説明

プリント配線基板及びその製造方法

【課題】絶縁性基板に熱伸縮が生じてもはんだとはんだ充填用開口部とを適切な位置関係に設定できるプリント配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】パッド部21を含む配線パターン2が形成された絶縁性基板1の当該主面に、絶縁性の保護フィルム3を加熱接着する第1の工程と、前記絶縁性基板を基準とする所定位置にレーザ光を照射して前記保護フィルムにはんだ充填用開口部31を形成する第2の工程と、前記はんだ充填用開口部に対応した印刷開口部71を有するはんだ印刷用マスク7を、前記絶縁性基板を基準にして位置合わせし、前記はんだ充填用開口部にはんだ5を印刷して充填する第3の工程と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント配線基板及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
絶縁性基板上に一対のランド(パッドともいう)を含む配線パターンを形成し、その上にランドを露出するためのはんだ充填用開口部が予め形成された保護フィルムを貼り付けたのち、一対のランドにはんだを印刷し、ここに電子部品を実装するプリント配線基板が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−123872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、はんだ充填用開口部が形成された保護フィルムを絶縁性基板に貼り付ける際に加熱圧着されるため、絶縁性基板が熱伸縮することが少なくない。このため、はんだを印刷するためのマスクと保護フィルムのはんだ充填用開口部との位置ずれが生じるという問題がある。
【0005】
はんだ印刷用マスクと保護フィルムのはんだ充填用開口部との相対位置がずれると、はんだとパッドとの接触面積が減少して電気的接続の信頼性が低下したり、無用なはんだボールが生じて実装品質が低下したりする。特に薄厚のフレキシブルプリント配線基板では熱伸縮に起因するこうした問題が顕著であった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、絶縁性基板に熱伸縮が生じてもはんだとはんだ充填用開口部とを適切な位置関係に設定できるプリント配線基板およびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、パッド部を含む配線パターンが形成された絶縁性基板の当該主面に、絶縁性の保護フィルムを加熱接着する第1の工程と、前記絶縁性基板を基準とする所定位置にレーザ光を照射して前記保護フィルムにはんだ充填用開口部を形成する第2の工程と、前記はんだ充填用開口部に対応した印刷開口部を有するはんだ印刷用マスクを、前記絶縁性基板を基準にして位置合わせし、前記はんだ充填用開口部にはんだを印刷して充填する第3の工程と、を備えることを特徴とするプリント配線基板の製造方法によって、上記課題を解決する。
【0008】
上記発明の前記第2の工程において、前記レーザ光の照射により前記パッド部に凹部を形成してもよい。
【0009】
上記発明の前記第2の工程において、前記レーザ光の照射により前記はんだ充填用開口部を形成するのと相前後して、前記レーザ光の照射により前記はんだ印刷用マスクとの位置合わせ用マークを前記保護フィルムに形成してもよい。
【0010】
上記発明の前記第2の工程において、前記はんだ充填用開口部に対応したレーザ透過開口部を有する開口用マスクを、前記絶縁性基板を基準として位置合わせしたのち、前記レーザ光を照射してもよい。
【0011】
上記発明の前記第1の工程において、前記保護フィルムには前記パッド部に対応したはんだ充填用開口部が形成されていなくてもよい。
【0012】
絶縁性基板と、前記絶縁性基板の主面に形成された、パッド部を含む配線パターンと、前記パッド部を露出するはんだ充填用開口部が形成され、前記配線パターンを被覆するように前記絶縁性基板の前記主面に設けられた保護フィルムと、を備え、前記パッド部に、前記はんだ充填用開口部の開口縁壁と面一な周壁面を有する凹部が形成されていることを特徴とするプリント配線基板によっても、上記課題を解決することができる。
【0013】
上記発明において、前記はんだ充填用開口部および前記凹部に、はんだが充填されていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、絶縁性基板に保護フィルムを加熱接着したのち、保護フィルムにはんだ充填用開口部を形成し、このはんだ充填用開口部にはんだを印刷するので、熱伸縮した状態の絶縁性基板であっても、少なくともはんだとはんだ充填用開口部との位置関係は適切なものとなる。この結果、はんだとパッドとの接触面積が減少して電気的信頼性が低下したり、無用なはんだボールが生じて実装品質が低下したりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1A】本発明の一実施の形態を適用したフレキシブルプリント配線基板を示す平面図である。
【図1B】図1Aの1B−1B線に沿う断面図である。
【図2A】図1Aのフレキシブルプリント配線基板の製造方法(第1工程)を示す断面図である。
【図2B】図1Aのフレキシブルプリント配線基板の製造方法(第2工程)を示す断面図である。
【図2C】図1Aのフレキシブルプリント配線基板の製造方法(第3工程)を示す断面図である。
【図2D】図1Aのフレキシブルプリント配線基板の製造方法(第4工程)を示す断面図である。
【図2E】図1Aのフレキシブルプリント配線基板の製造方法(第5工程)を示す断面図である。
【図3A】比較例に係るフレキシブルプリント配線基板にて生じる位置ずれを説明するための断面図(その1)である。
【図3B】比較例に係るフレキシブルプリント配線基板にて生じる位置ずれを説明するための断面図(その2)である。
【図3C】図2A〜図2Eにより得られるフレキシブルプリント配線基板の作用を説明するための断面図(その1)である。
【図3D】図2A〜図2Eにより得られるフレキシブルプリント配線基板の作用を説明するための断面図(その2)である。
【図4A】本発明の他の実施の形態を適用したフレキシブルプリント配線基板のパッド部を示す断面図である。
【図4B】図4Aに示す実施形態の作用を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態を適用したフレキシブルプリント配線基板FPC(以下、配線基板FPCともいう)を図面に基づいて説明する。図1A及び図1Bに示すように、本例の配線基板FPCは、絶縁性基板1と、配線パターン2と、保護フィルム3と、を備える。
【0017】
絶縁性基板1は、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレンナルタレートなどの可撓性及び電気絶縁性があるプラスチックフィルムから構成される。絶縁基板1の平面形状は抵抗基板に応じた形状とされるが、本例では図1Aに示すとおり、便宜的に長方形とする。板厚は特に限定されないが、たとえば20〜200μmである。
【0018】
配線パターン2は導電層であって、絶縁性基板1の一主面に形成される電気回路パターンであり、銀、銅、アルミニウムなどの導電材料から構成される。配線パターン2の平面形状は配線基板FPCの仕様に応じた形状にパターニングされるが、本例では少なくとも後述する実装部品4が実装されるパッド部21を含む。
【0019】
パッド部21は、配線パターン2の一部としてパターニングされ、矩形、円形等適宜の形状とされる。本例では図1Aに示すように、便宜的に一対の矩形状のパッド部21が配線基板FPCの左右それぞれに設けられているものとする。このパッド部21を含む配線パターン2は、銀ペーストをスクリーン印刷法により絶縁性基板1の表面に印刷したり、銅張積層板(CCL)の銅箔を、フォトリソグラフィ技術を用いたパターニング処理を施したりすることで形成することができる。層厚は特に限定されないが、たとえば5〜25μmである。
【0020】
保護フィルム3は、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレンナルタレートなどの可撓性及び電気絶縁性があるプラスチックフィルムの一主面に、エポキシ系又はアクリル系接着剤が塗布された、いわゆるカバーレイフィルムが用いられる。保護フィルム3は、配線パターン2が形成された絶縁性基板1の当該主面に前記接着剤により貼り合わされ、配線パターン2の損傷を防止する。
【0021】
保護フィルム3の、パッド部21に対応する位置には、パッド部21を露出させるためのはんだ充填用開口部31が形成され、このはんだ充填用開口部31に実装部品4とパッド部21との電気的接触及び固定を行うためのはんだ5が充填されている。そして、実装部品4は、一対のパッド部21の表面にそれぞれに充填されたはんだ5に搭載され、リフロー工程などを経ることによってパッド部21に実装される。
【0022】
次に、本例の配線基板FPCの製造方法を説明する。図2A〜図2Eは、図1Aの1B−1B線に沿う断面図に相当する断面図であるが、パッド部21の特徴をより理解し易くするために、便宜的に中央部分を省略し、また厚さ方向の寸法関係を一部誇張して示す。
【0023】
まず、図2Aに示すように、片面に上述したパッド部21A〜21Dを含む配線パターン2が形成された絶縁性基板1を準備し、これにはんだ充填用開口部31が形成されていない保護フィルム3を貼り合わせる。保護フィルム3の貼り合せは、接着剤に応じた温度に加熱しながら絶縁性基板1と保護フィルム3とを適宜の圧力で加圧することにより行う。これにより、同図に示す保護フィルム3が貼り合わされた絶縁性基板1が得られる。なお、4つのパッド部21を識別するために図2Aの左からパッド部21A,21B,21C,21Dと異なる符合を付したが、パッド部全体を総称する場合は、パッド部21という。
【0024】
次いで、図2Bに示すように、図2Aに示す絶縁性基板1をレーザ照射装置にセットし、図2Bの上部に位置するレーザ光源と絶縁性基板1との間の絶縁性基板1に近接する位置に、開口用マスク6をセットする。開口用マスク6は、レーザ光によって保護フィルム3にはんだ充填用開口部31を形成するためのマスキング部材であり、ステンレス鋼などレーザ光に対する耐性に優れた材料から構成され、少なくとも4つのパッド部21A〜21Dを含む大きさに形成されている。
【0025】
開口用マスク6には、配線基板FPCのパッド部21の配置に応じた位置にレーザ透過開口部61が形成されている。図2Bにおいて、左からレーザ透過開口部61A,61B,61C,61Dとする。また開口用マスク6の端部には、図1Aの右上及び左下に示す位置合わせ用マーク32を形成するためのレーザ透過開口部62も形成されている。なお、図2Bの開口用マスク6の断面図に便宜的に2つのレーザ透過開口部62を示したが、厳密には開口用マスク6の右上と左下の位置に形成されているものである。
【0026】
本例のレーザ光としては、YAGレーザ光又は炭酸ガスレーザ光を用いることができる。そして、YAGレーザ光などのように微細加工が容易なレーザ光を用いる場合は、開口用マスク6を省略し、レーザ光をはんだ充填用開口部21の形状に沿って操作することによりはんだ充填用開口部21を形成してもよい。
【0027】
図2Bにおいて、開口用マスク6は絶縁性基板1の中心P(図1A参照)を基準にしてセットされる。この状態で所定強度に設定したレーザ光を所定時間だけ照射する。これにより、図2Cに示すように、保護フィルム3にはんだ充填用開口部31と位置合わせ用マーク32とが形成される。位置合わせ用マーク32も同時に形成できるので工程の短縮を図ることができる。なおこの際に、レーザ光の照射強度や照射時間を調節して保護フィルム3にはんだ充填用開口部31を開設するだけでなくパッド部21に凹部を形成してもよいが、これについては後述する。
【0028】
次いで、図2Dに示すように、はんだ充填用開口部31A〜31Dが形成された絶縁性基板1をはんだ印刷装置にセットし、その上面に、図2Bの工程で形成した位置合わせ用マーク32を基準にしてはんだ印刷用マスク7をセットする。
【0029】
はんだ印刷用マスク7は、はんだ印刷装置によって保護フィルム3のはんだ充填用開口部31にはんだペーストを充填するためのマスキング部材であり、ステンレス鋼、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレートなど金属やプラスチックフィルムから構成され、少なくとも4つのパッド部21A〜21Dを含む大きさに形成されている。またはんだ印刷用マスク7には、配線基板FPCのパッド部21の配置に応じた位置に印刷開口部71が形成されている。図2Dにおいて、左から印刷開口部71A,71B,71C,71Dとする。
【0030】
絶縁性基板1に対してはんだ印刷用マスク7を位置合わせしたら、その上からはんだペーストを塗布し、印刷開口部71を通してはんだペーストを充填する。図2Dに、はんだ5A,5B,5C,5Dで示す。これにより、4つのパッド部21A〜21Dのそれぞれにはんだ5A〜5Dが充填されることになる。
【0031】
最後に、チップコンデンサなどの実装部品4を実装する場合は、図2Eに示すように、はんだ5A,5Bおよび5C,5Dのそれぞれに実装部品4の各接続端子が接触するように搭載し、この状態でリフロー工程に投入してはんだ5を溶融し、冷却して固化させる。以上により、実装部品4が実装された配線基板FPCを得ることができる。
【0032】
ところで、図2Aに示す保護フィルム3の加熱圧着工程において、プラスチック製絶縁性基板1が熱の影響により伸張または収縮することがある。配線基板FPCが薄型化するほど熱伸縮量が大きくなり、小型化するほどその悪影響が無視できない程度になる。たとえば、絶縁性基板1が伸張した場合の影響について説明する。
【0033】
図3Aは図2Dに相当する断面図であるが、この配線基板は、予め所定位置にはんだ充填用開口部31A〜31Dが形成された保護フィルム3を、絶縁性基板1に加熱圧着したものである。そして、絶縁性基板1が保護フィルム3の貼り合わせ工程の熱によって、図3Aの白抜き矢印で示すように配線基板の中心から左右に伸張したとする。この場合に、絶縁性基板1のパッド部21A〜21Dと保護フィルム3のはんだ充填用開口部31A〜31Dのそれぞれの相対位置は合致している。
【0034】
しかしながら、絶縁性基板1及び保護フィルム3が中心から左右それぞれに伸張したことにより、はんだ印刷用マスク7の印刷開口部71A〜71Dのそれぞれに対しては、左右それぞれの方向に位置がずれることになる。つまり、図3Aにおいて左側のはんだ充填用開口部31A,31Bは印刷用マスク7の印刷開口部71A,71Bより左側にずれ、右側のはんだ充填用開口部31C,31Dは印刷用マスク7の印刷開口部71C,71Dより右側にずれることになる。
【0035】
こうした状態ではんだペーストを印刷すると、図3Bに示すようにはんだ5A〜5Dがはんだ充填用開口部31A〜31Dから中心側に偏って充填されることになる。この結果、図3Bに一点鎖線の円で示した余剰のはんだが実装部品4を実装した際にはんだボールとなって実装品質が低下するおそれがある。また、同図に示すようにはんだ5とパッド部21との接触面積Sが小さくなり、電気的接続の信頼性が低下するおそれがある。
【0036】
これに対し、本例の製造方法によれば、図3Cに白抜き矢印で示すように絶縁性基板1と保護フィルム3とが保護フィルム3の貼り合わせ工程の熱によって伸張した場合でも、伸張した位置にはんだ充填用開口部31A〜31Dが形成されることになる。ただし、このはんだ充填用開口部31A〜31Dのそれぞれは、パッド部21A〜21Dのそれぞれと伸張した分だけ位置ずれが生じている。
【0037】
そして、図3Dに示すように、伸張した位置に形成されたはんだ充填用開口部31A〜31Dに対し、はんだ印刷用マスク7がセットされてはんだ5が充填されるため、はんだ充填用開口部31とはんだ5との位置ずれは生じない。したがって、図3Bに示すようなはんだ5の偏りが抑制されるので、パッド部31とはんだ5との接触面積Sが確保され、またはんだボールの発生も抑制される。
【0038】
上述した実施形態では、図2Bのレーザ光の照射工程において保護フィルム3のみを開設してはんだ充填用開口部31を形成したが、レーザ光の照射強度や照射時間を調節するなどして、図4Aに示すようにパッド部21の表面をもえぐり、凹部22A,22Bを形成してもよい。図4Aは、図2Cの左側の2つのパッド部21A,21Bのみを示すが、右側のパッド部21C,21Dについても同様である。
【0039】
この場合に、レーザ光の照射によってはんだ充填用開口部31A,31Bと凹部22A,22Bとが連続して形成されるので、はんだ充填用開口部31A,31Bの縁壁(開口部31のエッジ周面)と、凹部22A,22Bの周壁面23A,23Bとが面一になる。また、凹部22A,22Bの底面の外周部と周壁面との境界である隅部が鋭利な形状となる。
【0040】
パッド部21A,21Bに凹部22A,22Bを形成して実装部品4を実装した状態を図4Bに示す。この状態で、実装部品4に白抜き矢印で示す方向に剪断応力が作用したとすると、この剪断応力は、はんだ5A,5Bの底面と凹部22A,22Bの底面との境界で界面破壊されるように作用する。しかしながら、左側のはんだ5Aについては凹部22Aの周壁面23Aにてこの界面破壊を抑制する力が働き、右側のはんだ5Bについても凹部22Bの周壁面23Bにてこの界面破壊を抑制する力が働く。この抑制力をそれぞれ矢印で示す。これにより、剪断応力に対する耐性が向上することになる。
【0041】
ちなみに、上述した実施形態では、はんだ充填用開口部31を形成する際に位置合わせ用マーク32をレーザ光により形成したが、この位置合わせ用マーク32は他の工程で他の方法により形成してもよい。
【0042】
また、はんだ充填用開口部31を形成してからはんだ印刷を行う間に、パッド部21の表面に金属めっき処理や耐熱防錆処理などを施す表面処理工程を設けることもできる。
【0043】
さらに、はんだ充填用開口部31を予め形成しない保護フィルム3を絶縁性基板1に貼りあわせたが、はんだ充填用開口部31を予め形成した保護フィルム3を絶縁性基板1に貼りあわせ、さらにこれに加えて上述した実施形態のようにレーザ光によってはんだ充填用開口部31を形成してもよい。この場合は、位置ずれが生じた分だけレーザ光によってはんだ充填用開口部31の位置が調整されることになる。
【符号の説明】
【0044】
FPC…フレキシブルプリント配線基板
1…絶縁性基板
2…配線パターン
21,21A〜21D…パッド部
22,22A,22B…凹部
23,23A,23B…周壁面
3…保護フィルム
31,31A〜31D…はんだ充填用開口部
32…位置合わせ用マーク
4…実装部品
5,5A…はんだ
6…開口用マスク
61,61A〜61D…レーザ透過開口部
7…はんだ印刷用マスク
71,71A〜71D…印刷開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッド部を含む配線パターンが形成された絶縁性基板の当該主面に、絶縁性の保護フィルムを加熱接着する第1の工程と、
前記絶縁性基板を基準とする所定位置にレーザ光を照射して前記保護フィルムにはんだ充填用開口部を形成する第2の工程と、
前記はんだ充填用開口部に対応した印刷開口部を有するはんだ印刷用マスクを、前記絶縁性基板を基準にして位置合わせし、前記はんだ充填用開口部にはんだを印刷して充填する第3の工程と、を備えることを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
【請求項2】
前記第2の工程において、前記レーザ光の照射により前記パッド部に凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板の製造方法。
【請求項3】
前記第2の工程において、前記レーザ光の照射により前記はんだ充填用開口部を形成するのと相前後して、前記レーザ光の照射により前記はんだ印刷用マスクとの位置合わせ用マークを前記保護フィルムに形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント配線基板の製造方法。
【請求項4】
前記第2の工程において、前記はんだ充填用開口部に対応したレーザ透過開口部を有する開口用マスクを、前記絶縁性基板を基準として位置合わせしたのち、前記レーザ光を照射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプリント配線基板の製造方法。
【請求項5】
前記第1の工程において、前記保護フィルムには前記パッド部に対応したはんだ充填用開口部が形成されていないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプリント配線基板の製造方法。
【請求項6】
絶縁性基板と、
前記絶縁性基板の主面に形成された、パッド部を含む配線パターンと、
前記パッド部を露出するはんだ充填用開口部が形成され、前記配線パターンを被覆するように前記絶縁性基板の前記主面に設けられた保護フィルムと、を備え、
前記パッド部に、前記はんだ充填用開口部の開口縁壁と面一な周壁面を有する凹部が形成されていることを特徴とするプリント配線基板。
【請求項7】
前記はんだ充填用開口部および前記凹部に、はんだが充填されていることを特徴とするプリント配線基板。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【公開番号】特開2011−171571(P2011−171571A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−34879(P2010−34879)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】