説明

ナビゲーション装置

【課題】ナビゲーション機能による経路案内における音声案内をできるだけ聞き漏らすことなく、またオーディオ機能で再生中の音楽もできるだけ自然な状態で聴けるようにする。
【解決手段】出発地から目的地までの経路を探索し、該探索した経路上に設定した各案内ポイントにおいて、案内音声によって前記経路を案内するナビゲーション装置において、現在位置を検出する現在位置検出手段と、楽曲を再生するオーディオ手段と、前記楽曲の区切りが到来するタイミングを検出する楽曲区切り検出手段と、前記検出された楽曲の区切りが到来するタイミングと前記検出された現在位置と前記経路とに基づいて、前記楽曲の区切りが到来するときの位置を算出する案内音声出力ポイント検出手段と、該算出された位置から所定範囲内に前記案内ポイントが設定されている場合、該案内ポイントの位置を変更する案内経路データ編集手段と、前記案内音声の出力を制御する制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ装置を備えたナビゲーション装置に関するものであり、特に、オーディオ装置による音楽の再生出力と、ナビゲーション機能による経路案内における案内音声出力とを同時に行うことができるナビゲーション装置に関する。詳しくは、案内音声を行うタイミングを、楽曲の区切りが到来するタイミングに合致させることにより、案内音声をしながらも、楽曲の中断、ミュート等をせずにできるだけ自然に楽曲を聴くことができるようにしたナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近ではナビゲーション装置、音楽プレーヤー、DVDプレーヤー、アナログ放送やデジタル放送に対応したテレビジョン受信機など各種の電子装置が小型化され、携帯可能な装置として、あるいは車載用の装置として提供されている。特に車載用の装置としては、上記の各種機能を複合して備えた電子装置も提供されている。
【0003】
車載用のナビゲーション装置は、例えば、下記の特許文献1(特開2003−130669号公報)に開示されているように、所要のリンクコストを設定した地図データを用い、各リンクに設定されたリンクコストに基づいて、出発地から目的地までのリンクコストの累計が最少になる経路を探索して案内するものである。
【0004】
このようなナビゲーション装置においては、経路案内中には表示手段に地図画像が表示され、案内経路やナビゲーション装置(車両)の現在位置を示す現在位置マークが地図画像に重ね合わせて表示される。そして、案内経路に沿って進行中に、車両が右折や左折など進行方向を変更すべき交差点の所定距離手前の案内音声出力ポイントに到達すると、それに対応する案内音声がスピーカーを通じて出力される。
【0005】
ナビゲーション装置がオーディオ機能を有している場合、ナビゲーション機能による経路案内を受けながら、オーディオ機能を用いて音楽を聴くことができる。この場合、音楽の再生出力と、案内音声出力ポイントでの案内音声の出力とが重なることがある。ナビゲーション装置は、通常、オーディオ機能のために複数のスピーカーを備えており、上記のように音楽の再生出力と案内音声出力が重なる場合には、複数あるうちの例えば1つのスピーカーを案内音声出力に使用し、その他のスピーカーを音楽の再生出力に使用するように構成される。
【0006】
音楽の再生中に、経路の案内音声出力を行う場合には、音楽の音でこの案内音声が聞き漏らされることがないように種々の方策が提案されている。例えば、下記の特許文献2(特開2004−108908号公報)には、オーディオで音楽を再生中の場合、経路案内における音声案内の開始タイミングを、オーディオで再生中の音楽の終了まで意図的に遅らせるようにしたオーディオ連携ナビゲーション装置が開示されている。
【0007】
また、下記の特許文献3(特開平8−105753号公報)には、車両が、所定の交差点から所定距離にある案内音声を出力をすべき地点(案内音声出力ポイント)に到達した際には、オーディオ機器へ、楽曲の音量を減衰またはミュートする制御信号を出力して、案内音声が優先的に出力されるようにし、案内音声出力が終了したら、音量を元の音量に復帰したりミュートを解除したりして音楽の再生動作を再開させるようにした車載用経路誘導システムが開示されている。
【0008】
更に、下記の特許文献4(特開2000−161977号公報)には、ナビゲーション制御部が案内音声出力時に案内音声ボリュームを制御して案内音声出力レベルを、それまでのオーディオの音声出力レベルより所定レベル高い出力レベルにするとともに、オーディオ制御部がオーディオのボリュームを制御してそれまでのオーディオ信号出力レベルより所定レベル低い出力レベルにするようにしたオーディオ装置が開示されている。
【0009】
一般に、ナビゲーション機能による経路案内を受けながら、オーディオ再生機能を用いて音楽を聴く場合、経路案内における音声案内を聞き漏らすことなく、また、オーディオ機能で再生中の音楽も自然な状態で聴くことができることが好ましい。両方を満足することができない場合にどちらを優先するかはユーザの好みによるが、車両の運転者にとっては前者(経路案内における音声案内)が優先され、車両の同乗者にとっては後者(オーディオ再生出力)が優先される。
【0010】
しかしながら、上記特許文献2に開示されたオーディオ連携ナビゲーション装置においては、オーディオ再生中の場合、経路案内における音声案内の開始タイミングを、オーディオ装置で再生中の音楽の終了まで遅らせるので、音声案内が出力された時点の車両位置が右左折すべき交差点までの距離が短くなり、右左折のための車線変更が間に合わなくなる、また、音声案内をすべき案内対象に到達するまでに、オーディオ装置で再生中の音楽が終了しない場合には、音声案内を行うことなく案内対象を通過してしまうなどの問題点が生じる。
【0011】
また、上記特許文献3、特許文献4などに開示された装置においては、経路案内における音声案内の出力に際して、オーディオ再生中の音楽の出力レベルを減衰させたり、出力レベルを零にしたりするので、再生中の音楽の音量が小さくなったり、途切れたりして自然な状態で音楽を聴くことができないという問題点が生じる。
【0012】
本願の出願人は、上記の問題点を解消する目的で既に特願2008−253544号の発明についての特許出願を行っている。この特願2008−253544号(以下、「先願1」という。)に開示された発明は、オーディオで再生される楽曲間の区切りを検出し、この区切りが到来するときの車両の位置を算出し、当該車両位置から、所定距離または所定走行時間分離れた範囲内に案内音声出力ポイントが設定されているときには、現在再生されている楽曲の終了後に、次の楽曲の再生を開始するようにしたものである。すなわち、この先願1の発明は、音声案内の出力終了後まで、次の楽曲の再生開始を遅らせることにより音声案内を聞き落とすことがなく、経路に従って車両を進行させることができようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2003−130669号公報
【特許文献2】特開2004−108908号公報
【特許文献3】特開平8−105753号公報
【特許文献4】特開2000−161977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、先願1の発明によれば、音声案内の出力終了後まで、次の楽曲の再生開始を遅らせるものであるから、音声案内を聞き落とすことがなく、経路に従って車両を進行させることができようになるが、その反面、音声案内や、次の楽曲の再生が開始されるまで、無音期間が生じることになり、ユーザがナビゲーション装置の故障を疑い、不信感を持ったり、不快感を抱いたりするという問題点が生じる。
【0015】
本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、経路案内における案内音声出力ポイントが、オーディオ装置が再生出力する楽曲と楽曲の間、すなわち楽曲の区切りが到来する時点の車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内にある場合には、その案内音声出力ポイントを楽曲の区切りが到来する時点の車両位置に移動させ、対応する音声案内が完了した後に、次の楽曲の再生を直ちに開始するようになせば、各楽曲をできるだけ自然な形で聴くことができ、また長期間の無音状態を作ることもなくなり、結果、上記の問題点を解消し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0016】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、オーディオ装置による音楽の再生出力と、ナビゲーション機能による経路案内中の案内音声出力とを同時に行うことができるナビゲーション装置において、ナビゲーション機能による経路案内における音声案内を聞き漏らすことなく、また、オーディオ機能で再生される楽曲もできるだけ自然な状態で聴きながらドライブすることができるナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、出発地から目的地までの経路を探索し、該探索した経路上の案内ポイントにおいて、案内音声によって前記経路を案内するナビゲーション装置において、前記ナビゲーション装置は、前記案内音声の出力を制御する制御手段と、現在位置を検出する現在位置検出手段と、楽曲を再生するオーディオ手段と、前記楽曲の区切りが到来するタイミングを検出する楽曲区切り検出手段と、前記検出された楽曲の区切りが到来するタイミングと前記検出された現在位置と前記経路と速度情報とに基づいて、前記楽曲の区切りが到来するときの位置を算出する案内音声出力ポイント検出手段と、該算出された位置から所定範囲内に前記案内ポイントがある場合、該案内ポイントの位置を変更する案内経路データ編集手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーション装置において、前記案内経路データ編集手段は、前記変更した案内ポイントの位置に応じて、前記案内音声を修正することを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかるナビゲーション装置において、前記ナビゲーション装置は、さらに、前記楽曲の区切りに合わせて楽曲の再生を中断し、前記案内音声の出力が終了した後に、楽曲の再生を再開させる楽曲再生停止再開手段を有することを特徴とする。
【0020】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、前記案内音声出力ポイント検出手段は、前記楽曲の区切りが到来するタイミングまでの時間が所定の値より短い場合に、前記楽曲の区切りが到来するときの位置を算出することを特徴とする。
【0021】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、前記案内経路データ編集手段は、前記所定範囲内に前記案内ポイントが複数ある場合には、それらのうち任意の1つの案内ポイントの位置を変更することを特徴とする。
【0022】
また、本願の請求項6にかかる発明は、請求項5にかかるナビゲーション装置において、前記任意の1つの案内ポイントは、前記楽曲の区切りが到来するときの位置に最も近い案内ポイントであることを特徴とする。
【0023】
また、本願の請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、前記案内経路データ編集手段は、前記楽曲の区切りが到来するときの位置から所定範囲内に前記案内ポイントがある場合、該案内ポイントの位置を前記楽曲の区切りが到来するときの位置に変更することを特徴とする。
【0024】
また、本願の請求項8にかかる発明は、請求項1乃至7の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、前記所定範囲内は、前記楽曲の区切りが到来するときの位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
請求項1に記載の発明によれば、経路案内における案内ポイントが、オーディオ手段が再生する楽曲の区切りが到来する時点の車両位置から所定の範囲内にある場合には、その案内ポイントの位置を変更するため、案内ポイントの位置を、楽曲をできるだけ自然な形で聴くことができ、また長期間の無音状態を作ることもなくなり、案内音声を聞き漏らすこともなくなるような位置に変更することが可能である。
【0026】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1にかかるナビゲーション装置において、変更した案内ポイントの位置に応じて、前記案内音声を修正するため、案内ポイントの位置を変更しても、適切な案内音声を出力することが可能である。
【0027】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2にかかるナビゲーション装置において、楽曲の区切りに合わせて楽曲の再生を中断し、案内音声の出力が終了した後に、楽曲の再生を再開させる楽曲再生停止再開手段を有するため、案内音声出力が完了した後に、楽曲の再生が直ちに開始されるので楽曲をより自然な形で聴くことができ、また長期間の無音状態を作ることもなくなり、ナビゲーション機能による経路案内における案内音声を聞き漏らすことなくなる。
【0028】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、楽曲の区切りが到来するタイミングまでの時間が所定の値より短い場合に、前記楽曲の区切りが到来するときの位置を算出するため、楽曲の区切りが到来する時の車両位置をより正確に推定することができる。
【0029】
また、請求項5、請求項6に記載の発明によれば、案内ポイントが複数あると判別されたときにも、上記請求項1〜4にかかるナビゲーション装置の効果を得ることができる。
【0030】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、楽曲の区切りが到来するときの位置から所定範囲内に案内ポイントがある場合、該案内ポイントの位置を楽曲の区切りが到来するときの位置に移動するため、楽曲をできるだけ自然な形で聴くことができ、また長期間の無音状態を作ることもなくなり、案内音声を聞き漏らすこともなくなる。
【0031】
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の何れか1項にかかるナビゲーション装置において、所定範囲内は、前記楽曲の区切りが到来するときの位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内であるため、楽曲の区切りが到来するときの位置から遠く離れた案内ポイントの位置を変更することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の経路案内における案内音声出力ポイントの移動例を示す概念図である。
【図3】本発明の実施例にかかるナビゲーション装置における動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーション装置を例示するものであって、本発明をこのナビゲーション装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーション装置にも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0034】
図1は、本発明の実施例にかかるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、制御手段10、現在位置検出手段11、地図記憶手段12、経路探索手段13、案内経路データ編集手段14、案内音声出力ポイント検出手段15、入力手段16、表示手段17、スピーカー18a、オーディオ手段19などを備えて構成されており、オーディオ手段19は、スピーカー18b、楽曲間区切り検出手段20、楽曲再生停止再開手段21などを備えている。
【0035】
オーディオ手段19は、ミニディスク(MD)やコンパクトディスク(CD)などの記録媒体(メディア)を挿入して、それらに録音されている音楽(楽曲)を再生してその音楽をスピーカー18bから出力する手段である。また、MDやCD等の再生機能に加えて、ナビゲーション装置1がFM放送やテレビジョン放送を受信し、放送番組の中で放送された音楽をハードディスクドライブ(HDD)に記録する機能を備えている場合には、MDやCDの再生に加えて、HDDから記録した音楽を読み出して再生する手段を兼ね備えたものであってもよい。
【0036】
制御手段10は、ROM101、RAM102を有するマイクロプロセッサであり、ROM101に格納された制御プログラムにより各部の操作を制御する。また、ROM101には、上述のように楽曲の区切りに案内音声出力ポイントを合致させたりするための本発明独自のプログラムも格納されている。なおRAM102は、データの一時保存等に使用される。
【0037】
現在位置検出手段11はGPS受信機を備え、GPS衛星信号を受信、処理してナビゲーション装置1の現在位置(緯度・経度)を所定の時間間隔で測位し、後述する道路データを参照して、測位した現在位置に最も近い道路上の位置にマッチング処理を行うことで、道路データ上の現在位置を検出する。また、GPS衛星信号には時刻情報が含まれ、現在位置検出手段11は、現在時刻を検出することも可能である。
【0038】
表示手段17は、例えば液晶パネルを主要構成とし、現在位置を中心とした地図や、テレビジョン放送の映像、更には各種操作を行うためのガイド文字等、各種情報を液晶画面に表示するものである。
【0039】
入力手段16は、キーや操作ボタン、表示手段17に備えられたタッチパネル等を含み、メニュー画面の操作や、出発地や目的地、時刻条件などの経路探索条件を設定するために使用される。
【0040】
地図記憶手段12は、各道路の交差点(単なる分岐点も含む)などの結節点をノードとし、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路ノードデータと道路リンクデータを含む道路データを記憶する。道路ノードデータには、ノードの番号、位置座標、接続リンク本数、交差点名称などが含まれる。また、道路リンクデータには、起点および終点となるノードの番号、道路種別、リンク長、所要時間(リンクコスト)、車線数、車道幅などが含まれる。道路リンクデータにはさらに、リンク属性として橋、トンネル、踏切、料金所などのデータが付与される。道路種別は、高速道路や有料道路の別および国道や都道府県道などの別を含む情報である。地図記憶手段12は、さらに海岸線、湖沼、河川形状などの水系データ、行政境界データ、施設の位置、形状、名称を含む施設データからなる背景データを記憶している。
【0041】
経路探索手段13は、利用者によって出発地や目的地が指定されると、地図記憶手段12に記憶されている道路データを参照し、出発地から目的地に至る案内経路を探索し、案内経路データを作成するものである。この案内経路の探索は、現在位置または入力手段16を介して指定された出発地に対応するノードから指定された目的地に対応するノードまでに至るリンクとノードを、ダイクストラ法などの各種の手法によって探索し、リンク長(リンクコスト)や所要時間などを累積し、総リンク長または総所要時間などが最短となる経路を案内経路とし、当該経路に属するノードやリンクを案内経路データとするものである。
【0042】
案内経路データ編集手段14は、経路探索手段13によって作成された案内経路データ上において、直進や右左折等の案内が必要な交差点(ノード)毎に、その所定距離手前に案内音声出力ポイントを設定するとともに、当該案内音声出力ポイントに応じた音声案内(例えば、「約200m先、〇〇交差点を左折です。」等)のデータを加えることで案内経路データを編集し、記憶する。すなわち、案内経路データには、案内音声出力ポイントから案内が必要な交差点までの距離情報と、交差点の名称など交差点を特定するための交差点情報、及び右左折等の進行方向情報とを含んでなる。無論、交差点直前に案内音声出力ポイントがある場合には、距離情報や交差点情報を含まないようにしてもよい。
【0043】
制御手段10は、上記のようにして経路探索手段13により作成されて案内経路データ編集手段14により編集された案内経路データと、現在位置検出手段11により検出される車両の現在位置とに基づき、車両が案内音声出力ポイントを通過する際に、当該案内音声出力ポイントに応じた案内音声を、スピーカー18aを介して出力し、案内経路に沿った走行をガイドする。なお、ここでいうガイドとして音声案内を対象としているが、現在位置や交差点の情報等を表示手段17に表示させてガイドする方法を併用してもよく、また、案内音声出力ポイント以外の走行時に「制限速度は80kmです」等といった案内を提供するようにしてもよい。
【0044】
以上のナビゲーション装置1の構成要素は、一般的なナビゲーション装置が有する要素であり、本実施例にかかるナビゲーション装置1は、前述したように、更に、案内音声出力ポイント検出手段15を備え、オーディオ手段19は、楽曲間区切り検出手段20、楽曲再生停止再開手段21を備えている。
【0045】
先に説明したように、オーディオ手段19は、ステレオ録音された音楽の再生に対応するように複数のスピーカー18bを備えている。そして、オーディオ手段19は、挿入された記憶媒体に録音された音楽を再生してスピーカー18bを用いて音楽を出力する。図1に示すナビゲーション装置1は、ナビゲーション機能における案内音声を出力するスピーカー18aを備えた構成であるが、オーディオ手段19が備える複数のスピーカー18bのいくつかをナビゲーション機能における案内音声の出力に兼用させることもできる。本発明においては、スピーカーの構成は前者であっても、後者であってもよい。
【0046】
また、複数のスピーカーに限定されず1つのスピーカーで構成されていてもよい。
【0047】
なお、ナビゲーション機能とは、利用者により目的地が指定され、現在位置から目的地までの案内経路を探索し、案内経路に沿った走行をガイドする機能である。
【0048】
ナビゲーション機能を動作させると同時にオーディオ手段19による楽曲再生が行われている場合、楽曲間区切り検出手段20は、オーディオ手段19による楽曲再生の際に、その再生中の1曲の楽曲の終了タイミングを検出する。
【0049】
ここで、楽曲間区切り検出手段20により検出される再生中の楽曲の終了タイミングは、その楽曲の全体の再生時間と、再生済の部分の時間から、残りの再生時間を求めて終了時刻を算出することにより得られる。
【0050】
楽曲間区切り検出手段20により楽曲の終了タイミングが検出されると、案内音声出力ポイント検出手段15は、現在位置検出手段11で検出される車両の現在位置と、案内経路データ編集手段14が編集した案内経路のデータと、車速等から、楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両の位置を算出し、当該車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内に音声案内を出力すべき案内音声出力ポイントがあるか否かを判別する。なお、上記所定の走行時間を判別の基準とする場合、車両の速度情報を用い、所定の走行時間と車両速度から所定の走行時間で走行できる距離に換算する。
【0051】
ここで、車両の速度は、道路種別に応じて予め設定された速度でも良いし、車速センサ(不図示)を備え、車速センサにより検出された速度の平均値を用いても良い。
【0052】
なお、楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置は、案内経路に沿って走行した場合における車両位置である。
【0053】
案内音声出力ポイント検出手段15により楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置の所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内に案内音声出力ポイントがあると判別された場合、案内経路データ編集手段14により、該判別された案内音声出力ポイントが、楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置に移動される。
【0054】
なお、ここで、案内音声出力ポイントの移動とは、予め設定した案内音声出力ポイントの位置を異なる位置に移動するだけではなく、予め設定した案内音声出力ポイントを削除し、削除した案内音声出力ポイントの位置とは異なる位置に案内音声出力ポイントを生成する場合も含まれる。
【0055】
楽曲再生停止再開手段21は、楽曲の終了タイミングに合わせて楽曲の再生動作を一時中断する。そして、制御手段10から案内音声出力ポイントに応じた音声案内の出力の終了が通知されると、楽曲再生停止再開手段21は、楽曲の再生を再開する。
【0056】
図2は、上述したようなナビゲーション装置における一連の動作内容を説明するための模式図である。図2では、経路探索手段13が探索した案内経路が参照符号RT(二重線)で示されている。案内経路RT上には右左折等を案内すべき交差点がP1〜P5のように存在している。このような案内経路RTにおいて、音声案内の出力ポイントは各交差点P1〜P5の手前の所定の地点に設定されている。
【0057】
楽曲間区切り検出手段20によりオーディオ手段19で再生中の1つの楽曲の終了タイミングが検出されると、案内音声出力ポイント検出手段15は、現在位置検出手段11により検出される車両の現在位置と、楽曲の終了タイミングとに基づいて、楽曲の終了タイミングにおける車両位置(図2では参照符号EPで示される)を算出し、この車両位置EPから所定の距離または所定走行時間分離れた範囲内に案内音声出力ポイントがあるか否かを判別する。
【0058】
ここで、楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内に音声案内を出力すべき案内音声出力ポイントがあるか否かの判別は、単純に楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内から案内音声出力ポイントを探索するのではなく、楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内に、右左折等を案内すべき交差点(P1〜P5)がある場合、楽曲の終了タイミングが到来する時点の車両位置から右左折等を案内すべき交差点までに、案内音声出力ポイントがあるか否かを判別するのが好ましい。
【0059】
これにより、例えば、楽曲の終了タイミングにおける車両位置が、交差点P1及びP2の間と算出され、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内に交差点P1の案内音声出力ポイント(交差点P1の200m手前の地点、参照符号GP)が存在しても、交差点P1を跨いで、交差点P1の案内音声出力ポイントGPを移動することを防止することが可能である。
【0060】
そして、地点EPから所定の距離または所定走行時間分離れた範囲内に、例えば、交差点P1の案内音声出力ポイントGPがあった場合、案内経路データ編集手段14は、該案内音声出力ポイントGPを、車両位置EPに移動させ、車両位置EPにおいて、その車両位置EPに合わせた案内音声を出力する。なお、‘車両位置EPに合わせた案内音声’とは、移動前には距離情報がGPからP1までだったものが、移動後には当該距離情報が車両位置EPからP1までの距離情報に修正された案内音声である。具体的には、例えば当初案内音声出力ポイントとして設定されていた位置GPでは「200m先、P1交差点を左折です」といった案内音声が出力される予定であったものが、案内音声出力ポイントが車両位置EPでは「400m先、P1交差点を左折です」といった案内音声に修正される。
【0061】
制御手段10が、かかる案内音声の出力終了を検出すると、楽曲再生停止再開手段21は楽曲再生を再開させる。
【0062】
このように制御すれば、楽曲の終了タイミングにおける車両の位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内に案内音声を出力すべき案内音声出力ポイントがある場合には、その案内音声出力ポイントでの案内音声が楽曲間の区切り期間中に出力され、当該音声案内終了後に次の楽曲の再生が開始されるため、無音期間が長く続くこともなく、且つ、ナビゲーション機能による案内音声を聞き漏らすことがなくなる。また、再生中の音楽もできるだけ自然な状態で聴くことができるようになる。
【0063】
なお、楽曲の終了タイミングが到来する時の車両位置と案内音声出力ポイントとの間の距離が所定の距離よりも短い場合には前記先願1の制御を行ってもよい。この場合には無音期間が短くなるのでユーザが故障と誤解することも少ないと考えられる。また、特許文献3や特許文献4のような制御を行ってもよい。
【0064】
また、所定の距離範囲の間に複数の案内音声出力ポイントがある場合には、例えば、楽曲の区切りが到来する時の車両位置に最も近い案内音声出力ポイントを楽曲の区切りが到来する時の車両位置に移動する、或いは、それら複数の案内音声出力ポイントを1つにまとめて楽曲の区切りが到来する時の車両位置に移動するのが好ましい。また、複数の案内音声出力ポイントが接近して存在する場合には、それらの全ての案内音声出力ポイントでの案内音声の出力処理が終了した後に、次の楽曲の再生を開始する先願1の制御を行うようにしてもよい。
【0065】
次に、以上説明した本発明にかかるナビゲーション装置1の動作手順を説明する。図3は、本発明の実施例にかかるナビゲーション装置1の動作手順を示すフローチャートである。図3のフローチャートにおいては、図示の処理に先立ち、出発地、目的地が設定され、経路探索が行われ、探索した案内経路に従った経路案内が行われるとともに、ユーザがオーディオ手段19により楽曲再生を行っているものとする。
【0066】
先ず、現在位置検出手段11は、所定の時間間隔になるとGPS受信機によりGPS衛星信号を受信し、車両の現在位置を検出する(ステップS101)。次いで、楽曲間区切り検出手段20は、オーディオ手段19によって再生中の楽曲の再生終了までの時間を算出する(ステップS102)。この時間は、再生中の楽曲の総再生時間から、既に再生を終えた部分の再生時間を検出し、総再生時間から差し引くことによって算出することができる。
【0067】
制御手段10は、ステップS102で算出された楽曲の終了する時間が所定の値以下か否かを検出する(ステップS103)。この処理は、楽曲の終了タイミングが到来する時の車両位置をできるだけ正確に推定するためのものである。この値が大きい場合には、車両が一定の速度で走行できないケースもあり、算出する車両位置の誤差が大きくなるためである。
【0068】
楽曲の終了する時間が所定の値以下でなければ(ステップS103のNO)、ステップS101の処理に戻り、所定値以下であれば(ステップS103のYES)、ステップS104の処理に進む。ステップS104の処理では、案内音声出力ポイント検出手段15が、再生終了までの時間、車両の速度、現在位置に基づいて、再生終了時の車両位置を算出する。
【0069】
次いで、案内音声出力ポイント検出手段15は、案内経路のデータに基づいて、楽曲の終了タイミングの車両位置から所定の距離範囲内に案内音声出力ポイントがあるか否かを判別する(ステップS105)。案内音声出力ポイントがなければ処理を終了する。案内音声出力ポイントがあれば(ステップS105のYES)、案内経路データ編集手段14は、その案内音声出力ポイントを楽曲の終了タイミングの車両位置(ステップS104で算出した位置)に移動する(ステップS106)。
【0070】
そして、楽曲間区切り検出手段20は、楽曲の再生が終了したか否かを判別する(ステップS107)。再生の終了が判別されなければ(ステップS107のNO)、再生が終了するまで待つ、即ち、ステップS107の判別処理を繰り返す。再生の終了が判別されると(ステップS107のYES)、楽曲再生停止再開手段21は、楽曲の再生処理を中断し(ステップS108)、次いで、案内経路データ編集手段14は、案内音声出力ポイントの移動に伴う案内音声の内容を修正し、制御手段10は、修正された案内音声をスピーカー18aを介して出力する。案内音声の修正とは、例えば、案内音声出力ポイントを移動したことにより案内地点である交差点までの距離が変わったことに応じた修正である。単に次の交差点を右折ですなどの案内の場合には、案内地点が次の交差点でなく2つ目の交差点に変わることもあり、これに応じた修正である。
【0071】
ステップS109の案内音声の出力が終了すると、楽曲再生停止再開手段21は、楽曲の再生処理を再開させて(ステップS110)、処理を終了する。
【0072】
以上の処理手順により、経路案内における案内音声出力ポイントが、オーディオ手段が再生出力する楽曲と楽曲の間、すなわち楽曲の区切りが到来する時点の車両位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内にある場合には、その案内音声出力ポイントは楽曲の区切りが到来する時点の車両位置に移動させられ、その位置を車両が通過するとその位置の距離情報に修正された案内音声が出力される。そして当該案内音声出力が完了した後に、次の楽曲の再生が直ちに開始される。したがって、各楽曲をできるだけ自然な形で聴くことができ、また長期間の無音状態を作ることもなくなり、ナビゲーション機能による経路案内における案内音声を聞き漏らすことなく、また、オーディオ手段で再生中の音楽も自然な状態で聴くことができるようになる。
【0073】
なお、現在位置から、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定の距離または所定の走行時間の範囲内までに、案内音声出力ポイントがある場合は、上記特許文献3、特許文献4などに開示された発明のように、ナビゲーション機能における案内音声の出力に際して、オーディオ手段で再生中の音楽の音量を減衰させる、或いは、音楽の音量を零にことが好ましい。
【0074】
また、上記実施例では、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定の距離または所定の走行時間の範囲内に案内音声出力ポイントがあるか否かを判別し、案内音声出力ポイントがある場合、案内音声出力ポイントを楽曲の終了タイミングにおける車両位置に移動するように記載したが、これに限ることはなく、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定の距離または所定の走行時間の範囲内に案内音声出力ポイントがあるか否かを判別し、案内音声出力ポイントがある場合、当該案内音声出力ポイントをRAM102などに記憶しておき、実際に、楽曲の終了が検出された際に、記憶しておいた案内音声出力ポイントを現在位置(楽曲の終了が検出された位置)に移動してもよい。これにより、楽曲の終了直後に、ナビゲーション機能の案内音声が出力される。
【0075】
さらに、上記のような構成した場合、予め、楽曲の終了タイミングにおける車両位置を判別しているため、案内音声出力ポイントが移動可能か否かの判別を行うことができる。即ち、現在位置から、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定の距離または所定の走行時間の範囲内までにある案内音声出力ポイントにおいては、案内音声出力ポイントの移動を行わず、ナビゲーション機能における案内音声の出力に際して、オーディオ手段で再生中の音楽の音量を減衰させる、或いは、音楽の音量を零にする。そして、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定の距離または所定の走行時間の範囲内にある案内音声出力ポイントにおいては、楽曲の終了タイミングにおける車両位置、或いは、楽曲の終了が検出された際の現在位置に移動を行う。これにより、移動できない案内音声出力ポイントに対しては、オーディオ手段で再生中の音楽の音量を減衰させた上で、案内音声が出力でき、移動できる案内音声出力ポイントに対しては、案内音声出力ポイントを移動して、楽曲の区切りにて、案内音声を出力することが可能である。
【0076】
また、検出された楽曲の終了タイミングにおける車両位置が、案内音声出力ポイントと右左折等を案内すべき交差点の間であった場合、図2を参照すると、楽曲の終了タイミングにおける車両位置が、案内音声出力ポイントGPと右左折等を案内すべき交差点P1の間であった場合、楽曲の終了タイミングにおける車両位置から交差点P1までの距離を算出し、算出した距離が所定距離以上である場合にのみ、案内音声出力ポイントGPを楽曲の終了タイミングにおける車両位置に移動することが好ましい。これは、案内音声出力ポイントGPが右左折等を案内すべき交差点P1に近すぎると利用者が余裕を持って車線変更などを行うことができなくなるためである。
【0077】
さらに、上記実施例では、案内音声出力ポイントを楽曲の終了タイミングにおける車両位置に移動するように記載したが、楽曲の終了タイミングにおける車両位置は、正確には、楽曲が終了した際の現在位置とは異なる可能性があるため、出発地に対して案内音声出力ポイントを楽曲の終了タイミングにおける車両位置から所定距離奥に移動してもよい。
【符号の説明】
【0078】
1: ナビゲーション装置
10: 制御手段
101:ROM
102:RAM
11: 現在位置検出手段
12: 地図記憶手段
13: 経路探索手段
14: 案内経路データ編集手段
15: 案内音声出力ポイント検出手段
16: 入力手段
17: 表示手段
18a:スピーカー
18b:スピーカー
19: オーディオ手段
20: 楽曲間区切り検出手段
21: 楽曲再生停止再開手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地から目的地までの経路を探索し、該探索した経路上の案内ポイントにおいて、案内音声によって前記経路を案内するナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置は、前記案内音声の出力を制御する制御手段と、現在位置を検出する現在位置検出手段と、楽曲を再生するオーディオ手段と、前記楽曲の区切りが到来するタイミングを検出する楽曲区切り検出手段と、前記検出された楽曲の区切りが到来するタイミングと前記検出された現在位置と前記経路と速度情報とに基づいて、前記楽曲の区切りが到来するときの位置を算出する案内音声出力ポイント検出手段と、該算出された位置から所定範囲内に前記案内ポイントがある場合、該案内ポイントの位置を変更する案内経路データ編集手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記案内経路データ編集手段は、前記変更した案内ポイントの位置に応じて、前記案内音声を修正することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記ナビゲーション装置は、さらに、
前記楽曲の区切りに合わせて楽曲の再生を中断し、前記案内音声の出力が終了した後に、楽曲の再生を再開させる楽曲再生停止再開手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記案内音声出力ポイント検出手段は、前記楽曲の区切りが到来するタイミングまでの時間が所定の値より短い場合に、前記楽曲の区切りが到来するときの位置を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記案内経路データ編集手段は、前記所定範囲内に前記案内ポイントが複数ある場合には、それらのうち任意の1つの案内ポイントの位置を変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記任意の1つの案内ポイントは、前記楽曲の区切りが到来するときの位置に最も近い案内ポイントであることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記案内経路データ編集手段は、前記楽曲の区切りが到来するときの位置から所定範囲内に前記案内ポイントがある場合、該案内ポイントの位置を前記楽曲の区切りが到来するときの位置に変更することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記所定範囲内は、前記楽曲の区切りが到来するときの位置から所定の距離または所定の走行時間分離れた範囲内であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−95142(P2011−95142A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250271(P2009−250271)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】