説明

ナビゲーション装置、並びに目的地検索方法及びプログラム

【課題】目的地検索に際してのユーザによる入力操作回数を低減することが可能なナビゲーション装置、並びに目的地検索方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1を構成するCPU10は、目的地検索に際して入力されたキーワードをキーワードデータベース30に記憶する。CPU10は、キーワードデータベース30に記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測する。CPU10は、前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示部50に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、並びに目的地検索方法及びプログラムに関し、特にユーザが所望する目的地候補を選択可能に表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置を用いた目的地検索は、例えばカーナビゲーション装置であれば運転開始前等に行われることが多く、ユーザにとっては簡易に所望の検索結果が得られることが望ましい。
【0003】
このような要望に対処するナビゲーション装置の従来例が、特許文献1に記載されている。
【0004】
図15に示すように、特許文献1に記載されるナビゲーション装置1xは、CPU(Central Processing Unit)1100と、メモリ1200と、目的地情報データベース1300と、I/Oインタフェース1400と、ユーザ(図示せず)に対して各種情報を表示する表示部1500と、ユーザからの入力操作を受け付ける入力部1600と、GPS(Global Positioning System)センサ1700と、車速センサ1800と、ジャイロセンサ1900と、通信部2000とで構成されている。また、CPU1100、メモリ1200、目的地情報データベース1300、及びI/Oインタフェース1400は、システムバスSBを介して相互接続される。
【0005】
メモリ1200には、システムプログラム1201をはじめとして、後述する入力制御プログラム1202、目的地検索プログラム1203、ソート条件取得プログラム1204、ソートプログラム1205、表示制御プログラム1206、及び通信制御プログラム1207が格納されている。CPU1100は、これらのプログラム1201〜1207を実行してナビゲーション装置1xを制御する。
【0006】
目的地情報データベース1300には、目的地情報と、ソート情報とが対応付けて記憶されており、目的地のジャンル("コンビニエンスストア"、"遊園地"、"ガソリンスタンド"、"レストラン"等)毎にソート条件が記憶されている。ここで、目的地情報には、ジャンル毎に複数の目的地候補に関する情報が設定され、ソート情報には、各目的地候補に付随する物理量(現在地から当該目的地候補までの所要時間や距離、当該目的地候補における降水確率等)に関する数値情報が設定される。また、ソート条件には、各目的地候補を並べ替えるための条件が設定される。
【0007】
I/Oインタフェース1400は、表示部1500、入力部1600、GPSセンサ1700、車速センサ1800、ジャイロセンサ1900、及び通信部2000の各々と、CPU1100との間におけるデータ送受信を仲介する。
【0008】
GPSセンサ1700は、複数のGPS衛星(図示せず)から受信した無線信号を用いて、ユーザの絶対位置を測位する。車速センサ1800及びジャイロセンサ1900は、自律航法を用いて、GPSセンサ1700がGPS衛星からの無線信号を受信できないトンネル内等において位置を得たり、GPSセンサ1700によって測位された絶対位置の誤差を補正する。
【0009】
通信部2000は、上記のソート情報の内で動的に変化する情報(気象情報等)を、外部の情報センタ(図示せず)から取得する。
【0010】
また、上記の入力制御プログラム1202、目的地検索プログラム1203、ソート条件取得プログラム1204、ソートプログラム1205、表示制御プログラム1206、及び通信制御プログラム1207の概要は、それぞれ下記の通りである。
【0011】
入力制御プログラム1202は、ユーザがナビゲーション装置1xに対してジャンルの入力を行う際に、メニュー表示等のようにユーザに入力すべき項目を提示する処理、及びユーザにより入力部1600から入力された情報を解析する処理を行うプログラムである。
【0012】
目的地検索プログラム1203は、ユーザにより入力されたジャンルに合致する複数の目的地候補を、目的地情報データベース1300から検索するプログラムである。
【0013】
ソート条件取得プログラム1204は、目的地検索プログラム1203の実行により得た複数の目的地候補に対応するソート情報と、ユーザにより入力されたジャンルに対応するソート条件とを、目的地情報データベース1300から読み出すプログラムである。
【0014】
ソートプログラム1205は、目的地検索プログラム1203の実行により得た目的地候補を、ソート条件取得プログラム1204の実行により得たソート条件に従って並べ替えるプログラムである。
【0015】
表示制御プログラム1206は、ソートプログラム1205の実行により並べ替えられた目的地候補を、表示部1500に表示するプログラムである。
【0016】
通信制御プログラム1207は、通信部2000に外部からソート情報を取得させるためのプログラムである。
【0017】
次に、ナビゲーション装置1xの動作を、図16を参照して説明する。
【0018】
図16に示すように、まずナビゲーション装置1x内のCPU1100が、入力制御プログラム1202を実行して目的地のジャンル入力処理を行う(ステップS101)。具体的には、CPU1100は、表示部1500にジャンルの一覧を表示させ、当該一覧の中からユーザにより選択されたジャンル(以下、選択ジャンルと呼称する)の情報を入力部1600から受信する。
【0019】
次に、CPU1100は、目的地検索プログラム1203を実行して、選択ジャンルに合致する目的地候補を、目的地情報データベース1300から検索する(ステップS102)。選択ジャンルが例えば"遊園地"である場合、目的地候補として、"○○遊園地"、"××遊園地"、"◇◇遊園地"、"△△遊園地"が検索される。
【0020】
次に、CPU1100は、ソート条件取得プログラム1204を実行して、選択ジャンルに対応するソート条件を、目的地情報データベース1300から読み出す(ステップS103)。
【0021】
次に、CPU1100は、ソートプログラム1205を実行して、上記のステップS102で得た目的地候補を、上記のステップS103で得たソート条件に従って並べ替える(ステップS104)。ジャンル="遊園地"に対応するソート条件として例えば"降水確率の低い順"が設定されているとすると、CPU1100は、"○○遊園地"、"××遊園地"、"◇◇遊園地"、"△△遊園地"の各々に対応するソート情報="降水確率"を参照し、これらの遊園地を降水確率の昇順に並べ替える。
【0022】
最後に、CPU1100は、表示制御プログラム1206を実行して、上記のステップS104で得たソート結果を表示部1500に表示する(ステップS105)。
【特許文献1】特開2003−114134号公報
【特許文献2】特開2002−32387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
上記の特許文献1では、目的地候補の一覧をユーザが選択し易いように並べ替えて表示しているが、当該一覧を得るまでの過程、及び当該一覧の中から最終的な目的地を絞り込むまでの過程において、ユーザによる多数回の入力操作が必要であるという課題があった。
【0024】
また、一般的なナビゲーション装置では、上記のジャンル別検索に加えて、電話番号検索、住所検索、50音による施設検索、周辺検索等の各種カテゴリに対応した目的地検索が可能であるが、どのカテゴリによる目的地検索においても、ユーザによる数回、数十回の入力操作が必要である。住所検索を例に取ると、目的地である住所を絞り込むために、図17に示す如く都道府県、市区町村、大字/町/丁目、番地、号といった階層レベル毎の入力操作が必要となる。
【0025】
このような入力操作の煩雑さは、近年のナビゲーション装置において特に問題となる。これは、入力操作を受け付けるための入力装置として、液晶ディスプレイ等の表示装置と一体化されたタッチパネルが広く採用されているためである。キーボードが使用可能なパーソナルコンピュータ等と異なり、タッチパネルを用いた迅速な入力操作は、表示される入力操作用ボタン(当該ボタンの反応範囲)を正確に押下し難い、反応が分かり難い等の要因により、慣れたユーザであっても困難である。
【0026】
なお、ユーザによる音声入力操作が可能なナビゲーション装置も存在するが、音声認識率が低いことや、入力可能な用語が限られてしまうこと等の要因により、その操作性はタッチパネルよりも劣る。
【0027】
また、特許文献2には、特定の場所に対して英数字から成る識別子を予め付与しておき、ユーザから当該識別子が入力された際に当該特定の場所に関する地図情報を提供するナビゲーション装置が記載されている。しかしながら、このナビゲーション装置は、識別子が付与された一部の場所についてはユーザに対して少ない入力操作でサービスを提供できるが、それ以外の場所については一般的なナビゲーション装置と同様の入力操作による目的地検索が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本発明の一態様に係るナビゲーション装置は、目的地検索に際して入力されたキーワードを記憶するキーワード記憶手段と、前記記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測するキーワード予測手段と、前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示するキーワード表示手段とを備える。
【0029】
また、本発明の一態様に係る目的地検索方法は、ナビゲーション装置における目的地検索方法を提供するものである。この目的地検索方法は、目的地検索に際して入力されたキーワードを記憶するキーワード記憶ステップと、前記記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測するキーワード予測ステップと、前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示するキーワード表示ステップとを備える。
【0030】
さらに、本発明の一態様に係る目的地検索プログラムは、ナビゲーション装置に、目的地検索に際して入力されたキーワードを記憶するキーワード記憶ステップと、前記記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測するキーワード予測ステップと、前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示するキーワード表示ステップとを実行させるためのプログラムを提供するものである。
【0031】
すなわち、本発明は、膨大な数の目的地候補の中から実際に目的地として選択される場所の数が限られている点と、ユーザが同じであれば目的地検索に際して同一キーワードや類似キーワードを入力する確率が高くなる点とに着目してなされたものであり、過去に入力されたキーワードに基づき、当該ユーザにより入力され得るキーワードを予測して優先的に表示する。従って、ユーザがナビゲーション装置を使用する程、或いは入力操作を同様に繰り返す程、少ない入力操作回数での目的地検索が可能となる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、目的地検索に際してのユーザによる入力操作回数を低減でき、以て上記の特許文献1及び2、並びに一般的なナビゲーション装置と比較してより短時間で所望の検索結果を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1〜4を、図1〜図14を参照して説明する。なお、各図面において同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0034】
[実施の形態1]
図1に示す本実施の形態に係るナビゲーション装置1は、CPU10と、メモリ20と、キーワードデータベース30と、経路案内等を行う際に使用される地図データベース40と、ユーザ(図示せず)に対して各種情報を表示する表示部50と、この表示部50を制御する表示制御部60と、ユーザからの入力操作を受け付ける入力部70と、この入力部70とCPU10との間におけるデータ送受信を仲介するユーザインタフェース80と、GPSセンサ、車速センサ、ジャイロセンサ等の各種センサ90とを備えている。CPU10、メモリ20、キーワードデータベース30、地図データベース40、表示制御部60、ユーザインタフェース80、及び各種センタ90は、システムバスSBを介して相互接続される。
【0035】
なお、本実施の形態においては、入力部70が、表示部50と一体化されたタッチパネルである場合を扱うが、表示部50に電気的に接続された入力装置を用いても良い。この場合も、以降の説明は同様に適用される
【0036】
また、メモリ20には、システム制御プログラム21をはじめとして、後述する入力制御プログラム22、キーワード予測プログラム23、キーワードソートプログラム24、及び表示制御プログラム25が格納されている。CPU10は、これらのプログラム21〜25を実行してナビゲーション装置1を制御する。なお、図示を省略するが、メモリ20には、ユーザにより決定された目的地までの経路を探索する経路探索プログラムや、探索された経路に沿ってユーザを案内する案内プログラム等も格納されている。
【0037】
また、キーワードデータベース30は、図2に示すキーワードテーブル31を有する。ここで、キーワードテーブル31には、ユーザにより入力されたキーワード311と、キーワード311の入力回数312と、キーワード311の属性情報(以下、キーワード属性情報と呼称する)313とが複数記憶される。また、キーワード属性情報313は、キーワード311に対応する地図情報を地図データベース40から取得する際に必要となる情報であり、住所検索等の各種の検索カテゴリ3131と、当該検索カテゴリ3131におけるキーワード311の階層レベル(都道府県、市区町村等)3132と、キーワード311に相当する場所の緯度経度3131とが含まれる。
【0038】
また、上記の入力制御プログラム22、キーワード予測プログラム23、キーワードソートプログラム24、及び表示制御プログラム25の概要は、それぞれ下記の通りである。
【0039】
入力制御プログラム22は、ユーザにより入力部70及びユーザインタフェース80を介して入力された情報の解析処理を行うプログラムである。ここで、解析処理とは、例えば、タッチパネルの押下点座標に基づき、ユーザが目的地検索に際して入力したキーワードを特定する処理である。
【0040】
キーワード予測プログラム23は、キーワードデータベース30に記憶されたキーワード311に基づき、以降の目的地検索に際してユーザから入力され得るキーワードの予測処理(以下、キーワード予測処理と呼称すると共に、この処理により得られたキーワードを"予測キーワード"と呼称することがある)を行うプログラムである。より具体的には、キーワード予測処理においては、キーワードデータベース30に記憶された複数のキーワードの内で、その入力回数が所定回数より多いキーワードが予測キーワードとして決定される。
【0041】
キーワードソートプログラム24は、キーワード予測処理により得た複数の予測キーワードを、各々の入力回数に応じて並べ替えるソート処理(以下、キーワードソート処理と呼称することがある)を行うプログラムである。
【0042】
表示制御プログラム25は、キーワードソート処理により並べ替えられた予測キーワードを、表示部50に表示する処理(以下、キーワード表示処理と呼称することがある)を行うプログラムである。また、この表示制御プログラム25には、メニュー表示を行うためのプログラムや、検索カテゴリ毎或いは階層レベル毎に予め定められたキーワードを表示するプログラムも含まれる。
【0043】
次に、本実施の形態の動作例を、図3〜図6を参照して説明する。
【0044】
図3に示すように、まずナビゲーション装置1内のCPU10が、表示制御プログラム25を実行し、表示制御部60を介して表示部50にメニュー画面を表示する(ステップS1)。図4(a)に、メニュー画面の一例を示す。このメニュー画面500では、ユーザに、駅検索、住所検索、電話番号検索、ジャンル別検索、…をそれぞれ選択させるための検索カテゴリボタン501a、501b、501c、501d、…が表示されている。
【0045】
このメニュー画面500において、ユーザが一の検索カテゴリボタンを選択入力すると、CPU10は、入力部70及びユーザインタフェース80を介してユーザによる入力操作を検知すると共に、入力制御プログラム22を実行して当該検索カテゴリを特定する(ステップS2)。
【0046】
この時、CPU10は、キーワードデータベース30内のキーワードテーブル31にキーワードが登録されているか否かを判定する(ステップS3)。初期状態においては、キーワードテーブル31にキーワードが登録されていないため、CPU10は、表示制御プログラム25を実行して、階層レベル毎の所定キーワードを表示部50に順次表示する。すなわち、一般的なナビゲーション装置と同様の入力操作によりキーワードが選択入力されることとなる(ステップS4)。
【0047】
上記のステップS4と並行して、CPU10は、入力されたキーワードを用いてキーワードテーブル31を更新する(ステップS5)。上記のステップS2で検索カテゴリとして"住所検索"が選択され、且つ上記のステップS4でキーワードとして"神奈川県"、"川崎市"、"中原区"、"下沼部"、"AAAA番地"が順に入力された場合を例に取ると、まずCPU10は、キーワードテーブル31に、図5(a)に示す如くキーワード311="神奈川県"、入力回数312="N1"、検索カテゴリ3131="住所"、階層レベル3132="2"、緯度経度3133="X1, Y1"から成るレコードを記憶する。同様にして、CPU10は、"川崎市"、"中原区"、"下沼部"、"AAAA番地"の各キーワードと、その入力回数及び属性情報とをキーワードテーブル31に記憶する。ここで、キーワード属性情報313は変化しないため、一つのキーワードについての属性情報の登録は1回のみ行われる。すなわち、2回以上入力されたキーワードについては、入力回数312のみが更新されることとなる。
【0048】
また、図5(b)に示すように、連続して入力されたキーワード="中原区"、"下沼部"、及び"AAAA番地"を結合し、一つのキーワードとしてキーワードテーブル31に記憶しても良い。
【0049】
一方、上記のステップS3でキーワードテーブル31にキーワードが登録されていると判定した場合、CPU10は、キーワード予測プログラム23(キーワード予測処理)を実行して予測キーワードを決定する(ステップS6)。
【0050】
そして、CPU10は、キーワードソートプログラム24(キーワードソート処理)を実行して予測キーワードを並べ替える(ステップS7)。
【0051】
そして、CPU10は、表示制御プログラム25(キーワード表示処理)を実行して、キーワードソート処理により並べ替えられた予測キーワードを表示部50に表示する(ステップS8)。
【0052】
図4(b)に、予測キーワードの表示例を示す。この例では、図4(a)に示したメニュー画面500上に、予測キーワード="武蔵小杉駅(駅検索において記憶されたキーワード)"、"中原区下沼部AAAA番地"、"横浜市"、"川崎市"、及び"神奈川県"をそれぞれ選択させるための予測キーワードボタン502a、502b、502c、502d、502eが入力回数の降順に表示されている。また、メニュー画面500上には、候補表示ウィンドウ503及び各種の操作ボタン504a〜504eが表示されている。ここで、操作ボタン504b及び504cは、予測キーワードの前候補及び次候補を表示させるためのボタンである。候補表示ウィンドウ503には、目的地検索の途中経過(目的地候補)が表示される。操作ボタン504dは、候補表示ウィンドウ503に表示されている目的地候補をクリアするためのボタンである。操作ボタン504eは、候補表示ウィンドウ503に表示されている目的地候補を最終的な目的地として決定するためのボタンである。操作ボタン504aは、メニュー画面500を図4(a)に示した状態に戻す(すなわち、検索カテゴリを再選択する)ためのボタンである。
【0053】
上記の操作ボタン504eの押下を検知すると(ステップS9)、CPU10は、上述した経路探索プログラムや案内プログラム等を実行して、一般的なナビゲーション装置と同様に経路案内を開始する。一方、操作ボタン504eの押下が検知されるまでの間、CPU10は、上記のステップS3〜S8を繰り返し実行する。
【0054】
このように、入力回数が多いキーワードを優先的に表示することにより、目的地検索に際してのユーザによる入力操作回数を低減することができる。また、入力回数に応じてキーワードの表示順序を並べ替えることにより、入力操作回数をさらに低減することができる。さらに、複数のキーワードを結合して表示した場合には、その結合数分だけ入力操作回数を削減することができる。
【0055】
また、図4(a)及び(b)では、メニュー画面500上に全ての予測キーワードを表示させる場合を扱ったが、検索カテゴリ毎或いは階層レベル毎にキーワード予測処理を実行し、これによって得られた予測キーワードを当該検索カテゴリ或いは階層レベルに対応する画面上に表示させても良い。図6に、電話番号検索画面510上への予測キーワードの表示例を示す。この例では、検索カテゴリ="電話番号検索"の条件を満たす予測キーワードを選択させるためのボタン502a〜502gが表示されている。なお、図示の0〜9の数字ボタン505は、電話番号を1桁ずつ入力するためのボタンである。
【0056】
[実施の形態2]
本実施の形態に係るナビゲーション装置の構成は、図1に示したナビゲーション装置1の構成と共通である。但し、動作において、図7に示す如くナビゲーション装置1の現在位置情報を取得する処理(ステップS10)が追加されている点と、ステップS6及びS7で現在位置を考慮したキーワード予測処理及びキーワードソート処理がそれぞれ実行される点とが、上記の実施の形態1と異なる。なお、現在位置情報は、GPSセンサ等から取得することが可能である。
【0057】
以下、本実施の形態の動作例を、図7〜図9を参照して説明する。なお、以下の説明においては、図2と同様のキーワードテーブル31を用いる場合(すなわち、キーワード311の入力回数312を予測キーワードの決定条件に含める場合)を扱うが、入力回数312は必須では無く、ナビゲーション装置1の現在位置のみに基づいて予測キーワードを決定するようにしても良い。
【0058】
図7に示すように、ステップS3でキーワードテーブル31にキーワードが登録されていると判定した場合、CPU10は、ステップS10に進んで、ナビゲーション装置1の現在位置情報を取得する。
【0059】
そして、CPU10は、ステップS6において、上記の実施の形態1と異なり、キーワードテーブル31に記憶されたキーワードであって、その入力回数が所定回数より多いキーワードの内で、上記のステップS10で取得した現在位置及びこれに近い位置に関連するキーワードを予測キーワードとして決定する。また、CPU10は、ステップS7において、予測キーワードを現在位置からの距離に応じて並べ替える。
【0060】
具体的には、図8(a)に示すステップS2_1で検索カテゴリとして"住所検索"が選択され、且つステップS4_11〜S4_19でキーワードとして"関東地方"、"東京都"、"千代田区"、"霞ヶ関"、"C丁目"、"D番地"、"B号"が順に入力(選択)されたとすると、CPU10は、これらのキーワードと、その入力回数及び属性情報とを、上記の実施の形態1と同様にしてキーワードテーブル31に記憶する。
【0061】
この後、図8(b)に示すステップS2_2で検索カテゴリとして"住所検索"が再び選択されると、CPU10は、キーワードテーブル31から、検索カテゴリ="住所検索"を満たすキーワードの内でその入力回数が所定回数より多いキーワードを抽出する。また、CPU10は、抽出したキーワードの内で現在位置及びこれに近い位置に関連するキーワードを予測キーワードとして決定する。
【0062】
現在位置が例えば"関東地方東京都千代田区XXX"であり、且つキーワードテーブル31に、"関東地方"、"中部地方"、"北陸地方"、"近畿地方"、"東京都"、"神奈川県"、"埼玉県"、"千葉県"、…がそれぞれ記憶されているとすると、CPU10は、キーワードテーブル31から、"関東地方"とこれに近い地方である"中部地方"、"北陸地方"、"近畿地方"、…、並びに"東京都"とこれに近い都道府県である"神奈川県"、"埼玉県"、"千葉県"、…を抽出し、予測キーワードとして決定する。
【0063】
そして、CPU10は、これらの予測キーワード="関東地方"、"中部地方"、"北陸地方"、"近畿地方"、"東京都"、"神奈川県"、"埼玉県"、"千葉県"、…を、ステップS4_21に示す如く現在位置から近い順に並べ替え、他のキーワードより優先して表示する。
【0064】
この表示状態において"東京都"が選択されると、CPU10は、上記と同様にして、ステップS4_22に示す如く予測キーワード="千代田区"、"新宿区"、"港区"、"文京区"、…を、現在位置から近い順に並べ替え、他のキーワードより優先して表示する。なお、この例では、以降のステップS4_23〜S4_27で図8(a)に示したステップS4_15〜S4_19と同様の入力操作が行われた場合を扱っている。
【0065】
これにより、ユーザによる入力操作回数を図8(a)の例より2回削減することができる。
【0066】
この後、検索カテゴリとして"住所検索"が再び選択されると共に、"千代田区"内の"霞ヶ関"、"永田町"、"赤坂"、…がキーワードテーブル31にそれぞれ記憶されると、CPU10は、図8(c)のステップS4_33に示す如く予測キーワード="霞ヶ関"、"永田町"、"赤坂"、…を、現在位置から近い順に並べ替え、他のキーワードより優先して表示する。
【0067】
同様にして、CPU10は、ステップS4_34に示す如く予測キーワード="C丁目D番地B号(結合されたキーワード)"、"A丁目"、"B丁目"、"C丁目"、…を、他のキーワードより優先して表示する。
【0068】
これにより、ユーザによる入力操作回数を図8(b)の例より3回削減することができる。
【0069】
このように、本実施の形態においても、上記の実施の形態1と同様にユーザによる入力操作回数を低減することができる。また、この低減効果は、"住所検索"に限らず、他の検索カテゴリにおいても同様に得ることができる。
【0070】
一例として、図9(a)及び(b)に、検索カテゴリ="電話番号検索"が選択された場合のキーワード表示例を示す。図9(a)に示すステップS2_4で検索カテゴリとして"電話番号検索"が選択され、且つステップS4_41〜S4_46、…でキーワードとして"0"、"3"、"3"、"5"、"8"、"1"、…(すなわち、市外局番="03"、市内局番="3581"、…)が順に入力されたとすると、CPU10は、これらのキーワード="03"、"3581"、…と、その入力回数及び属性情報とを、上記の実施の形態1と同様にしてキーワードテーブル31に記憶する。
【0071】
この後、図9(b)に示すステップS2_5で検索カテゴリとして"電話番号検索"が再び選択されると、CPU10は、キーワードテーブル31から、検索カテゴリ="電話番号検索"を満たすキーワードの内でその入力回数が所定回数より多いキーワードを抽出する。また、CPU10は、抽出したキーワードの内で現在位置及びこれに近い位置に関連するキーワードを予測キーワードとして決定する。
【0072】
現在位置が上記と同様に"関東地方東京都千代田区XXX"であり、且つキーワードテーブル31に、"03"、"0422"、"042"、…(全て市外局番)がそれぞれ記憶されているとすると、CPU10は、キーワードテーブル31から、"東京都"23区内の市外局番"03"と23区外の市外局番"0422"及び"042"を抽出し、予測キーワードとして決定する。
【0073】
そして、CPU10は、これらの予測キーワード="03"、"0422"、及び"042"を、ステップS4_51に示す如く現在位置から近い地域の順に並べ替え、他のキーワードより優先して表示する。
【0074】
この表示状態において"03"が選択されると、CPU10は、上記と同様にして、ステップS4_52に示す如く予測キーワード="3581"、"3584"、及び"3501"(全て市内局番)を、現在位置から近い地域の順に並べ替え、他のキーワードより優先して表示する。
【0075】
これにより、ユーザによる入力操作回数を図9(a)の例より4回削減することができる。
【0076】
[実施の形態3]
図10に示す本実施の形態に係るナビゲーション装置1aは、メモリ20内にキーワード学習プログラム26が追加されている点と、図1に示したキーワードデータベース30に代えてキーワードデータベース30aが設けられている点とが、上記の実施の形態1と異なる。
【0077】
ここで、キーワードデータベース30aは、図11に示すように、図2に示したキーワードテーブル31に加えて、キーワード学習情報テーブル32を有する。キーワード学習情報テーブル32には、ユーザにより入力されたキーワード321と、キーワード321の入力月日322と、キーワード321の入力曜日323と、キーワード321の入力時間帯324とが複数記憶される。なお、キーワード学習情報テーブル32に入力月日322、入力曜日323、及び入力時間帯324の全てを記憶することは必須ではなく、少なくとも一つを記憶すれば良い。また、入力月日322に代えて、キーワード321の入力月を記憶しても良い。
【0078】
また、キーワード学習プログラム26は、ユーザによりキーワードが入力される度毎に、キーワード学習情報テーブル32に、入力されたキーワードと、その入力月日、入力曜日、及び入力時間帯とを対応付けて記憶する処理を行うプログラムである。なお、キーワード学習情報テーブル32に記憶されるキーワードと、キーワードテーブル31に記憶されるキーワードは同一のものである。
【0079】
動作においては、図12に示す如く現在時刻情報を取得する処理(ステップS11及びS13)及びキーワード学習情報テーブル32を更新する処理が追加されている点と、ステップS6で現在時刻を考慮したキーワード予測処理が実行される点とが、上記の実施の形態1と異なる。なお、予測キーワード処理においてキーワードの入力回数を予測キーワードの決定条件に含めることは必須では無く、現在時刻のみに基づいて予測キーワードを決定するようにしても良い。また、現在時刻情報は、GPSセンサ等から取得することが可能である(通常、GPSセンサは、測位に際してGPS衛星或いは外部のシステムから時刻情報を取得する)。
【0080】
より具体的には、CPU10は、ステップS4及びS5が実行された際、ステップS11に進んで現在時刻情報を取得する。そして、CPU10は、キーワード学習プログラム26を実行して、ユーザにより入力されたキーワードと、その入力月日、入力曜日、及び入力時間帯とを対応付けてキーワード学習情報テーブル32に記憶する(ステップS12)。
【0081】
また、ステップS3でキーワードテーブル31にキーワードが登録されていると判定した場合、CPU10は、現在時刻情報を取得する(ステップS13)。そして、CPU10は、ステップS6において、上記の実施の形態1と同様、キーワードテーブル31に記憶されたキーワードの内から、その入力回数が所定回数より多いキーワードを抽出する。
【0082】
この後、CPU10は、上記の実施の形態1と異なり、キーワード学習情報テーブル32を参照して、抽出したキーワードに対応する入力月日322、入力曜日323、及び入力時間帯324を取得する。そして、CPU10は、抽出したキーワードの内で、現在時刻に対応する入力月日、入力曜日、及び入力時間帯の少なくとも一つが取得されたキーワードを予測キーワードとして決定する。
【0083】
これにより、例えば、ユーザが夕食の時間帯に目的地検索した際、ナビゲーション装置1aは、食事関連(以前に利用したことのあるレストラン等)のキーワードを優先的に表示し、以てユーザに少ない入力操作回数で目的地を選択させることができる。
【0084】
[実施の形態4]
本実施の形態に係るナビゲーション装置の構成は、図10に示したナビゲーション装置1aの構成と共通である。但し、図13に示すように、キーワードデータベース30a内に、図11に示したキーワード学習情報テーブル32に代えてキーワード学習情報テーブル32aが設けられている点が、上記の実施の形態3と異なる。キーワード学習情報テーブル32aには、ユーザにより入力されたキーワード321と、キーワード321の入力地域325とが複数記憶される。
【0085】
動作においては、図14に示すように、図12に示したステップS11及びS13に代えて現在位置情報を取得する処理(ステップS14及びS16)が行われる点と、図12に示したステップS12に代えてキーワード学習情報テーブル32aを更新する処理(ステップS15)が行われる点と、ステップS6で現在位置を考慮したキーワード予測処理が実行される点とが、上記の実施の形態3と異なる。なお、予測キーワード処理においてキーワードの入力回数を予測キーワードの決定条件に含めることは必須では無く、現在位置のみに基づいて予測キーワードを決定するようにしても良い。
【0086】
より具体的には、CPU10は、ステップS4及びS5が実行された際、ステップS14に進んで現在位置情報を取得する。そして、CPU10は、ユーザにより入力されたキーワードと、その入力地域(すなわち、ステップS14で取得した現在位置)とを対応付けてキーワード学習情報テーブル32aに記憶する(ステップS15)。
【0087】
また、ステップS3でキーワードテーブル31にキーワードが登録されていると判定した場合、CPU10は、現在位置情報を取得する(ステップS16)。そして、CPU10は、ステップS6において、キーワードテーブル31に記憶されたキーワードの内から、その入力回数が所定回数より多いキーワードを抽出する。
【0088】
この後、CPU10は、上記の実施の形態3と異なり、キーワード学習情報テーブル32aを参照して、抽出したキーワードに対応する入力地域325を取得する。そして、CPU10は、抽出したキーワードの内で、現在位置に対応する入力地域が取得されたキーワードを予測キーワードとして決定する。
【0089】
これにより、例えば、ユーザが自宅と勤務先とでそれぞれ目的地検索した際、ナビゲーション装置1aは、両検索において互いに異なる予測キーワード(自宅での検索であれば行楽地等、勤務先での検索であれば営業先等)を優先して表示することができる。
【0090】
なお、上記の実施の形態によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1及び2に共通の構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1及び2に用いるキーワードデータベースの構成例を示した図である。
【図3】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1の動作例を示したフローチャート図である。
【図4】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1におけるキーワード表示の一の例を示した図である。
【図5】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1に用いるキーワードテーブルの更新動作例を示した図である。
【図6】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態1におけるキーワード表示の他の例を示した図である。
【図7】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態2の動作例を示したフローチャート図である。
【図8】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態2におけるキーワード表示の一の例を示した図である。
【図9】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態2におけるキーワード表示の他の例を示した図である。
【図10】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態3及び4に共通の構成例を示したブロック図である。
【図11】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態3に用いるキーワードデータベースの構成例を示した図である。
【図12】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態3の動作例を示したフローチャート図である。
【図13】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態4に用いるキーワード学習情報テーブルの構成例を示した図である。
【図14】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態4の動作例を示したフローチャート図である。
【図15】従来のナビゲーション装置の構成例を示したブロック図である。
【図16】従来のナビゲーション装置の動作例を示したフローチャート図である。
【図17】従来及び一般的なナビゲーション装置の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
【0092】
1, 1a ナビゲーション装置
10 CPU
20 メモリ
21 システムプログラム
22 入力制御プログラム
23 キーワード予測プログラム
24 キーワードソートプログラム
25 表示制御プログラム
26 キーワード学習プログラム
30, 30a キーワードデータベース
31 キーワードテーブル
32, 32a キーワード学習情報テーブル
40 地図データベース
50 表示部
60 表示制御部
70 入力部
80 ユーザインタフェース
90 各種センサ
311, 321 キーワード
312 入力回数
313 キーワード属性情報
322 入力月日
323 入力曜日
324 入力時間帯
325 入力地域
3131 検索カテゴリ
3132 階層レベル
3133 緯度経度
SB システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地検索に際して入力されたキーワードを記憶するキーワード記憶手段と、
前記記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測するキーワード予測手段と、
前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示するキーワード表示手段と、
を備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記キーワード記憶手段が、前記入力されたキーワードと、その入力回数とを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、前記記憶されたキーワードの内で前記入力回数が予め定めた回数より多いキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記キーワード表示手段が、前記予測されたキーワードが複数在る場合、当該複数のキーワードの表示順序を前記入力回数に応じて決定することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記キーワード予測手段が、前記記憶されたキーワードの内で前記ナビゲーション装置の現在位置及びこれに近い位置に関連するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項2において、
前記キーワード予測手段が、前記入力回数が予め定めた回数より多いキーワードの内で、前記ナビゲーション装置の現在位置及びこれに近い位置に関連するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項4又は5において、
前記キーワード表示手段が、前記予測されたキーワードが複数在る場合、当該複数のキーワードの表示順序を前記現在位置からの距離に応じて決定することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記キーワード記憶手段が、前記入力されたキーワードと、その入力時刻とを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、前記記憶されたキーワードの内で、現在の月日、曜日、及び時間帯の少なくとも一つに対応するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項2において、
前記キーワード記憶手段が、前記入力されたキーワードを、その入力時刻とさらに対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、前記入力回数が予め定めた回数より多いキーワードの内で、現在の月日、曜日、及び時間帯の少なくとも一つに対応するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記キーワード記憶手段が、前記入力されたキーワードと、その入力時における前記ナビゲーション装置の位置とを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、前記記憶されたキーワードの内で、前記ナビゲーション装置の現在位置に対応するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項2において、
前記キーワード記憶手段が、前記入力されたキーワードを、その入力時における前記ナビゲーション装置の位置とさらに対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、前記入力回数が予め定めた回数より多いキーワードの内で、前記ナビゲーション装置の現在位置に対応するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項において、
前記キーワードが、複数の検索カテゴリの内のいずれか一つに分類されるものであり、
前記キーワード記憶手段が、前記入力されたキーワードと、当該キーワードが属する検索カテゴリとを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、前記検索カテゴリ毎に、前記入力され得るキーワードを予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項12】
請求項11において、
前記キーワードに、前記検索カテゴリにおける階層レベルが付与され、
前記キーワード記憶手段が、前記階層レベルを、前記入力されたキーワード及び前記検索カテゴリとさらに対応付けて記憶し、
前記キーワード予測手段が、一の検索カテゴリにおける階層レベル毎に、前記入力され得るキーワードを予測することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項において、
前記キーワード記憶手段が、連続して入力された複数のキーワードを結合し、一のキーワードとして記憶することを特徴としたナビゲーション装置。
【請求項14】
ナビゲーション装置における目的地検索方法であって、
目的地検索に際して入力されたキーワードを記憶するキーワード記憶ステップと、
前記記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測するキーワード予測ステップと、
前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示するキーワード表示ステップと、
を備えた目的地検索方法。
【請求項15】
請求項14において、
前記キーワード記憶ステップが、前記入力されたキーワードと、その入力回数とを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測ステップが、前記記憶されたキーワードの内で前記入力回数が予め定めた回数より多いキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴とした目的地検索方法。
【請求項16】
請求項14において、
前記キーワード予測ステップが、前記記憶されたキーワードの内で前記ナビゲーション装置の現在位置及びこれに近い位置に関連するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴とした目的地検索方法。
【請求項17】
請求項14において、
前記キーワード記憶ステップが、前記入力されたキーワードと、その入力時刻とを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測ステップが、前記記憶されたキーワードの内で、現在の月日、曜日、及び時間帯の少なくとも一つに対応するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴とした目的地検索方法。
【請求項18】
請求項14において、
前記キーワード記憶ステップが、前記入力されたキーワードと、その入力時における前記ナビゲーション装置の位置とを対応付けて記憶し、
前記キーワード予測ステップが、前記記憶されたキーワードの内で、前記ナビゲーション装置の現在位置に対応するキーワードを、前記入力され得るキーワードとして予測することを特徴とした目的地検索方法。
【請求項19】
ナビゲーション装置に、
目的地検索に際して入力されたキーワードを記憶するキーワード記憶ステップと、
前記記憶されたキーワードに基づき、以降の目的地検索に際して入力され得るキーワードを予測するキーワード予測ステップと、
前記予測されたキーワードを、他のキーワードより優先して表示するキーワード表示ステップと、
を実行させるための目的地検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−71885(P2010−71885A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241509(P2008−241509)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】