説明

ナビゲーション端末、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、およびプログラム

【課題】電力消費量を低減しながら、必要なときに最低限の経路情報を確認することを可能にする。
【解決手段】出発地から目的地までの最適経路を示す案内経路データをサーバに要求する経路案内要求部213と、サーバから送信された案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部215と、利用者の操作に従って経路案内の出力モードを設定するモード選択部214を備え、出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、通常モードである場合、経路案内要求部213はサーバに地図データを要求し、経路案内出力部215は地図データに基づく経路案内を画面に表示し、省電力表示モードである場合、経路案内要求部213はサーバに対する地図データの要求を禁止し、経路案内出力部215は経路案内として、次の案内ポイントまでの距離・所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、次の案内ポイントの名称を画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション端末、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カーナビゲーションシステムのような専用端末のみならず、携帯電話、携帯情報端末等のGPS機能を搭載した携帯端末を用いたナビゲーションシステムが急激に普及している。ナビゲーションシステムでは、端末の画面に地図情報などの画像情報が表示され、ユーザは、地図上の経路を確認しながら目的地まで進むことができる。
【0003】
しかし、地図情報等の画面への表示処理には電力消費量が多くかかるため、特に携帯端末のように電池から供給される電力を使用する場合には、長時間の利用が難しいという問題があった。
【0004】
特許文献1には、携帯端末の利用者に対してナビゲーションサービスを提供する携帯端末におけるナビゲーション方法であって、携帯端末は、携帯端末で取得した位置情報をナビゲーションサービスを提供するナビゲーションサーバに送信することで、ナビゲーションサーバからナビゲーションに関する情報を受信し、携帯端末がスクリーンセーバーモードの場合には、ナビゲーションに関する情報のうち音声情報を再生し、画像情報の表示又は更新を行わない、携帯端末におけるナビゲーション方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−78565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の方法では、スクリーンセーバーモードの場合、画像情報の表示又は更新を行わず、音声情報を再生しているため、電力消費量を抑えることができる。しかし、音声案内の場合、利用者は音声出力時しか経路情報を確認できないところ、利用者が次の案内ポイントまでの距離や時間を確認したい時と、案内が出力されるタイミングが一致するとは限らないため、必要なときに現在位置から目的地までの経路情報を確認できない場合がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、電力消費量を低減しながら、必要なときに最低限の経路情報を確認することが可能なナビゲーション端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るナビゲーション端末は、ナビゲーションサービスを提供するナビゲーション端末であって、利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部を備え、前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、前記出力モードが前記通常モードである場合には、前記経路案内出力部は、地図データに基づく経路案内を画面に表示し、前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、前記経路案内出力部は、地図データを含まない経路案内を画面に表示する。
【0009】
これにより、端末装置が省電力表示モードの場合には、ナビゲーションサーバから容量の大きい地図データを取得せず、また、画面には最低限の経路情報のみを表示するので、案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバと端末装置の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。これにより、端末装置の電力消費量を抑えることができる。また、次の案内ポイントまでの距離や所要時間が表示されるので、利用者が確認したいときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【0010】
本発明に係るナビゲーション端末は、ナビゲーションサービスを提供するナビゲーション端末であって、利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部を備え、前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、前記出力モードが前記通常モードである場合には、前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、前記経路案内出力部は、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、前記経路案内出力部は、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する。
【0011】
これにより、端末装置が省電力表示モードの場合には、ナビゲーションサーバから容量の大きい地図データを取得せず、また、画面には最低限の経路情報のみを表示するので、案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバと端末装置の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。これにより、端末装置の電力消費量を抑えることができる。また、次の案内ポイントまでの距離や所要時間が表示されるので、利用者が確認したいときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【0012】
また、前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、前記ナビゲーションサーバから前記案内経路データを受信した後は、前記ナビゲーションサーバとの間で通信を行わないことが望ましい。
省電力消費モードでは、地図データをリアルタイムにナビゲーションサーバから取得する必要がないため、完全なオフラインでも経路案内を実現することができるからである。
【0013】
また、前記モード選択部は、前記利用者が、前記ナビゲーション端末の前記画面に表示される所定の図形を指でなぞる操作に従って、前記省電力表示モードから前記通常モードに切り替えることが望ましい。
また、前記モード選択部は、前記利用者が、前記ナビゲーション端末が前記画面に表示する番号を、入力手段を介して入力する操作に従って、前記省電力表示モードから前記通常モードに切り替えるようにしてもよい。
これにより、いったん省電力表示モードに移行すると、利用者が一連の動作を必要とする所定の操作を行わなければ通常モードには戻らないので、利用者が意図しないモードの切り替わりを防ぐことができる。
【0014】
本発明に係るナビゲーションシステムは、ナビゲーションサーバからナビゲーション端末にナビゲーションサービスを提供するナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーション端末は、利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部を備え、前記ナビゲーションサーバは、前記経路探索条件を受信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を探索する経路探索部と、前記最適経路を、前記出発地から前記目的地までの経路上に位置する案内ポイントを繋ぐ座標点列と、各々の案内ポイントの名称と、各々の案内ポイントにおける進行角度情報を含む案内経路データに編集して前記ナビゲーション端末に送信する送信データ編集部と、を備え、前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、前記出力モードが前記通常モードである場合には、前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、前記経路案内出力部は、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、前記経路案内出力部は、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する。
【0015】
これにより、端末装置が省電力表示モードの場合には、ナビゲーションサーバから容量の大きい地図データを取得せず、また、画面には最低限の経路情報のみを表示するので、案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバと端末装置の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。これにより、端末装置の電力消費量を抑えることができる。また、次の案内ポイントまでの距離や所要時間が表示されるので、利用者が確認したいときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【0016】
本発明に係るナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバからナビゲーション端末にナビゲーションサービスを提供するナビゲーション方法であって、前記ナビゲーション端末が、利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定し、前記ナビゲーション端末が、利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求し、前記ナビゲーションサーバが、前記経路探索条件を受信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を探索し、前記ナビゲーションサーバが、前記最適経路を、前記出発地から前記目的地までの経路上に位置する案内ポイントを繋ぐ座標点列と、各々の案内ポイントの名称と、各々の案内ポイントにおける進行角度情報を含む案内経路データに編集して前記ナビゲーション端末に送信し、前記ナビゲーション端末が、前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力し、前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、前記出力モードが前記通常モードである場合には、前記ナビゲーション端末は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、前記ナビゲーション端末は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する。
【0017】
これにより、端末装置が省電力表示モードの場合には、ナビゲーションサーバから容量の大きい地図データを取得せず、また、画面には最低限の経路情報のみを表示するので、案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバと端末装置の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。これにより、端末装置の電力消費量を抑えることができる。また、次の案内ポイントまでの距離や所要時間が表示されるので、利用者が確認したいときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【0018】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部と、して機能させるプログラムであって、前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、前記出力モードが前記通常モードである場合には、前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、前記経路案内出力部は、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、前記経路案内出力部は、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示するものである。
【0019】
これにより、端末装置が省電力表示モードの場合には、ナビゲーションサーバから容量の大きい地図データを取得せず、また、画面には最低限の経路情報のみを表示するので、案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバと端末装置の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。これにより、端末装置の電力消費量を抑えることができる。また、次の案内ポイントまでの距離や所要時間が表示されるので、利用者が確認したいときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、電力消費量を低減しながら、必要なときに最低限の経路情報を確認することが可能なナビゲーション端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態1による、ナビゲーションシステムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態1による、端末装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態1による、ナビゲーションシステムの動作のフローチャート。
【図4】図4(A)は、通常モードによる経路案内画面の例を示す図、図4(B)は、省電力表示モードによる経路案内画面の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるナビゲーションシステム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、ナビゲーションシステム1は、ナビゲーションサーバ10、端末装置(ナビゲーション端末)20を備えており、ナビゲーションサーバ10と端末装置20は、通信ネットワーク50を介して接続されている。
【0023】
ナビゲーションサーバ10は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、各種の情報を格納する外部記憶装置、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバスを備える専用又は汎用のサーバ・コンピュータを適用することができる。なお、ナビゲーションサーバ10は、単一のコンピュータにより構成されるものであっても、通信ネットワーク50上に分散した複数のコンピュータにより構成されるものであってもよい。
【0024】
ナビゲーションサーバ10は、通信部11、記憶部12、経路探索部13、送信データ編集部14を備えている。通信部11、経路探索部13、および送信データ編集部14は、ナビゲーションサーバ10のCPUがROM等に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される機能のモジュールに相当する。記憶部12は、ナビゲーションサーバ10のROMやRAM等のメモリ、外部記憶装置によって実現される。
【0025】
通信部11は、通信ネットワーク50を介して端末装置20と通信することにより、各種情報を送受信するためのインタフェースである。通信部11は、端末装置20から送信される経路探索条件を受け付ける受付手段としても機能する。
【0026】
記憶部12には、ガイダンスデータ、地図データ、道路ネットワークデータ等が記憶されている。ガイダンスデータは、交差点などの分岐ノードにおける右左折等を案内する音声パターンなどのデータを蓄積したデータベースである。
【0027】
地図データは、ベクタ方式やラスタ方式等で構成される地図データである。道路ネットワークデータは、道路の交差点、屈曲点、端点などをノードとし、各ノード間を結ぶ経路をリンクとし、ノードデータ(ノードの緯度及び経度)と、リンクデータ(リンク番号)と、全てのリンクのコスト情報(距離や所要時間)に関するリンクコストデータとを含むデータベースとして構成される。
【0028】
経路探索部13は、端末装置20から送信された経路探索条件に従い、道路ネットワークデータ等の探索用ネットワークデータを参照して、出発地から目的地までの最適経路を探索する機能を備える。このとき、出発地のノードから目的地のノードに至るリンクを順次探索し、リンクのコスト情報が最小となるリンクをたどって案内経路とすることによって、最適経路を探索することができる。このような経路探索の手法としてはラベル確定法やダイクストラ法などの周知の手法を利用することができる。「最適な」経路とは、出発地から目的地までのコスト情報が最小であることをいう。また、距離、料金、所要時間、その他のパラメータ、及び各種パラメータを任意に組み合わせたもの等、目的に応じてリンクのコスト情報を設定可能である。
【0029】
送信データ編集部14は、探索の結果得られた最適経路を、端末装置20に送信するための案内経路データに編集する機能を備える。また、編集した案内経路データを通信部11を介して端末装置20に送信する機能を備える。
【0030】
図2は、端末装置20の構成を示すブロック図である。端末装置20は、携帯電話機、携帯情報端末、携帯型ナビゲーション装置、ノートパソコン、その他の携帯可能な端末装置である。なお、端末装置20は、カーナビゲーションシステムのような専用端末でもよい。
【0031】
端末装置20は、制御装置21、入力装置22、表示装置23を備える。制御装置21は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、各種の情報を格納する外部記憶装置、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバスを備えている。制御装置21は、通信部211、GPS処理部212、経路案内要求部213、モード選択部214、経路案内出力部215を備える。通信部211、GPS処理部212、経路案内要求部213、モード選択部214、経路案内出力部215は、CPUがROM等に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される機能のモジュールに相当する。
【0032】
通信部211は、通信ネットワーク50を介してナビゲーションサーバ10と通信するためのインタフェースである。
【0033】
GPS処理部212は、現在位置を検出する位置検出手段としての機能を備える。GPS処理部23は、GPS受信機によりGPS衛星信号を受信し、端末装置20の現在位置(緯度及び経度)を測位する。また、ジャイロセンサ、地磁気センサなどを備えることにより自律航法によって端末装置20の現在位置を測位することもできる。これにより、GPS受信機がGPS衛星信号から測位できない場合にも現在位置を測位することができる。
【0034】
経路案内要求部213は、利用者により入力された経路探索条件を、ナビゲーションサーバ10に送信するデータに編集し、通信部211を介してナビゲーションサーバ10に送信する機能を備える。
【0035】
モード選択部214は、利用者が入力装置22を介して入力した指定に基づき、経路案内の出力モードを設定する機能を有する。出力モードには、通常モードと省電力表示モードがある。
【0036】
経路案内出力部215は、ナビゲーションサーバ10から受信した案内経路データに基づいて、経路案内を出力する。
【0037】
入力装置22は、ユーザによる操作及び入力のためのものであり、数字キーやアルファベットキー、その他の機能キー、選択キー、スクロールキーなどを操作して種々の入力操作を行うキーボードや、出力手段である表示装置23に表示されるメニュー画面から所望のメニューを選択するタッチパネルとすることができる。
【0038】
表示装置23には、メニュー画面や探索された案内経路などが表示される。利用者がナビゲーションサーバ10に経路探索を依頼する場合、入力装置22を操作し、サービスメニュー画面や所定の入力画面を表示装置23に表示して、出発地や目的地などの経路探索条件を入力する。出発地として現在位置を選択すると、GPS処理部212が測位した現在位置が出発地として使用される。
【0039】
通信ネットワーク50は、ナビゲーションサーバ10と端末装置20との間で情報を送受信するための通信回線である。例えば、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0040】
次に、ナビゲーションシステム1の動作について説明する。
図3は、端末装置20の動作のフローチャートである。なお、後述の各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0041】
まず、経路案内要求部213は、設定されている出力モードが通常モードであるか、省電力表示モードであるかを判定し、通常モードである場合にはステップS2へ、省電力表示モードである場合にはステップS9へ移行する(ステップS1)。
【0042】
出力モードは、モード選択部214によって利用者が入力装置22を介して入力した指定に基づき設定されている。通常モードは、地図を用いた画像による経路案内と音声による経路案内を出力するモードである。一方、省電力表示モードは、簡易な画像による経路案内と音声による経路案内を出力するモードである。なお、音声による経路案内は出力されなくてもよい。省電力表示モードでの簡易な画像表示については後述する。
【0043】
通常モードのステップS2では、経路案内要求部213は、利用者により入力された経路探索条件を、通信部211を介してナビゲーションサーバ10に送信する。
【0044】
ナビゲーションサーバ10に送信される経路探索条件には、出発地と目的地の情報が含まれる。出発地と目的地は、利用者が入力装置22を介して入力することができる。また、出発地として現在位置が選択された場合には、GPS処理部212が測位した現在位置が出発地とされる。
【0045】
ナビゲーションサーバ10は、端末装置20から経路探索条件を受信すると、経路探索部13において出発地から目的地までの最適経路を探索する。
さらに、送信データ編集部14において、探索の結果得られた最適経路を端末装置20に送信するための案内経路データに編集する。
【0046】
案内経路データには、出発地から目的地までの経路上にある交差点などの分岐等(案内ポイント)の属性情報が含まれる。属性情報には、案内ポイントの座標(緯度、経度情報)、次の案内ポイントまで(または前の案内ポイントから)の経路の座標点列、道路種別、案内ポイントの名称、名称のよみがな、案内ポイントにおける進行角度情報、案内ポイントにおける案内用画像、案内ポイントの種別(交差点、料金所等)等が含まれる。案内ポイントにおける案内用画像は、例えば、実際の道路上に掲示されている方面看板の画像や、交差点の拡大図、道路のレーン画像、交差点付近の静止画等である。
【0047】
送信データ編集部14は、編集した案内経路データを、通信部11を介して端末装置20に送信する。
【0048】
ステップS3では、端末装置20は、ナビゲーションサーバ10から通信部211を介して案内経路データを受信し、案内経路データを端末装置20の記憶装置に記憶する。
【0049】
次に、ステップS4では、経路案内要求部213は、通信部211を介してナビゲーションサーバ10に地図データ要求を送信する。
【0050】
ナビゲーションサーバ10は、端末装置20から地図データ要求を受信し、通信部11を介して端末装置20に地図データを送信する。
【0051】
ステップS5では、端末装置20は、ナビゲーションサーバ10から通信部211を介して地図データを受信し、地図データを端末装置20の記憶装置に記憶する。
【0052】
端末装置20の経路案内出力部215は、ステップS6で、表示装置23に地図画像を含む経路案内画面を表示する。
ステップS7では、端末装置20は、目的地に到着しているか否かを判定し、到着していれば(YES)、処理を終了する。一方、目的地に到着していない場合には、ステップS8に進む。
【0053】
ステップS8では、モード選択部214が、通常モードから省電力表示モードに切り替える操作が行われたか否かを判断する。操作が行われたと判断された場合(YES)には、ステップS16へ移行する。一方、操作が行われていない場合には、ステップS9へ移行する。通常モードから省電力表示モードに切り替える操作は、タッチパネルやキーを介した簡単な操作であってもよい。また、後述する省電力表示モードから通常モードへの切り替え操作のような、一連の動作を有する複雑な操作であってもよい。
【0054】
ステップS9では、GPS処理部212が、端末装置20の現在位置を取得し、更新する。
【0055】
ステップS10では、端末装置20は、経路案内画面に表示する地図データの取得が必要か否か判断する。目的地までの地図データは一括で取得せず、端末装置20は目的地へ到着するまでの間、通信ネットワーク50を介してナビゲーションサーバ10から現在位置付近の地図データを取得する必要がある。
【0056】
ステップS10で地図データの取得が必要と判断された場合(YES)には、ステップS4に移行する。また、地図データの取得が不要の場合(NO)には、ステップS6へ移行する。
【0057】
一方、省電力表示モードのステップS11では、経路案内要求部213は、利用者により入力された経路探索条件を、通信部211を介してナビゲーションサーバ10に送信する。
【0058】
ステップS12では、端末装置20は、ナビゲーションサーバ10から通信部211を介して案内経路データを受信し、案内経路データを端末装置20の記憶装置に記憶する。案内経路データは、ステップS3で受信するものと同様のものである。
【0059】
ステップS13では、端末装置20の経路案内出力部215は、表示装置23に地図画像を含まない簡易な経路案内画面を表示する。
【0060】
ステップS14では、端末装置20は、目的地に到着しているか否かを判定し、到着していれば(YES)処理を終了する。一方、目的地に到着していない場合には、ステップS15に進む。
【0061】
ステップS15では、モード選択部214が、省電力表示モードから通常モードに切り替える操作が行われたか否かを判断する。操作が行われたと判断された場合(YES)には、ステップS9へ移行する。一方、操作が行われていない場合には、ステップS16へ移行する。なお、省電力表示モードから通常モードに切り替える操作については後述する。
【0062】
ステップS16では、GPS処理部212が、端末装置20の現在位置を取得し、更新する。なお、GPS処理部212による端末装置20の現在位置の更新処理を行う間隔は、省電力表示モードのほうが通常モードよりも長く設定することもできる。これにより、省電力表示モードでは現在位置の更新処理の回数が通常モードよりも少なくなるので、電力消費量を削減することができる。
【0063】
図4(A)は、通常モードによる経路案内画面の例を示す図、図4(B)は、省電力表示モードによる経路案内画面の例を示す図である。図4(B)に示すように省電力表示モードでは、地図データを含まない経路案内が表示される。具体的には、次の案内ポイント(ここでは西新橋一丁目交差点)までの距離および所要時間と、ルート情報(ここでは矢印で示された交差点で曲がる方向)、および案内ポイントの名称のみの簡易な画像表示となっている。
【0064】
次の案内ポイントまでの距離は、案内経路データに含まれる次の案内ポイントまでの座標点列に基づいて取得され、その距離を所定の速度で割ることにより所要時間が得られる。なお、案内ポイント間の距離や所要時間の情報が予め案内経路データに含まれていてもよい。
【0065】
ルート情報は、案内経路データに含まれる案内ポイントにおける進行角度に基づいて、進行方向を示す矢印等の画像が表示される。なお、矢印の代わりに、案内経路データに含まれる案内ポイントにおける案内用画像を表示してもよい。
【0066】
図4(A)に示すような通常モードによる案内画面は、進行に従って地図画像がリアルタイムに更新される。このため、端末装置20は、常に表示装置23に地図を表示するための描画処理を行う必要がある。また、一般に目的地までの地図データは一括で取得しないので、端末装置20は目的地へ到着するまでの間、通信ネットワーク50を介してナビゲーションサーバ10から地図データを取得する必要がある。
【0067】
一方、省電力表示モードでは、地図画像を表示しないので、地図の描画処理やオンラインでの地図データ取得を行う必要がない。また、次の案内ポイントまでは、距離と所要時間の表示のみが更新される。この更新はリアルタイムに行うのではなく所定の時間間隔(3秒おきなど)で行われる。
【0068】
このように、省電力表示モードでは、通常モードよりも端末装置20の案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバ10と端末装置20の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。このため、端末装置20の電力消費量を抑えることができる。また、案内ポイントは主に交差点や料金所などのポイントであるため、単に道に沿って直進している間の不要なルート情報を省くことができる。これにより、利用者は次に進行方向を変えるポイントまでの時間が把握でき、落ち着いて運転等を行うことができる。なお、省電力表示モードにおいても、複雑な交差点付近の地図など、必要な場合にはオンラインで地図データを取得するようにしてもよい。この場合にも、通常モードと比較すると、ナビゲーションサーバ10との間で通信される情報量は大幅に少なくて済むので、電力消費量を抑えることができる。
【0069】
なお、音声案内については、端末装置20に内蔵されている基本音声(「XXで右に曲がります。」等)に案内ポイントの名称を組み合わせることにより実現できる。案内ポイントの名称の音声データはナビゲーションサーバ10から取得してもよいが、案内経路データに含まれる名称のよみがなを用いて端末装置20で生成すれば、ナビゲーションサーバ10との通信を行う必要がない。
【0070】
さらに、本実施形態によれば、省電力表示モードにおいても、画面に最低限の経路情報(次の案内ポイントまでの距離および所要時間、ルート情報(進行方向)、案内ポイントの名称)が表示されるので、音声案内は出力しなくてもよい。また、音声案内の場合、利用者が次の案内ポイントまでの距離や時間を確認したい時と、案内が出力されるタイミングが一致するとは限らないが、本実施形態では、次の案内ポイントまでの距離や所要時間は随時更新されるので、必要なときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【0071】
次に、端末装置20における出力モードの設定方法について説明する。
出力モードは、利用者が入力装置22を操作することにより設定される。例えば、通常モードで稼動中に利用者がキーボードやタッチパネルを用いて所定の操作を行うと、モード選択部214が出力モードを通常モードから省電力表示モードに移行する。
【0072】
いったん省電力表示モードに移行すると、所定の操作を行わなければ通常モードには戻らない。所定の操作は、例えば、表示装置23に表示される所定の図形を指でなぞるなど、一連の動作を必要とするものである。具体的には、星型などの図形をなぞる動作や、表示装置23表示されたスライドボタン(図4(B)のS)の画像を指でなぞって移動させるような動作であってもよい。このように、所定の操作は単に画面に触れる、特定のキーを押下する、のような簡単な操作ではない。このため、端末装置20を鞄やポケットに入れておいても、誤ってモードが切り替わってしまうことを防ぐことができる。
【0073】
また、所定の図形を指でなぞるような操作の他、端末装置20がランダムに生成した、または予め定めた番号を表示装置23に表示し、表示された番号を利用者がキーボードにより打ち込むなどの操作でもよい。
【0074】
以上のように、本実施形態によれば、端末装置20が省電力表示モードの場合には、ナビゲーションサーバ10から容量の大きい地図データを取得せず、また、画面には最低限の経路情報のみを表示するので、案内画面表示にかかる処理負荷、およびナビゲーションサーバ10と端末装置20の間で通信される情報量を大幅に少なくすることができる。これにより、端末装置20の電力消費量を抑えることができる。
【0075】
また、省電力表示モードにおいても、画面に最低限の経路情報が表示されるので、音声案内がなくてもよい。さらに、次の案内ポイントまでの距離や所要時間は随時更新されるので、必要なときにいつでも現在位置から目的地までの経路情報を確認することができる。
【0076】
また、いったん省電力表示モードに移行すると、利用者が一連の動作を必要とする所定の操作を行わなければ通常モードには戻らないようにしたので、利用者が意図しないモードの切り替わりを防ぐことができる。
【0077】
また、省電力表示モードでは、地図データをリアルタイムにナビゲーションサーバ10から取得する必要がないため、通信ができない場所でも完全なオフラインで経路案内を実現することができる。
【0078】
なお、省電力表示モードにおいては、表示する案内ポイントを限定するようにしてもよい。例えば、進行方向を変えずにそのまま直進する交差点は飛ばして次の案内ポイントまでの距離と時間を表示するようにすれば、利用者は次に進行方向を変えるポイントまでの時間を把握でき、落ち着いて運転等を行うことができる。
【0079】
また、省電力表示モードにおいて表示する情報は、上記の実施形態で示したものに限られず、例えば走行中の道路名を表示するようにしてもよい。また、省電力表示モードにおいて表示する情報は、利用者が端末装置20の操作によりカスタマイズできるようにしてもよい。
また、省電力表示モードでは、表示装置23のバックライトを消灯するようにしてもよい。省電力表示モードの表示画面は白黒のモノトーン表示でもよく、コントラストがはっきりしているためバックライトが点灯していなくても視認可能である。バックライトを消灯することによりさらに電力消費量を抑えることができる。
【0080】
さらに、省電力表示モードにおいても通常モードと同じように、地図データをナビゲーションサーバ10から取得しつつ、経路案内を表示する際には最低限の経路情報のみを表示するようにしてもよい。この場合でも、案内画面表示にかかる処理負荷が大幅に削減されるので、端末装置20の電力消費量を抑えることができる。
あるいは、端末装置20内に予め地図データを保持している端末装置20の場合も、省電力表示モードでは最低限の経路情報のみを表示するようにすることにより、端末装置20の電力消費量を抑えることができる。
【0081】
本発明は、端末装置20の電力消費量を大幅に抑えることができるので、特に携帯端末のように電池から供給される電力を使用する場合にも、長時間の利用が可能である。
【0082】
また、本発明は、常に地図を視認しながら移動できない歩行者や、自転車、バイクの利用者が、たまに端末の画面を確認しながら移動する場合にも適している。さらに、この場合、いったん省電力表示モードに移行すると、利用者が一連の動作を必要とする所定の操作を行わなければ通常モードには戻らないようにしたので、端末装置20を鞄やポケットに入れておいても誤動作によりモードが切り替わるのを防止でき、利用者が確認のために端末装置20を取り出したら画面が変わっていたというような使いにくさがないという利点がある。
【符号の説明】
【0083】
1 ナビゲーションシステム、10 ナビゲーションサーバ、11 通信部、12 記憶部、13 経路探索部、14 送信データ編集部、20 端末装置、21 制御装置、22 入力装置、23 表示装置、211 通信部、212 GPS処理部、213 経路案内要求部、214 モード選択部、215 経路案内出力部、50 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーションサービスを提供するナビゲーション端末であって、
利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、
前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、
利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部を備え、
前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、
前記出力モードが前記通常モードである場合には、
前記経路案内出力部は、地図データに基づく経路案内を画面に表示し、
前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、
前記経路案内出力部は、地図データを含まない経路案内を画面に表示する、ナビゲーション端末。
【請求項2】
ナビゲーションサービスを提供するナビゲーション端末であって、
利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、
前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、
利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部を備え、
前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、
前記出力モードが前記通常モードである場合には、
前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、
前記経路案内出力部は、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、
前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、
前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、
前記経路案内出力部は、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する、ナビゲーション端末。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション端末であって、
前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、
前記通常モードに切り替わるまでは、前記ナビゲーションサーバから前記案内経路データを受信した後は、前記ナビゲーションサーバとの間で通信を行わない、ナビゲーション端末。
【請求項4】
請求項1または2に記載のナビゲーション端末であって、
前記モード選択部は、前記利用者が、前記ナビゲーション端末の前記画面に表示される所定の図形を指でなぞる操作に従って、前記省電力表示モードから前記通常モードに切り替える、ナビゲーションシステム。
【請求項5】
請求項1または2に記載のナビゲーション端末であって、
前記モード選択部は、前記利用者が、前記ナビゲーション端末が前記画面に表示する番号を、入力手段を介して入力する操作に従って、前記省電力表示モードから前記通常モードに切り替える、ナビゲーションシステム。
【請求項6】
ナビゲーションサーバからナビゲーション端末にナビゲーションサービスを提供するナビゲーションシステムであって、
前記ナビゲーション端末は、
利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、
前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、
利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部を備え、
前記ナビゲーションサーバは、
前記経路探索条件を受信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を探索する経路探索部と、
前記最適経路を、前記出発地から前記目的地までの経路上に位置する案内ポイントを繋ぐ座標点列と、各々の案内ポイントの名称と、各々の案内ポイントにおける進行角度情報を含む案内経路データに編集して前記ナビゲーション端末に送信する送信データ編集部と、を備え、
前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、
前記出力モードが前記通常モードである場合には、
前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、
前記経路案内出力部は、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、
前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、
前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、
前記経路案内出力部は、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する、ナビゲーションシステム。
【請求項7】
ナビゲーションサーバからナビゲーション端末にナビゲーションサービスを提供するナビゲーション方法であって、
前記ナビゲーション端末が、利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定し、
前記ナビゲーション端末が、利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求し、
前記ナビゲーションサーバが、前記経路探索条件を受信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を探索し、
前記ナビゲーションサーバが、前記最適経路を、前記出発地から前記目的地までの経路上に位置する案内ポイントを繋ぐ座標点列と、各々の案内ポイントの名称と、各々の案内ポイントにおける進行角度情報を含む案内経路データに編集して前記ナビゲーション端末に送信し、
前記ナビゲーション端末が、前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力し、
前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、
前記出力モードが前記通常モードである場合には、
前記ナビゲーション端末は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、
前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、
前記ナビゲーション端末は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する、ナビゲーション方法。
【請求項8】
コンピュータを、
利用者により入力された、出発地と目的地の情報を含む経路探索条件をナビゲーションサーバに送信し、前記出発地から前記目的地までの最適経路を示す案内経路データを要求する経路案内要求部と、
前記ナビゲーションサーバから送信された前記案内経路データに基づいて経路案内を出力する経路案内出力部と、
利用者の操作に従って前記経路案内の出力モードを設定するモード選択部と、して機能させるプログラムであって、
前記出力モードには通常モードと省電力表示モードが含まれ、
前記出力モードが前記通常モードである場合には、
前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに地図データを要求し、
前記経路案内出力部は、前記地図データに基づく経路案内を画面に表示し、
前記出力モードが前記省電力表示モードである場合には、
前記経路案内要求部は、前記ナビゲーションサービス時に、前記ナビゲーションサーバに対する前記地図データの要求を禁止し、
前記経路案内出力部は、前記経路案内として、次の案内ポイントまでの距離および所要時間と、次の案内ポイントにおける進行方向、および次の案内ポイントの名称を画面に表示する、プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−52932(P2012−52932A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196242(P2010−196242)
【出願日】平成22年9月1日(2010.9.1)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】