説明

スキャン文書管理方法

【課題】画像処理装置と業務システムとファイルサーバとが連携するスキャン文書管理システムにおいてファイルサーバのアクセス権制御を改善し、セキュリティ保護の強化を図るスキャン文書管理方法を提供する。
【解決手段】業務システムの管理のもと、文書を画像処理装置でスキャンして得た画像ファイルをファイルサーバに登録するスキャン文書管理システムにおける管理方法であって、スキャンする上記文書を後の検索時に特定可能な情報および上記文書へのアクセス条件を記述したアクセス制御情報を含むメタ情報を生成し、スキャンした文書画像ファイルと対応付けてファイルサーバに登録する際に上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行い、文書画像ファイルについての検索要求に対し、上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行った上で、ファイルサーバに登録された該当する画像ファイルを提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MFP(Multi Function Printer)等の画像処理装置と業務システムとファイルサーバとが連携するスキャン文書管理システムにおけるファイルサーバのアクセス権制御を改善し、セキュリティ保護の強化を図ったスキャン文書管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス内においては文書の電子化が進んでいる反面、紙の状態で入手もしくは発生する文書(プリントアウトされた文書、プリントアウトされたものに手書き内容が加えられた文書、すべて手書きの文書等)も多く、これらを統一的に管理するため、MFP等のスキャナ機能でスキャンし、画像データとして電子化した上でファイルサーバに蓄積を行う技術が注目されている。
【0003】
また、管理の対象となる文書は、見積書、注文書といった業務内容と密接に関連するものであるため、特定の業務における帳票等の管理を行う業務システムとともに用いられるのが一般的である。なお、業務システムはASP(Application Service Provider)形態で提供されるものを用いることが多い。
【0004】
スキャン文書管理システムには、大別してMFPスキャンとASPスキャンの2つのタイプがある。MFPスキャンは、MFPのオペパネ(Operation Panel)もしくはPC(Personal Computer)から業務システムの拡張機能(Javascript等による拡張)を呼び出してスキャン文書の送信先(登録先)等の情報を埋め込んだカバーページを印刷し、カバーページとともに対象の文書をMFPでスキャンし、ファイルサーバ側でカバーページの埋め込み情報に従ってスキャン文書の登録を行うものである。ASPスキャンは、MFPのオペパネから業務システムの拡張機能を呼び出し、対象の文書をスキャンしてファイルサーバに直接に登録を行うものである。
【0005】
図1は従来のスキャン文書管理システムにおけるMFPスキャンの概要を示す図である。
【0006】
図1において、MFP12のオペパネもしくはPC14から業務システム11の拡張機能でカバーシート印刷要求を行い(ステップS11)、MFP12でカバーシートの印刷を行う(ステップS12)。
【0007】
次いで、カバーシートと対象の文書を重ねてMFP12でスキャンを実行し(ステップS13)、ファイルサーバ13にスキャン画像を配信する(ステップS14)。
【0008】
ファイルサーバ13ではサーブレットによりカバーページの埋め込み情報を取得し、その情報に従ってファイルDBに登録を行う(ステップS15)。
【0009】
また、MFP12のオペパネもしくはPC14からは、業務システム11を介してファイルサーバ13の蓄積文書を参照することができる(ステップS16)。
【0010】
図2は従来のスキャン文書管理システムにおけるASPスキャンの概要を示す図である。
【0011】
図2において、MFP12のオペパネから業務システム11の拡張機能でスキャン要求を行い(ステップS21)、対象の文書のスキャンを実行し(ステップS22)、ファイルサーバ13のファイルDBに登録を行う(ステップS23)。
【0012】
また、MFP12のオペパネもしくはPC14からは、業務システム11を介してファイルサーバ13の蓄積文書を参照することができる(ステップS24)。
【0013】
なお、出願人は出願時点までに本発明に関連する公開された先行技術文献を発見することができなかった。よって、先行技術文献情報を開示していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述したようにMFPと業務システムとファイルサーバとが連携するスキャン文書管理システムが注目されてきているが、業務システムとファイルサーバではアクセス権制御の仕組が異なり、両者を整合させることは困難であることから、業務システムからファイルサーバへのファイル登録を円滑に行えるようにするため、一般に業務システムにファイルサーバに自由にアクセスできる共通ユーザの権限を与えている。
【0015】
このため、業務システムにログインできたユーザであれば、業務システムを介してファイルサーバ上の他のユーザのファイルを操作できてしまい、セキュリティ保護の観点から問題があった。
【0016】
一方、ファイルサーバへのスキャン画像の登録等の業務システムの機能拡張はJavascript等により行われるものであり、共通ユーザのユーザ名やパスワードもJavascript等でコーディングされるものであるため、業務システムの画面(ページ)のソースコードを見ることによりユーザ名やパスワードも見えてしまい、共通ユーザのアカウントを隠蔽することが難しく、セキュリティ保護の観点から問題があった。また、定期的にパスワードを変更するにあたり、画面のソースコードも修正しなければならず、修正箇所が多くなって作業が煩雑であった。
【0017】
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、画像処理装置と業務システムとファイルサーバとが連携するスキャン文書管理システムにおいて、ファイルサーバのアクセス権制御を改善し、セキュリティ保護の強化を図ることのできるスキャン文書管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、特定の業務における帳票等の管理を行う業務システムの管理のもと、文書を画像処理装置でスキャンして得た画像ファイルをファイルサーバに登録するスキャン文書管理システムにおける管理方法であって、スキャンする上記文書を後の検索時に特定可能な情報および上記文書へのアクセス条件を記述したアクセス制御情報を含むメタ情報を生成し、スキャンした上記文書の画像ファイルと対応付けて上記メタ情報を上記ファイルサーバに登録する際に上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行い、上記文書の画像ファイルについての検索要求に対し、上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行った上で、上記ファイルサーバに登録された該当する上記画像ファイルを提示するスキャン文書管理方法を要旨としている。
【0019】
また、請求項2に記載されるように、請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、上記業務システムは、上記メタ情報を埋め込んだ用紙であって、上記文書とともにスキャンされるカバーシートをスキャン実行以前に生成するようにすることができる。
【0020】
また、請求項3に記載されるように、請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、上記業務システムは、スキャン対象となる上記文書の印刷時に上記メタ情報を埋め込む加工を行うようにすることができる。
【0021】
また、請求項4に記載されるように、請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、上記業務システムに接続する端末は、スキャン対象となる上記文書の印刷時に上記メタ情報を埋め込む加工を行うようにすることができる。
【0022】
また、請求項5に記載されるように、請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、上記業務システムは、上記画像処理装置によるスキャン時に画像ファイルとともに送信される上記メタ情報を上記文書のスキャン時に生成するようにすることができる。
【0023】
また、請求項6に記載されるように、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスキャン文書管理方法において、上記メタ情報に上記ファイルサーバへのアクセス時に必要となる認証情報を含めるようにすることができる。
【0024】
また、請求項7〜12に記載されるように、スキャン文書管理システムとして構成することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のスキャン文書管理方法にあっては、ファイルサーバ上の文書に対応するメタ情報に含まれるアクセス制御情報に基づいてアクセス制御を行うようにしているため、画像処理装置と業務システムとファイルサーバとが連携するスキャン文書管理システムにおいてファイルサーバのアクセス権制御を改善し、セキュリティ保護の強化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
【0027】
<MFPスキャン>
図3は本発明をMFPスキャンに適用した実施形態にかかるカバーシート印刷もしくは原本加工のためのクラス図である。
【0028】
図3において、機能部の構成要素として、カバーシート印刷パッケージに含まれるカバーシート印刷部101と、原本加工印刷パッケージに含まれる原本加工印刷部101+と、メタ文書関連パッケージに含まれるメタ文書生成部102と、メタ情報生成パッケージに含まれるメタ情報生成部103と、アクセス権管理パッケージに含まれるアクセス権登録部104およびアクセス権情報DB105と、情報埋め込み関連パッケージに含まれる情報埋め込み部106と、符号化パッケージに含まれる符号化部107とが設けられている。破線で示したものはカバーシート印刷等では用いられないものである。なお、カバーシート印刷のみに対応させる場合には原本加工印刷パッケージは不要であり、逆に原本加工印刷のみに対応させる場合にはカバーシート印刷パッケージは不要である。
【0029】
図4は本発明をMFPスキャンに適用した実施形態にかかるMFPスキャンのためのクラス図である。
【0030】
図4において、機能部の構成要素として、MFPの機能であるスキャン送信部111と、スキャン文書の配信先であるフォルダ112と、文書ファイル管理パッケージに含まれるフォルダ監視部113および到着文書処理部114と、メタ文書関連パッケージに含まれるメタ文書解析部115と、情報埋め込み関連パッケージに含まれる情報抽出部116と、復号化パッケージに含まれる復号化部117と、メタ情報生成パッケージに含まれるメタ情報生成部118と、文書ファイル管理パッケージに含まれる文書ファイル登録部119と、アクセス権管理パッケージに含まれるアクセス権評価部120およびアクセス権情報DB121と、ファイルサーバ3のファイルDB122と、文書ファイル管理パッケージに含まれるファイルサーバ3のメタ情報DB123とが設けられている。破線で示したものはMFPスキャンでは用いられないものである。
【0031】
なお、文書ファイル登録部119をストレージマネージャ(Storage Manager)として複数のファイルサーバに登録先を振り分けることもでき、その場合の他のファイルサーバに対応するものがファイルDB122+である。複数のファイルサーバとしては、例えばLAN(Local Area Network)上のファイルサーバとWAN(Wide Area Network)上のファイルサーバ(オンラインストレージ:Online Storage)等とすることができる。
【0032】
図5は本発明をMFPスキャンに適用した実施形態にかかるコンポーネント図である。
【0033】
図5において、カバーシート印刷部101はカバーシート印刷モジュールに属し、原本加工印刷部101+は原本加工印刷モジュールに属し、メタ文書生成部102および情報埋め込み部106はメタ文書生成モジュールに属し、メタ情報生成部103(118)はメタ文書生成モジュール、メタ文書解析モジュール、MFP機能およびファイル保管機能に属し、符号化部107は符号化モジュールに属している。また、スキャン送信部111はMFP機能に属し、フォルダ監視部113、到着文書処理部114、文書ファイル登録部119およびメタ情報DB123は文書ファイル管理モジュールに属し、メタ文書解析部115および情報抽出部116はメタ文書解析モジュールに属し、復号化部117は復号化モジュールに属し、ファイルDB122はファイル保管機能に属している。アクセス権情報DB105(121)、アクセス権登録部104およびアクセス権評価部120はアクセス制御モジュールに属している。
【0034】
図6はXML(Extensible Markup Language)で記述したメタ情報の例を示す図であり、メタ情報を記述する一般的なボキャブラリとして、書誌情報の記述に用いられるDublin Core(http://dublincore.org/documents/dces/)に準拠したものである。図6において、rdf要素内には、オリジナルファイルへのURI(Uniform Resource Identifiers)の記述と、ファイル名を示す記述と、作成者を示す記述と、ファイルフォーマットを示す記述と、業務システムにおける関連する案件IDまたはMFPのIP(Internet Protocol)アドレス等の記述と、業務システムから取得できる文書記述情報等の記述と、アクセス権情報へのリンクであるアクセス権IDの記述とが含まれている。
【0035】
オリジナルファイルへのURIの記述は、「http://fileserver/1」のように、ASPとして提供される業務システムの仕様とは独立したユニークなURIを利用している。従って、汎用ブラウザからURIを指定して直接に参照することも可能である。これらのメタ情報は、業務システムから取得される情報から抽出されるほか、MFPによるスキャン時に取得可能な情報(スキャン日時、機器ID、ユーザID等)や登録先のファイルサーバからも抽出することができる。また、オンラインストレージをファイルサーバとして用いる場合には、アクセスに必要なプロトコル名やログイン時に必要となる認証情報をメタ情報に含める。認証情報としては、ユーザ名およびパスワード等のセット、正当なユーザであることを示すユーザ認証チケットおよびセッションID等のセット、特定のフォルダへのアクセスを許可するフォルダチケット等とすることができる。更に、メタ情報の文字数に制限がある場合には、メタ情報にはストレージタイプ等を記述しておき、このストレージタイプからリンクされるデータにURIやプロトコル名等を記述しておくことができる。なお、メタ情報は、MFPスキャンの場合はカバーシートもしくは原本の一部にQRコード、地紋等により埋め込まれ、後述するASPスキャンの場合は外部リンクされてインデックスとして管理される。
【0036】
図7はOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)で検討されているアクセス制御のための言語仕様であるXACML(eXtensible Access Control Markup Language)で記述したアクセス権情報の例を示す図であり、図6のアクセス権IDによってリンクされるものである。なお、図7に示すアクセス権情報は図6に示すメタ情報(基本メタ情報)にリンクされることにより、両者で一体としてメタ情報を形成するものである。
【0037】
図7において、Description要素にはアクセス制御の内容が記述されており、ここでは「要求主体がexample.comドメインのメールユーザであればhttp://fileserver/1をreadできる。」とした例である。このアクセス制御の内容のうち、要求主体についての条件はSubjects要素に記述され、アクセス対象についてはResources要素に記述され、操作内容についてはActions要素に記述されている。
【0038】
図8はカバーシート印刷等およびMFPスキャンの処理概要を示す図であり、(a)はカバーシート印刷もしくは原本加工印刷の処理概要を示し、(b)はMFPスキャンの処理概要を示している。カバーシート印刷は、スキャン時の表紙として使用するカバーシートにメタ情報を埋め込んで印刷する処理であり、手書き加筆等の行われる前の文書の印刷時に同時に行う場合と、手書き加筆等の行われた文書をスキャンする直前に行う場合とがある。また、原本加工印刷は、手書き加筆等の行われる前の文書の印刷時において、予めメタ情報を埋め込んだ状態で文書を印刷するものである。この場合はスキャン時にカバーシートを用いる必要はない。
【0039】
図8(a)において、カバーシート印刷の場合はカバーシート印刷機能F0に対して、原本加工印刷の場合は原本加工印刷機能F0+に対して印刷要求を行うと(ステップS101)、カバーシート印刷機能F0もしくは原本加工印刷機能F0+はメタ情報生成機能F1に対してメタ情報生成要求を行う(ステップS102)。
【0040】
メタ情報生成機能F1はメタ情報(図6、図7)の生成を行い(ステップS103)、符号化機能F2もしくは原本加工機能F3+に対してメタ情報符号化要求を行い(ステップS104)、符号化機能F2はカバーシート生成機能F3に対してメタ情報埋め込み要求を行う(ステップS105)。
【0041】
そして、カバーシート生成機能F3もしくは原本加工機能F3+は印刷機能F4に対して印刷要求を行い(ステップS106)、印刷機能F4はカバーシートの印刷を行う(ステップS107)。
【0042】
図8(b)において、カバーシートを先頭にスキャン対象の文書を重ねた上で、あるいは原本に予めメタ情報が埋め込まれた文書の場合はそのまま、スキャン機能(Scan To Folder)F5に対して文書登録要求を行うと(ステップS111)、スキャン機能F5はスキャンを行うとともに、カバーシート解析機能F6もしくは原本解析機能F6+に対してカバーシートもしくは原本の解析要求を行う(ステップS112)。
【0043】
カバーシート解析機能F6もしくは原本解析機能F6+はメタデータ抽出を行い(ステップS113)、復号化機能F7に対して復号化要求を行う(ステップS114)。
【0044】
復号化機能F7は復号化を行った上でメタ情報解析機能F8に対してメタ解析要求を行い(ステップS115)、メタ情報解析機能F8はアクセス権チェック機能F9を介して文書登録機能F10に対して登録要求を行う(ステップS116)。
【0045】
文書登録機能F10はカバーシートを伴う場合はそれに続く文書ファイルを結合し、カバーシートを伴わない場合はそのまま文書ファイルとして登録し(ステップS117)、メタ情報登録機能F11に対して、登録した文書へのURIと検索に利用するメタ情報をリンクした登録要求を行う(ステップS118)。
【0046】
メタ情報登録機能F11はメタ情報の登録を行い(ステップS119)、アクセス権情報登録機能F12に対してアクセス権情報の登録要求を行い(ステップS120)、アクセス権情報登録機能F12はアクセス権情報の登録を行う(ステップS121)。
【0047】
図9はカバーシート印刷等の詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【0048】
図9において、カバーシート印刷部101もしくは原本加工印刷部101+はカバーシートもしくは原本の印刷を開始すると(ステップS131)、メタ文書の取得を開始し(ステップS132)、メタ文書生成部102にメタ文書の取得を要求する(ステップS133)。
【0049】
メタ文書生成部102はメタ情報の取得を開始し(ステップS134)、メタ情報生成部103にメタ情報の生成を要求する(ステップS135)。
【0050】
メタ情報生成部103はアクセス権登録部104にアクセス権設定を要求し(ステップS136)、アクセス権登録部104はアクセス権情報DB105にアクセス権登録を行い(ステップS137)、アクセス権情報DB105からアクセス権IDを取得する(ステップS138)。
【0051】
アクセス権登録部104は取得したアクセス権IDをメタ情報生成部103に返し(ステップS139)、メタ情報生成部103はメタ情報をメタ文書生成部102に返す(ステップS140)。
【0052】
次いで、メタ文書生成部102は情報埋め込み部106に埋め込み文書イメージの取得を要求し(ステップS141)、情報埋め込み部106は符号化部107に符号化を要求し(ステップS142)、符号化部107で生成された符号を取得する(ステップS143)。
【0053】
次いで、情報埋め込み部106は符号化イメージの埋め込みを行い(ステップS144)、メタ文書生成部102に埋め込み文書イメージを返す(ステップS145)。
【0054】
次いで、メタ文書生成部102はメタ文書を生成し(ステップS146)、カバーシート印刷部101にメタ文書を返す(ステップS147)。
【0055】
そして、カバーシート印刷部101もしくは原本加工印刷部101+はカバーシートもしくは原本を生成し(ステップS148)、カバーシートもしくは原本の印刷を行う(ステップS149)。
【0056】
図10Aおよび図10BはMFPスキャンの詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【0057】
図10Aおよび図10Bにおいて、スキャン送信部111はフォルダ112にファイル登録を行うと(ステップS151)、一方でフォルダ監視部113はフォルダ112の監視を開始し(ステップS152)、フォルダ112にファイル一覧表示を要求し(ステップS153)、ファイル一覧を取得する(ステップS154)。
【0058】
次いで、フォルダ監視部113は文書到着通知を開始し(ステップS155)、到着文書処理部114に文書到着処理を要求する(ステップS156)。
【0059】
到着文書処理部114は到着文書取得を開始し(ステップS157)、フォルダ監視部113に到着文書取得を要求し(ステップS158)、フォルダ監視部113はフォルダ112にファイル取得を要求し(ステップS159)、フォルダ112はフォルダ監視部113にファイルを返し(ステップS160)、フォルダ監視部113は到着文書処理部114に到着文書を返す(ステップS161)。
【0060】
次いで、到着文書処理部114は到着文書解析を開始し(ステップS162)、メタ文書解析部115にメタ文書取得を要求する(ステップS163)。
【0061】
メタ文書解析部115は埋め込み情報取得を開始し(ステップS164)、情報抽出部116に埋め込み情報取得を要求する(ステップS165)。
【0062】
情報抽出部116は復号化イメージの抽出を行い(ステップS166)、復号化を開始し(ステップS167)、復号化部117に復号化を要求し(ステップS168)、復号化部117から復号化文字列を取得し(ステップS169)、メタ文書解析部115に埋め込み情報を返す(ステップS170)。
【0063】
次いで、メタ文書解析部115はメタ情報取得を開始し(ステップS171)、メタ情報生成部118にメタ情報取得を要求し(ステップS172)、メタ情報生成部118からメタ情報を取得する(ステップS173)。
【0064】
次いで、メタ文書解析部115はメタ文書を生成し(ステップS174)、メタ文書を到着文書処理部114に返す(ステップS175)。
【0065】
次いで、到着文書処理部114は文書ファイル登録を開始し(ステップS176)、文書ファイル登録部119に文書ファイル登録を要求し(ステップS177)、文書ファイル登録部119はアクセス権評価部120にアクセス権チェックを要求し(ステップS178)、アクセス権評価部120はアクセス権情報DB121からアクセス権を取得してアクセス権チェックを行う(ステップS179)。
【0066】
次いで、文書ファイル登録部119はファイルDB122にファイル登録を行い(ステップS180)、更に文書ファイル登録部119はメタ情報DB123にメタ情報登録を行う(ステップS181)。
【0067】
図11〜図16はMFPスキャンのための機能部およびコンポーネントの具体的な配置例を示す図である。
【0068】
図11では、業務システム1にカバーシート印刷機能F0もしくは原本加工印刷機能F0+、メタ情報生成機能F1、符号化機能F2およびカバーシート生成機能F3もしくは原本加工機能F3+を配置し、PC4に符号化機能F2および原本加工機能F3+を配置している。また、MFP2に印刷機能F4、スキャン機能F5およびメタ情報生成機能F1を配置し、ファイルサーバ3にカバーシート解析機能F6、復号化機能F7、メタ情報解析機能F8、アクセス権チェック機能F9、文書登録機能F10、メタ情報登録機能F11、アクセス権情報登録機能F12およびメタ情報生成機能F1を配置している。図12はこの場合のコンポーネントの配置図であり、業務システム1にカバーシート印刷モジュール、メタ文書生成モジュールおよび符号化モジュールを配置し、MFP2にMFP機能を配置し、ファイルサーバ3にアクセス制御モジュール、復号化モジュール、メタ文書解析モジュール、文書ファイル管理モジュールおよびファイル保管機能を配置し、PC4に符号化モジュール、原本加工印刷モジュールおよび汎用ブラウザを配置している。
【0069】
図13では、業務システム1にカバーシート印刷機能F0もしくは原本加工印刷機能F0+、メタ情報生成機能F1およびカバーシート生成機能F3もしくは原本加工機能F3+を配置し、PC4に符号化機能F2および原本加工機能F3+を配置している。また、MFP2に印刷機能F4、スキャン機能F5およびメタ情報生成機能F1を配置し、ファイルサーバ3に符号化機能F2、カバーシート解析機能F6、復号化機能F7、メタ情報解析機能F8、アクセス権チェック機能F9、文書登録機能F10、メタ情報登録機能F11、アクセス権情報登録機能F12およびメタ情報生成機能F1を配置している。図14はこの場合のコンポーネントの配置図であり、業務システム1にカバーシート印刷モジュールおよびメタ文書生成モジュールを配置し、MFP2にMFP機能を配置し、ファイルサーバ3にアクセス制御モジュール、符号化モジュール、復号化モジュール、メタ文書解析モジュール、文書ファイル管理モジュールおよびファイル保管機能を配置し、PC4に符号化モジュール、原本加工印刷モジュールおよび汎用ブラウザを配置している。
【0070】
図15では、業務システム1にカバーシート印刷機能F0もしくは原本加工印刷機能F0+、メタ情報生成機能F1およびカバーシート生成機能F3もしくは原本加工機能F3+を配置し、PC4に符号化機能F2および原本加工機能F3+を配置している。また、MFP2に符号化機能F2、印刷機能F4、スキャン機能F5およびメタ情報生成機能F1を配置し、ファイルサーバ3にカバーシート解析機能F6、復号化機能F7、メタ情報解析機能F8、アクセス権チェック機能F9、文書登録機能F10、メタ情報登録機能F11、アクセス権情報登録機能F12およびメタ情報生成機能F1を配置している。図16はこの場合のコンポーネントの配置図であり、業務システム1にカバーシート印刷モジュールおよびメタ文書生成モジュールを配置し、MFP2に符号化モジュールおよびMFP機能を配置し、ファイルサーバ3にアクセス制御モジュール、復号化モジュール、メタ文書解析モジュール、文書ファイル管理モジュールおよびファイル保管機能を配置し、PC4に符号化モジュール、原本加工印刷モジュールおよび汎用ブラウザを配置している。
【0071】
<ASPスキャン>
図17は本発明をASPスキャンに適用した実施形態にかかるクラス図である。
【0072】
図17において、機能部の構成要素として、ASPスキャンのためのASPスキャン送信部201と、MFPの機能であるスキャン送信部202と、メタ情報生成パッケージに含まれるメタ情報生成部203と、アクセス権管理パッケージに含まれるアクセス権登録部204およびアクセス権情報DB205と、スキャン文書の配信先であるフォルダ206と、文書ファイル管理パッケージに含まれるフォルダ監視部207および到着文書処理部208と、メタ文書関連パッケージに含まれるメタ文書解析部209と、文書ファイル管理パッケージに含まれる文書ファイル登録部210と、アクセス権管理パッケージに含まれるアクセス権評価部211と、ファイルサーバ3のファイルDB212と、文書ファイル管理パッケージに含まれるファイルサーバ3のメタ情報DB213とが設けられている。
【0073】
なお、文書ファイル登録部210をストレージマネージャとして複数のファイルサーバに登録先を振り分けることもでき、その場合の他のファイルサーバに対応するものがファイルDB212+である。複数のファイルサーバとしては、例えばLAN上のファイルサーバとWAN上のファイルサーバ(オンラインストレージ)等とすることができる。
【0074】
図18は本発明をASPスキャンに適用した実施形態にかかるコンポーネント図である。
【0075】
図18において、ASPスキャン送信部201はASPスキャンモジュールに属し、スキャン送信部202はMFP機能に属し、メタ情報生成部203はメタ文書生成モジュール、メタ文書解析モジュール、MFP機能およびファイル保管機能に属し、アクセス権登録部204、アクセス権情報DB205およびアクセス権評価部211はアクセス制御モジュールに属し、フォルダ監視部207、到着文書処理部208、文書ファイル登録部210およびメタ情報DB213は文書ファイル管理モジュールに属し、メタ文書解析部209はメタ文書解析モジュールに属し、ファイルDB212はファイル保管機能に属している。
【0076】
図19はASPスキャンの処理概要を示す図である。
【0077】
図19において、MFP2上で業務システム1を操作してメタファイル添付スキャン機能F21に対してスキャン実行を要求すると(ステップS201)、メタファイル添付スキャン機能F21はメタ情報生成機能F22に対してメタ情報生成要求を行う(ステップS202)。
【0078】
メタ情報生成機能F22はメタ情報(図6、図7)を生成し、メタファイル生成機能F23に対してメタファイル生成要求を行い(ステップS203)、メタファイル生成機能F23はメタファイルを生成し、スキャン機能F24に対してスキャン要求を行う(ステップS204)。
【0079】
スキャン機能F24は対象文書のスキャンを行い、スキャン画像とメタファイルを伴ってメタファイル解析機能F25にメタファイル解析要求を行う(ステップS205)。
【0080】
メタファイル解析機能F25はメタファイルを抽出し、メタ情報解析機能F26に対してメタ情報解析要求を行い(ステップS206)、メタ情報解析機能F26はアクセス権チェック機能F27を介して文書登録機能F28に対して文書登録要求を行う(ステップS207)。
【0081】
文書登録機能F28はメタファイルに関連する文書ファイルを結合して登録を行い(ステップS208)、文書登録機能F28はメタ情報登録機能F29に対して登録した文書へのURIと検索に利用するメタ情報をリンクした登録要求を行う(ステップS209)。
【0082】
メタ情報登録機能F29はメタ情報の登録を行い(ステップS210)、アクセス権情報登録機能F30に対してアクセス権情報の登録要求を行い(ステップS211)、アクセス権情報登録機能F30はアクセス権情報の登録を行う(ステップS212)。
【0083】
図20Aおよび図20BはASPスキャンの詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【0084】
図20Aおよび図20Bにおいて、ASPスキャン送信部201はスキャン送信を開始すると(ステップS221)、メタファイルの取得を開始し(ステップS222)、メタ情報生成部203にメタファイル取得を要求する(ステップS223)。
【0085】
メタ情報生成部203はアクセス権登録部204にアクセス権設定を要求し(ステップS224)、アクセス権登録部204はアクセス権情報DB205にアクセス権登録を行い(ステップS225)、アクセス権IDがアクセス権登録部204を介してメタ情報生成部203に返される。
【0086】
メタ情報生成部203はメタ情報をASPスキャン送信部201に返す(ステップS226)。
【0087】
次いで、ASPスキャン送信部201はスキャンを開始し(ステップS227)、スキャン送信部202にスキャン送信を要求し(ステップS228)、スキャン送信部202はフォルダ206にファイル登録を行う(ステップS229)。
【0088】
フォルダ監視部207はフォルダ206の監視を開始し(ステップS230)、フォルダ206にファイル一覧表示を要求し(ステップS231)、ファイル一覧を取得する(ステップS232)。
【0089】
次いで、フォルダ監視部207は文書到着通知を開始し(ステップS233)、到着文書処理部208に文書到着処理を要求する(ステップS234)。
【0090】
到着文書処理部208は到着文書取得を開始し(ステップS235)、フォルダ監視部207に到着文書取得を要求し(ステップS236)、フォルダ監視部207はフォルダ206にファイル取得を要求し(ステップS237)、フォルダ206はフォルダ監視部207にファイルを返し(ステップS238)、フォルダ監視部207は到着文書処理部208に到着文書を返す(ステップS239)。
【0091】
次いで、到着文書処理部208は到着文書解析を開始し(ステップS240)、メタ文書解析部209にメタ文書取得を要求する(ステップS241)。
【0092】
メタ文書解析部209はメタ情報取得を開始し(ステップS242)、メタ情報生成部203にメタファイル取得を要求し(ステップS243)、メタ情報生成部203からメタ情報を取得する(ステップS244)。
【0093】
次いで、メタ文書解析部209はメタ文書生成を開始し(ステップS245)、到着文書処理部208にメタ文書を返す(ステップS246)。
【0094】
次いで、到着文書処理部208は文書ファイル登録を開始し(ステップS247)、文書ファイル登録部210に文書ファイル登録を要求し(ステップS248)、文書ファイル登録部210はアクセス権評価部211にアクセス権チェックを要求し(ステップS249)、アクセス権評価部211はアクセス権情報DB205からアクセス権を取得してアクセス権チェックを行う(ステップS250)。
【0095】
次いで、文書ファイル登録部210はファイルDB212にファイル登録を行い(ステップS251)、更に文書ファイル登録部210はメタ情報DB213にメタ情報登録を行う(ステップS252)。
【0096】
図21はASPスキャンのための機能部の具体的な配置例を示す図である。
【0097】
図21では、業務システム1にメタファイル添付スキャン機能F21、メタ情報生成機能F22およびメタファイル生成機能F23を配置し、MFP2にスキャン機能F24およびメタ情報生成機能F22を配置し、ファイルサーバ3にメタファイル解析機能F25、メタ情報解析機能F26、アクセス権チェック機能F27、文書登録機能F28、メタ情報登録機能F29、アクセス権情報登録機能F30およびメタ情報生成機能F22を配置している。図22はこの場合のコンポーネントの配置図であり、業務システム1にASPスキャンモジュールおよびメタ文書生成モジュールを配置し、MFP2にMFP機能を配置し、ファイルサーバ3にアクセス制御モジュール、メタ文書解析モジュール、文書ファイル管理モジュールおよびファイル保管機能を配置し、PC4に汎用ブラウザを配置している。
【0098】
<検索>
図23はMFPスキャン・ASPスキャン共通の検索のためのクラス図である。
【0099】
図23において、機能部の構成要素として、PC4に設けられるブラウザ301と、文書ファイル管理パッケージに含まれる文書ファイル検索部302と、アクセス権管理パッケージに含まれるアクセス権評価部303およびアクセス権情報DB304と、文書ファイル管理パッケージに含まれるメタ情報DB305と、ファイルサーバ3のファイルDB306とが設けられている。なお、複数のファイルサーバに登録先が振り分けられている場合の他のファイルサーバに対応するものがファイルDB306+である。
【0100】
図24はMFPスキャン・ASPスキャン共通の検索のためのコンポーネント図である。
【0101】
図24において、ブラウザ301は汎用ブラウザに属し、文書ファイル検索部302およびメタ情報DB305は文書ファイル管理モジュールに属し、アクセス権評価部303およびアクセス権情報DB304はアクセス制御モジュールに属し、ファイルDB306はファイル保管機能に属している。
【0102】
図25は検索の処理概要を示す図であり、(a)は検索の処理、(b)は検索して得たファイル一覧からファイルを開く処理である。
【0103】
図25(a)において、PC4から業務システム1を操作して検索画面表示機能F31に対してファイル一覧表示を要求すると(ステップS301)、検索画面表示機能F31は検索要求機能F32に対してファイルサーバ3の検索画面からの検索要求を行う(ステップS302)。
【0104】
検索要求機能F32はメタ情報検索機能F33に対して検索要求を行い(ステップS303)、メタ情報検索機能F33はメタ情報DBを検索してヒットしたファイルにつきアクセス権チェック機能F34に対してアクセス権チェックを要求する(ステップS304)。
【0105】
メタ情報検索機能F33はアクセス可能なファイルにつきファイル一覧結果を作成してファイル一覧表示機能F35に渡し(ステップS305)、ファイル一覧表示機能F35はファイル一覧を表示する(ステップS306)。
【0106】
図25(b)において、ファイル一覧からファイル取得要求機能F36に対して所望のファイルを開く要求を行うと(ステップS311)、ファイル取得要求機能F36はアクセス権チェック機能F34に対してアクセス権チェックを要求する(ステップS312)。
【0107】
アクセス権チェックに問題がなければ、ファイル内容表示機能F38に対してリンクに基づいて文書DB内のファイルを開く要求を行い(ステップS313)、ファイル内容表示機能F38は該当するファイルを開く(ステップS314)。
【0108】
図26は検索の詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【0109】
図26において、ブラウザ301は検索要求を開始すると(ステップS321)、文書ファイル検索部302に文書検索を要求する(ステップS322)。
【0110】
文書ファイル検索部302はメタ情報DB305に検索条件を設定し(ステップS323)、メタ情報DB305から検索結果を取得し(ステップS324)、文書ファイル検索部302はブラウザ301に検索結果を返す(ステップS325)。
【0111】
ブラウザ301は検索結果の表示を開始すると(ステップS326)、アクセス権評価部303にアクセス権チェックを要求し(ステップS327)、アクセス権評価部303はアクセス権情報DB304からアクセス権を取得し(ステップS328)、ブラウザ301はアクセス可能なファイルの検索結果を表示する。
【0112】
次いで、ブラウザ301はファイル表示を開始すると(ステップS329)、アクセス権評価部303にアクセス権チェックを要求し(ステップS330)、アクセス権評価部303はアクセス権情報DB304からアクセス権を取得し(ステップS331)、ブラウザ301はアクセス可能なファイルについてファイルDB306にファイル取得を要求し(ステップS332)、ファイルDB306から該当するファイルを取得して表示を行う(ステップS333)。
【0113】
図27はMFPスキャン・ASPスキャン共通の検索のための機能部の具体的な配置例を示す図である。
【0114】
図27では、PC4に検索要求機能F32およびファイル取得要求機能F36を配置し、業務システム1に検索要求機能F32およびファイル取得要求機能F36を配置し、ファイルサーバ3に検索画面表示機能F31、メタ情報検索機能F33、アクセス権チェック機能F34、ファイル一覧表示機能F35、アクセス権チェック機能F37およびファイル内容表示機能F38を配置している。図28はこの場合のコンポーネントの配置図であり、ファイルサーバ3にファイル保管機能およびアクセス制御モジュールを配置し、PC4に汎用ブラウザを配置している。ファイルサーバ3が検索サービスを提供するため、業務システム1、MFP2およびPC4には特別な機能は不要である。
【0115】
<総括>
以上説明したように、本発明にあっては、ファイルサーバ3上の文書に対応するメタ情報に含まれるアクセス制御情報に基づいてアクセス制御を行うようにしているため、MFP2と業務システム1とファイルサーバ3とが連携するスキャン文書管理システムにおいてファイルサーバ3のアクセス権制御を改善し、セキュリティ保護の強化を図ることができる。
【0116】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】従来のスキャン文書管理システムにおけるMFPスキャンの概要を示す図である。
【図2】従来のスキャン文書管理システムにおけるASPスキャンの概要を示す図である。
【図3】本発明をMFPスキャンに適用した実施形態にかかるカバーシート印刷もしくは原本加工のためのクラス図である。
【図4】本発明をMFPスキャンに適用した実施形態にかかるMFPスキャンのためのクラス図である。
【図5】本発明をMFPスキャンに適用した実施形態にかかるコンポーネント図である。
【図6】XMLで記述したメタ情報の例を示す図である。
【図7】XACMLで記述したアクセス権情報の例を示す図である。
【図8】カバーシート印刷等およびMFPスキャンの処理概要を示す図である。
【図9】カバーシート印刷等の詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【図10A】MFPスキャンの詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【図10B】MFPスキャンの詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【図11】MFPスキャンのための機能部の具体的な配置例を示す図(その1)である。
【図12】コンポーネントの配置図(その1)である。
【図13】MFPスキャンのための機能部の具体的な配置例を示す図(その2)である。
【図14】コンポーネントの配置図(その2)である。
【図15】MFPスキャンのための機能部の具体的な配置例を示す図(その3)である。
【図16】コンポーネントの配置図(その3)である。
【図17】本発明をASPスキャンに適用した実施形態にかかるクラス図である。
【図18】本発明をASPスキャンに適用した実施形態にかかるコンポーネント図である。
【図19】ASPスキャンの処理概要を示す図である。
【図20A】ASPスキャンの詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【図20B】ASPスキャンの詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【図21】ASPスキャンのための機能部の具体的な配置例を示す図である。
【図22】コンポーネントの配置図である。
【図23】MFPスキャン・ASPスキャン共通の検索のためのクラス図である。
【図24】MFPスキャン・ASPスキャン共通の検索のためのコンポーネント図である。
【図25】検索の処理概要を示す図である。
【図26】検索の詳細な処理例を示すシーケンス図である。
【図27】MFPスキャン・ASPスキャン共通の検索のための機能部の具体的な配置例を示す図である。
【図28】コンポーネントの配置図である。
【符号の説明】
【0118】
1 業務システム
2 MFP
3 ファイルサーバ
4 PC
101 カバーシート印刷部
101+ 原本加工印刷部
102 メタ文書生成部
103 メタ情報生成部
104 アクセス権登録部
105 アクセス権情報DB
106 情報埋め込み部
107 符号化部
111 スキャン送信部
112 フォルダ
113 フォルダ監視部
114 到着文書処理部
115 メタ文書解析部
116 情報抽出部
117 復号化部
118 メタ情報生成部
119 文書ファイル登録部
120 アクセス権評価部
121 アクセス権情報DB
122、122+ ファイルDB
123 メタ情報DB
F0 カバーシート印刷機能
F0+ 原本加工印刷機能
F1、F1、F1 メタ情報生成機能
F2、F2 符号化機能
F3 カバーシート生成機能
F3+、F3+ 原本加工機能
F4 印刷機能
F5 スキャン機能
F6 カバーシート解析機能
F6+ 原本解析機能
F7 復号化機能
F8 メタ情報解析機能
F9 アクセス権チェック機能
F10 文書登録機能
F11 メタ情報登録機能
F12 アクセス権情報登録機能
201 ASPスキャン送信部
202 スキャン送信部
203 メタ情報生成部
204 アクセス権登録部
205 アクセス権情報DB
206 フォルダ
207 フォルダ監視部
208 到着文書処理部
209 メタ文書解析部
210 文書ファイル登録部
211 アクセス権評価部
212、212+ ファイルDB
213 メタ情報DB
F21 メタファイル添付スキャン機能
F22、F22、F22 メタ情報生成機能
F23 メタファイル生成機能
F24 スキャン機能
F25 メタファイル解析機能
F26 メタ情報解析機能
F27 アクセス権チェック機能
F28 文書登録機能
F29 メタ情報登録機能
F30 アクセス権情報登録機能
301 ブラウザ
302 文書ファイル検索部
303 アクセス権評価部
304 アクセス権情報DB
305 メタ情報DB
306、306+ ファイルDB
F31 検索画面表示機能
F32 検索要求機能
F33 メタ情報検索機能
F34 アクセス権チェック機能
F35 ファイル一覧表示機能
F36 ファイル取得要求機能
F37 アクセス権チェック機能
F38 ファイル内容表示機能

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の業務における帳票等の管理を行う業務システムの管理のもと、文書を画像処理装置でスキャンして得た画像ファイルをファイルサーバに登録するスキャン文書管理システムにおける管理方法であって、
スキャンする上記文書を後の検索時に特定可能な情報および上記文書へのアクセス条件を記述したアクセス制御情報を含むメタ情報を生成し、
スキャンした上記文書の画像ファイルと対応付けて上記メタ情報を上記ファイルサーバに登録する際に上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行い、
上記文書の画像ファイルについての検索要求に対し、上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行った上で、上記ファイルサーバに登録された該当する上記画像ファイルを提示することを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、
上記業務システムは、上記メタ情報を埋め込んだ用紙であって、上記文書とともにスキャンされるカバーシートをスキャン実行以前に生成することを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項3】
請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、
上記業務システムは、スキャン対象となる上記文書の印刷時に上記メタ情報を埋め込む加工を行うことを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項4】
請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、
上記業務システムに接続する端末は、スキャン対象となる上記文書の印刷時に上記メタ情報を埋め込む加工を行うことを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項5】
請求項1に記載のスキャン文書管理方法において、
上記業務システムは、上記画像処理装置によるスキャン時に画像ファイルとともに送信される上記メタ情報を上記文書のスキャン時に生成することを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスキャン文書管理方法において、
上記メタ情報に上記ファイルサーバへのアクセス時に必要となる認証情報を含めることを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項7】
特定の業務における帳票等の管理を行う業務システムの管理のもと、文書を画像処理装置でスキャンして得た画像ファイルをファイルサーバに登録するスキャン文書管理システムであって、
スキャンする上記文書を後の検索時に特定可能な情報および上記文書へのアクセス条件を記述したアクセス制御情報を含むメタ情報を生成するメタ情報生成手段と、
スキャンした上記文書の画像ファイルと対応付けて上記メタ情報を上記ファイルサーバに登録するメタ情報登録手段と、
上記文書の画像ファイルについての検索要求に対し、上記メタ情報に基づいて上記ファイルサーバに登録された該当する上記画像ファイルを提示するファイル検索手段と、
上記画像ファイルおよび上記メタ情報の登録ならびに上記検索要求に対し、上記メタ情報のアクセス制御情報に基づいてアクセス権チェックを行うアクセス権チェック手段を備えたことを特徴とするスキャン文書管理システム。
【請求項8】
請求項7に記載のスキャン文書管理システムにおいて、
上記業務システムは、上記メタ情報を埋め込んだ用紙であって、上記文書とともにスキャンされるカバーシートをスキャン実行以前に生成する手段を備えたことを特徴とするスキャン文書管理システム。
【請求項9】
請求項7に記載のスキャン文書管理システムにおいて、
上記業務システムは、スキャン対象となる上記文書の印刷時に上記メタ情報を埋め込む加工を行う手段を備えたことを特徴とするスキャン文書管理システム。
【請求項10】
請求項7に記載のスキャン文書管理システムにおいて、
上記業務システムに接続する端末は、スキャン対象となる上記文書の印刷時に上記メタ情報を埋め込む加工を行う手段を備えたことを特徴とするスキャン文書管理システム。
【請求項11】
請求項7に記載のスキャン文書管理システムにおいて、
上記業務システムは、上記画像処理装置によるスキャン時に画像ファイルとともに送信される上記メタ情報を上記文書のスキャン時に生成する手段を備えたことを特徴とするスキャン文書管理システム。
【請求項12】
請求項7乃至11のいずれか一項に記載のスキャン文書管理システムにおいて、
上記業務システムは、上記メタ情報に上記ファイルサーバへのアクセス時に必要となる認証情報を含めることを特徴とするスキャン文書管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2008−52711(P2008−52711A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170860(P2007−170860)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】