バソプレシン受容体の阻害剤としての置換アリールイミダゾロンおよびトリアゾロン
本願は、新規の置換4−アリールイミダゾール−2−オンおよび5−アリール−1,2,4−トリアゾロン、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防における単独または組合せでのそれらの使用、並びに、疾患、特に心血管疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
Aは、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}、
R1は、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニルまたは(C2−C6)アルキニルを表し、これらは、各々、ハロゲン、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、(C3−C7)シクロアルキル、フェニル、−OR10、−NR11R12、−C(=O)−OR13および−C(=O)−NR14R15の範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、
(i)(C3−C7)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノで置換されていてもよく、
(ii)フェニルは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルコキシメチル、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される3個までの同等かまたは異なる残基により置換されていてもよく、
(iii)R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、その都度、相互に独立して、水素、(C1−C6)アルキルまたは(C3−C7)シクロアルキルを意味し、
ここで、(C1−C6)アルキルは、2個までの同等かまたは異なるアミノ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C1−C4)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、(C3−C7)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよく、
かつ/または、
(iv)R11およびR12並びにR14およびR15は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし7員の複素環を形成し、これは、N、OおよびSの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよい}、
または、
R1は、(C3−C7)シクロアルキルを表し、これは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよび/またはオキソにより置換されていてもよく、
R2は、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、フリルまたはベンゾフリルを表し、これらは、各々、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルキルチオの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
L1は、式−(CR5AR5B)m−の基を表し
{ここで、mは、1、2または3の数を意味し、
そして、
R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味するか、
または、
同一の炭素原子に結合した2個の残基R5AおよびR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)n−架橋(ここで、nは、2、3、4または5の数を意味する)を形成するか、
または、mが2または3の数を表す場合、
隣接する(1,2−または2,3−)か、または隣接しない(1,3−)炭素原子に結合している2個の残基R5Aおよび/またはR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)p架橋(ここで、pは、1、2、3または4の数を意味する)を形成し、
ここで、基−CR5AR5B−が数個存在する場合、R5AおよびR5Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L1は、式
【化2】
の基を表し、
L2は、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−または*−CR6AR6B−CR7AR7B−O−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0、1または2の数を意味し、
R6Aは、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルを意味し、これらは、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、(C1−C4)アルキルおよび/またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいか、または、式−C(=O)−OR16またはC(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R16、R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、N、OおよびSの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシで置換されていてもよい)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−、−S−または>N−R19(ここで、R19は、水素または(C1−C4)アルキルを表す)に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキルまたは式−OR20、−NR21R22、−C(=O)−OR23もしくは−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R20、R21、R22、R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R21およびR22並びにR24およびR25は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、N、OおよびSの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシにより置換されていてもよい)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成し
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−、−S−または>N−R26(ここで、R26は、水素または(C1−C4)アルキルを表す)に置き換えられていてもよい)、
ここで、基−CR7AR7B−が数個存在する場合、R7AおよびR7Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L2は、式
【化3】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
ここで、環の1個のCH2基は、−O−、−S−または>N−R27(ここで、R27は、水素または(C1−C4)アルキルを表す)に置き換えられていてもよく、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
R3は、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から3個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、ジ−(C1−C4)アルキルアミノおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
または、
基L2−R3は、一体となって、式
【化4】
の基を形成する
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
Dは、CH2またはOを意味し、
Eは、NH、N−CH3、OまたはSを意味し、
tは、0または1の数を意味し、
R8は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される置換基を意味し、
uは、0、1または2の数を意味し、
ここで、置換基R8が数個存在する場合、その意味は同一であっても異なっていてもよく、
そして、
R9は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}]
の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項2】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C3−C7)シクロアルキルまたはフェニルで置換されていてもよい)を表すか、または、(C3−C7)シクロアルキルを表し
{該シクロアルキル残基は、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよび/またはオキソにより置換されていてもよく、そして、
フェニル残基は、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
R2が、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、フリルまたはベンゾフリルを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび/またはフェニルで置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
L1が、式−(CR5AR5B)m−の基を表し
{ここで、mは、1、2または3の数を表し、
そして、
R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味するか、
または、
同一の炭素原子に結合している2個の残基R5AおよびR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)n−架橋(ここで、nは、2、3、4または5の数を意味する)を形成するか、
または、mが2または3の数を表す場合、
隣接する(1,2−または2,3−)か、または隣接しない(1,3−)炭素原子に結合している2個の残基R5Aおよび/またはR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)p架橋(ここで、pは、1、2、3または4の数を意味する)を形成し、
ここで、基−CR5AR5B−が数個存在する場合、R5AおよびR5Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L1が、式
【化5】
の基を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−または*−CR6AR6B−CR7AR7B−O−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0、1または2の数を意味し、
R6Aは、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルを意味し、これらは、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、(C1−C4)アルキルおよび/またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいか、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味する)を形成し、
R7AおよびR7Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
ここで、基−CR7AR7B−が数個存在する場合、R7AおよびR7Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
R3が、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から3個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジ−(C1−C4)アルキルアミノおよび/またはフェニルで置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
または、基L2−R3が、一体となって、式
【化6】
の基を形成する
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
Dは、CH2またはOを意味し、
Eは、NH、N−CH3、OまたはSを意味し、
tは、0または1の数を意味し、
R8は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される置換基を意味し、
uは、0、1または2の数を意味し、
ここで、置換基R8が数個存在する場合、その意味は同一であっても異なっていてもよく、
そして、
R9は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}、
請求項1に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項3】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}
R1が、(C1−C6)アルキルを表し、これは、フッ素、塩素、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキル、フェニル、−OR10、−NR11R12、−C(=O)−OR13および−C(=O)−NR14R15の範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、
(i)(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノで置換されていてもよく、
(ii)フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルコキシメチル、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される3個までの同等かまたは異なる残基により置換されていてもよく、
(iii)R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、相互に独立して、その都度、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを意味し、
ここで、(C1−C4)アルキルは、2個までの同等かまたは異なるアミノ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C1−C4)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよく、
かつ/または、
(iv)R11およびR12並びにR14およびR15は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、NおよびOの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよい}、
または、
R1が、(C2−C6)アルケニルを表し、これは、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルまたは(C1−C4)アルコキシカルボニルで置換されていてもよく、
または、
(C3−C6)シクロアルキルを表し、これは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよび/またはオキソにより置換されていてもよく、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
L1が、式−CR5AR5B−の基を表し
{ここで、R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルを意味し、これらは、2個までの同等かまたは異なるフッ素、塩素、(C1−C4)アルキルおよび/またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいか、または、式−C(=O)−OR16または−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R16、R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、NおよびOの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシで置換されていてもよい)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキルまたは式−OR20、−NR21R22、−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R20、R21、R22、R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R21およびR22並びにR24およびR25は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、NおよびOの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシにより置換されていてもよい)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化7】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
ここで、環の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよく、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
そして、
R3が、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から2個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルホニル、ジ−(C1−C4)アルキルアミノおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるフッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
請求項1に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項4】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}、
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルで置換されていてもよい)を表すか、または、(C3−C6)シクロアルキルを表し
{ここで、該シクロアルキル残基は、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよく、そして、
フェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
R2が、フェニル、ナフチル、チエニルまたはベンゾチエニルを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび/またはフェニルで置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
L1が、式−(CR5AR5B)m−の基を表し
{ここで、mは、1、2または3の数を意味し、
そして、
R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素またはメチルを意味するか、
または、
同一の炭素原子に結合している2個の残基R5AおよびR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)n−架橋(ここで、nは、2、3、4または5の数を意味する)を形成し、
または、mが2または3の数を表す場合、
隣接する(1,2−または2,3−)か、または隣接しない(1,3−)炭素原子に結合している2個の残基R5Aおよび/またはR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)p架橋(ここで、pは、1、2、3または4の数を意味する)を形成し、
ここで、基−CR5AR5B−が数個存在する場合、R5AおよびR5Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L1が、式
【化8】
の基を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチルまたは(C3−C6)シクロアルキルを意味するか、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味する)を形成する}、
そして、
R3が、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から2個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび/またはフェニルで置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項5】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素またはメチルを意味する}、
R1が、(C1−C6)アルキルを表し、これは、フッ素、オキソ、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキル、フェニル、−OR10、−C(=O)−OR13および−C(=O)−NR14R15の範囲から選択される1個または2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、
(i)(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシで置換されていてもよく、
(ii)フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基により置換されていてもよく、
そして、
(iii)R10、R13、R14およびR15は、相互に独立して、その都度、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを意味し、
ここで、(C1−C4)アルキルは、2個までの同等かまたは異なるヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C1−C4)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシにより置換されていてもよい}、
または、
R1が、(C2−C6)アルケニルを表し、これは、ヒドロキシカルボニルまたは(C1−C4)アルコキシカルボニルで置換されていてもよく、
または、
(C3−C6)シクロアルキルを表し、これは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシおよび/またはヒドロキシにより置換されていてもよく、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく、
L1が、式−CR5AR5B−の基を表し
{ここで、R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素またはメチルを意味する}
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、メチル、トリフルオロメチル、または、式−C(=O)−OR16または−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R16、R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素またはメチルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、メチルまたは式−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R24およびR25は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化9】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
ここで、環の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよく、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
そして、
R3が、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニルまたはイソキノリニルを表し、これらは、各々、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルキルチオおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるフッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
請求項1または請求項3に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項6】
式中、
AがNまたはCHを表し、
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、フッ素、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルおよびフェニルの範囲から選択される1個または2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい)を表し
{ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
または、
R1が、(C2−C4)アルケニルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表し、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、臭素、(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルコキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく、
L1が、−CH2−、−CH(CH3)−または−CH2CH2−を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、メチル、トリフルオロメチル、または式−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素またはメチルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、メチルまたは式−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを表すか、
または、
R24およびR25は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化10】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
そして、
R3が、フェニルまたはピリジル(これらは、フッ素、塩素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい)を表すか、または、ナフチルを表す、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項7】
式中、
AがNまたはCHを表し、
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、フッ素、オキソ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびフェニルの範囲から選択される1個または2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい)を表し
{ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニルおよびジメチルアミノカルボニルの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
または、
R1が、ビニル、アリルまたはシクロプロピルを表し、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、メチルおよびメトキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく、
L1が、−CH2−を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、メチル、トリフルオロメチル、または式−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R17およびR18は、相互に独立して、水素、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン環を形成する)、
または、
R6AおよびR6Bは、一体となって結合して、そして、それらが結合している炭素原子と一体となって、式
【化11】
の基を形成し、
R7Aは、水素、フッ素またはメチルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、メチルまたは式−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、メチルまたはエチルを表すか、
または、
R24およびR25は、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン環を形成する)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化12】
の基を表し、
そして、
R3が、フェニル(これは、1個または2個の同等かまたは異なるフッ素、塩素、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい)を表すか、または、1−ナフチルを表す、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項8】
式中、
AがNまたはCHを表し、
R1が、(C1−C4)アルキル、2−メトキシエチル、シクロプロピル、シクロヘキシルメチル、ベンジルまたは1−フェネチルを表し
{ここで、該ベンジル−および1−フェネチル残基中のフェニル環は、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、各々、1個または2個の同等かまたは異なるフッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはメトキシで置換されていてもよく、
L1が、−CH2−、−CH2CH2−または−CH(CH3)−を表し、
L2が、−CH2−、−CH(CH3)−または−C(CH3)2−を表し、
そして、
R3が、フェニル(これは、1個または2個の同等かまたは異なるフッ素、塩素、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されている)を表すか、または1−ナフチルを表す、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
[A]式(II)
【化13】
(式中、A、L1、R1およびR2は、各々請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を、式(III)
【化14】
(式中、L2およびR3は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物と、不活性溶媒中、カルボン酸官能基を活性化して、カップリングさせるか、
または、
[B]式(IV)
【化15】
(式中、A、R1およびR2は、各々請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を、式(V)
【化16】
(式中、L1、L2およびR3は、各々請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有し、
そして、Xは、脱離基、例えばハロゲン、メシレートまたはトシレートを表す)
の化合物と、不活性溶媒中、塩基の存在下で反応させ、
そして、得られる式(I)の化合物を、場合により、適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸を用いて、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
【請求項10】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
急性および慢性心不全、血液量増加性および正常血液量性の低ナトリウム血症、肝硬変、腹水症、浮腫およびADH不適合分泌症候群(SIADH)の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物を、非毒性の医薬的に適する添加剤と組み合わせて含有する、医薬。
【請求項13】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物を、利尿剤、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータ−受容体遮断薬、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、有機硝酸塩、NO供給源および陽性変力作用を有する物質からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる活性物質と組み合わせて含有する、医薬。
【請求項14】
急性および慢性心不全、血液量増加性および正常血液量性の低ナトリウム血症、肝硬変、腹水症、浮腫およびADH不適合分泌症候群(SIADH)の処置および/または予防用の、請求項12または請求項13に記載の医薬。
【請求項15】
有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物または請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の医薬を使用する、ヒトおよび動物における急性および慢性心不全、血液量増加性および正常血液量性の低ナトリウム血症、肝硬変、腹水症、浮腫およびADH不適合分泌症候群(SIADH)の処置および/または予防方法。
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
Aは、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}、
R1は、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニルまたは(C2−C6)アルキニルを表し、これらは、各々、ハロゲン、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、(C3−C7)シクロアルキル、フェニル、−OR10、−NR11R12、−C(=O)−OR13および−C(=O)−NR14R15の範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、
(i)(C3−C7)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノで置換されていてもよく、
(ii)フェニルは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルコキシメチル、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される3個までの同等かまたは異なる残基により置換されていてもよく、
(iii)R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、その都度、相互に独立して、水素、(C1−C6)アルキルまたは(C3−C7)シクロアルキルを意味し、
ここで、(C1−C6)アルキルは、2個までの同等かまたは異なるアミノ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C1−C4)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、(C3−C7)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよく、
かつ/または、
(iv)R11およびR12並びにR14およびR15は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし7員の複素環を形成し、これは、N、OおよびSの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよい}、
または、
R1は、(C3−C7)シクロアルキルを表し、これは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよび/またはオキソにより置換されていてもよく、
R2は、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、フリルまたはベンゾフリルを表し、これらは、各々、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルキルチオの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
L1は、式−(CR5AR5B)m−の基を表し
{ここで、mは、1、2または3の数を意味し、
そして、
R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味するか、
または、
同一の炭素原子に結合した2個の残基R5AおよびR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)n−架橋(ここで、nは、2、3、4または5の数を意味する)を形成するか、
または、mが2または3の数を表す場合、
隣接する(1,2−または2,3−)か、または隣接しない(1,3−)炭素原子に結合している2個の残基R5Aおよび/またはR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)p架橋(ここで、pは、1、2、3または4の数を意味する)を形成し、
ここで、基−CR5AR5B−が数個存在する場合、R5AおよびR5Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L1は、式
【化2】
の基を表し、
L2は、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−または*−CR6AR6B−CR7AR7B−O−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0、1または2の数を意味し、
R6Aは、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルを意味し、これらは、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、(C1−C4)アルキルおよび/またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいか、または、式−C(=O)−OR16またはC(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R16、R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、N、OおよびSの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシで置換されていてもよい)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−、−S−または>N−R19(ここで、R19は、水素または(C1−C4)アルキルを表す)に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキルまたは式−OR20、−NR21R22、−C(=O)−OR23もしくは−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R20、R21、R22、R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R21およびR22並びにR24およびR25は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、N、OおよびSの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシにより置換されていてもよい)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成し
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−、−S−または>N−R26(ここで、R26は、水素または(C1−C4)アルキルを表す)に置き換えられていてもよい)、
ここで、基−CR7AR7B−が数個存在する場合、R7AおよびR7Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L2は、式
【化3】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
ここで、環の1個のCH2基は、−O−、−S−または>N−R27(ここで、R27は、水素または(C1−C4)アルキルを表す)に置き換えられていてもよく、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
R3は、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から3個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、ジ−(C1−C4)アルキルアミノおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
または、
基L2−R3は、一体となって、式
【化4】
の基を形成する
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
Dは、CH2またはOを意味し、
Eは、NH、N−CH3、OまたはSを意味し、
tは、0または1の数を意味し、
R8は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される置換基を意味し、
uは、0、1または2の数を意味し、
ここで、置換基R8が数個存在する場合、その意味は同一であっても異なっていてもよく、
そして、
R9は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}]
の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項2】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C3−C7)シクロアルキルまたはフェニルで置換されていてもよい)を表すか、または、(C3−C7)シクロアルキルを表し
{該シクロアルキル残基は、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよび/またはオキソにより置換されていてもよく、そして、
フェニル残基は、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
R2が、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、フリルまたはベンゾフリルを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび/またはフェニルで置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
L1が、式−(CR5AR5B)m−の基を表し
{ここで、mは、1、2または3の数を表し、
そして、
R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味するか、
または、
同一の炭素原子に結合している2個の残基R5AおよびR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)n−架橋(ここで、nは、2、3、4または5の数を意味する)を形成するか、
または、mが2または3の数を表す場合、
隣接する(1,2−または2,3−)か、または隣接しない(1,3−)炭素原子に結合している2個の残基R5Aおよび/またはR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)p架橋(ここで、pは、1、2、3または4の数を意味する)を形成し、
ここで、基−CR5AR5B−が数個存在する場合、R5AおよびR5Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L1が、式
【化5】
の基を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−または*−CR6AR6B−CR7AR7B−O−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0、1または2の数を意味し、
R6Aは、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルを意味し、これらは、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、(C1−C4)アルキルおよび/またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいか、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味する)を形成し、
R7AおよびR7Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
ここで、基−CR7AR7B−が数個存在する場合、R7AおよびR7Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
R3が、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から3個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジ−(C1−C4)アルキルアミノおよび/またはフェニルで置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
または、基L2−R3が、一体となって、式
【化6】
の基を形成する
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
Dは、CH2またはOを意味し、
Eは、NH、N−CH3、OまたはSを意味し、
tは、0または1の数を意味し、
R8は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される置換基を意味し、
uは、0、1または2の数を意味し、
ここで、置換基R8が数個存在する場合、その意味は同一であっても異なっていてもよく、
そして、
R9は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}、
請求項1に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項3】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}
R1が、(C1−C6)アルキルを表し、これは、フッ素、塩素、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキル、フェニル、−OR10、−NR11R12、−C(=O)−OR13および−C(=O)−NR14R15の範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、
(i)(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノで置換されていてもよく、
(ii)フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルコキシメチル、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される3個までの同等かまたは異なる残基により置換されていてもよく、
(iii)R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、相互に独立して、その都度、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを意味し、
ここで、(C1−C4)アルキルは、2個までの同等かまたは異なるアミノ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C1−C4)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよく、
かつ/または、
(iv)R11およびR12並びにR14およびR15は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、NおよびOの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよい}、
または、
R1が、(C2−C6)アルケニルを表し、これは、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルまたは(C1−C4)アルコキシカルボニルで置換されていてもよく、
または、
(C3−C6)シクロアルキルを表し、これは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよび/またはオキソにより置換されていてもよく、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
L1が、式−CR5AR5B−の基を表し
{ここで、R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルを意味し、これらは、2個までの同等かまたは異なるフッ素、塩素、(C1−C4)アルキルおよび/またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいか、または、式−C(=O)−OR16または−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R16、R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、NおよびOの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシで置換されていてもよい)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素または(C1−C4)アルキルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキルまたは式−OR20、−NR21R22、−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R20、R21、R22、R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R21およびR22並びにR24およびR25は、各々、対になって、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、NおよびOの範囲から1個のさらなるヘテロ原子を含有でき、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシにより置換されていてもよい)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化7】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
ここで、環の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよく、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
そして、
R3が、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から2個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルホニル、ジ−(C1−C4)アルキルアミノおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし3個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるフッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
請求項1に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項4】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素または(C1−C4)アルキルを意味する}、
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、(C3−C6)シクロアルキルまたはフェニルで置換されていてもよい)を表すか、または、(C3−C6)シクロアルキルを表し
{ここで、該シクロアルキル残基は、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシおよび/またはアミノにより置換されていてもよく、そして、
フェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
R2が、フェニル、ナフチル、チエニルまたはベンゾチエニルを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび/またはフェニルで置換されていてもよく
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
L1が、式−(CR5AR5B)m−の基を表し
{ここで、mは、1、2または3の数を意味し、
そして、
R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素またはメチルを意味するか、
または、
同一の炭素原子に結合している2個の残基R5AおよびR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)n−架橋(ここで、nは、2、3、4または5の数を意味する)を形成し、
または、mが2または3の数を表す場合、
隣接する(1,2−または2,3−)か、または隣接しない(1,3−)炭素原子に結合している2個の残基R5Aおよび/またはR5Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)p架橋(ここで、pは、1、2、3または4の数を意味する)を形成し、
ここで、基−CR5AR5B−が数個存在する場合、R5AおよびR5Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい}、
または、
L1が、式
【化8】
の基を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチルまたは(C3−C6)シクロアルキルを意味するか、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味する)を形成する}、
そして、
R3が、フェニル、ナフチル、または、N、Oおよび/またはSの範囲から2個までのヘテロ原子を有する5員ないし10員のヘテロアリールを表し、これらは、各々、3個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび/またはフェニルで置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項5】
式中、
Aが、NまたはC−R4を表し
{ここで、R4は、水素またはメチルを意味する}、
R1が、(C1−C6)アルキルを表し、これは、フッ素、オキソ、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキル、フェニル、−OR10、−C(=O)−OR13および−C(=O)−NR14R15の範囲から選択される1個または2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく
{ここで、
(i)(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシで置換されていてもよく、
(ii)フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基により置換されていてもよく、
そして、
(iii)R10、R13、R14およびR15は、相互に独立して、その都度、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを意味し、
ここで、(C1−C4)アルキルは、2個までの同等かまたは異なるヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C1−C4)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、(C3−C6)シクロアルキルは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、ヒドロキシおよび/または(C1−C4)アルコキシにより置換されていてもよい}、
または、
R1が、(C2−C6)アルケニルを表し、これは、ヒドロキシカルボニルまたは(C1−C4)アルコキシカルボニルで置換されていてもよく、
または、
(C3−C6)シクロアルキルを表し、これは、2個までの同等かまたは異なる(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシおよび/またはヒドロキシにより置換されていてもよく、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく、
L1が、式−CR5AR5B−の基を表し
{ここで、R5AおよびR5Bは、相互に独立して、水素またはメチルを意味する}
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、メチル、トリフルオロメチル、または、式−C(=O)−OR16または−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R16、R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素またはメチルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、メチルまたは式−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R24およびR25は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化9】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
ここで、環の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよく、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
そして、
R3が、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニルまたはイソキノリニルを表し、これらは、各々、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)アルキルチオおよびフェニルの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい
{ここで、最後に挙げたフェニル残基は、2個までの同等かまたは異なるフッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
請求項1または請求項3に記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項6】
式中、
AがNまたはCHを表し、
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、フッ素、オキソ、ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキルおよびフェニルの範囲から選択される1個または2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい)を表し
{ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C1−C4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニルおよびジ−(C1−C4)アルキルアミノカルボニルの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
または、
R1が、(C2−C4)アルケニルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表し、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、臭素、(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルコキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく、
L1が、−CH2−、−CH(CH3)−または−CH2CH2−を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、メチル、トリフルオロメチル、または式−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R17およびR18は、相互に独立して、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C3−C6)シクロアルキルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R6AおよびR6Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)r架橋を形成し
(ここで、rは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)、
R7Aは、水素、フッ素またはメチルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、メチルまたは式−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素または(C1−C4)アルキルを表すか、
または、
R24およびR25は、それらが結合している窒素原子と一体となって、4員ないし6員の複素環を形成し、これは、さらなるヘテロ原子として1個のO原子を含有できる)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化10】
の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
xは、1、2、3または4の数を意味し、
そして、
R6BおよびR7Bは、各々上述の意味を有する}、
そして、
R3が、フェニルまたはピリジル(これらは、フッ素、塩素、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルコキシおよびトリフルオロメトキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい)を表すか、または、ナフチルを表す、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項7】
式中、
AがNまたはCHを表し、
R1が、(C1−C6)アルキル(これは、フッ素、オキソ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびフェニルの範囲から選択される1個または2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい)を表し
{ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニルおよびジメチルアミノカルボニルの範囲から選択される2個までの同等かまたは異なる残基で置換されていてもよい}、
または、
R1が、ビニル、アリルまたはシクロプロピルを表し、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、フッ素、塩素、メチルおよびメトキシの範囲から選択される1個ないし2個の同等かまたは異なる残基で置換されていてもよく、
L1が、−CH2−を表し、
L2が、式*−CR6AR6B−(CR7AR7B)q−の基を表し
{ここで、
*は、アミド基のN原子との結合部位を意味し、
qは、0または1の数を意味し、
R6Aは、水素またはメチルを意味し、
R6Bは、水素、メチル、トリフルオロメチル、または式−C(=O)−NR17R18の残基を意味し
(ここで、
R17およびR18は、相互に独立して、水素、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表すか、
または、
R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン環を形成する)、
または、
R6AおよびR6Bは、一体となって結合して、そして、それらが結合している炭素原子と一体となって、式
【化11】
の基を形成し、
R7Aは、水素、フッ素またはメチルを意味し、
R7Bは、水素、フッ素、メチルまたは式−C(=O)−OR23または−C(=O)−NR24R25の残基を意味し
(ここで、
R23、R24およびR25は、相互に独立して、水素、メチルまたはエチルを表すか、
または、
R24およびR25は、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン環を形成する)、
または、
R7AおよびR7Bは、一体となってオキソ基を形成し、
または、
R7AおよびR7Bは、相互に結合して、一体となって−(CH2)s架橋を形成する
(ここで、sは、2、3、4または5の数を意味し、
そして、架橋の1個のCH2基は、−O−に置き換えられていてもよい)}、
または、
L2が、式
【化12】
の基を表し、
そして、
R3が、フェニル(これは、1個または2個の同等かまたは異なるフッ素、塩素、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい)を表すか、または、1−ナフチルを表す、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項8】
式中、
AがNまたはCHを表し、
R1が、(C1−C4)アルキル、2−メトキシエチル、シクロプロピル、シクロヘキシルメチル、ベンジルまたは1−フェネチルを表し
{ここで、該ベンジル−および1−フェネチル残基中のフェニル環は、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシで置換されていてもよい}、
R2が、フェニルまたはチエニルを表し、これらは、各々、1個または2個の同等かまたは異なるフッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはメトキシで置換されていてもよく、
L1が、−CH2−、−CH2CH2−または−CH(CH3)−を表し、
L2が、−CH2−、−CH(CH3)−または−C(CH3)2−を表し、
そして、
R3が、フェニル(これは、1個または2個の同等かまたは異なるフッ素、塩素、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシで置換されている)を表すか、または1−ナフチルを表す、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の式(I)の化合物、並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
[A]式(II)
【化13】
(式中、A、L1、R1およびR2は、各々請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を、式(III)
【化14】
(式中、L2およびR3は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物と、不活性溶媒中、カルボン酸官能基を活性化して、カップリングさせるか、
または、
[B]式(IV)
【化15】
(式中、A、R1およびR2は、各々請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を、式(V)
【化16】
(式中、L1、L2およびR3は、各々請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の意味を有し、
そして、Xは、脱離基、例えばハロゲン、メシレートまたはトシレートを表す)
の化合物と、不活性溶媒中、塩基の存在下で反応させ、
そして、得られる式(I)の化合物を、場合により、適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸を用いて、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
【請求項10】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
急性および慢性心不全、血液量増加性および正常血液量性の低ナトリウム血症、肝硬変、腹水症、浮腫およびADH不適合分泌症候群(SIADH)の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物を、非毒性の医薬的に適する添加剤と組み合わせて含有する、医薬。
【請求項13】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物を、利尿剤、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータ−受容体遮断薬、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、有機硝酸塩、NO供給源および陽性変力作用を有する物質からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる活性物質と組み合わせて含有する、医薬。
【請求項14】
急性および慢性心不全、血液量増加性および正常血液量性の低ナトリウム血症、肝硬変、腹水症、浮腫およびADH不適合分泌症候群(SIADH)の処置および/または予防用の、請求項12または請求項13に記載の医薬。
【請求項15】
有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式(I)の化合物または請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の医薬を使用する、ヒトおよび動物における急性および慢性心不全、血液量増加性および正常血液量性の低ナトリウム血症、肝硬変、腹水症、浮腫およびADH不適合分泌症候群(SIADH)の処置および/または予防方法。
【公表番号】特表2009−537581(P2009−537581A)
【公表日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511411(P2009−511411)
【出願日】平成19年5月21日(2007.5.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/004615
【国際公開番号】WO2007/134862
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月21日(2007.5.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/004615
【国際公開番号】WO2007/134862
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】
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