説明

スピロ(5.5)ウンデカン誘導体

本発明は、μオピオイドレセプター及びORL1レセプターに親和性を有する化合物、その製造方法、前記化合物を含有する医薬及び医薬を製造するための前記化合物の使用に関する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)
【化1】

[式中、
は、−N=又は−CR=を表し、
は、−N=又は−CR=を表し、
は、−N=又は−CR=を表し、
は、−N=又は−CR10=を表し;
ただし、基A、A、A及びAの多くても2つは、−N=を表し;
、Y'、Y、Y'、Y、Y'、Y及びY'は、それぞれ相互に無関係に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO、−CHO、−R、−C(=O)R、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)OR、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)N(R、−OH、−OR、−OC(=O)H、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、−OC(=O)NHR、−OC(=O)N(R、−SH、−SR、−SOH、−S(=O)1−2−R、−S(=O)1−2NH、−NH、−NHR、−N(R、−N(R、−N(RO−,−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、−NHC(=O)NH、−NHC(=O)NHR及び−NHC(=O)N(Rより成る群から選ばれるか、又はY及びY'、又はY及びY'、又はY及びY'、又はY及びY'は一緒になって=Oを表し;
Wは、−NR−、−O−又は−S−を表し;
は、それぞれ無関係に、−C〜C−脂肪族基、−C〜C12−環状脂肪族基、−アリール、−ヘテロアリール、−C〜C−脂肪族基−C〜C12−環状脂肪族基、−C〜C−脂肪族基−アリール、−C〜C−脂肪族基−ヘテロアリール、−C〜C−環状脂肪族基−C〜C−脂肪族基、−C〜C−環状脂肪族基−アリール又は−C〜C−環状脂肪族基−ヘテロアリールを表し;
及びRは、相互に無関係に、−H又は−Rを表し;又はR及びRは、一緒になって−CHCHOCHCH−、−CHCHNR11CHCH−又は−(CH3−6−を表し;
は、−Rを表し;
は、−H、−R、−COR12又は−S(=O)12を表し;
、R'、R、R'、R、R、R、R10、R18及びR19はそれぞれ相互に無関係に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CF、−OR13、−SR13、−S(=O)13、−S(=O)OR13、−S(=O)NR1415、−CN、−C(=O)OR13、−C(=O)NR13、−C(=O)NROR、−NR1415、−NHC(=O)R、−NHC(=O)NHR、−NHC(=O)N(R、−NHC(=O)OR、−NHS(=O)1−2、=O又は−Rを表し;又はR及びRは、一緒になって−(CH2−6−を表し、その際、個々の水素原子は−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CF、−OR13、−CN又は−C〜C−脂肪族基によって置き換えられてもよく;
11は、それぞれ無関係に、−H、−R又は−C(=O)Rを表し;
12は、それぞれ無関係に、−H、−R、−OR13又は−NR1415を表し;
13は、それぞれ無関係に、−H又は−Rを表し;
14及びR15は、相互に無関係に、−H又は−Rを表し;又はR14及びR15は、一緒になって−CHCHOCHCH−,−CHCHNR16CHCH−又は−(CH3−6−を表し;
16は、H又はC〜C−脂肪族基を表し;
その際、
「脂肪族基」は、それぞれ分枝又は非分枝の、飽和又はモノ又はポリ不飽和の、非置換又はモノ又はポリ置換された脂肪族炭化水素基であり;
「環状脂肪族基」は、それぞれ飽和又はモノ又はポリ不飽和の、非置換又はモノ又はポリ置換された、脂環状、単環状又は多環状の炭化水素基であり;
その際、「脂肪族基」及び「環状脂肪族基」に関して、「モノ又はポリ置換されている」とは、1つ又は複数の水素原子の、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO、−CHO、=O、−R、−C(=O)R、−C(=O)−OH、−C(=O)OR、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)N(R、−OH、−OR、−OC(=O)H、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、−OC(=O)NHR、−OC(=O)N(R、−SH、−SR、−SOH、−S(=O)1−2−R、−S(=O)1−2NH、−NH、−NHR、−N(R、−N(R、−N(RO−、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、−NHC(=O)NH、−NHC(=O)NHR、−NH−C(=O)N(R、−Si(R又は−PO(ORによるモノ又はポリ置換であると解釈され;
「アリール」とは、それぞれ無関係に、少なくとも1つの芳香環を有するが、環中にヘテロ原子を有していない炭素環状環系を表し、その際、このアリール基は、場合により、他の飽和、(部分)不飽和又は芳香族環系が縮合されてもよく、かつそれぞれのアリール基は、非置換であるか又はモノ又はポリ置換されてもよく、その際これらのアリール置換基は同じ又は異なり、かつこのアリールのそれぞれ任意でかつ可能な位置にあることができ;
「ヘテロアリール」は、1、2、3、4又は5個のヘテロ原子を有する5員、6員又は7員の、環状芳香族基を表し、その際、このヘテロ原子は、同じ又は異なる窒素、酸素又は硫黄であり、このヘテロ環は不飽和であるか又はモノ又はポリ置換されてもよく;この複素環が置換された場合には、この複数の置換基は同じ又は異なり、かつへテロアリールの任意でかつ可能な位置に存在することができ;及びこの複素環は部分的に二環状又は多環状の系であることができ;
その際、「アリール」及び「ヘテロアリール」に関して、「モノ又はポリ置換された」とは、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO、−CHO、=O、−R、−C(=O)R、−C(=O)OH、−C(=O)OR、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)−N(R、−OH、−O(CH1−2O−,−OR、−OC(=O)H、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、−OC(=O)NHR、−OC(=O)N(R、−SH、−SR、−SOH、−S(=O)1−2−R、−S(=O)1−2NH、−NH、−NHR、−N(R、−N(R、−N(RO−、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、−NH−C(=O)NH、−NHC(=O)NHR、−NHC(=O)N(R、−Si(R及び−PO(ORより成る群から選ばれる置換基による環系の1個もしくは数個の水素原子のモノもしくはポリ置換であると解釈され;その際、場合により存在するN環原子はそれぞれ酸化されてもよい]の、個々の立体異性体の形態又はそれらの混合物の形態、遊離化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の形態の化合物。
【請求項2】
一般式(2)、(3)、(4)又は(5)を有する、請求項1に記載の化合物。
【化2】

【請求項3】
一般式(2.1)、(2.2)、(2.3)又は(2.4)を有する、請求項2に記載の化合物。
【化3】

【請求項4】
一般式(2.5)、(2.6)、(2.7)又は(2.8)を有する、請求項2に記載の化合物。
【化4】

【請求項5】
一般式(6)
【化5】

[式中、
は、−N=又は−CR=を表し、
は、それぞれ無関係に、−C〜C−脂肪族基、−C〜C12−環状脂肪族基、−アリール、−ヘテロアリール、−C〜C−脂肪族基−C〜C12−環状脂肪族基、−C〜C−脂肪族基−アリール、−C〜C−脂肪族基−ヘテロアリール、−C〜C−環状脂肪族基−C〜C−脂肪族基、−C〜C−環状脂肪族基−アリール又は−C〜C−環状脂肪族基−ヘテロアリールを表し;
は、−CHを表し;
は、−H又は−CHを表し;
又はR及びRは一緒になって−(CH3−4を表し;
は、−C〜C−脂肪族基、−アリール、−ヘテロアリール、−C〜C−脂肪族基−アリール又は−C〜C−脂肪族基−ヘテロアリールを表し;
、R'、R、R'、R、R18、及びR19は、それぞれ相互に無関係に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CF、−OR13、−SR13、−S(=O)13、−S(=O)OR13、−S(=O)NR1415、−CN、−C(=O)OR13、−C(=O)NR13、−C(=O)NROR、−NR1415、−NHC(=O)R、−NHC(=O)NHR、−NHC(=O)N(R、−NHC(=O)OR、−NHS(=O)1−2、=O又は−Rを表し;
13は、それぞれ無関係に、−H又は−Rを表し;及び
14及びR15は、相互に無関係に、−H又は−Rを表す]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
N,N,3,3−テトラメチル−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;N,N−ジメチル−3,4’−ジフェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;4’−(3−フルオロフェニル)−N,N−ジメチル−3−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;N,N,4,4−テトラメチル−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;N,N−ジメチル−4’−フェニル−2−(フェニルスルホニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;4’−(ジメチルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−2−カルボキサミド;N,N−ジメチル−4’−フェニル−2−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;(4’−(ジメチルアミノ)−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−2−イル)メタノール;N4',N4'−ジメチル−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3,4’−ジアミン;N−(4’−(ジメチルアミノ)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル)シンナムアミド;N−(4’−(ジメチルアミノ)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル)−2−フェニルアセトアミド;N−(4’−(ジメチルアミノ)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド;N−(4’−(ジメチルアミノ)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル)−3−フェニルプロパンアミド;N−(4’−(ジメチルアミノ)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル)−2−フェニルシクロプロパンカルボキサミド;N−(4’−(ジメチルアミノ)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル)アセトアミド;4’−ブチル−N,N−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;4’−ベンジル−N,N−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;N,N−ジメチル−4’−(チオフェン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;4’−(3−フルオロフェニル)−N,N−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン;4’−(アゼチジン−1−イル)−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン];4’−(アゼチジン−1−イル)−4’−(3−フルオロフェニル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]、4’−(アセチジン−1−イル)−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン](GRT15126H)、N,N−ジメチル−N−(4−ブチル−2’,3’,4’,9’−テトラヒドロ−1H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−カルバゾール]−4−イル)アミン、4’−ベンジル−N,N−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン、4’−(3−フルオロフェニル)−N,N−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン、N,N−ジメチル−4’−(チオフェン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミン、(S)−N,N,3−トリメチル−4’−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[カルバゾール−1,1’−シクロヘキサン]−4’−アミンの、個々の立体異性体の形態又はそれらの混合物の形態、遊離化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の形態より成る群から選ばれる請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
個々の立体異性体又はその混合物、遊離化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の形態での請求項1から6のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物、及び場合により適当な添加剤及び/又は助剤及び/又は場合により他の作用物質を含有する医薬。
【請求項8】
痛みを治療するための医薬を製造するための、個々の立体異性体又はその混合物、遊離化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の形態での請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項9】
不安状態、ストレス及びストレスと関連する症候群、鬱病、てんかん、アルツハイマー病、老人性痴呆、一般的な認識機能障害、学習及び記憶障害(向精神薬として)、禁断症状、アルコール乱用及び/又はドラッグ乱用及び/又薬物乱用、アルコール依存症及び/又はドラッグ依存症及び/又薬物依存症、性的機能障害、心臓血管疾患、低血圧症、高血圧症、耳鳴り、掻痒、偏頭痛、難聴、腸の運動性の不足、摂食障害、拒食症、肥満症、運動器官障害、下痢、悪液質、尿失禁の治療のため、筋弛緩剤、鎮痙剤又は麻酔剤として、又はオピオイド系鎮痛剤又は麻酔剤を用いた治療の際の同時投与のため、利尿又は抗ナトリウム利尿、抗不安のため、運動活力の調節のため、神経伝達物質放出の調節のため及びそれに関連する神経変性疾患の治療のため、禁断症状の治療のため及び/又はオピオイドの中毒能力の低下のための医薬を製造するための、個々の立体異性体又はその混合物、遊離化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の形態での請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2011−515430(P2011−515430A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501141(P2011−501141)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【国際出願番号】PCT/EP2009/002180
【国際公開番号】WO2009/118169
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(390035404)グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (127)
【Fターム(参考)】