説明

エストロゲン関連受容体−アルファに媒介される疾患の処置のためのアリーリデン

エストロゲン関連受容体アルファの調節によって媒介される疾患もしくは障害を処置するためにある種の複素環式アリーリデンアリールエーテル化合物を使用する治療方法が記述される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願へのクロスリファレンス】
【0001】
本願は、2004年7月14日に出願された米国仮出願第60/587,850号に優先権を請求する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、エストロゲン関連受容体アルファ(ERR−α)活性により媒介される病状、障害および症状の処置のためにある種の複素環式アリーリデンアリールエーテル化合物を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
核受容体は、転写因子のスーパーファミリーのメンバーである。このファミリーのメンバーは構造的類似性を共有し、そして多様な一連の生物学的作用を調節する(非特許文献1)。リガンドは、代謝、分化および生殖に関与する遺伝子を制御するこれらの転写因子を活性化するかもしくは抑制する(非特許文献2)。現在、ヒトゲノムプロジェクトはこのファミリーについて約48のメンバーを同定しており、そしてそれらの約28についてコグネイトリガンドが同定されている(非特許文献3)。このタンパク質ファミリーは、機能を失わずにファミリーのメンバー内で置き換えることのできるモジュラー構造ドメインからなる。典型的な核受容体は、超可変N末端、保存されたDNA結合ドメイン(DBD)、ヒンジ領域および保存されたリガンド結合ドメイン(LBD)を含有する。DBDの機能は、特定のDNA配列(NHR応答配列もしくはNRE)への受容体のターゲッティングであり、そしてLBDの機能はそのコグネイトリガンドの認識である。核受容体の配列内には、転写活性化に関与する領域がある。AF−1ドメインはN末端に位置しており、そして転写を構成的に活性化し(非特許文献4;非特許文献5)、一方、AF−2ドメインはLBD内に埋め込まれ、そしてその転写活性化はリガンド依存性である(非特許文献6)。核受容体はモノマー、ホモダイマーもしくはヘテロダイマーとして存在し、そして直列もしくは逆方向ヌクレオチド反復に結合することができる(非特許文献2;非特許文献7)。
【0004】
このファミリーのメンバーは、活性化されたもしくは抑制された基礎生物学的状態のいずれかで存在する。遺伝子活性化の基本的機序は、共調節タンパク質のリガンド依存的交換を伴う。これらの共調節タンパク質は、コアクチベーターもしくはコリプレッサーと呼ばれる(非特許文献8)。抑制された状態の核受容体はそのDNA応答配列に結合しており、そしてヒストンデアセチラーゼ(HDAC)を召集するコリプレッサータンパク質と会合している(非特許文献9)。アゴニストの存在下でコリプレッサーのコアクチベーターとの交換があり、それは今度はATP依存性クロマチン再構築複合体に集合する転写因子を召集する。ヒストンは過剰アセチル化され、ヌクレオソームをアンフォールディングさせ、そして抑制は軽減される。AF−2ドメインは、共調節タンパク質の交換のリガンド依存性分子スイッチとして働く。アゴニストの存在下でAF−2ドメインは構造遷移を受け、そしてコアクチベータータンパク質との相互作用のためのLBD上の面を提示する。アゴニストの不在下でもしくはアンタゴニストの存在下で、AF−2ドメインはコリプレッサータンパク質との相互作用を促進する面を提示する。コアクチベーターおよびコリプレッサーの両方のLBD上の相互作用面は重複し、そして転写因子のこのファミリーのメンバーにより共有される遺伝子活性化もしくは抑制の保存された分子機序を与える(非特許文献10)。
【0005】
核受容体の生物学的活性を調節する天然リガンドは、既知の核受容体のほぼ半分だけに
ついて同定されている。天然リガンドが同定されていない受容体は、「オーファン受容体」と呼ばれる(非特許文献3)。オーファン受容体と相互作用するリガンドもしくは化合物の発見は、生理機能および疾患における核受容体の役割の理解を促進し、そして新規治療方法の探求を容易にする。天然リガンドが同定されていないこれらの受容体のサブクラスは、エストロゲン関連受容体(ERR)についてである。
【0006】
オーファン受容体、ERR−αは、オーファン核受容体のエストロゲン受容体関連サブファミリーの3つの同定されたメンバー(ERR−α、β、γ)の最初のものである。ERRサブファミリーは、エストロゲン受容体(ER−αおよびER−β)に密接に関連する。ERR−αおよびERR−βは、低ストリンジェンシーハイブリダイゼーションスクリーニンングにより最初に単離され(非特許文献11)、続いて後にERR−γが発見された(非特許文献12)。ERRおよびERは配列類似性を共有し、最も高い相同性はそれらのDBDにおいて認められ(約60%)、そして全て古典的DNAエストロゲン応答配列と相互作用する。ERRおよびERはpS2、ラクトフェリン、アロマターゼおよびオステオポンチンを包含する標的遺伝子を共有し、そして共調節タンパク質を共有することが最近の生化学的証拠により示唆された(非特許文献13;非特許文献14;非特許文献15;非特許文献12;非特許文献16)。従って、ERRの主要機能の1つは、エストロゲン応答遺伝子の応答を調節することである。ステロイドホルモンエストロゲンの作用は、乳房、骨および子宮内膜において主に媒介される。従って、ERRと相互作用する化合物の同定は、骨関連疾患、乳癌および生殖の処置に利益を提供するはずである。
【0007】
ERR−αは、正常および乳癌組織の両方に存在することが示されている(非特許文献17)。正常な乳房組織におけるERR−αの主要機能はエストロゲン応答遺伝子のリプレッサーのものであることが報告されている(非特許文献15)。乳癌もしくは非エストロゲン反応性(ER−α陰性)である細胞系において、ERR−αは活性化状態であることが報告されている(非特許文献17)。従って、ERR−αと相互作用する化合物は、ER−α陰性でありそして古典的な抗エストロゲン治療に不応性である乳癌の処置に有用な薬剤であることができ、もしくは抗エストロゲン反応性乳癌の補助薬剤として用いることができる。これらの薬剤は、これらの特定の組織におけるERR−αの生物学的活性を減少することによりアンタゴニストとして働くことができる。
【0008】
多数の閉経後の女性は、エストロゲン生産の減少の結果である症状、骨粗鬆症を経験する。エストロゲンレベルの減少は、骨量減少の増加をもたらす(非特許文献18)。骨の発達への同化作用は、骨粗鬆症にかかっている閉経後患者へのエストロゲンの投与に関して認められているが(非特許文献19)、ER−αおよびER−βノックアウト動物は軽微な骨格異常を有し、ここで、エストロゲンの作用は典型的に媒介されるので、分子機序は不明である(非特許文献20;非特許文献21)。骨におけるERR−αの発現は、エストロゲンにより調節される(非特許文献22;非特許文献23)。ERR−αは、骨芽細胞分化段階を通して維持される。骨分化の認められているモデル、ラット頭蓋冠骨芽細胞におけるERR−αの過剰発現は骨結節形成の増加をもたらし、一方、ERR−αアンチセンスでのラット頭蓋冠骨芽細胞の処置は骨結節形成の減少をもたらす。ERR−αはまた、骨マトリックス形成に関与すると考えられるタンパク質、オステオポンチンも調節する(非特許文献23)。従って、ERR−αをその活性を増加することにより調節する化合物は、骨密度の再生に同化作用を有することができ、そして骨量減少を防ぐが同化作用を有さない現在の方法上に利益を提供する。そのような化合物は、2つの可能な機序:i)その活性を高めるかもしくは受容体の安定性を向上するタンパク質と受容体との会合を高めること;およびii)受容体の細胞内濃度を増加しそしてその結果としてその活性を増加することにより受容体の活性を高めることができる。逆に、異常な骨成長の結果である骨疾患に関して、ERR−αと相互作用しそしてその生物学的活性を減少する化合物は、骨成長を遅らせることによりこれらの疾患の処置に利益を提供することができる。コ
アクチベータータンパク質と受容体との会合の拮抗作用は、受容体の活性を減少する。
【0009】
ERR−αはまた、心臓、脂肪および筋肉組織にも存在し、そしてエネルギー恒常性、ミトコンドリア発生、肝臓糖新生とそして脂肪酸ベータ酸化に関与する遺伝子の調節において関係しているコアクチベーター、PGC−1コアクチベーターファミリーと転写活性複合体を形成する(非特許文献24)。ERR−αは、中鎖アシル−CoAデヒドロゲナーゼプロモーター(MCAD)の発現を調節する。中鎖アシル−CoAデヒドロゲナーゼは、脂肪酸ベータ酸化における最初の反応に関与する遺伝子である。脂肪組織においてERR−αはMCADの調節によってエネルギー消費を調節すると考えられている(非特許文献25;非特許文献26)。ラット頭蓋冠骨芽細胞でのアンチセンス実験において、骨結節形成の抑制に加えて、aP2およびPPAR−γを包含する脂肪細胞分化マーカーの増加があった(非特許文献27)。最近、ERR−αノックアウトモデルは、野生型に対して減少した脂肪質量を示したと記述されており、そして脂質生成およびエネルギー代謝に関与する遺伝子の発現レベルの改変がDNAチップ分析データにより示された(非特許文献28)。より最近では、ERR−αは、動脈硬化症に対する防御機序を有する遺伝子、内皮一酸化窒素合成酵素の発現を調節することが示されている(非特許文献29)。代謝恒常性および脂肪細胞への細胞の分化におけるERR−αの関与は、生化学的証拠により裏付けられる。従って、ERR−αと相互作用する化合物はエネルギー恒常性に影響を及ぼすことができ、従って、肥満症ならびに動脈硬化症および糖尿病を包含するメタボリック症候群関連疾患適応症の処置に利益を提供することができる(非特許文献30)。
【0010】
構造は報告されなかったが、臨床前のERR−αアンタゴニストを有することをX−Ceptor Therapeutics(San Diego,CA)は示唆している(非特許文献31)。Lion Bioscience AGは、癌、骨粗鬆症、肥満症、脂質障害および心臓血管障害を処置するためのそして受精能を調節するためのERR−αのアンタゴニストとしてのある種のピラゾール誘導体の使用を開示している(特許文献1)。
【特許文献1】欧州公開特許出願1398029
【非特許文献1】Olefsky,J.M.J.Biol.Chem.2001,276(40),36863−36864
【非特許文献2】Laudet,V.and H.Gronmeyer.The Nuclear Receptor Factbooks.2002,San Diego:Academic Press
【非特許文献3】Giguere,V.Endocrine Rev.1999,20(5),689−725
【非特許文献4】Rochette−Egly,C.et al.Cell 1997,90,97−107
【非特許文献5】Rochette−Egly,C.et al.Mol.Endocrinol.1992,6,2197−2209
【非特許文献6】Wurtz,J.M.et al.Nat.Struct.Biol.1996,3,87−94
【非特許文献7】Aranda,A.and A.Pascual.Physiol.Rev.2001,81(3),1269−1304
【非特許文献8】McKenna,L.J.et al.Endocrine Rev.1999,20,321−344
【非特許文献9】Jones,P.L.and Y.B.Shi.Curr.Top.Microbiol.Immunol.2003,274,237−268
【非特許文献10】Xu,H.E.et al.Nature 2002,415(6873),813−817
【非特許文献11】Giguere,V.et al.Nature 1988,331,91−94
【非特許文献12】Hong,H.et al.J.Biol.Chem.1999,274,22618−22626
【非特許文献13】Giguere,V.Trends in Endocrinol.Metab.2002,13,220−225
【非特許文献14】Vanacker,J.M.et al.EMBO J.1999,18,4270−4279
【非特許文献15】Kraus,R.J.et al.J.Biol.Chem.2002,272,24286−24834
【非特許文献16】Zhang,Z.and C.T.Teng.J.Biol.Chem.2000,275,20387−20846
【非特許文献17】Ariazi,E.A.et al.Cancer Res.2002,62,6510−6518
【非特許文献18】Turner,R.T.et al.Endocrine Rev.1994,15(3),275−300
【非特許文献19】Pacifici,R.J.Bone Miner.Res.1996,11(8),1043−1051
【非特許文献20】Korach,K.S.Science 1994,266,1524−1527
【非特許文献21】Windahl,S.H.et al.J.Clin.Invest.1999,104(7),895−901
【非特許文献22】Bonnelye,E.et al.Mol.Endocrin.1997,11,905−916
【非特許文献23】Bonnelye,E.et al.J.Cell Biol.2001,153,971−984
【非特許文献24】Kamei,Y.et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2003,100(21),12378−12383
【非特許文献25】Sladek,R.et al.Mol.Cell.Biol.1997,17,5400−5409
【非特許文献26】Vega,R.B.and D.P.Kelly.J.Biol.Chem.1997,272,31693−31699
【非特許文献27】Bonnelye,E.et al.Endocrinology 2002,143,3658−3670
【非特許文献28】Luo,J.et al.Mol.Cell.Biol.2003,23(22),7947−7956
【非特許文献29】Sumi,D.and L.J.Ignarro.Proc Natl.Acad.Sci.2003,100,14451−14456
【非特許文献30】Grundy,S.M.et al.Circulation 2004,109(3),433−438
【非特許文献31】The Knowledge Foundation 3rd Annual Orphan & Nuclear Receptors Meeting,San Diego,CA 10/2003
【発明の開示】
【0011】
[発明の要約]
本発明は式(I):
【0012】
【化1】

【0013】
[式中:
nは0もしくは1であり;
Zは−O−、−S−、>NHもしくは>NR(ここで、Rはアルキル、シクロアルキル、フェニルもしくはヘテロシクロアルキルである)であり;
Xはアリールもしくはヘテロアリール基であり;
は−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−O−アルキルおよび−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくはアルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−O−アルキルであり;
は−H、ハロ、−O−アルキル、−CN、−NOおよび−COOHよりなる群から選択され;そして
およびRは各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COO−アルキル、−(C=O)アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリールおよび−(C=O)ヘテロシクロアルキルよりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRはそれらが結合している炭素と一緒になって場合によりベンゾ縮合していてもよいヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し;ここで、各そのような部分は非置換であるかまたは−OH;=O;=S;場合により−OH、−O−アルキル、フェニル、−NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、ハロ、−CF、−COOHもしくは−COO−アルキルで置換されていてもよいアルキル;−O−アルキル;フェニル;−O−フェニル;ベンジル;−O−ベンジル;シクロアルキル;−O−シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−H、アルキルもしくは−(C=O)アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロシクロアルキル(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、>NHもしくは>N−アルキルで置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHもしくは=Oで置換されていてもよい)を形成する);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SOアルキル(ここで、Rは−Hもしくはアルキルである);−(C=O)アルキル;−(S=(O))アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R(ここで、RおよびRは上記に定義するとおりである);−SCF;ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOアルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される]
の化合物またはそのような化合物の製薬学的に許容しうる塩、製薬学的に許容しうるプロドラッグもしくは製薬学的に活性な代謝産物のERR−α活性により媒介される疾患、障害もしくは病状を処置するための有効量を患者(subject)に投与することを含んでなる、ERR−α活性により媒介される疾患、障害もしくは病状を患っているかもしくは該疾患、障害もしくは病状と診断された患者の処置方法に関する。
【0014】
好ましい態様において、本発明の製薬学的薬剤は骨関連疾患、骨形成、軟骨形成、軟骨損失、軟骨変性、軟骨損傷、強直性脊椎炎、慢性背部損傷、痛風、骨粗鬆症、骨溶解性骨転移(例えば、乳癌から)、多発性骨髄腫、軟骨肉腫、軟骨異形成、骨形成不全症、骨軟化症、パジェット病、リウマチ性多発筋痛、偽通風、関節炎、関節リウマチ、感染性関節炎、変形性関節症、乾癬性関節炎、反応性関節炎、小児関節炎、ライター症候群もしくは
反復性ストレス障害を処置するために用いられる。
【0015】
別の好ましい態様において、該薬剤は歯周病、慢性炎症性気道疾患、慢性気管支炎もしくは慢性閉塞性肺疾患を処置するために用いられる。
【0016】
さらなる好ましい態様において、該薬剤は抗エストロゲン治療に不応性の乳癌のような乳癌を処置するために用いられる。
【0017】
別の好ましい態様において、本発明の薬剤はメタボリック症候群、肥満症、エネルギー恒常性障害、糖尿病、脂質障害、心臓血管障害もしくはアテローム性動脈硬化症を処置するために用いられる。
【0018】
本発明のさらなる側面、態様、特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付の請求項から明らかである。
[詳細な記述および好ましい態様]
請求項において定義されるような本発明は、以下に定義される用語を包含する以下の記述を参照することによりさらに十分に理解される。
【0019】
本発明の方法において使用する好ましい化合物には、上記に定義されるような式(I)により表される化合物が包含される。
【0020】
好ましくは、Xは1個の環もしくは2個の縮合環(ここで、各環は5もしくは6個の環原子を有する)を有するアリールもしくはヘテロアリール基である。
【0021】
好ましい態様において、患者は、
nが上記に定義されるように0もしくは1であり;そして
Zが−O−であり;
Xが
【0022】
【化2】

【0023】
であり、ここで、
およびRが各々独立して−H;ハロ;−CN;−CF;−NO;−COOH;もしくは−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−OC3〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−OC3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−(C3〜8シクロアルキル)C1〜6アルキル、−(C3〜8シクロアルキル)C3〜8アルケニル、−C0〜8アルキルC(=O)C1〜8アルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、フェニル、−O−フェニル、ベンジル、−(5〜9員のヘテロシクロアルキル)C1〜6アルキル、−(フェニル)C1〜6アルキル、−COOC1〜6アルキルおよび−(C=O)N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から選択される部分であり;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NOおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換され;
が−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−OC1〜6アルキルおよ
び−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−OC1〜6アルキルであり;
が−H、ハロ、−OC1〜6アルキル、−CN、−NOおよび−COOHよりなる群から選択され;そして
およびRが各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、−C3〜7シクロアルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリールおよび−(C=O)(5〜9員のヘテロシクロアルキル)よりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRがそれらが結合している炭素と一緒になって場合によりベンゾ縮合していてもよい5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;=O;=S;場合により−OH、−OC1〜6アルキル、フェニル、−NH、−NH(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル)、ハロ、−CF、−COOHもしくは−COOC1〜6アルキルで置換されていてもよい−C1〜6アルキル;−OC1〜6アルキル;フェニル;−Oフェニル;ベンジル;−Oベンジル;−C3〜6シクロアルキル;−OC3〜6シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−H、−C1〜6アルキルもしくは−(C=O)C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員のヘテロシクロアルキル環(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、>NHもしくは>N(C1〜4アルキル)で置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHもしくは=Oで置換されていてもよい)を形成する);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SO1〜6アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである);−(C=O)C1〜6アルキル;−(S=(O))−C1〜6アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R(ここで、RおよびRは上記に定義するとおりである);−SCF;ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
式(I)の化合物を投与することにより処置される。
【0024】
さらに好ましい態様において、患者は式(II):
【0025】
【化3】

【0026】
[式中、R、R、n、Z、R、R、RおよびRは本明細書に定義するとおりである]
により表される化合物を投与することにより処置される。
【0027】
なおさらに好ましい態様において、患者は、
nが0もしくは1であり;
Zが−O−、−S−、>NHもしくは>NR(ここで、Rはアルキル、−C1〜6シクロアルキル、フェニルもしくは5〜9員のヘテロシクロアルキルである)であり;
およびRが各々独立して−H、ハロ、−CN、−CF、−NOもしくは−COOH、または−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−
OC3〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−OC3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−(C3〜8シクロアルキル)C1〜6アルキル、−(C3〜8シクロアルキル)−C3〜8アルケニル、−C0〜8アルキルC(=O)C1〜8アルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、フェニル、−O−フェニル、ベンジル、−(5〜9員のヘテロシクロアルキル)C1〜6アルキレン、−(フェニル)C1〜6アルキル、−COOC1〜6アルキルおよび−(C=O)N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から選択される部分であり;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NOおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換され;
が−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−OC1〜6アルキルおよび−NR(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−OC1〜6アルキルであり;
が−H、−OCHもしくは−Clであり;そして
およびRが各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、−C3〜7シクロアルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリールおよび−(C=O)(5〜9員のヘテロシクロアルキル)よりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRがそれらが結合している炭素と一緒になって5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;−C1〜6アルキル;−OC1〜6アルキル;−Oフェニル;ベンジル;−Oベンジル;−C3〜6シクロアルキル;−OC3〜6シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−H、−C1〜6アルキル、−C1〜6アルケニルもしくは−(C=O)C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員のヘテロシクロアルキル環(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、=N−、>NHもしくは>N(C1〜4アルキル)で置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHもしくは=Oで置換されていてもよい)を形成する);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SO1〜6アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである);−(C=O)C1〜6アルキル;−(S=(O))−C1〜6アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R(ここで、RおよびRは上記に定義するとおりである);−SCF;ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
式(II)の化合物ならびに該化合物の製薬学的に許容しうる塩、製薬学的に許容しうるプロドラッグおよび製薬学的に活性な代謝産物を投与することにより処置される。
【0028】
なおさらに好ましい態様において、患者は、
nが0もしくは1であり;
Zが−O−であり;
およびRが各々独立して−H、−ハロ、−CN、−CF、−NOもしくは−COOH、または−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、−C3〜7シクロアルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−COOC1〜6アルキル、−(C=O)N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から選択される部分であり、ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NOおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換され;
が−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−OC1〜6アルキルもし
くは−NR(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−OC1〜6アルキルであり;
が−Hもしくは−Clであり;そして
およびRが各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、−C3〜7シクロアルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリール、−(C=O)(5〜9員のヘテロシクロアルキル)よりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRがそれらが結合している炭素と一緒になって
【0029】
【化4】

【0030】
よりなる群から選択される5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し、ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;−C1〜4アルキル;−OC1〜3アルキル;フェニル;ベンジル;−C3〜6シクロアルキル;−OC3〜6シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員のヘテロシクロアルキル環(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、=N−、>NHもしくは>N(C1〜4アルキル)で置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHで置換されていてもよい)を形成することができる);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SO1〜6アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである);−(C=O)C1〜6アルキル;−(S=(O))−C1〜6アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R;−ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
式(II)の化合物を投与することにより処置される。
【0031】
なおさらに好ましい態様において、患者は、
nが0もしくは1であり;
Zが−O−であり;
およびRが各々独立して−H、−OCH、−F、−Cl、−CN、−CF、−NOおよび−COOCHよりなる群から選択され;
が−Hもしくは−OCHであり;
が−Hもしくは−Clであり;そして
およびRが各々独立して−CN;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)フェニルおよび3−ピラゾリルよりなる群から選択される部分であるか;またはR
およびRがそれらが結合している炭素と一緒になって、各々非置換であるかまたは−OH、−C1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、フェニル、−C3〜6シクロアルキル、−OC3〜6シクロアルキル、−CN、−NO、−NH、−N(C1〜3アルキル)、−N−ピペリジニル、−N−モルホリニル、−N−チオモルホリニル、−(C=O)N(C1〜3アルキル)、−(N−R)SO1〜3アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである)、−(C=O)C1〜3アルキル、−(S=(O))−C1〜3アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である)、−SON(C1〜3アルキル)、−ハロ、−CF、−OCF、−COOHおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
【0032】
【化5】

【0033】
よりなる群から選択される5〜9員の複素環式もしくは炭素環式部分を形成する
式(II)の化合物を投与することにより処置される。
【0034】
なおさらに好ましい態様において、患者は、
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−[1−シアノ−2−(4−フェノキシ−フェニル)−ビニル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−[2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−フェニル)−1−シアノ−ビニル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
2−アミノ−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン;
4−[4−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
2−アミノ−5−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ
−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
5−[3−クロロ−5−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;
5−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
{5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2,4−ジオキソ−チアゾリジン−3−イル}−酢酸エチルエステル;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
3−ブチル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−フェノキシ−ベンジリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[3−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−マロノニトリル;
2−ベンゼンスルホニル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
2−シアノ−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリル酸エチルエステル;
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−チオフェン−2−イル−アクリロニトリル;
2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−ピリジン−2−イル−アクリロニトリル;
2−ベンゾイル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
4,4,4−トリフルオロ−2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−1−チオフェン−2−イル−ブタン−1,3−ジオン;
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン;
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−4H−イソオキサゾール−5−オン;
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン;
4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
3−エチル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン;
5−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリ
デン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン;および
2−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン
よりなる群から選択される化合物もしくは複数の化合物を投与することにより処置される。
【0035】
なおさらに好ましい態様において、患者は5−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオンおよび5−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオンよりなる群から選択される化合物もしくは複数の化合物を投与することにより処置される。
【0036】
本発明の方法において有用な製薬学的薬剤にはまた、式(I)もしくは(II)の化合物の製薬学的に許容しうる塩、プロドラッグおよび活性代謝産物も包含される。
【0037】
本明細書において用いる場合、「包含する」および「含んでなる」という用語は、それらの開放された(open)限定されない意味で本明細書において用いられる。
【0038】
「アルキル」という用語は、鎖に1〜12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基をさす。典型的なアルキル基には、メチル(Me、これはまた/で構造的に表されることもできる)、エチル(Et)、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル(tBu)、ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシルなどが包含される。「アルキレン」という用語は、鎖に1〜12個の炭素原子を有する2価の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基をさす。典型的なアルキレン基には、メチレン、エチレン、プロピレンなどが包含される。
【0039】
「アルケニル」という用語は、鎖に2〜12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状アルケニル基をさす。実例となるアルケニル基には、プロプ−2−エニル、ブト−2−エニル、ブト−3−エニル、2−メチルプロプ−2−エニル、ヘキシ−2−エニルなどが包含される。
【0040】
「アルキニル」という用語は、鎖に2〜12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状アルキニル基をさす。実例となるアルキニル基には、プロプ−2−イニル、ブト−2−イニル、ブト−3−イニル、2−メチルブト−2−イニル、ヘキシ−2−イニルなどが包含される。
【0041】
「アリール」(Ar)という用語は、環当たり3〜12個の環原子を有する単環式、または縮合もしくはスピロ多環式、芳香族炭素環(全て炭素である環原子を有する環構造)をさす。アリール基の説明に役立つ実例には、以下の部分:
【0042】
【化6】

【0043】
などが包含される。
【0044】
「ヘテロアリール」(heteroAr)という用語は、環当たり3〜12個の環原子を有する単環式、または縮合もしくはスピロ多環式、芳香族複素環(炭素原子ならびに窒素、酸素および硫黄へテロ原子から選択される環原子を有する環構造)をさす。アリール基の説明に役立つ実例には、以下の部分:
【0045】
【化7】

【0046】
などが包含される。
【0047】
「シクロアルキル」という用語は、環当たり3〜12個の環原子を有する飽和したもしくは部分的に飽和した、単環式または縮合もしくはスピロ多環式、炭素環をさす。シクロアルキル基の説明に役立つ実例には、以下の部分:
【0048】
【化8】

【0049】
などが包含される。
【0050】
「ヘテロシクロアルキル」は、飽和しているかもしくは部分的に飽和しそしてC原子ならびにN、OおよびSヘテロ原子から選択される環当たり3〜12個の環原子を有する単環式、または縮合もしくはスピロ多環式、環構造をさす。ヘテロシクロアルキル基の説明に役立つ実例には:
【0051】
【化9】

【0052】
などが包含される。
【0053】
「ハロゲン」という用語は、塩素、フッ素、臭素もしくはヨウ素を表す。「ハロ」という用語は、クロロ、フルオロ、ブロモもしくはヨードを表す。
【0054】
「置換された」という用語は、特定の基もしくは部分が1個もしくはそれ以上の置換基を有することを意味する。「非置換の」という用語は、特定の基が置換基を有さないことを意味する。「場合により置換されていてもよい」という用語は、特定の基が非置換であ
るかまたは1個もしくはそれ以上の置換基で置換されることを意味する。
【0055】
式(I)および(II)の各々は、構造式により表される構造を有する化合物ならびにある種のバリエーションもしくは形態を表すものとする。特に、式(I)もしくは(II)の化合物は不斉中心を有し、従って、異なる鏡像異性体で存在し得る。該式の化合物の全ての光学異性体および立体異性体、ならびにその混合物は、該式の範囲内と考えられる。式(I)もしくは(II)の化合物に関して、本発明にはラセミ化合物、1つもしくはそれ以上の鏡像異性体、1つもしくはそれ以上のジアステレオマー形態、またはその混合物の使用が包含される。
【0056】
さらに、式(I)もしくは(II)により表されるある種の構造は、幾何異性体(すなわち、シスおよびトランス異性体)としてもしくは互変異性体として存在し得る。さらに、式(I)は、そのような化合物の水和物、溶媒和物および多形体、ならびにその混合物を表すものとする。
【0057】
式(I)および(II)はまた、各々、化合物の同位体標識形態も表すものとする。同位体標識化合物は、1個もしくはそれ以上の原子が天然に通常存在する原子質量もしくは質量数と異なる原子質量もしくは質量数を有する原子で置き換えられることを除いて式(I)もしくは(II)により表される構造を有する。本発明の化合物に導入することができる同位体の例には、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clのような、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体が包含される。本発明の様々な同位体標識化合物、例えばH、11Cおよび14Cのような放射性同位体が導入されるものは、薬剤もしくは基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化(すなわち、H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、それらの製造の容易さおよび検出能のために特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、H)のようなより重い同位体での置換は、より大きい代謝安定性、例えば増加したインビボ半減期もしくは減少した用量要求によりもたらされるある種の治療利点を与えることができる。本発明の式(I)の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは、一般に、非同位体標識試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることによってスキームにもしくは下記の実施例および製造に開示される方法を実施することにより製造することができる。
【0058】
本発明にはまた、式(I)もしくは(II)により表される化合物の製薬学的に許容しうる塩も包含される。「製薬学的に許容しうる塩」は、有毒でないか、生物学的に不耐性でないか、もしくはそうでなければ生物学的に不適切でない式(I)により表される化合物の遊離の酸もしくは塩基の塩を意味するものとする。好ましい製薬学的に許容しうる塩は、過度の毒性、刺激もしくはアレルギー反応なしに薬理学的に有効でありそして患者の組織との接触に適当なものである。式(I)の化合物は十分に酸性の基、十分に塩基性の基、もしくは両方のタイプの官能基を有し、従って、多数の無機もしくは有機塩基ならびに無機および有機酸と反応して、製薬学的に許容しうる塩を形成し得る。典型的な製薬学的に許容しうる塩には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩およびマンデル酸塩が包含される。
【0059】
式(I)もしくは(II)の化合物が塩基である場合、所望の製薬学的に許容しうる塩は、当該技術において利用可能な任意の適当な方法、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸、リン酸などのような無機酸でのまたは酢酸、フェニル酢酸、プロピオン酸、ステアリン酸、乳酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、イセチオン酸、コハク酸、吉草酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、グルクロン酸もしくはガラクツロン酸のようなピラノシジル酸、マンデル酸、クエン酸もしくは酒石酸のようなアルファ−ヒドロキシ酸、アスパルギン酸もしくはグルタミン酸のようなアミノ酸、安息香酸、2−アセトキシ安息香酸もしくは桂皮酸のような芳香族酸、ラウリルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸もしくはエタンスルホン酸のようなスルホン酸などのような有機酸での遊離塩基の処理により製造することができる。
【0060】
式(I)もしくは(II)の化合物が酸である場合、所望の製薬学的に許容しうる塩は、任意の適当な方法、例えば、アミン(第一級、第二級もしくは第三級)、アルカリ金属水酸化物もしくはアルカリ土類金属水酸化物などのような、無機もしくは有機塩基での遊離酸の処理により製造することができる。適当な塩の説明に役立つ実例には、グリシンおよびアルギニンのようなアミノ酸、アンモニア、炭酸塩、重炭酸塩、第一級、第二級および第三級アミン、ならびにベンジルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンのような環状アミン由来の有機塩、ならびにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウム由来の無機塩が包含される。
【0061】
本発明はまた、式(I)および(II)により表される化合物の製薬学的に許容しうるプロドラッグを用いる処置方法にも関する。「プロドラッグ」という用語は、患者への投与後に、加溶媒分解もしくは生理的条件(例えば、生理的pHにされるとプロドラッグは、式(I)もしくは(II)の化合物に転化される)のような化学的もしくは生理的プロセスによってインビボで化合物を生じる特定の式の化合物の前駆体を意味する。「製薬学的に許容しうるプロドラッグ」は、有毒でないか、生物学的に不耐性でないか、もしくはそうでなければ患者への投与に生物学的に不適当でないプロドラッグである。
【0062】
典型的なプロドラッグには、式(I)もしくは(II)の化合物の遊離のアミノ、ヒドロキシもしくはカルボン酸基にアミドもしくはエステル結合によって共有結合で結合している、アミノ酸残基または2個もしくはそれ以上の(例えば、2、3もしくは4個の)アミノ酸残基のポリペプチド鎖を有する化合物が包含される。アミノ酸残基の例には、3文字記号で一般に表される20個の天然に存在するアミノ酸ならびに4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、デスモシン(demosine)、イソデスモシン(isodemosine)、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、オルニチンおよびメチオニンスルホンが包含される。
【0063】
プロドラッグのさらなるタイプは、例えば、アミドもしくはアルキルエステルとして式(I)もしくは(II)の構造の遊離カルボキシル基を誘導体化することにより製造することができる。典型的なアミドには、アンモニア、第一級C1〜6アルキルアミンおよび第二級ジ(C1〜6アルキル)アミン由来のものが包含される。第二級アミンには、少なくとも1個が窒素原子である1〜3個のヘテロ原子を有する5もしくは6員のヘテロシクロアルキルもしくはヘテロアリール環部分が包含される。好ましいアミドは、アンモニア、C1〜3アルキル第一級アミンおよびジ(C1〜2アルキル)アミン由来である。本発明の典型的なエステルには、C1〜7アルキル、C5〜7カルボサイクリル、フェニルお
よびフェニル(C1〜6アルキル)エステルが包含される。好ましいエステルには、メチルエステルが包含される。プロドラッグはまた、Advanced Drug Delivery Reviews,1996,19,115に概説されるもののような方法に従って、ヘミサクシネート、リン酸エステル、ジメチルアミノアセテートおよびホスホリルオキシメチルオキシカルボニルを含む基を用いて離ヒドロキシ基を誘導体化することにより製造することもできる。ヒドロキシおよびアミノ基のカルバメート誘導体もまた、プロドラッグをもたらす。ヒドロキシ基のカーボネート誘導体、スルホン酸エステルおよび硫酸エステルもまた、プロドラッグを与える。(アシルオキシ)メチルおよび(アシルオキシ)エチルエーテルとしてのヒドロキシ基の誘導体化(ここで、アシル基は、場合により1個もしくはそれ以上のエーテル、アミンもしくはカルボン酸官能基で置換されていてもよいアルキルエステルであることができ、またはここで、アシル基は上記のようなアミノ酸エステルである)もまた包含される。このタイプのプロドラッグは、J.Med.Chem.1996,39,10に記載のとおり製造することができる。遊離アミンはまた、アミド、スルホンアミドもしくはホスホンアミドとして誘導体化することもできる。これらのプロドラッグ部分は全てエーテル、アミンおよびカルボン酸官能基を含む基を合体させる(incorporate)ことができる。
【0064】
製薬学的活性代謝産物もまた、本発明の方法において用いることができる。「製薬学的活性代謝産物」は、式(I)もしくは(II)の化合物またはその塩の体における代謝の薬理活性生成物を意味する。化合物のプロドラッグおよび活性代謝産物は、当該技術分野において既知である日常的な技術を用いて決定することができる。例えば、Bertolini et al.,J.Med.Chem.1997,40,2011−2016;Shan et al.,J.Pharm.Sci.86(7),765−767;Bagshawe,Drug Dev.Res.1995,34,220−230;Bodor,Advances in Drug Res.1984,13,224−331;Bundgaard,Design of Prodrugs(Elsevier Press 1985);およびLarsen,Design and Application of Prodrugs,Drug Design and Development(Krogsgaard−Larsen et al.,eds.,Harwood Academic Publishers,1991)を参照。
【0065】
本発明の式(I)および(II)により表される化合物ならびにそれらの製薬学的に許容しうる塩、製薬学的に許容しうるプロドラッグおよび製薬学的活性代謝産物(集合的に「薬剤」)は、本発明の方法においてエストロゲン関連受容体アルファモジュレーターとして有用である。好ましい薬剤は、ERR−αアンタゴニストである。該薬剤は、骨関連疾患、乳癌(例えば、エストロゲン治療に不応性であると診断される)および肥満症の処置もしくは予防のために本発明の方法において用いることができる。
【0066】
従って、製薬学的薬剤は、ERR−α活性によって媒介される障害もしくは症状を診断されるかもしくは患っている患者を処置するために用いられる。好ましくは、該処置は、受容体の安定化の増加によってERR−αの活性を増加することにより障害もしくは症状を処置するために十分な量を患者に投与することを含んでなる。「処置する」もしくは「処置すること」という用語は、本明細書において用いる場合、ERR−α活性の調節によって治療もしくは予防利益をもたらす目的のための患者への本発明の薬剤もしくは組成物の投与をさすものとする。処置することには、障害もしくは症状、またはそのような障害もしくは症状の1つもしくはそれ以上の症候を回復に向かわせること、改善すること、軽減すること、その進行を抑制すること、その重度を軽くすること、もしくは予防することが包含される。「患者」という用語は、ヒトのような哺乳類患者をさす。
【0067】
従って、本発明は骨関連疾患、骨形成、軟骨形成、軟骨損失、軟骨変性、軟骨損傷、強
直性脊椎炎、慢性背部損傷、痛風、骨粗鬆症、骨溶解性骨転移(例えば、乳癌から)、多発性骨髄腫、軟骨肉腫、軟骨異形成、骨形成不全症、骨軟化症、パジェット病、リウマチ性多発筋痛、偽通風、関節炎、関節リウマチ、感染性関節炎、変形性関節症、乾癬性関節炎、反応性関節炎、小児関節炎、ライター症候群、反復性ストレス障害、歯周病、慢性炎症性気道疾患、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、乳癌(例えば、抗エストロゲン治療に不応性の乳癌)、メタボリック症候群、肥満症、エネルギー恒常性障害(disorders of energy,homeostasis)、糖尿病、脂質障害、心臓血管障害もしくはアテローム性動脈硬化症のような、ERR−α活性によって媒介される障害もしくは症状を診断されるかもしくは患っている患者を処置するために製薬学的薬剤を用いる方法に関する。
【0068】
本発明の処置方法において、本発明の製薬学的薬剤の有効量がそのような障害もしくは症状を患っているかもしくは有すると診断される患者に投与される。「有効量」は、処置を受けている患者において所望の治療もしくは予防利益をもたらすために一般に十分な量もしくは用量を意味する。
【0069】
本発明の薬剤の有効量もしくは用量は、モデリング、用量増加研究もしくは臨床試験のような日常的方法により、そして日常的因子、例えば投与もしくは薬剤送達の形態もしくは経路、薬剤の薬物動態学、障害もしくは症状の重度および経過、患者の以前のもしくは継続中の治療、患者の健康状態および薬剤への応答、ならびに処置する医師の判断を考慮に入れることにより確かめることができる。典型的な用量は、単回もしくは分割投与単位(例えば、BID、TID、QID)において、1日につき患者の体重のkg当たり約0.001〜約200mg、好ましくは約0.05〜100mg/kg/日もしくは約1〜35mg/kg/日の範囲においてである。70kgのヒトでは、実例となる投与量は約0.05〜約7g/日もしくは約0.2〜約2.5g/日である。
【0070】
いったん患者の症状の改善が起こると、用量を予防もしくは維持処置用に調整することができる。例えば、投薬量もしくは投与の頻度、または両方は、所望の治療もしくは予防効果が維持されるレベルまで、症候の関数として減らすことができる。もちろん、症候が適切なレベルまで軽減されている場合、処置は終わることができる。しかしながら、患者は、症候の任意の再発の際に長期ベースで間欠的処置を必要とし得る。
【0071】
本発明の薬剤は、本発明の製薬学的組成物を調合するために、単独でまたは1つもしくはそれ以上の他の有効成分と組み合わせて用いられる。本発明の製薬学的組成物は:式(I)もしくは式(II)の化合物ならびにその製薬学的に許容しうる塩、エステル、アミド、プロドラッグおよび活性代謝産物から選択される製薬学的薬剤の有効量;ならびに製薬学的に許容しうる賦形剤を含んでなる。
【0072】
「製薬学的に許容しうる賦形剤」は、薬理学的組成物に加えられるかまたはそうでなければ製薬学的薬剤の投与を容易にするためにそしてそれと適合する賦形剤、担体もしくは希釈剤として用いられる、不活性物質のような、有毒でないか、生物学的に不耐性でないか、もしくはそうでなければ患者への投与に生物学的に不適当でない物質をさす。賦形剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖およびタイプの澱粉、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油およびポリエチレングリコールが包含される。
【0073】
製薬学的薬剤の1つもしくはそれ以上の投与単位を含有する製薬学的組成物の送達形態は、当業者に既知である適当な製薬学的賦形剤および配合技術を用いて製造することができる。組成物は、経口、非経口、直腸、局所もしくは眼球経路によりまたは吸入により本発明の方法において投与することができる。
【0074】
製剤は、錠剤、カプセル剤、サシェ(sachet)、糖衣錠、散剤、顆粒剤、ロゼンジ、再構成用の粉末、液状製剤もしくは座薬の形態であることができる。好ましくは、組成物は静脈内注入、局所投与もしくは経口投与用に調合される。
【0075】
経口投与には、本発明の化合物は錠剤もしくはカプセル剤の形態で、または液剤、乳剤もしくは懸濁剤として提供することができる。経口組成物を製造するために、薬剤は例えば毎日約0.05〜約50mg/kg、もしくは毎日約0.05〜約20mg/kg、もしくは毎日約0.1〜約10mg/kgの投薬量をもたらすように調合することができる。
【0076】
経口錠剤は、不活性希釈剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、甘味料、香料、着色剤および防腐剤のような製薬学的に許容しうる賦形剤と混合した有効成分を含むことができる。適当な不活性増量剤には、炭酸ナトリウムおよびカルシウム、リン酸ナトリウムおよびカルシウム、ラクトース、澱粉、糖、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールなどが包含される。典型的な液状経口賦形剤には、エタノール、グリセロール、水などが包含される。澱粉、ポリビニル−ピロリドン(PVP)、澱粉グリコール酸ナトリウム、微晶質セルロースおよびアルギン酸は、適当な崩壊剤である。結合剤には、澱粉およびゼラチンを包含することができる。潤滑剤は、存在する場合、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸もしくはタルクであることができる。所望に応じて、錠剤は、胃腸管における吸収を遅らせるためにモノステアリン酸グリセリルもしくはジステアリン酸グリセリルのような物質で被覆することができ、または腸溶コーティングで被覆することができる。
【0077】
経口投与用のカプセル剤には、ハードおよびソフトゼラチンカプセル剤が包含される。ハードゼラチンカプセル剤を製造するために、有効成分を固形、半固形もしくは液状希釈剤と混合することができる。ソフトゼラチンカプセル剤は、有効成分を水、ピーナッツ油もしくはオリーブ油のような油、流動パラフィン、短鎖脂肪酸のモノおよびジグリセリドの混合物、ポリエチレングリコール400またはプロピレングリコールと混合することにより製造することができる。
【0078】
経口投与用の液体は、懸濁剤、液剤、乳剤もしくはシロップ剤の形態であることができ、または使用前の水もしくは他の適当な賦形剤での再構成用の乾燥製品として与えることができる。そのような液状組成物は、場合により:沈殿防止剤(例えば、ソルビトール、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルなど);非水性賦形剤、例えば油(例えば、扁桃油もしくはヤシ油)、プロピレングリコール、エチルアルコールもしくは水;防腐剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸);レシチンのような湿潤剤;および所望に応じて、香料もしくは着色剤のような製薬学的に許容しうる賦形剤を含有してもよい。
【0079】
本発明の薬剤はまた、非経口経路により投与することもできる。例えば、組成物は、座薬として直腸投与用に調合することができる。静脈内、筋肉内、腹腔内もしくは皮下経路を包含する非経口用途には、本発明の薬剤は、適切なpHおよび等張性に調節した滅菌水性溶液もしくは懸濁液においてまたは非経口的に許容しうる油において提供することができる。適当な水性賦形剤には、リンガー溶液および等張塩化ナトリウムが包含される。そのような形態は、アンプルもしくは使い捨て注入装置のような単一用量形態において、適切な用量を引き出すことができるバイアルのような複数用量形態において、または注入可能な製剤を調製するために使用することができる固形形態もしくは予備濃縮物において与えられる。実例となる注入用量は、数分〜数日である期間にわたって製薬学的担体と混ぜて、約1〜1000μg/kg/分の薬剤であることができる。
【0080】
局所投与には、薬剤は、賦形剤に対して約0.1%〜約10%の薬剤の濃度で製薬学的担体と混合することができる。本発明の薬剤を投与する別の形態は、経皮送達に影響を与えるためにパッチ製剤を利用することができる。
【0081】
あるいはまた薬剤は、経鼻もしくは経口経路によって、吸入により、例えば、適当な担体も含有するスプレー製剤において本発明の方法で投与することができる。
【0082】
本発明の方法において有用な典型的な薬剤は、以下のそれらの一般的な製造のための実例となる合成スキームおよびその後に続く特定の実施例を参照することによりここに記述される。簡潔にするために、以下に引用する参考文献の開示は、引用することにより本明細書に組み込まれる。
【0083】
【化10】

【0084】
ZがOもしくはSであるアルデヒド(V)は、DMFのような極性非プロトン性溶媒中で、炭酸カリウムもしくはカリウムtert−ブトキシドのような適当な塩基の存在下で、フェノールもしくはチオール(IV)でのフッ化アリール(III)の処理により製造することができる。反応は、約50℃〜約100℃の間の温度に加熱することを必要とし得る。次に、式(V)のアルデヒドは、以下のスキームAおよびBに記載のとおり式(I)の化合物に転化することができる。
【0085】
【化11】

【0086】
式(VI)のアミンは、適当に保護されたベンゼン誘導体(VII)(ここで、Xはブロミド、クロリド、ヨージド、トリフレートなどである)とカップリングすることができる。Pd(OAc)もしくはPd(dba)のようなパラジウム触媒、またはCu(I)IもしくはCuOAcのような銅触媒を用いることができる。任意の添加剤には、CsCO、NaOtBu、KPO、dppfおよびBINAPもしくは他のキレートホスフィンが包含される。典型的な溶媒はトルエンである。アセタールとしてここに示されるアルデヒド保護基は、p−トリエンスルホン酸、HClもしくはショウノウスルホン酸のような弱酸性条件下で取り除くことができる。式(VIII)の得られるベンズアルデヒドは、スキームAおよびBに従って式(I)の化合物に転化することができる。
【0087】
【化12】

【0088】
式(X)の中間体アルデヒドは、適当に置換されたベンジルアルコール(IX)とアルデヒド(IV)との間のミツノブ反応により製造することができる。典型的なミツノブ条件には、トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエチルもしくはジイソプロピルのようなアゾジカルボン酸ジアルキル誘導体が包含される。適当な溶媒はTHFである。次に、アルデヒド(X)は、スキームAおよびBに記載のとおり式(I)の化合物に転化することができる。
【0089】
【化13】

【0090】
式(XI)のアルデヒドは、適当に保護されたアニリン(XII)との反応により式(XIII)のアルデヒドに転化することができる。有効な還元剤には、NaCNBH、NaBHもしくはNa(OAc)BHが包含される。添加剤には、酢酸、HClもしくはZnClのような鉱酸もしくはルイス酸が包含された。適当な溶媒には、THFおよびトルエンが包含される。次に、アルデヒド保護基をスキーム2に記載のとおり取り除くことができる。式(XIII)のアルデヒドは、スキームAもしくはBに従って式(I)の化合物に転化することができる。
【0091】
【化14】

【0092】
スキームAに関して、式(XIV)もしくは(XV)のアルデヒドは、示されるようにRが−CNである式(I)の化合物に転化することができる。アルデヒド(XIV)もしくは(XV)をR(ここで、Rは芳香族基もしくは電子求引基のような活性化基で
ある)で適当に置換されたアセトニトリル誘導体で処理する。反応は、トルエンもしくはエタノールのような溶媒中で、酢酸アンモニウムもしくはトリエチルアミンのような弱アミン塩基を添加して、または水酸化カリウムのような水酸化物塩基で行われる。反応は、約0℃〜約100℃の間の温度で行うことができる。
【0093】
【化15】

【0094】
スキームBに関して、式(XIV)もしくは(XV)のアルデヒドは、RおよびRが示されるメチレン基と一緒になって5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成する化合物と反応させることができる。メチレン基は、式(I)の生成物において環系の結合の炭素になる。反応は、アセトニトリルもしくは水のような溶媒中で、そして約室温〜約100℃の温度で、酢酸アンモニウムもしくは酢酸ナトリウムのような適当な塩基の存在下で行われる。
【0095】
日常的な適応とともに、上記のスキームに従うことにより、以下の化合物を製造することができる:5−[2−メトキシ−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;5−[4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン;4−[2−メトキシ−4−(3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾール−4−イリデンメチル)−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;4−{4−[2−(5−アミノ−4−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−シアノ−ビニル]−2−メトキシ−フェノキシ}−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;4−[4−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;4−[2−メトキシ−4−(5−オキソ−1−フェニル−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−イリデンメチル)−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;2−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン;3−シクロヘキシル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−マロン酸ジエチルエステル;および4−[4−(2−シアノ−3−オキソ−3−フェニル−プロペニル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル。
【0096】
以下の特定の実施例は、本発明をさらに説明するために提供される。
【0097】
〔実施例〕
化学
以下の実施例に記載される特性化データを得ることにおいて、以下の分析プロトコルに示されるように従った。
【0098】
分取逆相HPLCのプロトコル
Waters装置
カラム:Waters Xterra C−18、5μm、19x50mm
流速:30mL/分
検出:λ=254nm
勾配(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)
1)0.0分 5%アセトニトリル/95%水
2)8.0分 100%アセトニトリル
【0099】
HPLC(逆相)のプロトコル
シマズ装置
カラム:Princeton SPHER HTS、5μm、3x50mm
流速:2.2mL/分
検出:Finnigan AQAエレクトロスプレー質量分析計に連結したSedex 75 ELS
勾配(アセトニトリル/水、0.1%トリフルオロ酢酸)
1)0.0分 0.1%アセトニトリル/99.9%水
2)8.0分 100%アセトニトリル
【0100】
質量スペクトルは、示されるようにポジティブもしくはネガティブモードのいずれかにおいてエレクトロスプレーイオン化(ESI)を用いてFinnigan AQA上で得られた。
【0101】
NMRスペクトルは、VarianモデルVXR−300S(300MHz)分光計上で得られた。以下のH NMRデータのフォーマットは:テトラメチルシラン基準のppmダウンフィールドにおける化学シフトである(多重度、Hz単位の結合定数J、積分)。
【0102】
溶液が「濃縮される」場合、それらは一般にロータリーエバポレーターを用いて減圧下で濃縮される。
製造(a).
【0103】
【化16】

【0104】
3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド
DMF(10mL)中のバニリン(1.1g、7.7mmol)および4−フルオロ−3−ニトロ−ベンゾトリフルオリド(0.85mL、6.0mmol)の溶液に周囲温度(rt)でKCO(1.70g、12.46mmol)を加えた。混合物を80℃に加熱し、そして12h攪拌した。混合物を濃縮し、そして残留物を酢酸エチル(EtOA
c)で希釈した。懸濁液を水、ブラインで順次洗浄し、NaSOで乾燥させ、そして濃縮して淡黄色の液体を生成せしめ、それはrtで静置した後に凝固した。EtO−ヘキサン(1:3)で粉砕した後に固体生成物を濾過し、そして減圧下で乾燥させた(1.7g、83%)。
【実施例1】
【0105】
【化17】

【0106】
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
rtで10mLの無水トルエン中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.51g、1.5mmol)(製造(a))および5−アミノ−4−シアノ−1−フェニル−3−ピラゾールアセトニトリル(0.40g、1.8mmol)の溶液に無水酢酸アンモニウム(0.16g、2.0mmol)を加え、そして混合物を90℃にゆっくりと加熱した。90℃で一晩攪拌した後に、混合物をrtに冷却し、珪藻土を通して濾過し、そしてEtOAc(2x15mL)で洗浄した。合わせた濾液を水で順次洗浄し、NaSOで乾燥させ、そして濃縮して半固体生成物を生成せしめ、それはrtで静置すると凝固した。メタノール(MeOH)−CHClからの再結晶により所望の生成物を無色の固体(0.52g、68%)として生成せしめた。H NMR(CDCl):3.82(s,3H),3.96(br s,2H),6.96(d,1H),7.24(d,1H),7.52(m,5H),7.70(m,3H),8.28(d,1H),9.10(s,1H)。LCMS(ESI):RT 2.10分、純度98%、[M+1]547。
【0107】
実施例2〜6の化合物は、実施例1に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例2】
【0108】
【化18】

【0109】
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
H NMR(CDCl):3.94(br s,2H),7.18(d,2H),7.24(d,1H),7.48(m,3H),7.67(m,2H),7.85(m,1H),7.98(m,2H),8.31(d,1H),9.10(s,1H)。LCM
S(ESI):RT 1.99分、純度100%、[M+1]517。
【実施例3】
【0110】
【化19】

【0111】
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
H NMR(CDCl):3.86(s,3H),4.72(br s,2H),7.06(m,1H),7.22(d,1H),7.38(d,1H),7.55(m,6H),7.83(d,1H),7.97(m,2H)。LCMS(ESI):RT 2.06分、純度100%、[M+1]547。
【実施例4】
【0112】
【化20】

【0113】
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
H NMR(CDCl):3.88(s,3H),4.72(br s,2H),7.07(m,1H),7.19(d,1H),7.34(d,1H),7.52(m,2H),7.58(m,4H),7.76(d,1H),7.82(d,1H),7.99(s,1H)。LCMS(ESI):RT 2.02分、純度100%、[M+1]527。
【実施例5】
【0114】
【化21】

【0115】
5−アミノ−3−[1−シアノ−2−(4−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
H NMR(CDCl):4.70(br s,2H),7.06(m,4H),7.21(m,1H),7.41(m,2H),7.49(m,1H),7.56(m,4H),7.95(m,3H)。LCMS(ESI):RT 1.99分、純度100%、[M+1]404。
【実施例6】
【0116】
【化22】

【0117】
5−アミノ−3−[2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−フェニル)−1−シアノ−ビニル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
H NMR(CDCl):3.98(s,3H),4.66(br s,2H),5.24(s,2H),6.94(d,1H),7.42(m,7H),7.56(m,4H),7.75(d,1H),7.89(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.98分、純度99%、[M+1]448。
【実施例7】
【0118】
【化23】

【0119】
2−アミノ−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン
rtで10mLのエタノール中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.34g、1.0mmol)および2−アミノチアゾール−4−オン(0.14g、1.2mmol)の溶液に無水酢酸アンモニウム(0.30g、3.9mmol)を加えた。反応混合物を還流で一晩攪拌し、そして次にrtに冷却した。反応混合物を濃縮し、そして粉砕しながら数mLの水を加えた。沈殿物を濾過により集め、冷水で洗浄し、そして次に粉砕しながらEtOに再懸濁した。淡黄色の生成物を濾過により集め、冷EtOで洗浄し、そして真空中で乾燥させた(0.43g、98%)。H NMR(DMSO−d):3.81(s,3H),7.08(d,1H),7.28(m,1H),7.46(m,2H),7.66(s,1H),7.95(m,1H),8.46(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.43分、純度99%、[M+1]440。
【0120】
実施例8〜9の化合物は、実施例7に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例8】
【0121】
【化24】

【0122】
4−[4−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル
H NMR(CDCl/DMSO−d):3.6(s,3H),6.84(m,1H),6.97(m,3H),7.08(d,1H),7.47(s,1H),7.56(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.37分、純度100%、[M+CHCN+1]461。
【実施例9】
【0123】
【化25】

【0124】
2−アミノ−5−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン
H NMR(DMSO−d):3.77(s,3H),7.05(m,6H),7.56(m,3H)。LCMS(ESI):RT 1.30分、純度93%、[M+1]327。
【実施例10】
【0125】
【化26】

【0126】
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
10mLのアセトニトリル中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.34g、1.0mmol)、2,4−チアゾリジンジオン(0.14g、1.2mmol)および酢酸ナトリウム(0.20g、2.5mmol)の混合物を100℃に加熱した。45分間攪拌した後に、混合物をrtに冷却した。水(10mL)を加え、そして混合物を75℃に加熱した。10分間攪拌した後に、混合物をrtに冷却し、そして固体生成物を濾過し、水で洗浄した。粗生成物をアセトンに溶解し、濾過し、そして濃縮した。EtOでの粉砕により所望の生成物を無色の粉末として生成せしめた(収量0.32g、73%)。H NMR(DMSO−d):3.80(s,3H),7.08(d,1H),7.28(m,1H),7.43(d,1H),7.52(d,1H),7.83(s,1H),7.96(m,1H),8.46(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.72分、純度100%、[2M+HO]898。
【0127】
実施例11〜20の生成物は、実施例10に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例11】
【0128】
【化27】

【0129】
5−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(DMSO−d):3.80(s,3H),7.26(m,2H),7.43(d,1H),7.55(m,2H),7.84(s,1H),8.16(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.75分、純度94%、イオン化しなかった。
【実施例12】
【0130】
【化28】

【0131】
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル
H NMR(DMSO−d):3.80(s,3H),7.25(m,2H),7.38(d,1H),7.52(m,2H),7.72(s,1H),8.09(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.66分、純度99%、[2M+HO]858。
【実施例13】
【0132】
【化29】

【0133】
5−[3−クロロ−5−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(DMSO−d):3.84(s,3H),7.06(d,1H),7.46(s,2H),7.78(s,1H),7.95(m,1H),8.50(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.86分、純度95%、イオン化しなかった。
【実施例14】
【0134】
【化30】

【0135】
5−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(CDCl):7.12(m,3H),7.48(m,2H),7.70(s,1H),7.74(m,1H),8.2(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.67分、純度100%、[M+CHCN+1]452。
【実施例15】
【0136】
【化31】

【0137】
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル
H NMR(CDCl):3.86(s,3H),3.93(s,3H),7.05(m,1H),7.15(m,3H),7.32(d,1H),7.83(m,2H)。LCMS(ESI):RT 1.65分、純度95%、[2M+1]907。
【実施例16】
【0138】
【化32】

【0139】
5−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(CDCl):3.76(s,3H),6.92(m,6H),7.37(m,2H),7.68(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.59分、純度97%、[M+CHCN+1]369。
【実施例17】
【0140】
【化33】

【0141】
{5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2,4−ジオキソ−チアゾリジン−3−イル}−酢酸エチルエステル
H NMR(CDCl):1.32(t,3H),3.86(s,3H),4.25(q,2H),4.50(s,2H),6.94(d,1H),7.22(m,3H),7.70(m,1H),7.92(s,1H),8.27(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.94分、純度100%、[M+1]527。
【実施例18】
【0142】
【化34】

【0143】
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル
H NMR(DMSO−d):3.78(s,3H),3.88(s,3H),7.0(d,1H),7.28(m,1H),7.43(d,1H),7.50(d,1H),7.85(s,1H),8.32(m,1H),8.52(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.61分、純度99%、イオン化しなかった。
【実施例19】
【0144】
【化35】

【0145】
3−ブチル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(DMSO−d):0.98(t,3H),1.38(m,2H),1.68(m,2H),3.80(m,5H),6.93(d,1H),7.21(m,3H),7.70(m,1H),7.87(s,1H),8.27(d,1H)。LCMS(ESI):RT 2.06分、純度100%、イオン化しなかった。
【実施例20】
【0146】
【化36】

【0147】
5−(4−フェノキシ−ベンジリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(DMSO−d):7.1(m,4H),7.23(m,1H),7.45(m,2H),7.62(m,2H),7.72(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.65分、純度100%、[2M+1]595。
【実施例21】
【0148】
【化37】

【0149】
5−[3−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
3−(3−クロロ−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.19mL、0.9mmol)、2,4−チアゾリジンジオン(0.12g、1.0mmol)および酢酸ナトリウム(0.16g、2.0mmol)の混合物を攪拌下で100℃に加熱した。45分間後に、混合物を50℃に冷却し、そして水(10mL)で注意深く希釈した。10分間攪拌した後に、混合物をrtに冷却し、そして固体生成物を濾過し、水で洗浄した。粗生成物を1:1 EtO−ヘキサンから再結晶させた(0.27g、81%)。H NMR(DMSO−d):7.21(m,3H),7.23(m,1H),7.37(m,1H),7.52(m,3H),7.75(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.78分、純度100%、[2M+1]663。
【実施例22】
【0150】
【化38】

【0151】
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−マロノニトリル
rtで乾式トルエン(10mL)中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.34g、1.0mmol)およびマロノニトリル(0.080g、1.2mmol)の溶液に酢酸アンモニウム(0.082g、1.0mmol)を加えた。16h攪拌した後に、珪藻土を通して混合物を濾過し、トルエン(2x10mL)で洗浄した。合わせた濾液をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして濃縮した。ヘキサンでの粉砕により淡黄色の固体を生成せしめ。それを濾過し、そして減圧下で乾燥させた(0.29g、75%)。H NMR(CDCl):3.87(s,3H),7.0(d,1H),7.20(d,1H),7.44(m,1H),7.76(m,3H),8.30(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.73分、純度100%、イオン化しなかった。
【0152】
実施例23および24の化合物は、実施例22に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例23】
【0153】
【化39】

【0154】
2−ベンゼンスルホニル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル
H NMR(CDCl):3.84(s,3H),6.96(d,1H),7.20(d,1H),7.50(m,1H),7.65(m,2H),7.73(s,3H),8.04(m,2H),8.21(s,1H),8.28(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.98分、純度100%、[M+HO]522。
【実施例24】
【0155】
【化40】

【0156】
2−シアノ−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリル酸エチルエステル
H NMR(CDCl):1.44(t,J=7.2Hz,3H),3.86(s,3H),4.42(q,2H),6.97(d,1H),7.22(d,1H),7.52(m,1H),7.72(m,1H),7.88(d,1H),8.23(s,1H),8.29(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.85分、純度100%、[M+HO]454。
【実施例25】
【0157】
【化41】

【0158】
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−チオフェン−2−イル−アクリロニトリル
0℃で無水エタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリ
フルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.15g、0.44mmol)およびチオフェン−2−イル−アセトニトリル(0.047mL、0.44mmol)の溶液に50% KOH(0.2mL)を加えた。混合物をrtまでゆっくりと温め、そして30分間攪拌した。水の添加後に、固体生成物を濾過した。EtOからの再結晶により無色の結晶生成物を生成せしめた(0.098g、55%)。H NMR(CDCl):3.80(s,3H),6.95(d,1H),7.11(m,1H),7.22(d,1H),7.38(m,4H),7.71(m,2H),8.27(d,1H)。LCMS(ESI):RT 2.06分、純度100%、[M+HO]464。
【0159】
実施例26および27の化合物は、実施例25に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例26】
【0160】
【化42】

【0161】
2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル
H NMR(CDCl):3.62(s,3H),6.75(d,1H),7.0(m,3H),7.29(m,1H),7.38(m,2H),7.5(m,1H),7.64(d,1H),8.0(d,1H),8.11(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.63分、純度100%、[M+CHCN+1]522。
【実施例27】
【0162】
【化43】

【0163】
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−ピリジン−2−イル−アクリロニトリル
H NMR(CDCl):3.84(s,3H),6.96(d,1H),7.24(d,1H),7.43(m,2H),7.58(s,1H),7.70(m,1H),7.80(d,1H),8.0(m,1H),8.28(d,1H),8.68(dd,1H),8.96(m,1H)。LCMS(ESI):RT 1.61分、純度98%、[M+CHCN+1]483。
【実施例28】
【0164】
【化44】

【0165】
2−ベンゾイル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル
rtで無水エタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.15g、0.44mmol)および3−オキソ−3−フェニル−プロピオニトリル(0.064g、0.44mmol)の溶液にトリエチルアミン(0.1mL)を加えた。混合物を80℃で30分間攪拌し、そして次にrtに冷却した。冷5%HCl水を加えた後に固体生成物を単離した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(25%EtOAc/ヘキサンで溶出する)により無色の固体として単離した(0.14g、70%)。H NMR(CDCl):3.88(s,3H),6.9(d,1H),7.24(d,1H),7.55(m,3H),7.70(m,2H),7.74(m,3H),8.05(s,1H),8.28(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.98分、純度92%、[M+1]469。
【実施例29】
【0166】
【化45】

【0167】
4,4,4−トリフルオロ−2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−1−チオフェン−2−イル−ブタン−1,3−ジオン
表題化合物は、塩基としてピペリジンを用いて、実施例30に記載のものと同様の方法で製造した。H NMR(CDCl):3.88(s,3H),6.92(d,1H),7.22(m,2H),7.36(m,2H),7.70(m,2H),7.84(d,1H),7.90(d,1H),8.26(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.93分、純度99%、イオン化しなかった。
【実施例30】
【0168】
【化46】

【0169】
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベン
ジリデン]−5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
rtで乾式アセトニトリル(2mL)中の3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンズアルデヒド(0.15g、0.44mmol)および5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.077g、0.44mmol)の溶液に酢酸アンモニウム(0.082g、1.0mmol)を加えた。6h攪拌した後に、珪藻土を通して混合物を濾過し、EtOAc(2x10mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、そして濃縮した。EtO−ヘキサン(1:1)での粉砕により淡黄色の固体を生成せしめ、それを濾過し、そして減圧下で乾燥させた(0.16g、75%)。H NMR(CDCl):2.39(s,3H),3.94(s,3H),6.98(d,1H),7.21(m,2H),7.36(s,1H),7.44(m,2H),7.68(m,2H),7.94(m,2H),8.28(d,1H),9.11(d,1H)。LCMS(ESI):RT 2.14分、純度98%、[M+1]498。
【0170】
化合物31〜36は、実施例30に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例31】
【0171】
【化47】

【0172】
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン
H NMR(DMSO−d):3.82(s,3H),6.55(s,1H),7.02(d,1H),7.33(d,1H),7.48(m,2H),7.94(m,1H),8.45(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.79分、純度97%、[M+1]440。
【実施例32】
【0173】
【化48】

【0174】
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−4H−イソオキサゾール−5−オン
H NMR(CDCl):3.92(s,3H),7.0(d,1H),7.17(d,1H),7.58(m,7H),7.74(m,1H),8.29(d,1H),8.80(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.98分、純度93%、[M+1]485。
【実施例33】
【0175】
【化49】

【0176】
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン
H NMR(CDCl):3.98(s,3H),7.0(d,1H),7.23(d,1H),7.74(m,2H),7.87(m,3H),8.05(m,2H),8.29(d,1H),8.90(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.99分、純度97%、[M+1]470。
【実施例34】
【0177】
【化50】

【0178】
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン
H NMR(DMSO−d):3.85(s,3H),6.74(s,1H),7.04(d,1H),7.39(m,3H),7.54(m,5H),7.98(m,1H),8.47(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.90分、純度99%、[M+1]516。
【実施例35】
【0179】
【化51】

【0180】
4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル
H NMR(DMSO−d):3.88(s,6H),7.10(d,1H),7.44(d,1H),7.91(s,1H),8.02(m,4H),8.16(m,2H),8.55(d,1H),8.75(d,1H)。LCMS(ESI):RT 1.91分、純度99%、[M+CHCN+1]501。
【実施例36】
【0181】
【化52】

【0182】
3−エチル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン
H NMR(CDCl):1.32(t,3H),3.86(s,3H),4.22(q,2H),6.95(d,1H),7.12(d,1H),7.18(m,1H),7.24(d,1H),7.71(m,2H),8.27(d,1H)。LCMS(ESI):RT 2.25分、純度99%、[M+1]485。
【実施例37】
【0183】
【化53】

【0184】
5−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
段階A.アルゴン下0℃でTHF(15mL)中のPhP(1.15g、4.45mmol)、バニリン(0.61g、4.0mmol)および2−クロロ−4−フルオロベンジルアルコール(0.64g、4.0mmol)の溶液に乾式THF(10mL)中のアゾジカルボン酸ジエチル(0.75mL、4.4mmol)の溶液をゆっくりと加えた。添加が完了した後に、混合物をrtまでゆっくりと温め、そして16h攪拌した。混合物を濃縮し、そして残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。CHCl中10%のアセトンでの溶出により4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンズアルデヒドを無色の固体として生成せしめた。
段階B.段階Aからのアルデヒド(0.70g、2.3mmol)、2,4−チアゾリジンジオン(0.27g、2.3mmol)および酢酸ナトリウム(0.47g、5.0mmol)の混合物を90℃に加熱し、そしてその温度で45分間攪拌した。混合物をrtに冷却し、水(10mL)を加え、そして混合物を80℃に加熱し、そして10分間攪拌した。rtに冷却した後に、固体を濾過により集め、そして水で洗浄した。粗生成物をアセトンに溶解し、濾過し、そして濾液を濃縮した。EtOでの粉砕により所望の生成物を無色の固体として生成せしめた(0.48g、2段階について35%)。H NMR(DMSO−d):3.80(s,3H),5.15(s,2H),7.16(m,3H),7.28(m,1H),7.41(s,1H),7.53(dd,1H),7.65(m,1H)。LCMS(ESI):RT 0.87分、純度100%、イオン化しなかった。
【0185】
化合物38、39および40は、実施例37に記載のものと同様の方法で製造した。
【実施例38】
【0186】
【化54】

【0187】
5−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(DMSO−d):3.83(s,3H),5.20(s,2H),7.24(m,6H),7.45(m,1H),7.74(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.43分、純度98%、[2M+1]719。
【実施例39】
【0188】
【化55】

【0189】
5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
H NMR(DMSO−d):3.81(s,3H),5.15(s,2H),7.19(m,3H),7.42(m,5H),7.73(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.58分、純度99%、[M+CHCN+1]383。
【実施例40】
【0190】
【化56】

【0191】
2−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン
H NMR(DMSO−d):3.95(s,3H),5.30(s,2H),7.28(m,4H),7.48(m,1H),7.82(s,1H),7.98(m,5H),8.72(s,1H)。LCMS(ESI):RT 1.72分、純度100%、[M+1]389。
【0192】
生物学的データ:
ERR−αのリガンド結合ドメイン(aa183−424)をpET28においてN末端Hisタグおよび切断可能なトロンビン部位とともにインフレームでサブクローン化した。16℃で100μMのIPTGでの誘導後にタンパク質をBL21(DE3)において発現させた。誘導の16時間(h)後に細胞を採取し、そして20mM Tris
pH7.5、500mM NaCl、5mMイミダゾール、5%グリセロール、プロテアーゼインヒビターカクテル(−EDTA)および2mM β−MEにおいて溶解した。不溶性物質を40,000xgで1hrの遠心分離により除いた。清澄化ホモジネートをNi−NTAカラム上に加え、そしてイミダゾール勾配を適用した後にタンパク質を溶出した。SDS−PAGEクロマトグラフィーにより判断した場合に95%の見かけの均質性までタンパク質をサイズ排除クロマトグラフィー上でさらに精製した。
【0193】
化合物の結合親和性は、ThermoFluor技術(米国特許第6,020,141号および米国特許第6,036,920号、ならびにJournal of Biomolecular Screening 6(6)、2002、pgs429−440)を用いてERR−αのリガンド結合ドメインに対してスクリーニングすることにより決定した。アッセイプレートは、384ウェルプレートにおいて2μLのタンパク質−色素溶液および2μLの試験化合物を分注することにより調製した。スクリーニングにおいて使用した条件は:0.1mg/mL ERR−α、pH7.6の25mMリン酸Naバッファー、200mM NaCl、10%グリセロール、16μM ANS、2%DMSOであり、そして試験化合物の最終濃度は100μMであった。最後にハイスループットスクリーニング(HTS)中の蒸発を防ぐために1μLの鉱油を上部に分注した。ThermoFluorは、タンパク質の変性形態の蛍光検出に基づいてタンパク質アンフォールディングを測定するHTSアッセイである。タンパク質アンフォールディング事象のレポーターは、スクリーニングバッファーに導入される環境感受性色素ANSである。典型的な実験中に384ウェルプレートは1℃/分の傾斜速度で加熱され、そしてタンパク質の熱的アンフォールディングがCCDカメラによって検出される蛍光変化を測定することにより1℃間隔でモニターされる。取り込み画像を積分し(integrated)、そして蛍光を温度の関数としてアンフォールディングタンパク質の割合に関係づける融解曲線を作製する。ERR−αスクリーニングでは、データを1℃間隔で30から80℃まで集め、そしてタンパク質は52.1℃の特有の融解温度、Tを有してスクリーニング条件下で融解した。ヒットは、タンパク質の融解温度の増加を測定することによりスクリーニングから同定した。
【0194】
結合親和性を概算するために、ダイマー(N)であるERR−αのオリゴマー状態、および単一リガンド(L)のそれは等しい親和性でモノマーサブユニットにつき相互作用し得ることを考慮に入れた。そのような系の融解曲線は、以下の3つの平衡により表される:
【0195】
【数1】

【0196】
第一の平衡は、ERR−αダイマーの変性を表し;第二の平衡は、単一リガンド占有ERR−αダイマー(NL)からの第一のリガンドの解離を表し;そして第三の平衡は、完全占有ERR−αダイマー(N)からの第二のリガンドの解離を表す。
【0197】
BrandtsおよびLin(Biochemistry,29,6967,1990)の導出(derivations)に従って、質量保存方程式(conservation of mass equations):
【0198】
【数2】

【0199】
そしてKはPantoliano et al.(J.Biomolecular Screening,6,429,2001)およびBowie & Sauer(Biochemistry,28,7139,1989)により記載のとおりリガンドの不在下でタンパク質の融解曲線から計算されるERR−αダイマーのアンフォールディング平衡定数においてである]
を数値的に解くことによりリガンドの解離定数
【0200】
【数3】

【0201】
を任意のリガンド濃度LについてT=Tで決定することができる。
【0202】
共通基準温度、Trefで解離定数を比較するために、以下の方程式を使用した:
【0203】
【数4】

【0204】
実験から
【0205】
【数5】

【0206】
について解き、そして
【0207】
【数6】

【0208】
を計算するために、以下の入力パラメーターを使用した:
【0209】
【数7】

【0210】
そしてリガンドの不在下でタンパク質の融解曲線により決定される
【0211】
【数8】

【0212】
でのタンパク質のアンフォールディングエンタルピーであり、
【0213】
【数9】

【0214】
は、リガンドの不在下でのタンパク質の融解温度であり、
ΔC=5kcal/mol−Kは、リガンドの不在下でのタンパク質のアンフォールディングについての熱容量の変化であり、
=4μMは、実験設計により決定される総タンパク質濃度であり、
=100μMは、実験設計により決定される総リガンド濃度であり、
【0215】
【数10】

【0216】
は、文献からの合理的見積もりに基づく。
【0217】
データの熱力学的処理において、以下の仮定を行った:i)小さなリガンドはタンパク質のフォールディングした状態とのみ相互作用し、ii)反応は可逆的であり、iii)アンフォールディングタンパク質反応は2段階プロセスであり、そしてiv)理想的な希薄溶液を使用している(タンパク質およびリガンドの比活性は1に等しい)。全てのフィッティングおよび数値積分は、市販のプログラムMicroMath Scientistバージョン2.01を用いて行った。結果を以下の表1に示す。
【0218】
細胞ベースのレポーターアッセイもまた、ERR−αヒットの機能的応答を決定するために使用した。グルタミンおよび10%FBSを補足したDMEM中で維持したHEK293E細胞においてトランスフェクションを行った。T−75フラスコ当たり4μgのルシフェラーゼレポータープラスミドおよび4μgの各pBIND−Gal4−ERR−αおよびpACT−SRC2プラスミドの共トランスフェクションを製造業者の説明書のようにリポフェクトアミンを用いて行った。トランスフェクション後24時間で、アッセイ培地(DMEM フェノールフリー、5%チャコール処理FBS)においてウェル当たり50,000細胞の密度で細胞を96ウェルプレートに接種した。細胞をウェルの底に接着させ(接種後約5時間)、化合物を投与し、そしてDMSOの最終濃度を0.3%未満に保った。化合物処理の24時間後に細胞を溶解し、そしてPromega Dual−Gloシステムで処理した。発光プレートリーダーを用いてホタルルシフェラーゼ活性を読み取り、そしてデータをレニラ(Renilla)ルシフェラーゼ活性に対して正規化した。GraphPadから入手可能なサブルーチンを用いてデータをフィットさせた。以下の表に示される報告IC50値は、試験した化合物の3つの独立した実験からの平均である。
【0219】
【表1】

【0220】
【表2】

【0221】
本発明は典型的なそして好ましい態様を参照することにより説明されているが、本発明は前述の詳細な記述に限定されず、特許法の原則下で適切に解釈されるような添付の請求項により定義されるものとすることが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
nは0もしくは1であり;
Zは−O−、−S−、>NHもしくは>NR(ここで、Rはアルキル、シクロアルキル、フェニルもしくはヘテロシクロアルキルである)であり;
Xはアリールもしくはヘテロアリール基であり;
は−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−O−アルキルおよび−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくはアルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−O−アルキルであり;
は−H、ハロ、−O−アルキル、−CN、−NOおよび−COOHよりなる群から選択され;そして
およびRは各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COO−アルキル、−(C=O)アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリールおよび−(C=O)ヘテロシクロアルキルよりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRはそれらが結合している炭素と一緒になって場合によりベンゾ縮合していてもよいヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;=O;=S;場合により−OH、−O−アルキル、フェニル、−NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、ハロ、−CF、−COOHもしくは−COO−アルキルで置換されていてもよいアルキル;−O−アルキル;フェニル;−O−フェニル;ベンジル;−O−ベンジル;シクロアルキル;−O−シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−H、アルキルもしくは−(C=O)アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロシクロアルキル(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、>NHもしくは>N−アルキルで置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHもしくは=Oで置換されていてもよい)を形成する);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SOアルキル(ここで、Rは−Hもしくはアルキルである);−(C=O)アルキル;−(S=(O))アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R(ここで、RおよびRは上記に定義するとおりである);−SCF;ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOアルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される]
の化合物またはその製薬学的に許容しうる塩、製薬学的に許容しうるプロドラッグもしくは製薬学的に活性な代謝産物のERR−α活性により媒介される疾患、障害もしくは病状を処置するための有効量を患者に投与することを含んでなる、ERR−α活性により媒介される疾患、障害もしくは病状を患っているかもしくは該疾患、障害もしくは病状と診断された患者の処置方法。
【請求項2】
Xが1個の環もしくは2個の縮合環(ここで、各環は5もしくは6個の環原子を有する)を有するアリールもしくはヘテロアリール基である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
Zが−O−であり;そして
Xが
【化2】

であり、ここで、
およびRが各々独立して−H;ハロ;−CN;−CF;−NO;−COOH;もしくは−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−OC3〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−OC3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−(C3〜8シクロアルキル)C1〜6アルキル、−(C3〜8シクロアルキル)C3〜8アルケニル、−C0〜8アルキルC(=O)C1〜8アルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、フェニル、−O−フェニル、ベンジル、−(5〜9員のヘテロシクロアルキル)C1〜6アルキル、−(フェニル)C1〜6アルキル、−COOC1〜6アルキルおよび−(C=O)N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から選択される部分であり;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NOおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換され;
が−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−OC1〜6アルキルおよび−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−OC1〜6アルキルであり;
が−H、ハロ、−OC1〜6アルキル、−CN、−NOおよび−COOHよりなる群から選択され;そして
およびRが各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、−C3〜7シクロアルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリールおよび−(C=O)(5〜9員のヘテロシクロアルキル)よりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRがそれらが結合している炭素と一緒になって場合によりベンゾ縮合していてもよい5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;=O;=S;場合により−OH、−OC1〜6アルキル、フェニル、−NH、−NH(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル)、ハロ、−CF、−COOHもしくは−COOC1〜6アルキルで置換されていてもよい−C1〜6アルキル;−OC1〜6アルキル;フェニル;−Oフェニル;ベンジル;−Oベンジル;−C3〜6シクロアルキル;−OC3〜6シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−H、−C1〜6アルキルもしくは−(C=O)C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員のヘテロシクロアルキル環(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、>NHもしくは>N(C1〜4アルキル)で置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHもしくは=Oで置換されていてもよい)を形成する);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SO1〜6アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである);−(C=O)C1〜6アルキル;−(S=(O))−C1〜6アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R(ここで、RおよびRは上記に定義するとおりである);−SCF;ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
疾患、障害もしくは病状が:骨関連疾患、骨形成、軟骨形成、軟骨損失、軟骨変性、軟骨損傷、強直性脊椎炎、慢性背部損傷、痛風、骨粗鬆症、骨溶解性骨転移、多発性骨髄腫、軟骨肉腫、軟骨異形成、骨形成不全症、骨軟化症、パジェット病、リウマチ性多発筋痛、偽通風、関節炎、関節リウマチ、感染性関節炎、変形性関節症、乾癬性関節炎、反応性関節炎、小児関節炎、ライター症候群および反復性ストレス障害よりなる群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
疾患、障害もしくは病状が:歯周病、慢性炎症性気道疾患、慢性気管支炎および慢性閉塞性肺疾患よりなる群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
疾患、障害もしくは病状が乳癌である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
疾患、障害もしくは病状が:メタボリック症候群、肥満症、エネルギー恒常性障害、糖尿病、脂質障害、心臓血管障害およびアテローム性動脈硬化症よりなる群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
(a)ERR−α活性により媒介される疾患、障害もしくは病状を処置するための製薬学的薬剤の有効量、該製薬学的薬剤は式(II):
【化3】

[式中:
nは0もしくは1であり;
Zは−O−、−S−、>NHもしくは>NR(ここで、Rはアルキル、−C1〜6シクロアルキル、フェニルもしくは5〜9員のヘテロシクロアルキルである)であり;
およびRは各々独立して−H、ハロ、−CN、−CF、−NOもしくは−COOH;または−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−OC3〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−OC3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−(C3〜8シクロアルキル)C1〜6アルキル、−(C3〜8シクロアルキル)−C3〜8アルケニル、−C0〜8アルキルC(=O)C1〜8アルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、フェニル、−O−フェニル、ベンジル、−(5〜9員のヘテロシクロアルキル)C1〜6アルキレン、−(フェニル)C1〜6アルキル、−COOC1〜6アルキルおよび−(C=O)N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から選択される部分であり;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NOおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換され;
は−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−OC1〜6アルキルおよび−NR(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−OC1〜6アルキルであり;
は−H、−OCHもしくは−Clであり;そして
およびRは各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、
1もしくは2である)、−C3〜7シクロアルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリールおよび−(C=O)(5〜9員のヘテロシクロアルキル)よりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRはそれらが結合している炭素と一緒になって5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し;ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;−C1〜6アルキル;−OC1〜6アルキル;−Oフェニル;ベンジル;−Oベンジル;−C3〜6シクロアルキル;−OC3〜6シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−H、−C1〜6アルキル、−C1〜6アルケニルもしくは−(C=O)C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員のヘテロシクロアルキル環(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、=N−、>NHもしくは>N(C1〜4アルキル)で置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHもしくは=Oで置換されていてもよい)を形成する);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SO1〜6アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである);−(C=O)C1〜6アルキル;−(S=(O))−C1〜6アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R(ここで、RおよびRは上記に定義するとおりである);−SCF;ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される]
の化合物ならびに該化合物の製薬学的に許容しうる塩、製薬学的に許容しうるプロドラッグおよび製薬学的活性代謝産物よりなる群から選択される;ならびに
(b)製薬学的に許容しうる賦形剤
を含んでなる製薬学的組成物を患者に投与することを含んでなる、ERR−α活性により媒介される疾患、障害もしくは病状を患っているかもしくは該疾患、障害もしくは病状と診断された患者の処置方法。
【請求項9】
疾患、障害もしくは病状が骨関連疾患、骨形成、軟骨形成、軟骨損失、軟骨変性、軟骨損傷、強直性脊椎炎、慢性背部損傷、痛風、骨粗鬆症、骨溶解性骨転移、多発性骨髄腫、軟骨肉腫、軟骨異形成、骨形成不全症、骨軟化症、パジェット病、リウマチ性多発筋痛、偽通風、関節炎、関節リウマチ、感染性関節炎、変形性関節症、乾癬性関節炎、反応性関節炎、小児関節炎、ライター症候群、反復性ストレス障害、歯周病、慢性炎症性気道疾患、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、乳癌、メタボリック症候群、肥満症、エネルギー恒常性障害、糖尿病、脂質障害、心臓血管障害もしくはアテローム性動脈硬化症である請求項8に記載の方法。
【請求項10】
製薬学的薬剤が、
nが0もしくは1であり;
Zが−O−であり;
およびRが各々独立して−H、−ハロ、−CN、−CF、−NOもしくは−COOH、または−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、−C3〜7シクロアルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−COOC1〜6アルキル、−(C=O)N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から選択される部分であり、ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NOおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換され;
が−Hあるいは非置換のまたは−OH、ハロ、−CN、−OC1〜6アルキルもしくは−NR(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルである)よりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換された−OC1〜6アルキルであり;
が−Hもしくは−Clであり;そして
およびRが各々独立して−CN;−COOH;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)C1〜6アルキル、−(S=(O))−アリール(ここで、mは0、1もしくは2である)、−C3〜7シクロアルキル、5〜9員のヘテロシクロアルキル、−(C=O)フェニル、ヘテロアリール、−(C=O)(5〜9員のヘテロシクロアルキル)よりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRがそれらが結合している炭素と一緒になって
【化4】

よりなる群から選択される5〜9員のヘテロシクロアルキルもしくはシクロアルキル部分を形成し、ここで、各該部分は非置換であるかまたは−OH;−C1〜4アルキル;−OC1〜3アルキル;フェニル;ベンジル;−C3〜6シクロアルキル;−OC3〜6シクロアルキル;−CN;−NO;−N(R)R(ここで、RおよびRは各々独立して−Hもしくは−C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員のヘテロシクロアルキル環(ここで、1個の炭素環原子は場合により>O、=N−、>NHもしくは>N(C1〜4アルキル)で置き換えられていてもよく、そしてここで、1個の炭素環原子は場合により−OHで置換されていてもよい)を形成することができる);−(C=O)N(R)R;−(N−R)SO1〜6アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである);−(C=O)C1〜6アルキル;−(S=(O))−C1〜6アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である);−SON(R)R;−ハロ;−CF;−OCF;−COOH;および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
式(II)の化合物もしくはその製薬学的に許容しうる塩である請求項9に記載の方法。
【請求項11】
nが0もしくは1であり;
Zが−O−であり;
およびRが各々独立して−H、−OCH、−F、−Cl、−CN、−CF、−NOおよび−COOCHよりなる群から選択され;
が−Hもしくは−OCHであり;
が−Hもしくは−Clであり;そして
およびRが各々独立して−CN;もしくは−COOC1〜6アルキル、−(C=O)フェニルおよび3−ピラゾリルよりなる群から選択される部分であるか;またはRおよびRがそれらが結合している炭素と一緒になって、各々非置換であるかまたは−OH、−C1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、フェニル、−C3〜6シクロアルキル、−OC3〜6シクロアルキル、−CN、−NO、−NH、−N(C1〜3アルキル)、−N−ピペリジニル、−N−モルホリニル、−N−チオモルホリニル、−(C=O)N(C1〜3アルキル)、−(N−R)SO1〜3アルキル(ここで、Rは−Hもしくは−C1〜6アルキルである)、−(C=O)C1〜3アルキル、−(S=(O))−C1〜3アルキル(ここで、nは0、1もしくは2である)、−SON(C
1〜3アルキル)、−ハロ、−CF、−OCF、−COOHおよび−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換される
【化5】

よりなる群から選択される5〜9員の複素環式もしくは炭素環式部分を形成する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該化合物が:
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−[1−シアノ−2−(4−フェノキシ−フェニル)−ビニル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−[2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−フェニル)−1−シアノ−ビニル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
2−アミノ−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン;
4−[4−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
2−アミノ−5−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
5−[3−クロロ−5−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;
5−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
{5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2,4−ジオキソ−チアゾリジン−3−イル}−酢酸エチルエステル;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
3−ブチル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−フェノキシ−ベンジリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[3−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−マロノニトリル;
2−ベンゼンスルホニル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
2−シアノ−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリル酸エチルエステル;
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−チオフェン−2−イル−アクリロニトリル;
2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−ピリジン−2−イル−アクリロニトリル;
2−ベンゾイル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
4,4,4−トリフルオロ−2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−1−チオフェン−2−イル−ブタン−1,3−ジオン;
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン;
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−4H−イソオキサゾール−5−オン;
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン;
4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
3−エチル−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン;
5−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン;および
2−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン
よりなる群から選択される請求項8に記載の方法。
【請求項13】
該化合物が:
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−アミノ−3−{1−シアノ−2−[4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−ビニル}−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
2−アミノ−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン;
4−[4−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
5−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−ピリジン−2−イル−アクリロニトリル;
2−ベンゾイル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン;
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−3−フェニル−4H−イソオキサゾール−5−オン;
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン;
4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;および
5−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
よりなる群から選択される請求項2に記載の方法。
【請求項14】
該化合物が:
2−アミノ−5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾール−4−オン;
4−[4−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−[3−メトキシ−4−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル;
5−[4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
2−ベンゾイル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;
2−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−インダン−1,3−ジオン;
4−[4−(1,3−ジオキソ−インダン−2−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;および
5−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
よりなる群から選択される請求項2に記載の方法。
【請求項15】
該化合物が:
5−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル;
4−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル;
2−ベンゾイル−3−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−アクリロニトリル;および
4−[3−メトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジリデン]−5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
よりなる群から選択される請求項2に記載の方法。

【公表番号】特表2008−506691(P2008−506691A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521573(P2007−521573)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/024703
【国際公開番号】WO2006/019741
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】