説明

ナビゲーション装置

【課題】操作者が、アイコンを選択して、目標とする所定位置までの移動途中に、なんらかの拍子に、アイコンの選択が解除されてしまったとしても、その解除されてしまった位置を確定することがなく、すばやく、操作者の目標とする位置まで移動させることができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】アイコンを挟み込むように画面上に2点が接触されたと判断した場合に、アイコンが選択されたと判断し、そのアイコンが選択された状態で、アイコンが所定位置まで移動され、所定位置において、画面上の2点が、その2点を結ぶ線を基準にそれぞれの点が反対方向に移動されたと判断され、かつ2点の接触が解除された場合に、アイコンを所定位置として確定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面に表示された地図上にマーク等のアイコンを表示するナビゲーション装置に関するもので、例えば、アイコンによって特定の場所を目的地または経由地として設定できるナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星を利用し、自己の位置や移動速度をリアルタイムに求めている。この種のナビゲーション装置は、自動車等の移動体または携帯用として普及している。
このナビゲーション装置は、電子化された地図データに基づいて、ディスプレイの画面上に地図を表示し、その地図上で自己の位置を示している。また、ナビゲーション装置を操作する操作者が出発地、目的地、経由地等を指定することによって、その設定された経路に基づいて走行を案内する機能を有している。
【0003】
この種のナビゲーション装置として、特許文献1の技術が公知である。特許文献1では、入力機能ボタンと地図上の任意の座標とが指定されたときに、指定された座標に対応する地図上の位置に入力機能ボタンに対応するマークを生成表示する技術を開示している。具体的には、表示部に地図とともに特定の処理と関連付けられた入力機能ボタンを表示させ、タッチパネルによって入力機能ボタンと地図上の任意の座標とが指定されたときに、当該座標に対応する地図上の位置にマークを生成し、表示するのである。ここで、マークとは、例えば、お気に入りの場所、目的地や経由地を示すものである。
また、マークを生成した後、入力機能ボタンと地図上に表示されたマークに対応する座標とが指定されたときに、当該マークに関する情報(オブジェクト)が表示される。
ここで、マークに関する情報は、例えば、マークが付された場所が何らかの施設や店舗であれば、営業時間、休業日、住所、電話番号、その場所を紹介する写真(画像)等のガイド情報である。この情報は、予め所定のデータ格納部、記録ディスク等にマークと関連付けをして格納されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−328028
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、特許文献1の技術は、ナビゲーション装置を操作する操作者が選択する出発地、目的地、経由地、消去等を入力機能ボタンとして画面上で表示し、ペンや指をタッチパネルに触れた状態のまま移動させることによって、地図を固定させた状態で地図上の任意の座標を指定し、ナビゲーション装置の出発地、目的地、経由地、それらの消去等の設定を行うことができる。
【0006】
しかし、上記の技術においては、操作者の目的とする座標まで入力機能ボタンを移動させる途中において、なんらかの拍子にペンや指がタッチパネルから離れてしまうと、その座標が指定されてしまう。例えば、入力機能ボタンが目的地の場合においては、ペンや指がタッチパネルから離れてしまった地点の座標を目的地として経路探索が実行されてしまうといった問題点が発生してしまう。
【0007】
そこで、本発明は、操作者が、アイコンを選択して、目標とする所定位置までの移動途中に、なんらかの拍子に、アイコンの選択が解除されてしまったとしても、その解除されてしまった位置を確定することがなく、すばやく、操作者の目標とする位置まで移動させることができるナビゲーション装置の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1におけるナビゲーション装置は、地図及びアイコンの表示を行う表示手段と、表示された前記アイコンを選択し、該アイコンを前記地図上の任意の位置に移動するアイコン選択手段と、該移動されたアイコンの位置を確定するアイコン位置確定手段と、前記確定されたアイコンの位置に対して該アイコンの機能を実行する制御手段とを備え、前記アイコン選択手段は、前記表示手段に接触された2点の接触位置の中点から所定範囲内に存在するアイコンを選択し、前記アイコン位置確定手段は、該アイコンを選択している2点の位置が該アイコンを中心として回転した場合に、該アイコンの位置を確定することを特徴とするものである。
【0009】
請求項2におけるナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記アイコン位置確定手段は、前記アイコンを選択している2点の位置が該アイコンの位置を中心として反対側に位置し、且つ、それぞれの接触位置が該アイコンの位置を中心として反対方向に移動した場合に、該アイコンを選択している2点の接触位置が回転したと判断することを特徴とするものである。
【0010】
請求項3におけるナビゲーション装置は、請求項1又は請求項2におけるナビゲーション装置において、前記アイコンは、該アイコンを選択している2点の回転方向に応じた2つの機能を有し、前記制御手段は、該アイコンの機能を実行する際に、該アイコンを選択している2点の回転方向に応じた機能を実行することを特徴とするものである。
【0011】
請求項4におけるナビゲーション装置は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、前記アイコンは、経路探索条件を指定して該アイコンの位置を目的地とした経路探索を行う機能を有し、前記制御手段は、前記確定されたアイコン位置までの経路探索を実行する際に、該アイコンを選択している2点の回転方向に応じて経路探索条件を設定し経路探索を実行することを特徴とするものである。
【0012】
請求項5におけるナビゲーション装置は、請求項1又は請求項2におけるナビゲーション装置において、前記アイコンは、該アイコンを選択している2点の回転角度に応じた複数の機能を有し、前記制御手段は、該アイコンの機能を実行する際に、該アイコンを選択している2点の回転角度に応じた機能を実行することを特徴とするものである。
【0013】
請求項6におけるナビゲーション装置は、請求項5におけるナビゲーション装置において、前記アイコン選択手段は、選択された前記アイコンの周辺に該アイコンが有する複数の機能の情報を表示し、前記制御手段は、該アイコンを選択している2点の接触が解除されたときの何れかの接触位置に表示されている前記機能を実行することを特徴とするものである。
【0014】
請求項7におけるナビゲーション装置は、請求項6に記載のナビゲーション装置において、前記アイコン選択手段は、前記アイコンの周辺に表示されている複数の機能の情報のうち、該アイコンを選択している2点の何れかの接触位置に表示されている機能の情報を該アイコン上に表示することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明におけるナビゲーション装置においては、アイコンを挟むように画面上の2点に接触することでアイコンを選択し、該アイコンを任意の位置まで移動している途中に画面上の2点の接触が解除されたとしても、その解除された位置ではアイコンの位置が確定されることがない。そのため、アイコンの位置の誤確定を防止することができるとともに、すぐに、そのアイコンを選択することができるので、所望の位置までスピーディーにアイコンを移動させて確定させることが可能となる。
【0016】
また、その接触された2点の移動を検出するのみであるため、比較的、安価なセンサにて検出が可能であるため、低コスト化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の一部機能表現を含む全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の表示画面の説明図である。
【図3】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の目的地設定に関する説明図である。
【図4】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の「目的地設定ルーチン」のフローチャートである。
【図5】他の実施形態にかかるナビゲーション装置の説明図である。
【図6】他の実施形態2にかかるナビゲーション装置の目的地設定の一例を示す図である。
【図7】図6の目的地の通過順序の変更方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
まず、本発明の実施形態について図1から図5を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置の一部機能表現を含む全体構成を示すブロック図である。
【0019】
図1において、本実施の形態のナビゲーション装置は、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うマイクロプロセッサからなる演算・制御部1と、操作者からの操作を受け付けるエンジンの駆動を行うイグニッションスイッチ21を含む各種キー入力、音声入力、タッチスイッチ等の操作部2と、操作者に対して操作情報、地図等の情報を表示する液晶、EL等からなるディスプレイ3と、経路案内、交通規制情報、渋滞情報の案内に関する音声ガイダンスを行うスピーカ4と、更に、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)に至るまでの距離等を検出することが可能となるように各種センサからなる自車の現在位置を検出する現在地検出部7と、道路交通情報通信システムセンター(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)62等の情報センターとの間でネットワーク61を介して通信を行う通信部6、各種のデータが記録され、書込み、読み出しが可能な記憶容量が大きいハードディスクからなるナビ情報処理部8と、ナビゲーション機能による目的地の設定によって経路が探索される目的地設定部9等から構成されている。なお、ディスプレイ3は操作部2としてのタッチスイッチを兼ねるものもある。
【0020】
マイクロプロセッサからなる演算・制御部1は、全体の制御を行う演算及び制御を行うCPU11、及びCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用すると共に、経路が探索されたときの経路データや交通規制情報が存在するリンクID等が記憶されるRAM12、制御用プログラムの他、渋滞回避経路への変更をユーザに案内する経路変更案内処理プログラム等が記憶されたROM13、ROM13から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ14等の内部記憶装置や、タイマ15等を備え、RAM12、ROM13、フラッシュメモリ14等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用され、演算及び制御を行うCPU11は、MPU等の演算機能を有するものの使用が可能である。
【0021】
ROM13には、各種のプログラムが記憶され、RAM12に各種のデータが記憶されるようになっており、また、プログラム、データ等を外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリ14に書き込む。更に、メモリーカード等を交換することによってプログラム、データ等を更新することができる。
そして、自車の現在位置を検出する現在地検出部7は、GPSセンサ71、地磁気センサ72、距離センサ73、ステアリングセンサ74、方位検出部としてのジャイロセンサ75、高度計76、更に、自車の走行速度及び走行距離を検出する車速センサ77等からなる。
【0022】
なお、本実施形態のナビゲーション装置は、ネットワーク61を介して道路交通情報通信システムセンター62から警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や、交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報としては、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、後述のVICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
【0023】
また、ネットワーク61としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0024】
更に、本実施形態のナビゲーション装置を構成する各構成要素について図1に基づいて具体的に説明する。
GPSセンサ71は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在位置及び現在時刻を検出する。地磁気センサ72は、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。距離センサ73は、道路上の所定位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ73としては、例えば、自車の車輪の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するが、車速センサ77の出力を積分して距離を検出してもよい。
【0025】
また、ステアリングセンサ74は自車の操舵角を検出するものである。ここで、ステアリングセンサ74としては、例えば、ステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
そして、ジャイロセンサ75は自車の旋回角を検出するものである。ここで、ジャイロセンサ75としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ75によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0026】
また、ナビ情報処理部8及び目的地設定部9は、本実施の形態ではハードディスクを使用した場合で説明する。本実施の形態においては、ナビ情報処理部8、目的地設定部9としてハードディスクが使用されているが、ハードディスクの他に、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置の一部として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、ICカード等を外部記憶装置の一部として使用することもできる。
【0027】
更に、演算・制御部1には、操作部2、ディスプレイ3、スピーカ4、タッチパネル5、通信部6の各周辺装置が電気的に接続されている。操作部2は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種キー等の複数の操作スイッチから構成される。そして、演算・制御部1は、操作部2の各スイッチの操作により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。イグニッションスイッチ21はエンジンの始動及び停止を行うものである。
なお、操作部2としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、ディスプレイ3の前面に設けたタッチパネル5によって構成することもできる。
【0028】
ディスプレイ3の画面32には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、地図、各種アイコン、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、後述の経路変更案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
なお、ディスプレイ3の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL等を使用し、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することもできる。
【0029】
スピーカ4は、演算・制御部1からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、誘導経路の変更を案内する音声案内を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「有料道路を利用するルートに変更されました。」等がある。特に、本実施の形態においては、操作順序等のメッセージを出力する。
なお、スピーカ4より出力される音声としては、合成された音声の他に、各種効果音、予めICメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0030】
更にまた、通信部6は、情報センター、例えば、道路交通情報通信システムセンター62等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するビーコンレシーバである。また、通信部6は、ネットワーク61としてLAN、WAN、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信部6は道路交通情報通信システムセンター62からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報から成るFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0031】
ナビ情報処理部8の交通情報DB81には、道路交通情報通信システムセンター62から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報82が格納されている。また、この交通情報DB81には、道路交通情報通信システムセンター62から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報83が格納されている。
道路交通情報通信システムセンター62から受信した各道路交通情報には、種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度等の情報と共に、VICSリンクIDが含まれる。VICSリンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICSリンクに付与された識別番号である。なお、前記道路交通情報には、各VICSリンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0032】
なお、地図情報DB84に記憶される道路とVICSリンクとは同一ではない。即ち、一般的には、道路(リンク)の方がVICSリンクよりも細分化されている。そこで、交通情報DB81には、各道路に識別番号として付与されるリンクIDとVICSリンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、VICSリンクIDに基づいて、対応するリンクIDを特定することができるようになっている。そのため、本実施の形態のナビゲーション装置は、道路交通情報通信システムセンター62からVICSリンクIDを受信すると、該VICSリンクIDに基づいて渋滞情報等の道路交通情報を表示すべき道路の区間を特定することができる。そして、道路交通情報通信システムセンター62から受信した現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて渋滞情報82として格納される。また、道路交通情報通信システムセンター62から受信した交通規制情報83等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて交通規制情報83として格納される。
【0033】
また、地図情報DB84には、本実施形態のナビゲーション装置における走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報85が格納されている。ここで、ナビ地図情報85には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図31(図2参照)を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、地図情報DB84の内容は、地図情報配信センターから通信部6を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0034】
目的地設定部9は、アイコン格納部91と目的地確定部92とから構成されており、アイコン格納部91は、操作者が使用するアイコンを格納するメモリ領域で、種々のアイコンがあるが、本実施形態においては、メモリ地点アイコン26と目的地アイコン27(図2参照)が格納されているものとする。なお、これらのメモリ地点アイコン26と目的地アイコン27は、ディスプレイ3の画面32(図2参照)におけるアイコン領域25(図2参照)に表示されているものである。
【0035】
また、目的地確定部92は、操作者により選択されたアイコンが地図31上の所定位置まで移動され、各アイコン26、27の位置が確定された時に、該アイコンが移動された位置を目的地の位置として確定する。
【0036】
次に、演算・制御部1が処理する本実施の形態にかかるナビゲーション装置の制御について、ディスプレイ3の画面表示と共に説明する。
【0037】
図2は本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の表示画面の説明図、図3は本実施形態のナビゲーション装置における目的地を設定するための説明図、図4は本実施形態のナビゲーション装置における「目的地設定ルーチン」のフローチャート、図5は他の実施形態にかかるナビゲーション装置の説明図である。
【0038】
図2に示すように、図示しないメインプログラムの実行によってディスプレイ3の画面32上に地図31と複数のアイコン26、27が表示されている。また、画面32は、画面中央の地図31を表示するための地図表示部34と、該地図表示部34の右部の、種々のアイコンが配置されたアイコン領域25とから構成されている。該アイコン領域25には、上からメモリ地点アイコン26、目的地アイコン27とが配置されている。そして、後述する「目的地設定ルーチン」のプログラムが実行されることによって、目的地アイコン27が地図31上の所定位置に確定することによって経路探索が実行される。
【0039】
ここで、アイコン領域25に表示されているアイコンには各々機能が割り当てられており、これらのアイコンはユーザに選択され画面上を移動したときに、移動後の位置で割り当てられた機能を実行する。例えば、メモリ地点アイコン26には移動後の位置をメモリ地点として登録する機能が割り当てられており、メモリ地点として登録された位置は簡単に地図等を呼び出せるようになる。また、目的地アイコン27には移動後の位置を目的地として設定する機能が割り当てられており、演算・制御部1により目的地として設定された位置までの経路が探索される。
【0040】
次に、目的地を設定するための方法を図3に基づいて、図3(a)から図3(d)の順に従って説明をする。
【0041】
まず、図3(a)において、まず、ナビゲーション装置を操作する操作者が、自身の手Dにおける2本の指を、アイコン領域25内にある目的地アイコン27を挟む形で画面上に接触させる。具体的には、操作者の2本の指先が、画面上のA点及びB点にタッチ(接触)される。(尚、図3におけるA点、B点及び直線Eは、実際の画面上には表示されるものではなく、本実施形態の説明のために表示している。)そして、その2箇所のタッチ位置(A1,B1)、(A2,B2)が、それぞれ、タッチ位置検出位置A及びタッチ位置検出位置Bとして検出され、そのタッチ位置(A1,B1)、(A2,B2)が、目的地アイコン27を挟み込むような形である場合に、前記目的地アイコン27が選択されたと判断される。詳細には、タッチ位置検出位置Aが、目的地アイコン27の周り一定距離範囲内に位置し、タッチ位置検出位置Bが、目的地アイコン27に対してタッチ位置検出位置Aとは、反対側における所定範囲内に位置していると判断されると、前記目的地アイコン27が選択されたと判断される。つまり、操作者が目的地アイコン27を掴んだものと判断されるようになっている。なお、本実施形態においては、2点のタッチ位置(A1,B1)、(A2,B2)の中点Cに目的地アイコン27の略中心が存在している場合にて説明しているが、この実施形態に限らず、2点のタッチ位置(A1,B1)、(A2,B2)の中点Cに目的地アイコン27の一部が存在していればよい。
【0042】
次に、図3(b)において、目的地アイコン27が選択され、操作者が目的地アイコン27を掴んだと判断されたのち、操作者が2点のタッチ位置(A1,B1)、(A2,B2)の位置関係を維持した状態で、矢印36の方向に向かって、それぞれの点(A1,B1)、(A2,B2)を移動した場合に、目的地アイコン27が移動しているものと判断される。つまり、操作者は、地図表示部34における地図31上の所定位置まで2本の指を移動させることで目的地アイコン27の移動を行う。
【0043】
次に、図3(c)において、操作者が、地図表示部34における地図31上の所定位置まで目的地アイコン27を移動させた所で、操作者の2本の指を右方向(時計回り)に回転した後に、画面32上から離した場合に目的地アイコン27の位置を目的地として確定する。つまり、画面32上に接触された2点(A1,B1)、(A2,B2)が、その2点(A1,B1)、(A2,B2)の中点Cを中心に、所定方向、例えば、右方向に回転された後に、2点の接触が解除された場合、地図表示部34の地図31上において、2本の指が画面上から離されたときの目的地アイコン27の位置が、操作者の意図とする目的地アイコン27の位置として確定される。そして、その位置を目的地として経路探索が実行されることとなるが、本実施例においては、有料道路優先の経路探索が実行されるようになっており、「有料道路優先で検索します。」と画面32の下端部に表示される。なお、2本の指のタッチ位置が目的地アイコン27の位置を中心として略反対側に位置し、且つ、それぞれのタッチ位置の移動方向が目的地アイコン27の位置を中心として反対方向である場合に、目的地アイコンを選択している(掴んでいる)2本の指が回転したと見なす。
【0044】
したがって、操作者が、地図31上の所定位置まで目的地アイコン27を移動させている途中に、何らかの拍子に、操作者がその2本の指を画面32上から離してしまっても、そのときの目的地アイコン27の位置が目的地として確定して、経路探索を実行してしまうといった問題点が解消される。
【0045】
一方、図3(d)において、操作者の2本の指を左方向(反時計回り)に回転した後に、画面32上から離した場合にも目的地アイコン27の位置を目的地として確定する。つまり、画面32上に接触された2点(A1,B1)、(A2,B2)が、その2点(A1,B1)、(A2,B2)の中点Cを中心に、所定方向、例えば、左方向に回転された後に、2点の接触が解除された場合、上記の右方向に回転された場合の時と同様に、2本の指が画面32上から離されたときの目的地アイコン27の位置が、操作者の意図する目的地アイコン27の位置として確定される。そして、その位置を目的地として経路探索が実行されるようになっている。しかし、その目的地に対して経路探索を行う際には、先の右方向に回転された場合の時の経路探索条件つまり有料道路優先ではなく、一般道路優先により経路探索を行うようになっており、「一般道路優先で検索します。」と画面32の下端部に表示される。
【0046】
このように、2点(A1,B1)、(A2,B2)の接触が解除される前に、その2点(A1,B1)、(A2,B2)の中点Cを中心とした回転を検出するという構成を追加することで、目的地の位置を誤確定してしまうのを防止すると共に、その回転方向によって、経路探索条件、例えば、一般道路を優先なのか有料道路を優先なのか等の条件を変更するという機能を追加することで、操作者の操作を増やすことなく、機能を追加することが可能となり、操作者の操作工数の低減が可能となる。
【0047】
次に、演算・制御部1が処理する本実施の形態にかかるナビゲーション装置の目的地を設定するための制御方法について、以下のとおり説明する。
【0048】
まず、図4に基づいて、本実施形態のナビゲーション装置の「目的地設定ルーチン」のフローチャートについて説明する。このフローチャートは、本ナビゲーション装置のメインプログラムの実行中に呼び出されるものである。
【0049】
まず、ステップS11で、2箇所のタッチ(接触)を検出したか否か、つまり、操作者の2本の指が、画面上の2箇所にタッチ(接触)したことが検出されたか否かを判断し、YESであれば、ステップS12に進み、NOであれば、ステップS11においてYESと判断されるまで、ステップS11を繰り返し実行する。ここで、ステップS11を接触検出手段とする。
【0050】
ステップS11において、YESと判断された場合、つまり、操作者の2本の指が、画面32上の2箇所にタッチ(接触)されたことを検出したと判断されると、ステップS12へ進む。ステップS12では、画面32上にタッチ(接触)された2点の中点Cに目的地アイコン27が存在しているか否かを判断し、YESであれば、ステップS13へ進み、NOであれば、ステップS19へ進む。
【0051】
ステップS12において、YESと判断された場合、つまり、タッチ(接触)された2点の中点Cに目的地アイコン27が存在していると判断された場合には、ステップS13へ進む。ステップS13では、タッチ(接触)位置間にある目的地アイコン27が選択され、つまり、操作者が目的地アイコン27を掴んだものと判断され、ステップS14へと進む。
【0052】
一方、ステップS12において、NOと判断された場合、つまり、タッチ(接触)された2点の中点Cに目的地アイコン27が存在していないと判断された場合には、ステップS19へ進み、単なる地図全体における何らかの操作をしているものと判断し、本フローチャートのリターンを実行する。
【0053】
ステップS13において、操作者により、目的地アイコン27が、地図31上の任意の位置まで移動されるが、ステップS15において、タッチ位置の回転があると判断されるまでは目的地アイコン27の位置を確定しない。そのため、ステップS14において、2箇所のタッチ位置の検出が解除されたか否か、つまり、目的地アイコン27を地図31上の任意の位置まで移動させている途中に、2点の接触が解除されてしまったか否かが判断され、NOであれば、ステップS15へ進み、YESであれば、ステップS11へ戻り、ステップS11がYESとなるまで、ステップS11を繰り返し実行する。
【0054】
ステップS14において、YESと判断された場合、つまり、2箇所のタッチ位置の検出が解除された場合には、ステップS11へ戻り、2箇所のタッチ(接触)が検出されたか否かの判断が、直ちにできるようになっており、2点の接触が解除されてしまった地点から、再度、目的地アイコン27が選択されるように構成されている。ここで、本ステップS14においては、2点の接触が解除されても、その解除された位置を目的地として確定するものではなく、経路探索は実行されない。
【0055】
一方、ステップS14において、NOと判断された場合、つまり、2箇所のタッチ位置の検出が解除されていない場合には、ステップS15へ進み、ステップS15では、タッチ位置の回転があるか否かが判断され、YESであれば、ステップS16へ進み、NOであれば、ステップS20へ進む。
【0056】
操作者により、目的地アイコン27が、画面32上における地図31の所定位置まで移動され、次に、ステップS15において、タッチ位置の回転があるか否か、つまり、画面上にて、操作者の2本の指がタッチ(接触)された2点が、その接触された2点の中点Cを中心に回転したか否かが判断され、YESであれば、ステップS16へ進み、NOであれば、ステップS20へ進む。
【0057】
ステップS15において、YESと判断され、つまり、タッチ(接触)された2点が、その2点の中点Cを中心に回転したと判断された場合には、ステップS16へ進み、ステップS16では、その回転方向が、右回転であるか左回転であるかを判断し、YESであれば、ステップS17へ進み、NOであれば、ステップS22へ進む。
【0058】
一方、ステップS15において、NOと判断された場合、つまり、タッチ(接触)された2点が、その2点の中点Cを中心に回転したことが検出されない場合には、ステップS20へ進み、ステップS20では、タッチ位置の平行移動があるか否か、つまり、タッチされた2点の間隔を維持したままの状態で同方向への移動であるか否かを判断し、YESであれば、ステップS21へ進み、NOであれば、ステップS15がYESと判断されるまで、ステップS15を繰り返し実行する。
【0059】
ステップS20において、YESと判断された場合、つまり、目的地アイコン27が選択されたと判断されてから、タッチされた2点の間隔を維持したままの状態で同方向へ移動していると判断された場合には、ステップS21へ進み、ステップS21では、その目的地アイコン27の位置が画面32上を移動中であると判断し、ステップS15がYESと判断されるまで、ステップS15を繰り返し実行する。
【0060】
また、ステップS16において、YESと判断された場合、つまり、右回転であると判断された場合には、ステップS17へ進み、ステップS17では、2箇所のタッチの検出が解除されたか否かを判断し、YESであれば、ステップS18へ進み、NOであれば、ステップS16がYESと判断されるまで、ステップS16を繰り返し実行する。
【0061】
ステップS17において、YESと判断された場合、つまり、2箇所のタッチの検出が解除されたと判断された場合には、ステップS18へ進み、ステップS18では、その解除された画面32上の目的地アイコン27の地点を目的地として確定し、その目的地までの経路が有料道路を優先に探索が実行されて、本フローチャートをリターンする。
【0062】
一方、ステップS16において、NOと判断された場合、つまり、左回転であると判断された場合には、ステップS22へ進み、2箇所のタッチの検出が解除されたか否かを判断し、YESであれば、ステップS23へ進み、NOであれば、ステップS16がYESと判断されるまで、ステップS16を繰り返し実行する。
【0063】
ステップS22において、YESと判断された場合、つまり、2箇所のタッチの検出が解除されたと判断された場合には、ステップS23へ進み、ステップS23では、その解除された画面32上の目的地アイコン27の地点を目的地として確定し、その目的地までの経路が一般道路を優先に探索されて、本フローチャートをリターンする。
【0064】
図5は、地図上でアイコンの位置を確定する際に適用できる、他の実施形態の例である。
【0065】
図5の(A)は、操作者によりタッチされた2点のタッチ位置を、その2点の中点Cを中心に左方向に回転させた場合に、所定のアイコンを経由地として確定し、右方向に回転させた場合には、所定のアイコンを目的地として確定するものである。ここで、経由地とは、ある目的地に対して探索された経路に対して、目的地に行く途中に立ち寄る地点のことを指す。したがって、経由地として設定された場合には、再度、経由地を経由した目的地への新たな経路が探索されることとなる。
【0066】
また、図5の(B)は、操作者によりタッチされた2点のタッチ位置を、その2点の中点Cを中心に左方向に回転させた場合に、所定のアイコンが位置する地点をメモリ地点として確定し、右方向に回転させた場合には、所定のアイコンが位置する地点を目的地として確定するものである。
【0067】
また、図5の(C)は、回転方向を検出することに加え、回転角度を検出することによって、さらなる機能を追加するものである。
【0068】
このような、回転角度を検出する場合の実施形態について、図6及び図7に基づいて説明する。なお、地図31上に、目的地アイコン27が3個すでに確定されており、その3個の目的地アイコン27を通る経路が探索されている状態からの動作を説明する。
【0069】
図6に示すように、ナビゲーション装置を操作する操作者が、自身の手Dにおける2本の指を、アイコン領域25内にある目的地アイコン27を挟む形で画面上に接触させる。具体的には、操作者の2本の指先が、画面上のA点及びB点にタッチ(接触)される。(尚、図6及び図7におけるA点、B点及び直線Eは、実際の画面上には表示されるものではなく、説明のために表示している。)
【0070】
これにより、4個目の目的地アイコン27が選択され、操作者が目的地アイコン27を掴んだと判断されたのち、操作者が2点のタッチ位置(A3,B3)、(A4,B4)の間隔を維持した状態で、矢印38の方向に向かって、それぞれの点(A3,B3)、(A4,B4)を同方向に平行移動した場合に、目的地アイコン27が移動しているものと判断され、操作者は、地図表示部34における地図31上の所定位置まで2本の指を移動させることで4個目の目的地アイコン27の移動を行う。
【0071】
また、目的地アイコン27を掴んでいるとき、目的地アイコン27の周辺に4個の各丸印41〜44が表示されると共に、各丸印41〜44の中に「4」、「3」、「2」、「1」の数字が順番に表示される。尚、各丸印41〜44に限らず、四角枠、三角枠、菱形等でもよい。
【0072】
各丸印41〜44の中に表示された「4」、「3」、「2」、「1」の数字は、当該目的地アイコン27を含む4個の目的地アイコン27に対応する通過順番を表すものである。従って、例えば、4個の目的地アイコン27が、すでに確定されている場合には、5個目の目的地アイコン27を掴んでいるときに、当該5個目の目的地アイコン27の周辺に5個の丸印が表示されると共に、この丸印の中に「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の数字が順番に表示される。
【0073】
そして、操作者の指が各丸印41〜44の何れかの上に位置した場合には、当該位置の丸印の中に表示された数字が、目的地アイコン27上の「G」の文字に替えて表示される。例えば、図7に示すように、操作者の指が「3」の数字が表示された丸印42の上に位置した場合には、目的地アイコン27上の「G」の文字に替えて、「3」の数字が表示される。続いて、この状態で、操作者が2本の指を画面32上から離した場合には、4個目の当該目的地アイコン27の位置が、3番目の通過順番に設定され、元の3番目の通過順番の目的地アイコン27の通過順番が4番目に再設定される。
【0074】
また、例えば、操作者の指が「4」の数字が表示された丸印41の上に位置した場合には、目的地アイコン27上の「G」の文字に替えて、「4」の数字が表示される。続いて、この状態で、操作者が2本の指を画面32上から離した場合には、4個目の当該目的地アイコン27の位置が、4番目の通過順番に設定される。
【0075】
従って、操作者は、目的地アイコン27を所定の位置まで移動した後、2本の指を所定方向、例えば、右方向に回転を開始することで目的地を確定するが、このときに当該目的地アイコン27の周辺に表示された各数字のうち、当該目的地アイコン27の設定したい通過順番の数字の上まで指を動かした後、2本の指を画面32上から離すことによって、当該目的地アイコン27の位置を含む確定された各目的地の通過順序の変更を行って経路探索を行うことが可能となる。
【0076】
また、目的地アイコン27の周辺に表示された各丸印41〜44の上に操作者の指が位置した場合には、指で隠れた丸印の中に表示されている数字が、目的地アイコン27上の「G」の文字に替えて表示される。これにより、操作者は指で隠れた丸印の中に表示されている数字を容易に確認することができ、通過順番の設定操作を正確に行え、操作性の向上を図ることができる。
【0077】
尚、図7においては、目的地アイコン27の周辺に、通過順番を表す数字を表示したが、これに限ることはない。例えば、目的地アイコン27の周辺に、各丸印41〜44に替えて、有料道路優先の検索条件を表す「有料」や一般道路優先の検索条件を表す「一般」が表示された四角枠を表示するようにしてもよい。そして、いずれかの四角枠の上まで指を動かした後、2本の指を画面32上から離すことによって、経路探索条件を当該四角枠に表示された検索条件で行うようにしてもよい。また、操作者の指が各四角枠の上に位置した場合には、当該四角枠の中に表示されている文字を、目的地アイコン27上の「G」の文字に替えて表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1 演算・制御部
3 ディスプレイ
5 タッチパネル
7 現在地検出部
8 ナビ情報処理部
9 目的地設定部
11 CPU
12 RAM
13 ROM
25 アイコン領域
26 メモリ地点アイコン
27 目的地アイコン
34 地図表示部
41〜44 丸印
91 アイコン格納部
92 目的地確定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図及びアイコンの表示を行う表示手段と、
表示された前記アイコンを選択し、該アイコンを前記地図上の任意の位置に移動するアイコン選択手段と、
該移動されたアイコンの位置を確定するアイコン位置確定手段と、
前記確定されたアイコンの位置に対して該アイコンの機能を実行する制御手段とを備え、
前記アイコン選択手段は、前記表示手段に接触された2点の接触位置の中点から所定範囲内に存在するアイコンを選択し、
前記アイコン位置確定手段は、該アイコンを選択している2点の位置が該アイコンを中心として回転した場合に、該アイコンの位置を確定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記アイコン位置確定手段は、前記アイコンを選択している2点の位置が該アイコンの位置を中心として反対側に位置し、且つ、それぞれの接触位置が該アイコンの位置を中心として反対方向に移動した場合に、該アイコンを選択している2点の接触位置が回転したと判断することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記アイコンは、該アイコンを選択している2点の回転方向に応じた2つの機能を有し、
前記制御手段は、該アイコンの機能を実行する際に、該アイコンを選択している2点の回転方向に応じた機能を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2におけるナビゲーション装置。
【請求項4】
前記アイコンは、経路探索条件を指定して該アイコンの位置を目的地とした経路探索を行う機能を有し、
前記制御手段は、前記確定されたアイコン位置までの経路探索を実行する際に、該アイコンを選択している2点の回転方向に応じて経路探索条件を設定し経路探索を実行することを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記アイコンは、該アイコンを選択している2点の回転角度に応じた複数の機能を有し、
前記制御手段は、該アイコンの機能を実行する際に、該アイコンを選択している2点の回転角度に応じた機能を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2におけるナビゲーション装置。
【請求項6】
前記アイコン選択手段は、選択された前記アイコンの周辺に該アイコンが有する複数の機能の情報を表示し、
前記制御手段は、該アイコンを選択している2点の接触が解除されたときの何れかの接触位置に表示されている前記機能を実行することを特徴とする請求項5におけるナビゲーション装置。
【請求項7】
前記アイコン選択手段は、前記アイコンの周辺に表示されている複数の機能の情報のうち、該アイコンを選択している2点の何れかの接触位置に表示されている機能の情報を該アイコン上に表示することを特徴とする請求項6に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−95242(P2011−95242A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84515(P2010−84515)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】