説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびプログラム

【課題】 適切な態様で情報を提供することができるナビゲーション装置を実現する。
【解決手段】 ナビゲーション装置1は、施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部16と、乗員の施設の属性に対する評価値を記憶した乗員情報記憶部18と、車両周辺の施設を検出する周辺施設検出部24と、検出された施設の属性を施設情報記憶部16から読み出し、当該施設の属性と乗員情報記憶部18に記憶された情報とに基づいて当該施設の適合度を算出する適合度算出部32と、当該施設の目立ち度を求める目立ち度合算出部34と、適合度と目立ち度に基づいて情報提供対象の施設を決定する情報提供対象決定部26と、施設についての情報を出力する情報出力部28とを備える。情報出力部28は、情報提供対象決定部26における施設の決定に際して、適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合には概要情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設についての情報を提供することができるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1に記載されているように、ドライバに対してコンテンツを提供することのできるナビゲーション装置が知られている。
【0003】
特許文献1は、ユーザコンテキストと環境コンテキストとに基づいて、ユーザの状態、ユーザの車両の状況、及び車両の周囲の状況に応じて、ユーザにとって適切なコンテンツを提供するナビゲーション装置を開示している。
【特許文献1】特開2005−339279
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したような従来のナビゲーション装置は、ユーザにとって適切なコンテンツを提供できるという反面、あらかじめ設定されたユーザの嗜好や属性等に基づいて情報提供対象を選んでいるため、いつも似たような対象について情報が提供される傾向があった。情報提供対象をランダムに選ぶことも可能であるが、興味のない対象について情報が提供された場合にユーザが煩わしさを感じることになる。
【0005】
そこで、本発明は上記背景に鑑み、適切な態様で情報を提供することができるナビゲーション装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のナビゲーション装置は、施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部と、施設の属性に対する乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部と、地図情報および車両の現在位置に基づいて車両周辺の施設を検出する周辺施設検出部と、検出された施設の属性を前記施設情報記憶部から読み出し、当該施設の属性に対応する前記評価値を前記乗員情報記憶部から読み出し、前記評価値に基づいて乗員に対する当該施設の適合度を算出する適合度算出部と、前記適合度と前記施設情報記憶部から読み出した外観に関する情報とに基づいて複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定する情報提供対象決定部と、前記情報提供対象決定部にて決定された施設についての情報を出力する情報出力部とを備え、前記情報出力部は、前記情報提供対象決定部における施設の決定に際して、前記適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合には、前記適合度の寄与割合が所定の閾値より大きい場合より情報量を削減した概要情報を出力する。
【0007】
このように外観に関する情報を用いて情報提供対象の施設を決定することにより、乗員の嗜好等に適合した施設のみならず、乗員の目に入りやすい目立つ施設についての情報を提供できる。また、情報出力部は、適合度の寄与割合が所定の閾値以下の場合、すなわち、外観が目立っていることによって選ばれた施設については概要情報を出力するので、もし、その施設に対する興味が湧かない場合でも、乗員が煩わしさを感じることがない。また、情報出力部は、適合度が高いことによって選ばれた施設については詳細情報を出力するので、乗員の持つ関心の高さ、知識量に合った情報を提供できる。
【0008】
本発明のナビゲーション装置は、乗員の視線を検出する視線検出部を備え、前記周辺施設検出部は、前記視線検出部にて検出された視線の方向にある施設を検出してもよい。
【0009】
このように乗員の視線の方向にある施設を検出することにより、車両の周辺にある多数の施設の中から、情報提供対象となり得る施設をあらかじめ絞り込むことができるので、情報提供対象の施設を決定する処理の負担を軽減できる。
【0010】
本発明のナビゲーション装置において、前記情報提供対象決定部は、前記視線検出部にて検出された視線の動きの情報を用いて、情報提供対象の施設を決定してもよい。
【0011】
このように視線の動きの情報を用いることにより、乗員が関心を持った施設についての情報を提供できる。例えば、情報提供対象決定部は、施設を見た総時間や施設を見た回数に基づいて、乗員の関心の高さを評価し、関心の高い施設を情報提供対象として決定してもよい。
【0012】
本発明のナビゲーション装置は、乗員からの操作を受け付ける操作部を備え、前記操作部にて目的地または経由地が設定された場合に、目的地または経由地として設定された施設の属性に基づいて前記乗員情報記憶部に記憶された評価値を更新してもよい。
【0013】
乗員は目的地または経由地として設定された施設に対して関心を持っていると考えられるので、本発明の構成により、乗員情報記憶部に記憶された評価値を適切に更新することができる。
【0014】
本発明のナビゲーション装置は、乗員からの操作を受け付ける操作部を備え、前記操作部にて前記概要情報に対する詳細情報の出力要求を受け付けた場合に、その施設の属性に基づいて前記乗員情報記憶部に記憶された評価値を更新してもよい。
【0015】
情報提供対象の施設についての詳細情報の出力要求を受け付けた場合には、乗員がその施設に対して関心を持っていると考えられるので、本発明の構成により、乗員情報記憶部に記憶された評価値を適切に更新することができる。
【0016】
本発明のナビゲーション装置は、走行履歴に基づいて車両が施設に行ったことを検知した場合に、その施設の属性に基づいて前記乗員情報記憶部に記憶された評価値を更新してもよい。
【0017】
車両が施設に行った場合には、乗員がその施設に対しては関心を持っていると考えられるので、本発明の構成により、乗員情報記憶部に記憶された評価値を適切に更新することができる。
【0018】
本発明のナビゲーション装置は、前記情報出力部にて情報を出力した施設の履歴を記憶する情報提供履歴記憶部を備え、前記情報出力部は、前記情報提供履歴記憶部に記憶された施設が情報提供対象の施設として決定された場合には、その施設の概要情報を出力してもよい。
【0019】
この構成により、過去に情報を出力した施設については概要情報を出力するので、乗員が情報提供を煩わしく感じることがない。
【0020】
本発明のナビゲーション装置は、車両の走行履歴を記憶する走行履歴記憶部を備え、
前記情報出力部は、前記走行履歴記憶部に記憶された走行経路から所定の範囲内にある施設が情報提供対象の施設として決定された場合には、その施設の概要情報を出力してもよい。
【0021】
この構成により、過去に走行した走行経路から所定の範囲内にある施設については概要情報を出力するので、乗員が情報提供を煩わしく感じることがない。
【0022】
本発明のナビゲーション装置において、前記情報提供対象決定部は、前記適合度と前記外観に関する情報のそれぞれに乗員が設定した重み付けをして前記情報提供対象の施設を決定してもよい。
【0023】
このように適合度と外観に関する情報のそれぞれに乗員が設定した重み付けを行なって情報提供対象を求めることにより、適合度と外観のいずれを重視して情報提供対象を決定するかを乗員が設定することができる。
【0024】
本発明の別の態様のナビゲーション装置は、施設の属性を記憶した施設情報記憶部と、施設の属性に対する前記乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部と、乗員の視線を検出する視線検出部と、前記視線検出部にて検出された視線の方向にある施設を検出する車両周辺の施設を検出する周辺施設検出部と、検出された施設の属性を前記施設情報記憶部から読み出し、当該施設の属性に対応する評価値を前記乗員情報記憶部から読み出し、前記評価値に基づいて乗員に対する当該施設の適合度を算出する適合度算出部と、前記適合度に基づいて複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定する情報提供対象決定部と、前記情報提供対象決定部にて決定された施設についての情報を出力する情報出力部を備える。
【0025】
このように乗員の視線の方向にある複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定することにより、情報提供対象を決定する処理負担を軽減できると共に、乗員が興味を持って見た施設を情報提供対象として決定することができる。
【0026】
本発明のナビゲーション方法は、施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部を準備するステップと、施設の属性に対する乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部を準備するステップと、地図情報および車両の現在位置に基づいて車両周辺の施設を検出するステップと、検出された施設の属性を前記施設情報記憶部から読み出し、当該施設の属性に対応する前記評価値を前記乗員情報記憶部から読み出し、前記評価値に基づいて乗員に対する当該施設の適合度を算出するステップと、前記適合度と前記施設情報記憶部から読み出した外観に関する情報とに基づいて、複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定するステップと、前記情報提供対象の施設の決定に際して、前記適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合に、前記適合度の寄与割合が所定の閾値より大きい場合より情報量を削減した概要情報を出力するように出力態様を決定するステップと、施設についての情報を決定された出力態様で出力するステップとを備える。
【0027】
この構成により、本発明のナビゲーション装置と同様に、乗員に嗜好等に適合した施設のみならず、乗員の目に入りやすい目立つ施設の情報を提供できると共に、情報提供対象の施設に対する興味が湧かない場合でも、乗員が情報提供を煩わしく感じることがない。また、本発明のナビゲーション装置の各種の構成を、本発明のナビゲーション方法に適用することも可能である。
【0028】
本発明のプログラムは、ナビゲーション装置に適用されるプログラムであって、ナビゲーション装置に、地図情報および車両の現在位置に基づいて車両周辺の施設を検出するステップと、検出された施設の属性を、施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部から読み出すステップと、当該施設の属性に対応する前記評価値を、施設の属性に対する乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部から読み出すステップと、読み出した前記評価値に基づいて乗員に対する施設の適合度を算出するステップと、前記適合度と前記施設情報記憶部から読み出した外観に関する情報とに基づいて、複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定するステップと、前記情報提供対象の施設の決定に際して、前記適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合に、前記適合度の寄与割合が所定の閾値より大きい場合より情報量を削減した概要情報を出力するように出力態様を決定するステップと、施設についての情報を決定された出力態様で出力するステップと、を実行させる。
【0029】
この構成により、本発明のナビゲーション装置と同様に、乗員に嗜好等に適合した施設のみならず、乗員の目に入りやすい目立つ施設の情報を提供できると共に、情報提供対象の施設に対する興味が湧かない場合でも、乗員が情報提供を煩わしく感じることがない。また、本発明のナビゲーション装置の各種の構成を、本発明のプログラムに適用することも可能である。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、施設の外観に関する情報を用いて情報提供対象の施設を決定し、適合度の低い施設については概要情報を出力するので、その施設に対する興味が湧かない場合にも乗員に煩わしさを感じさせないという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態のナビゲーション装置について、図面を参照しながら説明する。
【0032】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1の構成を示す図である。ナビゲーション装置1は、乗員からの各種の指示を受け付ける操作部10と、道路や施設等の地図情報を記憶した地図情報記憶部12と、車両の現在位置を検出する車両位置検出部14とを有している。ナビゲーション装置1は、操作部10から目的地や経由地などの設定を受け付け、設定された目的地や経由地までの経路案内を行う。
【0033】
地図情報記憶部12は、地図情報として、道路情報の他に、位置情報(緯度、経度)に関連付けて施設の情報を記憶している。車両位置検出部14は、車両の現在位置および車両の向き(進行方向)を検出する機能を有する。車両位置検出部14は、例えば、GPS、車速センサ、ジャイロ等によって構成される。
【0034】
本実施の形態のナビゲーション装置1は、施設の属性、外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部16と、乗員の施設の属性に対する評価値を記憶した乗員情報記憶部18とを備えている。
【0035】
図2は、施設情報記憶部16に記憶された情報の例を示す図である。施設情報記憶部16には、「施設ID」「位置」「施設名」「外観」「属性」「説明」の各情報が記憶されている。「施設ID」は、施設を特定する識別子である。「位置」は、施設の位置を示す情報である。位置は、経度、緯度によって特定される。「施設名」は、施設の名称である。「外観」は、施設の外観に関する情報である。外観に関する情報としては、例えば、図2に示すように、高さ、幅、色の情報がある。なお、これらの情報以外にも、例えば、夜間にライトアップする等の情報を記憶してもよい。「属性」は、施設の種類や施設を好むユーザ層等、施設の特性を表す様々な情報を含む。属性としては、図2に示す例以外にも、例えば、話題性の高さや、施設の新しさ等の情報を含んでもよい。「説明」は、施設を説明した情報であり、この情報がナビゲーション装置1から乗員に提供される。説明は、「概要」と「詳細」の2種類の情報を含んでいる。なお、図2に示す例では、説明の詳しさを「概要」と「詳細」の2段階に分けているが、3段階以上に分けてもよい。
【0036】
図3は、乗員情報記憶部18に記憶された情報の例を示す図である。乗員情報記憶部18は、「属性」と「評価値」とを対応付けて記憶している。「属性」は、施設情報記憶部16に記憶された施設の属性に対応する情報である。「評価値」は、属性に対する評価、すなわち属性に対してどの程度の重みをおいているのかを数値化して示す情報である。評価値は、例えば、あらかじめ乗員が設定してもよいし、最初にデフォルト値を設定しておき、乗員の操作情報等に基づいて、乗員情報管理部20が更新してもよい。乗員情報記憶部18は、施設情報記憶部16に記憶されたあらゆる施設の属性に対する評価値を記憶している。
【0037】
ここで、乗員情報管理部20について説明する。乗員情報管理部20は、操作部10から、目的地または経由地の設定等の操作情報を受信すると、受信した目的地または経由地の施設の属性を求める。そして、乗員情報管理部20は、求めた属性の評価値を大きくするように乗員情報記憶部18のデータを更新する。
【0038】
再び図1を参照して、ナビゲーション装置1の構成について説明する。ナビゲーション装置1は、乗員の視線を検出する視線検出部22と、検出された視線の方向にある施設を検出する周辺施設検出部24と、検出された複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定する情報提供対象決定部26と、情報の出力態様を決定する出力態様決定部28と、施設についての情報を出力する情報出力部30とを有している。
【0039】
視線検出部22は、乗員を撮影する車内カメラと車内カメラで撮影した映像を処理して乗員の視線を検出する。視線検出部22は、車内カメラで撮影した映像から、乗員の顔の向き、および眼球の方向を検出し、車両を基準とする乗員の視線を検出する。なお、本実施の形態では、顔の向きと眼球の方向とを用いて視線を求めることとしているが、計算処理を軽減するために顔の向きのみを用いて、視線を近似してもよい。
【0040】
周辺施設検出部24は、視線検出部22から入力された視線の情報と車両位置検出部14にて検出した車両の現在位置および車両の向きの情報を用いて、乗員の視線上に存在する施設を検出する。具体的には、周辺施設検出部24は、まず、車両位置検出部14にて検出された車両の向きの情報を用いて、視線検出部22から入力された車両を基準とした視線の方向を、地球を基準とした視線の方向に変換する。つまり、車両内の座標軸という個々の車両によって異なるローカルな基準で表現された視線の方向を、絶対的な座標軸を基準として表現する。次に、周辺施設検出部24は、車両の現在位置から視線方向に伸ばした直線上に存在する施設を地図情報記憶部12から検索する。なお、周辺施設検出部24は、視線方向に伸ばした直線ではなく、視線方向を含みかつ現在位置を中心とする扇型の領域内から周辺施設を検出してもよい。
【0041】
情報提供対象決定部26は、適合度算出部32と、目立ち度算出部34とを有している。適合度算出部32は、乗員に対する施設の適合度を求める機能を有する。目立ち度算出部34は、車両から見て施設が目立つ度合い(目立ち度)を算出する機能を有する。情報提供対象決定部26は、適合度と目立ち度とに基づいて、情報提供対象の施設を決定する。なお、適合度と目立ち度とに基づいて施設を決定する際に、いずれかの指標に重み付けを行ってもよい。重み付けの係数は、例えば、あらかじめ乗員が設定することができる。
【0042】
次に、適合度算出部32および目立ち度算出部34について説明する。適合度算出部32は、まず、周辺施設検出部24にて検索された施設の属性を施設情報記憶部16から読み出す。図2に示す施設情報記憶部16を例とすると、施設IDが「100」の施設の場合には、「見る、遊ぶ」「ファミリー向け」という属性が読み出される。次に、適合度算出部32は、読み出した施設の属性に対応する乗員の評価値を乗員情報記憶部18から読み出し、読み出した評価値を用いて施設が乗員に対して適合する度合いを求める。評価値を用いて施設の適合度を計算する方法は種々考えられるが、例えば、施設の各属性に対する評価値を平均して適合度を求めてもよい。乗員情報記憶部18に図3に示す情報が記憶されている場合、「見る、遊ぶ」に対する評価値が「4」で、「ファミリー向け」に対する評価値が「3」であるので、施設ID「100」の施設に対する適合度は両評価値の平均をとって「3.5」と求められる。
【0043】
目立ち度算出部34は、まず、周辺施設検出部24にて検出された施設の外観情報を施設情報記憶部16から読み出すと共に、車両の現在位置から施設までの距離を求める。次に、目立ち度算出部34は、外観情報と距離情報とに基づいて、施設の目立ち度を計算する。施設の外観に関する情報に基づいて施設の目立ち度を計算する方法は種々考えられる。例えば、目立ち度算出部34は、施設の高さを当該施設までの距離で割ることによって目立ち度を求めてもよい。また、目立ち度算出部34は、相対評価によって目立ち度を求めてもよい。例えば、周辺施設検出部24にて検出された全施設について、施設の高さを当該施設までの距離で割り、得られた値を大きい順に並べて、その順位に基づいて目立ち度を決定してもよい。
【0044】
なお、ここまでは、施設までの距離を用いて目立ち度を求める例について説明したが、施設までの距離を必ずしも用いる必要はなく、外観に関する情報のみで目立ち度を決定してもよい。この場合、例えば、2階建てまでの建物の目立ち度を1点、3階から10階建てまでの建物の目立ち度を2点、11階以上の建物の目立ち度を3点というように、あらかじめ目立ち度を設定することができる。このように設定された目立ち度を施設情報記憶部16に記憶しておくことにより、施設情報記憶部16から読み出すだけで容易に目立ち度を求めることができる。また、目立ち度算出部34は、イルミネーションや建物自体の奇抜さなどを加味して目立ち度を計算してもよい。
【0045】
出力態様決定部28は、情報提供対象決定部26にて決定した施設についての情報の出力態様を決定する機能を有する。具体的には、出力態様決定部28は、情報提供対象決定部26にて情報提供対象の施設を決定する際の適合度の寄与割合を求め、その寄与割合と予め定められた閾値との大小関係によって出力態様を決定する。出力態様決定部28は、寄与割合が閾値以下である場合には情報量を削減した出力態様とし、寄与割合が閾値より大きい場合には情報量を削減しない出力態様とする。本実施の形態では、2段階の出力態様のうちのいずれかに決定する例について説明したが、出力態様は3段階以上であってもよい。
【0046】
情報出力部30は、出力態様決定部28にて決定された態様に応じて、施設に関する情報を出力する。具体的には、情報量を削減した態様で情報を出力する場合には、施設情報記憶部16に記憶された説明情報のうち「概要」のみを出力し、情報量を削減しない態様で出力する場合には、施設情報記憶部16に記憶された説明情報の「概要」および「詳細」の情報を出力する。
【0047】
次に、本実施の形態のナビゲーション装置1の動作について説明する。
図4は、ナビゲーション装置1の動作を示す図である。本実施の形態のナビゲーション装置1は、車両の走行中に、視線検出部22にて乗員の視線を検出し(S10)、周辺施設検出部24にて乗員の視線の方向にある施設を検出する(S12)。ナビゲーション装置1は、周辺施設検出部24にて検出された施設の情報を情報提供対象決定部26に通知する。
【0048】
ナビゲーション装置1の情報提供対象決定部26は、適合度算出部32にて、乗員に対する各施設の適合度を求めると共に(S14)、目立ち度算出部34にて、各施設の目立ち度を求める(S16)。次に、ナビゲーション装置1の情報提供対象決定部26は、各施設の適合度と目立ち度とに基づいて、情報提供対象の施設を決定する(S18)。
【0049】
続いて、ナビゲーション装置1の出力態様決定部28は、情報提供対象決定部26にて情報提供対象の施設を決定した際の適合度の寄与割合に基づいて、情報の出力態様を決定する(S20)。そして、ナビゲーション装置1は、決定された出力態様によって施設についての情報を出力する(S22)。以上の動作によって、ナビゲーション装置1は、施設についての情報を適切な態様で提供することができる。
【0050】
次に、ナビゲーション装置1は、操作情報を取得する(S24)。ここで取得する操作情報としては、例えば、目的地や経由地の設定の情報である。情報提供した施設が目的地または経由地として設定された場合には、乗員情報管理部20は、乗員情報記憶部18を更新してその施設の属性に対する評価値を高くする(S26)。例えば、図2において、施設ID「100」の施設が目的地として設定された場合には、その属性である「見る、遊ぶ」「ファミリー向け」の属性に対する評価値に「0.1」を加算する。また、ナビゲーション装置1は、操作情報として詳細情報の要求の情報を取得してもよい。すなわち、ナビゲーション装置1によって、施設についての概要情報を出力したときに、その施設についての概要情報の出力要求を受け付けた場合に、その施設の属性に対する評価値を高くしてもよい。これにより、乗員による操作情報に基づいて、乗員の嗜好を適切に反映した評価値を得ることができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、操作情報の取得(S24)および乗員情報記憶部18の更新(S26)を情報出力(S22)の後に行なう例について説明したが、操作情報の取得(S24)および乗員情報記憶部18の更新(S26)は任意のタイミングで行うことができる。例えば、情報出力とは関係なく目的地が設定された場合にも、その目的地の施設の属性に対応する評価値を更新することができる。
以上、第1の実施の形態のナビゲーション装置1の構成および動作について説明した。
【0052】
第1の実施の形態のナビゲーション装置1は、施設の外観に関する情報を用いて情報提供対象の施設を決定するので、乗員の嗜好等に適合した施設のみならず、乗員の目に入りやすい目立つ施設についての情報を提供できる。これにより、乗員の嗜好の範囲にはない施設についての情報を提供でき、乗員に新しい発見や新鮮な驚きを提供できる。
【0053】
また、第1の実施の形態のナビゲーション装置1は、適合度の低い施設については概要情報を出力するので、外観によって選ばれた施設に対して興味が湧かない場合でも、乗員が情報提供を煩わしく感じることがない。
【0054】
また、第1の実施の形態のナビゲーション装置1は、乗員の視線の方向にある施設を検出することにより、車両の周辺にある多数の施設の中から、情報提供対象となり得る施設をあらかじめ絞り込むことができるので、情報提供対象の施設を決定する処理の負担を軽減できる。
【0055】
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2の構成を示す図である。第2の実施の形態のナビゲーション装置2の基本的な構成は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同じであるが、第2の実施の形態のナビゲーション装置2においては、乗員の視線の動きの情報を用いて情報提供対象の施設を決定する点が異なる。
【0056】
第2の実施の形態では、情報提供対象決定部26は、視線評価部36を備えている。情報提供対象決定部26の視線評価部36は、視線検出部22から視線の検出情報を取得し、視線の検出情報に基づいて視線の動きを求め、施設に対する関心の高さを求める。例えば、視線評価部36は、視線の角度によって施設に対する関心の高さを求める。
【0057】
図6は、視線の角度を用いて施設に対する関心の高さを求める例を示す図である。視線評価部36は、車両60の進行方向Lに垂直な方向Vを基準として、施設までの角度θを求める。この角度θが小さい場合には、進行方向と垂直に近い方向を向いて施設を見ているから関心が高いと判断し、角度θが90°に近づくにつれて関心が低いと判断する。例えば、角度θを30°毎に区切り、0°〜30°を3点、31°〜60°を2点、61°〜90°を1点というように関心の高さを3段階評価で数値化してもよい。また、視線評価部36は、視線が施設を捉えている時間の長さを計測し、時間が長いほど関心が高いと判断してもよい。また、視線評価部36は、視線が施設を見た回数をカウントし、視線が施設を見た回数が多いほど関心が高いと判断してもよい。
【0058】
第2の実施の形態では、情報提供対象決定部26は、施設の適合度と、施設の目立ち度に加え、視線に基づいて求めた関心の高さを用いて、情報提供対象の施設を決定する。
【0059】
図7は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2の動作を示す図である。第2の実施の形態のナビゲーション装置2の基本的な動作は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1の動作と同じであるが、第2の実施の形態のナビゲーション装置2では、情報提供施設を決定する前に視線検出部22にて検出した視線の評価を行い(S17)、視線に基づいて施設に対する関心の高さを求める。その後、情報提供対象決定部26は、適合度、目立ち度に加えて、視線評価の結果を用いて、情報提供対象の施設を決定する(S18)。
【0060】
第2の実施の形態のナビゲーション装置2は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同様の効果に加え、視線の動きの情報に基づいて求めた乗員の関心の高さを用いて情報提供対象の施設を決定することにより、乗員が関心を持った施設についての情報を提供できる効果を有する。
【0061】
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態のナビゲーション装置3の構成を示す図である。第3の実施の形態のナビゲーション装置3の基本的な構成は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同じであるが、第3の実施の形態のナビゲーション装置3は、乗員情報管理部20が走行経路記録部38からの情報を取得して、乗員情報記憶部18の情報の管理を行なう点が異なる。なお、走行経路記録部38は、通常のナビゲーション装置が備える構成である。図1、図5には示していないが、第1の実施の形態のナビゲーション装置1、第2のナビゲーション装置2も走行経路記録部38を備えている。
【0062】
乗員情報管理部20は、走行経路記録部38から車両の走行経路を示す情報を取得する。そして、走行経路の情報を用いて、車両が経由した施設および目的地となった施設を求め、それらの施設の属性に対応する評価値を高くするように乗員情報記憶部18を更新する。
【0063】
第3の実施の形態のナビゲーション装置3は、乗員が行ったことのある施設の属性に応じて乗員情報記憶部18に記憶された評価値を適切に更新するので、乗員の嗜好を適切に反映した評価値を得ることができる。
【0064】
(第4の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態のナビゲーション装置4の構成を示す図である。第4の実施の形態のナビゲーション装置4の基本的な構成は、第3の実施の形態のナビゲーション装置3と同じであるが、第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、走行履歴を記憶しておく走行履歴記憶部40と、過去に行なった情報提供の履歴を記憶しておく情報提供履歴記憶部42とを有している。
【0065】
第4の実施の形態では、出力態様決定部28は、走行履歴記憶部40に記憶された走行履歴と、情報提供履歴記憶部42に記憶された情報提供履歴とを用いて出力態様を決定する。出力態様決定部28は、走行履歴記憶部40に記憶された走行履歴に基づいて過去に走行した経路を探索し、過去に走行した経路から所定の範囲内にある施設についての情報を出力する際には、概要情報を出力するように出力態様を決定する。また、出力態様決定部28は、情報提供履歴記憶部42に記憶された情報提供履歴に基づいて過去に情報を提供した施設を検索し、過去に情報提供したことのある施設についての情報を出力する際には、概要情報を出力するように出力態様を決定する。
【0066】
第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、一度提供したことのある施設の情報や、一度走ったことのある経路付近の施設の情報については概要情報を提供するので、過去に提供した情報を同じ情報を延々と出力することがなく、乗員に煩わしさを感じさせない。
【0067】
(第5の実施の形態)
図10は、第5の実施の形態のナビゲーション装置5の構成を示す図である。第5の実施の形態のナビゲーション装置5の基本的な構成は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同じであるが、第5の実施の形態のナビゲーション装置5は通信部44を有し、センター装置50と通信を行う。
【0068】
本実施の形態では、センター装置50は、人気施設情報記憶部54を有している。人気施設情報記憶部54は、施設を訪れた車両数をカウントし、車両数によって人気を数値化したデータベースである。センター装置50は、各車両の走行履歴の情報を通信部52を通じて取得し、走行履歴に基づいて車両が行った施設を検出する。そして、施設を訪れた車両の数をカウントして、人気施設情報記憶部54に蓄積していく。
【0069】
また、センター装置50は、人気施設情報記憶部54に蓄積された人気情報を、通信部52を通じて各車両のナビゲーション装置5に配信する。これにより、ナビゲーション装置5の情報提供対象決定部26は、人気情報を加味して情報提供対象の施設を決定することができる。
【0070】
なお、本実施の形態では、人気施設情報記憶部54を有するセンター装置50を例として説明したが、センター装置50は、別の情報を管理してもよい。例えば、センター装置50に最新の施設情報を記憶しておき、定期的に最新の施設情報をナビゲーション装置5に配信してもよい。ナビゲーション装置5は、センター装置50から受信した最新の施設情報を施設情報記憶部16に記憶させる。これにより、ナビゲーション装置5は、最新の施設情報を提供することが可能となる。
【0071】
以上、本発明のナビゲーション装置について、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
【0072】
上記した実施の形態では、ナビゲーション装置およびナビゲーション方法について説明したが、上記したナビゲーション装置の各構成を実現するモジュールを有するプログラムも本発明の範囲に含まれる。
【0073】
上記した実施の形態のナビゲーション装置1〜5では、情報提供対象決定部26は、適合度や目立ち度に基づいて情報提供対象の施設を決定する例を説明したが、上記パラメータ以外の情報を用いて情報提供対象の施設を決定してもよい。
【0074】
例えば、情報提供対象決定部26は、車外状況や環境状況を用いて情報提供対象の施設を決定してもよい。車外状況とは、例えば、人だかりが出来ているとか、イルミネーションが光っているとかの状況である。車外状況は、車外センサによって検出することができる。環境状況とは、例えば、そのときの時間帯や曜日などである。これらの情報に基づいて、情報提供対象の施設を決定することにより、状況に適合した施設についての情報を提供できる。
【0075】
上記した実施の形態では、情報提供対象決定部26は、目立ち度算出部34にて算出した目立ち度を用いて情報提供対象の施設を決定しているが、目立ち度を用いないで、施設の適合度のみを用いて情報提供対象を決定することも可能である。この場合も、周辺施設検出部24は乗員の視線方向にある施設を情報提供対象の候補として選択するので、情報提供対象決定部26は、視線によってあらかじめ絞り込まれた周辺施設の中から情報提供対象の施設を決定でき、情報提供対象決定部26の処理負担を軽減できる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上説明したように、本発明は、情報提供対象の施設に対する興味が湧かない場合にも乗員に煩わしさを感じさせないという効果を有し、情報を提供する機能を有するナビゲーション装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】第1の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】施設情報記憶部に記憶された情報の例を示す図である。
【図3】乗員情報記憶部に記憶された情報の例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示す図である。
【図5】第2の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図6】施設に対する乗員の関心の高さを視線を用いて求める例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示す図である。
【図8】第3の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図9】第4の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図10】第5の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
1〜5 ナビゲーション装置
10 操作部
12 地図情報記憶部
14 車両位置検出部
16 施設情報記憶部
18 乗員情報記憶部
20 乗員情報管理部
22 視線検出部
24 周辺施設検出部
26 情報提供対象決定部
28 出力態様決定部
30 情報出力部
32 適合度算出部
34 目立ち度算出部
36 視線評価部
38 走行経路記録部
40 走行履歴記憶部
42 情報提供履歴記憶部
44 通信部
50 センター装置
52 通信部
54 人気施設情報記憶部
60 車両
62 施設

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部と、
施設の属性に対する乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部と、
地図情報および車両の現在位置に基づいて車両周辺の施設を検出する周辺施設検出部と、
検出された施設の属性を前記施設情報記憶部から読み出し、当該施設の属性に対応する前記評価値を前記乗員情報記憶部から読み出し、前記評価値に基づいて乗員に対する当該施設の適合度を算出する適合度算出部と、
前記適合度と前記施設情報記憶部から読み出した外観に関する情報とに基づいて、複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定する情報提供対象決定部と、
前記情報提供対象決定部にて決定された施設についての情報を出力する情報出力部と、
を備え、
前記情報出力部は、前記情報提供対象決定部における施設の決定に際して、前記適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合には、前記適合度の寄与割合が所定の閾値より大きい場合より情報量を削減した概要情報を出力するナビゲーション装置。
【請求項2】
乗員の視線を検出する視線検出部を備え、
前記周辺施設検出部は、前記視線検出部にて検出された視線の方向にある施設を検出する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記情報提供対象決定部は、前記視線検出部にて検出された視線の動きの情報を用いて、情報提供対象の施設を決定する請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
乗員からの操作を受け付ける操作部を備え、
前記操作部にて目的地または経由地が設定された場合に、目的地または経由地として設定された施設の属性に基づいて前記乗員情報記憶部に記憶された評価値を更新する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
乗員からの操作を受け付ける操作部を備え、
前記操作部にて前記概要情報に対する詳細情報の出力要求を受け付けた場合に、その施設の属性に基づいて前記乗員情報記憶部に記憶された評価値を更新する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
走行履歴に基づいて車両が施設に行ったことを検知した場合に、その施設の属性に基づいて前記乗員情報記憶部に記憶された評価値を更新する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記情報出力部にて情報を出力した施設の履歴を記憶する情報提供履歴記憶部を備え、
前記情報出力部は、前記情報提供履歴記憶部に記憶された施設が情報提供対象の施設として決定された場合には、その施設の概要情報を出力する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
車両の走行履歴を記憶する走行履歴記憶部を備え、
前記情報出力部は、前記走行履歴記憶部に記憶された走行経路から所定の範囲内にある施設が情報提供対象の施設として決定された場合には、その施設の概要情報を出力する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記情報提供対象決定部は、前記適合度と前記外観に関する情報のそれぞれに乗員が設定した重み付けをして前記情報提供対象の施設を決定する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
施設の属性を記憶した施設情報記憶部と、
施設の属性に対する前記乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部と、
乗員の視線を検出する視線検出部と、
前記視線検出部にて検出された視線の方向にある施設を検出する車両周辺の施設を検出する周辺施設検出部と、
検出された施設の属性を前記施設情報記憶部から読み出し、当該施設の属性に対応する評価値を前記乗員情報記憶部から読み出し、前記評価値に基づいて乗員に対する当該施設の適合度を算出する適合度算出部と、
前記適合度に基づいて複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定する情報提供対象決定部と、
前記情報提供対象決定部にて決定された施設についての情報を出力する情報出力部と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項11】
施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部を準備するステップと、
施設の属性に対する乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部を準備するステップと、
地図情報および車両の現在位置に基づいて車両周辺の施設を検出するステップと、
検出された施設の属性を前記施設情報記憶部から読み出し、当該施設の属性に対応する前記評価値を前記乗員情報記憶部から読み出し、前記評価値に基づいて乗員に対する当該施設の適合度を算出するステップと、
前記適合度と前記施設情報記憶部から読み出した外観に関する情報とに基づいて、複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定するステップと、
前記情報提供対象の施設の決定に際して、前記適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合に、前記適合度の寄与割合が所定の閾値より大きい場合より情報量を削減した概要情報を出力するように出力態様を決定するステップと、
施設についての情報を決定された出力態様で出力するステップと、
を備えるナビゲーション方法。
【請求項12】
ナビゲーション装置に適用されるプログラムであって、ナビゲーション装置に、
地図情報および車両の現在位置に基づいて車両周辺の施設を検出するステップと、
検出された施設の属性を、施設の属性および外観に関する情報を記憶した施設情報記憶部から読み出すステップと、
当該施設の属性に対応する前記評価値を、施設の属性に対する乗員の評価を評価値として記憶した乗員情報記憶部から読み出すステップと、
読み出した前記評価値に基づいて乗員に対する施設の適合度を算出するステップと、
前記適合度と前記施設情報記憶部から読み出した外観に関する情報とに基づいて、複数の施設の中から情報提供対象の施設を決定するステップと、
前記情報提供対象の施設の決定に際して、前記適合度の寄与割合が所定の閾値以下である場合に、前記適合度の寄与割合が所定の閾値より大きい場合より情報量を削減した概要情報を出力するように出力態様を決定するステップと、
施設についての情報を決定された出力態様で出力するステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−224304(P2008−224304A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−60305(P2007−60305)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(502324066)株式会社デンソーアイティーラボラトリ (332)
【Fターム(参考)】