説明

ゴム人形用注形型、ゴム人形及びその製造方法

【課題】ゴム人形の注形型および簡便な製造方法を提供する。
【解決手段】前面用注形型と後面用注形型とからなるゴム人形用注形型において、前記注形型がそれぞれ金属繊維入りコンクリート層から構成され、前記金属繊維入りコンクリート層の外面はヒーターを内包するゴムシートで覆われ、更に、前記金属繊維入りコンクリート層と前記ゴムシートは耐熱接着剤で接合されており、前記金属繊維入りコンクリート層の内面はFRP層で覆われ、前記FRP層の表面はシリコーン樹脂層で覆われており、また、前記シリコーン樹脂層の表面は耐熱塗料の薄膜で覆われている。前記耐熱塗料が弗素樹脂系潤滑塗料であり、前記耐熱接着剤が脱オキシムタイプの一液状RTVゴムである。前記ゴム人形の注形材料がエラストマー樹脂であり、前記ゴム人形の骨格がアルミニウム、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂及びポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム人形用注形型、ゴム人形及びそれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
子供向けゴム人形、成人向けゴム人形やショーウィンドウに展示されるマネキンなど種々のゴム人形が製作されている。これらのゴム人形の素材として種々のものがあり、その中でもシリコーンゴムから製作されたゴム人形の場合、その材料上の制約から種々の問題があった。つまり、そのゴムの引張強度が小さいために、ゴム人形に引張応力が働いた場合に破損しやすかった。
【0003】
特許文献1において、ゴム人形及びその製造方法が開示されている。原形の前面に対応する型であって、均一な電熱線分布を有するシリコーン樹脂被膜とその外側の補強材とから構成される前面用注形型を製作する。同様にして原形の後面に対応する後面用注形型を製作する。これらの注形型を引き離し、原形を取り出す。いずれか一方の注形型内部にピンで骨格を固定し、これらの型を合わせて統合注形型とする。同様にしてスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂の注入口を製作してその統合注形型に取り付ける。この統合注形型および注入口の電熱線に通電し80〜100℃に加温する。次に180〜200℃で溶解した前記エラストマー樹脂を前記統合注形型内部に注入し、次いで通電を停止し、冷却して硬化させる。前記注入口を取り除き、さらに前記統合注形型を解体して固化したエラストマー樹脂をゴム人形として取り出す。しかしながらこの製造方法の工程は煩雑であり、特に電熱線の均一分布も容易ではない。また、通電時にショート事故が起こりやすい。
【特許文献1】特開2003−048222号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、前記した問題点を克服したゴム人形用注形型、ゴム人形及びそれらの製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、前記した目的を達成するために、新規なゴム人形用注形型を検討し、これを用いてゴム人形を製造することとした。
【0006】
即ち、本発明のゴム人形用注形型は、前面用注形型と後面用注形型とからなるゴム人形用注形型において、前記注形型がそれぞれ金属繊維入りコンクリート層から構成され、前記金属繊維入りコンクリート層の外面はヒーターを内包するゴムシートで覆われ、更に、前記金属繊維入りコンクリート層と前記ゴムシートは耐熱接着剤で接合されており、前記金属繊維入りコンクリート層の内面はFRP層で覆われ、前記FRP層の表面はシリコーン樹脂層で覆われており、また、前記シリコーン樹脂層の表面は耐熱塗料の薄膜で覆われていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のゴム人形は、上記の注形型を用いて注形されたゴム人形であって、前記ゴム人形の注形材料がエラストマー樹脂であり、前記ゴム人形の骨格がアルミニウム、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂及びポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれた材料で構成され、ナカゴにより形成された空洞個所に充填材が注入されていることを特徴とする。
【0008】
さらにまた、本発明のゴム人形用注形型の製造方法は、
(1) ゴム人形の原形を準備する工程、
(2) 前記原形の前面に型取り用シリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂層を形成し、前面用メス型を形成する工程、
(3) 前記前面用メス型の表面にFRP素材を流してFRP層を形成し、前面用FRP原形を形成する工程、
(4) 前記前面用FRP原形の表面に金属繊維を含有するコンクリートを流して金属繊維入りコンクリート層を形成し、前面用注形型を形成する工程、
(5) 前記原形の後面に型取り用シリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂層を形成し、後面用メス型を形成する工程、
(6) 前記後面用メス型の表面にFRP素材を流してFRP層を形成し、後面用FRP原形を形成する工程、
(7) 前記後面用FRP原形の表面に金属繊維を含有するコンクリートを流して金属繊維入りコンクリート層を形成し、後面用注形型を形成する工程、
(8) 前記前面用注形型と前記後面用注形型とを切り離し、前記原形を取り出す工程、
(9) 工程(8)で得られた前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの内面に耐熱塗料を塗布し、ハロゲンライトで照射し、前記耐熱塗料の薄膜を形成する工程、
(10) 工程(9)で薄膜が形成された前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの外面にヒーターを内包するゴムシートを配置し、耐熱接着剤を用いて前記ゴムシートを前記注形型のそれぞれの外面に接合する工程、
(11) 工程(10)で得られた前記前面用注形型の内面側に、前記ゴム人形の骨格及び前記骨格を支える支持体を内部構造体として配置する工程と及び、
(12) 工程(9)で得られた前記後面用注形型と工程(11)で得られた前記前面用注形型とを組合せ、耐熱接着剤を用いて前記2つの注形型を接合して統合注形型を形成する工程
からなることを特徴とする。
【0009】
また本発明は上記の注形型を用いるゴム人形の製造方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によればゴム人形用注形型の製作が容易になった。従来よりもゴム人形の製造が容易になった。また、通電時のショート事故が防止された。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、製品としてのゴム人形の概念図である。
【0013】
図2は、図1のA−A’線におけるゴム人形の胴体部分の断面と統合注形型の断面の概念を示す図である。1はヒーターを内包するゴムシート、2はシリコーン樹脂層/FRP層/コンクリート層/金属繊維入りコンクリート層、3は骨格、4は骨格を支える支持体(固定ピン)、5は耐熱塗料の薄膜、6はエラストマー樹脂である。骨格とその骨格を支える支持体(固定ピン)をあわせて内部構造体という。
【0014】
次に、本発明のゴム人形の製造方法の概要を説明する。
【0015】
(1) ゴム人形の原形を準備する工程
原形とはゴム人形の元になる型をいい、各種の材料から形成することができる。原形の材料は、通常、石膏、紙粘土、ガラス繊維で補強されたプラスチック材料(FRP)、ポリエステル樹脂等から選択される。好ましくは原形の主原料として石膏が使用され、補修のために部分的に石膏以外の上記材料が使用される。これらの材料を用いて所望のゴム人形の原形を製作する。
【0016】
(2) 前記原形の前面に型取り用シリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂層を形成し、前面用メス型を形成する工程
本発明の型取り用シリコーン樹脂の原料としてエラストジル RTV M8012(旭化成ワッカーシリコーン株式会社製)が挙げられる。シリコーン樹脂製の前面用メス型を形成する形成する際に複数回(例えば2〜3回)塗布するのがよい。例示されたシリコーン樹脂の原料の主たる物性を示せば、主剤の外観は白色、密度は1.29g/cm3、主剤の粘度は20,000mPa・S、ショアーA硬度は45、伸びは180%、引裂き強さは7kN/mである。これに硬化剤を添加した場合であり、硬化方式は縮合型である。
【0017】
ここで挙げた型取り用シリコーン樹脂は前面用メス型の成形材料として使用され、形成された型はさまざまな樹脂に対し、優れた離型効果を発揮し、原形の形状を忠実に再現することができるものである。
【0018】
(3) 前記前面用メス型の表面にFRP素材を流してFRP層を形成し、前面用FRP原形を形成する工程
FRP素材はガラス繊維強化プラスチックであり、日立化成(株)、昭和高分子(株)など多数の製造会社の手で生産され、市販されている。いずれのメーカーのものでも使用できる。この素材を前記前面用メス型の表面に流して前面用FRP原形を形成する。
【0019】
(4) 前記前面用FRP原形の表面に金属繊維を含有するコンクリートを流して金属繊維入りコンクリート層を形成し、前面用注形型を形成する工程
金属繊維として鉄やステンレススチールの繊維が用いられる。長さ20mm、太さ0.5mmのものが例示される。金属繊維の含量は、例えば、コンクリート成分80重量部に対して、約20重量部である。先ず、適量の水を加えた、金属繊維を含有するコンクリート(金属繊維20重量%+コンクリート成分80重量%)を前記前面用FRP原形の表面に流して金属繊維入りコンクリート層(厚さは5mm〜3cm)を形成する。この金属繊維の混入は、後述する工程に備えて、統合注形型の強度を上げるためである。
【0020】
(5) 前記原形の後面に型取り用シリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂層を形成し、後面用メス型を形成する工程
工程(2)と同様にして後面用メス型を形成する。
【0021】
(6) 前記後面用メス型の表面にFRP素材を流してFRP層を形成し、後面用FRP原形を形成する工程
工程(3)と同様にして後面用FRP原形を形成する。
【0022】
(7) 前記後面用FRP原形の表面に金属繊維を含有するコンクリートを流して金属繊維入りコンクリート層を形成し、後面用注形型を形成する工程
工程(4)と同様にして後面用注形型を形成する。
【0023】
(8) 前記前面用注形型と前記後面用注形型とを切り離し、前記原形を取り出す工程
各注形型が硬化した後で2つの注形型を分離して、原形を取り出す。
【0024】
(9) 工程(8)で得られた前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの内面に耐熱塗料を塗布し、ハロゲンライトで照射し、前記耐熱塗料の薄膜を形成する工程
耐熱塗料として弗素樹脂系潤滑剤(潤滑塗料ともいう、商品名:オキツモNTB3203黒が例示される。)が使用される。耐熱塗料の塗装部分をハロゲンライト(市販品として販売されているハロゲンランプで、メーカー名は問わない。)で照射し、耐熱塗料の薄膜を形成する。
【0025】
(10) 工程(9)で薄膜が形成された前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの外面にヒーターを内包するゴムシートを配置し、耐熱接着剤を用いて前記ゴムシートを前記注形型のそれぞれの外面に接合する工程
ヒーターを内包するゴムシートのゴム成分はシリコーン樹脂である。ヒーターはニクロム線であり、所望の密度で均一にゴムシート内に配置され、均一な加温を可能にする。
【0026】
耐熱接着剤として一液状RTV(登録商標)ゴム(脱オキシムタイプのもの、商品名:信越化学(株)信越シリコーンKE4510が例示される。)を用いて、上記2つの注形型のそれぞれにヒーターを内包するゴムシートを接合する。
【0027】
(11) 工程(10)で得られた前記前面用注形型の内面側に、前記ゴム人形の骨格及び前記骨格を支える支持体を内部構造体として配置する工程
骨格は、アルミニウム、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはキャスト(ポリウレタン樹脂、商品名:(株)大東製作所のVキャストCS−3180A[主材]、CS−3000B[硬化剤]が例示される。)で製作する。支持体としては、鉄又はステンレススチールから構成される、金属製のピンが好ましい。
【0028】
(12) 工程(9)で得られた前記後面用注形型と工程(11)で得られた前記前面用注形型とを組合せ、耐熱接着剤を用いて前記2つの注形型を接合して統合注形型を形成する工程
工程(10)の耐熱接着剤を使用し、上記2つの型を組合せて一体化し、統合注形型を作製する。
【0029】
(13) 工程(12)で得られた統合注形型を少なくとも45度傾斜させ、前記統合注形型のヒーターに通電して加温し、更に、前記統合注形型の注入口からエラストマー樹脂を前記統合注形型の内部に流し込む工程
統合注形型の傾斜は45〜50度とする。
【0030】
ヒーターによる加温は通常180〜200℃とする。流し込むエラストマー樹脂の温度は約200℃とする。
【0031】
本発明のエラストマー樹脂とは、スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂であり、S−EP−S型のスチレンブロックコポリマーをいう。このコポリマーは180〜200℃で溶融する。このコポリマーはハードセグメントとしてのポリスチレンブロックと中間のソフトセグメントとしてのポリオレフィン構造のエラストマーブロックで構成されている。このコポリマーとしてFTY−100D (S−EP−S)(クラレトレーディング株式会社製)が挙げられる。
【0032】
前記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂を注入するため、必要に応じて注入口を用いる。その注入口の構造も各注形型と同様の構造を有するものとする。
【0033】
(14) 前記エラストマー樹脂の流し込み完了後、前記ヒーターの通電を停止し、前記統合注形型を室温にて放置する工程
統合注形型が室温になるまで放置する。室温により異なるが、通常6〜8時間放置することになる。
【0034】
(15) 室温における放置により前記統合注形型の温度が室温に達した後、前記統合注形型を分割して、前記ゴム人形を取り出す工程
室温に達した統合注形型を型の接合部分から2つに分割し、ゴム人形を取り出す。
【0035】
好ましい態様について説明する。
【0036】
工程(9)において、前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの前記シリコーン樹脂層の表面に水をかけながら紙やすりで研磨した後、前記耐熱塗料を塗布する。この種の研磨は、耐熱塗料の薄膜を滑らかなものとして形成するためである。
【0037】
工程(13)において、流し込む前記エラストマー樹脂の温度及び前記ヒーターの通電による前記統合注形型の管理温度をそれぞれ180〜200℃に維持する。この種の温度管理は、加熱されたエラストマー樹脂が統合注形型の内部の隅々まで入り込めるようにするためである。
【0038】
工程(11)において、所望の位置にナカゴを配置する。ナカゴは女性の胸の部分に該当する個所に配置する。このナカゴの内部は空洞であり、充填材を注入して、柔らかさを付与するためのものである。充填材として、ポリビニールアルコールにホウ酸を添加して作った柔軟な素材が例示される。
【産業上の利用可能性】
【0039】
ゴム人形の製造が容易になり、その結果としてゴム人形を手軽に利用できるようになり、産業上の利用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の製品としてのゴム人形の概念図である。
【図2】図1のA−A’線におけるゴム人形の胴体部分の断面と統合注形型の断面の概念を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1 ヒーターを内包するゴムシート
2 シリコーン樹脂層/FRP層/金属繊維入りコンクリート層
3 骨格
4 骨格を支える支持体(固定ピン)
5 耐熱塗料の薄膜
6 エラストマー樹脂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面用注形型と後面用注形型とからなるゴム人形用注形型において、前記注形型がそれぞれ金属繊維入りコンクリート層から構成され、前記金属繊維入りコンクリート層の外面はヒーターを内包するゴムシートで覆われ、更に、前記金属繊維入りコンクリート層と前記ゴムシートは耐熱接着剤で接合されており、前記金属繊維入りコンクリート層の内面はFRP層で覆われ、前記FRP層の表面はシリコーン樹脂層で覆われており、また、前記シリコーン樹脂層の表面は耐熱塗料の薄膜で覆われていることを特徴とする前面用注形型と後面用注形型とからなるゴム人形用注形型。
【請求項2】
前記ゴム人形の骨格及び前記骨格を支える支持体が内部構造体として前記前面用注形型の内面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のゴム人形用注形型。
【請求項3】
前記骨格のうち可動可能な部分にナカゴが配置されていることを特徴とする請求項2に記載のゴム人形用注形型。
【請求項4】
前記耐熱塗料が弗素樹脂系潤滑塗料であることを特徴とする請求項1に記載のゴム人形用注形型。
【請求項5】
前記耐熱接着剤が脱オキシムタイプの一液状ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のゴム人形用注形型。
【請求項6】
請求項1に記載のゴム人形用注形型を用いて注形されたゴム人形であって、前記ゴム人形の注形材料がエラストマー樹脂であり、前記ゴム人形の骨格がアルミニウム、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂及びポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれた材料で構成され、請求項3に記載のナカゴにより形成された空洞個所に充填材が注入されていることを特徴とするゴム人形。
【請求項7】
(1) ゴム人形の原形を準備する工程、
(2) 前記原形の前面に型取り用シリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂層を形成し、前面用メス型を形成する工程、
(3) 前記前面用メス型の表面にFRP素材を流してFRP層を形成し、前面用FRP原形を形成する工程、
(4) 前記前面用FRP原形の表面に金属繊維を含有するコンクリートを流して金属繊維入りコンクリート層を形成し、前面用注形型を形成する工程、
(5) 前記原形の後面に型取り用シリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂層を形成し、後面用メス型を形成する工程、
(6) 前記後面用メス型の表面にFRP素材を流してFRP層を形成し、後面用FRP原形を形成する工程、
(7) 前記後面用FRP原形の表面に金属繊維を含有するコンクリートを流して金属繊維入りコンクリート層を形成し、後面用注形型を形成する工程、
(8) 前記前面用注形型と前記後面用注形型とを切り離し、前記原形を取り出す工程、
(9) 工程(8)で得られた前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの内面に耐熱塗料を塗布し、ハロゲンライトで照射し、前記耐熱塗料の薄膜を形成する工程、
(10) 工程(9)で薄膜が形成された前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの外面にヒーターを内包するゴムシートを配置し、耐熱接着剤を用いて前記ゴムシートを前記注形型のそれぞれの外面に接合する工程、
(11) 工程(10)で得られた前記前面用注形型の内面側に、前記ゴム人形の骨格及び前記骨格を支える支持体を内部構造体として配置する工程と及び、
(12) 工程(9)で得られた前記後面用注形型と工程(11)で得られた前記前面用注形型とを組合せ、耐熱接着剤を用いて前記2つの注形型を接合して統合注形型を形成する工程
からなることを特徴とするゴム人形用注形型の製造方法。
【請求項8】
工程(9)において前記前面用注形型と前記後面用注形型のそれぞれの前記シリコーン樹脂層の表面に水をかけながら紙やすりで研磨した後、前記耐熱塗料を塗布することを特徴とする請求項7に記載のゴム人形用注形型の製造方法。
【請求項9】
工程(11)において所望の位置にナカゴを配置することを特徴とする請求項7に記載のゴム人形用注形型の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載のゴム人形用注形型を用いてゴム人形を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−82493(P2006−82493A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−271755(P2004−271755)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(501313104)株式会社ドリーム (1)
【Fターム(参考)】