説明

ギアモータ組立体

【課題】ギアモータ組立体、特にモータ軸端の遊び制御機構を有するギアモータ組立体を提供する。
【解決手段】ギアモータ組立体は、ギアボックス20と、ギアボックス20に固定されたモータ30と、第1ダンパー36及び第2ダンパー38を含む。ギアボックス20は、ギアケーシング22とこのギアケーシング22内に組み込まれたウオーム歯車24とを含む。回転子は、モータ軸31とこの軸31と一体的に回転するウオーム35とを含む。モータ軸31はギアケーシング22内に延びて、ウオーム35がウオーム歯車24と噛み合う。第1ダンパー36は、ギアケーシング22とモータ30の第1軸方向端部との間に挟まれて、モータ軸31とギアケーシング22との間の端部遊びを除去する。第2ダンパー38は、モータハウジング41とモータ30の第2軸方向端部との間に挟まれて、モータ軸31とモータハウジング41との間の端部遊びを除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギアモータ組立体、特にモータ軸端の遊び制御機構を有するギアモータ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
乗り物において、窓を昇降させるための窓昇降駆動装置に用いられるようなギアモータ組立体は、典型的には二方向回転モータ及びギアボックスを有する。このギアボックスは、ケーシングと、該ケーシング内部に配置されたウオーム及びウオーム歯車の形態のギア列とを有する。該モータは固定子及び回転子を有する。この固定子は、ハウジングと、このハウジングの内面に取付けられた永久磁石を有する。回転子は、固定子の中に回転可能に配置される。回転子は、モータ軸と、コア及び該モータ軸に固着された整流子を有する。該モータ軸は、ギアボックスケーシング内を延び、ウオーム歯車と噛み合うウオームを有し、ウオーム歯車を回転させることで、ウオーム歯車に力を伝達する。モータ軸の2つの軸方向端部は、それぞれ、モータハウジング又はギアケーシングのいずれかから離れた位置にある。モータの回転方向が切り替わると、モータ軸に軸方向振動が発生し、この軸方向振動は、ウオーム歯車を損傷させることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、モータ軸の軸方向振動によるウオーム歯車の損傷を回避できるように、軸方向端部の遊びを除去するか、緊密に制御することができる、改良されたギアモータ組立体に対する要望がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って本発明では、ギアケーシングと該ギアケーシング内に配置されたウオーム歯車とを含むギアボックスと、該ギアボックスに取り付けられたモータとを含み、
該モータが、ハウジングを含む固定子と、該固定子の該ハウジング内に収容されギアケーシング内に延びるモータ軸を有する回転子と、を含んでおり、
該モータ軸にウオームが固定され、該ウオームは、ウオーム歯車と噛合った状態でギアケーシング内に配置され、
ギアケーシング内面と、モータから遠い側のモータ軸の第1軸方向端部との間に挟まれた状態で、モータ軸とギアケーシングとの間の端部の遊びを除去するための第1ダンパーが設けられ、
モータハウジング内面とギアボックスから遠い側のモータ軸の第2軸方向端部との間に挟まれた状態で、モータ軸とモータハウジング間の端部の遊びを除去するための第2ダンパーが設けられた、
ギアモータ組立体が提供される。
【0005】
第1ダンパーは、ゴムパッド及びスラストキャップを含み、該スラストキャップは、モータ軸の第1軸方向端部とゴムパッドの間に挟まれ、該ゴムパッドは、ギアケーシングの内面に当接するように配置されることが好ましい。
【0006】
第1ダンパーは更に、ギアケーシング内に固定された保持部を含み、ゴムパッド及びスラストキャップが該保持部内に配置されることが好ましい。
【0007】
該第2ダンパーは、モータハウジングの内面に当接するゴムパッドを含み、スラストキャップは、モータ軸の第2軸方向端部とゴムパッドとの間に挟まれるように配置されることが好ましい。
【0008】
モータハウジングには管状部が形成され、第2ダンパーがこの管状部内に配置され、該第2ダンパーのスラストキャップの外径が、管状部の内径と実質的に同じであることが好ましい。
【0009】
回転子は、モータ軸に固定された整流子を有し、更に、モータは、整流子に摺接する複数のブラシと、複数のバネとを有し、該バネの各々は、対応するブラシに対し整流子に接触する力を付加し、各ブラシは、整流子の回転軸に対して75°〜87°の間の第1角度αだけ傾斜した長さ方向軸を有し、更に、この力の方向と整流子の回転軸との間で定まる第2角度は、該第1角度より大きいことが好ましい。
【0010】
この力は、整流子の回転軸に実質的に直角であることが好ましい。
【0011】
第1角度は、80°〜83°の間であることが好ましく、81.5°〜82.5°の間であることが最も好ましい。
【0012】
各ブラシは、それぞれのブラシホルダーに収容され、各ブラシホルダーは下面を有し、ブラシを摺椄可能に支持するように構成され、該下面は整流子の回転軸に対して傾斜していることが好ましい。
【0013】
各ブラシは、それに対応するブラシホルダーに収容され、各ブラシホルダーは、ブラシを摺椄状態で収容する空間部を有し、該ブラシホルダーは、この空間部に延びる弾性腕部を備え、ブラシを空間部の一方側に押し付けるように作用することが好ましい。
【0014】
各ブラシは、整流子に接触し易い接触面を有し、接触面は整流子の回転軸に対して傾斜していることが好ましい。
【0015】
各ブラシは、それに対応するバネが直接接触する端面を有し、この端面は、整流子の回転軸と実質的に平行であることが好ましい。
【0016】
各ブラシとそれに対応するブラシホルダーの空間部との間の間隔は、適切なブラシ寸法の4%から10%までの間であることが好ましい。
【0017】
本発明の好ましい実施形態が、添付図面の各図を参照して例示的な方法のみによって以下に説明される。図において、一つ以上の図に表される同一の構造、要素又は部品は、全体的に示されている全図で同じ参照番号で表される。図示される構成部品及び形状の寸法は、全体的に説明の便宜と明確にするためのものであり、必ずしも縮尺で示されるものではない。図面は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の例示的な実施形態によるギアモータ組立体を、組み立て状態での斜視図を示す。
【図2】図1のギアモータ組立体の断面図を示す。
【図3】図2のギアモータ組立体のある一部を拡大した図である。
【図4】図2のギアモータ組立体の別の部分を拡大した図である。
【図5】図1のギアモータ組立体のモータを示す。
【図6】図5におけるモータの整流子及びブラシを示す。
【図7】図6の整流子とブラシの側面図を示す。
【図8】図7のブラシに作用する力の分力を示すベクトル図である。
【図9】図5に示すモータにおけるブラシホルダーの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1及び図2を参照すると、本発明の例示的な実施形態であるギアモータ組立体が示されている。このギアモータ組立体は、乗り物における、窓の昇降用に使われる窓昇降駆動装置とすることができる。
【0020】
ギアモータは、ギアボックス20と、このギアボックス20に固定されたモータ30とを有する。ギアボックス20は、ギアケーシング22と、該ギアケーシング22に組み込まれたウオーム歯車24と、このウオーム歯車24に取り付けられた出力装置(26)とを有する。このモータ30は、二方向回転モータである。
【0021】
本実施形態では、モータ30は、永久磁石を有するDCモータである。モータ30は、固定子と回転子とを有する。固定子は、軸方向の一端が開放端になっているモータハウジング41と、該モータハウジング41の内面に取付けられた永久磁石42と、モータハウジング41の前記開放端に固定されたブラシ組立体とを有する。回転子は、モータハウジング41に収容され、固定子に対して回転可能である。回転子は、軸31と、整流子32と、軸31に固定された回転子コア33と、軸31と共に回転するウオーム35とを有する。
【0022】
ウオーム35は、モータ軸31に固定された歯車の形態とすることができる。代替的には、該ウオーム35は、例えば切削方法又は、ロール塑性加工方法により一体構造として、モータ軸31と一体形成することができる。本実施形態では、ウオーム35はモータ軸31に緊密に圧入される独立した歯車である。ウオーム35は、ウオーム歯車24を介して出力装置26を駆動するようにウオーム歯車24と噛み合う。
【0023】
図3及び図4を参照すると、モータ30から遠い側にある、モータ軸31の一方の軸方向端部は、第1ダンパー36を介してギアケーシング22に当接する。モータ軸31の他方の軸方向端部は、第2ダンパー38を介してモータハウジング41に当接し、このようにしてモータ軸31の軸方向振動が、第1及び第2ダンパー36、38によって吸収される。
【0024】
第1ダンパー36は、ギアケーシング22の内側でかつ、ギアケーシング22及びモータ軸31の軸方向端部との間に取り付けられ、これらの間で起こる端部の遊びを除去する。第1ダンパー36は、ギアケーシング22に固定された保持部50と、該保持部50に収容されたゴムパッド51と、スラストキャップ52とを有する。本実施形態では、該保持部50は中空管の形態をしており、中空管の両端は2つの開放端を定める。保持部50は、ギアケーシング22に緊密に収められる。ゴムパッド51は、保持部50内に収められ、ギアケーシング22の内面に当接する。続いて、スラストキャップ52が保持部50に入れられ、ゴムパッド51に当接して、ゴムパッド51がスラストキャップ52とギアケーシング22の内面との間に挟まれる。第1軸受37も保持部50に収められ、スラストキャップ52から離れた近傍に置かれる。モータ軸31は、第1軸受37に支持される。モータ軸31の第1軸方向端部は、スラストキャップ52に当接する。
【0025】
第1ダンパー36は、モータ軸31の第1軸方向端部とギアケーシング22の内面との間に挟まれ、モータ軸31の第1軸方向端部とギアケーシング22との間における端部の遊びを除去する。更に、ゴムパッド51は、回転方向が変わる時、モータ軸31の軸方向振動を吸収する振れ止めとしての役割を果たす。
【0026】
第2ダンパー38は、モータハウジング41内で、モータハウジング41とモータ軸31の第2の軸方向端部との間に取り付けられ、これらの間で起こる端部の遊びを除去する。モータハウジング41は、第2ダンパー38を入れる管状部48を形成する。第2ダンパー38は、スラストキャップ54とゴムパッド55とを有する。スラストキャップの外径は、モータハウジング41の管状部48の内径と実質的に同一であり、スラストキャップ54は管状部48内側に緊密に押しこむことができる。ゴムパッド55は、パッド面が管状部48の内表面に当接し、管状部48の内側に位置する。続いて、スラストキャップ54が管状部48に押しこまれ、ゴムパッド55の反対面に当接して、ゴムパッド55がスラストキャップ54と管状部48の内面との間に挟まれる。ゴムパッド55は、スラストキャップの凹みと管状部48の端部に形成された凹みとによって形成された空洞部に収容されることが好ましい。第2軸受39もこの管状部48に収納され、スラストキャップ54の近傍に位置する。モータ軸31は第2軸受39により支持され、モータ軸31の第2軸端は、スラストキャップ54に当接する。第2ダンパー38によって、モータ軸31の第2軸端及びモータハウジング41の間の軸端遊びが除去される。更にゴムパッド55は、モータ軸31の回転方向が変わる時、モータ軸31の軸方向振動を吸収する振れ止めとして役目を果たす。
【0027】
図5から図7までを参照すると、密封部43が、モータハウジング41とギアケーシング22の境界部に設けられ、モータハウジング41をギアケーシング22に対して密閉する。
【0028】
ブラシ組立体は、それぞれ内部に空間部を定める複数のブラシホルダー44と、該ブラシホルダー44のそれぞれの空間部に摺椄できるように収められた複数のブラシと、その対応するブラシ47を整流子32に押し付けるように配列された複数のバネ49とを有する。本実施形態では、各バネ49は捩りバネである。
【0029】
各ブラシ組立体は実質的に同一であり、その中の1つのブラシ組立体が、例示により以下に詳述される。ブラシホルダー44の空間部は下表面45を有し、ブラシ47の下部を支持する。ブラシホルダー44の下表面45は、整流子32の回転軸x1に対して75〜87°の間の角度αだけ傾斜している。つまり、ブラシ47の長さ方向軸x2は、整流子32の回転軸に対して角度αだけ傾斜している。角度αは、80〜83°の間であることが好ましく、本実施形態では、角度αは81.5〜82.5°の間である。
【0030】
バネ49によってブラシ47の外端に力Fが作用し、ブラシ47を整流子32に押し付ける。この力Fと整流子32の回転軸x1の間で定められる第2角度は、前記角度αより大きい。第2角度は実質的に90°、つまり力Fは整流子32の回転軸x1に対して直交することが好ましい。ブラシ47の外端は、バネ49が直接接触する外端面58を有する。ブラシ47の外端面58は、力Fに実質的に直角である。つまり、ブラシ47の外端面58は、図7に示されるように、整流子32の回転軸x1と実質的に平行である。
【0031】
ブラシ47が摩耗すると、バネ49が整流子32に向けてブラシ47を押し付けるので、ブラシ47と整流子32との間の良好な接触が確実になる。ブラシ47の内側端は、整流子32に対して傾斜しているので、整流子32の回転軸x1に傾いた該ブラシ47の接触面57は、ブラシ47が摩耗しても徐々に増加し、モータ起動時が低トルクとなる。
【0032】
図8を参照すると、力Fは、ブラシ47の長さ方向、つまりブラシ47長さ方向軸x2に沿った第1分力F1と、該ブラシ47の長さ方向に直角な第2分力F2とに分解することができる。第2分力F2は、製造時に形成された整流子32の表面に残る細線跡によるブラシ47の如何なる上下震動でも除去する。
【0033】
図9を参照すると、弾性腕部46が各ブラシホルダー44の一方側に形成される。弾性腕部46は、空間部内に延びて、ブラシ47を空間部の一方側に押し付けるので、ブラシ47の側面方向の振動を除去する。更に、弾性腕部46により、ブラシ47と空間部との間の間隔をより大きくすることができ、作動中におけるブラシ47の熱膨張によるブラシの固着、又は引っかかりを防止する。本実施形態では、ブラシホルダー44及び弾性腕部46は、射出成形のような単一成形法により一体構造として一体的に成形される。
【0034】
弾性腕部によって、ブラシとブラシホルダーの空間部との間の間隔を、先行技術による設計より増加させることができる。ブラシと整流子との間の接触位置の変動によって生じる振動による火花と不規則なモータ性能を避けて、安定したブラシ位置を与えるために、従来では、この間隔はできる限り小さいことが要求されていた。しかし過酷な使用時におけるブラシの熱膨張、又はブラシの削れたカスと他の破片が堆積することから、小さな間隔では、ブラシが空間部で動かなくなったり、詰まったりし易い。一般的に、間隔は、適切なブラシ寸法、つまりブラシ幅か高さの1%と4%の間とされる。しかし、弾性腕部を備えることにより、間隔は4%以上にすることができるが、10%かそれ以下にすることが好ましい。同様に、傾けた空間部の摺椄面とバネ力の方向を採用することによっても、ブラシの高さ方向又はモータ軸方向におけるブラシと空間部との間の間隔を、4%と10%間に増加することもできる。このことはブラシ組立体が、作動中のブラシ作動温度の大きな変化によって影響を受けにくいことを意味する。
【0035】
本発明の詳細な説明及び請求項において、各動詞「備える」、「含む」、「包含する」 、「有する」及びそれらの変形語は、互いを包含する意味で使われており、述べられた用語の存在を特定するもので、その他の要件の存在を排除するものではない。
【0036】
本発明が1つ以上の好ましい実施形態を参照して説明されたが、当業者により種々の変形例が想起可能であることが容易に理解されよう。従って本発明の範囲は、以下の請求項によって決定されるべきである。
【符号の説明】
【0037】
20 ギアボックス
22 ギアケーシング
24 ウオーム歯車
26 出力装置
30 モータ
31 モータ軸
32 整流子
33 回転子コア
35 ウオーム
36 第1ダンパー
38 第2ダンパー
41 モータハウジング
42 永久磁石
44 ブラシホルダー
46 弾性腕部
47 ブラシ
49 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギアケーシングと、該ギアケーシング内に配置されたウオーム歯車とを含むギアボックスと;
該ギアボックスに設けられたモータと;
を含み、
該モータは、ハウジングを含む固定子と;
該固定子のハウジング内に収容され回転子と、
を有し、
該回転子が前記ギアケーシングに延びるモータ軸を有し;
ウオームが該モータ軸に固定され、該ウオームは前記ウオーム歯車と噛み合った状態で前記ギアケーシング内に配置され;
該ギアケーシングの内面と、該モータから遠い側の前記モータ軸の第1軸方向端部との間に挟まれた状態で、前記モータ軸と前記ギアケーシング間の端部遊びを除去する第1ダンパーが設けられ;
前記モータハウジングの内面と前記ギアボックスから遠い側の前記モータ軸の第2軸方向端部との間に挟まれた状態で、前記モータ軸と前記モータハウジングとの間の端部遊びを除去する第2ダンパーが設けられた、
ことを特徴とするギアモータ組立体。
【請求項2】
前記第1ダンパーは、ゴムパッド及びスラストキャップを含み、該スラストキャップは前記モータ軸の第1軸方向端部とゴムパッドの間に挟まれ、該ゴムパッドは、前記ギアケーシング内面に当接する、請求項1に記載された組立体。
【請求項3】
前記第1ダンパーは更に、該ギアケーシング内に固定された保持部を含み、前記ゴムパッド及び前記スラストキャップが該保持部内に配置された、請求項2に記載された組立体。
【請求項4】
前記第2ダンパーは、該モータハウジング内面に当接するゴムパッドを含み、前記スラストキャップが前記モータ軸の第2軸方向端部と前記ゴムパッドとの間に挟まれた、請求項1、2又は3に記載された組立体。
【請求項5】
該モータハウジングに管状部が形成され、第2ダンパーが該管状部の内部に配置され、第2ダンパーのスラストキャップ外径が、管状部の内径と実質的に同じである、請求項4に記載された組立体。
【請求項6】
該回転子が前記モータ軸に固定された整流子を有し、更に、該モータは、整流子に摺接する複数のブラシと、複数のバネとを有し、前記バネの各々は、対応するブラシに対し整流子に押し付ける力を与え、前記ブラシの各々は、前記整流子の回転軸に対して75°〜87°の間の第1角度だけ傾斜した長さ方向軸を有し、更に、前記力と整流子の回転軸との間で定まる第2の角度は、第1の角度より大きい、請求項1から請求項5までのいずれかの1項に記載された組立体。
【請求項7】
前記力は、前記整流子の回転軸に実質的に直角である請求項6に記載された組立体。
【請求項8】
前記第1角度が、80°〜83°の間である請求項6又は7に記載された組立体。
【請求項9】
前記第1角度が、81.5°〜82.5°の間である請求項6又は7に記載された組立体。
【請求項10】
前記ブラシの各々は、それぞれのブラシホルダーに収容され、各ブラシホルダーは、ブラシを摺椄可能に支持するように構成された下面を有しており、該下面は整流子の回転軸に対して傾斜している、請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載された組立体。
【請求項11】
前記ブラシの各々は、対応したブラシホルダーに収容され、各ブラシホルダーは、ブラシを摺椄可能に収容する空間部を有し、該ブラシホルダーは前記空間部に延びる弾性腕部を備え、前記ブラシを該空間部の一方側に押し付けるようになった、請求項6から請求項10までのいずれか1項に記載された組立体。
【請求項12】
前記ブラシの各々と該ブラシに対応するブラシホルダーの空間部との間の間隔が、適切なブラシ寸法の4%と10%の間である、請求項11に記載された組立体。
【請求項13】
前記ブラシの各々は、該整流子への接触に適合する接触面を有し、該接触面が前記整流子の回転軸に対して傾斜している、請求項6から請求項12までのいずれか1項に記載された組立体。
【請求項14】
前記ブラシの各々は、対応するバネが直接接触する端面を有し、該端面が前記整流子の回転軸と実質的に平行となっている、請求項6から請求項13までのいずれか1項に記載された組立体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−48550(P2013−48550A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−188029(P2012−188029)
【出願日】平成24年8月10日(2012.8.10)
【出願人】(502458039)ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム (90)
【Fターム(参考)】