説明

エクジソン受容体複合体を通して外因性遺伝子の発現を調節するためのキラルジアシルヒドラジンリガンド

本発明は、エクジソン受容体に基づく誘導性遺伝子発現システムの使用のための、ジアシルヒドラジンリガンドおよびキラルジアシルヒドラジンリガンドを提供する。従って本発明は、遺伝子治療、タンパク質および抗体の大量生産、細胞に基づくスクリーニングアッセイ、機能的ゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクス、ならびにトランスジェニック生物における形質の調節のような、遺伝子発現レベルの制御が望ましい用途に有用である。本発明の利点は、遺伝子発現調節のため、および使用者の要求に適した発現レベルを調整するための手段を提供することである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1


式中、Aはアルコキシ基、アリールアルキルオキシ基、またはアリールオキシ基を表し、Bは任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、RおよびRは互いに独立して任意に置換されたアルキル基、アリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基、または任意に置換されたヘテロアリール基を表す;
で表される化合物、あるいはその薬理学的に許容される塩、水和物、結晶形または非晶形。
【請求項2】
式2


式中、Aはアルコキシ基、アリールアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、Bは任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、かつRおよびRは互いに独立して任意に置換されたアルキル基、アリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基、または任意に置換されたヘテロアリール基を表すが、RおよびRは同じではなく、式中、RおよびRに関連する不斉炭素原子における無水の立体配置が主にSである;
で表される鏡像異性体の豊富な化合物、あるいはその薬理学的に許容される塩、水和物、結晶形または非晶形。
【請求項3】
式3


式中、Aはアルコキシ基、アリールアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、Bは任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、かつRおよびRは互いに独立して任意に置換されたアルキル基、アリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基、または任意に置換されたヘテロアリール基を表すが、RおよびRは同じではなく、式中、RおよびRに関連する不斉炭素原子における無水の立体配置が主にRである;
で表される鏡像異性体の豊富な化合物、あるいはその薬理学的に許容される塩、水和物、結晶形または非晶形。
【請求項4】
少なくとも50%の鏡像異性体過剰率を有する請求項2または3に記載の化合物。
【請求項5】
少なくとも75%の鏡像異性体過剰率を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
少なくとも85%の鏡像異性体過剰率を有する請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
少なくとも95%の鏡像異性体過剰率を有する請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
式中、Aは−OC(CH、−OCHPh、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、Bは任意に置換されたアリール基を表し、Rは任意に置換された(C−C)アルキル基、ヒドロキシ(C−C)アルキル基または任意に置換された(C−C)アルケニル基を表し、かつRは任意に置換された(C−C)アルキル基、アリール(C−C)アルキル基、任意に置換された(C−C)シクロアルキル基または任意に置換されたアリール基を表す;
で表される請求項2または3に記載の化合物。
【請求項9】
Aが任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表す、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】


式中、
3a、R3b、R3c、R3dおよびR3eは互いに独立して水素、ハロ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、任意に置換されたアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換されたアリール基、任意に置換されたヘテロアリール基、任意に置換された複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルチオ基、カルボキシアミド基、スルフォンアミド基、−COR、−SO、−N(R)COR、−N(R)SOまたは−N(R)C=N(R)−アミノ基から選択され;または
3aおよびR3bはまとまって、それらが付着する炭素原子と共に、シクロアルキル基または複素環基と融合した5、6、または7員環を形成するか;またはR3bおよびR3cはまとまって、それらが付着する炭素原子と共に、シクロアルキル基または複素環基と融合した5、6、または7員環を形成し;
4a、R4b、R4c、R5a、R5b、R6a、R6b、およびR6cは互いに独立して水素、ハロ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、任意に置換されたアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換されたアリール基、任意に置換されたヘテロアリール基、任意に置換された複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルチオ基、カルボキシアミド基、スルフォンアミド基、−COR、−SO、−N(R)COR、−N(R)SOまたは−N(R)C=N(R)−アミノ基から選択され;
XはOまたはSであり、Bは

で表され;かつ
3f、R3g、R3h、R3i、およびR3jは互いに独立して水素、ハロ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、任意に置換されたアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換されたアリール基、任意に置換されたヘテロアリール基、任意に置換された複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルチオ基、カルボキシアミド基、スルフォンアミド基、−COR、−SO、−N(R)COR、−N(R)SOまたは−N(R)C=N(R)−アミノ基から選択され;または
3fおよびR3gはまとまって、それらが付着する炭素原子と共に、シクロアルキル基または複素環基と融合した5、6、または7員環を形成するか;またはR3gおよびR3hはまとまって、それらが付着する炭素原子と共に、シクロアルキル基または複素環基と融合した5、6、または7員環を形成し;
式中、
は水素、ヒドロキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基、任意に置換されたヘテロアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはアリールアルキルオキシ基を表し;
はハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し;
は水素、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し;
は水素、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基、任意に置換されたヘテロアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、またはアミノ基を表し;
はハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリールアルキル基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基、任意に置換されたヘテロアリール基、またはアミノ基を表し;
は水素、アルキル基、アリール基、シアノ基、またはニトロ基を表す;
請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
式中、Rは(C−C)アルキル基、ヒドロキシ(C−C)アルキル基、または(C−C)アルケニル基を表し;かつ
は任意に置換された(C−C)アルキル基を表し;
式中、RおよびRに関連する不斉炭素原子における無水の立体配置が主にRである;
請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
式中、Aは

で表され、
3a、R3b、R3c、R3dおよびR3eは互いに独立して水素、ハロ基、(C−C)アルキル基、または(C−C)アルコキシ基で表され;かつ
3f、R3g、R3h、R3i、およびR3jは互いに独立して水素、ハロ基、(C−C)アルキル基、または(C−C)アルコキシ基で表される;
請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
少なくとも50%の鏡像異性体過剰率を有する請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
少なくとも75%の鏡像異性体過剰率を有する請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
少なくとも85%の鏡像異性体過剰率を有する請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
少なくとも95%の鏡像異性体過剰率を有する請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
(R)−N’−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3,5−ジメチル−ベンゾイル)−ヒドラジンカルボン酸ベンジルエステル;
(R)−N’−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3,5−ジメチル−ベンゾイル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル;
(R)−N’−(1−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ブチル)−N’−(3,5−ジメチル−ベンゾイル)−ヒドラジンカルボン酸ベンジルエステル;
(R)−N’−(1−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ブチル)−N’−(3,5−ジメチル−ベンゾイル)−ヒドラジンカルボン酸ベンジルエステル;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−エチル−3−メトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N’−ベンゾイル−N−(1−tert−ブチル−ブチル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−メチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−メトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−フルオロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−クロロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N’−(2−ブロモ−ベンゾイル)−N−(1−tert−ブチル−ブチル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3−メチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3−メトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3−クロロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(4−メチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(4−エチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(4−メトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(4−クロロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2,6−ジフルオロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2,6−ジクロロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3,4−ジメトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3,5−ジフルオロ−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3,5−ジメトキシ−4−メチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(4−メチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(5−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(5−エチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(ナフタレン−1−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(ナフタレン−2−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(チオフェン−2−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2,5−ジメチル−フラン−3−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3−メトキシ−2−メチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;
(R)−3,5−ジメトキシ−4−メチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(3−メトキシ−2−メチル−ベンゾイル)−ヒドラジド;または
(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N’−(4−エチル−ベンゾイル)−N−(1−フェネチル−ブト−3−エニル)−ヒドラジド
から選択される請求項3に記載の化合物。
【請求項18】
少なくとも95%の鏡像異性体過剰率を有する(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−エチル−3−メトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド、またはその薬理学的に許容される塩、水和物、結晶形または非晶形。
【請求項19】
少なくとも99%の鏡像異性体過剰率を有する(R)−3,5−ジメチル−安息香酸N−(1−tert−ブチル−ブチル)−N’−(2−エチル−3−メトキシ−ベンゾイル)−ヒドラジド、またはその薬理学的に許容される塩、水和物、結晶形または非晶形。
【請求項20】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項21】
請求項18または19に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項22】
式4


式中、Aはアリールアルキル基、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、Bは任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表し、Rは任意に置換されたアルキル基、アリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、任意に置換されたシクロアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基、任意に置換された複素環基、任意に置換されたアリール基または任意に置換されたヘテロアリール基を表すが、Rは−CRCHR10CR1112と同じではなく、かつR、R、R10、R11、およびR12は互いに独立して水素、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基から選択され、式中、Rが付着する不斉炭素原子はRまたはS異性体のどちらかの鏡像異性体が豊富である;
で表される化合物を調製するための方法であって、
a)式5


で表される化合物と式6
HC=N−NH−CO 式6
式中、XおよびYは互いに独立してO、あるいはRがアルキル基またはアリール基のNRであり、CおよびCは互いに独立してS立体配置の不斉炭素原子またはR立体配置の不斉炭素原子であり、R14およびR15は互いに独立してアルキル基またはアリール基であり、R13はハロ基、水素、アルキル基、アルコキシ基またはOSOCFであり、Rはアルキル基、アリールアルキル基またはアリール基であり、かつR、R、R、R10、R11、およびR12は上記と同じ意味である;
で表される化合物を、式7

で表される化合物を形成するために反応させる工程と、
b)式8

で表される化合物を形成するため、式7で表される化合物を還元する工程と、
c)式9


で表される化合物を形成するため、式8で表される化合物を、式B−CO−LGで表され、LGが脱離基である化合物と反応させる工程と、
d)式10


で表される化合物を形成するため、式9で表される化合物のRCO−残基を除去する工程、および
e)式4で表される化合物を形成するため、式10で表される化合物を、式A−CO−LGで表され、LGが脱離基である化合物と反応させる工程とを含む方法。
【請求項23】
式中、R、R、R10、R11、およびR12が水素を表す;
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
式中、XがNRであり、かつRがメチル基であり;YがOであり;R14がメチル基であり;R15がフェニル基であり;かつCおよびCのそれぞれがR立体配置である;
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
式中、XがNRであり、かつRがメチル基であり;YがOであり;R14がメチル基であり;R15がフェニル基であり;かつCおよびCのそれぞれがS立体配置である;
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項2または3に記載の化合物を調製するための方法であって、
a)式11

で表される化合物と式12

で表される化合物のケトンを、式13


式中、RおよびRは同じではない;
で表される化合物を形成するために反応させる工程と;
b)式S−14、または、式R−14

で表される化合物を形成するため、式13で表される化合物をキラル触媒の存在下で還元する工程;および
c)請求項2または3に記載の化合物を形成するため、式S−14またはR−14で表される化合物を、式B−CO−LGで表され、LGが脱離基である化合物と反応させる工程とを含む方法。
【請求項27】
Bが3,5−ジ−メチルフェニル基である請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
Aが2−エチル−3−メトキシフェニル基である請求項25または26に記載の方法。
【請求項29】
がtert−ブチル基である請求項25または26に記載の方法。
【請求項30】
ホスト細胞内で興味ある遺伝子の発現を調節する方法であって、該ホスト細胞が
i)DNA結合ドメイン、および
ii)グループH核内受容体リガンド結合ドメイン
を含む第1のポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチドを含む第1の組み換え遺伝子発現カセット、および
i)該DNA結合ドメインに結合可能な反応エレメント
ii)プロモーター、および
iii)該興味ある遺伝子
を含む第2の組み換え遺伝子発現カセットを含み、
該方法が該ホスト細胞を請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物と接触させることを含み、ここで該興味ある遺伝子の発現が調節される方法。
【請求項31】
リガンドを前記被験体の細胞内でエクジソン受容体複合体に接触させることを含む、トランスジェニック被験体における内在性または異種性遺伝子発現を調節するための方法であって、ここで前記細胞はさらに、リガンドと組み合わせたときの前記エクジソン受容体複合体に対するDNA結合配列を含み、かつエクジソン受容体複合体‐リガンド‐DNA結合配列複合体の形成が遺伝子の発現を誘導し、かつ前記リガンドが請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物であり、トランスジェニック被験体における内在性または異種性遺伝子発現が調節される方法。
【請求項32】
前記エクジソン受容体複合体がキメラエクジソン受容体複合体であり、かつ前記DNA結合配列がさらにプロモーターを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
該被験体が植物である、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
該被験体が動物である、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
該被験体が哺乳類である、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
該被験体がヒトである、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記細胞が自己細胞である、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
前記自己細胞が前記エクジソン受容体複合体および該エクジソン複合体に対するDNA結合配列を含み、かつ前記細胞が前記被験体をトランスジェニックにするため前記被験体内へ移植される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記移植が注射による、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記注射が腫瘍内へ行なわれる、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記リガンドが薬理学的に許容される担体を含む医薬組成物の一部として前記トランスジェニック被験体へ投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項42】
前記医薬組成物が経口投与される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記薬理学的に許容される担体が親油性溶媒を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
トランスジェニック被験体におけるトランス遺伝子発現の調節方法であって、ここで前記トランスジェニック被験体がトランス遺伝子発現の調節が可能な組み換えエクジソン受容体複合体を含み、該方法が前記被験体に請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項45】
(a)ホスト細胞内に遺伝子発現調節システムを導入する工程であって、該システムが
(i)ホスト細胞内で発現可能な第1の組み換え遺伝子発現カセットであって、
(a)その発現が調節されるべき遺伝子に結合する反応エレメントを認識するDNA結合ドメイン、および
(b)エクジソン受容体リガンド結合ドメイン
を含む第1のハイブリッドポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を含む、該第1の組み換え遺伝子発現カセット、
(ii)該ホスト細胞内で発現可能な第2の組み換え遺伝子発現カセットであって、
(a)トランス活性化ドメイン、および
(b)キメラレチノイドX受容体リガンド結合ドメイン
を含む第2のハイブリッドポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を含む、該第2の組み換え遺伝子発現カセット、および
(iii)ホスト細胞内で発現可能な第3の組み換え遺伝子発現カセットであって、
(a)第1のハイブリッドポリペプチドのDNA結合ドメインにより認識される反応エレメント、
(b)第2のハイブリッドポリペプチドのトランス活性化ドメインにより活性化されるプロモーター、および
(c)その発現が調節されるべき遺伝子
を含むポリヌクレオチド配列を含む、該第3の組み換え遺伝子発現カセットを含む工程、および
(b)ホスト細胞内に請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物を導入し、ここでホスト細胞内の遺伝子発現が調節される工程を含む、ホスト細胞内で遺伝子の発現を調節する方法。
【請求項46】
(a)請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物への曝露に実質的に非感受性であるホスト細胞を選択する工程、
(b)ホスト細胞内へ
(i)DNAコンストラクトであって、
(a)ポリペプチドをコードする外因性遺伝子、および
(b)該遺伝子が反応エレメントの制御下にある、反応エレメント
を含むコンストラクト、および
(ii)エクジソン受容体複合体であって、
a)該反応エレメントに結合するDNA結合ドメイン、
b)前記化合物の結合ドメイン、
c)トランス活性化ドメインを含む複合体、を導入する工程、および
(c)前記化合物へ該細胞を曝露し、ここでポリペプチドが産生される工程を含む、ポリペプチドを産生するための方法。
【請求項47】
前記エクジソン受容体複合体またはエクジソン受容体リガンド結合ドメインが変異を含む、請求項31〜44のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2010−531297(P2010−531297A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510324(P2010−510324)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/006757
【国際公開番号】WO2008/153801
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYREX
【出願人】(509019819)イントレクソン コーポレイション (4)
【Fターム(参考)】