説明

スプレー容器のポンプハウジングの製造方法

【課題】細長い吸引チューブであってもポンプハウジングに一体化された単一部品として製造可能なスプレー容器のポンプハウジングの製造方法を提案すること。
【解決手段】スプレー容器1のポンプハウジング6の射出成形時に、同時に、吸引チューブ形成用のプリフォーム11を一体形成しておき(射出成形工程ST1)、プリフォーム11を加熱し(加熱工程ST2)、当該プリフォーム11を所定の延伸率で延伸することにより(延伸工程ST3)、細長い吸引チューブ8を射出成形品のポンプハウジング6に一体形成している。別個に射出成形した吸引チューブをポンプハウジングに差し込み固定する作業が不要となり、吸引チューブがポンプハウジングの吸引口から外れるという不具合も発生しない。射出成形に比べて、強度および耐久性の高い吸引チューブを成形でき、長さ、形状の異なる吸引チューブを簡単に成形できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の液体を噴霧するために手動式のポンプ機構が組み込まれているスプレー容器におけるポンプ機構のポンプハウジングの製造方法に関し、さらに詳しくは、容器内に貯留されている液体を吸引するための吸引チューブが一体形成されたポンプハウジングの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スプレー容器は、各種の液体、例えば、ガラス、タイル、机などの洗浄液、消毒剤、脱脂剤、ワックスを噴霧するために用いられている。スプレー容器は、液体を詰めた容器本体と、容器本体の口に取り付けたスプレーヘッドと、スプレーヘッドに内蔵されている手動式のポンプ機構とを有している。手動式のポンプ機構における筒状のポンプハウジングには、そこに形成したポンプ吸引口に吸引チューブの一端が取り付けられている。吸引チューブの先は容器本体の底まで延びている。スプレーヘッドに取り付けられている操作レバーを操作すると、ポンプ機構のポンピング作用によって吸引チューブの先から容器本体内の液体が吸引され、スプレーヘッドの吹き出し口から外方に液体が噴射されるようになっている。このようなスプレー容器は特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特表2001−516314号公報
【特許文献2】特表2006−522720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、スプレーヘッドに組みつけられているポンプ機構のポンプハウジング、および細長い吸引チューブは、それぞれ別個に形成された樹脂の射出成形品からなり、ポンプハウジングに形成したポンプ吸引口に吸引チューブの一端が差し込み固定されている。射出成形によりポンプハウジングに吸引チューブを一体形成することができれば、吸引チューブを別個に射出成形してポンプハウジングに差し込み固定する製造工程を省略できる。また、差し込み不良により、使用中に吸引チューブが外れてしまうことも無い。
【0004】
しかしながら、特に大型のスプレー容器では、その口から底面まで届く細くて長い吸引チューブを取り付ける必要があり、射出成形によって、細くて長い吸引チューブをポンプハウジングに一体形成することは困難である。
【0005】
従来においては、吸引チューブが射出成形可能な短い場合、例えば、特許文献2に示すような香水などを噴霧するための小型のスプレー容器では、ポンプハウジングに吸引チューブが一体化された射出成形品が使用されている。しかしながら、洗剤などを噴霧するための一般的なスプレー容器においては、ポンプハウジングおよび吸引チューブが別個に射出成形されており、吸引チューブをポンプハウジングの吸引口に差し込み固定する作業工程が必要とされているのが現状である。
【0006】
本発明の課題は、この点に鑑みて、細くて長い吸引チューブであってもポンプハウジングに一体化された単一部品として製造することのできるスプレー容器のポンプハウジングの製造方法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、
容器本体(3)と、当該容器本体(3)の口(3a)に取り付けたスプレーヘッド(4)と、当該スプレーヘッド(4)に内蔵した手動式のポンプ機構(5)とを有し、前記ポンプ機構(5)は、筒状のポンプハウジング(6)と、当該ポンプハウジング(6)の一方の開口端に形成したポンプ吸引口(7)から前記容器本体の底(3b)まで延びている吸引チューブ(8)とを備えているスプレー容器(1)における、前記吸引チューブ(8)が一体成形された前記ポンプハウジング(6)の製造方法であって、
前記ポンプハウジング(6)および有底筒状のプリフォーム(11)を備え、前記プリフォーム(11)の開口端(11a)が前記ポンプ吸引口(7)に接続されている一体構造の樹脂成形品(12)を射出成形により製造する射出成形工程(ST1)と、
製造された前記樹脂成形品(12)における前記プリフォーム(11)の部分を延伸成形に適した温度に加熱する加熱工程(ST2)と、
加熱後のプリフォーム(11)を、前記吸引チューブ(8)に対応する長さおよび太さとなるように延伸成形する延伸成形工程(ST3)と、
前記延伸成形部分の先に開口(8b)を付ける先端加工工程(ST4)と
を含むことを特徴としている。なお、カッコ内の符号は後述の実施の形態におけるものであり、理解を容易にするために付してあるが、本発明を実施の形態に限定することを意図したものではない。
【0008】
本発明の製造方法では、ポンプハウジングの射出成形時に、同時に、吸引チューブ形成用のプリフォームを一体形成しておき、プリフォームを加熱して所定の延伸率で延伸することにより、細長い吸引チューブを射出成形品のポンプハウジングに一体形成している。したがって、別個に射出成形した吸引チューブをポンプハウジングに差し込み固定する作業が不要となり、吸引チューブがポンプハウジングの吸引口から外れるという不具合も発生しない。また、延伸させることにより、射出成形に比べて、強度および耐久性の高い吸引チューブを成形することができる。さらに、延伸倍率を変えることにより、異なる長さの吸引チューブを成形することも可能である。異なる長さの吸引チューブを形成するために複数の射出成形型を用意しておく必要がなくなり、製造コストを低減できる。
【0009】
ここで、前記延伸成形工程においては、延伸ロッドを、前記ポンプハウジングの側から前記ポンプ吸引口を介して前記プリフォーム内に挿入し、当該延伸ロッドによって前記プリフォームを延伸することができる。
【0010】
また、前記延伸成形工程においては、前記延伸ロッドとして直線状のロッドの代わりに、その軸線方向に沿って湾曲したものを用いると、前記延伸成形部分を円弧状に延伸させることができる。一般に、スプレー容器では、容器に詰めた液体を完全に吸い上げることができるようにするために、吸引チューブの先が容器の底面の端に位置するように吸引チューブが湾曲した状態に配置される。湾曲した延伸ロッドを用いることにより延伸後に湾曲させるための後加工が不要になる。
【0011】
次に、前記延伸成形工程においては、前記プリフォームの底を把持して当該プリフォームを引き伸ばすこともできる。このようにすれば、プリフォームを目標とする長さとなるように正確に延伸させることができる。
【0012】
一方、前記延伸成形工程を、前記ポンプハウジングの側から前記ポンプ吸引口を介して前記プリフォーム内に空気を吹き込みながら前記プリフォームを延伸させる延伸ブロー工程とすることが望ましい。所定の圧力で空気を吹き込むことによりプリフォームの延伸を速やかに行うことができる。
【0013】
また、前記延伸成形工程においては、前記吸引チューブに対応した成形面を備えた延伸ブロー成形型に前記プリフォームを入れ、前記ポンプハウジングの側から前記ポンプ吸引口を介して前記プリフォーム内に延伸用の空気を吹き込むことにより前記プリフォームを延伸ブロー成形することができる。延伸ブロー成形型を用いることにより、直線状および曲線状の吸引チューブを精度良く成形することができる。
【0014】
この場合においても、前記延伸成形工程において、延伸ロッドを前記ポンプハウジングの側から前記ポンプ吸引口を介して前記プリフォーム内に挿入し、当該延伸ロッドによって前記プリフォームを延伸することが望ましい。
【0015】
また、前記延伸ロッドとしてその軸線方向に沿って湾曲したものを用いて前記プリフォームを延伸し、前記延伸成形部分を円弧状に延伸させることができる。
【0016】
さらに、延伸ブロー成形型を用いる場合には、前記延伸成形工程において、前記延伸ブロー成形型によって、前記延伸成形部分における軸線方向の一部分に、可撓性を備えたジャバラ状部分を賦形することができる。可撓性のジャバラ状部分を形成しておけば、容器の底の端に先端が位置するように吸引チューブを簡単に曲げることができるので便利である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のスプレー容器のポンプハウジングの製造方法では、ポンプハウジングの射出成形時に吸引チューブ形成用のプリフォームを一体形成しておき、当該プリフォームを加熱して所定の延伸率で延伸して、細長い吸引チューブを射出成形品のポンプハウジングに一体形成している。別個に射出成形した吸引チューブをポンプハウジングに差し込み固定する作業が不要となり、吸引チューブがポンプハウジングの吸引口から外れるという不具合も発生しない。また、延伸させることにより、射出成形に比べて、強度および耐久性の高い吸引チューブを成形することができる。さらに、延伸倍率を変えることにより、異なる長さの吸引チューブを簡単に成形することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したスプレー容器のポンプハウジングの製造方法の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は本発明を適用可能なスプレー容器を示す側面図であり、図2はスプレー容器のポンプハウジングおよび吸引チューブを取り出して示す斜視図である。スプレー容器1は、液体2を詰めたボトル状の容器本体3と、容器本体3の口3aに取り付けたスプレーヘッド4と、スプレーヘッド4に内蔵されている手動式のポンプ機構5とを有している。
【0020】
手動式のポンプ機構5は、図2に示すように、円筒状のポンプハウジング6を備えており、このポンプハウジング6の一端には小径の円筒状のポンプ吸引口7が形成されており、このポンプ吸引口7の先端開口には、細長い吸引チューブ8の一端8aが接続されている。吸引チューブ8の先端開口8bは容器本体3の底3bまで延びている。容器本体3は、例えば二軸延伸ブロー成形により製造したPETボトルであり、底3bの中央部分が上方に球状に隆起している。
【0021】
スプレーヘッド4に取り付けられている操作レバー9を操作すると、ポンプ機構5のポンピング作用によって吸引チューブ8の先から容器本体3内の液体2が吸引され、スプレーヘッド4の吹き出し口10から外方に液体が噴射される。ここで、吸引チューブ8は、その上端開口8aが容器本体3の上端中央に位置しているポンプハウジング6の中心に位置し、そこから下方に向けて容器本体3の中心軸線3aに対して、吹き出し口10の側に傾斜した方向に延び、その先端開口8bが、容器本体3の底3bの外周縁側の最も深い部位に位置している。これによって、容器本体3の底3bに残った液体を吸引可能となっている。
【0022】
(吸引チューブ一体型のポンプハウジングの製造工程)
本例では、ポンプハウジング6のポンプ吸引口7に細長い吸引チューブ8が一体形成されている。この吸引チューブ一体型のポンプハウジング6は次のようにして製造される。
【0023】
図3は吸引チューブ一体型のポンプハウジング6の製造工程を示す概略フローチャートである。この図に示すように、製造工程は、射出成形工程ST1、加熱工程ST2、延伸成形工程ST3、および、先端加工工程ST4を含んでいる。
【0024】
射出成形工程ST1では、図4に示すように、ポンプハウジング6および有底筒状のプリフォーム11を備え、プリフォーム11の開口端11aがポンプ吸引口7に接続されている一体構造の樹脂成形品12を射出成形により製造する。例えば、PET樹脂により樹脂成形品12を製造する。
【0025】
加熱工程ST2では、樹脂成形品12におけるプリフォーム11の部分を延伸成形に適した温度に加熱する。例えば、樹脂成形品12におけるポンプハウジング6およびポンプ吸引口7の部分を覆い隠した状態で、ヒーターが左右に配列されている搬送経路に沿って樹脂成形品12をその中心軸線12a回りに回転させながら搬送し、プリフォーム11の部分のみを延伸成形に適した温度状態となるように加熱する。
【0026】
延伸成形工程ST3では、図5に示すように、加熱後の樹脂成形品12を二軸延伸ブロー成形型13に入れて型閉めする。二軸延伸ブロー成形型13には、加熱後のプリフォーム11を、吸引チューブ8に対応する長さおよび太さとなるように延伸成形するためのキャビティ13aが形成されている。
【0027】
また、樹脂成形品12におけるポンプハウジング6の開口6bからポンプ吸引口7を介してプリフォーム11内に延伸ロッド14を延伸方向に押出すためのロッド駆動機構15が配置されている。さらには、ポンプハウジング6の開口6bの側からポンプ吸引口7を介してプリフォーム11内に延伸用の所定圧力の空気を吹き込むための空気吹き込み機構16が配置されている。
【0028】
型閉め後は、延伸ロッド14を延伸方向に沿ってプリフォーム11内に押出しながら圧縮空気をプリフォーム11内に吹き込み、プリフォーム11を二軸延伸ブロー成形する。これにより、プリフォーム11から吸引チューブ8に対応する長さおよび太さの延伸成形部分が形成される。
【0029】
次の先端加工工程ST4では、二軸延伸ブロー成形型13から取り出した延伸成形後の樹脂成形品12における延伸成形部分の先端を切断して、先端開口8bを形成する。これにより、吸引チューブ8が一体形成されたポンプハウジング6が得られる。
【0030】
ここで、本例では、プリフォーム11を斜めの方向に延伸させているが、ポンプハウジング6と同軸状態に延伸させてもよい。この場合には、二軸延伸ブロー成形型13の成形面にジャバラ状の成形面を形成しておき、吸引チューブ8Aの途中の部位、たとえば、図6に示すように先端側の部位に可撓性のジャバラ状部分8cを付けておくことが望ましい。このようにすれば、吸引チューブ8の先端側の部分を所定方向に自由に曲げることができ、その先端開口8bを容器本体の底部の端に位置させることができる。
【0031】
次に、本例では、延伸成形工程ST3において二軸延伸ブロー成形型13を用いているが、これを用いずに、延伸ロッドのみを用いて加熱後のプリフォーム11を所定方向に直線状に延伸成形して、吸引チューブ8の長さおよび太さに対応する延伸成形部分を形成することができる。
【0032】
また、延伸ロッド14による延伸時に、二軸延伸ブロー成形に用いる吹き込み空気よりも低い圧力の空気をプリフォーム11内に吹き込みながら延伸成形を行うようにしてもよい。
【0033】
さらに、プリフォーム11の先端部(底部)11bを把持して、延伸方向に引張ることにより、延伸成形を行うことも可能である。この場合には、延伸ロッド14をプリフォーム11内に挿入し、プリフォーム11の先端部の外側から延伸ロッド14の先端部も把持して、延伸ロッド14と共にプリフォーム11を引き伸ばすようにしてもよい。
【0034】
さらにまた、図7に示すように、全体として僅かに湾曲した延伸ロッド14Bを用いて、全体として湾曲した状態に延伸成形部分を延伸成形することにより、僅かに湾曲した吸引チューブ8Bを備えたポンプハウジング6を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明を適用して製造した吸引チューブ一体型のポンプハウジングを備えたスプレー容器の一例を示す側面図である。
【図2】図1の吸引チューブ一体型のポンプハウジングを示す斜視図である。
【図3】図2の吸引チューブ一体型のポンプハウジングの製造工程を示す概略フローチャートである。
【図4】吸引チューブ成形用のプリフォームを備えた射出成形による樹脂成形品を示す縦断面図である。
【図5】吸引チューブの二軸延伸ブロー工程を示す説明図である。
【図6】ジャバラ状部分を備えた吸引チューブを有するポンプハウジングの例を示す説明図である。
【図7】湾曲状の吸引チューブを備えたポンプハウジングおよび湾曲状の延伸ロッドを示す説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1 スプレー容器
2 液体
3 容器本体
3a 容器本体の口
3b 容器本体の底
4 スプレーヘッド
5 ポンプ機構
6 ポンプハウジング
7 ポンプ吸引口
8、8A、8B 吸引チューブ
8a 上端開口
8b 先端開口
8c ジャバラ状部分
9 操作レバー
10 吹き出し口
11 プリフォーム
11a 開口端
11b 先端部
12 樹脂成形品
13 二軸延伸ブロー成形型
14、14B 延伸ロッド
15 ロッド駆動機構
16 空気吹き込み機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体(3)と、当該容器本体(3)の口(3a)に取り付けたスプレーヘッド(4)と、当該スプレーヘッド(4)に内蔵した手動式のポンプ機構(5)とを有し、前記ポンプ機構(5)は、筒状のポンプハウジング(6)と、当該ポンプハウジング(6)の一方の開口端に形成したポンプ吸引口(7)から前記容器本体の底(3b)まで延びている吸引チューブ(8)とを備えているスプレー容器(1)における、前記吸引チューブ(8)が一体成形された前記ポンプハウジング(6)の製造方法であって、
前記ポンプハウジング(6)および有底筒状のプリフォーム(11)を備え、前記プリフォーム(11)の開口端(11a)が前記ポンプ吸引口(7)に接続されている一体構造の樹脂成形品(12)を射出成形により製造する射出成形工程(ST1)と、
製造された前記樹脂成形品(12)における前記プリフォーム(11)の部分を延伸成形に適した温度に加熱する加熱工程(ST2)と、
加熱後のプリフォーム(11)を、前記吸引チューブ(8)に対応する長さおよび太さとなるように延伸成形する延伸成形工程(ST3)と、
前記延伸成形部分の先に開口(8b)を付ける先端加工工程(ST4)と
を含むことを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、延伸ロッド(14)を前記ポンプハウジング(6)の側から前記ポンプ吸引口(7)を介して前記プリフォーム(11)内に挿入し、当該延伸ロッド(14)によって前記プリフォーム(11)を延伸することを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、前記延伸ロッド(14B)としてその軸線方向に沿って湾曲したものを用いて前記プリフォーム(11)を延伸し、前記延伸成形部分を円弧状に延伸させて円弧状の前記吸引チューブ(8B)を形成することを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、前記プリフォーム(11)の底(11b)を把持して当該プリフォーム(11)を引き伸ばすことを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項5】
請求項2ないし4のうちのいずれかの項に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)は、前記ポンプハウジング(6)の側から前記ポンプ吸引口(7)を介して前記プリフォーム(11)内に空気を吹き込みながら前記プリフォーム(11)を延伸させる延伸ブロー工程であることを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、前記吸引チューブ(6)に対応した成形面を備えた延伸ブロー成形型(13)に前記プリフォーム(11)を入れ、前記ポンプハウジング(6)の側から前記ポンプ吸引口(7)を介して前記プリフォーム(11)内に延伸用の空気を吹き込むことにより前記プリフォーム(11)を延伸ブロー成形することを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、延伸ロッド(14)を前記ポンプハウジング(6)の側から前記ポンプ吸引口(7)を介して前記プリフォーム(11)内に挿入し、当該延伸ロッド(14)によって前記プリフォーム(11)を延伸することを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、前記延伸ロッド(14B)としてその軸線方向に沿って湾曲したものを用いて前記プリフォーム(11)を延伸し、前記延伸成形部分を円弧状に延伸させることを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。
【請求項9】
請求項6または7に記載のスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法において、
前記延伸成形工程(ST3)においては、前記延伸ブロー成形型(13)によって、前記延伸成形部分における軸線方向の一部分に、可撓性を備えたジャバラ状部分(8c)を賦形することを特徴とするスプレー容器(1)のポンプハウジング(6)の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−185747(P2009−185747A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28197(P2008−28197)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(594082648)株式会社フロンティア (34)
【Fターム(参考)】