説明

ナビゲーション装置、および交通情報取得方法

【課題】 交通情報取得の必要性や有効性を判定すること。
【解決手段】 交通情報取得判定部105aは、通信装置108、または交通情報配信サーバ200を介して交通情報を取得するに当たって、交通情報データ記憶部105bに記憶された交通情報データに基づいて交通情報の取得の必要性、および/または有効性を判定する。そして、出力制御部105cは、判定した交通情報の取得の必要性、および/または有効性をモニタ106に出力して使用者に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載して用いることができるナビゲーション装置、およびナビゲーション装置における交通情報取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
次のようなナビゲーション装置が特許文献1によって知られている。このナビゲーション装置では、使用者から交通情報の取得が要求された場合に、VICSセンターと通信して交通情報を取得してモニタに表示した地図上に出力する。
【0003】
【特許文献1】特開2002−228461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のナビゲーション装置においては、前回VICSセンターから交通情報を取得した時刻をモニタ上に表示していただけであったため、使用者は最新の交通情報を取得する必要があるか否かをモニタ上に表示された前回の取得時刻に基づいて判断する必要があり、使用者が最新の交通情報を取得する必要があるか否かを的確に判断することが困難であるという問題が生じていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、交通情報を取得するに当たって、交通情報の取得の必要性、および交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を判定し、判定した交通情報の取得の必要性、および交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を使用者に通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、交通情報を取得するに当たって、交通情報の取得の必要性や有効性を判定し、その判定結果を使用者に通知するようにした。これによって、使用者は最新の交通情報を取得する必要があるか否かを容易に判断することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本実施の形態におけるナビゲーション装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、車両に搭載され、自車両の車速を検出する車速センサ101と、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信して自車両の現在位置を検出するGPSユニット102と、渋滞情報を含むVICS情報を受信するVICS情報受信装置103と、複数のスケール(縮尺率)の地図データが格納された地図ディスク104aを読み取るディスク読取装置104と、CPUやメモリ、およびその他周辺回路で構成され、後述する種々の処理を実行する制御装置105と、地図ディスク104aから読み込んだ自車両周辺の地図を表示し、さらに通信装置103を介して取得した交通情報を地図上に表示するモニタ106と、運転者に対するガイダンス音声や経路誘導音声を出力するスピーカー107と、交通情報配信サーバ200と直接通信して、交通情報配信サーバ200から交通情報を含むVICS情報を取得する通信装置108とを備えている。
【0008】
VICS情報受信装置103は、FM多重放送を介してVICS情報を取得するFMユニット103aと、光ビーコンを介してVICS情報を取得する光ビーコンユニット103bと、電波ビーコンを介してVICS情報を取得する電波ビーコンユニット103cを備えている。
【0009】
モニタ106は、使用者がモニタ表面を押圧することによって操作可能なタッチパネル106aを有しており、使用者はこのタッチパネル106aを使用して、ナビゲーション装置100を操作し、目的地を設定したり、交通情報配信サーバ200からの交通情報の取得を指示したりすることができる。なお、本実施の形態においては、使用者は、地図上の任意の地域、例えば現在モニタに表示している範囲の地域や自車両の現在位置から設定した目的地までの経路を含む地域などの各地域ごとに交通情報のオンデマンドでの取得を指示できる。すなわち、地図上の任意の地域ごとに交通情報のオンデマンド取得を要求できる。
【0010】
ここで、地図上における地域とは、地図上を所定の間隔で格子状に区切った場合の各格子状の領域を一つの地域とし、この各格子状の領域、すなわち各地域ごとに一意の地域IDを付与することによって、地図上における各地域を識別する。
【0011】
制御装置105は、後述する処理によって、交通情報のオンデマンド取得の必要性、および有効性を判定する交通情報取得判定部105aと、交通情報取得判定部105aが判定を行うために使用する後述する各種データを記憶する交通情報データ記憶部105bと、交通情報取得判定部105aによる判定結果を、モニタ106およびスピーカー107を介して出力するにあたって、その出力を制御する出力制御部105cとを有している。
【0012】
図2は、交通情報データ記憶部105bに記憶される交通情報データのデータ構造の具体例を示す図であり、図2(a)は、交通情報データ記憶部105bに記憶される交通情報取得時刻データの具体例を示す図である。この交通情報取得時刻データは、交通情報の取得状況を示すデータであり、VICS受信装置103の各ユニット103a〜103cを介して受信した各地域の交通情報の取得時刻、および通信装置108を介して交通情報配信サーバ200から取得した各地域の交通情報の取得時刻を、取得した方法(取得方法)と対応付けて記憶したものである。すなわち交通情報取得時刻データとして、各地域ごとに、VICS情報を取得方法と直近の取得時刻との組が記憶されている。
【0013】
この図2(a)に示す例では、地域ID2aごとに、交通情報を取得方法2bと、各取得方法による直近の取得時刻2cとが対応付けて記憶されている。なお、本実施の形態では、光ビーコンユニット103bで取得したVICS情報、および電波ビーコンユニット103cで取得したVICS情報の取得方法2bを、まとめて「ビーコン」として扱うものとする。
【0014】
例えば、地域IDが5438−23の地域の交通情報は、VICS受信装置103のFMユニット103aを介して9:45に取得されており、さらに光ビーコンユニット103bまたは電波ビーコンユニット103cを介して10:00に取得されている。また、この地域に対しては、使用者からの取得指示に基づいた交通情報配信サーバ200からのオンデマンド取得はまだされていないことを示している。
【0015】
出力制御部105cは、この交通情報取得時刻データに基づいて、交通情報の最新の取得時刻をモニタ106上に表示する。すなわち、交通情報データに記憶されている、各取得方法による直近の取得時刻の中から、最も現在時刻に近い取得時間を抽出し、抽出した時刻を最新の取得時間と判定してモニタ106上に表示する。例えば、図3(a)に示すように、最新のVICS情報が10:00に受信したものであることを示すアイコン3aをモニタ106上に表示する。これによって、使用者は、現在ナビゲーション装置100が有している交通情報の最新の取得時刻を知ることができる。
【0016】
図2(b)は、交通情報データ記憶部105bに記憶される交通情報量データの具体例を示す図である。この交通情報量データは、交通情報に関する統計データであり、過去の統計値に基づいて算出された、時間帯ごとの各地域における交通情報の情報量(データ量)、および情報量の変動量を記憶したものである。例えば、一日を30分単位の時間帯に区切り、それぞれの時間帯ごとに各地域における交通情報の情報量、およびその変動量を数値化し、これらを対応付けて記憶する。
【0017】
なお、本実施の形態において、交通情報の情報量は、例えば1つの地域内に多くの道路が存在する場合には、その地域は提供される交通情報が多くなることから、交通情報の情報量は多くなる。また、1つの地域内で、例えば同じ時間帯内に交通量が大きく変化する場合には、その地域の交通情報の変化量は大きくなる。
【0018】
この図2(b)に示す例では、時間帯2dごとに地域ID2aと各地域における情報量2eとその変動量2fとが対応付けて記憶されている。例えば、時間帯が10:00のとき、すなわち10:00〜10:30のときには、地域IDが5438−23の地域の情報量は60であり、その変動量は30であることを示している。
【0019】
図2(c)は、交通情報取得判定部105aが交通情報のオンデマンド取得が必要か否かを判定するために使用する各種閾値を記憶した閾値データである。この閾値データは、時間間隔閾値2g、情報量閾値2h、および変動量閾値2iの3種類の閾値を含んでおり、それぞれ上閾値と下閾値(<上閾値)の2つの閾値が設定されている。なお、この閾値データは、あらかじめ設定した閾値をそのまま使用する固定閾値としてもよく、あるいは使用者によって任意に設定値を変更できる可変閾値としてもよい。
【0020】
時間間隔閾値2gは、後述するように、交通情報取得判定部105aが交通情報取得時刻データに記憶されている交通情報の最新の取得時刻からの経過時間に基づいて、交通情報のオンデマンド取得の必要性、および有効性を判定するときに使用する閾値である。情報量閾値2hは、交通情報取得判定部105aが交通情報量データに記憶されている交通情報の情報量に基づいて、交通情報のオンデマンド取得の必要性、および有効性を判定するときに使用する閾値である。また、変動量閾値2iは、交通情報取得判定部105aが交通情報量データに記憶されている交通情報の情報量の変動量に基づいて、交通情報のオンデマンド取得の必要性、および有効性を判定するときに使用する閾値である。
【0021】
交通情報取得判定部105aは、この図2に示した各種交通情報データに基づいて、次のように交通情報のオンデマンド取得の必要性、および有効性を判定する。なお、本実施の形態では、時間間隔閾値2gに基づいた判定、情報量閾値2hに基づいた判定、および変動量閾値2iに基づいた判定のそれぞれの処理が独立して実行されるものとし、以下、それぞれの閾値に基づいた処理ごとに説明する。
【0022】
(A)時間間隔閾値2gに基づいた判定処理
まず、時間間隔閾値2gに基づいて交通情報のオンデマンド取得の必要性、および有効性を判定する処理について説明する。この場合、使用者によって任意の地域における交通情報のオンデマンド取得が要求された場合には、交通情報データ記憶部105b内の交通情報取得時刻データを参照して、該当する地域の交通情報が既に取得済みであるか否かを判断する。そして、該当する地域の交通情報が未取得である場合には、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定する。
【0023】
これに対して、該当する地域の交通情報が既に取得済みである場合には、まず、交通情報取得時刻データを参照して、該当する地域の最新の交通情報の取得時刻からの現在までの経過時間を算出する。そして、算出した経過時間と、時間間隔閾値2gの下閾値とを比較して、経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値以上であるか否かを判断する。
【0024】
その結果、最新の取得時刻からの経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値以上であると判断した場合には、最後に交通情報を取得してから相当時間が経過していることから、取得済みの交通情報は古い情報となっている可能性が高いと考えられるため、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定する。
【0025】
一方、最新の取得時刻からの経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値未満の場合には、最後に交通情報を取得してからあまり時間が経過していないことから、交通情報が変化している可能性は低いと考えられるため、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定する。
【0026】
交通情報取得判定部105aは、さらに、使用者からのオンデマンド取得が要求されていない場合には、一定の時間間隔で交通情報取得時刻データを参照して、すでに交通情報を取得済みの各地域における最新の交通情報の取得時刻からの現在までの経過時間を算出する。そして、算出した経過時間と、時間間隔閾値2gの上閾値とを比較して、経過時間が時間間隔閾値2gの上閾値以上であるか否かを判断する。
【0027】
その結果、最新の取得時刻からの経過時間が時間間隔閾値2gの上閾値以上であると判断した場合には、最後に交通情報を取得してから相当時間が経過していることから、取得済みの交通情報は古い情報となっている可能性が高いと考えられるため、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定する。また、使用者からのオンデマンド取得が要求されていない場合であって、いずれの取得方法によっても交通情報が取得されていないとき、すなわちVICS情報を未取得のときにも、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定する。
【0028】
(B)情報量閾値2hに基づいた判定処理
情報量閾値2hに基づいた判定処理では次のように処理する。すなわち、使用者によって任意の地域における交通情報のオンデマンド取得が要求された場合には、交通情報データ記憶部105b内の交通情報量データを参照して、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量2eが、情報量閾値2hの下閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量2eが情報量閾値2hの下閾値以上あると判断した場合には、当該地域の交通情報はその情報量が多いことから、交通情報が頻繁に更新される可能性が高いと考えられるため、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定する。
【0029】
一方、該当する地域の交通情報の情報量2eが情報量閾値2hの下閾値未満あると判断した場合には、当該地域の交通情報はその情報量が少ないことから、交通情報が変化している可能性は低いと考えられるため、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定する。
【0030】
また、使用者からのオンデマンド取得が要求されていない場合には、一定の時間間隔で交通情報量データを参照して、現在時刻が含まれる時間帯における交通情報を取得済みの各地域の交通情報の情報量2eが、情報量閾値2hの上閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量2eが情報量閾値2hの上閾値以上あると判断した場合には、当該地域の交通情報はその情報量が多いことから、交通情報が頻繁に更新される可能性が高いと考えられるため、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定する。
【0031】
(C)変動量閾値2iに基づいた判定処理
変動量閾値2iに基づいた判定処理では次のように処理する。すなわち、使用者によって任意の地域における交通情報のオンデマンド取得が要求された場合には、交通情報データ記憶部105b内の交通情報量データを参照して、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが、変動量閾値2iの下閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが変動量閾値2iの下閾値以上あると判断した場合には、当該地域の交通情報の情報量の変動量が多いことから、交通情報が変化している可能性が高いと考えられるため、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定する。
【0032】
一方、該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが変動量閾値2iの下閾値未満あると判断した場合には、当該地域の交通情報の情報量は変動が少ないことから、交通情報が変化している可能性は低いと考えられるため、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定する。
【0033】
また、使用者からのオンデマンド取得が要求されていない場合には、一定の時間間隔で交通情報量データを参照して、現在時刻が含まれる時間帯における交通情報を取得済みの各地域の交通情報の情報量の変動量2fが、変動量閾値2iの上閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが変動量閾値2iの上閾値以上あると判断した場合には、当該地域の交通情報の情報量の変動量が多いことから、交通情報が変化している可能性が高いと考えられるため、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定する。
【0034】
上述した(A)〜(C)の各処理の結果、交通情報取得判定部105aによって、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定された場合には、制御装置105は、通信装置108を制御して交通情報配信サーバ200と通信して、交通情報の取得が必要であると判定された地域の最新の交通情報を取得する。同時に交通情報取得時刻データの当該地域のオンデマンド取得時刻2cを現在時刻で更新する。
【0035】
これに対して、交通情報取得判定部105aによって、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定された場合には、出力制御部105cは、モニタ106、およびスピーカー107を介して、使用者に対して最新の交通情報を取得する必要性が低いことを通知するメッセージを出力し、さらに使用者に対してそれでもなおオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するためのメッセージを出力する。
【0036】
また、同時に、図3(a)に示した最新の取得時刻の表示を図3(b)に示すように変更する。すなわち、各取得方法による直近のVICS情報の取得時刻の内訳を示すアイコン3bをモニタ106上に表示する。これによって、使用者は、各ユニットによって交通情報がいつ取得されたかを把握することができ、オンデマンドで交通情報を取得する必要があるか否かを判断するに当たっての参考とすることができる。
【0037】
例えば、図4(a)に示すように、モニタ106上にアイコン3bを表示する。そして、オンデマンドで交通情報を取得する必要性が低い旨を通知するメッセージ、およびそれでもオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するメッセージを表示したダイアログ4aをモニタ106上に出力する。同時に、スピーカー107を介して、ダイアログ4aに表示した内容を音声4bで出力する。
【0038】
その結果、使用者がタッチパネル106aを使用して、モニタ106上の「はい」を押圧した場合には、制御装置105は、使用者の要求にしたがって通信装置108を制御して交通情報配信サーバ200と通信し、該当する地域の最新の交通情報を取得する。同時に交通情報取得時刻データの当該地域のオンデマンド取得時刻2cを現在時刻で更新する。一方、使用者がタッチパネル106aを使用して、モニタ106上の「いいえ」を押圧した場合には、交通情報配信サーバ200からの交通情報の取得は行わないようにする。
【0039】
また、交通情報取得判定部105aによって、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定された場合には、出力制御部105cは、モニタ106、およびスピーカー107を介して、使用者に対してオンデマンドでの交通情報の取得が有効なことを通知するメッセージを出力し、さらに使用者に対してオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するためのメッセージを出力する。同時に、図3(a)に示した最新の取得時刻の表示を図3(b)に示すように変更する。
【0040】
例えば、図4(b)に示すように、モニタ106上に上述したアイコン3bを表示し、オンデマンドでの交通情報の取得が有効な状況ある旨を通知するメッセージ、およびオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するメッセージを表示したダイアログ4cをモニタ106上に出力する。同時に、スピーカー107を介して、ダイアログ4cに表示した内容を音声4dで出力する。
【0041】
その結果、使用者がタッチパネル106aを使用して、モニタ106上の「はい」を押圧した場合には、制御装置105は、通信装置108を制御して交通情報配信サーバ200と通信し、オンデマンドでの交通情報の取得が有効と判定された地域の最新の交通情報を取得する。同時に交通情報取得時刻データの当該地域のオンデマンド取得時刻2cを現在時刻で更新する。一方、使用者がタッチパネル106aを使用して、モニタ106上の「いいえ」を押圧した場合には、交通情報配信サーバ200からの交通情報の取得は行わないようにする。
【0042】
図5は、本実施の形態におけるナビゲーション装置100の処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、車両のイグニションスイッチがオンされることによって、ナビゲーション装置100の電源がオンされると起動するプログラムとして制御装置105により実行される。
【0043】
ステップS10において、(A)で上述した時間間隔閾値2gに基づいた判定処理を実行して、ステップS20へ進む。ステップS20では、(B)で上述した情報量閾値2hに基づいた判定処理を実行して、ステップS30へ進む。ステップS30では、(C)で上述した変動量閾値2iに基づいた判定処理を実行してステップS40へ進む。
【0044】
ステップS40では、(A)〜(C)の各処理の結果に基づいて、オンデマンドによる交通情報の取得が必要か、必要性は低いか、あるいは有効かを判断する。その結果、オンデマンドによる交通情報の取得が必要と判断した場合には、後述するステップS90へ進む。これに対して、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判断した場合には、ステップS50へ進み、図4(a)で上述した確認メッセージをモニタ106およびスピーカー107から出力して、ステップS70へ進む。一方、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判断した場合には、ステップS60へ進み、図4(b)で上述した確認メッセージをモニタ106およびスピーカー107から出力して、ステップS70へ進む。
【0045】
ステップS70では、上述したように、モニタ106上に表示した最新のVICS情報の取得時刻の表示形態を、図3(a)に示す形態から図3(b)に示す形態に切り替えて、ステップS80へ進む。ステップS80では、出力した確認メッセージに対する使用者の応答内容を判断する。すなわち、使用者によって、確認メッセージに対する応答として、モニタ106上の「はい」が押圧されたか、あるいは「いいえ」が押圧されたかを判断する。その結果、「はい」が押圧されたと判断した場合には、ステップS90へ進む。
【0046】
ステップS90では、通信装置108を制御して交通情報配信サーバ200と通信し、該当する地域の最新の交通情報を取得する。同時に交通情報取得時刻データの当該地域のオンデマンド取得時刻2cを現在時刻で更新して、ステップS100へ進む。これに対して、使用者によって、確認メッセージに対する応答として、モニタ106上の「いいえ」が押圧されたと判断した場合には、交通情報の取得は行わずに、ステップS100へ進む。
【0047】
ステップS100では、車両のイグニションスイッチがオフされたか否かを判断する。イグニションスイッチがオフされないと判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、イグニションスイッチがオフされたと判断した場合には、処理を終了する。
【0048】
図6は、ステップS10で実行される時間間隔閾値2gに基づいた判定処理のフローチャートである。ステップS11において、使用者から交通情報のオンデマンド取得要求があったか否かを判断し、使用者からオンデマンド取得要求があったと判断した場合には、ステップS12へ進む。
【0049】
ステップS12では、交通情報データ記憶部105b内の交通情報取得時刻データを参照して、使用者が交通情報の取得を要求した地域の交通情報が既に取得済みであるか否かを判断する。その結果、未取得であると判断した場合には、後述するステップS15へ進む。これに対して、取得済みであると判断した場合には、ステップS13へ進む。
【0050】
ステップS13では、交通情報取得時刻データを参照して、該当する地域の最新の交通情報の取得時刻からの現在までの経過時間を算出する。その後、ステップS14へ進み、算出した経過時間と、時間間隔閾値2gの下閾値とを比較して、経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値以上であるか否かを判断する。
【0051】
その結果、最新の取得時刻からの経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値以上であると判断した場合には、ステップS15へ進み、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定して、図5に示す処理に復帰する。これに対して、最新の取得時刻からの経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値未満の場合には、ステップS16へ進み、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定して、図5に示す処理に復帰する。
【0052】
次に、ステップS11において、使用者からオンデマンド取得要求がないと判断した場合の処理について説明する。この場合には、ステップS17へ進み、ステップS13と同様に、交通情報取得時刻データを参照して、該当する地域の最新の交通情報の取得時刻からの現在までの経過時間を算出する。
【0053】
その後、ステップS18へ進み、算出した経過時間と、時間間隔閾値2gの上閾値とを比較して、経過時間が時間間隔閾値2gの上閾値以上であるか否かを判断する。その結果、最新の取得時刻からの経過時間が時間間隔閾値2gの上閾値以上であると判断した場合には、ステップS19へ進み、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定して、図5に示す処理に復帰する。
【0054】
図7は、ステップS20で実行される情報量閾値2hに基づいた判定処理のフローチャートである。ステップS21において、使用者から交通情報のオンデマンド取得要求があったか否かを判断し、使用者からオンデマンド取得要求があったと判断した場合には、ステップS22へ進む。
【0055】
ステップS22では、交通情報データ記憶部105b内の交通情報量データを参照して、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量2eが、情報量閾値2hの下閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量2eが情報量閾値2hの下閾値以上であると判断した場合には、ステップS23へ進み、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定した後、図5に示す処理に復帰する。これに対して、該当する地域の交通情報の情報量2eが情報量閾値2hの下閾値未満であると判断した場合には、ステップS24へ進み、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定した後、図5に示す処理に復帰する。
【0056】
一方、使用者からオンデマンド取得要求がない場合には、ステップS25へ進む。ステップS25では、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量2eが、情報量閾値2hの上閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量2eが情報量閾値2hの上閾値以上あると判断した場合には、ステップS26へ進み、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定して、図5に示す処理に復帰する。
【0057】
図8は、ステップS30で実行される変動量閾値2iに基づいた判定処理のフローチャートである。ステップS31において、使用者から交通情報のオンデマンド取得要求があったか否かを判断し、使用者からオンデマンド取得要求があったと判断した場合には、ステップS32へ進む。
【0058】
ステップS32では、交通情報データ記憶部105b内の交通情報量データを参照して、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが、変動量閾値2iの下閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが変動量閾値2iの下閾値以上あると判断した場合には、ステップS33へ進み、オンデマンドによる交通情報の取得が必要であると判定した後、図5に示す処理に復帰する。これに対して、該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが変動量閾値2iの下閾値未満あると判断した場合には、ステップS34へ進み、オンデマンドで交通情報を取得する必要性は低いと判定した後、図5に示す処理に復帰する。
【0059】
一方、使用者からオンデマンド取得要求がない場合には、ステップS35へ進む。ステップS35では、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが、変動量閾値2iの上閾値以上であるか否かを判断する。その結果、該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが変動量閾値2iの上閾値以上あると判断した場合には、ステップS36へ進み、オンデマンドによる交通情報の取得が有効であると判定して、図5に示す処理に復帰する。
【0060】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)使用者からオンデマンドで交通情報の取得要求があった場合に、最新の交通情報の取得時刻からの現在までの経過時間が時間間隔閾値2gの下閾値未満である場合には、交通情報を取得する必要性が低いと判定するようにした。これによって、最新のVICS情報の受信時刻からの経過時間が短い場合には、最新の取得時から交通情報が変化している可能性が低いことを加味して、交通情報の取得の必要性が低いことを的確に判定することが可能となる。
【0061】
(2)使用者からオンデマンドで交通情報の取得要求がない場合でも、最新の交通情報の取得時刻からの現在までの経過時間が時間間隔閾値2gの上閾値以上である場合には、オンデマンドでの交通情報の取得が有効であると判定し、判定結果を通知するためのメッセージを出力するようにした。これによって、前回交通情報を取得してから所定時間以上経過したものは、既に古い交通情報であることを加味して、交通情報の取得が有効であることを的確に判定することができ、これを使用者に通知することによって、オンデマンドでの交通情報の取得を促すことができる。
【0062】
(3)使用者からオンデマンドで交通情報の取得要求があった場合に、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量が情報量閾値2hの下閾値未満である場合には、交通情報を取得する必要性が低いと判定するようにした。これによって、当該地域の交通情報はその情報量が少ないことから、交通情報が変化している可能性が低いことを加味して、交通情報の取得の必要性が低いことを的確に判定することが可能となる。
【0063】
(4)使用者からオンデマンドで交通情報の取得要求がない場合でも、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量が、情報量閾値2hの上閾値以上である場合には、使用者に対してオンデマンドでの交通情報の取得が有効であると判定し、判定結果を通知するためのメッセージを出力するようにした。これによって、当該地域の交通情報はその情報量が多いことから、交通情報が頻繁に更新される可能性が高いと考えられることを加味して、交通情報の取得が有効であることを的確に判定することができ、これを使用者に通知することによって、オンデマンドでの交通情報の取得を促すことができる。
【0064】
(5)使用者からオンデマンドで交通情報の取得要求があった場合に、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量の変動量が、変動量閾値2iの下閾値未満である場合には、交通情報を取得する必要性が低いと判定するようにした。これによって、当該地域の交通情報の情報量の変動量が少ないことから、交通情報が変化している可能性が低いことを加味して、交通情報の取得の必要性が低いことを的確に判定することが可能となる。
【0065】
(6)使用者からオンデマンドで交通情報の取得要求がない場合でも、現在時刻が含まれる時間帯における該当する地域の交通情報の情報量の変動量2fが、変動量閾値2iの上閾値以上である場合には、使用者に対してオンデマンドでの交通情報の取得が有効であると判定し、判定結果を通知するためのメッセージを出力するようにした。これによって、当該地域の交通情報の情報量の変動量が多いことから、交通情報が変化している可能性が高いと考えられることを加味して、交通情報の取得が有効であることを的確に判定することができ、これを使用者に通知することによって、オンデマンドでの交通情報の取得を促すことができる。
【0066】
(7)交通情報の取得の必要性が低いと判定した際には、使用者に対して交通情報を取得する必要性が低いことを通知するためのメッセージを出力する際に、同時にそれでもなおオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するメッセージを出力し、使用者によって肯定応答があった場合には、交通情報をオンデマンド取得するようにした。これによって、交通情報の取得の必要性が低い場合であっても、使用者の判断で最新の交通情報を取得することが可能となる。
【0067】
(8)使用者に対してオンデマンドでの交通情報の取得が有効であることを通知するためのメッセージを出力する際に、同時にオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するメッセージを出力し、使用者による応答結果に基づいて交通情報をオンデマンド取得するようにした。これによって、交通情報の取得が有効である場合に、使用者は最新の交通情報を取得するか否かを判断することが可能となる。
【0068】
(9)使用者に対してオンデマンドで交通情報を取得するか否かを確認するメッセージを出力する際には、モニタ106上に表示した最新のVICS情報の取得時刻の表示形態を、図3(a)に示す形態から図3(b)に示す形態に切り替えるようにした。これによって、使用者は交通情報の詳細な取得情報、すなわち各取得方法による直近の取得時刻を参考に、オンデマンドで交通情報を取得するか否かを判断することができる。
【0069】
―変形例―
なお、上述した実施の形態のナビゲーション装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、図4に示したメッセージをモニタおよびスピーカーから出力する例について説明したが、これに限定されず、モニタ、スピーカーのいずれか一方から出力するようにしてもよい。
【0070】
(2)上述した実施の形態では、使用者はタッチパネル106aを使用してナビゲーション装置100を操作する例について説明したが、これに限定されず、例えばジョイスティックなどのその他の入力装置を設け、これらの入力装置を使用してナビゲーション装置100を操作するようにしてもよい。
【0071】
(3)上述した実施の形態では、使用者から交通情報のオンデマンド取得要求があった場合の最新の交通情報取得の必要性、および使用者から交通情報のオンデマンド取得要求がない場合の最新の交通情報取得の有効性の両方を判定して、使用者に通知する例について説明した。しかしこれに限定されず、使用者から交通情報のオンデマンド取得要求があった場合の最新の交通情報取得の必要性、および使用者から交通情報のオンデマンド取得要求がない場合の最新の交通情報取得の有効性のいずれか一方のみを判定して、使用者に通知するようにしてもよい。
【0072】
(4)上述した実施の形態においては、地図上の各地域ごとに交通情報を取得する例について説明した。しかしこれに限定されず、例えばリンクIDで識別可能な道路リンク単位などのように、地図上で識別可能なその他の単位ごとに交通情報を取得するようにしてもよい。この場合、交通情報データ記憶部105bに記憶される交通情報データは、交通情報を取得する単位ごとに保有する必要がある。
【0073】
(5)上述した実施の形態の処理は、車両のイグニションスイッチがオンされることによって、ナビゲーション装置100の電源がオンされると実行される場合の例について説明した。しかしこれに限定されず、使用者が処理の実行を指示するためのON/OFFスイッチを設け、使用者によってスイッチがONされた場合にのみ、上述した実施の形態における処理を実行するようにしてもよい。これによって、使用者は好みに応じて上述した実施の形態における処理によって実現される機能のON/OFFを切り替えることができ、使用者の満足度を向上することができる。
【0074】
(6)上述した実施の形態では、ナビゲーション装置を車両に搭載する例について説明したが、これに限定されず、その他の移動体に搭載するようにしてもよく、または携帯情報端末やその他の情報機器に搭載するようにしてもよい。
【0075】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
【0076】
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。VICS情報受信装置103、および通信装置108は交通情報取得手段に相当する。なお、以上の説明はあくまでも一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本実施の形態におけるナビゲーション装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】交通情報データ記憶部105bに記憶される各種データのデータ構造の具体例を示す図である。
【図3】モニタ上への最新のVICS受信時刻の表示例を示す図である。
【図4】モニタ上への確認メッセージの表示例を示す図である。
【図5】本実施の形態におけるナビゲーション装置100の処理を示すフローチャート図である。
【図6】時間間隔閾値に基づいた判定処理のフローチャート図である。
【図7】情報量閾値に基づいた判定処理のフローチャート図である。
【図8】変動量閾値に基づいた判定処理のフローチャート図である。
【符号の説明】
【0078】
100 ナビゲーション装置
101 車速センサ
102 GPSユニット
103 VICS情報受信装置
103a FMユニット
103b 光ビーコンユニット
103c 電波ビーコンユニット
104 ディスク読取装置
104a 地図ディスク
105 制御装置
105a 交通情報取得判定部
105b 交通情報データ記憶部
105c 出力制御部
106 モニタ
106a タッチパネル
107 スピーカー
108 通信措置
200 交通情報配信サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通情報取得手段によって取得した交通情報を地図上に表示するナビゲーション装置であって、
前記交通情報の取得の必要性、および前記交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を判定する交通情報取得判定手段と、
前記交通情報判定手段で判定した前記交通情報の取得の必要性、および前記交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を使用者に通知する出力制御手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記交通情報取得判定手段は、交通情報の取得状況、および交通情報の統計データに基づいて、前記交通情報の取得の必要性、および前記交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記交通情報取得判定手段は、使用者から任意の地域における前記交通情報の取得が指示された場合に、
(1)前記交通情報の取得状況に基づいて、前記任意の地域における前記交通情報が未取得であると判断した場合、または前回の取得時刻からの経過時間が所定時間以上であると判断した場合に、前記交通情報を取得する必要があると判定し、
(2)前記交通情報の統計データに基づいて、現時間帯における前記任意の地域の前記交通情報の情報量が所定値以上であると判断した場合、または情報量の変動量が所定値以上であると判断した場合に、前記交通情報を取得する必要があると判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のナビゲーション装置において、
前記交通情報取得判定手段は、使用者から任意の地域における前記交通情報の取得が指示された場合に、
(1)前記交通情報の取得状況に基づいて、前記任意の地域における前記交通情報の前回の取得時刻からの経過時間が所定時間未満であると判断した場合に、前記交通情報を取得する必要性は低いと判定し、
(2)前記交通情報の統計データに基づいて、現時間帯における前記任意の地域の前記交通情報の情報量が所定値未満であると判断した場合、または情報量の変動量が所定値未満であると判断した場合に、前記交通情報を取得する必要性は低いと判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記交通情報取得判定手段は、使用者から前記交通情報の取得が指示されていない場合に、
(1)前記交通情報の取得状況に基づいて、前記交通情報の前回の取得時刻からの経過時間が所定時間以上であると判断した場合に、前記交通情報を取得することは有効であると判定し、
(2)前記交通情報の統計データに基づいて、現時間帯における前記任意の地域の前記交通情報の情報量が所定値以上であると判断した場合、または情報量の変動量が所定値以上であると判断した場合に、前記交通情報を取得することは有効であると判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜5に記載のナビゲーション装置において、
前記出力制御手段は、前記交通情報判定手段によって前記交通情報を取得する必要性は低いと判定された場合、または前記交通情報を取得することは有効であると判定された場合には、前記交通情報の取得の必要性、または有効性を使用者に通知するとともに、使用者に対して交通情報を取得するか否かを確認する確認メッセージを出力し、
前記確認メッセージに対する使用者の応答が交通情報を取得することを指示するものである場合に、前記通信装置を介して交通情報を取得することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
交通情報を取得するに当たって、前記交通情報の取得の必要性、および前記交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を判定し、
判定した前記交通情報の取得の必要性、および前記交通情報を取得することの有効性の少なくともいずれか一方を使用者に通知することを特徴とする交通情報取得方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−317158(P2006−317158A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−136994(P2005−136994)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】