説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザの希望を事前に入力することなくその希望を満たす施設を検索し、ユーザの負担を軽減できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】制御部10は、車両の現在位置から所定の範囲内にある施設で提供されている商品またはサービスについて、HDD11に記憶されているデータやデータ受信部が受信したデータ信号から情報を抽出する。そして、抽出された商品またはサービスについての情報に基づいて一覧表を表示モニタ12に表示し、表示している商品またはサービスについて希望するかどうかの入力を受け付ける。そして、ユーザが希望する商品またはサービスを提供する施設を検索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザから行動予定の日程、出発地、最終目的地、および複数の希望を入力されると、それらの希望を満たす施設を目的地として検索し、検索の結果得られた目的地に関する情報をユーザに提供する情報提供方法が知られている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−194547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年のパーキングエリアやサービスエリアは、観光スポットとして人気があり、特産物なども充実している。そのため、ナビゲーション装置のユーザがパーキングエリアやサービスエリアを目的地として設定する機会が増えてきた。しかし、特許文献1の手法では、ユーザが希望する商品やサービス等を入力しなければ、その希望を満たすパーキングエリアやサービスエリアなどの施設を検索することができない。ユーザにとって、希望する商品やサービス等をナビゲーション装置にそれぞれ入力することは負担である。
【0005】
また、ユーザが一般的なナビゲーション装置を使用している場合、商品やサービス等を選択するためには、パーキングエリアやサービスエリアなどの施設を先に選択する必要がある。そのため、ユーザは事前に商品やサービス等を提供しているパーキングエリアやサービスエリアなどの施設を調べておかないとスムーズに施設の選択を行うことができず、ユーザにとって大きな負担となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるナビゲーション装置は、車両の進行方向にあって、車両の現在位置から所定範囲内にある施設に関する情報を抽出する施設情報抽出手段と、施設情報抽出手段により抽出された情報を出力する情報出力手段と、情報出力手段により出力された情報のいずれか少なくとも一つに対するユーザの選択を受け付ける選択受付手段と、選択受付手段により受け付けられたユーザの選択結果に応じた施設を所定範囲内にある施設の中から検索する施設検索手段とを備えるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの希望を事前に入力することなくその希望を満たす施設を検索できるため、ユーザの負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態においてユーザが事前入力することなくその希望を満たす施設を検索し、経由地設定を行い、経路探索をする方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態におけるユーザの希望を受け付けるための画面表示の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態において、ユーザの希望を満たす施設を表示し、ユーザによる経由地の設定を受け付けるための画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態において、ナビゲーション装置の判断により経由地とする施設を選択する方法を説明するフローチャートである。
【図6】ナビゲーション装置の判断により経由地とする施設を選択する方法を補足するための図である。
【図7】本発明の一実施形態において、経由地設定後に希望を満たす経路を表示した画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のナビゲーション装置の一実施形態の構成について、図1を用いて説明する。図1のナビゲーション装置1は、制御部10、HDD11、表示モニタ12、ジャイロセンサ13、GPS受信部14、データ受信部15、入力装置16、およびスピーカ17を備える。
【0010】
制御部10は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な処理や制御を実行するための部分であり、マイクロプロセッサ、各種周辺回路、RAM、ROMなどによって構成される。後述する本実施形態のための処理も制御部10にて実行される。
【0011】
HDD11は不揮発性の記録媒体であり、地図データや施設データを含む各種のデータが記録されている。HDD11に記録されているデータは、必要に応じて制御部10の制御によりHDD11から読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。施設データには、その施設で販売している商品の種類や提供しているサービスのデータが含まれていてもよい。これらのデータは、後述するデータ受信部15で受信した商品などの情報に基づいて施設名などをキーにして更新することができる。
【0012】
表示モニタ12は、様々な画像や映像などを表示するための装置であり、液晶ディスプレイ等が用いられる。制御部10の制御に基づいて表示モニタ12に地図や自車位置を表示することにより、ナビゲーション装置1は経路誘導を行う。また、表示モニタ12に後述するような画面を表示することにより、ユーザに通行する経路上にある施設の情報を案内する。
【0013】
ジャイロセンサ13は、車両の向きの変化に応じた角速度を検出するためのセンサである。このジャイロセンサ13により検出された角速度に基づいて、車両の向きが求められる。GPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、車両の位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻が含まれている。したがって、制御部10は、GPS受信部14で所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて車両の現在位置と現在時刻を算出することができる。
【0014】
データ受信部15は、FM放送やテレマティクスなどにより送信されるデータ信号を受信し、制御部10へ出力する。データ受信部15により受信するデータ信号は、天気予報や、渋滞情報、HDD11に記憶されている各種データの更新データ、各施設からの商品およびサービスに関する最新データなどを含む。たとえば、ローカルなFM局からFM多重放送により提供されるデータ信号などを受信することができる。FM放送やテレマティクスなどを用いて商品またはサービスの最新情報を送信することは、施設にある商品またはサービスを宣伝することになり、広告による経済効果が期待できる。
【0015】
入力装置16は、ナビゲーション装置1を動作させるためにユーザから入力される各種操作を検出するための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは、入力装置16を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、施設から提供される商品やサービスの中から希望するものを選択したり、表示モニタ12に表示された地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。入力装置16は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、入力装置16を表示モニタ12と一体化されたタッチパネルとしてもよい。
【0016】
スピーカ17は、制御部10の制御により、車両の走行に関する様々な音声情報を出力する。たとえば、推奨経路に従って自車両を目的地まで案内するための経路案内用の音声や、各種の警告音などを出力する。
【0017】
本実施形態において制御部10にて実行される情報提供処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。以下の説明では、車両が高速道路などにいる場合を考え、高速道路などに隣接するサービスエリアやパーキングエリアなどにある施設の情報をユーザに提供することを考える。
【0018】
制御部10は、情報提供処理の開始指示がなされるとナビゲーション装置1を搭載している車両の現在位置を基準として、図2の処理を開始する。前述したとおり、車両の現在位置は、ジャイロセンサや13およびGPS受信部14からの信号に基づいて制御部10が判断する。
【0019】
ステップS201では、車両の現在位置から所定の範囲内にある施設を抽出する。ここでいう所定の範囲とは、たとえば、車両の現在位置から車両の進行方向に向かって四つ先のサービスエリアまたはパーキングエリアまでの範囲とすればよい。施設の抽出が終わったらステップS202に進む。
【0020】
ステップS202では、ステップS201において抽出した施設で提供されている商品またはサービスについての情報を、HDD11に記憶されているデータや、データ受信部15で受信したデータ信号などから抽出する。情報の抽出が終わったらステップS203に進む。
【0021】
ステップS203では、ステップS202で抽出した情報を出力する。ここでは、抽出した情報に基づく商品またはサービスの一覧表を作成し、表示モニタ12に表示する。表示する一覧表の一例については、図3を用いて後述する。一覧表を表示したらステップS204に進む。
【0022】
ステップS204では、ステップS203で表示した一覧表を見たユーザが、希望する商品またはサービスを選択するまで待機する。商品またはサービスの選択は、入力装置16を介して行われる。商品またはサービスの選択が完了したらステップS205に進む。
【0023】
ステップS205では、ステップS204で選択された商品またはサービスを基に経由地とする施設を決定する。経由地とする施設の決定は、ユーザの判断で行ってもよいし、制御部10の判断で行ってもよい。施設の決定方法については、ユーザの判断で行う場合および制御部10の判断で行う場合の両方を後述する。
【0024】
ステップS206では、ステップS205で選択された施設を経由地として経路探索を行い、探索結果を表示する。探索結果の表示が終了したら図2の処理を終了し、制御部10は、探索結果に基づいた経路誘導を実行する。経路探索の方法および探索結果の表示の一例については後述する。
【0025】
ステップS203において表示モニタ12に表示する商品またはサービスの一覧表について、図3を用いて説明する。また、図3を用いてステップS204にて一覧表の中から商品またはサービスを選択する方法の一例についても示す。
【0026】
図3には、ステップS202で抽出された商品またはサービスの情報を一覧にした一覧表301が表示されている。一覧表301は、商品またはサービスの名前を表示する列351と、商品またはサービスについてのユーザの希望状況を表示する列352とによって構成される。なお、図3では、一覧表301、列351および列352の範囲を破線で示しているが、これは説明をわかりやすくするためのものであり、実際には表示されない。一覧表301の上には、カーソル302があり、カーソル302は入力装置16により上下に操作できる。ユーザは、カーソル302のある項目について、入力装置16を介して商品またはサービスを選択された状態にすることができる。たとえば、商品またはサービスが選択されたとき、希望状況を表示する列352の該当する項目に所定の印を表示する。
【0027】
一覧表301では、ステップS202で抽出された商品またはサービスを、飲食物、特産品、サービスなどのジャンルごとに並べて表示してもよいし、提供している施設の数に基づいた順番に並べて表示してもよい。たとえば、提供している施設の数が少ない商品またはサービスは、珍しいものと判断し、一覧表の上方に優先して表示するようにしてもよい。
【0028】
次に、ステップS205において経由地とする施設を決定する方法について説明する。最初に、経由地とする施設をユーザの判断で決定する方法について図4を用いて説明する。
【0029】
制御部10は、ステップS201で抽出された施設の中から、ステップS204で選択された商品またはサービスを提供している施設を抽出する。図4は、その抽出された施設を表示モニタ12に一覧表401として表示したときの画面の一例である。図4の例では、ステップS204で饅頭、和食、および温泉が選択されたものとしている。
【0030】
一覧表401は、施設名の列411と、ステップS204で選択された商品またはサービスを表す列412a〜cとからなる。商品またはサービスを表す列412a〜cは、ステップS204で選択された商品またはサービスである饅頭、和食、および温泉を、各施設が提供しているかどうかを表す。なお、図4では、一覧表401、列411および列412a〜cの範囲を破線で示しているが、これは説明をわかりやすくするためのものであり、実際には表示されない。
【0031】
一覧表401の上には、カーソル402があり、カーソル402は入力装置16により上下に操作できる。ユーザは、入力装置16の操作により、カーソル402のある行の施設を経由地として設定できる。
【0032】
一覧表401の中からユーザが経由地とする施設を選択するとき、ユーザは経由地とする施設の数をできるだけ少なくするものと考えられる。そのため、一覧表401では、ステップS204で選択された商品またはサービスのうち、多くの種類を提供している施設ほど表の上方に表示されるようにするとよい。また、データ受信部15により受信した最新の情報に基づいて、各商品またはサービスの在庫状況および施設の混雑状況を一覧表401に表示してもよい。
【0033】
続いて、ステップS205において、経由地とする施設を制御部10の判断で決定する方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0034】
制御部10は、図4の一覧表401に例示した内容の情報を入力として、図5の処理を開始する。すなわち、ステップS204で選択された商品またはサービスと、それらの商品またはサービスを提供しているステップS201で抽出された施設と、その施設における商品またはサービスの提供状況とを入力とする。
【0035】
ステップS501では、ステップS201で抽出された施設を一つ以上組み合わせて構成される全ての組合せを対象として処理を行う。この施設の組合せの中から、ステップS204で選択された商品またはサービスをすべて提供できるもの、すなわちユーザにより選択されたすべての情報に対応する施設の組合せを抽出する。
【0036】
ステップS502では、ステップS501において抽出された施設の組合せについて、施設の数が最小となるものを判別し、その組合せに含まれる施設を経由地として選択する。
【0037】
ステップS502において、施設の数が最小となる施設の組合せが複数ある場合は、現在地と施設との間、および施設と施設との間の距離などに基づいて経由地とする施設を決定すればよい。施設と施設との間の距離に基づいて経由地を設定する方法について、図6を用いて説明する。
【0038】
図6(a)は、現在地601から目的地(不図示)までの経路において、現在地601から四つ先の施設までの経路を表したものである。それぞれの施設で提供している商品またはサービスは、施設名の下に記載されている。これらの施設の中で饅頭、和食、および温泉すべての希望を満たす組合せを考える。
【0039】
図6(a)のような場合、饅頭、和食、および温泉の希望を満たす施設の組合せの中で、最小の施設の数が二つであり、その組合せは図6(b)に示す組合せP1〜P4の4通りである。組合せP1〜P4における施設間の距離をそれぞれL1〜L4とする。このとき、L1〜L4をそれぞれ比較し、経由地とする施設を決定する。たとえば、L1〜L4の中で最も長い距離を判別し、最長と判別された距離に対応する組合せを構成する施設を経由地として設定する。すなわち、L3に対応する組合せP3をそれぞれ経由地とする。これにより、施設と施設の間の距離に基づいて経由地を設定できる。
【0040】
ステップS206にて経路を探索した結果を表示モニタ12に表示した場合の表示例を図7に示す。表示モニタ12の中央にある領域701には、現在地から目的地までの経路上に経由地として○○サービスエリアおよび□□サービスエリアが設定されており、各地点における通過予定時刻および各地点間の距離が表示されている。そして、表示モニタ12の下方にある領域702には、ユーザが希望した商品またはサービスの中で、経由地として設定された○○サービスエリアおよび□□サービスエリアのそれぞれの施設で提供されているものが表示されている。なお、図7では、領域701および領域702を破線で示しているが、これは説明をわかりやすくするためのものであり、実際には表示しなくてもよい。
【0041】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
【0042】
(1)本実施形態のナビゲーション装置1は、車両の位置から所定の範囲内にある施設において提供されている商品またはサービスについて、HDD11に記憶されているデータやデータ受信部15が受信したデータ信号から情報を抽出する(ステップS201、S202)。そして、抽出された商品またはサービスについての情報に基づいて一覧表を表示モニタ12に表示し(ステップS203)、ユーザに希望する商品またはサービスを入力させる(ステップS204)。そして、ユーザが希望する商品またはサービスを提供する施設を検索する(ステップS205)。これにより、ユーザの希望を事前入力することなくその希望を満たす施設を検索できるため、ユーザの負担を軽減できる。
【0043】
(2)本実施形態のナビゲーション装置1は、ユーザが希望する商品またはサービスを提供する施設の中から経由地とする施設を決定し(ステップS205)、その施設を経由地とする経路探索を行う(ステップS206)。これにより、ユーザの希望を満たす施設を経由地とする効果的な経路を案内できる。
【0044】
(3)本実施形態のナビゲーション装置1は、車両の位置から所定の範囲内にある施設において、ユーザが希望する商品またはサービスのすべてを満たす施設の組合せを抽出する(ステップS501)。そして抽出された施設の組合せが複数種類あった場合は、その中から組合せに含まれる施設の数が最も少ない組み合わせを経由地として設定する(ステップS502)。これにより、ユーザに対して効率のよい経路を案内することができる。なお、ユーザが希望する商品は、ステップS202で抽出された施設の情報の中から選択されているため、必ず希望を満たす施設が存在する。
【0045】
以上説明した実施の形態は、次のように変形してもよい。
【0046】
(1)上記の実施形態では、車両が高速道路などにいる場合について説明した。しかし、本発明の適用範囲は、高速道路に限らない。たとえば、高速道路以外の有料道路や一般道路なども適用範囲に含む。一般道路の場合、施設を抽出する所定の範囲は、たとえば、ナビゲーション装置1に設定された経路の周辺地域であって、車両の位置から所定の距離までの範囲とすればよい。
【0047】
(2)ステップS202では、施設に関する情報として商品やサービスについての情報を抽出した。しかし、抽出する内容は、それらの情報だけに限定するものではない。たとえば、施設にあるトイレに関する情報、施設のイベント情報、施設の観光スポットに関する情報などを抽出し、ステップS203において一覧表301に表示してもよい。
【0048】
(3)ステップS203では、ステップS202で抽出した情報に基づいて、図3のような一覧表301を表示することにより情報を出力したが、他の方法で情報を出力してもよい。たとえば、スピーカ17からの音声で出力してもよい。
【0049】
(4)ステップS501では、ステップS204で選択された商品またはサービスを全て満たす施設の組合せを抽出し、ステップS502では抽出された組み合わせの中から施設の数が最小となるものを選択した。しかし、選択された商品またはサービスの数が多くなると、経由地とする施設の数が多くなる。経由地とする施設の数が多すぎる経路は、ユーザにとって好ましくないため、経由地にできる施設の数を制限してもよい。たとえば、経由地にする必要のある施設の数が所定の数以上のときは、所定の数以下の施設の組合せの中で、最も多くの希望を満たすことができる組合せを一つ選べばよい。最も多くの希望を満たすことができる施設の組合せが複数存在する場合は、図6を用いて前述した方法で施設の組合せを選択してもよいし、ユーザが選択した商品またはサービスのうち、より早く選択した商品またはサービスを含む施設の組合せを選択してもよいし、またはその組合せでもよい。
【0050】
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【符号の説明】
【0051】
1 ナビゲーション装置
10 制御部
11 HDD
12 表示モニタ
13 ジャイロセンサ
14 GPS受信部
15 データ受信部
16 入力装置
17 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の進行方向にあって、前記車両の現在位置から所定範囲内にある施設に関する情報を抽出する施設情報抽出手段と、
前記施設情報抽出手段により抽出された情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段により出力された情報のいずれか少なくとも一つに対するユーザの選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段により受け付けられた前記ユーザの選択結果に応じた施設を前記所定範囲内にある施設の中から検索する施設検索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記施設検索手段により検索された施設のいずれか少なくとも一つを経由地として設定する経由地設定手段と、
前記経由地設定手段により設定された前記経由地に基づいて経路を探索する経路探索手段とをさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地設定手段は、前記施設検索手段により検索された施設において、前記ユーザにより選択された前記情報に対応する施設の組合せを前記経由地として設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地設定手段は、前記ユーザにより選択された前記情報に対応する施設の総数に基づいて、前記経由地に設定する施設の組合せを変更することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地設定手段は、
前記ユーザにより選択された前記情報に対応する施設の総数が所定の数以下である場合は、その施設のすべてを前記経由地として設定し、
前記ユーザにより選択された前記情報に対応する施設の総数が前記所定の数を超えた場合は、前記所定の数以下の施設の組合せの中から、前記ユーザにより選択された前記情報に最も多く合致する前記施設の組合せを前記経由地として設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地設定手段は、前記ユーザにより選択された前記情報に対応する施設のすべてを前記経由地として設定するときにその施設の組合せが複数種類ある場合、当該組合せに含まれる施設の数に基づいて、前記経由地として設定する前記施設の組合せを決定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項5または6に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地設定手段は、前記ユーザが前記情報を選択した順番に基づいて、前記経由地として設定する前記施設の組合せを決定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項3から7のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
前記経由地設定手段は、前記施設の組合せに含まれる前記施設の間の距離に基づいて前記経由地を設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記施設検索手段により検索された施設を一覧表示する施設一覧表示手段をさらに備え、
前記経由地設定手段は、前記施設一覧表示手段により一覧表示された施設の中から前記ユーザに選択された施設を前記経由地として設定することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−196894(P2011−196894A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65564(P2010−65564)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】