クランプ制御装置及び撮像装置
【課題】撮像素子からの出力信号をクランプ制御する装置において、クランプ電位の制御にD/A変換回路を使用して制御した場合、D/A変換回路の変換精度を低くすることができない。
【解決手段】クランプ回路101によるクランプ結果の信号をサンプリングして、サンプリング結果と基準値との差分を検出し、差分を帰還回路に反映させるクランプ制御装置において、クランプの制御に用いる電位を、帰還信号生成部105からの制御と制御部108からの設定値との間でスイッチ109により切り替える。
【解決手段】クランプ回路101によるクランプ結果の信号をサンプリングして、サンプリング結果と基準値との差分を検出し、差分を帰還回路に反映させるクランプ制御装置において、クランプの制御に用いる電位を、帰還信号生成部105からの制御と制御部108からの設定値との間でスイッチ109により切り替える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置と、これを搭載した撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
撮像素子からの出力をサンプリング及びホールドするS/H回路で信号レベルを抽出するためには、S/H回路での基準レベルを撮像素子から出力されるOB(オプティカルブラック)レベルに安定させる必要がある。通常、OB領域は撮像素子の有効エリアの上下左右に配置されている。このOB領域からOB信号をサンプリングして、OBレベルが一定になるようにクランプ回路で制御される。撮像素子から出力されるOBレベルは変動するため、常にOB信号をサンプリングしてフィードバックすることが一般的である。
【0003】
ある従来技術によれば、OBレベルが基準値になるように、OBレベルと基準値との差分を、現在のクランプ回路を制御しているレベルに加減算してクランプ電位を制御する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−224440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
監視カメラや医療用カメラなどの撮像装置の分野では、カメラ出力を記録する場合、画像は1秒間に30フレーム又は60フィールドといった動画ではなく、1秒間に数フレームの画像、もしくは数秒間に1枚の画像が記録される場合がある。このような場合、撮像素子からは常に出力され、記録媒体に記録する場合や信号処理段階で間引かれることが主流であったが、消費電力を低減するため記録するレートに合わせて撮像素子から出力されるようになってきている。このような場合、撮像素子から出力された信号をクランプする回路に積分容量素子を使用すると、積分容量素子に電荷を積分する間隔が長くなり積分する時間が不足する問題が発生するため、特許文献1の方法に従ってD/A変換回路でクランプ電位を制御する方法がとられている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法で制御するためにはD/A変換回路に高い精度が必要となる。精度が低いとD/A変換回路に入力する信号が少しでも変化すると画像の基準レベルが変化していることが視覚的に判明してしまう。また、撮像素子からの出力が記録するレートに合わせて間引かれた場合、複数の撮像素子の出力を時分割で切り替え入力することが考えられるが、該当の撮像素子に対応したクランプ電位に切り替えることができないため、図6に示すように撮像素子ごとに複数のクランプ回路が必要となる。なお、図6において、601及び604はクランプ回路、602及び605はS/H回路、603及び606はクランプ制御回路である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明によるクランプ制御装置は以下のような構成を備えている。
【0007】
第1の構成は、撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
第2の構成は、複数の撮像素子のデータを切り替えることができるように、前記複数の撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路と、記帰還信号生成部の出力を変更するデータ切り替え回路とを備えたことを特徴とする。
【0009】
第3の構成は、撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換する第1のA/D変換回路と、前記第1のA/D変換回路の出力と第1の基準値との減算を実行する第1の減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する第1の帰還信号生成部と、前記S/H回路の出力を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力をデジタル信号に変換する第2のA/D変換回路と、前記第2のA/D変換回路の出力と第2の基準値との減算を実行する第2の減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する第2の帰還信号生成部と、前記第2の帰還信号生成部の出力をアナログ信号に変換して前記増幅回路に出力する第2のD/A変換回路と、前記第1の帰還信号生成部及び前記第2の前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、前記第1の帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力する第1のD/A変換回路とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、基準信号にクランプするクランプ回路に入力する制御電圧を帰還信号生成部から制御部で設定する値に切り替えることにより、微小な変動時にクランプ回路に入力される制御電圧の変動を停止することができる。したがって、クランプ回路に入力される制御電圧を生成するD/A変換回路を低い変換精度にして回路規模の削減や消費電力の低減を図った場合でも、過度の変動が発生することなく安定的な信号を出力することができる。
【0011】
また、複数の撮像素子からの出力が時分割で入力された場合でも、該当撮像素子の制御電圧に切り替えることができ、複数の撮像素子に対応する複数のクランプ回路を搭載することなく1つのクランプ回路でクランプすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
《実施の形態1》
本発明の実施の形態1におけるクランプ制御装置は、例えば図1のように構成される。
【0014】
図1の構成要素は、撮像素子からの出力が入力されるクランプ回路101、クランプ回路101からの出力が入力され撮像素子の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路102、S/H回路102からの出力が入力されアナログデジタル変換を行うA/D変換回路103、A/D変換回路103からの出力が入力され基準値から減算される減算回路104、減算回路104からの出力が入力され加算回路106と遅延回路107とを有し帰還信号を生成する帰還信号生成部105、帰還信号生成部105からの出力が入力されスイッチ109の切り替えとスイッチ109へ出力する制御部108、帰還信号生成部105からの入力と制御部108からの入力とを切り替えて出力するスイッチ109、スイッチ109の出力をデジタルアナログ変換してクランプ回路101に出力するD/A変換回路110である。
【0015】
以上のように構成されたクランプ制御装置は、クランプ回路101に撮像素子の出力が入力される。図2に示すように、撮像素子にて画素部には有効画素部とその周辺にOB部が配置されている。OB部は通常遮光されており、撮像素子の出力信号の基準電位として利用される。
【0016】
クランプ回路101は、OB部の電位が基準電位になるように制御された電位が入力され動作する。クランプ回路101の出力はS/H回路102でサンプリングされ、撮像素子出力信号のノイズ等が除去され出力される。S/H回路102の出力は図示しない映像処理系に出力されると共にA/D変換回路103に出力され、A/D変換回路103でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたOB部の信号は、減算回路104で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。帰還信号生成部105ではD/A変換回路110経由で制御している信号に減算回路104からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。A/D変換回路103、減算回路104及び帰還信号生成部105は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部の信号が出力されている期間に動作する必要はない。
【0017】
OB部の信号は減算回路104で基準値との差分が算出され差分が帰還信号生成部105とD/A変換回路110とを通してクランプ回路101に反映されるため基準値との差分は収束していくが、撮像素子のOB部の信号は変動するため、減算回路104の出力は0近傍で変動して、図3の帰還信号生成部出力値のように帰還信号生成部105の出力も変動する。
【0018】
このため、制御部108では帰還信号生成部105の出力が一定期間連続で安定していると判断できる変化量の範囲内での推移を判断している。例えば、図7に示すように制御部108で帰還信号生成部105からの出力を1画面分平均化し5画面又は10画面といった期間を一定期間として、この期間の変動が前後1以内であれば安定していると判断する。
【0019】
制御部108でOB部のクランプ結果が基準値近傍で安定していると判断した場合は、帰還信号生成部105からの出力結果をもとにスイッチ109に出力する値を決定して出力する。通常、スイッチ109に出力する値は安定判断基準となった値、もしくは安定判断期間の平均値となる。更に制御部108は、スイッチ109の切り替え信号を出力してスイッチ109を制御部108の出力側に切り替える。スイッチ109は接続された信号をD/A変換回路110へ出力する。D/A変換回路110では入力信号をアナログ信号に変換してクランプ回路101へ出力する。スイッチ109の切り替えは撮像素子から有効画素部の出力期間以外で行う。
【0020】
また、制御部108によるスイッチ109の切り替えが電源投入後やシステムのリセット解除後に安定したと制御部108が判断したときの1回のみの場合は、温度による変動や経年劣化などの変動要因を考慮しなくてもよいシステムの場合に有効である。
【0021】
また、制御部108によるスイッチ109の切り替えが一定期間の場合は、時間とともに光量が変化する屋外設置の場合などに有効である。
【0022】
この構成により、OB領域のサンプリング結果に微小な変動が発生している場合でも、またD/A変換回路110の変換精度が低くても、画像が変動することなく安定した出力結果が得られる。
【0023】
《実施の形態2》
本発明の実施の形態2におけるクランプ制御装置は、例えば図4のように構成される。
【0024】
図4の構成要素は、複数の撮像素子からの出力が入力されるクランプ回路401、クランプ回路401からの出力が入力され撮像素子の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路402、S/H回路402からの出力が入力されアナログデジタル変換を行うA/D変換回路403、A/D変換回路403からの出力が入力され基準値から減算される減算回路404、減算回路404からの出力が入力され加算回路406と遅延回路407とデータ切り替え回路411を有し帰還信号を生成する帰還信号生成部405、帰還信号生成部405からの出力が入力されスイッチ409の切り替えとスイッチ409へ出力する制御部408、帰還信号生成部405からの入力と制御部408からの入力とを切り替えて出力するスイッチ409、スイッチ409の出力をデジタルアナログ変換してクランプ回路401に出力するD/A変換回路410である。
【0025】
以上のように構成されたクランプ制御装置は、クランプ回路401に複数の撮像素子の出力が入力される。クランプ回路401は、OB部の電位が基準電位になるように制御された電位が入力され動作する。クランプ回路401の出力はS/H回路402でサンプリングされ、撮像素子出力信号のノイズ等が除去され出力される。S/H回路402の出力は図示しない映像処理系に出力されると共にA/D変換回路403に出力され、A/D変換回路403でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたOB部の信号は、減算回路404で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。帰還信号生成部405ではD/A変換回路410経由で制御している信号に減算回路404からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。
【0026】
時分割で出力する複数の撮像素子の出力が入力される場合、図5のデータ切り替えタイミングに示すように撮像素子からの出力に合わせて帰還信号生成部405で生成されている信号を該当の制御信号に制御部408からの設定によりデータ切り替え回路411で切り替える。切り替えは該当の撮像素子の出力が開始される前に行われる。帰還信号生成部405は、例えば図5の帰還信号生成部動作期間に示すようにデータの切り替え後に該当の撮像素子のOB部で帰還信号を生成して出力する。帰還信号生成部405の動作終了後から次の動作開始までに現在の出力が制御部408に保持され、次に設定する値となる。A/D変換回路403、減算回路404及び帰還信号生成部405は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部の信号が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部が出力されている期間に動作する必要はない。
【0027】
帰還信号生成部405の出力は制御部408にも入力され、制御部408は、実施の形態1に示すようにクランプ結果の安定を判断して、安定していると判断した場合は期間信号生成部405からの出力結果をもとにスイッチ409に出力する値を決定して出力する。更に制御部408は、スイッチ409の切り替え信号を出力してスイッチ409を制御部408の出力側に切り替える。スイッチ408は、接続された信号をD/A変換回路410へ出力する。D/A変換回路410では入力信号をアナログ信号に変換してクランプ回路401へ出力する。
【0028】
この構成により、複数の撮像素子の出力が入力された場合でも1つのクランプ回路401で制御することが可能となる。
【0029】
また、データ切り替え回路411の複数の撮像素子のデータの切り替えは制御部408からの設定ではなく、データ切り替え回路411内で保持して切り替えてもよい。
【0030】
《実施の形態3》
本発明の実施の形態3におけるクランプ制御装置は、例えば図8のように構成される。
【0031】
図8の構成要素は、撮像素子からの出力が入力されるクランプ回路801、クランプ回路801からの出力が入力され撮像素子の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路802、S/H回路802からの出力が入力されアナログデジタル変換を行う第1のA/D変換回路803、第1のA/D変換回路803からの出力が入力され第1の基準値から減算される第1の減算回路804、第1の減算回路804からの出力が入力され第1の加算回路806と第1の遅延回路807とを有し帰還信号を生成する第1の帰還信号生成部805、S/H回路802の出力を増幅する増幅回路811、増幅回路811の出力をデジタル信号に変換する第2のA/D変換回路813、第2のA/D変換回路813の出力を第2の基準値から減算する第2の減算回路814、第2の減算回路814からの出力が入力され第2の加算回路816と第2の遅延回路817とを有し帰還信号を生成する第2の帰還信号生成部815、第2の帰還信号生成部815の出力をアナログ信号に変換して増幅回路811に出力する第2のD/A変換回路812、第1の帰還信号生成部805及び第2の帰還信号生成部815の出力が入力される制御部808、第1の帰還信号生成部805の出力と制御部808からの出力とを切り替えるスイッチ809、スイッチ809の出力をデジタルアナログ変換してクランプ回路801に出力する第1のD/A変換回路810である。
【0032】
以上のように構成されたクランプ制御装置は、クランプ回路801に撮像素子の出力が入力される。クランプ回路801は、OB部の電位が基準電位になるように制御された電位が入力され動作する。クランプ回路801の出力はS/H回路802でサンプリングされ、撮像素子出力信号のノイズ等が除去され出力される。S/H回路802の出力は第1のA/D変換回路803に出力され、第1のA/D変換回路803でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたOB部の信号は、第1の減算回路804で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。第1の帰還信号生成部805では第1のD/A変換回路810経由で制御している信号に第1の減算回路804からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。第1のA/D変換回路803、第1の減算回路804及び第1の帰還信号生成部805は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部の信号が出力されている期間に動作する必要はない。
【0033】
S/H回路802の出力は増幅回路811に入力され信号が増幅される。増幅回路811では増幅後にOB部の信号が一定値になるようにクランプ処理が実施される。前記一定値は例えば第2のA/D変換回路813のビット精度が8ビットであった場合に16LSBといった値となる。通常、クランプ回路801ではOB部の電位が第2のA/D変換回路813後の値が0になるように制御され、増幅回路811によって増幅されてもOB部の出力が変化しないように制御される。また、増幅回路811でのクランプは、第2のA/D変換回路813でOB部に含まれるノイズ成分を第2のA/D変換回路813の下限で切り捨てられることを防ぐため、オフセットを付加する目的で一定値になるように制御される。第2のA/D変換回路813の出力は第2の減算回路814で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。第2の帰還信号生成部815では第2のD/A変換回路812経由で制御している信号に第2の減算回路814からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。第2のA/D変換回路813、第2の減算回路814及び第2の帰還信号生成部815は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部が出力されている期間に動作する必要はない。
【0034】
第1の帰還信号生成部805の出力と第2の帰還信号生成部815の出力は制御部808にも入力される。制御部808では入力された第1の帰還信号生成部805の信号から実施の形態1に示すようにクランプ結果の安定を判断して、安定していると判断した場合は、第1の帰還信号生成部805からの出力結果をもとにスイッチ809に出力する値を決定して出力する。更に制御部808は、スイッチ809の切り替え信号を出力してスイッチ809を制御部808の出力側に切り替える。スイッチ809は、接続された信号を第1のD/A変換回路810へ出力する。第1のD/A変換回路810では入力信号をアナログ信号に変換してクランプ回路801へ出力する。
【0035】
更に制御部808は、第2の帰還信号生成部815の信号から大きく変動しているかを判断している。例えば図9、図10に示すように第1の帰還信号生成部805からの信号で安定と判断してスイッチ808を切り替えた後、第2の帰還信号生成部815の信号が第1の帰還信号信号生成部805の再起動が必要と判断する値まで変化した場合、スイッチ809の切り替え信号を出力してスイッチ809を第1の帰還信号生成部805の出力側に切り替える。
【0036】
この構成により、第1の帰還信号生成部805の動作停止後に、撮像素子のOB部の出力が大きく変化した場合でもクランプ回路801の再調整ができる。
【0037】
なお、実施の形態2におけるデータ切り替え回路411を図8中の第1の帰還信号生成部805に導入することも可能である。
【0038】
《実施の形態4》
図11は、上述した実施の形態のクランプ制御装置を撮像装置に適用した場合の図である。図11に記載した撮像装置は、被写体の光学像を撮像素子に結像させるレンズ1101、光学像を電気信号に変換する撮像素子1102、撮像素子1102の出力をクランプするクランプ回路1103、相関2重サンプリングを行うCDS1104、ゲイン調整と黒レベル調整を行うGCA1105、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路1106、信号処理を行うDSP1107、撮像素子1102の駆動タイミングを生成するタイミングジェネレータ(TG)1108、図1に記載のクランプ制御を行うクランプ制御回路1109、OB制御を行うOB制御回路1110、クランプ制御回路1109とOB制御回路1110とDSP1107とを制御するCPU1111より構成される。
【0039】
《実施の形態5》
図12は、上述した実施の形態のクランプ制御装置を複数の撮像素子を使用した撮像装置に適用した場合の図である。図12に記載した撮像装置は、被写体の光学像を撮像素子に結像させる第1のレンズ1201と第2のレンズ1212、光学像を電気信号に変換する第1の撮像素子1202と第2の撮像素子1213、撮像素子の出力を切り替える出力切り替え回路1214、撮像素子1202,1213の出力をクランプするクランプ回路1203、相関2重サンプリングを行うCDS1204、ゲイン調整と黒レベル調整を行うGCA1205、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路1206、信号処理を行うDSP1207、撮像素子1202の駆動タイミングを生成するTG1208、図4に記載のクランプ制御を行うクランプ制御回路1209、OB制御を行うOB制御回路1210、クランプ制御回路1209とOB制御回路1210とDSP1207とを制御するCPU1211より構成される。なお、撮像素子を2つ使用した場合を記載したが、撮像素子は3つ以上使用してもよい。
【0040】
本発明は、家庭用ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話用カメラ、監視カメラ、医療用カメラなどの撮像装置において適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係るクランプ制御装置は、クランプの帰還制御停止や切り替え機能を有し、撮像素子を使用したカメラなどとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態1によるクランプ制御装置の構成図である。
【図2】撮像素子の画素部構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1による帰還信号生成部の出力遷移図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるクランプ制御装置の構成図である。
【図5】データ切り替え回路の動作タイミング図である。
【図6】従来のクランプ制御装置の構成図である。
【図7】安定判断処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態3によるクランプ制御装置の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態3による2つの帰還信号生成部の出力遷移図である。
【図10】再起動判断処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4による撮像装置の概略構成図である。
【図12】本発明の実施の形態5による撮像装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0043】
101,401 クランプ回路
102,402 S/H回路
103,403 A/D変換回路
104,404 減算回路
105,405 帰還信号生成部
106,406 加算回路
107,407 遅延回路
108,408 制御部
109,409 スイッチ
110,410 D/A変換回路
411 データ切り替え回路
601,604 従来のクランプ回路
602,605 従来のS/H回路
603,606 従来のクランプ制御回路
801 クランプ回路
802 S/H回路
803,813 A/D変換回路
804,814 減算回路
805,815 帰還信号生成部
806,816 加算回路
807,817 遅延回路
808 制御部
809 スイッチ
810,812 D/A変換回路
811 増幅回路
1101,1201,1212 レンズ
1102,1202,1213 撮像素子
1103,1203 クランプ回路
1104,1204 CDS
1105,1205 GCA
1106,1206 A/D変換回路
1107,1207 DSP
1108,1208 TG
1109,1209 クランプ制御回路
1110,1210 OB制御回路
1111,1211 CPU
1214 出力切り替え回路
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置と、これを搭載した撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
撮像素子からの出力をサンプリング及びホールドするS/H回路で信号レベルを抽出するためには、S/H回路での基準レベルを撮像素子から出力されるOB(オプティカルブラック)レベルに安定させる必要がある。通常、OB領域は撮像素子の有効エリアの上下左右に配置されている。このOB領域からOB信号をサンプリングして、OBレベルが一定になるようにクランプ回路で制御される。撮像素子から出力されるOBレベルは変動するため、常にOB信号をサンプリングしてフィードバックすることが一般的である。
【0003】
ある従来技術によれば、OBレベルが基準値になるように、OBレベルと基準値との差分を、現在のクランプ回路を制御しているレベルに加減算してクランプ電位を制御する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−224440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
監視カメラや医療用カメラなどの撮像装置の分野では、カメラ出力を記録する場合、画像は1秒間に30フレーム又は60フィールドといった動画ではなく、1秒間に数フレームの画像、もしくは数秒間に1枚の画像が記録される場合がある。このような場合、撮像素子からは常に出力され、記録媒体に記録する場合や信号処理段階で間引かれることが主流であったが、消費電力を低減するため記録するレートに合わせて撮像素子から出力されるようになってきている。このような場合、撮像素子から出力された信号をクランプする回路に積分容量素子を使用すると、積分容量素子に電荷を積分する間隔が長くなり積分する時間が不足する問題が発生するため、特許文献1の方法に従ってD/A変換回路でクランプ電位を制御する方法がとられている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法で制御するためにはD/A変換回路に高い精度が必要となる。精度が低いとD/A変換回路に入力する信号が少しでも変化すると画像の基準レベルが変化していることが視覚的に判明してしまう。また、撮像素子からの出力が記録するレートに合わせて間引かれた場合、複数の撮像素子の出力を時分割で切り替え入力することが考えられるが、該当の撮像素子に対応したクランプ電位に切り替えることができないため、図6に示すように撮像素子ごとに複数のクランプ回路が必要となる。なお、図6において、601及び604はクランプ回路、602及び605はS/H回路、603及び606はクランプ制御回路である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明によるクランプ制御装置は以下のような構成を備えている。
【0007】
第1の構成は、撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
第2の構成は、複数の撮像素子のデータを切り替えることができるように、前記複数の撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路と、記帰還信号生成部の出力を変更するデータ切り替え回路とを備えたことを特徴とする。
【0009】
第3の構成は、撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換する第1のA/D変換回路と、前記第1のA/D変換回路の出力と第1の基準値との減算を実行する第1の減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する第1の帰還信号生成部と、前記S/H回路の出力を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力をデジタル信号に変換する第2のA/D変換回路と、前記第2のA/D変換回路の出力と第2の基準値との減算を実行する第2の減算回路と、加算回路と遅延回路とを有する第2の帰還信号生成部と、前記第2の帰還信号生成部の出力をアナログ信号に変換して前記増幅回路に出力する第2のD/A変換回路と、前記第1の帰還信号生成部及び前記第2の前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、前記第1の帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力する第1のD/A変換回路とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、基準信号にクランプするクランプ回路に入力する制御電圧を帰還信号生成部から制御部で設定する値に切り替えることにより、微小な変動時にクランプ回路に入力される制御電圧の変動を停止することができる。したがって、クランプ回路に入力される制御電圧を生成するD/A変換回路を低い変換精度にして回路規模の削減や消費電力の低減を図った場合でも、過度の変動が発生することなく安定的な信号を出力することができる。
【0011】
また、複数の撮像素子からの出力が時分割で入力された場合でも、該当撮像素子の制御電圧に切り替えることができ、複数の撮像素子に対応する複数のクランプ回路を搭載することなく1つのクランプ回路でクランプすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
《実施の形態1》
本発明の実施の形態1におけるクランプ制御装置は、例えば図1のように構成される。
【0014】
図1の構成要素は、撮像素子からの出力が入力されるクランプ回路101、クランプ回路101からの出力が入力され撮像素子の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路102、S/H回路102からの出力が入力されアナログデジタル変換を行うA/D変換回路103、A/D変換回路103からの出力が入力され基準値から減算される減算回路104、減算回路104からの出力が入力され加算回路106と遅延回路107とを有し帰還信号を生成する帰還信号生成部105、帰還信号生成部105からの出力が入力されスイッチ109の切り替えとスイッチ109へ出力する制御部108、帰還信号生成部105からの入力と制御部108からの入力とを切り替えて出力するスイッチ109、スイッチ109の出力をデジタルアナログ変換してクランプ回路101に出力するD/A変換回路110である。
【0015】
以上のように構成されたクランプ制御装置は、クランプ回路101に撮像素子の出力が入力される。図2に示すように、撮像素子にて画素部には有効画素部とその周辺にOB部が配置されている。OB部は通常遮光されており、撮像素子の出力信号の基準電位として利用される。
【0016】
クランプ回路101は、OB部の電位が基準電位になるように制御された電位が入力され動作する。クランプ回路101の出力はS/H回路102でサンプリングされ、撮像素子出力信号のノイズ等が除去され出力される。S/H回路102の出力は図示しない映像処理系に出力されると共にA/D変換回路103に出力され、A/D変換回路103でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたOB部の信号は、減算回路104で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。帰還信号生成部105ではD/A変換回路110経由で制御している信号に減算回路104からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。A/D変換回路103、減算回路104及び帰還信号生成部105は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部の信号が出力されている期間に動作する必要はない。
【0017】
OB部の信号は減算回路104で基準値との差分が算出され差分が帰還信号生成部105とD/A変換回路110とを通してクランプ回路101に反映されるため基準値との差分は収束していくが、撮像素子のOB部の信号は変動するため、減算回路104の出力は0近傍で変動して、図3の帰還信号生成部出力値のように帰還信号生成部105の出力も変動する。
【0018】
このため、制御部108では帰還信号生成部105の出力が一定期間連続で安定していると判断できる変化量の範囲内での推移を判断している。例えば、図7に示すように制御部108で帰還信号生成部105からの出力を1画面分平均化し5画面又は10画面といった期間を一定期間として、この期間の変動が前後1以内であれば安定していると判断する。
【0019】
制御部108でOB部のクランプ結果が基準値近傍で安定していると判断した場合は、帰還信号生成部105からの出力結果をもとにスイッチ109に出力する値を決定して出力する。通常、スイッチ109に出力する値は安定判断基準となった値、もしくは安定判断期間の平均値となる。更に制御部108は、スイッチ109の切り替え信号を出力してスイッチ109を制御部108の出力側に切り替える。スイッチ109は接続された信号をD/A変換回路110へ出力する。D/A変換回路110では入力信号をアナログ信号に変換してクランプ回路101へ出力する。スイッチ109の切り替えは撮像素子から有効画素部の出力期間以外で行う。
【0020】
また、制御部108によるスイッチ109の切り替えが電源投入後やシステムのリセット解除後に安定したと制御部108が判断したときの1回のみの場合は、温度による変動や経年劣化などの変動要因を考慮しなくてもよいシステムの場合に有効である。
【0021】
また、制御部108によるスイッチ109の切り替えが一定期間の場合は、時間とともに光量が変化する屋外設置の場合などに有効である。
【0022】
この構成により、OB領域のサンプリング結果に微小な変動が発生している場合でも、またD/A変換回路110の変換精度が低くても、画像が変動することなく安定した出力結果が得られる。
【0023】
《実施の形態2》
本発明の実施の形態2におけるクランプ制御装置は、例えば図4のように構成される。
【0024】
図4の構成要素は、複数の撮像素子からの出力が入力されるクランプ回路401、クランプ回路401からの出力が入力され撮像素子の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路402、S/H回路402からの出力が入力されアナログデジタル変換を行うA/D変換回路403、A/D変換回路403からの出力が入力され基準値から減算される減算回路404、減算回路404からの出力が入力され加算回路406と遅延回路407とデータ切り替え回路411を有し帰還信号を生成する帰還信号生成部405、帰還信号生成部405からの出力が入力されスイッチ409の切り替えとスイッチ409へ出力する制御部408、帰還信号生成部405からの入力と制御部408からの入力とを切り替えて出力するスイッチ409、スイッチ409の出力をデジタルアナログ変換してクランプ回路401に出力するD/A変換回路410である。
【0025】
以上のように構成されたクランプ制御装置は、クランプ回路401に複数の撮像素子の出力が入力される。クランプ回路401は、OB部の電位が基準電位になるように制御された電位が入力され動作する。クランプ回路401の出力はS/H回路402でサンプリングされ、撮像素子出力信号のノイズ等が除去され出力される。S/H回路402の出力は図示しない映像処理系に出力されると共にA/D変換回路403に出力され、A/D変換回路403でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたOB部の信号は、減算回路404で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。帰還信号生成部405ではD/A変換回路410経由で制御している信号に減算回路404からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。
【0026】
時分割で出力する複数の撮像素子の出力が入力される場合、図5のデータ切り替えタイミングに示すように撮像素子からの出力に合わせて帰還信号生成部405で生成されている信号を該当の制御信号に制御部408からの設定によりデータ切り替え回路411で切り替える。切り替えは該当の撮像素子の出力が開始される前に行われる。帰還信号生成部405は、例えば図5の帰還信号生成部動作期間に示すようにデータの切り替え後に該当の撮像素子のOB部で帰還信号を生成して出力する。帰還信号生成部405の動作終了後から次の動作開始までに現在の出力が制御部408に保持され、次に設定する値となる。A/D変換回路403、減算回路404及び帰還信号生成部405は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部の信号が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部が出力されている期間に動作する必要はない。
【0027】
帰還信号生成部405の出力は制御部408にも入力され、制御部408は、実施の形態1に示すようにクランプ結果の安定を判断して、安定していると判断した場合は期間信号生成部405からの出力結果をもとにスイッチ409に出力する値を決定して出力する。更に制御部408は、スイッチ409の切り替え信号を出力してスイッチ409を制御部408の出力側に切り替える。スイッチ408は、接続された信号をD/A変換回路410へ出力する。D/A変換回路410では入力信号をアナログ信号に変換してクランプ回路401へ出力する。
【0028】
この構成により、複数の撮像素子の出力が入力された場合でも1つのクランプ回路401で制御することが可能となる。
【0029】
また、データ切り替え回路411の複数の撮像素子のデータの切り替えは制御部408からの設定ではなく、データ切り替え回路411内で保持して切り替えてもよい。
【0030】
《実施の形態3》
本発明の実施の形態3におけるクランプ制御装置は、例えば図8のように構成される。
【0031】
図8の構成要素は、撮像素子からの出力が入力されるクランプ回路801、クランプ回路801からの出力が入力され撮像素子の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路802、S/H回路802からの出力が入力されアナログデジタル変換を行う第1のA/D変換回路803、第1のA/D変換回路803からの出力が入力され第1の基準値から減算される第1の減算回路804、第1の減算回路804からの出力が入力され第1の加算回路806と第1の遅延回路807とを有し帰還信号を生成する第1の帰還信号生成部805、S/H回路802の出力を増幅する増幅回路811、増幅回路811の出力をデジタル信号に変換する第2のA/D変換回路813、第2のA/D変換回路813の出力を第2の基準値から減算する第2の減算回路814、第2の減算回路814からの出力が入力され第2の加算回路816と第2の遅延回路817とを有し帰還信号を生成する第2の帰還信号生成部815、第2の帰還信号生成部815の出力をアナログ信号に変換して増幅回路811に出力する第2のD/A変換回路812、第1の帰還信号生成部805及び第2の帰還信号生成部815の出力が入力される制御部808、第1の帰還信号生成部805の出力と制御部808からの出力とを切り替えるスイッチ809、スイッチ809の出力をデジタルアナログ変換してクランプ回路801に出力する第1のD/A変換回路810である。
【0032】
以上のように構成されたクランプ制御装置は、クランプ回路801に撮像素子の出力が入力される。クランプ回路801は、OB部の電位が基準電位になるように制御された電位が入力され動作する。クランプ回路801の出力はS/H回路802でサンプリングされ、撮像素子出力信号のノイズ等が除去され出力される。S/H回路802の出力は第1のA/D変換回路803に出力され、第1のA/D変換回路803でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたOB部の信号は、第1の減算回路804で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。第1の帰還信号生成部805では第1のD/A変換回路810経由で制御している信号に第1の減算回路804からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。第1のA/D変換回路803、第1の減算回路804及び第1の帰還信号生成部805は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部の信号が出力されている期間に動作する必要はない。
【0033】
S/H回路802の出力は増幅回路811に入力され信号が増幅される。増幅回路811では増幅後にOB部の信号が一定値になるようにクランプ処理が実施される。前記一定値は例えば第2のA/D変換回路813のビット精度が8ビットであった場合に16LSBといった値となる。通常、クランプ回路801ではOB部の電位が第2のA/D変換回路813後の値が0になるように制御され、増幅回路811によって増幅されてもOB部の出力が変化しないように制御される。また、増幅回路811でのクランプは、第2のA/D変換回路813でOB部に含まれるノイズ成分を第2のA/D変換回路813の下限で切り捨てられることを防ぐため、オフセットを付加する目的で一定値になるように制御される。第2のA/D変換回路813の出力は第2の減算回路814で基準値から減算され、基準値より大きい場合は負、小さい場合は正の値で出力される。第2の帰還信号生成部815では第2のD/A変換回路812経由で制御している信号に第2の減算回路814からの符号付の信号を加算することで新たな制御信号を生成している。第2のA/D変換回路813、第2の減算回路814及び第2の帰還信号生成部815は、撮像素子から信号が出力されている期間でかつOB部が出力されているタイミングのみ動作する。ただし、全てのOB部が出力されている期間に動作する必要はない。
【0034】
第1の帰還信号生成部805の出力と第2の帰還信号生成部815の出力は制御部808にも入力される。制御部808では入力された第1の帰還信号生成部805の信号から実施の形態1に示すようにクランプ結果の安定を判断して、安定していると判断した場合は、第1の帰還信号生成部805からの出力結果をもとにスイッチ809に出力する値を決定して出力する。更に制御部808は、スイッチ809の切り替え信号を出力してスイッチ809を制御部808の出力側に切り替える。スイッチ809は、接続された信号を第1のD/A変換回路810へ出力する。第1のD/A変換回路810では入力信号をアナログ信号に変換してクランプ回路801へ出力する。
【0035】
更に制御部808は、第2の帰還信号生成部815の信号から大きく変動しているかを判断している。例えば図9、図10に示すように第1の帰還信号生成部805からの信号で安定と判断してスイッチ808を切り替えた後、第2の帰還信号生成部815の信号が第1の帰還信号信号生成部805の再起動が必要と判断する値まで変化した場合、スイッチ809の切り替え信号を出力してスイッチ809を第1の帰還信号生成部805の出力側に切り替える。
【0036】
この構成により、第1の帰還信号生成部805の動作停止後に、撮像素子のOB部の出力が大きく変化した場合でもクランプ回路801の再調整ができる。
【0037】
なお、実施の形態2におけるデータ切り替え回路411を図8中の第1の帰還信号生成部805に導入することも可能である。
【0038】
《実施の形態4》
図11は、上述した実施の形態のクランプ制御装置を撮像装置に適用した場合の図である。図11に記載した撮像装置は、被写体の光学像を撮像素子に結像させるレンズ1101、光学像を電気信号に変換する撮像素子1102、撮像素子1102の出力をクランプするクランプ回路1103、相関2重サンプリングを行うCDS1104、ゲイン調整と黒レベル調整を行うGCA1105、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路1106、信号処理を行うDSP1107、撮像素子1102の駆動タイミングを生成するタイミングジェネレータ(TG)1108、図1に記載のクランプ制御を行うクランプ制御回路1109、OB制御を行うOB制御回路1110、クランプ制御回路1109とOB制御回路1110とDSP1107とを制御するCPU1111より構成される。
【0039】
《実施の形態5》
図12は、上述した実施の形態のクランプ制御装置を複数の撮像素子を使用した撮像装置に適用した場合の図である。図12に記載した撮像装置は、被写体の光学像を撮像素子に結像させる第1のレンズ1201と第2のレンズ1212、光学像を電気信号に変換する第1の撮像素子1202と第2の撮像素子1213、撮像素子の出力を切り替える出力切り替え回路1214、撮像素子1202,1213の出力をクランプするクランプ回路1203、相関2重サンプリングを行うCDS1204、ゲイン調整と黒レベル調整を行うGCA1205、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路1206、信号処理を行うDSP1207、撮像素子1202の駆動タイミングを生成するTG1208、図4に記載のクランプ制御を行うクランプ制御回路1209、OB制御を行うOB制御回路1210、クランプ制御回路1209とOB制御回路1210とDSP1207とを制御するCPU1211より構成される。なお、撮像素子を2つ使用した場合を記載したが、撮像素子は3つ以上使用してもよい。
【0040】
本発明は、家庭用ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話用カメラ、監視カメラ、医療用カメラなどの撮像装置において適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係るクランプ制御装置は、クランプの帰還制御停止や切り替え機能を有し、撮像素子を使用したカメラなどとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態1によるクランプ制御装置の構成図である。
【図2】撮像素子の画素部構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1による帰還信号生成部の出力遷移図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるクランプ制御装置の構成図である。
【図5】データ切り替え回路の動作タイミング図である。
【図6】従来のクランプ制御装置の構成図である。
【図7】安定判断処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態3によるクランプ制御装置の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態3による2つの帰還信号生成部の出力遷移図である。
【図10】再起動判断処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4による撮像装置の概略構成図である。
【図12】本発明の実施の形態5による撮像装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0043】
101,401 クランプ回路
102,402 S/H回路
103,403 A/D変換回路
104,404 減算回路
105,405 帰還信号生成部
106,406 加算回路
107,407 遅延回路
108,408 制御部
109,409 スイッチ
110,410 D/A変換回路
411 データ切り替え回路
601,604 従来のクランプ回路
602,605 従来のS/H回路
603,606 従来のクランプ制御回路
801 クランプ回路
802 S/H回路
803,813 A/D変換回路
804,814 減算回路
805,815 帰還信号生成部
806,816 加算回路
807,817 遅延回路
808 制御部
809 スイッチ
810,812 D/A変換回路
811 増幅回路
1101,1201,1212 レンズ
1102,1202,1213 撮像素子
1103,1203 クランプ回路
1104,1204 CDS
1105,1205 GCA
1106,1206 A/D変換回路
1107,1207 DSP
1108,1208 TG
1109,1209 クランプ制御回路
1110,1210 OB制御回路
1111,1211 CPU
1214 出力切り替え回路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置であって、
撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、
前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、
前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、
前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、
前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、
前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路とを備えたことを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のクランプ制御装置において、
前記帰還信号生成部からの出力にて一定範囲内の値が連続した場合に前記スイッチを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチの切り替えは電源投入後に1回のみであることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチは、一定周期で前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項5】
撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置であって、
複数の撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、
前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、
前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、
前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、
前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、
前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路と、
前記帰還信号生成部の出力を変更するデータ切り替え回路とを備えたことを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載のクランプ制御装置において、
前記データ切り替え回路は、前記複数の撮像素子のいずれからも信号が出力されていない期間に切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のクランプ制御装置において、
前記帰還信号生成部からの出力にて一定範囲内の値が連続した場合に前記スイッチを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項8】
請求項5に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチの切り替えは電源投入後に1回のみであることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項9】
請求項5又は6に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチは、一定周期で前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項10】
撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置であって、
撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、
前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、
前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換する第1のA/D変換回路と、
前記第1のA/D変換回路の出力と第1の基準値との減算を実行する第1の減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する第1の帰還信号生成部と、
前記S/H回路の出力を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の出力をデジタル信号に変換する第2のA/D変換回路と、
前記第2のA/D変換回路の出力と第2の基準値との減算を実行する第2の減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する第2の帰還信号生成部と、
前記第2の帰還信号生成部の出力をアナログ信号に変換して前記増幅回路に出力する第2のD/A変換回路と、
前記第1の帰還信号生成部及び前記第2の帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、
前記第1の帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、
前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力する第1のD/A変換回路とを備え、
前記スイッチは、前記第2の帰還信号生成部からの出力が一定値以上変化した場合に切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項11】
請求項10に記載のクランプ制御装置において、
前記クランプ回路は、複数の撮像素子からの出力信号が入力され、
前記第1の帰還信号生成部の出力を変更するデータ切り替え回路を更に備えたことを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項12】
請求項1、2、3、4、10のいずれか1項に記載のクランプ制御装置を搭載したことを特徴とする撮像装置。
【請求項13】
請求項5、6、7、8、9、11のいずれか1項に記載のクランプ制御装置を搭載したことを特徴とする撮像装置。
【請求項1】
撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置であって、
撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、
前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、
前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、
前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、
前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、
前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路とを備えたことを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のクランプ制御装置において、
前記帰還信号生成部からの出力にて一定範囲内の値が連続した場合に前記スイッチを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチの切り替えは電源投入後に1回のみであることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチは、一定周期で前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項5】
撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置であって、
複数の撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、
前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、
前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
前記A/D変換回路の出力と基準値との減算を実行する減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する帰還信号生成部と、
前記帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、
前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、
前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力するD/A変換回路と、
前記帰還信号生成部の出力を変更するデータ切り替え回路とを備えたことを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載のクランプ制御装置において、
前記データ切り替え回路は、前記複数の撮像素子のいずれからも信号が出力されていない期間に切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のクランプ制御装置において、
前記帰還信号生成部からの出力にて一定範囲内の値が連続した場合に前記スイッチを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項8】
請求項5に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチの切り替えは電源投入後に1回のみであることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項9】
請求項5又は6に記載のクランプ制御装置において、
前記スイッチは、一定周期で前記帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項10】
撮像信号の基準レベルを一定のレベルにクランプするためのクランプ制御装置であって、
撮像素子からの出力信号が入力されるクランプ回路と、
前記クランプ回路の出力をサンプリング及びホールドするS/H回路と、
前記S/H回路の出力をデジタル信号に変換する第1のA/D変換回路と、
前記第1のA/D変換回路の出力と第1の基準値との減算を実行する第1の減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する第1の帰還信号生成部と、
前記S/H回路の出力を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の出力をデジタル信号に変換する第2のA/D変換回路と、
前記第2のA/D変換回路の出力と第2の基準値との減算を実行する第2の減算回路と、
加算回路と遅延回路とを有する第2の帰還信号生成部と、
前記第2の帰還信号生成部の出力をアナログ信号に変換して前記増幅回路に出力する第2のD/A変換回路と、
前記第1の帰還信号生成部及び前記第2の帰還信号生成部の出力が入力される制御部と、
前記第1の帰還信号生成部の出力と前記制御部からの出力とを切り替えるスイッチと、
前記スイッチにより接続されたデジタル信号をアナログ信号に変換して前記クランプ回路へ出力する第1のD/A変換回路とを備え、
前記スイッチは、前記第2の帰還信号生成部からの出力が一定値以上変化した場合に切り替えることを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項11】
請求項10に記載のクランプ制御装置において、
前記クランプ回路は、複数の撮像素子からの出力信号が入力され、
前記第1の帰還信号生成部の出力を変更するデータ切り替え回路を更に備えたことを特徴とするクランプ制御装置。
【請求項12】
請求項1、2、3、4、10のいずれか1項に記載のクランプ制御装置を搭載したことを特徴とする撮像装置。
【請求項13】
請求項5、6、7、8、9、11のいずれか1項に記載のクランプ制御装置を搭載したことを特徴とする撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−4844(P2009−4844A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161146(P2007−161146)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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