説明

フォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物

【課題】本発明は、オキシム基を含むフォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物を提供する。
【解決手段】前記フォトレジストモノマーは、下記化学式で表される。


式中、Rは各々独立的に水素又はメチル基であり、Rはエーテル基を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数1〜25のアルキル基であるか、あるいは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はマルチシクロアルキル基を含み、エーテル基、ケトン基又は硫黄を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数4〜25の炭化水素基である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物に関し、特に、2つ以上のオキシム基を含むフォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、半導体素子の高集積化及び高精密化に伴い、写真工程においてハーフピッチ90nm未満の超微細フォトレジストパターンの形成が要求されている。これにより、量産用露光源の波長が193nm未満に短くなる一方、ウェハー加工工程をより最適化且つ精密化する技術の開発が進行されている。このように精密なパターンを具現するために、LER(Line Edge Roughness)が少なく、露光後ベイク温度敏感度(Post Exposure Baking Sensitivity)が小さく、ドライエッチング耐性に優れた感光性物質が要求されている。
【0003】
フォトレジストパターンの形成工程において、解像度及び工程余裕度を改善してより精密なパターンを形成するには、フォトレジスト用ポリマーの側鎖についている、塩基性溶液に対する溶解を抑制する保護基が脱保護される反応の活性化エネルギーを低くしたり、露光後ベイク温度敏感度が小さい物質、すなわち酸により小さく影響される物質を使用することが好ましい。したがって、酸の影響が小さく、露光する光源によって主鎖が分解されるポリマーを使用すれば、優れたパターンが得られる。
【0004】
一方、KrF(254nm)、ArF(193nm)、F(157nm)及びEUVL(13.5nm)の露光源に使用されるフォトレジスト用モノマー及びポリマーとして、2つ以上のオキシム基を持つことで、光源によって脱保護反応が行われるモノマー及びこれを用いたメタクリルレートポリマーはまだ開示されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、本発明の目的は、解像度及び工程余裕度を改善できるフォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、露光後ベイク温度敏感度が低くて精密なパターンを具現できるフォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、焦点深度マージン及びLERを改善できるフォトレジストモノマー、ポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、上記フォトレジスト組成物を使用したフォトレジストパターンの形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、下記化学式1で表される、オキシム基を持つフォトレジストモノマーを提供する。
《化学式1》
【化1】

式中、Rは各々独立的に水素又はメチル基であり、Rはエーテル基を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数1〜25のアルキル基であるか、あるいは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はマルチシクロアルキル基を含み、エーテル基、ケトン基又は硫黄を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数4〜25の炭化水素基である。
【0010】
また、本発明は、酸触媒だけでなく紫外線光源による脱保護反応により、ポリマーの主鎖が断絶され得る、下記化学式2で表される繰返し単位を含むフォトレジストポリマーを提供する。
《化学式2》
【化2】

式中、Rは各々独立的に水素又はメチル基であり、Rはエーテル基を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数1〜25のアルキル基であるか、あるいは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はマルチシクロアルキル基を含み、エーテル基、ケトン基又は硫黄を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数4〜25の炭化水素基である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フォトレジストモノマーは酸だけでなく紫外線光源により高分子主鎖が分解されることで、フォトレジストパターンの解像度及び工程余裕度を改善でき、高いドライエッチング安全性及び露光後ベイク温度安全性を持つため、精密なパターンを具現できる。また、本発明によるフォトレジストポリマー及びこれを含むフォトレジスト組成物は、フォトレジスト膜の焦点深度マージン及びLERを改善できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明をより詳細に説明すれば、次の通りである。
【0013】
本発明によるオキシム基を含むフォトレジストモノマーは、下記化学式1で表される。
《化学式1》
【化3】

式中、Rは各々独立的に水素又はメチル基であり、Rはエーテル基を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数1〜25のアルキル基であるか、あるいは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はマルチシクロアルキル基を含み、エーテル基、ケトン基又は硫黄を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数4〜25の炭化水素基である。Rの例としては、
【化4】

などが挙げられ、好ましくは、
【化5】

が挙げられる。
【0014】
本発明による上記化学式1で表される感光性モノマーでは、既存の脱保護作用基のように酸触媒により脱保護反応が行われることができるが、既存の脱保護作用基とは異なり、酸触媒なしに紫外線領域の光によっても感光性作用基であるオキシム基の脱保護作用によって脱保護反応が行われることができる。このような酸触媒なしに行われる脱保護反応により、高分子の分子量が減少し、高分子の物性が変化することで、露光後、現像液との親和力を高めることができる。これにより、現像過程において既存の高分子化合物と比較してより容易に微細パターンを形成し、LERを改善できる。
【0015】
本発明によるオキシム基を持つフォトレジストポリマーは、下記化学式2で表される繰返し単位を含む。
《化学式2》
【化6】

式中、R及びRは上記化学式1で定義した意味である。フォトレジストポリマーにおいて、上記化学式2で表される繰返し単位の含量は、上部及び下部ポリマーチェーンの各々において、1〜99モル%、好ましくは1〜50モル%である。フォトレジストポリマーを構成する残りの繰返し単位は、通常のフォトレジスト用ポリマーを構成する1種以上の繰返し単位を含むことができる。本発明によるフォトレジストポリマーは、下記の式3又は4で表されることができる。
【0016】
《化学式3》
【化7】

式中、R及びRは上記化学式1で定義した意味であり、Rは酸に敏感な保護基であって、各々独立的にエーテル基又はエステル基を含むか又は含まないC〜C25のアルキル基又はシクロアルキル基であり、a及びbは各々独立的にポリマーの上部及び下部ポリマーチェーンを構成する繰返し単位のモル%であって、各々1〜99モル%、1〜99モル%、好ましくはa:bが1〜50モル%:50〜99モル%である。
【0017】
酸に敏感な保護基(R)は、酸により脱離され得る基であって、フォトレジスト物質のアルカリ現像液に対する溶解の可否を決定する。このような酸に敏感な保護基は、前述したような役割が果されるものであれば良く、非限定的な例としては、t−ブチル、3−ヒドロキシテトラヒドロフラン、テトラヒドロ−3−フランメタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、1−メトキシプロピル、1−メトキシ−1−メチルエチル、1−エトキシプロピル、1−エトキシ−1−メチルエチル、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、t−ブトキシエチル、1−イソブトキシエチル及び2−メトキシエタノール、アダマンチルなどが挙げられる。
【0018】
本発明によるフォトレジストポリマーは、下記化学式4で表されるように、酸に敏感な保護基(R)の以外に、ポリマー物性を調節するための他の繰返し単位をさらに含むことができる。
《化学式4》
【化8】

式中、R及びRは上記化学式1で定義した意味であり、Rは上記化学式3で定義した意味であり、a、b及びcは各々独立的にポリマーの上部及び下部ポリマーチェーンを構成する繰返し単位のモル%であって、各々1〜98モル%、1〜98モル%、1〜98モル%、好ましくはa:b:cが1〜50モル%:20〜50モル%:15〜50モル%である。
【0019】
上記化学式2の具体的な例は、下記化学式5及び6のようである。
《化学式5》
【化9】

式中、R及びRは上記化学式1で定義した意味であり、a、b及びcは上記化学式4で定義した意味である。
《化学式6》
【化10】

式中、R及びRは上記化学式1で定義した意味であり、a、b、c及びdは各々独立的にポリマーの上部及び下部ポリマーチェーンを構成する繰返し単位のモル%であって、各々1〜97モル%、1〜97モル%、1〜97モル%、1〜97モル%、好ましくはa:b:c:dが1〜50モル%:20〜40モル%:20〜40モル%:10〜40モル%である。
【0020】
また、感光性ポリマーは、酸に敏感な保護基(R)を持つモノマーの以外にも、シクロオレフィン(例:無水マレイン酸)単量体、感光性高分子の製造に通常的に使用される他のモノマー、架橋結合性モノマーなどをさらに含むことができ、これらの補助モノマーの含量は、通常、全体繰返し単位に対して0〜5モル%である。本発明による感光性ポリマーは、ブロック共重合体又はランダム共重合体であって、重量平均分子量(Mw)は3,000〜20,000、好ましくは3,000〜15,000である。分散度は1.0〜5.0、好ましくは1.0〜2.2である。重量平均分子量及び分散度が前述した範囲を逸脱すれば、フォトレジスト膜の物性が低下し、フォトレジスト膜の形成が困難になり、パターンのコントラストが低下する。
【0021】
本発明による感光性モノマーの製造は、例えば、a)2つ以上のケトン基を持つ化合物と、塩酸ヒドロキシルアミン(NHOHHCl)との定量的反応により、ケトン基をオキシム基に置換した後、b)トリエチルアミン、ピリジン等の塩基の下に、常温及び常圧でスルホニル化合物と反応させることで行われる。
【0022】
本発明による感光性ポリマーは、上記化学式1で表されるモノマーと異なるモノマーを用いて通常の重合反応により製造できる。このとき、開始剤としては、公知の重合開始剤を広く使用でき、非限定的な例としては、アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)などが挙げられる。
【0023】
本発明のフォトレジスト組成物は、上記化学式1で表されるモノマーを含む感光性ポリマー、酸を発生させる光酸発生剤及び有機溶媒を含み、必要に応じて各種添加剤を配合して製造できる。製造されたフォトレジスト組成物の固形分濃度は、全体フォトレジスト組成物に対して1〜30重量%が好ましく、0.2μmのフィルターなどで濾過して使用する。
【0024】
光酸発生剤は、光により酸を発生できる化合物であれば良く、非限定的な例としては、オニウム塩、有機スルホン酸又はこれらの混合物が挙げられる。光酸発生剤の含量は、全体フォトレジストポリマー100重量部に対して0.1〜20重量部が好ましい。光酸発生剤が0.1重量部未満に添加される場合には、フォトレジスト組成物の光に対する敏感度が低下し、20重量部を超過して使用される場合には、光酸発生剤が遠紫外線を多く吸収して、酸が多量発生することで、レジストパターンの断面が不良になる恐れがある。
【0025】
本発明によるフォトレジスト組成物を構成する有機溶媒としては、フォトレジスト組成物の製造に通常的に使用される多様な有機溶媒を広く使用できる。非限定的な例としては、エチレングリコールモノメチルエチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル又はこれらの混合物が挙げられる。有機溶媒の含量は、全体フォトレジストポリマー100重量部に対し、300〜5000重量部が好ましい。
【0026】
また、本発明のフォトレジスト組成物は、有機塩基をさらに含むことができ、有機塩基の含量は0.01〜10重量%である。有機塩基としては、トリエチルアミン、トリイソブチルアミン、トリイソオクチルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン又はこれらの混合物などを使用できる。
【0027】
本発明のフォトレジスト組成物を用いてフォトレジストパターンを形成するには、まず、シリコンウェハーやアルミニウム基板等の被エッチング層上に、スピンコッター等を用いてフォトレジスト組成物を塗布してフォトレジスト膜を形成し、フォトレジスト膜を所定のパターンに露光した後、露光されたフォトレジスト膜を加熱及び現像することで、優れたパターンが得られる。現像工程に用いられる現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)などのアルカリ性化合物を0.1〜10重量%の濃度に溶解させたアルカリ水溶液が用いられ、現像液にはメタノールやエタノール等のような水溶性有機溶媒及び界面活性剤を適量添加できる。また、現像液で現像した後には超純水で洗浄する。
【実施例】
【0028】
以下、具体的な実施例により、本発明を詳細に説明する。下記の実施例は本発明を具体的に説明するためのもので、本発明がこれに限定されるものではない。
【0029】
[製造例] 4−ビニル−ベンゾスルホニルクロライド合成
下記反応式1で表されるように、4−ビニル−ベンゾスルホニルクロライドを合成した。まず、4−スチレンナトリウム塩103g(0.50mol)を2LフラスコにTHF1000gと共に混合して反応温度を0℃にした。この溶液にPOCl72g(0.2mol)をゆっくり滴下した後、12時間反応させた。反応が終了した後、反応物を減圧濾過し、炭酸ナトリウム飽和水溶液1Lを用いて3回水洗した。反応物を乾燥させて4−ビニル−ベンゾスルホニルクロライド91.9gを得た(歩留まり91%)。
《反応式1》
【化11】

【0030】
[実施例1−1] 下記化学式1aで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8g(0.10mol)を500mLフラスコにメタノール150gと共に混合して反応温度を0℃にした。この溶液に塩酸ヒドロキシルアミン15.3g(0.22mol)をゆっくり滴下した後、12時間反応させた。反応を終了した後、反応物を減圧濾過し、蒸溜水300mLを用いて3回水洗した。反応物を乾燥させて化学式1aで表される化合物を13.5g得た(歩留まり56%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.89(OH、2H)、1.42(CH、2H)、1.33(CH、4H)
《化学式1a》
【化12】

【0031】
[実施例1−2] 下記化学式1bで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、シクロヘキサン−1,4−ジオン11.2g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1bで表される化合物を11.2g得た(歩留まり79%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.94(OH、2H)、1.61(CH、8H)
《化学式1b》
【化13】

【0032】
[実施例1−3] 下記化学式1cで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、1,5−ジメチルビシクロ[3,3,0]オクタン−3,7−ジオン16.6g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1cで表される化合物を16.6g得た(歩留まり85%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.85(OH、2H)、1.64(CH、8H)、1.09(CH、6H)
《化学式1c》
【化14】

【0033】
[実施例1−4] 下記化学式1dで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジオン15.2g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1dで表される化合物を14.0g得た(歩留まり77%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.88(OH、2H)、1.76(CH、2H)、1.41(CH、4H)、1.11(CH、6H)
《化学式1d》
【化15】

【0034】
[実施例1−5] 下記化学式1eで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、アダマンタン−2,6−ジオン16.4g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1eで表される化合物を13.8g得た(歩留まり71%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.94(OH、2H)、1.78(CH、4H)、1.51(CH、8H)
《化学式1e》
【化16】

【0035】
[実施例1−6] 下記化学式1fで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、2,2'−ビス−4,4'−カルボニルシクロヘキシルプロパンジオン23.6g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1fで表される化合物を25.0g得た(歩留まり94%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.88(OH、2H)、1.61(CH、8H)、1.56(CH、2H)、1.33(CH、8H)、1.09(CH、6H)
《化学式1f》
【化17】

【0036】
[実施例1−7] 下記化学式1gで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、2,2'−ビス−4,4'−カルボニルシクロヘキシル−ジオン19.4g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1gで表される化合物を21.3g得た(歩留まり95%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)5.90(OH、2H)、1.58(CH、8H)、1.51(CH、2H)、1.31(CH、8H)
《化学式1g》
【化18】

【0037】
[実施例1−8] 下記化学式1hで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、1,2−ベンゼン−2ニル−エタン−1,2−ジオン21.0g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1hで表される化合物を13.5g得た(歩留まり56%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.59(OH、2H)、7.62(CH、4H)、7.32(CH、6H)
《化学式1h》
【化19】

【0038】
[実施例1−9] 下記化学式1iで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、1,2−ジフラン−2ニル−エタン−1,2−ジオン19.0g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1iで表される化合物を7.0g得た(歩留まり32%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.61(OH、2H)、7.35(CH、2H)、6.23(CH、2H)、6.15(CH、2H)
《化学式1i》
【化20】

【0039】
[実施例1−10] 下記化学式1jで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、1,2−ジナフタレン−1ニル−エタン−1,2−ジオン31.0g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1jで表される化合物を16.3g得た(歩留まり48%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.59(OH、2H)、7.99(CH、2H)、7.85(CH、2H)、7.63(CH、4H)、7.55(CH、2H)、7.33(CH、4H)
《化学式1j》
【化21】

【0040】
[実施例1−11] 下記化学式1kで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、1,2−ビス−(1H−ピロール−2−ニル)−エタン−1,2−ジオン18.3g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1kで表される化合物を12.9g得た(歩留まり59%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.52(OH、2H)、6.56(CH、2H)、6.61(CH、2H)、6.54(CH、2H)、5.23(NH、2H)
《化学式1k》
【化22】

【0041】
[実施例1−12] 下記化学式1lで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、ベンゼン−1,4−ジカルボキサルデヒド13.4g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1lで表される化合物を15.6g得た(歩留まり95%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.24(OH、2H)、8.12(CH、2H)、7.94(CH、4H)
《化学式1l》
【化23】

【0042】
[実施例1−13] 下記化学式1mで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、ナフタレン−1,4−ジカルボキサルデヒド18.4g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1mで表される化合物を20.4g得た(歩留まり95%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.21(OH、2H)、8.24(CH、4H)、7.59(CH、2H)、7.29(CH、2H)
《化学式1m》
【化24】

【0043】
[実施例1−14] 下記化学式1nで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン9.8gの代りに、アントラセン−9,10−ジカルボキサルデヒド23.4g(0.1mol)を使用した以外は、実施例1−1と同様な方法により、下記化学式1nで表される化合物を24.6g得た(歩留まり91%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.61(OH、2H)、8.21(CH、2H)、7.88(CH、4H)、7.33(CH、4H)
《化学式1n》
【化25】

【0044】
[実施例2−1] 下記化学式2aで表される化合物の合成
実施例1−1から得たシクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4g(0.05mol)とピリジン100gとを500mLフラスコで混合し、反応温度を0℃にした。この溶液に前述した製造例で合成した4−ビニル−ベンゾスルホニルクロライド30.3g(0.15mol)をゆっくり滴下した後、反応器の温度を常温に上げてから12時間反応させた。反応が終了した後、反応物に500mLのジエチルエテールを添加し、炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて未反応物を除去した。水層を分離した後、無水硫酸マグネシウムを用いて水分を除去し、減圧蒸留して下記化学式2aで表されるモノマーを19.6g得た(歩留まり85%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.89(CH、4H)、7.52(CH、4H)、6.58(CH、2H)、5.54(CH、2H)、5.14(CH、2H)、1.42(CH、2H)、1.33(CH、4H)
《化学式2a》
【化26】

【0045】
[実施例2−2] 下記化学式2bで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、シクロヘキサン−1,4−ジオン−ジオキシム7.1g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2bで表される化合物を18.5g得た(歩留まり78%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.87(CH、4H)、7.48(CH、4H)、6.60(CH、2H)、5.56(CH、2H)、5.15(CH、2H)、1.64(CH、8H)
《化学式2b》
【化27】

【0046】
[実施例2−3] 下記化学式2cで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、1,5−ジメチルビシクロ[3.3.0]オクタン−3,7−ジオン−ジオキシム9.8g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2cで表される化合物を22.2g得た(歩留まり84%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.85(CH、4H)、7.50(CH、4H)、6.55(CH、2H)、5.53(CH、2H)、5.12(CH、2H)、1.62(CH、8H)、1.09(CH、6H)
《化学式2c》
【化28】

【0047】
[実施例2−4] 下記化学式2dで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジオン−ジオキシム9.1g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2dで表される化合物を19.8g得た(歩留まり77%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.87(CH、4H)、7.51(CH、4H)、6.58(CH、2H)、5.48(CH、2H)、5.21(CH、2H)、1.68(CH、2H)、1.42(CH、4H)、1.09(CH、6H)
《化学式2d》
【化29】

【0048】
[実施例2−5] 下記化学式2eで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、アダマンタン−2,6−ジオン−ジオキシム9.7g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2eで表される化合物を19.5g得た(歩留まり74%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.87(CH、4H)、7.53(CH、4H)、6.55(CH、2H)、5.49(CH、2H)、5.16(CH、2H)、1.72(CH、4H)、1.49(CH、8H)
《化学式2e》
【化30】

【0049】
[実施例2−6] 下記化学式2fで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、2,2'−ビス−4,4'−カルボニルシクロヘキシルプロパンジオンジオキシム13.3g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2fで表される化合物を25.7g得た(歩留まり86%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.86(CH、4H)、7.53(CH、4H)、6.59(CH、2H)、5.49(CH、2H)、5.14(CH、2H)、1.64(CH、8H)、1.52(CH、2H)、1.32(CH、8H)、1.07(CH、6H)
《化学式2f》
【化31】

【0050】
[実施例2−7] 下記化学式2gで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、2,2'−ビス−4,4'−カルボニルシクロヘキシル−ジオン−ジオキシム11.21g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2gで表される化合物を23.6g得た(歩留まり85%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.82(CH、4H)、7.48(CH、4H)、6.49(CH、2H)、5.54(CH、2H)、5.18(CH、2H)、1.60(CH、8H)、1.49(CH、2H)、1.30(CH、8H)
《化学式2g》
【化32】

【0051】
[実施例2−8] 下記化学式2hで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、1,2−ベンゼン−2ニル−エタン−1,2−ジオン−ジオキシム12.0g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2hで表される化合物を23.2g得た(歩留まり81%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.86(CH、4H)、7.63(CH、4H)、7.52(CH、4H)、7.36(CH、6H)、6.58(CH、2H)、5.48(CH、2H)、5.21(CH、2H)
《化学式2h》
【化33】

【0052】
[実施例2−9] 下記化学式2iで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、1,2−ジフラン−2ニル−エタン−1,2−ジオン−ジオキシム11.0g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2iで表される化合物を18.8g得た(歩留まり68%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.83(CH、4H)、7.55(CH、4H)、7.38(CH、2H)、6.42(CH、2H)、6.12(CH、2H)、6.01(CH、2H)、5.50(CH、2H)、5.15(CH、2H)
《化学式2i》
【化34】

【0053】
[実施例2−10] 下記化学式2jで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、1,2−ジナフタレン−1ニル−エタン−1,2−ジオン−ジオキシム17.0g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2jで表される化合物を26.2g得た(歩留まり78%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.90(CH、4H)、7.64(CH、4H)、7.50(CH、8H)、7.35(CH、6H)、6.49(CH、2H)、5.54(CH、2H)、5.21(CH、2H)
《化学式2j》
【化35】

【0054】
[実施例2−11] 下記化学式2kで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、1,2−ビス−(1H−ピロール−2−ニル)−エタン−1,2−ジオン−ジオキシム10.9g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2kで表される化合物を24.2g得た(歩留まり88%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)7.84(CH、4H)、7.49(CH、4H)、6.58(CH、2H)、6.40(CH、2H)、6.22(CH、4H)、5.54(CH、2H)、5.32(CH、2H)、5.24(NH、2H)、5.16(CH、2H)
《化学式2k》
【化36】

【0055】
[実施例2−12] 下記化学式2lで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、ベンゼン−1,4−ジカルボキサルデヒド−ジオキシム8.2g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2lで表される化合物を17.9g得た(歩留まり72%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.14(CH、2H)、7.88(CH、8H)、7.51(CH、4H)、6.45(CH、2H)、5.48(CH、2H)、5.20(CH、2H)
《化学式2l》
【化37】

【0056】
[実施例2−13] 下記化学式2mで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、ナフタレン−1,4−ジカルボキサルデヒド−ジオキシム10.7g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2mで表される化合物を17.7g得た(歩留まり65%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.22(CH、2H)、7.84(CH、4H)、7.52(CH、6H)、7.26(CH、2H)、6.51(CH、2H)、5.50(CH、2H)、5.19(CH、2H)
《化学式2m》
【化38】

【0057】
[実施例2−14] 下記化学式2nで表される化合物の合成
シクロペンタン−1,3−ジオン−ジオキシム6.4gの代りに、アントラセン−9,10−ジカルボキサルデヒド−ジオキシム13.2g(0.05mol)を使用した以外は、実施例2−1と同様な方法により、下記化学式2nで表される化合物を17.3g得た(歩留まり58%)。H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.23(CH、2H)、7.85(CH、8H)、7.54(CH、4H)、7.26(CH、4H)、6.48(CH、2H)、5.46(CH、2H)、5.21(CH、2H)
《化学式2n》
【化39】

【0058】
[実施例3−1] 下記化学式3aで表される感光性ポリマーの製造
還流冷却器が付着された500mLの4つ口フラスコに、温度調節装置及び窒素投入器を付着した後、THF200mLを投入し、窒素を加えて30分間撹はんした。上記反応器に実施例2−1で製造した化学式2aで表されるモノマー23.00g、ガンマブチロラクトメタクリル酸4.25g、4−アセトキシスチレン4.05g及びアゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)3.13gを入れ、40℃の窒素雰囲気下で30分間撹はんした。その後、温度を70℃に上昇させて反応物を24時間重合反応させた。重合反応が終了した後、温度を常温に下げ、反応液をヘキサン2Lに沈殿させて沈殿物を得た。次に、得られた沈殿物を濾過し、1Lのヘキサンで数回洗浄し、真空乾燥した。乾燥されたポリマーを含むフラスコにメタノール300mLを添加し、30%NHOH水溶液50mLを添加した後、50℃でゆっくり撹はんしてポリマーを完全に溶解させ、30分間さらに撹はんした。溶解された溶液を1.5Lの水に沈殿させて沈殿物を得た後、沈殿物を濾過して2Lの純水で数回洗浄し、2日間真空乾燥して、下記化学式3aで表される感光性ポリマー22.50gを製造した(歩留まり:72%)。合成されたポリマーをGPC(Gel permeation chromatography)を用いて分子量(Mw)及びPD(Polydispersity)を分析した{GPC分析:Mw=10,650、PD=1.78}。
《化学式3a》
【化40】

【0059】
[実施例3−2] 下記化学式3bで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2bで表されるモノマー23.70gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3bで表されるポリマー22.70gを71%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=11,201、PD=1.94}。
《化学式3b》
【化41】

【0060】
[実施例3−3] 下記化学式3cで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2cで表されるモノマー26.40gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3cで表されるポリマー26.40gを76%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=11,569、PD=1.95}。
《化学式3c》
【化42】

【0061】
[実施例3−4] 下記化学式3dで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2dで表されるモノマー25.70gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3dで表されるポリマー23.12gを68%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=12,503、PD=1.97}。
《化学式3d》
【化43】

【0062】
[実施例3−5] 下記化学式3eで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2eで表されるモノマー26.30gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3eで表されるポリマー22.10gを64%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=11,025、PD=1.99}。
《化学式3e》
【化44】

【0063】
[実施例3−6] 下記化学式3fで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2fで表されるモノマー29.90gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3fで表されるポリマー29.01gを76%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=10,458、PD=1.82}。
《化学式3f》
【化45】

【0064】
[実施例3−7] 下記化学式3gで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2gで表されるモノマー27.80gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3gで表されるポリマー25.60gを71%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,856、PD=1.94}。
《化学式3g》
【化46】

【0065】
[実施例3−8] 下記化学式3hで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2hで表されるモノマー28.60gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3hで表されるポリマー29.90gを81%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,428、PD=1.79}。
《化学式3h》
【化47】

【0066】
[実施例3−9] 下記化学式3iで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2iで表されるモノマー27.60gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3iで表されるポリマー23.00gを64%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=8,962、PD=2.10}。
《化学式3i》
【化48】

【0067】
[実施例3−10] 下記化学式3jで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2jで表されるモノマー33.60gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3jで表されるポリマー31.40gを75%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,408、PD=2.03}。
《化学式3j》
【化49】

【0068】
[実施例3−11] 下記化学式3kで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2kで表されるモノマー27.50gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3kで表されるポリマー23.30gを65%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,981、PD=1.98}。
《化学式3k》
【化50】

【0069】
[実施例3−12] 下記化学式3lで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2lで表されるモノマー24.80gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3lで表されるポリマー19.50gを59%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,410、PD=1.91}。
《化学式3l》
【化51】

【0070】
[実施例3−13] 下記化学式3mで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2mで表されるモノマー27.30gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3mで表されるポリマー25.30gを71%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,867、PD=1.88}。
《化学式3m》
【化52】

【0071】
[実施例3−14] 下記化学式3nで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gの代りに、上記化学式2nで表されるモノマー29.80gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式3nで表されるポリマー25.20gを66%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=10,963、PD=1.80}。
《化学式3n》
【化53】

【0072】
[実施例4−1] 下記化学式4aで表される感光性ポリマーの製造
還流冷却器が付着された500mLの4つ口フラスコに、温度調節装置及び窒素投入器を付着した後、THF300mLを投入し、窒素を加えて30分間撹はんした。上記反応器に実施例2−1で製造した化学式2aで表されるモノマー11.50g、2−メチル−2−アダマンチルメタクリル酸5.86g、ガンマブチロラクトメタクリル酸4.25g、1−メタクリル酸メチルオキシ−3−ヒドロキシアダマンタン5.91g及びアゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)3.14gを入れ、40℃の窒素雰囲気下で30分間撹はんした。その後、温度を70℃に上昇させて反応物を24時間重合反応させた。重合反応が終了した後、温度を常温に下げ、反応液をヘキサン2Lに沈殿させて沈殿物を得た。次に、得られた沈殿物を濾過し、1Lのヘキサンで数回洗浄し、真空乾燥した。乾燥されたポリマーをさらにTHFに溶解させた後、溶解された溶液を1.5Lのジエチルエテールに沈殿させて沈殿物を得、沈殿物を濾過して1Lのジエチルエテールで数回洗浄し、24時間真空乾燥して、下記化学式4aで表される感光性ポリマー15.96gを製造した(歩留まり:58%)。合成されたポリマーをGPCを用いてMw及びPDを分析した{GPC分析:Mw=9,869、PD=1.90}。
《化学式4a》
【化54】

【0073】
[実施例4−2] 下記化学式4bで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2bで表されるモノマー11.85gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4bで表されるポリマー12.54gを45%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=10,658、PD=1.80}。
《化学式4b》
【化55】

【0074】
[実施例4−3] 下記化学式4cで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2cで表されるモノマー13.20gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4cで表されるポリマー16.36gを56%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=11,003、PD=1.85}。
《化学式4c》
【化56】

【0075】
[実施例4−4] 下記化学式4dで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2dで表されるモノマー12.85gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4dで表されるポリマー17.03gを59%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=10,030、PD=1.89}。
《化学式4d》
【化57】

【0076】
[実施例4−5] 下記化学式4eで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2eで表されるモノマー13.15gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4eで表されるポリマー14.88gを51%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,803、PD=1.99}。
《化学式4e》
【化58】

【0077】
[実施例4−6] 下記化学式4fで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2fで表されるモノマー14.96gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4fで表されるポリマー16.42gを53%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,658、PD=1.84}。
《化学式4f》
【化59】

【0078】
[実施例4−7] 下記化学式4gで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2gで表されるモノマー13.90gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4gで表されるポリマー17.06gを57%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=10,128、PD=1.98}。
《化学式4g》
【化60】

【0079】
[実施例4−8] 下記化学式4hで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2hで表されるモノマー14.30gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4hで表されるポリマー13.64gを45%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,832、PD=2.01}。
《化学式4h》
【化61】

【0080】
[実施例4−9] 下記化学式4iで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2iで表されるモノマー13.80gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4iで表されるポリマー18.19gを61%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,468、PD=1.78}。
《化学式4i》
【化62】

【0081】
[実施例4−10] 下記化学式4jで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2jで表されるモノマー16.80gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4jで表されるポリマー17.72gを54%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=8,671、PD=1.75}。
《化学式4j》
【化63】

【0082】
[実施例4−11] 下記化学式4kで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2kで表されるモノマー13.75gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4kで表されるポリマー15.78gを53%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=11,031、PD=1.94}。
《化学式4k》
【化64】

【0083】
[実施例4−12] 下記化学式4lで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2lで表されるモノマー12.40gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4lで表されるポリマー16.77gを59%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=10,091、PD=1.95}。
《化学式4l》
【化65】

【0084】
[実施例4−13] 下記化学式4mで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2mで表されるモノマー13.65gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4mで表されるポリマー16.02gを54%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,145、PD=1.89}。
《化学式4m》
【化66】

【0085】
[実施例4−14] 下記化学式4nで表される感光性ポリマーの製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gの代りに、上記化学式2nで表されるモノマー14.90gを使用した以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式4nで表されるポリマー15.77gを51%の歩留まりで製造した{GPC分析:Mw=9,768、PD=2.20}。
《化学式4n》
【化67】

【0086】
[実施例5−1〜実施例5−14] 実施例3−1〜実施例3−14で製造した感光性ポリマーを含むフォトレジスト組成物の製造
実施例3−1〜実施例3−14で製造したそれぞれの感光性ポリマー(化学式3a〜化学式3n)2.5g、トリフェニルスルホニウムトリフレート0.08g及びトリエタノールアミン0.03gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)30gに溶解させた後、0.20μmのフィルターで濾過させてフォトレジスト組成物を製造した。
【0087】
[実施例6−1〜実施例6−14] 実施例4−1〜実施例4−14で製造した感光性ポリマーを含むフォトレジスト組成物の製造
実施例4−1〜実施例4−14で製造したそれぞれの感光性ポリマー(化学式4a〜化学式4n)2.5g、トリフェニルスルホニウムトリフレート0.08g及びトリエタノールアミン0.03gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)30gに溶解させた後、0.20μmのフィルターで濾過させてフォトレジスト組成物を製造した。
【0088】
[比較例1] 下記化学式7で表される感光性ポリマーを含むフォトレジスト組成物の製造
上記化学式2aで表されるモノマー23.00gを使用せず、ガンマブチロラクトメタクリル酸4.25gの代わりに、t−メタクリル酸ブチル3.58gを使用した以外は、実施例3−1と同様な方法により、下記化学式7で表されるポリマーを製造した(繰返し単位のモル%=50モル%:50モル%){GPC分析:Mw=14,700、PD=2.22}。
【0089】
次に、下記化学式7の感光性ポリマー2.5g、トリフェニルスルホニウムトリフレート0.08g及びトリエタノールアミン0.03gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)30gに溶解させた後、0.20μmのフィルターで濾過させてフォトレジスト組成物を製造した。
《化学式7》
【化68】

【0090】
[比較例2] 下記化学式8で表される感光性ポリマーを含むフォトレジスト組成物の製造
上記化学式2aで表されるモノマー11.50gを使用しなかった以外は、実施例4−1と同様な方法により、下記化学式8で表されるポリマーを製造した(繰返し単位のモル%=50モル%:25モル%:25モル%){GPC分析:Mw=10,100、PD=1.89}。
【0091】
次に、下記化学式8の感光性ポリマー2.5g、トリフェニルスルホニウムトリフレート0.08g及びトリエタノールアミン0.03gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)30gに溶解させた後、0.20μmのフィルターで濾過させてフォトレジスト組成物を製造した。
《化学式8》
【化69】

【0092】
[実施例7] フォトレジスト組成物を使用した露光パターンの形成
実施例5−1〜実施例5−14、実施例6−1〜実施例6−14、比較例1及び比較例2で製造したそれぞれのフォトレジスト組成物を、ヘキサメチルジシロキサン(HMDS)で処理されたシリコンウェハーの被エッチング層上に0.1μmの厚さでスピンコードしてフォトレジスト薄膜を製造した後、100℃(又は120℃)のオーブン又は熱板で90秒間ソフト熱処理を行い、開口数が0.6であるArFレーザー露光装備又は開口数が0.5であるKrF露光装備を用いて最適露光エネルギー(EOP)で露光した。その後、100℃(又は120℃)で90秒間再加熱した。加熱したウェハーを2.38重量%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液に30秒間沈漬して現像することで、0.20μm又は0.15μmの同一ライン及びスペースパターンを形成した。得られたフォトレジストパターンの線間幅変化を調べて、その結果を下記の表1に示す。
【表1】

【0093】
上記の表1から、本発明による感光性ポリマーを含むフォトレジスト組成物は、通常の化学増幅用感光性ポリマー(化学式7、化学式8)を含むフォトレジスト組成物より線間幅安全性に優れることが分かる。
【0094】
また、実施例5−1〜実施例5−14及び実施例6−1〜実施例6−14で製造したフォトレジスト組成物を、EUV露光装備を用いて、マスク及びウェハーを接触させて露光した結果、50nmの同一ライン及びスペースパターンが成功的に形成された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で表されるフォトレジストモノマー。
《化学式1》
【化1】

式中、Rは各々独立的に水素又はメチル基であり、Rはエーテル基を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数1〜25のアルキル基であるか、あるいは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はマルチシクロアルキル基を含み、エーテル基、ケトン基又は硫黄を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数4〜25の炭化水素基である。
【請求項2】
前記Rは、
【化2】

からなる群より選択されることを特徴とする、請求項1に記載のフォトレジストモノマー。
【請求項3】
下記化学式2で表される繰返し単位を含むフォトレジストポリマー。
《化学式2》
【化3】

式中、Rは各々独立的に水素又はメチル基であり、Rはエーテル基を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数1〜25のアルキル基であるか、あるいは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はマルチシクロアルキル基を含み、エーテル基、ケトン基又は硫黄を含むか又は含まない置換又は非置換の炭素数4〜25の炭化水素基である。
【請求項4】
前記フォトレジストポリマーは、下記化学式3で表されることを特徴とする、請求項3に記載のフォトレジストポリマー。
《化学式3》
【化4】

式中、R及びRは上記化学式2で定義した意味であり、Rは各々独立的にエーテル基又はエステル基を含むか又は含まないC〜C25のアルキル基又はシクロアルキル基であり、a及びbは各々独立的にポリマーの上部及び下部ポリマーチェーンを構成する繰返し単位のモル%であって、各々1〜99モル%、1〜99モル%である。
【請求項5】
前記フォトレジストポリマーは、下記化学式4で表されることを特徴とする、請求項4に記載のフォトレジストポリマー。
《化学式4》
【化5】

式中、R及びRは上記化学式2で定義した意味であり、Rは上記化学式3で定義した意味であり、a、b及びcは各々独立的に前記ポリマーの上部及び下部ポリマーチェーンを構成する繰返し単位のモル%であって、各々1〜98モル%、1〜98モル%、1〜98モル%である。
【請求項6】
前記フォトレジストポリマーは、下記化学式5で表されることを特徴とする、請求項5に記載のフォトレジストポリマー。
《化学式5》
【化6】

式中、R及びRは上記化学式2で定義した意味であり、a、b及びcは上記化学式4で定義した意味である。
【請求項7】
前記フォトレジストポリマーは、下記化学式6で表されることを特徴とする、請求項4に記載のフォトレジストポリマー。
《化学式6》
【化7】


式中、R及びRは上記化学式2で定義した意味であり、a、b、c及びdは各々独立的にポリマーの上部及び下部ポリマーチェーンを構成する繰返し単位のモル%であって、各々1〜97モル%、1〜97モル%、1〜97モル%、1〜97モル%である。
【請求項8】
請求項3〜7のいずれか一項に記載のフォトレジストポリマー;
酸を発生させる光酸発生剤;及び、
有機溶媒を含み、
前記フォトレジストポリマー100重量部に対し、前記光酸発生剤の含量は0.1〜20重量部であり、前記有機溶媒の含量は300〜5000重量部であることを特徴とする、フォトレジスト組成物。
【請求項9】
a)請求項3〜7のいずれか一項に記載のフォトレジストポリマー;酸を発生させる光酸発生剤;及び有機溶媒を含むフォトレジスト組成物を基板上に塗布してフォトレジスト膜を形成する段階;
b)前記フォトレジスト膜を所定のパターンに露光する段階;
c)前記露光されたフォトレジスト膜を加熱する段階;及び、
d)前記加熱したフォトレジスト膜を現像し、所望のパターンを得る段階を含むことを特徴とする、フォトレジストパターンの形成方法。

【公開番号】特開2008−69351(P2008−69351A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−233545(P2007−233545)
【出願日】平成19年9月10日(2007.9.10)
【出願人】(502081871)ドンジン セミケム カンパニー リミテッド (62)
【Fターム(参考)】