説明

センサ装置

【課題】 ADコンバータを必要としなくても、デジタル的な出力を発生させられるセンサ装置を提供する。
【解決手段】 nMOSトランジスタ2とトレンチ11を用いて形成した容量3とを組とする複数のメモリセル4を備えた構造で湿度センサを構成する。そして、トレンチ11の幅を複数のメモリセル4ごとに変えることで、容量値Cが異なる値となるようにする。これにより、雰囲気の湿度に応じた水分が感湿膜31に吸収された場合に、雰囲気中の湿度が同一であっても、各メモリセル4における容量3の容量値Cが異なることになる。換言すれば、各メモリセル4における容量3で検出できる容量値Cが変わる。したがって、メモリセル4が書き込み状態か書き込みがなされていない状態であるかを読み出すことで、湿度をデジタル値として検出することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ出力をデジタル的に出力することができるセンサ装置に関するもので、例えば、湿度センサや赤外線センサ等のセンサ装置に適用して好適である。
【背景技術】
【0002】
従来、湿度センサには、大別して抵抗式のものと容量式のものの2タイプがある。そのうち、容量式の湿度センサとして、例えば、図5に示される構造のものがある。
【0003】
図5は、湿度センサの断面構造を示したものであり、この図に示されるように、半導体基板J1の表面には絶縁膜J2が形成されていると共に、複数のトレンチJ3によって分割された複数の電極J4が形成されており、この複数の電極J4の表面に形成された絶縁膜J5を介して、複数のトレンチJ3内を感湿材J6で埋め込まれている。
【0004】
このような構成の湿度センサでは、感湿材J6の誘電率εが雰囲気中の湿度に応じて変動することから、複数の電極J4の間に形成される容量が変化することから、その容量変化に応じた電気信号の変動に基づいて、湿度を検出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−243689号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記構成の湿度センサでは、複数の電極J4の間に形成される容量に応じた電気信号を出力することになるため、その出力はアナログ的なものとなる。このため、湿度センサの出力をデジタル出力に変換しなければならず、そのためにADコンバータが必要になって、湿度センサの回路構成が複雑になり、湿度センサの小型化が測れなくなるという問題がある。
【0006】
なお、ここでは湿度センサを一例に挙げて説明したが、このような形態が採用されるセンサ装置、例えば赤外線センサや圧力センサ等に関しても、同様の問題がある。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、ADコンバータを必要としなくても、デジタル的な出力を発生させられるセンサ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板(1)に、スイッチ用のトランジスタ(2)と容量(3)とを組として備えた複数のメモリセル(4)を有した構造により、センサ装置を構成している。そして、このようなセンサ装置において、半導体基板(1)に形成されたトレンチ(11)と、トレンチ(11)内に形成され、ソース領域(5)と繋がった第1導電型の半導体領域(12)と、半導体領域(12)の表面においてトレンチ(11)を埋め込むように形成され、検出対象となる物理量の変動に応じて誘電率(ε)が変化する膜(13)と、トレンチ(11)と対向するように、膜(13)の表面において、絶縁膜(15)を介して形成された電極(14)と、を有した構成によって容量(3)を形成し、そのトレンチ(11)の開口面積を複数のメモリセル(4)ごとに異なる値に設定していることを特徴としている。
【0009】
このような構成のセンサ装置では、トレンチ(11)の開口面積が異なったものとされているため、容量(3)が書き込み状態とされる物理量の大きさが異なるものとなる。 このため、複数のメモリセル(4)の容量(3)が書き込み状態であるか書き込みが為されていない状態であるかを読み出せば、その物理量の大きさをデジタル値として得ることが可能となる。
【0010】
したがって、ADコンバータを必要としなくても、デジタル的な出力を発生させることが可能となる。これにより、湿度センサの回路構成が複雑になることを防止でき、湿度センサの小型化を測ることも可能となる。
【0011】
例えば、請求項2に示されるように、トレンチ(11)の開口面積は、トレンチ(11)の幅が変えられることで、複数のメモリセル(4)ごとに異なる値に設定される。この場合、例えば請求項3に示されるように、複数のメモリセル(4)に備えられた容量(3)におけるトレンチ(11)の幅を、複数のメモリセル(4)ごとに倍々の値に設定することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明を、容量が櫛歯電極(201)によって形成されるセンサ装置に適用したものである。
【0013】
このように、容量が櫛歯電極(201)で構成されるようなセンサ装置に関しても、請求項3に示されるように、複数の櫛歯電極(201)の間の間隔を、複数のメモリセル(204)ごとに異なる間隔に設定することで、請求項1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0014】
この場合にも、例えば請求項5に示されるように、複数のメモリセル(204)に備えられた容量(202)における複数の櫛歯電極(201)の間の間隔は、複数のメモリセル(204)ごとに倍々の値に設定される。
【0015】
これら請求項1ないし5に示される発明は、例えば、請求項6に示されるように、雰囲気中の湿度に応じて誘電率(ε)が変化する感湿膜(13、203)を用いて湿度を検出する湿度センサに適用される。
【0016】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
【0018】
(第1実施形態)
本発明の一実施形態を適用したセンサ装置としての湿度センサにおけるセンシング部の断面構造を図1に示す。
【0019】
図1に示されるように、湿度センサのセンシング部100は、P型のシリコン基板1上にnMOSトランジスタ2と容量3とを1組としたメモリセル4が複数備えられた構成となっている。
【0020】
nMOSトランジスタ2は、スイッチ用のトランジスタとして働くもので、シリコン基板1の表層部に互いに離間して形成されたソース領域5およびドレイン領域6と、シリコン基板1の表面上にゲート絶縁膜7を介して形成されたゲート電極8とを備えて構成されている。このnMOSトランジスタ2の構造に関しては、複数のメモリセル4それぞれで同じ構造となっており、各メモリセル4に備えられたnMOSトランジスタ2のゲート電極8がワード線9aに接続され、ドレイン領域6がビット線9bに接続された構成となっている。
【0021】
なお、ワード線9aおよびビット線9bは、ゲート電極8上において層間絶縁膜10を介して形成されており、層間絶縁膜10に形成されたコンタクトホール10a、10bを通じてゲート電極8やドレイン領域6との電気的接続がなされている。
【0022】
容量3は、シリコン基板1の表面から所定深さの位置まで形成されたトレンチ11を利用し、このトレンチ11の内壁に形成したn+層12と、トレンチ11を埋め込むようにn+型層12の表面に形成された感湿膜13と、感湿膜13の上に形成された電極14とを備えて構成されている。
【0023】
トレンチ11は、各メモリセル4それぞれで異なる幅とされることで開口面積が変えられており、例えば、紙面左側のトレンチ11の幅Wに対して、紙面右側に移行するに連れて、その幅が倍々となるように各トレンチ11の幅が設定されている。
【0024】
+型層12は、その一端がソース領域5と接触した構造となっている。
【0025】
感湿膜13は、雰囲気中の湿度に応じてその誘電率εを変化させるものである。このため、感湿膜13に含まれる誘電率εに応じて容量3における容量値が決まるようになっている。
【0026】
電極14は、絶縁膜15を介して感湿膜13に対向するように配置されている。この電極14と感湿膜13とにより、容量3を構成する両電極が形成されている。
【0027】
ここで、容量3の容量値Cは、以下のように定義される。
【0028】
(数1)
C=ε・S/d
ただし、Sは容量3における面積であり、ほぼ感湿膜13のうちトレンチ11の底面に位置する部分の面積に相当している。また、dは容量3における電極間隔であり、感湿膜13の深さに相当している。
【0029】
したがって、上述したように、複数のメモリセル4それぞれにおいて、トレンチ11の幅が変えられていることで、各メモリセル4に備えられた容量3の容量値Cは、異なる値となっている。
【0030】
このように構成される湿度センサにおいて、各メモリセル4の等価回路を示すと、図2のように表されることになる。
【0031】
続いて、図3に、湿度センサのセンサ回路の概略構成を示す。
【0032】
図3に示されるように、センシング部100は、複数のメモリセル4がマトリクス状に配置されて構成されている。ただし、実際には、図3中のマトリクス状に分割された各区画に、図2に示された各メモリセル4が配置されているが、ここでは図を簡略化するために省略してある。
【0033】
このセンシング部100における各ワード線9aに接続されるように、行デコーダ20が備えられている。この行デコーダ20は、湿度センサ駆動用の制御部(図示せず)から行アドレスが入力されると、その行アドレスに対応するワード線9aに対して電圧を印加するようになっている。これにより、複数のメモリセル4のうち、行アドレスで指定されたワード線9aに電気的に接続されているメモリセル4のnMOSトランジスタ2のゲート電極8に対してゲート電圧が印加された状態となり、ゲート電極8の下方に位置するシリコン基板1の表層部の導電型反転し、ソース領域5とドレイン領域6との間が導通させられるようになっている。
【0034】
また、センシング部100における各ビット線9bの間には、センスアンプ30が備えられていると共に、列選択スイッチ31が備えられている。列選択スイッチ31は、例えばMOSトランジスタによって構成されており、列デコーダ32によって駆動されるようになっている。すなわち、列デコーダ32は、湿度センサ駆動用の制御部(図示せず)から列アドレスが入力されると、その列アドレスに対応する列選択スイッチ31がオンされるように、列選択スイッチ31に印加する電圧を調整する。これにより、ビット線9bと列選択スイッチ31に接続されたデータライン33との接続状態を制御できるようになっている。
【0035】
以上のように構成される湿度センサは、容量値Cが異なる容量3を備えた複数のメモリセル4を備えた構成とされている。このため、雰囲気の湿度に応じた水分が感湿膜31に吸収された場合に、雰囲気中の湿度が同一であっても、各メモリセル4における容量3の容量値Cが異なることになる。換言すれば、各メモリセル4における容量3で検出できる容量値Cが変わる。
【0036】
したがって、複数のメモリセル4のしきい値を同一にすれば、各メモリセル4の容量Cの書き込み状態が雰囲気中の湿度に応じて異なるものとなる。つまり、各メモリセル4が書き込み状態とされるのは、各メモリセル4の容量3の容量値Cが所定値(しきい値)となったときである。そして、容量3の容量値Cが上述した数式1として表されることから、湿度が高くなって、感湿膜13の誘電率εが大きくなると、容量3の容量値Cが大きくなる。この容量値Cは、複数のメモリセル4のすべてにおいて容量3の電極間隔dが同じになっていることから、容量3の面積Sと誘電率εを変数として定義されることになる。したがって、各メモリセル4に備えられる容量3のうち面積Sが大きなもの、つまりトレンチ11の幅が大きなものは、湿度が低くても容量値Cが大きな値となって書き込み状態となる。逆に、各メモリセル4に備えられる容量3のうち面積Sが小さなもの、つまりトレンチ11の幅が小さいものは、湿度が低いと容量値Cが小さな値となって書き込みが為されていない状態となる。
【0037】
このため、各メモリセル4の出力は、書き込みが為されていない状態であるか、書き込み状態であるかにより、“0”と“1”とで代わることになり、雰囲気中の湿度に応じた値となる。
【0038】
そして、このように各メモリセル4に書き込みが為されていない状態であるか、書き込み状態であるかに関して、複数のメモリセル4それぞれに対してデータライン33を通じて読み出せば、湿度に応じた出力をデジタル値として得ることが可能となる。
【0039】
このように、本実施形態の湿度センサによれば、ADコンバータを必要としなくても、デジタル的な出力を発生させることが可能となる。これにより、湿度センサの回路構成が複雑になることを防止でき、湿度センサの小型化を図ることも可能となる。
【0040】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態を適用した湿度センサにおけるセンシング部200のレイアウト構成を示したものである。
【0041】
この図に示されるように、本実施形態では、複数の櫛歯電極201により、各容量202が構成されている。なお、図4では、メモリセル204のうちの容量202のみしか示されていないが、実際には、第1実施形態と同様のスイッチ用のトランジスタが各メモリセル204に備えられた構成となっている。
【0042】
複数の櫛歯電極201の間の間隔は、紙面左から右に移行するに連れて、倍々に変化するように設定されている。そして、このような櫛歯電極201が備えられたセンシング部200の表面全域に、各櫛歯電極201の間を埋めるように、感湿膜203が備えられている。
【0043】
このような櫛歯電極201によって容量202が形成されるタイプの湿度センサに関しても、第1実施形態と同様に、その容量202の容量値Cが櫛歯電極201の間の間隔に応じて変化する。このため、第1実施形態と同様に、湿度センサの出力がデジタル的に示されることになる。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0044】
(他の実施形態)
上記実施形態では、トレンチ11の幅を変化させることにより、トレンチ11の開口面積を変え、容量3の容量値Cが変わるようにしたが、トレンチ11の奥行き、つまり図1における紙面垂直方向のサイズを各メモリセル4ごとに変更するようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。ただし、この場合には、各トレンチ11の奥行き方向の長さが異なるものとなるため、湿度センサを構成するための半導体基板1のサイズ拡大を招くことになる。したがって、上記実施形態のような構造の方が望ましい。
【0045】
また、上記実施形態において、トレンチ11の幅が倍々で変化するようにしているが、その幅が徐々に大きくなるように変化させれば、湿度が徐々に変化したことを検出することができるようにもなる。このようにすれば、湿度センサの出力がリニアに近いものとなるようにすることも可能である。
【0046】
また、上記実施形態では、nMOSトランジスタ2というn型のものを採用し、トレンチ11内にn+型層12を形成した場合、つまり第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とした場合について説明したが、これらは単なる一例である。つまり、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として、上記各実施形態と導電型を逆にしたような構成に対しても、本発明を適用することが可能である。
【0047】
さらに、上記実施形態では、センサ装置として、湿度センサを例に挙げて説明したが、湿度センサの他のセンサ装置、例えば赤外線センサや圧力センサなどに関しても、本発明を適用することができる。この場合、感湿膜13に変えて、測定対象となる物理量に応じて誘電率εが変動する膜を適用することになる。
【0048】
なお、上記実施形態のように、各容量3を構成するトレンチ11の幅を変化させないで、同一幅とすることも可能である。このようにすれば、複数のメモリセル4すべての容量3に関して、同じ湿度で書き込み状態か否かの挙動が一致することになるため、このような構成を湿度が所定のしきい値となったことを検出するON−OFFスイッチとして適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1実施形態における湿度センサにおけるセンシング部の断面構成を示す図である。
【図2】図1に示す湿度センサにおけるセンシング部に備えられるメモリセルの1つ分の等価回路図である。
【図3】図1に示されるセンシング部が備えられた湿度センサの回路構成を示した図である。
【図4】本発明の第2実施形態における湿度センサにおけるセンシング部のレイアウト構成を示す図である。
【図5】従来の湿度センサにおけるセンシング部の断面構成を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
1…シリコン基板、2…nMOSトランジスタ、3…容量、4…メモリセル、
5…ソース領域、6…ドレイン領域、7…ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、
9a…ワード線、9b…ビット線、11…トレンチ、12…n+型層、
13…感湿膜、14…電極、100、200…センシング部、201…櫛歯電極、
202…容量、203…感湿膜。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板(1)に、スイッチ用のトランジスタ(2)と容量(3)とを組として備えた複数のメモリセル(4)を有してなり、測定対象となる物理量に応じた出力を発生させるセンサ装置であって、
前記トランジスタ(2)は、
第1導電型で構成されたソース領域(5)およびドレイン領域(6)と、
前記ソース領域(5)およびドレイン領域(6)の間に挟まれた領域の表面に、ゲート絶縁膜(7)を介して形成されたゲート電極(8)と、を有して構成され、
前記容量(3)は、
前記半導体基板(1)に形成されたトレンチ(11)と、
前記トレンチ(11)内に形成され、前記ソース領域(5)と繋がった第1導電型の半導体領域(12)と、
前記半導体領域(12)の表面において前記トレンチ(11)を埋め込むように形成され、検出対象となる物理量の変動に応じて誘電率(ε)が変化する膜(13)と、
前記トレンチ(11)と対向するように、前記膜(13)の表面において、絶縁膜(15)を介して形成された電極(14)と、を有して構成され、
前記トレンチ(11)の開口面積が、前記複数のメモリセル(4)ごとに異なる値に設定されており、
前記複数のメモリセル(4)が書き込みがされていない状態か書き込み状態かを読み出し、それに応じた出力を発生させるようになっていることを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】
前記トレンチ(11)は、前記複数のメモリセル(4)ごとに異なる幅とされることで、その開口面積が前記複数のメモリセル(4)ごとに異なる値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記複数のメモリセル(4)に備えられた前記容量(3)における前記トレンチ(11)の幅は、前記複数のメモリセル(4)ごとに倍々の値に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
半導体基板に、スイッチ用のトランジスタと容量(203)とを組として備えた複数のメモリセル(204)を有してなり、測定対象となる物理量に応じた出力を発生させるセンサ装置であって、
前記トランジスタは、
第1導電型で構成されたソース領域およびドレイン領域と、
前記ソース領域およびドレイン領域の間に挟まれた領域の表面に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、を有して構成され、
前記容量(203)は、
前記半導体基板に形成された複数の櫛歯電極(201)と、
前記半導体基板の上において、前記複数の櫛歯電極(201)の間を埋め込むように形成され、検出対象となる物理量の変動に応じて誘電率(ε)が変化する膜(203)と、を有して構成され、
前記複数の櫛歯電極(201)の間の間隔は、前記複数のメモリセル(204)ごとに異なる間隔に設定されており、
前記複数のメモリセル(204)が書き込みがされていない状態か書き込み状態かを読み出し、それに応じた出力を発生させるようになっていることを特徴とするセンサ装置。
【請求項5】
前記複数のメモリセル(204)に備えられた前記容量(203)における前記複数の櫛歯電極(201)の間の間隔は、前記複数のメモリセル(204)ごとに倍々の値に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1つに記載のセンサ装置において、前記膜は、雰囲気中の湿度に応じて誘電率(ε)が変化する感湿膜(13、203)であり、前記測定対象として湿度を検出することを特徴とするセンサ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−98203(P2006−98203A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−284410(P2004−284410)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【Fターム(参考)】