注入されたソース領域/ドレイン領域と他の配線を電気的に接続し、画素内のゲート線と他の接続線とを接続するように、従来の処理工程を行ってもよい。
【0032】
図10から図14は、画素領域58及び周辺領域59における画素内コンデンサ284(図14)及び周辺コンデンサ293(図14)を構成する、本発明を例示する実施形態3を示す。図10は、初期処理後ではあるが図14のトランジスタ276,294とコンデンサ284,293を形成する前の装置を示す図である。図10の構造は、第1電極層210と、該層210上に該層と接触させて形成した第1の誘電体層214を含む点で、部分的に図6の構造と同じであるが、図10の構造は誘電体層を1つのみ使用しているため、第1誘電体層214のすぐ上に該層214と接触させてフォトレジスト層230を形成している点においては、図6の構造とは異なる。
【0033】
前述の実施形態と同様に、図10ではトレンチ分離領域128と浮遊拡散領域125を基板70内に形成する。基板70の表面上にゲート酸化膜層81を形成し、ゲート酸化膜層81及びトレンチ分離領域128の上に第1電極層210を形成する。電極層210は、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/シリサイドをはじめとする(ただしそれらに限定されない)、任意の適切な電極材料で形成する。その後、CVD、LPCVD、又はHDP堆積をはじめとする任意の適切な方法により、電極層210の上に誘電体層214を形成する。誘電体層214は、酸化膜、金属酸化膜、HfO、窒化膜、Al、Ta、若しくはBST材料、又は任意の他の直流の不導体で形成可能である。図10に示すように、次いで周辺領域59において誘電体層214のパターン化を行うべく、フォトレジスト230の層を堆積させる。周辺領域59において誘電体層214の選択的エッチングと露出部分の除去を行った後、図11に示す構造が得られる。レジスト層230は、酸素プラズマを用いて除去されている。
【0034】
図12(a)に示すように、周辺領域及びアレイの両方の上に第2の誘電体層215を堆積する。誘電体層215は、酸化膜、窒化膜、金属酸化膜、Al、Ta、BST、HfO、又は任意の他の絶縁体から形成できる。この誘電体層は、CVD、LPCVD、あるいはHDP等の任意の適切な方法により堆積できる(ただし、それらの方法に限定しない)。誘電体層215は、誘電体層214とは異なる。図12(a)には、少なくとも1つの周辺コンデンサ領域を被覆する別のフォトレジスト層330も示されている。
【0035】
代替的に、プロセス工程を変更して、適切なマスキング工程により誘電体層を周辺領域59にまず堆積し、その後、画素領域58においてそれとは異なる誘電体層を堆積するようにしてもよい。
【0036】
続いて図12(b)を参照する。図12(b)では、ウェット又はドライエッチングであり得る選択的エッチングを用いて、画素領域から誘電体層215が除去されている。周辺領域における誘電体層215は、フォトレジスト層330によって保護され、除去されない。選択的エッチングの後、酸素プラズマを用いてフォトレジスト層330を除去する。
【0037】
続いて図13を参照する。画素領域58における誘電体層214および周辺領域59における誘電体層215の上に電極層220を堆積し、パターン化する。電極層220は、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSiをはじめとする(ただしそれらに限定されない)、任意の適切な電極材料で形成され得る。前述の実施形態と同様に、図14に示すように、その後絶縁層88を形成して、誘電体層214及び215ばかりでなくパターン化された電極220も被覆させてもよい。
【0038】
層210、214、215と絶縁層88の選択的エッチングとパターン化を行った後、図14に示すように、画素トランジスタ276、画素コンデンサ284、周辺トランジスタ294、及び周辺コンデンサ293を形成する。周辺コンデンサ293が単一の誘電体層215を含むのに対し、画素コンデンサ284は誘電体215とは異なる単一の誘電体層214を含む。代替的に、周辺コンデンサ293を2つ以上の誘電体層で形成し、画素コンデンサ284を2つ以上の異なる誘電体層で形成してもよい。
【0039】
高温駆動工程を行った後、図14に示すNチャネル装置及びPチャネル装置を完全に形成してもよい。また、撮像装置上に半透明又は透明の絶縁保護層(図示せず)を形成して、図14に示す構造を被覆してもよい。例えば、絶縁層に接点を形成して、注入されたソース領域/ドレイン領域と他の配線を電気的に接続し、画素内のゲート線と他の接続線とを接続するように、従来の処理工程を行ってもよい。
【0040】
図15は、行列状に配列された複数の画素を含む画素アレイ800を備えるCMOSイメージャ装置808のブロック線図である。アレイ800内の各行の画素は全て、行選択ラインにより同時にオンとなり、各列の画素は、それぞれの列選択ラインにより選択的に出力される。行選択ラインは、行アドレスデコーダ820に応答して、行駆動装置810により選択的にアクティブにされる。列選択ラインは、列アドレスデコーダ870に応答して、行選択装置860により選択的にアクティブにされる。画素アレイは、タイミング及び制御回路850により作動されるが、この回路850は、画素信号の読み出しに対して適切な行ライン及び列ラインを選択するアドレスデコーダ820,870を制御する。典型的には、画素リセット信号(Vrst)及び画素画像信号(Vsig)を含む画素列信号を、列選択装置860に対応するサンプルホールド回路881が読み取る。アナログ−デジタル変換器875(ADC)により増幅されデジタル化される各画素に対して、差動増幅器862が差分信号(Vrst−Vsig)を生成する。アナログ−デジタル変換器875は、デジタル画像を形成する画像プロセッサ880に、デジタル化された画素信号を供給する。画像プロセッサ880は、信号増幅、行アドレッシング、列アドレッシング、ホワイトバランス、色補正、画像補正、及び欠陥補正を行う回路を含み得る。
【0041】
所望の場合には、図15を参照して上述した撮像装置808を、単一の集積回路内でプロセッサと組み合わせてもよい。図16は、例示的な処理システム900を示す図である。該システム900は、図2から図14に示す本発明の実施の形態により構成した撮像装置を含むCMOSイメージャ808のような撮像装置を使用し得る。本発明のイメージャ及び方法により形成した画像の処理に使用する集積回路として、CPU901をはじめとする、図16に示す電子的要素のうちの任意のものを製造することができる。
【0042】
図16に示すように、処理システム900はローカルバス904に連結された1つ以上のプロセッサ901を含む。メモリコントローラ902および一次バスブリッジ903には、ローカルバス904が連結される。処理システム900は、多数の記憶コントローラ902又は複数の一次バスブリッジ903の少なくとも一方を含み得る。メモリコントローラ902及び一次バスブリッジ903を統合して、単一の装置906とすることもできる。
【0043】
メモリコントローラ902はまた、1つ以上のメモリバス907に連結する。各メモリバスは、少なくとも1つの記憶装置100を含むメモリ要素908を受け入れる。メモリ要素908は、メモリカードあるいはメモリモジュールであり得る。メモリモジュールの例として、シングル・インライン・メモリ・モジュール(SIMM)とデュアル・インライン・メモリ・モジュール(DIMM)とがある。メモリ要素908は1つ以上の周辺装置909を含み得る。例えばSIMMあるいはDIMMにおいて、周辺装置909はシリアルプレゼンス検出(SPD)メモリ等のコンフィギュレーションメモリであり得る。メモリコントローラ902はまた、キャッシュメモリ905に連結し得る。キャッシュメモリ905は、処理システムにおける唯一のキャッシュメモリであり得る。代替的に、プロセッサ901等の他の装置にもキャッシュメモリを備えることで、キャッシュメモリ905およびキャッシュ階層を形成させてもよい。処理システム900が、バスマスタであるか又はダイレクトメモリアクセス(DMA)を支持する、周辺機器又はコントローラを含む場合には、メモリコントローラ902は、キャッシュコヒーレンシプロトコルを実行し得る。メモリコントローラ902を複数のメモリバス907に連結する場合には、各メモリバス907を並列動作させることができる、又はメモリバス907毎に異なるアドレス範囲をマップすることができる。
【0044】
一次バスブリッジ903は少なくとも1つの周辺バス910に連結する。周辺機器あるいは追加バスブリッジのような種々の装置が周辺バス910に連結され得る。かかる装置としては、記憶コントローラ911、入出力装置914、二次バスブリッジ915、マルチメディアプロセッサ918、及びレガシーデバイスインタフェース920等がある。一次バスブリッジ903はまた、1つ以上の特殊用途高速ポート922に連結し得る。例えばパーソナルコンピュータでは、特殊用途ポートは、高性能ビデオカードを処理システム900に連結するために使用されるグラフィック専用高速バス(AGP)であり得る。
【0045】
記憶コントローラ911は、記憶バス912を介して、1つ以上の記憶装置913を周辺バス910に連結する。例えば、記憶コントローラ911はSCSIコントローラであり得、記憶装置913はSCSIディスクであり得る。I/O装置914は任意の種類の周辺機器であり得る。例えばI/O装置914は、イーサネットカードのようなローカルエリアネットワークインタフェースであり得る。二次バスブリッジを用いて、別のバスを介して周辺装置を処理システムにインタフェース接続することもできる。例えば二次バスブリッジは、処理システム900を介してユニバーサルシリアルポート(USB)装置917を連結するのに使用されるUSBコントローラであり得る。マルチメディアプロセッサ918は、サウンドカード、ビデオキャプチャカード、若しくは任意の他の種類のメディアインタフェースであってもよく、それをスピーカ919等の周辺装置に連結してもよい。レガシーデバイスインタフェース920は、例えば旧式のキーボード及びマウス等のレガシーデバイスを処理システム900に連結するために使用される。
【0046】
図16に示す処理システム900は、本発明を使用し得る処理システムである(ただし一例に過ぎない)。図16は、ワークステーションのような多目的コンピュータに特に適した処理構造を示しているが、周知の変更を加えて、多様な用途での使用に一層適するように処理システム900を構成することも可能であることを理解されたい。例えば、メモリ要素908及びメモリ装置100の少なくとも一方に連結されるCPU901に依存する比較的単純な構造を用いて、処理を要する多くの電子装置を実行することができる。それらの電子装置として、オーディオ/ビデオプロセッサ及びレコーダ、並びにデジタルカメラ/レコーダ等を例示するが、それらに限定しない。本発明のCMOSイメージャ装置を、例えば画素プロセッサに連結すれば、デジタルカメラ、並びにビデオプロセッサ及びレコーダに実装することができる。例えば、必要のない要素を省くこと、特殊用途の装置若しくは回路を付加すること、又は複数の装置を統合すること等を、本発明の変形例として挙げることができる。
【0047】
本発明は、個別の画素コンデンサ及び周辺コンデンサを有するイメージャ装置を形成する方法、並びにかかる画素コンデンサ及び周辺コンデンサを含む構造に好適であるが、本発明を使用することにより、半導体装置における1つ以上の処理要素と統合される任意のタイプのイメージャ装置を形成できることは、当業者であれば認識できよう。例えば、本発明をCMOSイメージセンサで使用することに関して説明したが、本発明はその説明には限定されず、例えばCCDイメージセンサのような任意の適切なイメージセンサにおいて使用することができる。
【0048】
CCDイメージセンサの最終(出力)段階では、出力信号として連続する画素信号が提供され、浮遊拡散ノード、ソースフォロアトランジスタ、及びリセットゲートが、CMOSイメージャの画素における使用と同様に使用される。従って、本発明のコンデンサを使用して形成される画素は、CMOSイメージセンサと同様、CCDイメージセンサでも使用され得る。本発明のイメージャ装置はまた、様々なサイズのメガピクセルイメージャ、例えば約0.1から約20メガピクセルの範囲のアレイを有するイメージャとして形成され得る。
【0049】
相異なる画素コンデンサ及び周辺コンデンサを含む撮像装置を具体的に参照して本発明を説明してきたが、本発明の用途は広範で、任意の撮像装置において使用できることに留意されたい。同様に上記プロセスは、使用し得る多くのプロセスのうちのいくつかの例にすぎない。上記の記載及び図面は、本発明の目的、特徴、及び利点を達成する好適な実施形態を示している。特定の利点及び好適な実施形態について記載したが、本発明の主旨又は範囲を逸脱することなく、代用、追加、削除、変形、及びその他の変更を行うことができることは、当業者であれば認識できよう。従って本発明は、上記の記載によって限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施形態1によるCMOSイメージャ集積回路を部分的に示す平面図。
【図2】処理の初期段階における図1の構造を示す、線A−Aに沿った概略断面図。
【図3】図2に示す段階に続く処理段階における、図1の構造の概略断面図。
【図4】図3に示す段階に続く処理段階における図1の構造の概略断面図。
【図5】図4に示す段階に続く処理段階における図1の構造の概略断面図。
【図6】本発明の実施形態2によるCMOSイメージャ集積回路の概略断面図。
【図7】図6に示す段階に続く処理段階における図6の構造の概略断面図。
【図8】図7に示す段階に続く処理段階における図6の構造の概略断面図。
【図9】図8に示す段階に続く処理段階における図6の構造の概略断面図である。
【図10】本発明の実施形態3によるCMOSイメージャの概略断面図。
【図11】図10に示す段階に続く処理段階における図10の構造の概略断面図。
【図12(a)】図11に示す段階に続く処理段階における図10の構造の概略断面図。
【図12(b)】図12(a)に示す段階に続く処理段階における図10の構造の概略断面図。
【図13】図12(b)に示す段階に続く処理段階における図10の構造の概略断面図。
【図14】図13に示す段階に続く処理段階における図10の構造の概略断面図。
【図15】本発明により製造した単一集積回路におけるプロセッサと組み合わることが可能な、画素アレイを有するCMOSイメージャ装置のブロック図。
【図16】本発明の一実施形態により構成された、例えばCMOS撮像装置の撮像装置を使用し得るコンピュータプロセッサシステムの概略図。
【符号の説明】
【0051】
58 画素領域
59 周辺領域
70 半導体基板
76 トランジスタ
84 コンデンサ
88 絶縁材料
90 フォトセンサ
93 コンデンサ
94 トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる画素内コンデンサと周辺コンデンサとを有するCMOS撮像装置を形成する方法であって、
少なくとも1つのフォトセンサを形成する工程と、
画素領域及び周辺領域において基板上に第1の電極層を形成する工程と、
前記第1の電極層上に第1の誘電体層を形成する工程と、
前記第1の誘電体層上に第2の誘電体層を形成する工程と、
前記第2の誘電体層上に第2の電極層を形成する工程と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の電極層が、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/シリサイド、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、HfOから単独で選択される材料で形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の電極層が、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリWN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSi、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項1の方法。
【請求項5】
前記第1のフォトセンサがフォトダイオード、フォトゲート、又は光導電体のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記フォトダイオードがp−n−pフォトダイオードである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
シングル誘電体コンデンサ及びデュアル誘電体コンデンサの両方を備える撮像装置を形成する方法であって、
少なくとも1つのフォトセンサを形成する工程と、
画素領域及び周辺領域における基板上に第1の電極層を形成する工程と、
前記第1の電極層上に第1の誘電体層を形成する工程と、
前記第1の誘電体層上に第2の誘電体層を形成する工程と、
前記画素領域及び前記周辺領域のうちの1つにおいて前記第2の誘電体層を除去する工程と、
前記画素領域と前記周辺領域のうちの一方が前記第1の誘電体層を含み、前記画素領域と前記周辺領域のうちの他方が前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層の両方を含むように、前記画素領域及び前記周辺領域において第2の電極層をパターン化する工程と、
を含む方法。
【請求項8】
前記第1の誘電体層が前記第2の誘電体層と異なる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の電極層が、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/シリサイド、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、及びHfOから単独で選択される材料で形成される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の電極層が、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリWN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSi、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のフォトセンサがフォトダイオード、フォトゲート、又は光導電体のうちの1つである、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記フォトダイオードがp−n−pフォトダイオードである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の誘電体層を除去する工程がフォトレジストマスキングプロセスを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の誘電体層を除去する工程が、ウェット又はドライエッチングプロセスを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の誘電体層を除去する工程が、前記画素領域から前記第2の誘電体層を除去することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の誘電体層を除去する工程が、前記周辺領域から前記第2の誘電体層を除去することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項18】
撮像装置であって、
半導体基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
前記撮像装置の画素領域及び周辺領域における前記基板上の第1の電極層と、
前記第1の電極層上の第1の誘電体層と、
前記第1の誘電体層上の第2の誘電体層と、
前記第2の誘電体層上の第2の電極層と、
を含む撮像装置。
【請求項19】
前記第1の電極層が、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/シリサイド、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記フォトセンサが、フォトダイオード、フォトゲート、又は光導電体のうちの1つである、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記第1の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、及びHfOから単独で選択される材料で形成される、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記第2の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、及びHfOから単独で選択される材料で形成される、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記第2の電極層が、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリWN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSi、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
撮像装置であって、
基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
前記基板の画素アレイ領域に形成された少なくとも1つの画素内コンデンサであって、前記少なくとも1つの画素内コンデンサが、第1の電極と、複数の第1の誘電体層と、第2の電極とを含む、前記少なくとも1つの画素内コンデンサと、
前記基板の周辺領域に形成された少なくとも1つの周辺コンデンサであって、前記周辺領域が前記画素アレイ領域に隣接し、前記少なくとも1つの周辺コンデンサが前記第1の電極、複数の第2の誘電体層、及び前記第2の電極を含む、前記少なくとも1つの周辺コンデンサと、
を含む、撮像装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つの画素内コンデンサの静電容量が、前記少なくとも1つの周辺コンデンサの静電容量と異なる、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つの画素内コンデンサの前記静電容量が、前記少なくとも1つの周辺コンデンサの前記静電容量より大きい、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つの周辺コンデンサの前記静電容量が、前記少なくとも1つの画素内コンデンサの前記静電容量より大きい、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記第1の電極が、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/シリサイド、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記複数の第1の誘電体層及び前記複数の第2の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、及びHfOから単独で選択される材料で形成される、請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記第2の電極層が、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリWN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSi、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項24に記載の装置。
【請求項31】
前記フォトセンサがフォトダイオード、フォトゲート、又は光導電体のうちの1つである、請求項24に記載の装置。
【請求項32】
前記フォトダイオードがp−n−pフォトダイオードである、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記複数の第1の誘電体層が、前記複数の第2の誘電体層と異なる、請求項24に記載の装置。
【請求項34】
前記複数の第1の誘電体層のうちの少なくとも1つが、前記複数の第2の誘電体層のうちの1つと異なる、請求項24に記載の装置。
【請求項35】
前記複数の第1の誘電体層が前記複数の第2の誘電体層と同様である、請求項24に記載の装置。
【請求項36】
前記撮像装置がCMOSイメージャである、請求項24に記載の装置。
【請求項37】
CMOSイメージャシステムであって、
(i)プロセッサと、
(ii)前記プロセッサに連結されたCMOS撮像装置と、
を含み、前記CMOS撮像装置が、
半導体基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
前記撮像装置の画素領域及び周辺領域における前記基板上の第1の電極層と、
前記第1の電極層上の第1の誘電体層と、
前記第1の誘電体層上の前記第2の誘電体層と、
前記第2の誘電体層上の第2の電極層と、
を含む、CMOSイメージャシステム。
【請求項38】
前記プロセッサが、信号増幅回路、行アドレッシング回路、列アドレッシング回路、ホワイトバランス回路、色補正回路、画像補正回路、及び欠陥補正回路を含む、請求項37に記載のCMOSイメージャシステム。
【請求項39】
CCD撮像装置であって、
半導体基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
前記撮像装置の画素領域及び周辺領域における前記基板上の第1の電極層と、
前記第1の電極層上の第1の誘電体層と、
前記第1の誘電体層上の第2の誘電体層と、
前記第2の誘電体層上の第2の電極層と、
を含む、CCD撮像装置。
【請求項40】
前記第1の電極層が、ポリ、ポリ/WSi、ポリ/WN/W、ポリ/シリサイド、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項39に記載のCCD撮像装置。
【請求項41】
前記第1の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、及びHfOを含む群から選択される材料で形成される、請求項39に記載のCCD撮像装置。
【請求項42】
前記第2の誘電体層が、酸化膜、窒化膜、Al、Ta、BST、金属酸化膜、HfOを含む群から選択される材料で形成される、請求項39に記載のCCD撮像装置。
【請求項43】
前記第2の電極層が、ポリシリコン、ポリ/TiSi、ポリ/WSi、ポリWN/W、ポリ/WN、ポリ/CoSi、及びポリ/MoSi、ポリ/金属、及び金属を含む群から選択される材料で形成される、請求項39に記載のCCD撮像装置。
【請求項44】
CCDイメージャシステムであって、
(i)プロセッサと、
(ii)前記プロセッサに連結されたCCD撮像装置と、
を含み、前記CCD撮像装置が、
半導体基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
前記撮像装置の画素領域及び周辺領域における前記基板上の第1の電極層と、
前記第1の電極層上の第1の誘電体層と、
前記第1の誘電体層上の前記第2の誘電体層と、
前記第2の誘電体層上の第2の電極層と、
を含み、前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層のうちの少なくとも1つが、前記画素領域と前記周辺領域とで異なることで、異なる画素内コンデンサ及び周辺コンデンサが形成される、CCDイメージャシステム。
【請求項45】
前記プロセッサが、信号増幅回路、行アドレッシング回路、列アドレッシング回路、ホワイトバランス回路、色補正回路、画像補正回路、及び欠陥補正回路を含む、請求項44に記載のCCDイメージャシステム。
【請求項46】
撮像装置であって、
基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
アレイ及び周辺領域における第1のタイプのコンデンサであって、前記アレイにおける前記第1のタイプのコンデンサが、前記周辺領域における前記第1のタイプのコンデンサと同じであり、前記第1のタイプのコンデンサが第1の電極、複数の第1の誘電体層、及び第2の電極を含む、前記第1のタイプのコンデンサと、
前記アレイ及び前記周辺領域における第2のタイプのコンデンサであって、前記第2のタイプのコンデンサが、前記第1の電極、複数の第2の誘電体層、及び前記第2の電極を含む、前記第2のタイプのコンデンサと、
を含む、撮像装置。
【請求項47】
撮像装置であって、
基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
アレイ及び周辺領域における第1のタイプのコンデンサであって、前記アレイにおける前記第1のタイプのコンデンサが、前記周辺領域内の前記第1のタイプのコンデンサと同じであり、前記第1のタイプのコンデンサが第1の電極、複数の第1の誘電体層、及び第2の電極を含む、前記第1のタイプのコンデンサと、
前記アレイ及び前記周辺領域における第2のタイプのコンデンサであって、前記アレイにおける前記第2のタイプのコンデンサが、前記周辺領域における前記第2のタイプのコンデンサと同じであり、前記第2のタイプのコンデンサが、前記第1の電極、複数の第2の誘電体層、及び前記第2の電極を含む、前記第2のタイプのコンデンサと、
を含む、撮像装置。
【請求項48】
撮像装置であって、
基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
アレイ及び周辺領域における第1のタイプのコンデンサであって、前記アレイにおける前記第1のタイプのコンデンサが、前記周辺領域における前記第1のタイプのコンデンサと同じであり、前記第1のタイプのコンデンサが、第1の電極、複数の第1の誘電体層、及び第2の電極を含む、前記第1のタイプのコンデンサと、
前記周辺領域における第2のタイプのコンデンサであって、前記第2のタイプのコンデンサが、前記第1の電極、複数の第2の誘電体層、及び前記第2の電極を含む、前記第2のタイプのコンデンサと、
を含む、撮像装置。
【請求項49】
CCDイメージャシステムであって、
(i)プロセッサと、
(ii)前記プロセッサに連結されたCCD撮像装置と、
を含み、前記CCD撮像装置が、
半導体基板と、
少なくとも1つのフォトセンサと、
アレイ及び周辺領域における第1のタイプのコンデンサであって、前記アレイにおける前記第1のタイプのコンデンサが、前記周辺領域における前記第1のタイプのコンデンサと同じであり、前記第1のタイプのコンデンサが、第1の電極、複数の第1の誘電体層、及び第2の電極を含む、前記第1のタイプのコンデンサと、
前記周辺領域における第2のタイプのコンデンサであって、前記第2のタイプのコンデンサが、前記第1の電極、複数の第2の誘電体層、及び前記第2の電極を含む、前記第2のタイプのコンデンサと、
を含む、CCDイメージャシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12(a)】
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【図12(b)】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2007−513495(P2007−513495A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536694(P2006−536694)
【出願日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/034370
【国際公開番号】WO2005/043625
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(591020009)マイクロン テクノロジー インコーポレイテッド (30)
【氏名又は名称原語表記】MICRON TECHNOLOGY,INCORPORATED
【Fターム(参考)】