説明

カード用コネクタ

【課題】第1カードと、幅寸法が第1カードの幅寸法以上の第2カードとを選択的にケースに装着することが可能なカード用コネクタであって、第1カードと端子の接触圧を確保しやすいカード用コネクタの提供。
【解決手段】ケース1は、第1カード50が挿入される第1カード挿入部15を底板3側に形成し、第1カード挿入部15と連続させてカバー7側に第2カード60を形成する。第1カード50に対応する端子群5は、底板3に設けられて第1カード挿入部15内に突出する。第1,第2カード50,60とともにケース1内を移動するスライダ36には、第2カード挿入部16側から第1カード50の肉薄部51に重なるように位置して、ケース1の厚さ方向であって端子群5から離れる方向への第1カード50の移動を規制する規制部39が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器で作成されたデータを記録可能なカードが装着されるコネクタであって、寸法の異なる複数種類のガードを選択的に挿入可能な挿入口がケースに形成されたカード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
カード用コネクタの従来技術としては、例えば特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、第1カードと、厚さ寸法、長さ寸法及び幅寸法のいずれも第1カードの厚さ寸法、長さ寸法及び幅寸法のそれぞれよりも長い第2カードとを選択的にケースに挿入可能なカード用コネクタである。
【0003】
ケースは、第2カードの厚さ寸法及び幅寸法に適合するカード挿入部を形成している。ケース内には、カード挿入部に第1,第2カードを選択的に挿入することを可能にする手段が設けられている。その手段は、カード挿入部内に第1カードの挿入は可能だが第2カードの挿入は不可能な大きさの開口を形成するとともにカード挿入部内に突出したりカード挿入部外に退避したりすることが可能な枠体と、カード挿入部内に突出した姿勢に自動復帰するよう枠体を付勢するねじりコイルばねとを備えている。
【0004】
また、ケースの厚さ方向において対向する内面の一方には、第1カードに対応する端子と、第2カードに対応する端子が設けられている。
【0005】
このように構成された従来技術では、カード挿入部に挿入された第1カードは、枠体が形成する開口に挿入された状態で、ケース内に設けられた端子に接触する。一方、カード挿入部に挿入された第2カードは、ねじりコイルばねに抗して枠体を押圧しカード挿入部外に退避させた状態で、ケース内に設けられた端子に接触する。
【特許文献1】特開2003−317858号公報(図9〜11)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように従来技術では、厚い方の第2カードの寸法に対応したカード挿入部に、薄い方の第1カードも挿入されるようになっている。このため、第2カードと第1カードとの厚さ寸法の差の分だけ、第1カードは第2カードよりも端子から離れる方向への移動が許容されることになる。つまり、従来技術では、第1,第2カードの厚さ寸法の差が大きいほど、第1カードと端子との接触圧を確保しにくくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、前述の問題を考慮してなされたものであり、その目的は、第1カードと、幅寸法が第1カードの幅寸法以上の第2カードとを選択的にケースに装着することが可能なカード用コネクタであって、第1カードと端子の接触圧を確保しやすいカード用コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の目的を達成するために、本発明は、第1カードと、幅寸法が前記第1カードの幅寸法以上の第2カードとを選択的にケースに装着することが可能なカード用コネクタであって、前記ケースは、前記第1カードが挿入される空間である第1カード挿入部と、前記第2カードが挿入される空間である第2カード挿入部とを、前記ケースの厚さ方向に連続させて形成し、前記第1カードに対応する端子は、前記ケースの厚さ方向において対向する内面のうち前記第1カード挿入部に近い方に設けられて前記第1カード挿入部内に突出し、前記ケース内には、前記第1,第2カードに押圧されることによって前記ケースの奥に向かって移動するスライダが設けられ、前記スライダには、前記第2カード挿入部側から前記第1カードに重なるように位置して、前記ケースの厚さ方向であって前記端子から離れる方向への前記第1カードの移動を規制する規制部が設けられることを特徴とする。
【0009】
このように構成された本発明では、第1カードとともに移動するスライダの規制部が、第2カード挿入部側から第1カードに重なるように位置して、ケースの厚さ方向であって端子から離れる方向への第1カードの移動を規制する。このようにして第1カードと端子の接触圧を得ることにより、第1カードと端子の接触圧を確保しやすいカード用コネクタを実現できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、前述したように、第1カードと端子と接触圧を確保しやすいカード用コネクタを実現できるので、第1カードと端子との接触不良の防止に貢献できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のカード用コネクタの最良の実施形態について図を用いて説明する。
【0012】
図1は本発明のカード用コネクタの最良の実施形態の外観を示す2面図であり、(a)は上面図、(b)は右側面図である。図2は図1に示す実施形態の分解斜視図である。図3は図1(a)に示す上面図から金属製カバーを取除いた状態を示す上面図である。図4は図1に示すケースに装着される第1カードである幅狭カードの2面図であり、(a)は上面図、(b)は右側面図である。図5は図1に示すケースに装着される第2カードである第1幅広カードの3面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。図6は図1に示すケースに装着される別の第2カードである第2幅広カードの3面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。なお、本実施形態の上下左右の向きを、図1等に示すように決めてあるが、この向きは本実施形態を使用する際の向きを定めたものではない。
【0013】
図1,2に示すように、本実施形態はケース1を備えている。このケース1はケース本体2と、このケース本体2を上方から覆うカバー7とが結合してなる。
【0014】
ケース本体2とカバー7の間には、図4に示す幅狭カード50と、図5に示す第1幅広カード60と、図6に示す第2幅広カード70とを選択的に挿入するためのカード挿入空間10が形成されている。
【0015】
第1幅広カード60の幅寸法は幅狭カード50の幅寸法よりも大きい。また、第1幅広カード60の左右両側部全体は、肉薄に形成された肉薄部61A,61Bになっている。これらの肉薄部61A,61Bは、第1幅広カード60の下面側から上面側に向かって薄く形成されてなる。肉薄部61A,61Bの少なくとも一方、例えば両方には、切欠き62A,62Bが設けられている。切欠き62A内には、ライトプロテクトの有効・無効を切換えるための操作部材(図示しない)がスライド操作可能に設けられている。
【0016】
第2幅広カード70の幅寸法及び長さ寸法のそれぞれは、第1幅広カード60の幅寸法及び長さ寸法のそれぞれとほぼ等しい。第2幅広カード70の厚さ寸法は、第1幅広カード60の肉薄部61A,61Bの厚さ寸法とほぼ等しい。また、第2幅広カード70の上面視形状は、切欠き62A,62Bや前記操作部材がないことを除いけば第1幅広カード60の上面視形状とほぼ同じである。
【0017】
幅狭カード50の右側部には、前端から後方に延び、上面側から下面側に向かって薄くなった肉薄部51が形成されている。
【0018】
前記カード挿入空間10は、幅狭カード50が挿入される幅狭カード挿入部15(図7参照)と、第1,第2幅広カード60,70が選択的に挿入される幅広カード挿入部16(図12参照)とが、ケース1の厚さ方向に連続してなる空間である。
【0019】
また、このカード挿入空間10は、ケース1の後端で開口するカードの挿入口11を含んでいる。この挿入口11は、左右両縁部の間隔寸法が幅狭カード50の幅寸法に対応する大きさの第1間隔部12と、左右両縁部の間隔寸法が第1,第2幅広カード60,70の幅寸法に対応する大きさの第2間隔部13と、第1間隔部12と第2間隔部13の間に形成され、左右両縁部の間隔寸法が第1幅広カード60の肉厚部63の幅寸法に対応する大きさの第3間隔部14とが、ケース本体2の底板3からカバー7に向かう方向に第1間隔部12、第3間隔部14、第2間隔部13の順に連続してなる。
【0020】
幅狭カード挿入部15は、第1間隔部12と第3間隔部14からなる開口から、ケース1の奥へ向かって延びた空間である。幅広カード挿入部16は、第2間隔部13と第3間隔部14からなる開口から、ケース1の奥へ向かって延びた空間である。つまり、幅狭カード挿入部15はケース本体2の底板3側に配置されていて、幅広カード挿入部16はカバー7側に配置されていて、幅狭カード挿入部15と幅広カード挿入部16は、厚さ方向における空間の一部、すなわち第3間隔部14からケース1の奥へ向かって延びた空間を共有している。
【0021】
ケース1内において、幅狭カード50に対応する端子群5は、ケース1の厚さ方向において対向する内面のうち幅狭カード挿入部15に近い方、すなわち、底板3に配置されていて、幅狭カード挿入部15内に突出している。また、第1,第2幅広カード60,70の両方に対応する端子群6も底板3に配置されていて、端子群5よりもケース1の奥側で、幅広カード挿入部16内に突出している。
【0022】
本実施形態は、第1,第2幅広カード60,70が、幅広カード挿入部16に挿入されるのを許容し、幅広カード挿入部16に幅狭カード50が挿入されるのを阻止する挿入阻止手段を備えている。この挿入阻止手段は、挿入阻止用可動体17と、ねじりコイルばね21と、1対のロック用可動体22A,22Bと、ねじりコイルばね27A,27Bとを備えている。
【0023】
挿入阻止用可動体17は、ケース1内を幅方向に横切って配置される板部18と、この板部18の左右両側部に設けられ、ケース1の幅方向に延びた軸部19,20とを備えている。軸部19,20は、ケース1の左右両側部に回転可能に支持されている。板部18は軸部19,20周りに回転することによって、幅狭カード挿入部15側から立ち上がって幅広カード挿入部16に突出したり、ケース1の奥へ向かって幅広カード挿入部16外に倒れたりすることが可能になっている。
【0024】
板部18が立ち上がって幅広カード挿入部16内に突出した姿勢は、幅広カード挿入部16への幅狭カード50の挿入を阻止可能な挿入阻止姿勢である(図7参照)。板部18が幅広カード挿入部16外へ倒れた姿勢、すなわち、第1幅広カード挿入部16外に退避した姿勢は、幅広カード挿入部16への第1幅広カード60の挿入を許容する第1挿入許容姿勢である(図15参照)。また、第1挿入許容姿勢のときほど板部18が倒れてはいないが、カバー7との間で第2幅広カード70が挿入可能な間隔を形成する姿勢、すなわち、板部18が第2幅広カード70の挿入軌道外に退避した姿勢は、幅広カード挿入部16への第2幅広カード70の挿入を許容する第2挿入許容姿勢である。
【0025】
ねじりコイルばね21は、ケース本体2の右側部で、軸部20の外周側に配置され、板部18が挿入阻止姿勢に自動復帰するよう挿入阻止用可動体17を付勢する付勢手段である。
【0026】
1対のロック用可動体22A,22Bのそれぞれは、挿入阻止用可動体17よりも後方におけるケース本体2内の左右両側部に設けられている。
【0027】
左側のロック用可動体22Aは、ケース1の厚さ方向に延びた軸部23Aを有する。この軸部23Aはケース本体2に回転可能に支持されている。ロック用可動体22Aは、軸部23A周りに回転して姿勢を変化させることが可能になっている。
【0028】
また、ロック用可動体22Aは、ケース1の奥へ向かって突出する突起部24Aを有している。この突起部24Aは、軸部23A周りに回転することによって、挿入阻止用可動体17に後方から当接して、挿入阻止用可動体17の第1,第2挿入許容姿勢への変化を阻止する姿勢、すなわち、挿入阻止姿勢に固定するロック姿勢と、挿入阻止用可動体17から離れてロックを解除する解除姿勢とに変化可能である。右側のロック用可動体22Bも軸部23A及び突起部24Aと同様の、軸部23B及び突起部24Bを有している。
【0029】
また、ロック用可動体22Aには、左側の肉薄部61Aよりも中央側の第1幅広カード60の部分、すなわち肉厚部63によって解除姿勢となるよう操作される第1操作部25Aと、第2幅広カード70の左側部によって解除姿勢となるよう操作される第2操作部26Aとが設けられている。ロック用可動体22Aがロック姿勢のとき、第1,第2操作部25A,26Aは、第1幅広カード60の挿入軌道内に突出している。また、第1操作部25Aの突出量よりも第2操作部26Aの突出量の方が大きくなっている。ロック用可動体22Bにも、第1,第2操作部25A,26Aと同様の第1,第2操作部25B,26Bが設けられている。
【0030】
ねじりコイルばね27Aは、ロック用可動体22Aの軸部23Aの外周側に配置されて、ロック姿勢に自動復帰するようロック用可動体22Aを付勢する付勢手段である。ねじりコイルばね27Bは、ロック用可動体22Bの軸部23Bの外周側に配置されて、ロック姿勢に自動復帰するようロック用可動体22Bを付勢する付勢手段である。
【0031】
また、図2,3に示すように、本実施形態は、幅広カード挿入部16への第1,第2幅広カード60,70の挿入を許容し、端子群5から離れる方向への幅狭カード50の移動を幅広カード挿入部16内から規制するガイド手段を備えている。このガイド手段はガイド用可動体28A,28Bと、ねじりコイルばね34A,34Bとを備えている。
【0032】
ガイド用可動体28Aは、ケース1内の中央よりも左側の範囲で、ケース1の幅方向における進退が可能となるよう設けられている。例えば、第1回動部材29Aと第2回動部材31Aとからなる。
【0033】
第1回動部材29Aは、ケース1の厚さ方向に延びた軸部30Aを有している。この軸部30Aは、ケース1の左側部に、ケース本体2とカバー7とにより回転可能に支持されている。つまり、第1回動部材29Aは、ケース1内の左側部に回動可能に支持されている。図2において、カバー7に設けられた8Aは、軸部30Aが挿入される軸孔である。
【0034】
第2回動部材31Aは、ケース1の厚さ方向に貫通する軸孔32Aを有している。第2回動部材31Aは軸孔32Aの位置で、ケース本体2とカバー7とによって回動可能に支持されている。つまり、第2回動部材31Aは、ケース1内の左側部において、第1回動部材29Aとはケース1内の奥行方向において異なる位置、例えば第1回動部材29Aよりも後方で挿入阻止用可動体17の近傍に、回動可能に支持されている。図2において、ケース本体2の左側部に設けられる4Aは、軸孔32Aに挿入される軸部であり、カバー7に設けられる9Aは、軸部4Aの軸孔32Aから突き出た部分が挿入される軸孔である。
【0035】
第1,第2回動部材29A,31Aは、第1回動部材29Aの上面から突出するガイド突起31Aが、第2回動部材31Aに設けられるアーチ状のガイド孔33Aに挿入されることによって結合している。第1,第2回動部材29A,32Aがこのようにして結合することで、ガイド用可動体28Aは曲折させたり、ケース1内の左側部に直線状に畳んだりすることが可能になっている。
【0036】
ガイド用可動体28Aが曲折してケース1内の左側部から幅広カード挿入部16内に突出した姿勢は、幅狭カード50の挿入中及び装着後に、ケース1の厚さ方向であって端子群5から離れる方向への幅狭カードの移動を規制するためのガイド姿勢である。ガイド用可動体28Aがケース1内の左側部で直線状に畳まれた姿勢は、第1,第2幅広カード60,70の幅広カード挿入部16への挿入を許容するためにケース1の左側部へ退避した退避姿勢である。
【0037】
ガイド用可動体28Bも、ガイド用可動体28Aと同様の構成で、第1,第2回動部材29B,32Bがガイド突起31Bとガイド孔34Bにより結合されてなる。図2において、カバー7に設けられた8Bは、第1回動部材29Bの軸部30Bが挿入される軸孔であり、ケース本体2の右側部に設けられる4Bは、第2回動部材32Bの軸孔33Bに挿入される軸部であり、カバー7に設けられる9Bは、軸部4Bの軸孔32Bから突き出た部分が挿入される軸孔である。
【0038】
ガイド用可動体28Bが曲折してケース1内の右側部から幅広カード挿入部16内に突出した姿勢は、ケース1の厚さ方向であって端子群5から離れる方向への幅狭カードの移動を規制するためのガイド姿勢である。ガイド用可動体28Bがケース1内の右側部で直線状に畳まれた姿勢は、第1,第2幅広カード60,70の幅広カード挿入部16への挿入を許容するためにケース1の右側部へ退避した退避姿勢である。
【0039】
ねじりコイルばね34Aは、ガイド姿勢に自動復帰するようガイド用可動体28Aを付勢する付勢手段であり、第1回動部材29Aの軸部30Aの外周側に配置され、幅広カード挿入部16内に突出するよう第1回動部材29Aを付勢している。ねじりコイルばね34Bは、ガイド姿勢に自動復帰するようガイド用可動体29Bを付勢する付勢手段であり、第1回動部材29Bの軸部30Bの外周側に配置され、幅広カード挿入部16内に突出するよう第1回動部材29Bを付勢している。
【0040】
また、図2,3に示すように、本実施形態は、ケース1内において幅狭カード50や第1幅広カード60や第2幅広カード70に押圧されることによってケース1の奥へ向かって移動可能なスライダ36を備えている。
【0041】
このスライダ36は、ケース本体2の右側部に対して摺動可能に設けられている。このスライダ36には、幅狭カード挿入部15内の右側部に配置され、幅狭カード50の右前端部と合致する形状の幅狭カード受部37と、幅広カード挿入部16内に配置され、第1,第2幅広カード60,70の右前端部と合致する形状の幅広カード受部38とが設けられている。
【0042】
また、このスライダ36には、幅広カード挿入部16側から幅狭カード50の肉薄部51に重なるように位置し、ケース1の厚さ方向であって端子群5から離れる方向への幅狭カード50の移動を規制する規制部39が設けられている(図7,8参照)。
【0043】
また、本実施形態は、スライダ36をカードの排出方向に付勢する付勢手段としての圧縮コイルばね40と、スライダ36を所定位置にロックしたりロックを解除したりすることが可能なスライダロック手段を備えている。
【0044】
圧縮コイルばね40は、ケース本体2の右側部において、ケース本体2の前端部とスライダ36の間に配置されている。
【0045】
スライダロック手段は、ハート型カム溝41(図9,10,11参照)と、ロック部材42と、片持ちばね43とを備えている。ハート型カム溝41は、ケース本体2の右側部に設けられている。ロック部材42は、金属線材の両端が同じ方向に折り曲げられてなり、一端がハート型カム溝41に挿入され、他端がスライダ36に回転可能に支持されている。片持ちばね43は、ロック部材42の他端の付近でスライダ36に固定され、ロック部材42をハート型カム溝41に押し付けている。
【0046】
また、本実施形態は、幅狭カード50、第1幅広カード60、第2幅広カード70がケース1に装着されたか否かを検出する装着検知手段を備えている。この装着検知手段は、スライダ検知部材44と、コイルばね45とを備えている。スライダ検知部材44は、ケース本体2の前端部に厚さ方向へ回動可能に支持されている。コイルばね45は、スライダ36の軌道内に突出した状態に自動復帰するようスライダ検知部材44を付勢している。コイルばね45は可動接点も兼ねている。つまり、スライダ36によりスライダ検知部材44が底板3の方向に押圧操作されると、コイルばね45が変形して固定接点(図示しない)に接触するようになっている。コイルばね45と固定接点の接触により生成される電気信号は、本実施形態と接続された電子機器(図示しない)に与えられる。
【0047】
また、本実施形態は、第1幅広カード60のライトプロテクトが有効になっているか否かを検出するライトプロテクト検知手段を備えている。このライトプロテクト検知手段は、ライトプロテクト検知部材46と、コイルばね47とを備えている。ライトプロテクト検知部材46は、ケース本体2の左側部に、厚さ方向へ回動可能に支持されている。コイルばね47は、第1幅広カード60の左側部の肉薄部61Aの軌道内に突出するようライトプロテクト検知部材46を付勢している。コイルばね47は可動接点も兼ねている。つまり、第1幅広カード60や第2幅広カード70によりライトプロテクト検知部材46が底板3の方向に押圧操作されると、コイルばね47が変形して固定接点(図示しない)に接触するようになっている。コイルばね47と固定接点の接触により生成される電気信号も前記電子機器に与えられる。
【0048】
このように構成した本実施形態の動作について説明する。
【0049】
図20に示すように、ケース1に幅狭カード50、第1幅広カード60、第2幅広カード70のいずれも挿入されていない状態では、挿入阻止用可動体17はねじりコイルばね21で付勢されていることにより挿入阻止姿勢に保持されている。左側のロック用可動体22Aはねじりコイルばね35Aで付勢されていることによりロック姿勢に保持されている。同様に、右側のロック用可動体22Bはねじりコイルばね35Bで付勢されていることによりロック姿勢に保持されている。つまり、挿入阻止姿勢の挿入阻止用可動体17がロック用可動体22A,22Bによりロックされている。
【0050】
また、図3に示すように、ガイド用可動体28Aは、第1回動部材29Aがねじりコイルばね35Aで付勢されていることによって、ケース1の左側部から幅広カード挿入部16内に突出したガイド姿勢に保持されている。同様に、ガイド用可動体28Bは、第1回動部材29Bがねじりコイルばね35Bで付勢されることによって、ケース1の右側部から幅広カード挿入部16内に突出したガイド姿勢に保持されている。
【0051】
図7に示すように、幅狭カード50をケース1に装着する場合、使用者は幅狭カード50の前端を、挿入口11の第1間隔部12と第3間隔部14により形成される開口から、幅狭カード挿入部15に挿入する。
【0052】
使用者は誤って幅狭カード50の前端を、第2間隔部13や、第2間隔部13と第3間隔部14からなる開口に挿入することがある。この場合、前述したように挿入阻止姿勢の挿入阻止用可動体17が左右両側のロック用可動体22A,22Bによりロックされた状態であり、ロック用可動体22A,22Bの両方が幅狭カード50の前端によって操作されることはないので、幅狭カード50の幅広カード挿入部16への挿入は、挿入阻止用可動体17により阻止される。
【0053】
図7に示すように前端が幅狭カード挿入部15に挿入された状態の幅狭カード50を使用者がさらにケース1に押し込むと、図8に示すように、幅狭カード50の前端はと挿入阻止用可動体17と底板3の間を通過した後、ガイド用可動体28A,28Bと底板3の間をケース1の奥へ向かって移動する。この状態では、ケース1内において、幅広カード挿入部16の方向への幅狭カード50の前端の移動が、ガイド用可動体28A,28Bによって規制されている。
【0054】
また、図7と図8を比較して分かるように、幅狭カード50の肉薄部51は、挿入阻止用可動体17と底板3の間を通過した後、スライダ36の規制部39と底板3の間に挿入される。つまり、ケース内において、幅広カード挿入部16の方向へ幅狭カード50の前端の移動が、スライダ36の規制部39によっても規制されている。
【0055】
また、幅狭カード50はケース1の奥へ向かって移動していくと、その右前端部が図8に示すようにスライダ36の幅狭カード受部37に達する。その後、幅狭カード50は使用者に押圧されることにより、圧縮コイルばね40による付勢に抗して、図9,10に示すようにスライダ36とともにケース1の奥へ向かって移動する。
【0056】
そして、図10に示すように、幅狭カード50とスライダ36が挿入方向への移動の限界位置に達すると、使用者は幅狭カード50を押圧するのをやめる。これに伴い、スライダ36は圧縮コイルばね40により付勢されて前記限界位置から排出方向へ、図11に示す所定位置まで移動し、この所定位置でハート型カム溝41とロック部材42の協働によってロックされる。つまり、図11に示す状態が、ケース1への幅狭カード50の装着が完了した状態、すなわち、端子群5に幅狭カード50が適切な位置で接触した状態である。この状態では、ガイド用可動体28A,28Bとスライダの規制部39とが、ケース1の厚さ方向であって端子群5から離れる方向への幅狭カード50の移動を規制している。
【0057】
このように幅狭カード50が装着された状態では、スライダ36がスライダ検知部材44をコイルばね45による付勢に抗して底板3の方向に押圧操作していて、これに伴い、コイルばね45が変形して固定接点に接触している。
【0058】
また、ケース1から幅狭カード50を抜取る場合、使用者は幅狭カード50を押圧して、スライダ36とともに再び挿入の限界位置まで移動させた後、幅狭カード50を押圧するのをやめる。この間、ハート型カム溝41とロック部材42の協働によってスライダ36のロックが解除される。これに伴い、スライダ36は圧縮コイルばね40により付勢されて、幅狭カード50をケース1から押出しながら初期位置(図8に示す位置)まで移動する。このようにしてケース1から押出された幅狭カード50の後端部を使用者は摘んで、ケース1から抜取る。
【0059】
図12に示すように、第1幅広カード60をケース1に装着させる場合、使用者は第1幅広カード60の前端を、挿入口11の第2間隔部13と第3間隔部14により形成される開口から、幅広カード挿入部16に挿入する。
【0060】
このようにして幅広カード挿入部16に挿入された第1幅広カード60は、その左側部の前端で、図12に示すように左側のロック用可動体22Aに当接する。この状態で、使用者が第1幅広カード60を押圧すると、図13に示すように、第1幅広カード60の左側部の前端はロック用可動体22Aをねじりコイルばね27Aによる付勢に抗して回動させながら、すなわちロック用可動体22Aの姿勢を解除姿勢に変化させながら、ケース1の奥へ向かって移動する。
【0061】
第1幅広カード60の左側部の前端がロック用可動体22Aを通過した後、同図13に示すように第1幅広カード60の右側部の前端が、右側のロック用可動体22Bに当接する。この状態で、使用者が第1幅広カード60を押圧すると、図14に示すように、第1幅広カード60の右側部の前端はねじりコイルばね27Bによる付勢に抗してロック用可動体22Bを回動させながら、すなわちロック用可動体22Bの姿勢を解除姿勢に変化させながら、ケース1の奥へ向かって移動する(図23参照)。
【0062】
図14に示すようにロック用可動体22A,22Bの両方が解除姿勢になった状態、すなわち、挿入阻止用可動体17のロックが解除された状態では、挿入阻止用可動体17はねじりコイルばね21により付勢されて挿入阻止姿勢に保持されている。したがって、第1幅広カード60を使用者が押圧すると、第1幅広カード60の前端は、図15(a)に示すように挿入阻止用可動体17の板部18をねじりコイルばね21による付勢に抗して押倒しながら、ケース1の奥へ向かって移動する。このとき、押倒された板部18は、図15(b)に示すように第1幅広カード60の挿入軌道外である幅狭カード挿入部15内に退避した状態になる。
【0063】
また、図15,16に示すように、第1幅広カード60の左側部の前端は、挿入阻止用可動体17を通過した後、第1回動部材29Aを介したねじりコイルばね35Aによる付勢に抗して第2回動部材32Aを回動させながら、ケース1の奥へ向かって移動する。これに伴い、ガイド用可動体28Aは、ケース1内の左側部に直線状に畳まれた退避姿勢に変化していく。
【0064】
幅狭カード50の右側部の前端は、第1幅広カード60の左側部の前端がガイド用可動体28Aを退避姿勢に変化させている途中から、第1回動部材28Bを介したねじりコイルばね27Bによる付勢に抗して第2回動部材32Bを回動させながら、ケース1の奥へ向かって移動するようになる。これに伴い、ガイド用可動体28Bは、ケース1内の右側部に直線状に畳まった退避姿勢に変化していく。
【0065】
第1幅広カード60は、ガイド用可動体28A,28Bの両方を退避姿勢に変化させた後、さらにケース1の奥へ向かって移動すると、図17に示すように、スライダ36の幅広カード受部38に達する。その後、第1幅広カード60は使用者に押圧され、圧縮コイルばね40による付勢に抗してスライダ36とともにケース1の奥へ向かって移動する。
【0066】
そして、図18に示すように第1幅広カード60とスライダが挿入の限界位置に達すると、使用者は第1幅広カード60を押圧するのをやめる。これに伴い、スライダ36は圧縮コイルばね40により付勢されて前記限界位置から排出方向へ、図19に示す所定位置まで移動し、この所定位置でハート型カム溝41とロック部材42の協働によってロックされる。つまり、図19に示す状態が、ケース1への第1幅広カード60の装着が完了した状態、すなわち、第1幅広カード60が適切な位置で端子群6に接触した状態である。
【0067】
また、第1幅広カード60がケース1に装着された状態では、幅狭カード50がケース1に装着されたときと同様に、スライダ36がスライダ検知部材44をコイルばね45による付勢に抗して底板3の方向に押圧操作していて、コイルばね45が変形して固定接点に接触している。
【0068】
また、第1幅広カード60がケース1に装着された状態では、第1幅広カード60の切欠き61内における操作部材(図示しない)の位置によって、ライトプロテクト検知部材46が底板3の方向に押圧操作されていたりされていなかったりする。ライトプロテクト検知部材46が押圧操作されていれば、コイルばね47が変形して固定接点に接触している。
【0069】
ケース1から第1幅広カード60を抜取る場合、使用者は第1幅広カード60を押圧して、スライダ36とともに再びケース1の挿入の限界位置まで移動させた後、第1幅広カード60を押圧するのをやめる。この間、ハート型カム溝41とロック部材42の協働によってスライダ36のロックが解除される。これに伴い、スライダ36は圧縮コイルばね40により付勢されて、第1幅広カード60をケース1から押出しながら初期位置(図17に示す位置)まで移動する。このようにしてケース1から押出された第1幅広カード60の後端部を使用者は摘んで、ケース1から抜取る。
【0070】
第2幅広カード70をケース1に装着する場合、及び、ケース1から第2幅広カード70を抜取る場合のそれぞれについては、第1幅広カード60の場合とほぼ同様であるので、説明を省略する。ただし、第1幅広カード60と第2幅広カード70とでは、ロック用可動体22A,22Bを操作する際にロック用可動体22A,22Bを押圧する位置が相違するので、この相違について説明する。
【0071】
図21〜23に拡大して示すように、第1幅広カード60は、はじめに左側のロック用可動体22Aに当接し、このロック用可動体22Aを回動させて挿入阻止用可動体17の左側のロックを解除する。次に右側のロック用可動体22Bに当接し、このロック用可動体22Bを回動させて挿入阻止用可動体17の右側のロックを解除する。
【0072】
また、図24〜26に示すように、第2幅広カード70は、はじめに左側のロック用可動体22Aに当接し、このロック用可動体22Aを回動させて挿入阻止用可動体17の左側のロックを解除する。次に右側のロック用可動体22Bに当接し、このロック用可動体22Bを回動させて挿入阻止用可動体17の右側のロックを解除する。
【0073】
このように第1,第2幅広カード70のそれぞれの挿入に伴うロック用可動体22A,22Bの動作のそれぞれを上方から見た場合、第1幅広カード60も第2幅広カード70も同様にしてロック用可動体22A,22Bを回動させているように見える。
【0074】
ところが、第1幅広カード60左側部の前端は、図27,28に示すように、肉薄部61Aでロック用可動体22Aの第2操作部26Aを押圧し、肉厚部63でロック用可動体22Aの第1操作部25Aに押圧してロック用可動体22Aを回動させ、これに対し、第2幅広カード70の左側部の前端は、図29,30に示すように、第2操作部26Aのみを押圧してロック用可動体22Aを回動させている。第1,第2幅広カード60,70のそれぞれがロック用可動体22Bを回動させる場合も同様である。
【0075】
本実施形態によれば次の効果を得られる。
【0076】
幅狭カード50とともに移動するスライダ36の規制部39が、幅広カード挿入部16側からケース1の厚さ方向であって端子群5から離れる方向への幅狭カード50の移動を規制する。このようにして幅狭カード50と端子群5の接触圧を得ることにより、幅狭カード50と端子群5の接触圧を確保しやすいカード用コネクタを実現できる。この結果、幅狭カード50と端子群5との接触不良の防止に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明のカード用コネクタの最良の実施形態の外観を示す2面図であり、(a)は上面図、(b)は右側面図である。
【図2】図1に示す実施形態の分解斜視図である。
【図3】図1(a)に示す上面図から金属製カバーを取除いた状態を示す上面図である。
【図4】図1に示すケースに装着される第1カードである幅狭カードの2面図であり、(a)は上面図、(b)は右側面図である。
【図5】図1に示すケースに装着される第2カードである第1幅広カードの3面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。
【図6】図1に示すケースに装着される別の第2カードである第2幅広カードの3面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。
【図7】図1に示す実施形態に、図4に示す幅狭カードの前端部を挿入した状態を示す3面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。
【図8】図7に示す状態から幅狭カードがケースの奥へ向かって移動し、幅狭カードの右側部の前端がスライダに当接した状態を示す図である。
【図9】図8に示す状態から幅狭カードがスライダとともにケースの奥へ向かって移動した状態を示す図である。
【図10】図8に示す状態から幅狭カードがスライダとともにケースに向かって移動し、挿入の限界位置に達した状態を示す図である。
【図11】図8に示す状態でロック手段が作動し、スライダが所定位置にロックされた状態を示す図である。
【図12】図1に示す実施形態に、図5に示す第1幅広カードの前端が挿入された状態を示す図であり、(a)は金属製カバーを取除いた状態の上面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。
【図13】図12に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動し、左側方のロック用可動体の第1操作部を操作している状態を示す図である。
【図14】図13に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動し、右側方のロック用可動体の第1操作部を操作している状態を示す図である。
【図15】図14に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動し、挿入阻止用可動体を押倒した状態であるとともに左側方のガイド用可動体を第1幅広カードの挿入軌道外へ退避させている途中の状態を示す図であり、(a)は金属カバーを取除いた状態の上面図、(b)背面図である。
【図16】図15に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動し、左右両側方のガイド用可動体を第1幅広カードの挿入軌道外へ退避させ終えた状態を示す図である。
【図17】図16に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動し、第1幅広カードの前端がスライダに当接した状態を示す図である。
【図18】図17に示す状態から第1幅広カードがスライダとともにケースの奥へ向かって移動し、挿入の限界位置に達した状態を示す図である。
【図19】図18に示す状態でロック手段が作動し、スライダが所定位置にロックされた状態を示す図である。
【図20】第1幅広カードが幅広カード挿入部に挿入されておらず、左右両側のロック用可動体がロック姿勢に保持されている状態を示す拡大上面図である。
【図21】第1幅広カードの前端が幅広カード挿入部に挿入され、左側方のロック用可動体に当接した状態を示す拡大上面図である。
【図22】図21に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動したことに伴い、左側方のロック用可動体が操作されて解除姿勢になった状態を示す拡大上面図である。
【図23】図22に示す状態から第1幅広カードがケースの奥へ向かって移動したことに伴い、右側方のロック用可動体が操作されて解除姿勢になった状態を示す拡大上面図である。
【図24】第2幅広カードの前端が幅広カード挿入部に挿入され、左側方のロック用可動体に当接した状態を示す拡大上面図である。
【図25】図24に示す状態から第2幅広カードがケースの奥へ向かって移動したことに伴い、左側方のロック用可動体が操作されて解除姿勢になった状態を示す拡大上面図である。
【図26】図25に示す状態から第2幅広カードがケースの奥へ向かって移動したことに伴い、右側方のロック用可動体が操作されて解除姿勢になった状態を示す拡大上面図である。
【図27】図21に示す状態における左側のロック用可動体と第1幅広カードの左側部との位置関係を示す拡大背面図である。
【図28】図22,23に示す状態における左側のロック用可動体と第1幅広カードの左側部との位置関係を示す拡大背面図である。
【図29】図24に示す状態における左側のロック用可動体と第2幅広カードの左側部との位置関係を示す拡大背面図である。
【図30】図25,26に示す状態における左側のロック用可動体と第2幅広カードの左側部との位置関係を示す拡大背面図である。
【符号の説明】
【0078】
1 ケース
2 ケース本体
3 底板
4A,4B 軸部
5 端子群
6 端子群
7 カバー
8A,8B 軸孔
9A,9B 軸孔
10 カード挿入空間
11 挿入口
12 第1間隔部
13 第2間隔部
14 第3間隔部
15 幅狭カード挿入部(第1カード挿入部)
16 幅広カード挿入部(第2カード挿入部)
17 挿入阻止用可動体
18 板部
19,20 軸部
21 ねじりコイルばね
22A,22B ロック用可動体
23A,23B 軸部
24A,24B 突起部
25A,25B 第1操作部
26A,26B 第2操作部
27A,27B ねじりコイルばね
28A,28B ガイド用可動体
29A,29B 第1回動部材
30A,30B 軸部
31A,31B ガイド突起
32A,32B 第2回動部材
33A,33B 軸孔
34A,34B ガイド孔
35A,35B ねじりコイルばね
36 スライダ
37 幅狭カード受部
38 幅広カード受部
39 規制部
40 圧縮コイルばね
41 ハート型カム溝
42 ロック部材
43 片持ちばね
44 スライダ検知部材
45 コイルばね
46 ライトプロテクト検知部材
47 コイルばね
50 幅狭カード(第1カード)
51 肉薄部
60 第1幅広カード(第2カード)
61A,61B 肉薄部
62A,62B 切欠き
63 肉厚部
70 第2幅広カード(第2カード)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1カードと、幅寸法が前記第1カードの幅寸法以上の第2カードとを選択的にケースに装着することが可能なカード用コネクタであって、
前記ケースは、前記第1カードが挿入される空間である第1カード挿入部と、前記第2カードが挿入される空間である第2カード挿入部とを、前記ケースの厚さ方向に連続させて形成し、
前記第1カードに対応する端子は、前記ケースの厚さ方向において対向する内面のうち前記第1カード挿入部に近い方に設けられて前記第1カード挿入部内に突出し、
前記ケース内には、前記第1,第2カードに押圧されることによって前記ケースの奥に向かって移動するスライダが設けられ、
前記スライダには、前記第2カード挿入部側から前記第1カードに重なるように位置して、前記ケースの厚さ方向であって前記端子から離れる方向への前記第1カードの移動を規制する規制部が設けられることを特徴とするカード用コネクタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate


【公開番号】特開2007−134077(P2007−134077A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−323759(P2005−323759)
【出願日】平成17年11月8日(2005.11.8)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】