説明

カラーフィルタ、カラーフィルタアレイ及びその製造方法、並びにイメージセンサー

【課題】カラーフィルタ、カラーフィルタアレイ及びその製造方法、並びにイメージセンサーを提供する。
【解決手段】基板と、所定色のための特定波長の光をフィルタリングするための、基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜と第2無機膜とを備え、第1無機膜と第2無機膜との屈折率差が少なくとも0.8以上であり、2〜5回繰り返して積層され、望ましくは、3回繰り返して積層され、第1無機膜と第2無機膜とは、400〜700nmの可視光線領域で1.3〜6.0の屈折率を有し、SiO、SiON、SiN及びSiから選択されるカラーフィルタである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサーに係り、さらに具体的には、互いに異なる屈折率を有する無機膜質が交互に繰り返して積層されたカラーフィルタ、複数のカラーフィルタを備えたカラーフィルタアレイ及びその製造方法に関する。また、本発明は、無機カラーフィルタを備えたイメージセンサー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは、光学情報を電気信号に変換する素子であって、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーとCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーとがある。CMOSイメージセンサーは、CCDイメージセンサーに比べて、駆動方式が簡便であり、信号処理回路などの集積化が可能なため、小型化及び製造コストを低くすることができ、電力消耗が小さい。CMOSイメージセンサーは、画素アレイの各画素ごとにMOSトランジスタを配列し、前記MOSトランジスタのスイッチング動作によりデータを順次に出力する。
【0003】
CMOSイメージセンサーは、外部から光を感知して光電荷を生成する光感知部と、前記光感知部上に配列されるカラーフィルタアレイとを備える。図1は、従来のCMOSイメージセンサーの断面図である。図1を参照すれば、半導体基板100に複数のフォトダイオード領域110R、110G、110Bが形成され、前記フォトダイオード領域110R、110G、110Bが露出されるように、前記フォトダイオード領域110R、110G、110Bの間の前記半導体基板100上に光遮断層120が形成される。前記フォトダイオード領域110R、110G、110Bに対応する基板の上部に複数のカラーフィルタ140R、140G、140Bが配列され、前記複数のカラーフィルタ140R、140G、140Bに対応する基板の上部にマイクロレンズ150R、150G、150Bが配列される。前記光遮断層120、カラーフィルタ140R、140G、140B及びマイクロレンズ150R、150G、150Bの間には、層間絶縁膜130が介在する。
【0004】
従来のイメージセンサーでは、前記カラーフィルタとして有機カラーフィルタを使用し、染料または顔料をネガティブフォトレジストに混合して形成していた。前記有機カラーフィルタは、粒子の大きさが不均一であり、これにより、画素間の透過率が不均一であって黒点のような欠陥を引き起こす。また、小さなピッチを有するパターンの形成が困難であり、また、図2に示すように、混色(crosstalk)が発生する可能性が大きい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が達成しようとする技術的課題は、互いに異なる屈折率を有する無機膜を繰り返して積層して欠陥及び混色を防止できるカラーフィルタを提供することである。
【0006】
本発明の他の技術的課題は、互いに異なる屈折率を有する無機膜が繰り返して積層された複数のカラーフィルタを備えるカラーフィルタアレイ及びその製造方法を提供することである。
【0007】
本発明のさらに他の技術的課題は、互いに異なる屈折率を有する無機膜が繰り返して積層されたカラーフィルタを備えるイメージセンサー及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した本発明の技術的課題を達成するために、本発明の実施形態によるカラーフィルタは、基板と所定色のための特定波長の光をフィルタリングするための、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜と第2無機膜とを備える。前記第1無機膜と第2無機膜との屈折率差が少なくとも0.8以上であり、2〜5回繰り返して積層され、望ましくは3回繰り返して積層される。前記第1無機膜と第2無機膜とは、400〜700nmの可視光線領域で1.3〜6.0の屈折率を有し、SiO、SiON、SiN及びSiから選択される。
【0009】
赤色フィルタである場合、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。緑色フィルタである場合、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層するか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とを800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。青色フィルタである場合、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン膜とシリコン窒化膜とを300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。
【0010】
また、本発明は、イメージセンサー用のカラーフィルタアレイを提供する。前記カラーフィルタアレイは、半導体基板、第1カラーフィルタ、第2カラーフィルタ及び第3カラーフィルタを備える。第1色のための第1波長の光をフィルタリングするための第1カラーフィルタは、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜と第2無機膜とを備え、第2色のための第2波長の光をフィルタリングするための第2カラーフィルタは、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第3無機膜と第4無機膜とを備え、第3色のための第3波長の光をフィルタリングするための第3カラーフィルタは、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第5無機膜と第6無機膜とを備える。前記第1カラーフィルタの前記第1無機膜と第2無機膜とは、屈折率差が少なくとも0.8以上であり、前記第2カラーフィルタの前記第3無機膜と第4無機膜とは、屈折率差が少なくとも0.8以上であり、前記第3カラーフィルタの前記第5無機膜と第6無機膜とは、屈折率差が少なくとも0.8以上である。
【0011】
また、本発明は、イメージセンサー用のカラーフィルタアレイを製造する方法を提供する。まず、半導体基板上に少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第1無機膜と第2無機膜とを交互に2〜5回繰り返して形成する。前記第1無機膜と第2無機膜とをパターニングして第1色の第1カラーフィルタを形成する。次に、前記第1カラーフィルタと前記半導体基板との上に、少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第3無機膜と第4無機膜とを交互に2〜5回繰り返して形成する。前記第3無機膜と第4無機膜とをパターニングして、第1カラーフィルタと離隔される第2色の第2カラーフィルタを形成する。次に、前記第1及び第2カラーフィルタと前記半導体基板との上に、少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第5無機膜と第6無機膜とを交互に2〜5回繰り返して形成する。前記第5無機膜と第6無機膜とをパターニングして、第1及び第2カラーフィルタと離隔される第3色の第3カラーフィルタを形成する。
【0012】
また、本発明は、半導体基板、前記半導体基板内に形成された光感知のための複数の不純物領域、前記光感知用の不純物領域にそれぞれ対応して配列されるが、それぞれ屈折率差が少なくとも0.8以上である、第1無機膜質と第2無機膜質とが交互に繰り返して積層された複数のカラーフィルタ、前記カラーフィルタにそれぞれ対応して前記半導体基板上に配列された複数のマイクロレンズ、及び前記半導体基板と前記マイクロレンズとの間に介在した絶縁膜を備えるイメージセンサーを提供する。
【0013】
また、本発明は、無機カラーフィルタを備えるCMOSカラーフィルタを提供する。半導体基板内に互いに離隔されて光感知のための複数の第1不純物領域と、ソース/ドレイン用の複数の第2不純物領域とが形成される。前記半導体基板上にゲート絶縁膜が形成され、前記複数の第1不純物領域と前記複数の第2不純物領域との間のゲート絶縁膜上にそれぞれ複数のゲート電極が形成される。前記光感知用の第1不純物領域にそれぞれ対応して複数のカラーフィルタが配列されるが、各カラーフィルタは、屈折率差が少なくとも0.8以上である第1無機膜質と第2無機膜質とが交互に5回以下繰り返して積層される。前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜上に第1層間絶縁膜が形成され、前記第1不純物領域に対応しない前記第1層間絶縁膜上に第1金属配線が配列される。前記第1金属配線及び前記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜が形成され、第2金属配線が前記第1不純物領域に対応しない前記第2層間絶縁膜上に配列される。第3層間絶縁膜が前記第2金属配線及び前記第2層間絶縁膜上に形成され、第3金属配線が前記第1不純物領域に対応しない前記第3層間絶縁膜上に配列される。第4層間絶縁膜が前記第3金属配線及び前記第3層間絶縁膜上に形成され、複数のマイクロレンズが前記カラーフィルタにそれぞれ対応して前記第4層間絶縁膜上に配列される。
【発明の効果】
【0014】
本発明のカラーフィルタ及びこれを備えたCMOSイメージセンサーは、無機カラーフィルタを前記半導体基板上にゲート電極と同一面上に形成することによって、一般的なCMOSイメージセンサーでカラーフィルタとマイクロレンズとの間に介在する保護膜及び平坦化膜の形成工程を排除させることができるので、工程を単純化させることができる。また、イメージセンサーの垂直厚さの減少による高集積化が可能である。また、カラーフィルタを構成する第1及び第2無機膜を一定レベル以上の屈折率差を有する無機物質で形成して、第1及び第2無機膜の積層数を減少させることができるので、素子の高集積化が有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付した図面に基づき、本発明の望ましい実施形態を説明する。しかし、本発明の実施形態は、色々な他の形態に変形でき、本発明の範囲が後述する実施形態によって限定されると解釈されてはならない。本発明の実施形態は、当業者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状などは、さらに明確な説明を強調するために誇張したものであり、図面上で同一符号で表示された要素は同一要素を意味する。
【0016】
図3は、本発明の実施形態によるカラーフィルタの断面図である。図3を参照すれば、カラーフィルタ20は、基板10と、交互に繰り返して積層され、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜21及び第2無機膜25とを備える。前記基板10は、望ましくは半導体基板を含む。第1無機膜21と第2無機膜25とは、400〜700nmの可視光線領域で1.3〜6.0の屈折率を有する無機物質を含む。前記第1無機膜21は、屈折率が大きい物質からなり、前記第2無機膜25は、低屈折率の物質からなる。
【0017】
このとき、前記第1無機膜21と前記第2無機膜25との屈折率差は、少なくとも0.8以上であることが望ましい。これは、第1無機膜21と第2無機膜25との屈折率差が少なければ、第1無機膜21と第2無機膜25との積層回数が多くなって、カラーフィルタのの積層高さが高くなり、カラーフィルタの形成が困難になる。また、カラーフィルタの垂直厚さが増大して、イメージ素子の高集積化に不利である。したがって、本発明のカラーフィルタの場合、前記第1無機膜21と第2無機膜25として屈折率差が少なくとも0.8以上の無機膜を使用し、前記第1無機膜21と第2無機膜25とを5回以下、例えば2〜5回繰り返して積層する。
【0018】
図4Aは、第1無機膜21と第2無機膜25とを2回繰り返して積層した場合の赤色R、緑色G及び青色Bに対する透過率を示すグラフであり、図4Bは、第1無機膜21と第2無機膜25とを3回繰り返して積層した場合の赤色R、緑色G及び青色Bに対する透過率を示すグラフである。このとき、第1無機膜21は、高屈折率のシリコン膜を使用し、前記第2無機膜25は、低屈折率のシリコン酸化膜を使用する。図4A及び図4Bを参照すれば、屈折率差が0.8以上である第1無機質21と第2無機膜25とが繰り返して積層された本発明のカラーフィルタが、図2の従来のカラーフィルタに比べて、高い透過率が得られるだけでなく、赤、緑及び青色の色分離に優れるということが分かる。特に、3回繰り返して蒸着した場合が2回繰り返して蒸着した場合より透過率がさらに高いことが分かる。
【0019】
前記カラーフィルタが赤色Rフィルタである場合、前記第1無機膜21と第2無機膜25としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを使用し、第1無機膜21と第2無機膜25とをそれぞれ600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。前記カラーフィルタが青色Bフィルタである場合、前記第1無機膜21と第2無機膜25としてシリコン膜とシリコン窒化膜とを使用し、前記第1無機膜21と第2無機膜25とをそれぞれ300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。
【0020】
前記カラーフィルタが緑色Gフィルタである場合、前記第1無機膜21と第2無機膜25としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを使用し、前記第1無機膜21と第2無機膜25とをそれぞれ700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。または、前記第1無機膜21と第2無機膜25としてシリコン酸窒化(SiON)膜とシリコン酸化膜とを使用する場合には、前記第1無機膜21と第2無機膜25とをそれぞれ800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回繰り返して積層する。
【0021】
本発明の実施形態において、前記第1無機膜21として低屈折率の無機膜を使用し、前記第2無機膜25として高屈折率の無機膜を使用することも可能である。一方、低屈折率の前記第1無機膜21と高屈折率の第2無機膜25との屈折率差が少なくとも0.8以上となるように、前記第1無機膜21と第2無機膜25とを選択しなければならない。
【0022】
図5は、本発明の実施形態によるフルカラー具現のためのイメージセンサー用のカラーフィルタアレイの断面図である。図5を参照すれば、カラーフィルタアレイ200は、半導体基板100と、赤色Rフィルタ210、緑色Gフィルタ220及び青色Gフィルタ230を備える。前記赤色フィルタ210は、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜211と第2無機膜215とを備える。前記緑色フィルタ220は、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜221と第2無機膜225とを備える。前記赤色フィルタ230は、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜231と第2無機膜235とを備える。
【0023】
前記赤、緑及び青色フィルタ210、220、230の第1無機膜211、221、231は、互いに異なる無機物質を含むか、または第1無機膜211、221、231のうち少なくとも一つの無機膜を、残りの無機膜とは異なる物質で形成してもよい。また、前記赤、緑及び青色フィルタ210、220、230の第2無機膜215、225、235は、互いに異なる物質を含むか、または前記第2無機膜215、225、235のうち少なくとも一つの無機膜を、残りの無機膜とは異なる物質で形成してもよい。
【0024】
前記赤色フィルタ210は、高屈折率の第1無機膜211と低屈折率の第2無機膜215とが交互に繰り返して積層される。前記赤色フィルタ210を構成する第1無機膜211と第2無機膜215とは、少なくとも0.8以上の屈折率差を有し、2〜5回交互に繰り返して積層される。望ましくは、前記第1無機膜211と第2無機膜215とは、3回交互に繰り返して積層される。前記第1無機膜211は、600〜800Åの厚さを有するシリコン酸化膜を含み、前記第2無機膜215は、100〜200Åの厚さを有するシリコン膜を含む。
【0025】
前記緑色フィルタ220は、高屈折率の第1無機膜211と低屈折率の第2無機膜225とが交互に繰り返して積層される。前記緑色フィルタ220を構成する第1無機膜221と第2無機膜225とは、少なくとも0.8以上の屈折率差を有し、2〜5回交互に繰り返して積層される。望ましくは、前記第1無機膜221と第2無機膜225とは、3回交互に繰り返して積層される。前記第1無機膜221は、700〜1100Åの厚さを有するシリコン酸化膜を含み、前記第2無機膜225は、500〜800Åの厚さを有するシリコン膜を含む。また、前記第1無機膜221は、800〜1200Åの厚さを有するシリコン酸窒化膜含み、前記第2無機膜225は、600〜1000Åの厚さを有するシリコン酸化膜を含みうる。
【0026】
前記青色フィルタ230は、高屈折率の第1無機膜231と低屈折率の第2無機膜235とが交互に繰り返して積層される。前記青色フィルタ230を構成する第1無機膜231と第2無機膜235とは、少なくとも0.8以上の屈折率差を有し、2〜5回交互に繰り返して積層される。望ましくは、前記第1無機膜231と第2無機膜235とは、3回交互に繰り返して積層される。前記第1無機膜231は、300〜600の厚さを有するシリコン膜を含み、前記第2無機膜235は、400〜800の厚さを有するシリコン窒化膜を含む。
【0027】
前記カラーフィルタアレイ200において、前記赤、緑及び青色のカラーフィルタ210、220、230の第1無機膜211、221、231を低屈折率の無機膜で形成し、前記第2無機膜215、225、235を高屈折率の無機膜で形成してもよい。
【0028】
図6は、本発明の実施形態による無機カラーフィルタを備えたイメージセンサーの概略的な断面図である。図6を参照すれば、イメージセンサーは、半導体基板300内に形成された複数のフォトダイオード領域311、313、315と、前記複数のフォトダイオード領域311、313、315に対応して配列される複数のカラーフィルタ330、340、350と、前記複数のカラーフィルタ330、340、350に対応して配列される複数のマイクロレンズ361、363、365とを備える。また、前記イメージセンサーは、前記半導体基板300とカラーフィルタ330、340、350との間に介在した層間絶縁膜321と、前記複数のカラーフィルタ330、340、350を覆うように前記層間絶縁膜321上に形成された平坦化膜325とをさらに備える。
【0029】
前記カラーフィルタ330、340、350は、それぞれ赤、緑及び青色カラーフィルタを含み、少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第1及び第2無機膜331,335、341,345、351,355が2〜5回交互に繰り返して積層される。前記赤色フィルタ330の前記第1無機膜331は、600〜800Åの厚さを有するシリコン酸化膜を含み、前記第2無機膜335は、100〜200Åの厚さを有するシリコン膜を含む。前記緑色フィルタ340の第1無機膜341は、700〜1100Åの厚さを有するシリコン酸化膜または800〜1200Åの厚さを有するシリコン酸窒化膜を含み、前記第2無機膜345は、500〜800Åの厚さを有するシリコン膜または600〜1000Åの厚さを有するシリコン酸化膜を含む。前記青色フィルタ350の第1無機膜351は、300〜600Åの厚さを有するシリコン膜を含み、前記第2無機膜355は、400〜800Åの厚さを有するシリコン窒化膜を含む。
【0030】
本発明は、赤、緑及び青色に対して第1無機膜と第2無機膜との構成物質、厚さ及び積層数を最適化させてカラーフィルタを形成することによって、それぞれの色に対する最適の検出効率を得ることが可能である。本発明の実施形態では、イメージセンサーが赤、緑及び青色のカラーフィルタ330、340、350を備えることを例示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、屈折率差が0.8以上である互いに異なる無機膜から構成された青緑色フィルタ、黄色フィルタ、及び紫赤色フィルタを備えてもよい。また、前記イメージセンサーは、前記赤、緑及び青色フィルタのうち少なくとも一つのみを備えてもよい。
【0031】
図7Aないし図7Gは、本発明の実施形態による無機カラーフィルタを備えるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。図7Aを参照すれば、半導体基板300に前記半導体基板300とは反対導電型を有する不純物をイオン注入して複数の不純物領域311、313、315を形成する。前記不純物領域311、313、315は、イメージセンサーのフォトダイオード領域311、313、315となる。前記フォトダイオード領域311、313、315を備えた前記半導体基板300上に層間絶縁膜321を形成する。
【0032】
図7B及び図7Cを参照すれば、前記層間絶縁膜321上にシリコン酸化膜331とシリコン膜335とを交互に3回繰り返して蒸着する。前記シリコン酸化膜331は、600〜800Åの厚さに形成し、前記シリコン膜335は、100〜200Åの厚さに形成する。前記第1フォトダイオード領域311に対応するシリコン膜335が露出されるように、感光膜371を前記シリコン膜335上に形成する。前記感光膜371を利用して、前記シリコン膜335及びシリコン酸化膜331を感光させ、その後に感光していない部分をエッチングすることで赤色フィルタ330を形成する。
【0033】
図7D及び図7Eを参照すれば、前記赤色フィルタ330が形成された前記層間絶縁膜321上にシリコン酸化膜341とシリコン膜345とを交互に3回繰り返して蒸着する。前記シリコン酸化膜341は、700〜1100Åの厚さに形成し、前記シリコン膜345は、500〜800Åの厚さに形成する。前記第2フォトダイオード領域313に対応するシリコン膜345が露出されるように、感光膜373を前記シリコン膜345上に形成する。前記感光膜373を利用して、前記シリコン膜345及びシリコン酸化膜341を感光させ、その後に感光していない部分をエッチングすることで緑色フィルタ340を形成する。前記緑色フィルタ340は、800〜1200Åの厚さを有するシリコン酸窒化膜と600〜1000Åの厚さを有するシリコン酸化膜との積層構造を有してもよい。
【0034】
図7F及び図7Gを参照すれば、前記赤色フィルタ330及び緑色フィルタ340が形成された前記層間絶縁膜321上にシリコン膜351とシリコン窒化膜355とを交互に3回繰り返して蒸着する。前記シリコン膜351は、300〜600Åの厚さに形成し、前記シリコン窒化膜355は400〜800Åの厚さに形成する。前記第3フォトダイオード領域315に対応するシリコン窒化膜355が露出されるように、感光膜375を前記シリコン窒化膜355上に形成する。前記感光膜375を利用して、前記シリコン窒化膜355及びシリコン膜351を感光させ、その後に感光していない部分をエッチングすることで青色フィルタ350を形成する。
【0035】
次に、前記層間絶縁膜321上に前記赤、緑及び青色フィルタ330、340、350を覆うように平坦化膜325(図6)を形成する。前記平坦化膜325上に前記赤、緑及び青色フィルタ330、340、350に対応して、複数のマイクロレンズ361、363、365を形成する。これにより、図6のイメージセンサーが製造される。他の例として、前記カラーフィルタ形成工程を通じて前記赤、緑及び青色フィルタ330、340、350を前記フォトダイオード領域311、313、315に対応する前記半導体基板300上に直ちに形成し、平坦化膜なしに層間絶縁膜325上にマイクロレンズ361、363、365を形成してもよい。
【0036】
図8は、本発明の他の実施形態による無機カラーフィルタを備えたCMOSイメージセンサーの概略的な断面図である。図8を参照すれば、半導体基板400内に複数のフォトダイオード領域のための第1不純物領域411、413、415と、ソース領域(またはドレイン領域)のための第2不純物領域412、414、416とが離隔されて形成される。前記半導体基板400上にゲート絶縁膜420が形成され、前記ゲート絶縁膜420上にゲート電極421、423、425と、赤、緑及び青色フィルタ430、440、450とが形成される。
【0037】
前記赤、緑及び青色カラーフィルタ430、440、450は、交互に3回繰り返して積層され、屈折率差が0.8以上である第1無機膜431、441、451と第2無機膜435、445、455とを備える。前記赤色フィルタ430の第1無機膜431としてシリコン酸化膜を600〜800Åの厚さに形成し、前記第2無機膜435としてシリコン膜を100〜200Åの厚さに形成する。前記緑色フィルタ440の第1無機膜441と第2無機膜445としてシリコン酸化膜とシリコン膜とを700〜1100Å、500〜800Åの厚さにそれぞれ形成するか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とを800〜1200Å、600〜1000Åの厚さにそれぞれ形成する。前記青色フィルタ450の第1無機膜451と第2無機膜455としてシリコン膜とシリコン窒化膜とをそれぞれ300〜600Å、400〜800Åの厚さに形成する。
【0038】
前記赤、緑及び青色フィルタ430、440、450とゲート電極421、423、425とを覆うように、前記ゲート絶縁膜420上に第1層間絶縁膜461が形成される。前記第1不純物領域411、413、415に対応しない前記第1層間絶縁膜461上、すなわち、第1ないし第3カラーフィルタ430、440、450に対応しない前記第1層間絶縁膜461上に第1金属配線471が形成される。前記第1金属配線471及び第1層間絶縁膜461上に第2層間絶縁膜463が形成され、前記第1不純物領域411、413、415に対応しない前記第2層間絶縁膜463上、すなわち、第1ないし第3カラーフィルタ430、440、450に対応しない前記第2層間絶縁膜463上に第2金属配線473が形成される。前記第2金属配線473及び前記第2層間絶縁膜463上に第3層間絶縁膜465が形成される。前記第1不純物領域411、413、415に対応しない第3層間絶縁膜465上、すなわち、第1ないし第3カラーフィルタ430、440、450に対応しない第3層間絶縁膜465上に第3金属配線475が形成され、前記第3金属配線475及び前記第3層間絶縁膜465上に第4層間絶縁膜467が形成される。前記第4層間絶縁膜467上に前記第1不純物領域411、413、415に対応して、すなわち、第1ないし第3カラーフィルタ430、440、450に対応してマイクロレンズ481、483、485が配列される。
【0039】
CMOSイメージセンサーの断面構造は、図8に限定されず、多様な構造を有しうる。前記赤、緑及び青色フィルタ430、440、450は、前記第1層間絶縁膜461上に前記第1金属配線471と共に形成するか、前記第2層間絶縁膜463上に前記第2金属配線473と共に形成するか、または前記第3層間絶縁膜465上に前記第3金属配線475と共に形成してもよい。また、前記赤、緑及び青色フィルタ430、440、450が前記第4層間絶縁膜467上に形成され、前記第4層間絶縁膜467とマイクロレンズ481、483、485との間に平坦化膜が介在してもよい。
【0040】
以上、本発明を望ましい実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で当業者によって多様な変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、カラー撮像イメージセンサー関連の技術分野に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】従来のイメージセンサーの断面図である。
【図2】従来のイメージセンサーの光透過率を示すグラフである。
【図3】本発明の実施形態によるカラーフィルタの断面図である。
【図4A】本発明の互いに異なる屈折率を有する無機膜を2回交互に繰り返して蒸着した場合のカラーフィルタの光透過率を示すグラフである。
【図4B】本発明の互いに異なる屈折率を有する無機膜を3回交互に繰り返して蒸着した場合のカラーフィルタの光透過率を示すグラフである。
【図5】本発明の実施形態によるイメージセンサー用のカラーフィルタアレイの断面図である。
【図6】本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図である。
【図7A】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7B】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7C】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7D】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7E】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7F】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7G】本発明のイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
【図8】本発明のCMOSイメージセンサーの断面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 基板
20、330、340、350、430、440、450 カラーフィルタ
21、211、221、231、331、341、351、431、441、451 第1無機膜
25、215、225、235、335、345、355、435、445、455 第2無機膜
200 カラーフィルタアレイ
210 赤色Rフィルタ
220 緑色Gフィルタ
230 青色Gフィルタ
100、300、400 半導体基板
311、313、315 フォトダイオード領域
321、461、463、465、467 層間絶縁膜
325 平坦化膜
361、363、365、481、483、485 マイクロレンズ
371、373、375 感光膜
420 ゲート絶縁膜
421、423、425 ゲート電極
471、473、475 金属配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
所定色のための特定波長の光をフィルタリングするための、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜と第2無機膜とを備えるが、
前記第1無機膜と第2無機膜との屈折率差が少なくとも0.8以上であるカラーフィルタ。
【請求項2】
前記第1無機膜と第2無機膜とは、2〜5回繰り返して積層されることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項3】
前記第1無機膜と第2無機膜とは、3回繰り返して積層されることを特徴とする請求項2に記載のカラーフィルタ。
【請求項4】
前記第1無機膜と第2無機膜とは、400〜700nmの可視光線領域で1.3〜6.0の屈折率を有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項5】
前記第1無機膜と第2無機膜とは、SiO、SiON、SiN及びSiから選択されることを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタ。
【請求項6】
赤色のための特定波長の光をフィルタリングする場合、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項7】
緑色のための特定波長の光をフィルタリングする場合、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されているか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とを800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項8】
青色のための特定波長の光をフィルタリングする場合、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン膜とシリコン窒化膜とを300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項9】
半導体基板と、
第1色のための第1波長の光をフィルタリングするための、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第1無機膜と第2無機膜とを備える第1カラーフィルタと、
第2色のための第2波長の光をフィルタリングするための、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第3無機膜と第4無機膜とを備える第2カラーフィルタと、
第3色のための第3波長の光をフィルタリングするための、前記基板上に交互に繰り返して積層される、互いに異なる屈折率を有する第5無機膜と第6無機膜とを備える第3カラーフィルタと、を備えるが、
前記第1カラーフィルタの前記第1無機膜と第2無機膜とは、屈折率差が少なくとも0.8以上であり、
前記第2カラーフィルタの前記第3無機膜と第4無機膜とは、屈折率差が少なくとも0.8以上であり、
前記第3カラーフィルタの前記第5無機膜と第6無機膜とは、屈折率差が少なくとも0.8以上であるイメージセンサー用のカラーフィルタアレイ。
【請求項10】
第1カラーフィルタは、赤色フィルタであり、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されていることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイ。
【請求項11】
第2カラーフィルタは、緑色フィルタであり、前記第3無機膜と第4無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されているか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とを800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されていることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイ。
【請求項12】
第3カラーフィルタは、青色フィルタであり、前記第5無機膜と第6無機膜としてそれぞれシリコン膜とシリコン窒化膜とを300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されていることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイ。
【請求項13】
前記第1ないし第3カラーフィルタの第1無機膜、第3無機膜及び第5無機膜のうち少なくとも一つの無機膜は、残りの無機膜と異なる物質からなり、第2無機膜、第4無機膜及び第6無機膜のうち少なくとも一つの無機膜は、残りの無機膜と異なる物質からなることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイ。
【請求項14】
半導体基板上に少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第1無機膜と第2無機膜とを交互に2〜5回繰り返して形成する段階と、
前記第1無機膜と第2無機膜とをパターニングして第1色の第1カラーフィルタを形成し、
前記第1カラーフィルタと前記半導体基板との上に、少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第3無機膜と第4無機膜とを交互に2〜5回繰り返して形成する段階と、
前記第3無機膜と第4無機膜とをパターニングして、第1カラーフィルタと離隔される第2色の第2カラーフィルタを形成する段階と、
前記第1及び第2カラーフィルタと前記半導体基板との上に、少なくとも0.8以上の屈折率差を有する第5無機膜と第6無機膜とを交互に2〜5回繰り返して形成する段階と、
前記第5無機膜と第6無機膜とをパターニングして、第1及び第2カラーフィルタと離隔される第3色の第3カラーフィルタを形成する段階と、を含むイメージセンサー用のカラーフィルタアレイの製造方法。
【請求項15】
第1カラーフィルタは、赤色フィルタであり、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回繰り返して積層することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイの製造方法。
【請求項16】
第2カラーフィルタは、緑色フィルタであり、前記第3無機膜と第4無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とを700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層するか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とを800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回繰り返して積層することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイの製造方法。
【請求項17】
第3カラーフィルタは、青色フィルタであり、前記第5無機膜と第6無機膜としてそれぞれシリコン膜とシリコン窒化膜とを300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサー用のカラーフィルタアレイの製造方法。
【請求項18】
半導体基板と、
前記半導体基板内に形成された光感知のための複数の不純物領域と、
前記光感知用の不純物領域にそれぞれ対応して配列されるが、それぞれ屈折率差が少なくとも0.8以上である第1無機膜質と第2無機膜質とが交互に繰り返して積層された複数のカラーフィルタと、
前記カラーフィルタにそれぞれ対応して前記半導体基板上に配列された複数のマイクロレンズと、
前記半導体基板と前記マイクロレンズとの間に介在した絶縁膜と、を備えるイメージセンサー。
【請求項19】
前記カラーフィルタは、赤、緑、青色フィルタを含み、赤、緑、青色フィルタの第1無機膜のうち少なくとも一つの無機膜は、残りの第1無機膜と異なる物質からなり、第2無機膜のうち少なくとも一つの無機膜は、残りの第2無機膜と異なる物質からなることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサー。
【請求項20】
前記赤色フィルタは、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とが600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回交互に繰り返して積層されたことを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサー。
【請求項21】
前記緑色フィルタは、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とが700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回交互に繰り返して積層されるか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とが800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回交互に繰り返して積層されたことを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサー。
【請求項22】
前記青色フィルタは、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン膜とシリコン窒化膜とが300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されたことを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサー。
【請求項23】
前記絶縁膜は、層間絶縁膜を含み、前記カラーフィルタは、前記絶縁膜下部の前記半導体基板の前記不純物領域上に配列されることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサー。
【請求項24】
前記絶縁膜は、前記半導体基板と前記カラーフィルタとの間に介在した層間絶縁膜と、前記カラーフィルタと前記マイクロレンズとの間に介在した平坦化膜とを含み、前記カラーフィルタは、前記不純物領域に対応する前記層間絶縁膜上に配列されることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサー。
【請求項25】
半導体基板と、
前記半導体基板内に互いに離隔して形成された光感知のための複数の第1不純物領域と、ソース/ドレイン用の複数の第2不純物領域と、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記複数の第1不純物領域と前記複数の第2不純物領域との間のゲート絶縁膜上にそれぞれ形成された複数のゲート電極と、
前記光感知用の第1不純物領域にそれぞれ対応して配列されるが、それぞれ屈折率差が少なくとも0.8以上である第1無機膜質と第2無機膜質とが交互に繰り返して積層された複数のカラーフィルタと、
前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜上に形成された第1層間絶縁膜と、
前記第1不純物領域に対応しない前記第1層間絶縁膜上に配列された第1金属配線と、
前記第1金属配線及び前記第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜と、
前記第1不純物領域に対応しない前記第2層間絶縁膜上に配列された第2金属配線と、
前記第2金属配線及び前記第2層間絶縁膜上に形成された第3層間絶縁膜と、
前記第1不純物領域に対応しない前記第3層間絶縁膜上に配列された第3金属配線と、
前記第3金属配線及び前記第3層間絶縁膜上に形成された第4層間絶縁膜と、
前記カラーフィルタにそれぞれ対応して前記第4層間絶縁膜上に配列された複数のマイクロレンズと、を備えるCMOSイメージセンサー。
【請求項26】
前記複数のカラーフィルタは、前記複数のゲート電極と共に前記ゲート絶縁膜上に配列されることを特徴とする請求項25に記載のCMOSイメージセンサー。
【請求項27】
前記複数のカラーフィルタは、前記第1ないし第3金属配線のうち一つの金属配線と共に、前記第1ないし第3層間絶縁膜のうち、前記一つの金属配線が形成された層間絶縁膜上に配列されることを特徴とする請求項25に記載のCMOSイメージセンサー。
【請求項28】
前記カラーフィルタは、赤、緑、青色フィルタを含み、赤、緑、青色フィルタの第1無機膜のうち少なくとも一つの無機膜は、残りの第1無機膜と異なる物質からなり、第2無機膜のうち少なくとも一つの無機膜は、残りの第2無機膜と異なる物質からなることを特徴とする請求項25に記載のCMOSイメージセンサー。
【請求項29】
前記赤色フィルタは、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とが600〜800Å、100〜200Åの厚さに2〜5回交互に繰り返して積層されたことを特徴とする請求項28に記載のCMOSイメージセンサー。
【請求項30】
前記緑色フィルタは、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン酸化膜とシリコン膜とが700〜1100Å、500〜800Åの厚さに2〜5回交互に繰り返して積層されるか、またはシリコン酸窒化膜とシリコン酸化膜とが800〜1200Å、600〜1000Åの厚さに2〜5回交互に繰り返して積層されたことを特徴とする請求項28に記載のCMOSイメージセンサー。
【請求項31】
前記青色フィルタは、前記第1無機膜と第2無機膜としてそれぞれシリコン膜とシリコン窒化膜とが300〜600Å、400〜800Åの厚さに2〜5回繰り返して積層されたことを特徴とする請求項28に記載のCMOSイメージセンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−219515(P2007−219515A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−30810(P2007−30810)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】