説明

テレビ受信機、携帯電話、及びテレビ受信機一体型携帯電話装置

【課題】通話相手の受信可能な放送波に応じて、ユーザが特定したテレビ番組に該当するテレビ番組を通話相手に視聴させることができるテレビ受信機及びテレビ受信機一体型携帯電話装置を提供する。
【解決手段】ユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置101から通話相手テレビ受信機一体型携帯電話装置101’に、ユーザが現在視聴中の番組の選局情報を送信し、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’で、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同じ放送波を選局させ、通話相手にユーザが視聴しているテレビ番組を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信手段を備えたテレビ受信機、携帯電話、及びテレビ受信機が一体的に設けられたテレビ受信機一体型携帯電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特開2002−252789号記載の携帯型端末装置やタイマー予約装置のように、通信回線を利用してEPG(Electronic Program Guide)データを取得し、そのデータを有線又は無線でテレビジョン受信機(テレビ受信機)またはVTR(Video Tape Recorder)等の固定受信装置に送信し、特定の番組視聴や録画予約を可能にする方法が提案されている。
【0003】
日本においては、1996年より通信衛星(Communication Satellite)を使用したCSデジタル放送が開始され、2000年末より放送衛星(Broadcasting Satellite)を使用したBSデジタル放送が開始された。また、2003年には地上波を使用した地上デジタル放送が開始される。
【0004】
地上デジタル放送では、従来の地上アナログ放送では非常に困難であった携帯端末、移動体での放送受信が可能になるため、携帯電話装置にテレビジョン受信機能がビルドインされたテレビ受信機一体型携帯電話装置が実用化される。
【0005】
【特許文献1】特開2002−252789号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
今後、テレビ受信機一体型携帯電話装置が実用化された場合、ユーザが、自身のテレビ受信機一体型携帯電話装置で、現在視聴中であるテレビ番組の情報を通話相手に送信したり、現在視聴中であるテレビ番組と同じ番組を通話相手も視聴できるように、通話相手のテレビ受信機やテレビ受信機一体型携帯電話装置を視聴設定する場面が想定される。
【0007】
例えば、地上デジタル放送を視聴できるテレビ受信機一体型携帯電話装置の場合は、ユーザ自身が受信可能な放送サービスエリアと、通話相手が受信可能な放送サービスエリアとが同じであるとは限らず、しかも、ユーザ及び通話相手とも、いつも同じ放送サービスエリア内で地上デジタル放送を受信しているとは限らない。
【0008】
上述の特許文献1に記載された携帯型端末装置の場合は、視聴設定や録画予約をする相手先の受信機が据置き型の録画装置で、既に設置場所が判明している固定受信機であることを前提としているのに対し、相手方の受信機が場所を固定されない、通信手段を備えたテレビ受信機やテレビ受信機一体型携帯電話装置である場合は、相手方のテレビ受信機やテレビ受信機一体型携帯電話装置に送るべきEPG等の情報が、相手方の所在が判明していなければ特定できない、という問題点を有している。
【0009】
また、テレビ受信機一体型携帯電話装置の場合は、バッテリの消費量が携帯電話装置単体の場合よりも多くなってくる。このため、うっかりして、テレビを長時間視聴してしまったため、電話したい時に電話ができなくなってしまう、という事態が生じる可能性もある。
【0010】
本発明は、上記した問題点を鑑みてなされたもので、通話相手の受信可能な放送波に応じて、ユーザが特定したテレビ番組に該当するテレビ番組を通話相手に視聴させることができるテレビ受信機、携帯電話、及びテレビ受信機一体型携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、テレビ受信機一体型携帯電話装置を駆動するバッテリを、テレビ視聴機能よりも、携帯電話機能のために優先的に使用できるテレビ受信機一体型携帯電話装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のテレビ受信機一体型携帯電話装置は、テレビ放送を受信出力するテレビ受信機部と、通話機能及びデータ通信機能を有する携帯電話部とを備えたテレビ受信機一体型携帯電話装置であって、前記テレビ受信機部が受信出力するテレビ番組の選局情報やEPG情報を取得し、前記携帯電話部の機能を通話モードからデータ通信モードに切替えて、取得した選局情報やEPG情報を通話相手に送出することを特徴とする。
【0013】
また、本発明のテレビ受信機は、テレビ放送を受信出力するテレビ受信機部と、データ通信機能を有する通信部とを備えたテレビ受信機であって、通話相手から送信されてくる通話相手が指定したテレビ番組の選局情報やEPG情報を受信し、これを前記テレビ受信機部に受信設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明のテレビ受信機及びテレビ受信機一体型携帯電話装置によれば、以下の効果を奏する。
【0015】
ユーザが本発明のテレビ受信機一体型携帯電話装置を用いて通話相手と通話を行っている場合、通話相手のテレビ受信機又はテレビ受信機一体型携帯電話装置に、ユーザ自身がテレビ受信機一体型携帯電話装置で特定したテレビ番組に該当する番組を自動的に受信させることが可能になり、通話におけるテレビ番組の内容を話題にする場面での使い勝手が大幅に向上する。
【0016】
その際も、ユーザ側の放送サービスエリア(放送地域)でユーザが特定したテレビ番組を放送している放送波(放送局)と同系列の関係にある、通話相手側の放送サービスエリア(放送地域)における放送波(放送局)を特定し、ユーザが特定したテレビ番組に該当する番組を通話相手側で受信できる構成としたので、通話相手の放送地域がユーザの放送地域と異なっていても、通話相手はユーザが特定したテレビ番組に該当する番組を誤り無く受信することができる。
【0017】
そして、その選局もユーザ側の所定操作によって自動的に設定されるので、通話相手はユーザが特定したテレビ番組に該当する番組を、選局操作の必要なく、容易に受信することができる。
【0018】
また、ユーザ側及び通話相手側それぞれのEPG情報により、ユーザが話題のテレビ番組を特定してその番組のEPG情報を含む選局情報を通話相手に送出する構成にあっては、ユーザが特定したテレビ番組又は該当する番組が通話相手の放送地域ではユーザの放送地域とは別の時間に放送される場合であっても、通話相手のテレビ受信機やテレビ受信機一体型携帯電話装置にユーザ側からその視聴予約や録画予約を行うことができ、通話相手の視聴忘れを防止できる。
【0019】
また、ユーザが特定したテレビ番組に該当する番組を通話相手が視聴できるか否かは、通話相手のテレビ受信機やテレビ受信機一体型携帯電話装置にその確認結果が報知され、しかもユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置にも通話相手のテレビ受信機やテレビ受信機一体型携帯電話装置からこの確認結果が通知されるので、通話相手及びユーザとも、通話相手側でのユーザが特定したテレビ番組に該当する番組が視聴可能であるか否かを迅速かつ容易に確認することができる。
【0020】
また、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置では、通話相手の装置情報に基づいて、通話相手側でテレビ視聴できない場合は、ユーザ側で通話相手に視聴させたいテレビ番組の内容を記録し、その記録した番組内容を静止画又は動画データとして通話相手の装置に送信することができるため、通話相手の装置がテレビ受信機能を備えていない携帯電話装置である等の場合であっても、通話相手にユーザが特定したテレビ番組を確実に視聴させることができる。
【0021】
さらに、ユーザが特定したテレビ番組を視聴させたい相手との電話がつながらない場合には、ユーザが特定したテレビ番組の選局情報を、通話相手のテレビ受信機又はテレビ受信機一体型携帯電話装置にメールで通知することも可能である。
【0022】
さらには、テレビ受信機一体型携帯電話装置において、携帯電話部用のバッテリをテレビ受信機部用のバッテリと分離する構成を採用したり、携帯電話部とテレビ受信機部で同じバッテリを共用する場合であっても、テレビ受信のために使用可能なバッテリの電圧の閾値を携帯電話のために使用可能なバッテリの電圧の閾値と同じか、より高い電圧に設定することにより、テレビを連続視聴してしまって、電話をかけたい時にかけられなくなってしまうといった状況を回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて、詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【0024】
本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101は、テレビ受信機部200及び携帯電話部300を備えて構成されている。
【0025】
テレビ受信機部200は、チューナ/復調部201、選局情報取得手段202、選局情報格納手段203、選局情報設定手段204、チューナプリセットデータ取得手段205、同系列局特定手段206、テレビ受信機部専用バッテリ228、制御部/信号処理部231、不揮発性メモリ232、RAM233、ROM234、アンテナ241、テレビ受信機表示部242を備えて構成されている。
【0026】
一方、携帯電話部300は、無線送受信回路部301、選局情報受信手段302、選局情報送出手段303、基地局データ受信手段305、基地局データ格納手段306、基地局データ送出手段307、地域コード変換手段308、通信モード切替え手段309、メール受信手段319、メール送信手段320、選局確認手段321、選局情報抽出手段322、携帯電話部専用バッテリ328、制御部/信号処理部331、不揮発性メモリ332、RAM333、ROM334、アンテナ341、携帯電話表示部342、マイク/スピーカ343、操作部344を備えて構成されている。
【0027】
そして、テレビ受信機部200と携帯電話部300との間は、制御部/信号処理部231,331同士が互いにデータ伝送可能な構成になっている。
【0028】
このように構成されたテレビ受信機一体型携帯電話装置101では、テレビ番組の視聴や、通話及びデータ通信は、次のように行われる。
【0029】
まず、テレビ番組の視聴の場合、テレビ放送波は、テレビ受信機部200のアンテナ241で受信され、チューナ/復調部201で検波,復調,誤り訂正といった処理が施され、MPEG(Motion Picture Expert Group)2方式のトランスポートストリームTSが得られる。制御部/信号処理部231では、このトランスポートストリームTSから所望の番組のパケットデータが分離され、MPEG2方式で圧縮された映像データ、音声データの復号が行われる。復号された映像データは、テレビ受信機表示部242に供給されて映像信号が表示出力され、復号された音声データは、携帯電話部300の制御部/信号処理部331に供給され、マイク/スピーカ343から音声信号が音声出力される。
【0030】
これに対して、通話及びデータ通信の場合、携帯電話基地局700からの通信電波は、携帯電話部300のアンテナ341で受信され、無線送受信回路部301で検波,復調,誤り訂正といった処理が施された後、制御部/信号処理部331で音声データや受信データの復号といった処理が施され、マイク/スピーカ343から通話音声が音声出力され、またユーザに提示すべきデータ内容が携帯電話表示部342に表示出力される。また、マイク/スピーカ343からの音声入力や、操作部344から入力されたオンフック,ダイヤル等のユーザによるキー入力は、制御部/信号処理部331で音声データや送信データの符号化等の処理が施された後、無線送受信回路部301に入力されて変調され、アンテナ341から携帯電話基地局700にその通信電波が送出される。
【0031】
次に、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101において、ユーザが現在視聴中のテレビ番組の情報を通話相手に送信する場合の番組情報伝達構成について、詳細に説明する。
【0032】
なお、その説明に当たって、図1に示した本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101及びその各部に関し、ユーザ側すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置としてではなく、通話相手側すなわち番組情報受信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置として機能する場合については、図1の各部に付した符号数字にダッシュ( ’)を付して表わし、番組情報送信局側である場合と番組情報受信局側である場合とで区別して説明する。
【0033】
本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101による番組情報伝達構成に関して、図1及び図2を参照しながら説明する。
【0034】
本実施の形態の番組情報伝達構成では、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置101でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼によって特定の相手と通話を行うようになった場合に、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’に、ユーザ自身が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同じ放送波を選局させる状況を想定している。
【0035】
図2は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示すフローチャートである。
【0036】
ユーザ側、すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中に、携帯電話部300によって通話が行われている場合は、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202が、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報を取得する(ステップS101)。この取得した選局情報は、制御部/信号処理部231によって、選局情報格納手段203に記録される。
【0037】
ここで、選局情報取得手段202による選局情報の取得は、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波について、例えば、MPEG2システム方式によってパケット単位で多重化されたデータに含まれるPSI情報(Program Specific Information、番組特定情報)の中より、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)、トランスポートストリームTSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)が選択されて行われる。
【0038】
したがって、ユーザ及びその通話相手が同じ放送地域にいる場合であれば、現在視聴中の番組の選局情報として取得した、これら“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”を、通話相手側すなわち番組情報受信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’のテレビ受信機部200’で選択しさえすれば、通話相手側でも、ユーザが現在視聴しているテレビ番組の放送波を選局可能になる。
【0039】
そこで、ユーザは、自身が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同じ放送波を通話相手側に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置101の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS102)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することによって行われる。
【0040】
これにより、テレビ受信機一体型携帯電話装置101では、通信モード切替え手段309が制御部/信号処理部331を通話モードからデータ通信モードに切替え、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’との間でデータ通信モードを確立する。
【0041】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、選局情報格納手段203に記録されている選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)を読み出し、選局情報送出手段303に供給する。
【0042】
選局情報送出手段303は、この供給された選局情報に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’への選局情報送出データを生成する。制御部/信号処理部331は、この生成した選局情報送出データに符号化といった必要な処理を施し、無線送受信回路部301に供給する。無線送受信回路部301は、この必要な処理が施された選局情報送出データを変調し、アンテナ341から携帯電話基地局700に向けて選局情報送出データを含む通信電波を送出する(ステップS103)。
【0043】
これに対し、通信モード切替え手段309の作動によってユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波は、携帯電話部300’のアンテナ341’により受信され、無線送受信回路301’で検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0044】
制御部/信号処理部331’では、受信データの復号が行われ、復号された受信データは選局情報受信手段302’に供給され、選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)の受信が行われる。選局情報受信手段302’によって受信された選局情報は、制御部/信号処理部331’により不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録される(ステップS104)。
【0045】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、制御部/信号処理部331’を介して、この不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録されたユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)を読み出し、選局情報設定手段204’によりチューナ/復調部201’を設定する(ステップS105)。
【0046】
そして、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、選局情報設定手段204’により設定されるチューナ/復調部201’の受信可能な放送チャンネル(放送波)に、ユーザが視聴中の番組があるか否かの確認を行う(ステップS212)。
【0047】
この場合、ユーザが視聴中の番組があるか否かの確認は、例えば、選局情報設定手段204’がチューナ/復調部201’を調整して、通話相手がいる放送地域で受信可能な放送チャンネルをその周波数の低い順から順次受信し、制御部/信号処理部231が、各放送チャンネルの受信毎に、その多重化されたデータに含まれるPSI情報(Program Specific Information、番組特定情報)の中にユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを確認することによって行われる(ステップS106)。
【0048】
この確認において、例えば、ユーザとその通話相手とが同一の放送地域にいて、選局情報設定手段204’によって設定された受信可能な放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS107)。
【0049】
これにより、テレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0050】
一方、この確認において、例えば、ユーザとその通話相手とが異なる放送地域にいて、選局情報設定手段204’によって設定された受信可能な放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示すメッセージを画面表示する(ステップS108)。
【0051】
この表示メッセージの例としては、『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といった表示である。なお、このメッセージ表示に代えて、携帯電話部300’の携帯電話表示部342’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部300’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置101’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0052】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’を介し、選局確認手段321’に供給される。
【0053】
選局確認手段321’は、この確認結果に基づいてユーザ側への選局確認送出データを生成し、制御部/信号処理部331’は、この生成された選局確認送出データに符号化等の必要な処理を施して無線送受信回路部301’で変調し、アンテナ341’から携帯電話基地局700’に向けて送出する(ステップS109)。
【0054】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101の携帯電話部300では、携帯電話基地局700から送信される通信電波はアンテナ341で受信され、無線送受信回路301によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理を施され、制御部/信号処理部331に供給される。
【0055】
制御部/信号処理部331では、受信データの復号が行われ、復号された受信データは選局確認手段321に供給され、通話相手側における選局確認結果の受信が行われる。選局確認手段321は、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’で、ユーザ側の選局情報で指定された番組の選局ができ、ユーザ側と同じテレビ番組が視聴可能であるか否かの選局確認結果を、携帯電話部300の制御部/信号処理部331を介して、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231に供給する。
【0056】
テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231は、通話相手がユーザによって指定された番組が視聴できた又はできなかったことを示すメッセージを、テレビ受信機表示部242に表示する(ステップS110)。
【0057】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300の携帯電話表示部342にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置101の携帯者であるユーザに明示的に知らせるようにしてもよい。
【0058】
また、この通話相手から送信される選局確認結果の受信及び報知に対応して、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードから通話モードに切替えられ、その制御部/信号処理部331も、データ通信モードから通話モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’との間で通話モードを確立する(ステップS111)。
【0059】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’は、通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手は、通話を再開することができる。
【0060】
このように、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101の番組情報伝達構成によれば、通話相手にユーザが現在視聴中の番組の選局情報を送信し、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置101’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同じ放送波を選局させ、通話相手にユーザが視聴しているテレビ番組を設定することが容易にできる。
【0061】
さらに、通話相手は、ユーザによって指定された番組が視聴可能であるか否かを確認でき、さらにユーザ側に通知することによって、ユーザ側も相手方が視聴可能であるか否かを確認できる。
【0062】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置102の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0063】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置102の構成は、図1に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101とはテレビ受信機部200及び携帯電話部300における制御部/信号処理部231,331による各部の制御構成が異なるものの、装置各部の個別構成については図1に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0064】
そこで、本発明の第2の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置102の番組情報伝達構成に関して、図1及び図3を参照しながら説明する。
【0065】
本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置102では、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置102でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼に基づいて特定の相手と通話を行うようになった場合に、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’に、ユーザ自身が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成になっている。
【0066】
図3は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示すフローチャートである。
【0067】
ユーザ側、すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102では、第1の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101の場合と同様に、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中に、携帯電話部300によって通話が行われている場合は、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報の取得が行われる(ステップS201)。この取得された選局情報は、選局情報格納手段203に記録される。
【0068】
ここで、選局情報取得手段202による選局情報の取得は、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波について、例えば、MPEG2システム方式で多重化されたデータに含まれるPSI情報の中より、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)、トランスポートストリームTSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)が選択されて行われる。
【0069】
次に、ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を通話相手側に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置102の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS202)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。
【0070】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードに切替わり、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’との間でデータ通信モードを確立する。
【0071】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、本実施の形態の場合は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331は、通話相手側の登録基地局データの送信要求を生成し、この生成した送信要求に符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301で変調し、アンテナ341からこの登録基地局データの送信要求を含む通信電波を携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出する(ステップS203)。
【0072】
これに対し、同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’(相手側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波は、アンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0073】
制御部/信号処理部331’では、通信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データが通話相手であるユーザ側からの登録基地局データの送信要求である場合は、これを基地局データ送出手段307’に供給する。
【0074】
その一方で、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’では、制御部/信号処理部331’が、携帯電話基地局700’との間で交換される位置情報に基づいて、自身が位置登録をした携帯電話基地局700’のデータを、基地局データ格納手段306’に記録している(ステップS204)。
【0075】
したがって、ユーザ側からの登録基地局データの送信要求が供給された基地局データ送出手段307’は、制御部/信号処理部331’を介して、基地局データ格納手段306’に記録した登録基地局データ(通話相手自身が現在位置登録している基地局700’の識別情報)を読み出し、登録基地局送信データを生成する。この生成された登録基地局送信データは、制御部/信号処理部331’により符号化といった必要な処理が施され、無線送受信回路部301’で変調され、アンテナ341’から携帯電話基地局700’(相手側の登録基地局)に向けて送出される(ステップS205)。
【0076】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102の携帯電話部300でも、携帯電話基地局700から送信される通信電波はアンテナ341で受信され、無線送受信回路301によって検波,復調,誤り訂正といった処理が施され、制御部/信号処理部331に供給される。制御部/信号処理部331では、通信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データが相手側からの登録基地局送信データである場合は、基地局データ受信手段305に供給される。
【0077】
基地局データ受信手段305は、登録基地局送信データを受信すると、登録基地局送信データに含まれる通話相手の登録基地局データを、制御部/信号処理部331を介して、携帯電話部300の不揮発性メモリ332又はRAM333に記録する(ステップS206)。
【0078】
また、この相手側の登録基地局データは、制御部/信号処理部331により、地域コード変換手段308に供給される。
【0079】
これにより、地域コード変換手段308は、この相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’の登録基地局データに基づいて、地上デジタルテレビ放送のチャンネル情報をプリセットするための対応する地域コードを求める(ステップS207)。この地域コードは、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’(すなわち、登録基地局700’)の所在場所をエリア内に含んだ放送地域の識別コードを表わすもので、例えば、地上デジタルテレビ放送で使用される、ほぼ都道府県単位に割り当てられている地域別割当てコード等が該当する。
【0080】
地域コード変換手段308によって相手側の地域コードが取得されると、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331を介して、この地域コードの提供を受け、チューナプリセットデータ取得手段205に供給する。
【0081】
チューナプリセットデータ取得手段205は、この供給された地域コードに対応するチューナプリセットデータを求める。このチューナプリセットデータは、地域コードによって表わされる地域内で受信可能な各放送波のチャンネル情報で、例えば、予め地域コード別に対応させてデータベース化されており、地域コードから対応するチューナプリセットデータを容易に求めることが可能になっている。
【0082】
そして、チューナプリセットデータ取得手段205によって、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’の所在場所で受信可能な放送波全てのチャンネル情報が取得されると、制御部/信号処理部231は、同系列局特定手段206に、チューナプリセットデータ取得手段205が取得したチャンネル情報に基づいて、ユーザ側で現在視聴中のテレビ番組を放送している放送局の同系列局を特定させる。
【0083】
同系列局特定手段206は、例えば、前述のステップS201により選局情報取得手段12によって取得され、選局情報格納手段203に記録されているユーザが現在視聴中のテレビ番組の選局情報と、チューナプリセットデータ取得手段205が取得したチャンネル情報に含まれる放送局データとを比較し、このチューナプリセットデータ取得手段205が取得したチャンネル情報の中からユーザによって現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の同系列局を特定する(ステップS208)。
【0084】
携帯電話部300の制御部/信号処理部331には、この同系列局特定手段206によって特定された同系列局のチャンネル情報を含む、ユーザが視聴中のテレビ番組の選局情報が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して提供される。
【0085】
ここで、ユーザが視聴中のテレビ番組の選局情報としては、例えば、放送波のパケットデータのPSI情報の中に含まれる、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)、TSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)を用いればよい。
【0086】
携帯電話部300の制御部/信号処理部331は、この同系列局のチャンネル情報を含む選局情報が提供されると、この選局情報を選局情報送出手段303に供給する。
【0087】
選局情報送出手段303は、この選局情報に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’への選局情報送出データを生成し、制御部/信号処理部331は、この生成された選局情報送出データに符号化といった処理を施し、無線送受信回路部301で変調してアンテナ341から携帯電話基地局700に向けて送出する(ステップS209)。
【0088】
これに対して、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波がアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’で検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。制御部/信号処理部331’では、受信データの復号が行われ、復号された受信データは選局情報受信手段302’に供給され、選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)の受信が行われる。選局情報受信手段302’によって受信された選局情報は、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS210)。
【0089】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録されたユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)を読み出し、選局情報設定手段204’によって、この選局情報に含まれているユーザ側の同系列局特定手段206によって特定されたチャンネル情報の放送チャンネルに、チューナ/復調部201’を設定する(ステップS211)。
【0090】
そして、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、チャンネル情報としてユーザ側で特定されたチャンネルの放送波に、ユーザが視聴中の番組があるか否かの確認を行う(ステップS212)。このユーザが視聴中の番組があるか否かの確認は、例えば、この受信した放送チャンネルの多重化されたデータに含まれるPSI情報の中に、読み出したユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを、制御部/信号処理部231が確認することによって行う。
【0091】
この確認において、例えば、ステップS207でユーザ側が求めた地域コードに対応する放送地域において、選局情報設定手段204によって設定された同系列の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS213)。
【0092】
これにより、テレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、通話相手側でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0093】
一方、この確認において、例えば、ステップS207でユーザ側が求めた地域コードに対応する放送地域において、選局情報設定手段204によって設定された同系列の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示すメッセージを画面表示する(ステップS214)。
【0094】
この際における表示メッセージとしては、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったようなメッセージである。なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部342’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置102’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0095】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’を介し、選局確認手段321’に供給される。
【0096】
選局確認手段321’は、この確認結果に基づきユーザ側への選局確認送出データを生成し、制御部/信号処理部331’は、この生成された選局確認送出データに符号化等の必要な処理を施して無線送受信回路部301’で変調し、アンテナ341’から携帯電話基地局700’に向けて送出する(ステップS215)。
【0097】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102の携帯電話部200では、携帯電話基地局700から送信される通信電波はアンテナ341で受信され、無線送受信回路301によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理を施され、制御部/信号処理部331に供給される。
【0098】
制御部/信号処理部331では、受信データの復号が行われ、復号された選局確認送出データは選局情報受信手段302に供給され、通話相手側による選局確認結果の受信が行われる。選局確認手段321は、『選局情報で指定された番組の選局ができ、視聴可能であるか否か』の選局確認結果を、携帯電話部300の制御部/信号処理部331を介して、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231に供給する。
【0099】
テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231は、通話相手がユーザによって指定された番組が視聴できた又はできなかったことを示すメッセージを、テレビ受信機表示部242に表示する(ステップS216)。
【0100】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300の携帯電話表示部342にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置102’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0101】
また、この通話相手から送信される選局確認結果の受信及び報知に対応して、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードから通話モードに切替えられ、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’との間で通話モードを確立する(ステップS217)。
【0102】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置102’は、通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手は、通話を再開することができる。
【0103】
このように、本実施例のテレビ受信機一体型携帯電話装置102の番組情報伝達構成によれば、通話相手が、ユーザの受信している放送波を受信できない地域にいる場合であっても、通話相手の登録基地局データを送信してもらい、これに基づき相手が受信可能な同系列局の放送波を特定することにより、通話相手にユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させ、ユーザが視聴しているテレビ番組を設定することが容易にできる。
【0104】
さらに、通話相手は、ユーザによって指定された番組が視聴可能であるか否かを確認でき、さらにユーザ側に通知することによって、ユーザ側も相手方が視聴可能であるか否かを確認できる。
【0105】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置103の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0106】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の構成は、図1に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101とはテレビ受信機部200及び携帯電話部300における制御部/信号処理部231,331による各部の制御構成が異なるものの、装置各部の個別構成については図1に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0107】
そこで、本発明の第3の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置103の番組情報伝達構成に関して、図1及び図4を参照しながら説明する。
【0108】
本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、第2の実施の形態と同じく、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置103でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼に基づいて特定の相手と通話を行っている場合に、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成になっている。
【0109】
図4は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0110】
ユーザ側、すなわち番組情報送信側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中に、携帯電話部300によって通話が行われている場合は、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報の取得が行われる(ステップS301)。この取得された選局情報は、選局情報格納手段203に記録される。
【0111】
ここで、選局情報には、例えば前述のPSI情報の中より、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)と、TSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)と、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)を用いればよい。
【0112】
また、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、携帯電話基地局700との間で交換される位置情報に基づいて、現在位置登録をしている携帯電話基地局700のデータを、基地局データ格納手段306に記録している(ステップS302)。
【0113】
そして、ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置103の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS303)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。
【0114】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、通信モード切替え手段309がデータ通信モードに切替わり、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’との間でデータ通信モードを確立する。
【0115】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、テレビ受信機部200の選局情報格納手段203に記録された選局情報の提供を受け、この選局情報を選局情報送出手段303に供給する。選局情報送出手段303は、この選局情報に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’への選局情報送出データを生成する。
【0116】
同様にして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、基地局データ格納手段306に記録された登録基地局データを読み出し、この登録基地局データを基地局データ送出手段307に供給する。基地局データ送出手段307は、この登録基地局データに基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置1’への登録基地局送出データを生成する。
【0117】
制御部/信号処理部331は、この生成された選局情報送出データ及び登録基地局送出データそれぞれに符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301に供給する。この必要な処理が施された選局情報送出データ及び登録基地局送出データは、無線送受信回路部301で変調され、アンテナ341から選局情報送出データ及び登録基地局送出データを含む通信電波が携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出される(ステップS304)。
【0118】
上述した構成により、本実施の形態は、前述した第2の実施の形態による場合とは反対に、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の登録基地局データが、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’に供給される。
【0119】
同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’(通話相手側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波はアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される
【0120】
その制御部/信号処理部331’では、受信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データは選局情報受信手段302’及び基地局データ受信手段305’に供給され、ユーザ側から送出された選局情報送出データ,登録基地局送出データそれぞれの受信が行われる。
【0121】
選局情報受信手段302’は、選局情報送出データの受信が行われると、選局情報送出データに含まれる選局情報を抽出し、選局情報は、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される。また、基地局データ受信手段35は、登録基地局送出データの受信が行われると、登録基地局データは、同様に制御部/信号処理部331’により、携帯電話部300’の不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録される(ステップS305)。
【0122】
そして、制御部/信号処理部331’は、不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録したユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の登録基地局データを読み出し、地域コード変換手段308’に供給する。
【0123】
地域コード変換手段308’は、このユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の登録基地局データに基づいて、ユーザ側の地上デジタルテレビ放送のチャンネル情報を取得するための対応する地域コードを求める(ステップS306)。この地域コードは、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103(すなわち、ユーザ側の登録基地局700)の所在場所をエリア内に含んだ放送地域の識別コードを表わすもので、例えば、地上デジタルテレビ放送で使用される、ほぼ都道府県単位に割り当てられている地域別割当てコード等が該当する。
【0124】
地域コード変換手段308’によってユーザ側の地域コードが取得されると、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’を介して、この地域コードの提供を受け、チューナプリセットデータ取得手段205’に供給する。
【0125】
チューナプリセットデータ取得手段205’は、この供給された地域コードに対応するチューナプリセットデータを求める。この場合、取得されるチューナプリセットデータは、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103(すなわち、登録基地局700)の所在場所を含む放送地域内で受信可能な各放送波のチャンネル情報であって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103のチューナ/復調部201にプリセットされているものである。例えば、このチューナプリセットデータは、予め地域コード別に対応させてデータベース化されており、地域コードから対応する放送地域のチューナプリセットデータを容易に求めることが可能になっている。
【0126】
そして、チューナプリセットデータ取得手段205’によって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の所在場所で受信可能な放送波全てのチャンネル情報が取得されると、制御部/信号処理部231’は、同系列局特定手段206’に自局側(この場合、相手側)における同系列局の特定を行わせる。
【0127】
同系列局特定手段206’は、チューナプリセットデータ取得手段205’が取得したユーザ側で受信可能な放送波全てのチャンネル情報に対して、自局側で現在受信可能な放送波全てすなわち自局側のチューナプリセットデータの中から、その同系列局を特定する。同系列局特定手段206’によって特定された、ユーザ側で受信可能な放送波と同系列局の自局側で現在受信可能な放送波のチャンネル情報は、制御部/信号処理部231’を介して、不揮発性メモリ232又はRAM233に記録される(ステップS307)
【0128】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、前述のステップS305で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録したユーザ側で現在視聴中であるテレビ番組の選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)、及び上述のステップS307で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録したユーザ側で現在受信可能な放送波の中の自局側(この場合、通話相手側)で受信可能な同系列局のチャンネル情報を読み出し、選局情報設定手段204’によりチューナ/復調部201’を設定する(ステップS308)。この場合、例えば、選局情報設定手段204’は、チューナ/復調部201’を調整して、例えば周波数の低い順から、自局側(この場合、相手側)で受信可能な同系列局のチャンネル情報に基づき、同系列局の放送波を順次受信させ、この受信した放送チャンネルの多重化されたデータに含まれるPSI情報の中に、読み出したユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを、制御部/信号処理部231’が順次確認することによって行う(ステップS309)。
【0129】
この確認において、選局情報設定手段204によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS310)。
【0130】
これにより、テレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0131】
一方、この確認において、選局情報設定手段204によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示すメッセージを画面表示する(ステップS311)。
【0132】
この際における表示メッセージとしては、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージが表示される。なお、このメッセージ表示に代えて、携帯電話部300’の携帯電話表示部342’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’の携帯者に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0133】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’を介し、選局確認手段321’に供給される。
【0134】
選局確認手段321’は、この確認結果に基づいてユーザ側への選局確認送出データを生成し、制御部/信号処理部331’は、この生成された選局確認送出データに符号化等の必要な処理を施して無線送受信回路部301’で変調し、アンテナ341’から携帯電話基地局700’に向けて送出する(ステップS312)。
【0135】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の携帯電話部300では、携帯電話基地局700から送信される通信電波はアンテナ341で受信され、無線送受信回路301によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理を施され、制御部/信号処理部331に供給される。
【0136】
制御部/信号処理部331では、受信データの復号が行われ、復号された受信データは選局確認手段321に供給され、通話相手側における選局確認結果の受信が行われる。選局確認手段321は、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’で、ユーザ側の選局情報で指定された番組の選局ができ、ユーザ側と同じテレビ番組が視聴可能であるか否かの選局確認結果を、携帯電話部300の制御部/信号処理部331を介して、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231に供給する。
【0137】
テレビ受信機部3の制御部/信号処理部231は、通話相手がユーザによって指定された番組が視聴できた又はできなかったことを示すメッセージを、テレビ受信機表示部242に表示する(ステップS313)。
【0138】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300の携帯電話表示部342にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置103の携帯者であるユーザに明示的に知らせるようにしてもよい。
【0139】
また、この通話相手から送信される選局確認結果の受信及び報知に対応して、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードから通話モードに切替えられ、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’との間で通話モードを確立する(ステップS314)。
【0140】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置103’は、通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手は、通話を再開することができる。
【0141】
このように、本実施例のテレビ受信機一体型携帯電話装置103の番組情報伝達構成によれば、通話相手が、ユーザと同じ放送波を受信できる地域にいる場合でも、いない場合でも、選局情報を送信する際に、選局情報を送信する側の登録基地局データを選局情報に続けて送信することにより、相手側で、ユーザ側と同じ放送地域にいるか否かを判断でき、異なる放送地域にいる場合には、登録基地局データにもとに、通話相手が受信可能な放送波を特定することができ、ユーザ側が視聴中の放送局と同系列局を選局させることができる。
【0142】
さらに、通話相手は、ユーザによって指定された番組が視聴可能であるか否かを確認でき、さらにユーザ側に通知することによって、ユーザ側も相手方が視聴可能であるか否かを確認できる。
【0143】
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置104の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0144】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置104の装置各部の個別構成については、図1に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0145】
そこで、本発明の第4の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置103の番組情報伝達構成に関して、図1及び図5を参照しながら説明する。
【0146】
本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置104では、ユーザによるメール通信により、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置104’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成になっている。
【0147】
図5は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0148】
ユーザ側、すなわち番組情報送信側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中には、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報の取得が行われる(ステップS401)。この取得された選局情報は、選局情報格納手段203に記録される。
【0149】
ここで、選局情報には、例えば前述のPSI情報の中より、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)と、TSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)と、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)を用いればよい。
【0150】
また、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、携帯電話基地局700との間で交換される位置情報に基づいて、現在位置登録をしている携帯電話基地局700のデータを、基地局データ格納手段306に記録している(ステップS402)。
【0151】
そして、ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波をメール送信相手に選局させたい場合は、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104で、その携帯電話部300の操作部344をユーザがそのテレビ番組の視聴中に所定操作することにより行われる。
【0152】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、テレビ受信機部200の選局情報格納手段203に記録された選局情報、及び基地局データ格納手段306に記録された登録基地局データ(現在位置登録をしている携帯電話基地局700のデータ)の提供を受け、この選局情報及び登録基地局データをメール送信手段320に供給する。
【0153】
そして、メール送信手段320は、ユーザにより設定されたメール送信相手宛に、選局情報及び登録基地局データが添付された選局情報送信メールを作成する。メール送信手段320では、この選局情報送信メールの作成の際には、送信先のメールアドレスの入力ボックスが開かれ、ユーザは操作部344を操作してメールのアドレス帳から送信先のメールアドレスを選択したり、入力ボックスに直接メールアドレスを入力したりすることができる構成になっている。
【0154】
入力ボックスに送信先のメールアドレスが指定されると、メール送信手段320により生成された選局情報送信メールは、制御/信号処理部331に供給され、無線送受信回路部301を介してアンテナ341から携帯電話基地局700に向けて発信され、ネットワーク上にこの選局情報送信メールが送信される(ステップS403)。
【0155】
一方、メール送信相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置104’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波はアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0156】
その制御部/信号処理部331’では、受信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データはメール受信手段319’にも供給され、メールの受信が行われる。
【0157】
メール受信手段319’は、操作部344によって受信したメールの開封操作が行われた際、受信したメールが選局情報及びユーザ側(送信元)の登録基地局データを含む選局情報送信メールであるか否かを確認し、受信したメールが選局情報送信メールであると認識した場合は、制御部/信号処理部331’を介して、選局情報抽出手段322’に受信した選局情報送信メールを供給する(ステップS404)。
【0158】
選局情報抽出手段322’は、供給された選局情報送信メールから、メール送信者としてのユーザ側の登録基地局データと、ユーザが視聴中の番組を受信するための選局情報とを抽出する。
【0159】
抽出された登録基地局データは、基地局データ受信手段305’に供給され、不揮発性メモリ332’、又はRAM333’へ記録される。また、抽出された選局情報は、選局情報受信手段302’に供給され、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS405)。
【0160】
そして、制御部/信号処理部331’は、不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録したユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104の登録基地局データを読み出し、地域コード変換手段308’に供給する。
【0161】
地域コード変換手段308’は、このユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104の登録基地局データに基づいて、ユーザ側の地上デジタルテレビ放送のチャンネル情報を取得するための対応する地域コードを求める(ステップS406)。この地域コードは、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104(すなわち、登録基地局700)の所在場所をエリア内に含んだ放送地域の識別コードを表わすもので、例えば、地上デジタルテレビ放送で使用される、ほぼ都道府県単位に割り当てられている地域別割当てコード等が該当する。
【0162】
地域コード変換手段308’によってユーザ側の地域コードが取得されると、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、携帯電話部300’の制御部/信号処理部231’を介して、この地域コードの提供を受け、チューナプリセットデータ取得手段205’に供給する。
【0163】
チューナプリセットデータ取得手段205’は、この供給された地域コードに対応するチューナプリセットデータを求める。この場合、取得されるチューナプリセットデータは、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104(すなわち、登録基地局700)の所在場所を含む放送地域内で受信可能な各放送波のチャンネル情報である。例えば、このチューナプリセットデータは、予め地域コード別に対応させてデータベース化されており、地域コードから対応するチューナプリセットデータを容易に求めることが可能になっている。
【0164】
そして、チューナプリセットデータ取得手段205’によって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104の所在場所で受信可能な放送波全てのチャンネル情報が取得されると、制御部/信号処理部231’は、同系列局特定手段206’に自局側(この場合、相手側)における同系列局の特定を行わせる。
【0165】
同系列局特定手段206’は、チューナプリセットデータ取得手段205’が取得したユーザ側で受信可能な放送波全てのチャンネル情報に対して、自局で現在受信可能な放送波全ての中から、その同系列局を特定する。同系列局特定手段206’によって特定された、ユーザ側で現在受信可能な放送波のメール送信相手側における同系列局のチャンネル情報は、制御部/信号処理部231’を介して、不揮発性メモリ232’、またはRAM233’に記録される(ステップS407)。
【0166】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、前述のステップS405で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録されたユーザ側で現在視聴中であるテレビ番組の選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)、及び上述のステップS407で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録されたユーザ側で受信可能な放送波の自局(この場合、メール送信相手)側における同系列局のチャンネル情報を読み出し、選局情報設定手段204’によりチューナ/復調部201’を設定する(ステップS408)。この場合、例えば、選局情報設定手段204’は、ユーザ側で受信可能な放送波の自局側における同系列局のチャンネル情報に基づき、チューナ/復調部201’を調整して、例えば周波数の低い順から、同系列局の放送波を順次受信させ、制御部/信号処理部231は、この受信した放送チャンネルの多重化されたデータに含まれるPSI情報の中に、読み出したユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを確認することによって行う(ステップS409)。
【0167】
この確認において、選局情報設定手段204によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS410)。
【0168】
これにより、メール送信相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104’のテレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、メール送信相手側でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0169】
一方、この確認において、選局情報設定手段204’によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示すメッセージを画面表示する(ステップS411)。
【0170】
この際における表示メッセージとしては、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージが表示される。なお、このメッセージ表示に代えて、携帯電話部300’の携帯電話表示部342’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図1では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、メール送信相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104’の携帯者に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0171】
このように、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置104の番組情報伝達構成によれば、ユーザが特定した相手が、ユーザと同じ放送波を受信できる地域にいる場合でも、いない場合でも、ユーザが選局情報を送信する際に、選局情報とともにユーザ自身の登録基地局データを送信することにより、相手側ではユーザが同じ放送地域にいるか否かを判断でき、異なる放送地域にいる場合には、ユーザの登録基地局データにもとに、相手側で受信可能な同系列の放送波を特定することができ、相手側でユーザが視聴中の放送局と同系列局を選局させることができる。
【0172】
さらに、本実施の形態は、ユーザが特定した相手への選局情報の送信は、メールに選局情報とユーザの登録基地局データを添付したメールを送付することより行う構成なので、相手側がユーザからの電話呼び出しに対してすぐに応答できず、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置104と相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置104'との間の通話接続がはかれない状況であっても、その対応が容易にはかれる。
【0173】
例えば、ユーザが特定した相手がユーザ以外の第三者と電話中である等といった理由で、ユーザからの電話呼び出しに対してすぐに応答できない場合であっても、ユーザは、相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置104'との間の回線接続に関係なく、選局情報を相手側に送信しておくことができる。また、相手も、例えば、第三者と電話が終了する等によって、ユーザからの電話呼び出しに対しては応答できなかったものの、メールが受信できるようになりさえすれば、ユーザが視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組を視聴できるようになる。
【0174】
なお、本実施の形態では、選局情報送信メールを生成して送信するユーザ側のテレビ受信機、及びユーザ側からの選局情報送信メールを受信してユーザ側が視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組を視聴するメール送信相手側のテレビ受信機のいずれとも、電話(通話)機能を備えたテレビ受信機一体型携帯電話装置104,104'と説明したが、ユーザ側のテレビ受信機及びメール送信相手側のテレビ受信機は、メールの送信/受信が可能な通信機能を備えているものであるならば、電話(通話)機能を備えていなくてもよく、テレビ受信機能及び通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant),モバイルPC等といったものであってもよい。
【0175】
また、本実施の形態では、メール送信相手側のテレビ受信機では、選局情報送信メールの開封時に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成としたが、選局情報送信メールの受信時に、受信したメールが選局情報送信メールであり、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波の受信を開始するか否か、すなわち選局情報送信メールの開封をメール送信相手に確認する構成を備えていてもよい。
【0176】
<第5の実施の形態>
図6は、本発明の第5の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【0177】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置105の説明にあたっては、図1に示した第1の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101と同一又は同様な構成部分については、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0178】
本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置105は、携帯電話部300にはGPS(Global Positioning System)受信手段323が設けられ、当該テレビ受信機一体型携帯電話装置105が自身の位置情報を取得できる構成になっている。GPS受信手段323によって取得された自身の位置情報は、位置情報データ格納手段324に格納される構成になっている。GPS受信手段323で取得した位置情報を通話中の相手に送信するために、位置情報データ送出手段326が設けられている。また、通話中の相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’から送信されてくる位置情報データを受信するために、位置情報データ受信手段325が設けられている。
【0179】
また、テレビ受信機部200のチューナプリセットデータ取得手段208は、図1に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101のチューナプリセットデータ取得手段205と異なり、地域コードによりプリセットデータを取得するのではなく、上述した位置情報データより直接プリセットデータを取得できる構成になっている。
【0180】
次に、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置105において、ユーザが現在視聴中のテレビ番組の情報を通話相手に送信する場合の番組情報伝達構成について、詳細に説明する。
【0181】
なお、その説明に当たって、図6に示した本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置105及びその各部に関し、ユーザ側すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置としてではなく、通話相手側すなわち番組情報受信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置として機能する場合については、図6の各部に付した符号数字にダッシュ( ’)を付して表わし、番組情報送信局側である場合と番組情報受信局側である場合とで区別して説明する。
【0182】
本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置105による番組情報伝達構成に関して、図6及び図7を参照しながら説明する。
【0183】
本実施の形態の番組情報伝達構成では、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置105でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼によって特定の相手と通話を行っている場合に、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’に、ユーザ自身が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成になっている。
【0184】
図7は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0185】
ユーザ側、すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中に、携帯電話部300によって通話が行われている場合は、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報の取得が行われる(ステップS501)。この取得された選局情報は、選局情報格納手段203に記録される。
【0186】
次に、ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を通話相手側に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置105の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS502)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。
【0187】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードに切替わり、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’との間でデータ通信モードを確立する。
【0188】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331は、通話相手側の位置情報データの送信要求を生成し、この生成した位置情報データの送信要求に符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301で変調し、アンテナ341から位置情報データの送信要求を含む通信電波を携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出する(ステップS503)。
【0189】
これに対し、同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’(相手側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波は、アンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0190】
制御部/信号処理部331’では、通信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データが通話相手であるユーザ側からの位置情報データの送信要求である場合は、位置情報データ送出手段326’に後述の位置情報送信データを生成させる。
【0191】
その際、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’では、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’が、GPS受信手段323に、通話相手すなわちテレビ受信機一体型携帯電話装置105’自身が、現在何処の位置しているかを示す位置情報データを取得させ、取得した位置情報データを、位置情報データ格納手段324’に記録する(ステップS504)。
【0192】
これにより、ユーザ側からの位置情報データの送信要求が供給された位置情報データ送出手段326’は、制御部/信号処理部331’を介して位置情報データ格納手段324’に記録した位置情報データを読み出し、位置情報送信データを生成する。この生成された位置情報送信データは、制御部/信号処理部331’により符号化といった必要な処理が施され、無線送受信回路部301’で変調され、アンテナ341’から携帯電話基地局700’(相手側の登録基地局)に向けて送出される(ステップS505)。
【0193】
なお、上記説明では、位置情報データは、複数のGPS衛星からの電波を受信して位置を測位するGPS受信手段323’によって取得するものとしたが、複数の基地局700’,…からの受信電波を用いて測位するものや、他の通信手段を設けて、外部より位置情報を入手する構成も利用可能である。また、このGPS受信手段323’自体も、上記説明ではテレビ受信機一体型携帯電話装置105’に一体的に備えられている構成として説明したが、GPS受信手段323’はテレビ受信機一体型携帯電話装置105’と別体的に設けられていても構わない。この場合、例えば、テレビ受信機一体型携帯電話装置105’は、GPS受信手段323’から赤外線通信、Bluetooth通信等の近距離無線技術を用いて送出される位置情報データを受信し、位置情報データを取得する。
【0194】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105の携帯電話部300では、携帯電話基地局700から送信される通信電波はアンテナ341で受信され、無線送受信回路301によって検波,復調,誤り訂正といった処理が施され、制御部/信号処理部331に供給される。
【0195】
制御部/信号処理部331では、通信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データが通話相手からの位置情報送信データである場合は、位置情報データ受信手段325に供給される。
【0196】
位置情報データ受信手段325は、位置情報送信データを受信すると、位置情報送信データに含まれる相手方の位置情報データを、制御部/信号処理部331を介して、携帯電話部300の不揮発性メモリ332又はRAM333に記録する(ステップS506)。
【0197】
テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331を介して、この記録された位置情報データの提供を受け、チューナプリセットデータ取得手段208に供給する。
【0198】
チューナプリセットデータ取得手段208は、この供給された地域コードに対応するチューナプリセットデータを求める。このチューナプリセットデータは、位置情報データによって表わされる所在位置を含む地域内で受信可能な各放送波のチャンネル情報で、例えば、予め地域別に対応させてデータベース化されており、所在位置を含む地域から対応するチューナプリセットデータを容易に求めることが可能になっている。
【0199】
そして、チューナプリセットデータ取得手段208によって、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’の所在場所で受信可能な放送波全てのチャンネル情報が取得されると、制御部/信号処理部331は、同系列局特定手段206に、チューナプリセットデータ取得手段208が取得したチャンネル情報に基づいて、ユーザ側で現在視聴中のテレビ番組を放送している放送局の同系列局を特定させる。
【0200】
同系列局特定手段206は、例えば、前述のステップS501により選局情報取得手段202によって取得され、選局情報格納手段203に記録されているユーザが現在視聴中のテレビ番組の選局情報と、チューナプリセットデータ取得手段208が取得したチャンネル情報に含まれる放送局データとを比較し、このチューナプリセットデータ取得手段208が取得した通話相手側で受信可能な放送波のチャンネル情報の中からユーザによって現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の同系列局を特定する(ステップS507)。
【0201】
携帯電話部300の制御部/信号処理部331には、この同系列局特定手段206によって特定された同系列局のチャンネル情報、及びユーザが現在視聴中のテレビ番組の選局情報が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、提供される。
【0202】
ここで、ユーザが現在視聴中のテレビ番組の選局情報としては、例えば、放送波のパケットデータのPSI情報の中に含まれる、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)、TSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)”を用いればよい。
【0203】
携帯電話部300の制御部/信号処理部331は、この同系列局のチャンネル情報、及びユーザが現在視聴中のテレビ番組の選局情報選局情報が提供されると、これらを選局情報送出手段303に供給する。
【0204】
選局情報送出手段303は、これら情報に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’への選局情報送出データを生成し、制御部/信号処理部331は、この生成された選局情報送出データに符号化といった処理を施し、無線送受信回路部301で変調してアンテナ341から携帯電話基地局700に向けて送出する(ステップS508)。
【0205】
これに対して、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波がアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’で検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0206】
制御部/信号処理部331’では、受信データの復号が行われ、復号された受信データは選局情報受信手段302’に供給され、ユーザ側によって同系列局として特定されたチャンネル情報を含む選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)の受信が行われる。選局情報受信手段302’によって受信された同系列局のチャンネル情報を含む選局情報は、制御部/信号処理部331’により、制御部/信号処理部231’を介してテレビ受信機部200’の不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS509)。
【0207】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録されたユーザ側によって同系列局として特定されたチャンネル情報を読み出し、選局情報設定手段204’によりチューナ/復調部201’を設定する(ステップS510)。
【0208】
この場合、例えば、選局情報設定手段204’は、チューナ/復調部201’を調整して、例えば周波数の低い順からユーザ側によって同系列局として特定されたチャンネル情報の放送波を受信させ、制御部/信号処理部231’は、この受信した放送チャンネル毎に、その多重化されたデータに含まれるPSI情報の中に、読み出したユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを、制御部/信号処理部231’が順次確認する(ステップS511)。
【0209】
この確認において、例えば、ステップS506でユーザ側が求めた相手側の位置情報に対応する放送地域において、選局情報設定手段204’によって設定された受信可能な同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS512)。
【0210】
これにより、テレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、通話相手側でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0211】
一方、この確認において、例えば、ステップS506でユーザ側が求めた相手側の位置情報に対応する放送地域において、選局情報設定手段14によって設定された受信可能な同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示す、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージを画面表示する(ステップS513)。
【0212】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部51’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図6では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置105’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0213】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、前述した第1の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101,101’の場合のステップS109,S110,S111と同様にして、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’からユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置105に、ユーザが視聴中のテレビ番組が視聴可能であるか否かの確認結果が通知される(ステップS514)。そして、この確認結果の通知を受信したユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置105では、この確認結果をテレビ受信機表示部242等を用いてユーザに報知し(ステップS515)、通信モード切替え手段309をデータ通信モードから通話モードに切替えて、ユーザ側及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105,105’間を通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手が通話を再開できるようにする(ステップS516)。
【0214】
このように、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置105の番組情報伝達構成によれば、通話相手が、ユーザの受信している放送波を受信できない地域にいる場合であっても、通話相手の位置情報データを送信してもらい、これに基づき相手が受信可能な同系列局の放送波を特定することにより、通話相手にユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させ、ユーザが視聴しているテレビ番組を設定することが容易にできる。
【0215】
さらに、通話相手は、ユーザによって指定された番組が視聴可能であるか否かを確認でき、さらにユーザ側に通知することによって、ユーザ側も相手方が視聴可能であるか否かを確認できる。
【0216】
<第6実施の形態>
次に、本発明の第6の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置106の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0217】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置106の構成は、図6に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101とはテレビ受信機部200及び携帯電話部300における制御部/信号処理部231,331による各部の制御構成が異なるものの、装置各部の個別構成については図6に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置105と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0218】
そこで、本発明の第6の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置106の番組情報伝達構成に関して、図6及び図8を参照しながら説明する。
【0219】
本実施の形態の番組情報伝達構成は、第5の実施の形態の場合と同じく、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置106でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼に基づいて特定の相手と通話を行っている場合に、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる状況を想定している。
【0220】
図8は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0221】
ユーザ側、すなわち番組情報送信側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中に、携帯電話部300によって通話が行われている場合は、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報の取得が行われる(ステップS601)。この取得された選局情報は、選局情報格納手段203に記録される。
【0222】
ここで、選局情報には、例えば前述のPSI情報の中より、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)と、TSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)と、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)を用いればよい。
【0223】
また、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、複数のGPS衛星からの電波を受信して位置を測位するGPS受信手段323に現在の所在位置の位置情報データを取得させ、GPS受信手段323が取得した位置情報データを、位置情報データ格納手段324に記録している(ステップS602)。なお、本実施の形態ではGPS受信手段323により位置情報データを取得する構成としたが、複数の基地局からの受信電波を用いて測位する構成、外部より通信手段を介して位置情報データを入手する構成としてもよい。
【0224】
一方、ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を通話相手側に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置106の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS603)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106で、通話中に、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。これにより、テレビ受信機一体型携帯電話装置106では、通信モード切替え手段309が、その制御部/信号処理部331を通話モードからデータ通信モードに切替え、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’との間でデータ通信モードを確立する。
【0225】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、テレビ受信機部200の選局情報格納手段203に記録された選局情報の提供を受け、この選局情報を選局情報送出手段303に供給する。選局情報送出手段303は、この選局情報に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’への選局情報送出データを生成する。
【0226】
同様にして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、位置情報データ格納手段324に記録された位置情報データを読み出し、この位置情報データを位置情報データ送出手段326に供給する。位置情報データ送出手段326は、この位置情報データに基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’への位置情報送出データを生成する。
【0227】
制御部/信号処理部331は、この生成された選局情報送出データ及び登録基地局送出データそれぞれに符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301に供給する。この必要な処理が施された選局情報送出データ及び登録基地局送出データは、無線送受信回路部301で変調され、アンテナ341から選局情報送出データ及び登録基地局送出データを含む通信電波が携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出される(ステップS604)。
【0228】
上述した構成により、本実施の形態は、前述した第5の実施の形態による場合とは反対に、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106の位置情報データが、相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’に供給される。
【0229】
同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’(通話相手側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波はアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0230】
その制御部/信号処理部331’では、受信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データは選局情報受信手段302’及び位置情報データ受信手段325’に供給され、ユーザ側から送出された選局情報送出データ,位置情報送出データそれぞれの受信が行われる。
【0231】
選局情報受信手段302’は、選局情報送出データの受信が行われると、選局情報送出データに含まれる選局情報を抽出し、選局情報は、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される。また、位置情報データ受信手段325’は、位置情報送出データの受信が行われると、位置情報データは、同様に制御部/信号処理部331’により、携帯電話部300’の不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録される(ステップS605)。
【0232】
そして、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’を介して、この不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録したユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106の位置情報データを読み出し、チューナプリセットデータ取得手段208’に供給する。
【0233】
チューナプリセットデータ取得手段208’は、この供給された位置情報データに対応するチューナプリセットデータを求める。この場合、取得されるチューナプリセットデータは、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106の所在場所を含む放送地域内で受信可能な各放送波のチャンネル情報であって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106のチューナ/復調部201にプリセットされているものである。例えば、このチューナプリセットデータは、予め放送地域別に対応させてデータベース化されており、位置情報データから対応する放送地域のチューナプリセットデータを容易に求めることが可能になっている。
【0234】
そして、チューナプリセットデータ取得手段208’によって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106の所在場所で受信可能な放送波全てのチャンネル情報が取得されると、制御部/信号処理部231’は、同系列局特定手段206’に自局側(この場合、通話相手側)における同系列局の特定を行わせる。
【0235】
同系列局特定手段206’は、チューナプリセットデータ取得手段208’が取得したユーザ側で受信可能な放送波全てのチャンネル情報に対して、自局側で現在受信可能な放送波全てすなわち自局側のチューナプリセットデータの中から、その同系列局を特定する。同系列局特定手段206’によって特定された、ユーザ側で受信可能な放送波と同系列局の通話相手側で現在受信可能な放送波のチャンネル情報は、制御部/信号処理部231’を介して、不揮発性メモリ232’、またはRAM233’に記録される(ステップS606)。
【0236】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、前述のステップS605で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録したユーザ側で現在視聴中であるテレビ番組の選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)、及び上述のステップS606で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録したユーザ側で現在受信可能な放送波の中の自局側(この場合、通話相手側)で受信可能な同系列局のチャンネル情報を読み出し、選局情報設定手段204’によりチューナ/復調部201’を設定する(ステップS607)。この場合、例えば、選局情報設定手段204’は、チューナ/復調部201’を調整して、例えば周波数の低い順から、通話相手側で受信可能な同系列局のチャンネル情報に基づき、同系列局の放送波を順次受信させ、この受信した放送チャンネルの多重化されたデータに含まれるPSI情報の中に、読み出したユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを、制御部/信号処理部231’が順次確認することによって行う(ステップS608)。
【0237】
この確認において、選局情報設定手段204’によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS609)。
【0238】
これにより、テレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0239】
一方、この確認において、選局情報設定手段204’によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示す、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージを画面表示する(ステップS610)。
【0240】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部51’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図6では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置106’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0241】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、前述した第1の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101,101’の場合のステップS109,S110,S111と同様にして、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置106’からユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置106に、ユーザが視聴中のテレビ番組が視聴可能であるか否かの確認結果が通知される(ステップS611)。そして、この確認結果の通知を受信したユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置106では、この確認結果をテレビ受信機表示部242等を用いてユーザに報知し(ステップS612)、通信モード切替え手段309をデータ通信モードから通話モードに切替えて、ユーザ側及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置106,106’間を通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手が通話を再開できるようにする(ステップS613)。
【0242】
この第6の実施の形態により、通話相手が、ユーザが受信している放送波を受信できない地域にいる場合でも、ユーザの位置情報データを通話相手に送信し、通話相手が受信可能な放送波からユーザが受信している放送波の同系列局を特定することにより、ユーザが視聴中の放送波と同系列局の放送波を通話相手に選局させることができる。
【0243】
さらに、通話相手は、ユーザによって指定された番組が視聴可能であるか否かを確認でき、さらにユーザ側に通知することによって、ユーザ側も相手方が視聴可能であるか否かを確認できる。
【0244】
<第7の実施の形態>
次に、本発明の第7の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置107の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0245】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置107の装置各部の個別構成については、図6に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置105と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0246】
そこで、本発明の第7の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置107の番組情報伝達構成に関して、図6及び図9を参照しながら説明する。
【0247】
本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置107では、ユーザによるメール通信により、ユーザが特定した相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置107’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成になっている。
【0248】
図9は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0249】
ユーザ側、すなわち番組情報送信側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中には、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報の取得が行われる(ステップS701)。この取得された選局情報は、選局情報格納手段203に記録される。
【0250】
ここで、選局情報には、例えば前述のPSI情報の中より、ネットワークを識別するための“network_id”(ネットワーク識別)と、TSを識別するための“transport_stream_id”(トランスポートストリーム識別)と、チャンネル(サービス)を識別するための“service_id”(サービス識別)を用いればよい。
【0251】
また、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、複数のGPS衛星からの電波を受信して位置を測位するGPS受信手段323に現在の所在位置の位置情報データを取得させ、GPS受信手段323が取得した位置情報データを、位置情報データ格納手段324に記録している(ステップS702)。なお、本実施の形態ではGPS受信手段323により位置情報データを取得する構成としたが、複数の基地局からの受信電波を用いて測位する構成、外部より通信手段を介して位置情報データを入手する構成としてもよい。
【0252】
そして、ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波をメール送信相手に選局させたい場合は、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107で、その携帯電話部300の操作部344をユーザがそのテレビ番組の視聴中に所定操作することにより行われる。
【0253】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、テレビ受信機部200の選局情報格納手段203に記録された選局情報、及び位置情報データ格納手段324に記録された位置情報データ(現在の携帯電話基地局700のデータ)の提供を受け、この選局情報及び位置情報データをメール送信手段320に供給する。
【0254】
そして、メール送信手段320は、ユーザにより設定されたメール送信相手宛に、選局情報及び位置情報データが添付された選局情報送信メールを作成する。メール送信手段320では、この選局情報送信メールの作成の際には、送信先のメールアドレスの入力ボックスが開かれ、ユーザは操作部344を操作してメールのアドレス帳から送信先のメールアドレスを選択したり、入力ボックスに直接メールアドレスを入力したりすることができる構成になっている。
【0255】
入力ボックスに送信先のメールアドレスが指定されると、メール送信手段320により生成された選局情報送信メールは、制御/信号処理部331に供給され、無線送受信回路部301を介してアンテナ341から携帯電話基地局700に向けて発信され、ネットワーク上にこの選局情報送信メールが送信される(ステップS703)。
【0256】
一方、メール送信相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置107’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波はアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0257】
その制御部/信号処理部331’では、受信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データはメール受信手段319’にも供給され、メールの受信が行われる。
【0258】
メール受信手段319’は、操作部344によって受信したメールの開封操作が行われた際、受信したメールが選局情報及びユーザ側(送信元)の位置情報データを含む選局情報送信メールであるか否かを確認し、受信したメールが選局情報送信メールであると認識した場合は、制御部/信号処理部331’を介して、選局情報抽出手段322’に受信した選局情報送信メールを供給する(ステップS704)。
【0259】
選局情報抽出手段322’は、供給された選局情報送信メールから、メール送信者としてのユーザ側の位置情報データと、ユーザが視聴中の番組を受信するための選局情報とを抽出する。
【0260】
抽出された位置情報データは、位置情報データ受信手段325’に供給され、不揮発性メモリ332’、又はRAM333’へ記録される。また、抽出された選局情報は、選局情報受信手段302’に供給され、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS705)。
【0261】
そして、制御部/信号処理部331’は、不揮発性メモリ332’又はRAM333’に記録したユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107の位置情報データを読み出し、チューナプリセットデータ取得手段208’に供給する。
【0262】
チューナプリセットデータ取得手段208’は、この供給された位置情報データに対応するチューナプリセットデータを求める。この場合、取得されるチューナプリセットデータは、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107の所在場所を含む放送地域内で受信可能な各放送波のチャンネル情報であって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107のチューナ/復調部201にプリセットされているものである。例えば、このチューナプリセットデータは、予め放送地域別に対応させてデータベース化されており、位置情報データから対応する放送地域のチューナプリセットデータを容易に求めることが可能になっている。
【0263】
そして、チューナプリセットデータ取得手段208’によって、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107の所在場所で受信可能な放送波全てのチャンネル情報が取得されると、制御部/信号処理部231’は、同系列局特定手段206’に自局側(この場合、通話相手側)における同系列局の特定を行わせる。
【0264】
同系列局特定手段206’は、チューナプリセットデータ取得手段208’が取得したユーザ側で受信可能な放送波全てのチャンネル情報に対して、自局側で現在受信可能な放送波全てすなわち自局側のチューナプリセットデータの中から、その同系列局を特定する。同系列局特定手段206’によって特定された、ユーザ側で受信可能な放送波と同系列局の通話相手側で現在受信可能な放送波のチャンネル情報は、制御部/信号処理部231’を介して、不揮発性メモリ232’、またはRAM233’に記録される(ステップS706)。
【0265】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、前述のステップS705で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録したユーザ側で現在視聴中であるテレビ番組の選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)、及び上述のステップS706で不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録したユーザ側で現在受信可能な放送波の中の自局側(この場合、通話相手側)で受信可能な同系列局のチャンネル情報を読み出し、選局情報設定手段204’によりチューナ/復調部201’を設定する(ステップS707)。この場合、例えば、選局情報設定手段204’は、チューナ/復調部201’を調整して、例えば周波数の低い順から、通話相手側で受信可能な同系列局のチャンネル情報に基づき、同系列局の放送波を順次受信させ、この受信した放送チャンネルの多重化されたデータに含まれるPSI情報の中に、読み出したユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)があるか否かを、制御部/信号処理部231’が順次確認することによって行う(ステップS708)。
【0266】
この確認において、選局情報設定手段204’によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がある場合は、制御部/信号処理部231’は、その選局情報に対応するテレビ番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107と同じテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS709)。
【0267】
これにより、テレビ受信機表示部242’には、ユーザ側で視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組が表示され、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107’でもユーザ側と同じテレビ番組の視聴が開始できるようになる。
【0268】
一方、この確認において、選局情報設定手段204’によって設定された同系列局の放送チャンネルのPSI情報の中に、ユーザ側からの選局情報(“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)がない場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示す、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージを画面表示する(ステップS710)。
【0269】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部342’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図6では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置107’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0270】
この第7の実施の形態により、ユーザが特定した相手が、ユーザと同じ放送波を受信できる地域にいる場合でも、いない場合でも、ユーザが選局情報を送信する際に、選局情報とともにユーザ自身の登録基地局データを送信することにより、相手側ではユーザが同じ放送地域にいるか否かを判断でき、異なる放送地域にいる場合には、ユーザの登録基地局データにもとに、相手側で受信可能な同系列の放送波を特定することができ、相手側でユーザが視聴中の放送局と同系列局を選局させることができる。
【0271】
さらに、本実施の形態は、ユーザが特定した相手への選局情報の送信は、メールに選局情報とユーザの位置情報データを添付したメールを送付することより行う構成なので、相手側がユーザからの電話呼び出しに対してすぐに応答できず、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置107と相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置107'との間の通話接続がはかれない状況であっても、その対応が容易にはかれる。
【0272】
例えば、ユーザが特定した相手がユーザ以外の第三者と電話中である等といった理由で、ユーザからの電話呼び出しに対してすぐに応答できない場合であっても、ユーザは、相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置107'との間の回線接続に関係なく、選局情報を相手側に送信しておくことができる。また、相手も、例えば、第三者と電話が終了する等によって、ユーザからの電話呼び出しに対しては応答できなかったものの、メールが受信できるようになりさえすれば、ユーザが視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組を視聴できるようになる。
【0273】
なお、本実施の形態では、選局情報送信メールを生成して送信するユーザ側のテレビ受信機、及びユーザ側からの選局情報送信メールを受信してユーザ側が視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組を視聴するメール送信相手側のテレビ受信機のいずれとも、電話(通話)機能を備えたテレビ受信機一体型携帯電話装置107,107'と説明したが、ユーザ側のテレビ受信機及びメール送信相手側のテレビ受信機は、メールの送信/受信が可能な通信機能を備えているものであるならば、電話(通話)機能を備えていなくてもよく、テレビ受信機能及び通信機能を備えたPDA,モバイルPC等といったものであってもよい。
【0274】
また、本実施の形態では、メール送信相手側のテレビ受信機では、選局情報送信メールの開封時に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成としたが、選局情報送信メールの受信時に、受信したメールが選局情報送信メールであり、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波の受信を開始するか否か、すなわち選局情報送信メールの開封をメール送信相手に確認する構成を備えていてもよい。
【0275】
<第8の実施の形態>
図10は、本発明の第8の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【0276】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置108の説明にあたっては、図1に示した第1の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101及び図6に示した第5の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置105と同一又は同様な構成部分については、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0277】
本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置108は、携帯電話部300には、EPG情報受信手段311及びEPG情報送出手段312を備え、EPG(Electric Program Guide)情報が送受信可能になっている。
【0278】
また、テレビ受信機部200には、EPG情報取得手段211,EPG情報格納手段212,EPG情報設定手段213が備えられ、EPG情報取得手段211によって地上デジタルデータ放送やインターネットの所定サイトからEPG情報が取得され、EPG情報格納手段212に格納される構成になっている。EPG情報設定手段213は、ユーザによって指定されたテレビ番組及びそのチャンネルのEPG情報が設定される構成になっている。
【0279】
また、テレビ受信機部200には、視聴予約手段215,番組記録予約手段216,番組記録手段217が備えられ、EPG情報によって指定されたテレビ番組が後で放送される場合、その視聴を予約したり、その録画予約及び録画を行える構成になっている。
【0280】
次に、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置108において、ユーザが現在視聴中のテレビ番組の情報を通話相手に送信する場合の番組情報伝達構成について、図10及び図11を参照しながら詳細に説明する。
【0281】
なお、その説明に当たって、図10に示した本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置108及びその各部に関し、ユーザ側すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置としてではなく、通話相手側すなわち番組情報受信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置として機能する場合については、図10の各部に付した符号数字にダッシュ( ’)を付して表わし、番組情報送信局側である場合と番組情報受信局側である場合とで区別して説明する。
【0282】
本実施の形態では、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置108でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼に基づいて特定の相手と通話を行っている場合に、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置108’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成になっている。
【0283】
図11は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0284】
ユーザ側、すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108では、EPG情報取得手段211により、現在、テレビ受信機一体型携帯電話装置108によって受信可能な放送波全てのEPG情報を取得し、EPG情報格納手段212に記録する(ステップS801)。
【0285】
ユーザは、通話相手に通知したいテレビ番組がある場合は、例えば操作部344を操作して、制御部/信号処理部331を介して、EPG情報格納手段212に記録された受信可能な放送波全てのEPG情報の中から、通話相手に通知したいテレビ番組を特定(選択)する。なお、本実施の形態では、この特定の際に、通知したいテレビ番組が現在視聴している番組なのか、これから放送予定の番組なのかも併せて指定する構成になっている。そして、このようにして特定されたテレビ番組のEPG情報は、制御部/信号処理部331を介して、テレビ受信機部200の不揮発性メモリ232又はRAM233に記録される(ステップS802)。
【0286】
この通話相手に通知したいテレビ番組の特定操作は、通話中に行われるだけのものではなく、通話相手に電話する前に予め行っておくことも可能である。なお、この場合は、ユーザは、通話相手に通知したいテレビ番組の特定操作を行ってから、通話相手の発呼を行い、相手と通話開始することになる。
【0287】
その上で、ユーザは、通話中に、ユーザ自身が指定したテレビ番組を通話相手側に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置108の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS803)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。
【0288】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードに切替わり、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108’との間でデータ通信モードを確立する。
【0289】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、テレビ受信機部200の不揮発性メモリ232又はRAM233に記録されているユーザによって指定されたテレビ番組のEPG情報の提供を受け、ユーザによって指定されたテレビ番組の番組EPG情報をEPG情報送出手段312に供給する。
【0290】
ここで番組EPG情報は、例えばMPEG2システム方式で多重されたデータに含まれるSI(Service Information,番組配列情報)情報に含まれる、番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータである。
【0291】
EPG情報送出手段312は、この供給されたテレビ番組の番組EPG情報に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108’への番組EPG情報送出データを生成する。
【0292】
制御部/信号処理部331は、この生成された番組EPG情報送出データに符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301に供給する。この必要な処理が施された番組EPG情報送出データは、無線送受信回路部301で変調され、アンテナ341から携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出される(ステップS804)。
【0293】
同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’(通話相手側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波はアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0294】
その制御部/信号処理部331’では、受信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データはEPG情報受信手段311’に供給され、ユーザ側から送出されたユーザによって指定された番組EPG情報送出データの受信が行われる。
【0295】
EPG情報受信手段311’は、番組EPG情報送出データの受信が行われると、番組EPG情報送出データに含まれる指定された番組のEPG情報を抽出し、この指定された番組のEPG情報は、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS805)。
【0296】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、ユーザ側によって指定された番組のEPG情報を取得すると、EPG情報取得手段211’により、現在、テレビ受信機一体型携帯電話装置108’によって受信可能な放送波全てのEPG情報(既に放送済の番組についての部分は除く)を取得し、EPG情報格納手段212’に記録する(ステップS806)。
【0297】
次に、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、番組特定手段207’に自局側(この場合、通話相手側)におけるユーザ側によって指定された番組の特定を行わせる。
【0298】
番組特定手段207’は、例えば、前述のステップS805によりEPG情報受信手段311’で受信され、テレビ受信機部200’の不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録されているユーザによって指定された番組のEPG情報(番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータ)をもとに、EPG情報取得手段211’により取得され、EPG情報格納手段212’に格納されているテレビ受信機一体型携帯電話装置108’によって受信可能な放送波全てのEPG情報を照会し、ユーザによって指定された番組が通話相手側で受信可能な放送波全ての番組の中にあるか否かを確認する(ステップS807,S808)。この確認の際、ユーザによって指定された番組が通話相手側で受信可能な放送波全ての番組の中にあった場合は、ユーザによって指定された番組に対する通話相手側で受信可能な対応番組のEPG情報(番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータ)は、制御部/信号処理部231’によって、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される。
【0299】
この番組特定手段207’による確認結果に基づき、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、ユーザによって指定されたテレビ番組が通話相手側で受信可能な番組の中にある場合は、現在、視聴可能であるか否かを判断する(ステップS809,S810)。この場合、制御部/信号処理部231’は、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録した対応番組のEPG情報を読み出し、この特定された対応番組が現在放送中の番組か、今後に放送予定の番組であるかを判断する。
【0300】
本実施の形態では、この現在放送中の番組か、今後に放送予定の番組であるかの判断は、例えば、選局情報設定手段204’又はEPG情報設定手段213’の既存設定内容に基づき、アンテナ241’を介してチューナ/復調部201’によって受信される現状の放送波のSI(Service Information,番組配列情報)情報の中のTOT(Time Offset Table)情報に含まれる現在時刻情報と、特定された対応番組のEPG情報に含まれる番組の放送日時情報を比較することによって判断する。
【0301】
これにより、特定された対応番組が現在放送中であると判断された場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この特定された対応番組のEPG情報をEPG情報設定手段213’に供給し、このEPG情報設定手段213’に設定された対応番組のEPG情報に基づいてチューナ/復調部201’を作動させて、特定された対応番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザによって指定されたテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS811)。
【0302】
これに対し、特定された対応番組が今後に放送予定の番組であると判断された場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この特定された対応番組のEPG情報を視聴予約手段215’又は番組記録予約手段216’に供給し、番組の放送日時における視聴予約又は番組記録予約を設定する(ステップS812)。
【0303】
ここで、視聴予約手段215’及び番組記録予約手段216’について説明すれば、視聴予約手段215’は、設定された番組のEPG情報に基づき、例えばその放送日時になると、例えば、制御部/信号処理部231’によってその旨をテレビ受信機表示部242’に表示させたり、設定された番組を受信してテレビ受信機表示部242’等に表示させたり等、設定された番組の視聴し忘れの防止をはかる。また、番組記録予約手段216’は、設定された番組のEPG情報に基づき、例えばその放送日時になると、例えば、電源をONし、制御部/信号処理部231’によって番組記録手段217’を制御し、その設定された番組をその不揮発性メモリ232’等に自動記録させる。
【0304】
なお、視聴予約や録画予約する場所や機器については、テレビ受信機一体型携帯電話装置108’におけるテレビ受信機表示部242’や不揮発性メモリ232’に限るものではなく、さらに携帯電話部200’に設けられた記録番組受信手段317’及び記録番組送出手段318’を利用して別のテレビ受信機一体型携帯電話装置108”や別の機器にその設定された番組の映像/音声データを送出し、別のテレビ受信機一体型携帯電話装置108”や別の機器によって視聴や録画することも可能である。
【0305】
この場合、別の機器の選択は、前述のステップS809,S810による今後に放送予定の番組であるとの判断時やその放送日時に、テレビ受信機表示部242’又は携帯電話表示部342’に、予め設定され不揮発性メモリ232’又は332’に記録された複数の映像/音声データの送出先を表示し、この中から所望の送出先を操作部344’を操作して選択することで行うことができ、また、前述の判断時やその放送日時とは関係なしに、予め不揮発性メモリ232’又は332’に所望の送出先を予め設定しておき、この設定された機器に対して自動的に番組の映像/音声データを送出することも可能である。
【0306】
また、視聴予約又は録画予約する特定された対応番組のEPG情報の記録先や、録画予約され番組記録手段217’によって記録される映像/音声データの記録先については、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に限らず、小型化かつ利便性がはかれテレビ受信機一体型携帯電話装置108”に対して取り外しが可能なメモリーカード等の記録メディアを用いてもよい。
【0307】
また、記録番組受信手段317’及び記録番組送出手段318’による映像/音声データの送出については、メールや他の通信手段(例えば、赤外線通信、Bluetooth通信等の無線通信手段)を別途設けて、ビデオレコーダー,ホームサーバー,パーソナルコンピュータ,ネットワーク対応のテレビといった外部機器に対して送出し、これら外部機器によって特定された対応番組を視聴又は記録することも可能である。
【0308】
これにより、通話相手側でユーザによって指定された番組が自動的に選局され、視聴できるようになる。
【0309】
一方、前述のステップS807,S808において、ユーザによって指定された番組の対応番組が無かった場合には、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示す、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージを画面表示する(ステップS813)。
【0310】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部51’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図10では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置108’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0311】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、前述した第1の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101,101’の場合のステップS109,S110,S111と同様にして、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置108’からユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置108に、ユーザが視聴中のテレビ番組が視聴可能であるか否かの確認結果が通知される(ステップS814)。そして、この確認結果の通知を受信したユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置108では、この確認結果をテレビ受信機表示部242等を用いてユーザに報知し(ステップS815)、通信モード切替え手段309をデータ通信モードから通話モードに切替えて、ユーザ側及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置108,108’間を通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手が通話を再開できるようにする(ステップS816)。
【0312】
この第8の実施の形態により、通話相手が、ユーザによって指定されたテレビ番組のEPG情報を通話相手に送信し、通話相手が受信可能な放送波全てのEPG情報の中からユーザから送信されてきた指定されたテレビ番組のEPG情報に基づいて指定された対応番組を特定することにより、ユーザによって指定されたテレビ番組を自動的に通話相手に選局させることができる。
【0313】
さらに、通話相手は、ユーザによって指定された番組が視聴可能であるか否かを確認でき、さらにユーザ側に通知することによって、ユーザ側も相手方が視聴可能であるか否かを確認できる。
【0314】
<第9の実施の形態>
次に、本発明の第9の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置109の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0315】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置109の構成は、図10に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置108とはテレビ受信機部200及び携帯電話部300における制御部/信号処理部231,331による各部の制御構成が異なるものの、装置各部の個別構成については図10に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置108と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0316】
そこで、本発明の第9の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置109の番組情報伝達構成に関して、図10及び図12を参照しながら説明する。
【0317】
本実施の形態の番組情報伝達構成は、第8の実施の形態の場合と同じく、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置109でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼に基づいて特定の相手と通話を行っている場合に、相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる状況を想定している。
【0318】
図12は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0319】
ユーザは、自分が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を通話相手側に選局させたい場合は、通話中に、テレビ受信機一体型携帯電話装置109の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS901)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。
【0320】
これにより、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109では、携帯電話部300の通信モード切替え手段309がデータ通信モードに切替わり、その制御部/信号処理部331も、通話モードからデータ通信モードに切替えられ、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’との間でデータ通信モードを確立する。
【0321】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、本実施の形態の場合は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331は、通話相手側で、テレビ受信機一体型携帯電話装置108によって現在受信可能な放送波全てのEPG情報の送信要求を生成し、この生成した相手側EPG情報の送信要求に符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301で変調し、アンテナ341からこの相手側EPG情報の送信要求を含む通信電波を携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出する(ステップS902)。
【0322】
ここで、EPG情報は、例えば先述のSI(Service Information,番組配列情報)情報に含まれる、番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータである。
【0323】
これに対し、同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置105’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’(相手側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波は、アンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0324】
制御部/信号処理部331’では、通信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データが通話相手であるユーザ側からの現在受信可能な放送波全てのEPG情報の送信要求である場合は、EPG情報送出手段312’に後述のEPG情報送出データを生成させる。
【0325】
その際、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’では、携帯電話部300’の制御部/信号処理部331’が、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’を介してEPG情報取得手段211’により、現在、テレビ受信機一体型携帯電話装置109’で受信可能な放送波全てのEPG情報を取得させ、EPG情報格納手段212’に記録させる(ステップS903)。
【0326】
EPG情報送出手段312’は、このEPG情報格納手段212’に記録された受信可能な放送波全てのEPG情報に基づき、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109へのEPG情報送出データを生成し、制御部/信号処理部331’は、この生成されたEPG情報送出データに符号化といった処理を施し、無線送受信回路部301’で変調してアンテナ341’から携帯電話基地局700’に送出する(ステップS904)。
【0327】
一方、データ通信モードが確立されたユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109の携帯電話部300でも、携帯電話基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)から送信される通信電波は、アンテナ341で受信され、無線送受信回路301によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331に供給される。
【0328】
制御部/信号処理部331では、受信データの復号が行われ、復号された受信データはEPG情報受信手段311に供給され、通話相手側で受信可能な放送波全てのEPG情報を含むEPG情報送出データの受信が行われる。
【0329】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109では、EPG情報受信手段によって受信された通話相手側で受信可能な放送波全てのEPG情報は、制御部/信号処理部331により、制御部/信号処理部231を介してテレビ受信機部200の不揮発性メモリ232又はRAM233に記録される(ステップS905)。
【0330】
そして、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231は、番組特定手段207に通話相手側で受信可能な放送波全てのEPG情報の中からユーザ側によって指定された番組の特定を行わせる。
【0331】
番組特定手段207は、例えば、ユーザが現在視聴中の番組を選択する際、EPG格納手段212に格納されているユーザ側で受信可能な放送波全てのEPG情報の中からEPG情報設定手段213に設定するために選択し、不揮発性メモリ232又はRAM233に記録してある現在視聴中の番組のEPG情報(番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータ)をもとに、不揮発性メモリ232又はRAM233に記録した通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’によって受信可能な放送波全てのEPG情報を照会し、ユーザが現在視聴中の番組に該当する番組を通話相手側で受信可能な放送波全ての番組の中から特定する(ステップS906)。
【0332】
番組特定手段207は、その特定において、ユーザが現在視聴中の番組に該当する番組が通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’によって受信可能な放送波全てのEPG情報の中にあった場合は、その該当する番組のEPG情報を番組特定結果として出力し、ユーザが現在視聴中の番組に該当する番組が通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’によって受信可能な放送波全てのEPG情報の中になかった場合は、その旨が番組特定結果として出力される。
【0333】
番組特定手段207が現在視聴中の番組を通話相手側で受信可能な放送波全ての番組の中から特定すると、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331を介して、その番組特定結果をEPG情報送出手段312に供給する。
【0334】
EPG情報送出手段312は、この番組特定手段207によって特定されたユーザ側で現在視聴中の番組に対応する通話相手側で受信可能な対応番組の番組特定結果に基づき、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’への番組特定結果送出データを生成し、制御部/信号処理部331は、この生成された番組特定結果送出データに符号化といった処理を施し、無線送受信回路部301で変調してアンテナ341から携帯電話基地局700に向けて送出する(ステップS907)。
【0335】
通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’の携帯電話部300’では、アンテナ部341’及び無線送受信回路部301’を介して携帯電話基地局700’から送信される通信電波を受信し、その受信電波がテレビ受信機一体型携帯電話装置109から送出された番組特定結果送出データに関するものであるならば、EPG情報受信手段311’に供給する。
【0336】
EPG情報受信手段311’は、番組特定結果送出データの受信が行われると、番組特定結果送出データに含まれる番組特定結果を抽出し、この番組特定結果は、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS908)。
【0337】
テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録された番組特定結果に基づき、自身側(この場合、通話相手側)で、ユーザ側で指定されたテレビ番組が視聴可能であるか否かを判断する(ステップS909)。
【0338】
そして、この判断結果に基づいて、前述した第8の実施の形態におけるステップS809以下の処理と同様なステップS910以下の処理を行う。
【0339】
すなわち、この番組特定結果に基づき、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、番組特定結果として通話相手側で受信可能な対応番組の番組EPG情報がある場合は、現在、その対応番組が視聴可能であるか否かを判断する(ステップS910,S911)。この場合、制御部/信号処理部231’は、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録した番組特定結果に含まれる対応番組の番組EPG情報を読み出し、この特定された対応番組が現在放送中の番組か、今後に放送予定の番組であるかを判断する。
【0340】
本実施の形態では、この現在放送中の番組か、今後に放送予定の番組であるかの判断は、例えば、選局情報設定手段204’又はEPG情報設定手段213’の既存設定内容に基づき、アンテナ241’を介してチューナ/復調部201’によって受信される現状の放送波のSI情報の中のTOT情報に含まれる現在時刻情報と、特定された対応番組の番組EPG情報に含まれる番組の放送日時情報を比較することによって判断する。
【0341】
これにより、番組特定結果としての対応番組が現在放送中であると判断された場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この特定された対応番組の番組EPG情報をEPG情報設定手段213’に供給し、このEPG情報設定手段213’に設定された対応番組の番組EPG情報に基づいてチューナ/復調部201’を作動させて、特定された対応番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザによって指定されたテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS912)。
【0342】
これに対し、番組特定結果としての対応番組が今後に放送予定の番組であると判断された場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この特定された対応番組の番組EPG情報を視聴予約手段215’又は番組記録予約手段216’に供給し、番組の放送日時における視聴予約又は番組記録予約を設定する(ステップS913)。
【0343】
ここで、視聴予約手段215’及び番組記録予約手段216’について説明すれば、視聴予約手段215’は、設定された番組の番組EPG情報に基づき、例えばその放送日時になると、例えば、制御部/信号処理部231’によってその旨をテレビ受信機表示部242’に表示させたり、設定された番組を受信してテレビ受信機表示部242’等に表示させたり等、設定された番組の視聴し忘れの防止をはかる。また、番組記録予約手段216’は、設定された番組の番組EPG情報に基づき、例えばその放送日時になると、例えば、電源をONし、制御部/信号処理部231’によって番組記録手段217’を制御し、その設定された番組をその不揮発性メモリ232’等に自動記録させる。
【0344】
なお、視聴予約や録画予約する場所や機器については、テレビ受信機一体型携帯電話装置109’におけるテレビ受信機表示部242’や不揮発性メモリ232’に限るものではなく、さらに携帯電話部200’に設けられた記録番組受信手段317’及び記録番組送出手段318’を利用して別のテレビ受信機一体型携帯電話装置109”や別の機器にその設定された番組の映像/音声データを送出し、別のテレビ受信機一体型携帯電話装置109”や別の機器によって視聴や録画することも可能である。
【0345】
この場合、別の機器の選択は、例えば、前述のステップS910,S911による今後に放送予定の番組であるとの判断時やその放送日時に、テレビ受信機表示部242’又は携帯電話表示部342’に、予め設定され不揮発性メモリ232’又は332’に記録された複数の映像/音声データの送出先を表示し、この中から所望の送出先を操作部344’を操作して選択することで行うことができ、また、前述の判断時やその放送日時とは関係なしに、予め不揮発性メモリ232’又は332’に所望の送出先を予め設定しておき、この設定された機器に対して自動的に番組の映像/音声データを送出することも可能である。
【0346】
また、視聴予約又は録画予約する特定された対応番組のEPG情報の記録先や、録画予約され番組記録手段217’によって記録される映像/音声データの記録先については、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に限らず、小型化かつ利便性がはかれテレビ受信機一体型携帯電話装置109”に対して取り外しが可能なメモリーカード等の記録メディアを用いてもよい。
【0347】
また、記録番組受信手段317’及び記録番組送出手段318’による映像/音声データの送出については、メールや他の通信手段(例えば、赤外線通信、Bluetooth通信等の無線通信手段)を別途設けて、ビデオレコーダー,ホームサーバー,パーソナルコンピュータ,ネットワーク対応のテレビといった外部機器に対して送出し、これら外部機器によって特定された対応番組を視聴又は記録することも可能である。
【0348】
これにより、通話相手側でユーザによって指定された番組が自動的に選局され、視聴できるようになる。
【0349】
一方、前述のステップS910,S911において、ユーザによって指定された番組の対応番組が無かった場合には、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示す、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージを画面表示する(ステップS914)。
【0350】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部51’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図10では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置109’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0351】
また、このテレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’による上記した確認結果は、前述した第1の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101,101’の場合のステップS109,S110,S111と同様にして、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置109’からユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置109に、ユーザが視聴中のテレビ番組が視聴可能であるか否かの確認結果が通知される(ステップS915)。そして、この確認結果の通知を受信したユーザのテレビ受信機一体型携帯電話装置109では、この確認結果をテレビ受信機表示部242等を用いてユーザに報知し(ステップS916)、通信モード切替え手段309をデータ通信モードから通話モードに切替えて、ユーザ側及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置109,109’間を通信モードから通話モードに自動的復旧し、ユーザ及びその通話相手が通話を再開できるようにする(ステップS917)。
【0352】
本実施の形態によれば、通話相手が、ユーザ自身が受信している放送波を受信できない放送地域にいる場合でも、ユーザは、通話相手から通話相手が受信可能な放送地域のEPG情報を受け、この通話相手から提供されたEPG情報の中から、ユーザ側で視聴中のテレビ番組に該当する番組のEPG情報を特定することができる。
【0353】
また、特定された対応番組が現在放送されておらず、今後に放送予定がある番組の場合でも、視聴予約や録画予約をし、後で番組を視聴することができる。
【0354】
<第10の実施の形態>
次に、本発明の第10の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置110の番組情報伝達構成に関して説明する。
【0355】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置110の構成は、図10に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置108とはテレビ受信機部200及び携帯電話部300における制御部/信号処理部231,331による各部の制御構成が異なるものの、装置各部の個別構成については図10に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置108と同一又は同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0356】
そこで、本発明の第10の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置109の番組情報伝達構成に関して、図10及び図13を参照しながら説明する。
【0357】
本実施の形態の番組情報伝達構成は、ユーザが、テレビを視聴中に、特定の相手に現在ユーザ自身が視聴中のテレビ番組、又はこれから視聴しようとしているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる状況を想定している。
【0358】
図13は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0359】
ユーザ側、すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置110では、EPG情報取得手段211により、現在、テレビ受信機一体型携帯電話装置110によって受信可能な放送波全てのEPG情報を取得し、EPG情報格納手段212に記録する(ステップS1001)。
【0360】
ユーザは、通話相手に通知したいテレビ番組がある場合は、例えば操作部344を操作して、制御部/信号処理部331を介して、EPG情報格納手段212に記録された受信可能な放送波全てのEPG情報の中から、通話相手に通知したいテレビ番組を特定(選択)する(ステップS1002)。なお、本実施の形態では、この特定の際に、通知したいテレビ番組が現在視聴している番組なのか、これから放送予定の番組なのかも併せて指定する構成になっている。そして、このようにして特定されたテレビ番組のEPG情報は、制御部/信号処理部331を介して、テレビ受信機部200の不揮発性メモリ232又はRAM233に記録される。
【0361】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置110では、携帯電話部300の制御部/信号処理部331が、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、テレビ受信機部200の不揮発性メモリ232又はRAM233に記録されている特定されたテレビ番組のEPG情報の提供を受け、このEPG情報をメール送信手段320に供給する。メール送信手段320は、ユーザにより設定されたメール送信相手宛に、特定されたテレビ番組のEPG情報を含む番組EPG情報送信メールを作成する。メール送信手段320では、この番組EPG情報送信メールの作成の際には、送信先のメールアドレスの入力ボックスが開かれ、ユーザは操作部344を操作してメールのアドレス帳から送信先のメールアドレスを選択したり、入力ボックスに直接メールアドレスを入力したりすることができる構成になっている。入力ボックスに送信先のメールアドレスが指定されると、メール送信手段320により生成された番組EPG情報送信メールは、制御/信号処理部331に供給され、無線送受信回路部301を介してアンテナ341から携帯電話基地局700に向けて発信され、ネットワーク上にこの番組EPG情報送信メールが送信される(ステップS1003)。
【0362】
この番組EPG情報送信メールの作成は、通話中に行ってもよいが、通話する前に行ってから、相手に電話をかけてもよい。
【0363】
一方、メール送信相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置110’の携帯電話部300’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波はアンテナ341’で受信され、無線送受信回路301’によって検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施され、制御部/信号処理部331’に供給される。
【0364】
その制御部/信号処理部331’では、受信データの復号といった処理が行われ、復号された通信データはメール受信手段319’にも供給され、メールの受信が行われる(ステップS1004)。
【0365】
メール受信手段319’は、操作部344によって受信したメールの開封操作が行われた際、受信したメールが特定されたテレビ番組のEPG情報を含む番組EPG情報送信メールであるか否かを確認し、受信したメールが番組EPG情報送信メールであると認識した場合は、制御部/信号処理部331’を介して、選局情報抽出手段322’に受信した番組EPG情報送信メールを供給する。
【0366】
選局情報抽出手段322’は、供給された番組EPG情報送信メールから、ユーザ側で特定されたテレビ番組の番組EPG情報を抽出する。抽出された特定されたテレビ番組の番組EPG情報は、EPG情報受信手段311’に供給され、制御部/信号処理部331’により、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’介して不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される(ステップS1005)。
【0367】
一方、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置110’では、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、ユーザ側によって指定された番組のEPG情報を取得すると、EPG情報取得手段211’により、現在、テレビ受信機一体型携帯電話装置110’によって受信可能な放送波全てのEPG情報(既に放送済の番組についての部分は除く)を取得し、EPG情報格納手段212’に記録する(ステップS1006)。
【0368】
次に、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、番組特定手段207’に自局側(この場合、相手側)におけるユーザ側によって指定された番組の特定を行わせる。
【0369】
番組特定手段207’は、例えば、前述のステップS805によりEPG情報受信手段311’で受信され、テレビ受信機部200’の不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録されているユーザによって指定された番組の番組EPG情報(番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータ)をもとに、EPG情報取得手段211’により取得され、EPG情報格納手段212’に格納されているテレビ受信機一体型携帯電話装置110’によって受信可能な放送波全てのEPG情報を照会し、ユーザによって指定された番組が通話相手側で受信可能な放送波全ての番組の中にあるか否かを確認する(ステップS1007,S1008)。この確認の結果、ユーザによって指定された番組が通話相手側で受信可能な放送波全ての番組の中にあった場合は、ユーザによって指定された番組に対する通話相手側で受信可能な対応番組の番組EPG情報(番組のタイトル、放送日時、放送内容等の番組を特定できるデータ)は、制御部/信号処理部231’によって、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録される。
【0370】
この番組特定手段207’による確認結果に基づき、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、ユーザによって指定されたテレビ番組が通話相手側で受信可能な番組の中にある場合は、現在、視聴可能であるか否かを判断する(ステップS1009,S1010)。この場合、制御部/信号処理部231’は、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に記録した対応番組の番組EPG情報を読み出し、この特定された対応番組が現在放送中の番組か、今後に放送予定の番組であるかを判断する。
【0371】
本実施の形態では、この現在放送中の番組か、今後に放送予定の番組であるかの判断は、例えば、選局情報設定手段204’又はEPG情報設定手段213’の既存設定内容に基づき、アンテナ241’を介してチューナ/復調部201’によって受信される現状の放送波のSI情報の中のTOT情報に含まれる現在時刻情報と、特定された対応番組の番組EPG情報に含まれる番組の放送日時情報を比較することによって判断する。
【0372】
これにより、特定された対応番組が現在放送中であると判断された場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この特定された対応番組の番組EPG情報をEPG情報設定手段213’に供給し、このEPG情報設定手段213’に設定された対応番組の番組EPG情報に基づいてチューナ/復調部201’を作動させて、特定された対応番組をテレビ受信機表示部242’に表示し、ユーザによって指定されたテレビ番組を視聴可能な状態にする(ステップS1011)。
【0373】
これに対し、特定された対応番組が今後に放送予定の番組であると判断された場合は、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、この特定された対応番組の番組EPG情報を視聴予約手段215’又は番組記録予約手段216’に供給し、番組の放送日時における視聴予約又は番組記録予約を設定する(ステップS1012)。
【0374】
ここで、視聴予約手段215’及び番組記録予約手段216’について説明すれば、視聴予約手段215’は、設定された番組のEPG情報に基づき、例えばその放送日時になると、例えば、制御部/信号処理部231’によってその旨をテレビ受信機表示部242’に表示させたり、設定された番組を受信してテレビ受信機表示部242’等に表示させたり等、設定された番組の視聴し忘れの防止をはかる。また、番組記録予約手段216’は、設定された番組のEPG情報に基づき、例えばその放送日時になると、例えば、電源をONし、制御部/信号処理部231’によって番組記録手段217’を制御し、その設定された番組をその不揮発性メモリ232’等に自動記録させる。
【0375】
なお、視聴予約や録画予約する場所や機器については、テレビ受信機一体型携帯電話装置110’におけるテレビ受信機表示部242’や不揮発性メモリ232’に限るものではなく、さらに携帯電話部200’に設けられた記録番組受信手段317’及び記録番組送出手段318’を利用して別のテレビ受信機一体型携帯電話装置110”や別の機器にその設定された番組の映像/音声データを送出し、別のテレビ受信機一体型携帯電話装置110”や別の機器によって視聴や録画することも可能である。
【0376】
この場合、別の機器の選択は、前述のステップS1009,S1010による今後に放送予定の番組であると判断時やその放送日時に、テレビ受信機表示部242’又は携帯電話表示部342’に、予め設定され不揮発性メモリ232’又は332’に記録された複数の映像/音声データの送出先を表示し、この中から所望の送出先を操作部344’を操作して選択することで行うことができ、また、前述の判断時やその放送日時とは関係なしに、予め不揮発性メモリ232’又は332’に所望の送出先を予め設定しておき、この設定された機器に対して自動的に番組の映像/音声データを送出することも可能である。
【0377】
また、視聴予約又は録画予約する特定された対応番組のEPG情報の記録先や、録画予約され番組記録手段217’によって記録される映像/音声データの記録先については、不揮発性メモリ232’又はRAM233’に限らず、小型化かつ利便性がはかれテレビ受信機一体型携帯電話装置110”に対して取り外しが可能なメモリーカード等の記録メディアを用いてもよい。
【0378】
また、記録番組受信手段317’及び記録番組送出手段318’による映像/音声データの送出については、メールや他の通信手段(例えば、赤外線通信、Bluetooth通信等の無線通信手段)を別途設けて、ビデオレコーダー,ホームサーバー,パーソナルコンピュータ,ネットワーク対応のテレビといった外部機器に対して送出し、これら外部機器によって特定された対応番組を視聴又は記録することも可能である。
【0379】
これにより、通話相手側でユーザによって指定された番組が自動的に選局され、視聴できるようになる。
【0380】
一方、前述のステップS1007,S1008において、ユーザによって指定された番組の対応番組が無かった場合には、テレビ受信機部200’の制御部/信号処理部231’は、テレビ受信機表示部242’に、指定された番組が視聴できないことを示す、例えば『****さんより指定された番組(※※※※)は受信できません』といったメッセージを画面表示する(ステップS1013)。
【0381】
なお、このメッセージ表示の代わりに、携帯電話部300’の携帯電話表示部342’にアイコンを表示したり、マイク/スピーカ343’から音声でメッセージ等を流したりしてもよい。また、携帯電話表示部342’の画面特定部分の色を変えたり、LEDを点灯させたり、フラッシングさせたりしてもよい。さらには、図10では図示省略した着信報知のための振動手段や鳴音手段を作動させることによって、テレビ受信機一体型携帯電話装置110’の携帯者である通話相手に明示的に知らせるようにしてもよい。
【0382】
この第10の実施の形態により、ユーザが特定した相手が、ユーザと同じ放送波を受信できる地域にいる場合でも、いない場合でも、ユーザが特定した番組の番組EPG情報を含む番組EPG情報送信メールを相手に送信することにより、相手側で受信可能な番組の中からユーザが特定した番組に該当する番組を特定することができ、相手側でユーザが特定した番組を視聴することができる。
【0383】
さらに、本実施の形態は、ユーザが特定した相手への選局情報の送信は、メールに選局情報とユーザの位置情報データを添付したメールを送付することより行う構成なので、相手側がユーザからの電話呼び出しに対してすぐに応答できず、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置110と相手方のテレビ受信機一体型携帯電話装置110'との間の通話接続がはかれない状況であっても、その対応が容易にはかれる。
【0384】
例えば、ユーザが特定した相手がユーザ以外の第三者と電話中である等といった理由で、ユーザからの電話呼び出しに対してすぐに応答できない場合であっても、ユーザは、相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置110'との間の回線接続に関係なく、選局情報を相手側に送信しておくことができる。また、相手も、例えば、第三者と電話が終了する等によって、ユーザからの電話呼び出しに対しては応答できなかったものの、メールが受信できるようになりさえすれば、ユーザが特定したテレビ番組を視聴できるようになる。
【0385】
なお、本実施の形態では、番組EPG情報送信メールを生成して送信するユーザ側のテレビ受信機、及びユーザ側からの番組EPG情報送信メールを受信してユーザ側が視聴しているテレビ番組と同じテレビ番組を視聴するメール送信相手側のテレビ受信機のいずれとも、電話(通話)機能を備えたテレビ受信機一体型携帯電話装置110,110'と説明したが、ユーザ側のテレビ受信機及びメール送信相手側のテレビ受信機は、メールの送信/受信が可能な通信機能を備えているものであるならば、電話(通話)機能を備えていなくてもよく、テレビ受信機能及び通信機能を備えたPDA,モバイルPC等といったものであってもよい。
【0386】
また、本実施の形態では、メール送信相手側のテレビ受信機では、選局情報送信メールの開封時に、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波を選局させる番組情報伝達構成としたが、選局情報送信メールの受信時に、受信したメールが選局情報送信メールであり、ユーザが視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同系列局の放送波の受信を開始するか否か、すなわち選局情報送信メールの開封をメール送信相手に確認する構成を備えていてもよい。
【0387】
<第11の実施の形態>
図14は、本発明の第11の実施の形態による番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【0388】
図15は、本発明の第11の実施の形態による番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置に対する、番組情報受信局側の携帯電話装置の実施例の構成図である。
【0389】
なお、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置111,及びこのテレビ受信機一体型携帯電話装置111に対しての携帯電話装置112の説明にあたっては、図1,図6,図10に示した第1,第5,第8の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101,105,108と同一又は同様な構成部分については、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0390】
図14に示した番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111の場合は、第1,第5,第8の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101,105,108に示した構成に加えて、携帯電話部300に端末情報受信手段315,端末情報送出手段316,記録番組送出手段318を備えた構成になっている。
【0391】
図15に示した番組情報受信局側の携帯電話装置112の場合は、番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111と異なり、テレビ受信機部200を備えず、その携帯電話部300も、このことに関連して、選局情報受信手段302,選局情報送出手段303,地域コード変換手段308,EPG情報受信手段311,EPG情報送出手段312,選局確認手段321,選局情報抽出手段322が備えられておらず、代わりに端末情報送出手段316及び記録番組受信手段317を備えた構成になっている。
【0392】
次に、本実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置111において、ユーザが現在視聴中のテレビ番組の情報を通話相手の番組情報受信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111又は携帯電話装置112に送信する場合の番組情報伝達構成について、図14,図15及び図16を参照しながら詳細に説明する。
【0393】
なお、その説明に当たっては、図14に示した本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置111及びその各部に関し、ユーザ側すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置としてではなく、通話相手側すなわち番組情報受信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置として機能する場合については、図14の各部に付した符号数字にダッシュ( ’)を付して表わし、番組情報送信局側である場合と番組情報受信局側である場合とで区別して説明する。また、番組情報受信局側の携帯電話装置112の各部に関しては、図15の各部に付した符号数字にダッシュ( ’)を付して表わし、図14に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置111の各部とで区別して説明する。
【0394】
本実施の形態の番組情報伝達構成では、ユーザが、テレビ受信機一体型携帯電話装置111でテレビ番組を視聴しているときに、着呼又は発呼によって特定の相手と通話を行っている場合に、通話相手の携帯電話装置111’又は112’がテレビ受信機能を備えているか否か等を判断して、テレビ受信機能を備えていない又はテレビ受信機能を利用できない携帯電話装置112’であれば、現在視聴中のテレビ番組を記録し、記録したデータを通話相手の携帯電話装置112’に送信することを想定している。
【0395】
図16は、本実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【0396】
ユーザ側、すなわち番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111では、テレビ受信機部200によるテレビ放送の視聴中に、携帯電話部300によって通話が行われている場合は、テレビ受信機部200の選局情報取得手段202によって、現在視聴中のテレビ番組を放送している放送波の選局情報(例えば、PSI情報の中の“network_id”,“transport_stream_id”,及び“service_id”)の取得が行われる(ステップS1101)。この取得された選局情報は、制御部/信号処理部231によって、選局情報格納手段203に記録される。
【0397】
そこで、ユーザは、自身が視聴しているテレビ番組を放送している放送波と同じ放送波を通話相手側に選局させたい場合は、テレビ受信機一体型携帯電話装置111の携帯電話部300の通信モード切替え手段309を、通話モードからデータ通信モードに切替える(ステップS1102)。この切替えは、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111で、その携帯電話部300の操作部344をユーザが所定操作することにより行われる。これにより、テレビ受信機一体型携帯電話装置111では、通信モード切替え手段309が、その制御部/信号処理部331を通話モードからデータ通信モードに切替え、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111’又は112’との間でデータ通信モードを確立する。
【0398】
そして、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111では、通話相手側とのデータ通信モードが確立されると、本実施の形態の場合は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331は、通話相手側の端末情報の送信要求を生成し、この生成した端末情報送信要求に符号化といった必要な処理を施した後、無線送受信回路部301で変調し、アンテナ341からこの登録基地局データの送信要求を含む通信電波を携帯基地局700(ユーザ側の登録基地局に対応する)に向けて送出する(ステップS1103)。
【0399】
これに対し、同じくユーザ側との間でデータ通信モードが確立された通話相手側の携帯電話装置111’又は112’の携帯電話部300’では、ユーザ側から供給された端末情報送信要求は、制御部/信号処理部331’により、端末情報送出手段316’に供給され、端末情報送信データが生成される。ここで、端末情報には、例えば、通話相手側の携帯電話装置111’又は112’自身がテレビ受信機部200’を備えているか否か、テレビ受信機部200’を備えてテレビ受信機能を搭載しているとすれば、アナログ、デジタル等といったどの放送形式が受信可能か、また、例えば選局情報受信手段302’やEPG情報受信手段311’といった選局情報受信機能を搭載しているか、等の情報が含まれる。ここで、端末情報は、例えば、予め不揮発性メモリ332’に設定記録されている。この生成された端末情報送信データは、制御部/信号処理部331’により符号化といった必要な処理が施され、無線送受信回路部301’で変調され、アンテナ341’から携帯基地局700’(通話相手側の登録基地局)に向けて送出される(ステップS1104)。
【0400】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111の携帯電話部300では、通話相手から受信した端末情報送信データは、制御部/信号処理部331によって端末情報受信手段315に供給され、端末情報受信手段315は、端末情報送信データに含まれている通話相手の携帯電話装置111’又は112’がテレビ受信機部200を備えているか否か、等といった端末情報を、制御部/信号処理部331を介して、携帯電話部300の不揮発性メモリ332又はRAM333に記録し、携帯電話装置111’又は112’の端末情報を取得する(ステップS1105)。
【0401】
そして、テレビ受信機一体型携帯電話装置111の携帯電話部300では、制御部/信号処理部331が、不揮発性メモリ232又はRAM333へ記録した端末情報を読み出し、この端末情報に基づいて、通話相手の携帯電話装置111’又は112’がテレビ受信機能(テレビ受信機200’)を搭載しているか否かを判断し(ステップS1106)、もしテレビ受信機能を搭載している携帯電話装置111’であるならば、選局情報受信機能を搭載しているか否かを確認する(ステップS1107)。
【0402】
仮に、通話相手の携帯電話装置が、テレビ受信機能を搭載し、さらに選局情報受信機能を搭載しているユーザ側と同様な構成のテレビ受信機一体型携帯電話装置111’であるならば、例えば、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111及び通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111’は、例えば、前述の図2に示した第1の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置101の番組情報伝達構成におけるステップS103以降の処理(ステップS103〜S111)と同様にして、ステップS1108(ステップS103に対応)〜ステップS1116(ステップS111に対応)の処理を行う。
【0403】
すなわち、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111から通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置111’に選局情報送出データが送信され(ステップS1108)、通話相手側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111’ではこの選局情報送出データを受信し、不揮発性メモリ232’又はRAM233にその選局情報を記録し(ステップS1109)、この選局情報を選局情報設定手段204に供給してチューナ/復調部201を設定し(ステップS1110)、ユーザが指定した番組が通話相手側であるか否かに応じて(ステップS1111)、その視聴が可能な状態にし(ステップS1112)、又はその視聴ができないことを通話相手に報知する(ステップS1113)。そして、通話相手のテレビ受信機一体型携帯電話装置111’からユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111へは、ユーザが指定した番組が通話相手側で視聴可能であったか否かを示す選局確認送出データが送信され(ステップS1114)、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111では、この通話相手からの選局確認結果が報知され(ステップS1115)、通話相手との間の通信をデータ通信モードから通話モードに復帰させる(ステップS1116)。
【0404】
これに対し、通話相手の携帯電話装置が、例えば携帯電話装置112’のようなテレビ受信機能を搭載していないものであったり、テレビ受信機能を搭載していても選局情報受信機能を搭載していないものであったりした場合は、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111及び通話相手側の携帯電話装置112’は、次のような処理を行う。
【0405】
ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111のテレビ受信機部200では、制御部/信号処理部231が、番組記録手段217を作動させて、ユーザ側で現在視聴中のテレビ番組のデータを記録する(ステップS1117)。ここで、記録する番組のデータ形式は、例えばトランスポートストリームTS形式のデータであり、その記録媒体は、例えば内蔵の不揮発性メモリ232や、外付けのハードディスクドライブ等の記録メディアである。
【0406】
これに伴い、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111の携帯電話部300では、制御部/信号処理部331は、テレビ受信機部200の制御部/信号処理部231を介して、例えば不揮発性メモリ232に記録されているユーザ側で現在視聴中のテレビ番組の記録データを随時読み出して、記録番組送出手段318に供給する。記録番組送出手段318では、逐次、現在視聴中のテレビ番組の記録データに基づき、記録番組送出データを生成し、制御部/信号処理部331は、この生成された記録番組送出データに符号化といった必要な処理を施し、無線送受信回路部301に供給し、無線送受信回路部301はこれに変調を施して、アンテナ341から携帯基地局700に向けて記録番組送出データを含む通信電波を送出する(ステップS1118)。
【0407】
これに対し、通信モード切替え手段309の作動によってユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111との間でデータ通信モードが確立された通話相手側の携帯電話装置112’では、携帯電話基地局700’から送信される通信電波を、アンテナ341’を介して、無線送受信回路301’で検波,復調,誤り訂正といった必要な処理が施して受信し、制御部/信号処理部331’によって受信データの復号が行われ、制御部/信号処理部331’は受信データが記録番組送出データである場合は、これを記録番組受信手段317’に供給する(ステップS1119)。
【0408】
記録番組受信手段317’は、この記録番組送出データからユーザが現在視聴中のテレビ番組の記録データ(静止画又は動画データ)を抽出し、制御部/信号処理部331’を介して、例えば、不揮発性メモリ332’や、図示せぬ着脱可能な外付けのメモリーカードやハードディスクドライブ等の記録メディア等に記録し、後で、例えば、操作部344の所定操作によって、携帯電話表示部342及びマイク/スピーカ343により、視聴が可能であるであるように保存する(ステップS1120)。
【0409】
そして、制御部/信号処理部331’は、ユーザが現在視聴中のテレビ番組の記録データ(静止画又は動画データ)の不揮発性メモリ332’への記録が完了すると、通信モード切替え手段309’を、データ通信モードから通話モードに切替える(ステップS1121)。
【0410】
これにより、携帯電話装置112’では、通信モード切替え手段309’が、その制御部/信号処理部331’を通話モードからデータ通信モードに切替え、前述したステップS1102の場合とは反対に、通話相手側の携帯電話装置112’から、ユーザ側のテレビ受信機一体型携帯電話装置111との間に通話モードを確立する。
【0411】
これにより、ユーザと通話相手との間では通話が再開可能になるとともに、通話相手側では、携帯電話装置112’に備えられた操作部344’の所定操作によって、記録したテレビ番組が例えば不揮発性メモリ332’等から呼び出されて、携帯電話表示部342’に表示され、またマイク/スピーカ343’から音声出力されて、通話相手側で視聴することができる(ステップS1122)。
【0412】
上述した本実施の形態においては、テレビ受信機能を搭載していない通話相手の携帯電話装置112’に直ぐに視聴中の番組の内容を伝えたい場合には、番組のトランスポートストリームTSデータだけではなく、番組の1シーンの静止画データを送るようにすれば、その場で相手が静止画を見ることが可能である。
【0413】
この場合、静止画データは、例えばJPEG形式で圧縮されたデータを使用すれば、JPEGデコーダを搭載している携帯電話装置では、その場で静止画を見ることが可能である。
【0414】
また、上述した実施の形態における、ステップS1101及びステップS1108〜S1116に示した、通話相手側の携帯電話装置がテレビ受信機部200等を備えている場合の処理については、通話相手側の携帯電話装置が、例えば前述した第2の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置102’であるか、第3の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置103’であるか、第5の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置105’であるか、第6の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置106’であるか、第8の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置108’であるか、又は第9の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置109’であるか等に応じて、各実施の形態に応じた番組情報伝達構成(図3,図4,図7,図8,図11,図12参照)に変更可能である。
【0415】
このように、第11の実施の形態によれば、通話相手がテレビ受信機能を搭載していない携帯電話装置112である場合でも、自局で記録した番組データを相手に送信することができる。
【0416】
また、図14に示した第11の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置111の場合は、図示の如く、前述したそれ以前の実施の形態のテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜110としての構成をも備え、第1〜第10の実施の形態それぞれのテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜110としても、独立に稼動できるシステム構成になっている。このため、上記第11の実施の形態における説明では、説明簡便のため省略したが、通話相手のテレビ受信機又は携帯電話装置の形式に応じて、どの実施の形態に対応するモードで通信が行われるか、事前にその情報を通話相手のテレビ受信機又は携帯電話装置に送信し、ユーザ側と通話相手側との両装置間で確認できるようになっている。これにより、図14に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置111では、第11の実施の形態による番組情報伝達構成に加えて、第1〜第10の実施の形態による複数の番組情報伝達構成の各処理を統合することが可能となり、使い勝手が向上する。その一方で、図14に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置111では、システムとして多様性が欠如してしまうのを防止し、あらゆる場合の対応がはかれるように、具体的には、例えば、選局情報や番組EPG情報等をテレビ受信機一体型携帯電話装置111から送出する前に、また通話相手に位置情報やEPG情報等を要求する際に、どのようなデータ通信が行われるか、その処理手順を指定する内容を規定した付加情報データを、テレビ受信機一体型携帯電話装置111から通話相手のテレビ受信機又は携帯電話装置に送信する構成になっている。これにより、通話相手のテレビ受信機又は携帯電話装置でも、この付加情報データを受信して、次にどのような処理(例えば、ユーザ側から送信されるものを受信するのか、ユーザ側に対して情報を送信すべきなのか等の処理)を行う必要があるかを速やかに解釈・判断し、適確に対応することができる。
【0417】
次に、上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111のバッテリレベルについて、より詳細に説明する。
【0418】
上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111では、テレビ受信機部200の各部はテレビ受信機部専用バッテリ228によって駆動され、携帯電話部300の各部は携帯電話部専用バッテリ328によって駆動される構成になっている。
【0419】
上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111では、テレビ受信機部200の各部と携帯電話部300の各部とを独立した別々のバッテリ228,328で駆動することにより、テレビ視聴によりテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111の全電源を使い果たし、通話や通信ができなくなることを防止できる構成になっている。
【0420】
また、上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111では、それぞれ独立させたバッテリ228,328を異なる容量のものを用い、テレビ受信機部専用バッテリ228の容量を携帯電話部専用バッテリ328よりも大きくして、バッテリ全体を構成することも可能である。さらに、この場合、容量画大きいテレビ受信機部専用バッテリ228を、携帯電話部300の各部でも使用できる構成にすることも可能である。しかし、この場合も、携帯電話部専用バッテリ328は、専用のバッテリとして、テレビ受信機部200側では使用できない構成になっている。
【0421】
上述したように、テレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111では、テレビ受信機部200側では使用できない携帯電話部専用バッテリ328を別に用意することで、テレビ視聴によりテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111の全電源を使い果たし、通話や通信ができなくなることを防止できる構成になっている。そして、テレビ視聴中に、テレビ受信機部専用バッテリ228の容量がなくなり、テレビが視聴できなくなりそうな時でも、携帯電話部専用バッテリ328は電力消費されないから、テレビ受信機一体型携帯電話装置111のように、端末情報送出手段316及び記録番組受信手段317を携帯電話部300に備えている構成であれば、テレビ受信機部専用バッテリ228の容量がなくなり、自身でテレビが視聴できなくなっても、別のテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111からテレビ番組の記録データ(静止画又は動画データ)の受信を受けることは可能なので、視聴できなくなった番組部分を記録しておき、テレビ受信機部専用バッテリ228が回復された時点で、視聴できなくなった番組部分を視聴することもできる。
【0422】
また、携帯電話の頻繁な使用で携帯電話部専用バッテリ328の電力が低下してしまった場合でも、テレビ受信機部専用バッテリ228を、携帯電話部300側でも使用できる構成としておけば、テレビ受信機部専用バッテリ228を携帯電話部専用バッテリ328の予備バッテリとして機能させることができ、大変使い勝手がよい。
【0423】
次に、上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111において、テレビ受信機部専用バッテリ228と携帯電話部専用バッテリ328とを1つのバッテリによって共用化した場合の変形例について説明する。
【0424】
図17は、上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置において、テレビ受信機部バッテリと携帯電話部バッテリとを1つのバッテリによって共用化した場合の変形例の説明図である。
【0425】
図17(a)は、テレビ受信機部バッテリと携帯電話部バッテリとを1つのバッテリによって共用化したテレビ受信機一体型携帯電話装置における、電源供給系統の構成図である。
【0426】
図17(b)は、共用化したバッテリの電圧変化状態とテレビ受信機一体型携帯電話装置各部への電圧供給状態との関係の説明図である。
【0427】
本例では、テレビ受信機部バッテリと携帯電話部バッテリとを1つのバッテリによって共用化して使用した場合で、テレビ受信機部200が利用可能な最低電圧の閾値と携帯電話部300が利用可能な最低電圧の閾値とが、それぞれ別々に設定されている場合が示されている。
【0428】
図17(a)において、350は共用化されたバッテリで、バッテリ350は、第1のスイッチング回路351(以下、SW1回路351と略称する)を介してテレビ受信機部200に接続され、第2のスイッチング回路352(以下、SW2回路352と略称する)を介して携帯電話部300に接続され、各部200,300に駆動用の電源を供給する構成する構成になっている。
【0429】
そして、SW1回路351及びSW2回路352は、携帯電話部300の制御部/信号処理部331から供給される制御信号に基づいて、バッテリ350とテレビ受信機部200との間及びバッテリ350と携帯電話部300との間を、接続又は遮断できる構成になっている。
【0430】
また、バッテリ350は、バッテリレベル低下検出部363にも接続されている。本例では、バッテリレベル低下検出部363には、テレビ受信機部200の利用可能な最低電圧VTV、通話又はデータ通信を行うために携帯電話部300の利用可能な最低電圧VTELが、予め検出対象の閾値として設定されている。
【0431】
そして、これら閾値電圧VTV、VTEL相互の大きさ関係は、
VTV>VTEL
となっている。
【0432】
バッテリレベル低下検出部363は、バッテリ350の電圧がこれら閾値電圧VTV、VTELに低下したのをそれぞれ検出して、検出信号を携帯電話部300の制御部/信号処理部331に出力する構成になっている。
【0433】
制御部/信号処理部331は、バッテリレベル低下検出部363からの検出信号に基づき検出したバッテリ350の電圧が、閾値電圧VTV以上の場合は、SW1回路361及びSW2回路362をともにON状態(接続状態)にして、テレビ受信機部200及び携帯電話部300にバッテリ350から電源を供給する構成になっている。これにより、テレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111は、テレビ放送の視聴は可能であり、通話又はデータ通信も可能な状態になる。
【0434】
また、制御部/信号処理部331は、バッテリレベル低下検出部363からの検出信号に基づき検出したバッテリ350の電圧が、閾値電圧VTVよりも低下したものの、閾値電圧VTEL以上である場合は、SW1回路361をOFF状態(遮断状態)にし、SW2回路362をON状態にすることにより、テレビ受信機部200へのバッテリ350からの電源供給だけを停止させる構成になっている。これにより、テレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111は、テレビ放送の視聴は禁止されて不可となり、そのRAM233(図1,図5,図10,図14参照)といった記憶系のみがデータ保持可能な状態にされるものの、通話又はデータ通信のみが可能な状態になる。
【0435】
さらに、制御部/信号処理部331は、バッテリレベル低下検出部363からの検出信号に基づき検出したバッテリ350の電圧が、閾値電圧VTELよりも低下している場合は、SW1回路361及びSW2回路362をともにOFF状態(接続状態)にして、さらに携帯電話部300へのバッテリ350からの電源供給も停止させ、携帯電話部300をパワーオフリセットする構成になっている。これにより、テレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111は、テレビ放送の視聴だけではなく、通話及びデータ通信も禁止されて不可となり、バッテリ350からの電源供給によって、RAM333(図1,図5,図10,図14参照)といった記憶系のみがデータ保存可能な状態になっている。
【0436】
図17(b)において、領域1は、テレビ放送の視聴と通話及びデータ通信との双方が自由に利用できるバッテリ350の電圧領域を示す。また、領域2は、通話及びデータ通信のみが利用可能なバッテリ350の電圧領域を示し、領域3は、テレビ放送の視聴も、通話及びデータ通信も行えないバッテリ350の電圧領域であり、制御系のみが動作可能な領域である。
【0437】
これにより、本例のテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111では、テレビ受信機部バッテリと携帯電話部バッテリとを1つのバッテリ350によって共用化した構成であっても、テレビ受信機部200側で、バッテリ350の電力を全て使い切ってしまい、通話やデータ通信が行えなくなるのを防止できる。
【0438】
以上、説明したように、本発明のテレビ受信機及びテレビ受信機一体型携帯電話装置は構成されるが、本発明の実施の形態は上述した実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形例が可能である。
【0439】
例えば、上述したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜111では、いずれも携帯電話表示部342とは別にテレビ受信機表示部242を備えた構成としたが、テレビ受信機表示部242を携帯電話表示部342によって共用し、携帯電話表示部342にテレビ番組を表示する構成としてもよい。
【0440】
また、図1及び図2に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101が、図3〜図5に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置102〜104に備えられた番組情報伝達構成を併せ備えていても、図6及び図7に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置105が、図8,図9に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置106,107に備えられた番組情報伝達構成を併せ備えていても、図10及び図11に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置108が、図12,図13に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置109,110に備えられた番組情報伝達構成を併せ備えていても、図14及び図15に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置111のように、図1〜図13に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置101〜110に備えられた番組情報伝達構成を併せ備えていてもよい。
【0441】
この場合について、図10及び図11に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置108が、図12,図13に示したテレビ受信機一体型携帯電話装置109,110に備えられた番組情報伝達構成を併せ備えている場合を例に、その変形例を説明すれば、この場合、テレビ受信機一体型携帯電話装置108は、ユーザから通話相手に指定したテレビ番組の選局情報(番組EPG情報)を送出する場合は、最初は図11に示した番組情報伝達構成により送出を行い、この結果、通話相手側でユーザが指定したテレビ番組の視聴ができなかった場合には、図12に示した番組情報伝達構成で送出することもできる。
【0442】
また、通話相手が、通常、ユーザと同じ放送地域に所在する人である場合には、ユーザ側で取得できる受信可能な放送波全てのEPG情報を、通話相手側で取得できる受信可能な放送波全てのEPG情報としてそのまま使用可能である。そこで、その携帯電話部300に電話帳機能が備えられている場合には、通話相手の電話番号を電話帳機能に登録する際に、個々の通話相手に応じて、ユーザ自身と同じ放送地域に所在する人である場合は、予め電話帳にその旨の情報を設定しておく。これにより、ユーザから通話相手に指定したテレビ番組の選局情報(番組EPG情報)を送出する場合は、この電話帳の通話相手の放送地域情報を参照し、ユーザ自身と同じ放送地域に所在する人であるならば、まず図11に示した番組情報伝達構成により送出を行い、ユーザ自身と同じ放送地域に所在する人でないならば、最初から図12に示した番組情報伝達構成で送出することもできる。
【0443】
さらに、この場合も、電話帳機能を利用せず、前述したように、最初は図11に示した番組情報伝達構成により送出を行い、この結果、通話相手側でユーザが指定したテレビ番組の視聴ができなかった場合には、図12に示した番組情報伝達構成で送出するようにし、その際に、通話相手毎に対応させて、図12に示した番組情報伝達構成で送出せずに済んだか否かの統計データを蓄積し、この統計データに基づき、通話相手によっては、最初から、図12に示した番組情報伝達構成で送出するようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0444】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図5】本発明の第4の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図6】本発明の第5の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図9】本発明の第7の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第8の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図12】本発明の第9の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図13】本発明の第10の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図14】本発明の第11の実施の形態による番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置の構成図である。
【図15】本発明の第11の実施の形態による番組情報送信局側のテレビ受信機一体型携帯電話装置に対する、番組情報受信局側の携帯電話装置の実施例の構成図である。
【図16】本発明の第11の実施の形態によるテレビ受信機一体型携帯電話装置における番組情報伝達構成を示したフローチャートである。
【図17】テレビ受信機一体型携帯電話装置において、テレビ受信機部バッテリと携帯電話部バッテリとを1つのバッテリによって共用化した場合の変形例の説明図である。
【符号の説明】
【0445】
101〜111 テレビ一体型携帯電話装置
112 携帯電話装置
200 テレビ受信機部
201 チューナ/復調部
202 選局情報取得手段
203 選局情報格納手段
204 選局情報設定手段
205 チューナプリセットデータ取得手段
206 同系列局特定手段
207 番組特定手段
208 チューナプリセットデータ取得手段
211 EPG情報取得手段
212 EPG情報格納手段
213 EPG情報設定手段
215 視聴予約手段
216 番組記録予約手段
217 番組記録手段
228 テレビ受信機部専用バッテリ
231 制御部/信号処理部
232 不揮発性メモ
233 RAM
234 ROM
241 アンテナ
242 テレビ受信機表示部
300 携帯電話部
301 無線送受信回路部
302 選局情報受信手段
303 選局情報送出手段
305 基地局データ受信手段
306 基地局データ格納手段
307 基地局データ送出手段
308 地域コード変換手段
309 通信モード切替え手段
311 EPG情報受信手段
312 EPG情報送出手段
315 端末情報受信手段
316 端末情報送出手段
317 記録番組受信手段
318 記録番組送出手段
319 メール受信手段
320 メール送信手段
321 選局確認手段
322 選局情報抽出手段
323 GPS受信手段
324 位置情報データ格納手段
325 位置情報データ受信手段
326 位置情報データ送出手段
328 携帯電話部専用バッテリ
331 制御部/信号処理部
332 不揮発性メモリ
333 RAM
334 ROM
341 アンテナ
342 携帯電話表示部
343 マイク/スピーカ
344 操作部
350 バッテリ
361 第1のスイッチング回路(SW1回路)
362 第2のスイッチング回路(SW2回路)
363 バッテリレベル低下検出部
700 基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送を受信出力するテレビ受信機部と、通話機能及びデータ通信機能を有する携帯電話部とを備えたテレビ受信機一体型携帯電話装置であって、
前記テレビ受信機部が受信出力するテレビ番組の選局情報を取得する選局情報取得手段と、
現在所在を特定するための所在特定情報を取得する所在特定情報取得手段と、
前記携帯電話部の機能を通話モードとデータ通信モードとで切替える通信モード切替え手段と、
該通信モード切替え手段によって通話モードからデータ通信モードに切替え作動させられた前記携帯電話部を介して、前記選局情報取得手段によって取得された選局情報を通話相手に送出する選局情報送出手段と、
前記所在特定情報取得手段によって取得された所在特定情報を前記携帯電話部を介して通話相手に送出する所在特定情報送出手段とを備え、通話相手に当該テレビ番組に該当するテレビ番組を視聴させるために、前記テレビ受信機部が受信出力するテレビ番組の選局情報、及び現在所在を特定するための所在特定情報を送出することを特徴とするテレビ受信機一体型携帯電話装置。
【請求項2】
テレビ放送を受信出力するテレビ受信機部と、データ通信機能を有する通信部とを備えたテレビ受信機であって、
前記通信部を介して通信相手から送信されてくるテレビ番組の選局情報と当該テレビ番組の放送波と同系列の放送波の選局プリセット情報とを受信する選局情報受信手段と、
前記通信部を介して通信相手から送信されてくる通信相手の現在所在を特定するための 所在特定情報を受信する所在特定情報受信手段と、
該所在特定情報受信手段が受信した所在特定情報に基づき、通信相手が現在所在する放送地域を求め、当該放送地域における現在受信可能な放送波全ての選局プリセット情報を取得する選局プリセット情報取得手段と、
該選局プリセット情報取得手段によって取得された選局プリセット情報に基づき、前記選局情報取得手段によって選局情報を取得されたテレビ番組の放送波と同系列の前記テレビ受信機部で受信可能な放送波の選局プリセット情報を特定する同系列局特定手段と、
前記選局情報受信手段が受信した通信相手から送信されてくるテレビ番組の選局情報及び該同系列局特定手段に特定された選局プリセット情報を前記テレビ受信機部に受信設定する選局情報設定手段とを備え、通信相手によって指定されたテレビ番組を視聴するために、通信相手から送信されてくる通信相手の現在所在を特定するための所在特定情報に基づいて特定された同系列の前記テレビ受信機部で受信可能な放送波の選局プリセット情報、及び通信相手から送信されてくるテレビ番組の選局情報に応じて前記テレビ受信機部の受信設定を行うことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項3】
テレビ放送を受信出力するテレビ受信機部と、通話機能及びデータ通信機能を有する携帯電話部とを備えたテレビ受信機一体型携帯電話装置であって、
前記テレビ受信機部が受信出力するテレビ番組の選局情報を取得する選局情報取得手段と、
現在所在を特定するための所在特定情報を取得する所在特定情報取得手段と、
前記携帯電話部の機能を通話モードとデータ通信モードとで切替える通信モード切替え手段と、
該通信モード切替え手段によって通話モードからデータ通信モードに切替え作動させられた前記携帯電話部を介して、前記選局情報取得手段によって取得された選局情報を通話相手に送出する選局情報送出手段と、
前記所在特定情報取得手段によって取得された所在特定情報を前記携帯電話部を介して通話相手に送出する所在特定情報送出手段と、
前記携帯電話部を介して通話相手から送信されてくるテレビ番組の選局情報と当該テレビ番組の放送波と同系列の放送波の選局プリセット情報とを受信する選局情報受信手段と、
前記携帯電話部を介して通話相手から送信されてくる通話相手の現在所在を特定するための所在特定情報を受信する所在特定情報受信手段と、
該所在特定情報受信手段が受信した所在特定情報に基づき、通話相手が現在所在する放送地域を求め、当該放送地域における現在受信可能な放送波全ての選局プリセット情報を取得する選局プリセット情報取得手段と、
該選局プリセット情報取得手段によって取得された選局プリセット情報に基づき、前記選局情報取得手段によって選局情報を取得されたテレビ番組の放送波と同系列の前記テレビ受信機部で受信可能な放送波の選局プリセット情報を特定する同系列局特定手段と、
前記選局情報受信手段が受信した通話相手から送信されてくるテレビ番組の選局情報及び該同系列局特定手段に特定された選局プリセット情報を前記テレビ受信機部に受信設定する選局情報設定手段とを備え、通話相手に当該テレビ番組に該当するテレビ番組を視聴させるために、前記テレビ受信機部が受信出力するテレビ番組の選局情報、及び現在所在を特定するための所在特定情報を送出する一方、通話相手によって指定されたテレビ番組を視聴するために、通話相手から送信されてくる通話相手の現在所在を特定するための所在特定情報に基づいて特定された同系列の前記テレビ受信機部で受信可能な放送波の選局プリセット情報、及び通話相手から送信されてくるテレビ番組の選局情報に応じて前記テレビ受信機部の受信設定を行うことを特徴とするテレビ受信機一体型携帯電話装置。
【請求項4】
前記所在特定情報は、交信可能な携帯電話基地局から送信される基地局データに基づき変換された、当該携帯電話基地局の所在に対応する放送地域の地域コードであることを特徴とする請求項1又は3記載のテレビ受信機一体型携帯電話装置。
【請求項5】
前記所在特定情報は、交信可能な携帯電話基地局から送信される基地局データに基づき変換された、当該携帯電話基地局の所在に対応する放送地域の地域コードであることを特徴とする請求項2記載のテレビ受信機。
【請求項6】
前記所在特定情報は、測位手段によって測定された位置情報であることを特徴とする請求項1又は3記載のテレビ受信機一体型携帯電話装置。
【請求項7】
前記所在特定情報は、測位手段によって測定された位置情報であることを特徴とする請求項2記載のテレビ受信機。
【請求項8】
前記選局情報設定手段に設定された選局情報に該当するテレビ番組が前記テレビ受信機部で受信できるか否かの確認結果を報知する選局確認結果報知手段を備えていることを特徴とする請求項2記載のテレビ受信機。
【請求項9】
前記選局情報設定手段に設定された選局情報に該当するテレビ番組が前記テレビ受信機部で受信できるか否かの確認結果を報知する選局確認結果報知手段を備えていることを特徴とする請求項3記載のテレビ受信機一体型携帯電話装置。
【請求項10】
相手に送信した選局情報又はEPG情報に該当するテレビ番組を受信できるか否かの相手側選局確認結果を受信して報知する相手側選局確認結果報知手段を備えていることを特徴とする請求項1又は3記載のテレビ受信機一体型携帯電話装置。
【請求項11】
前記通信モード切替え手段によって前記携帯電話部の機能が通話モードからデータ通信モードに切替えられた後に、選局情報又はEPG情報送出のための処理手順を指定する付加情報データを通話相手に送信することを特徴とする請求項1又は3記載のテレビ受信機一体型携帯電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−27723(P2009−27723A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193672(P2008−193672)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【分割の表示】特願2003−319813(P2003−319813)の分割
【原出願日】平成15年9月11日(2003.9.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】