説明

プログラム可能な遅延を有するシーケンスが独立のオーバーラップしないディジタル信号発生器

【課題】オーバーラップしないクロック発生回路を提供する。
【解決手段】複数の遅延された基準クロック信号を生成するプログラム可能な遅延基準クロック信号回路と、プログラム可能な遅延基準クロック信号回路と動作可能に接続され、オーバーラップしないクロック信号を発生する複数の遅延クロック信号発生器とを含む。各遅延クロック信号発生器は、クロック信号の立ち上がりの遅延を制御し第1の信号を出力するラッチまたはフリップフロップと、遅延されたクロック信号の立ち下がりエッジの遅延を制御し第2の信号を出力するもう一つのラッチまたはフリップフロップと、第1および第2の信号からクロック信号を発生する論理回路とを含む。ラッチまたはフリップフロップは、複数の遅延された基準クロック信号の1つに応答してクロック信号の立ち上がりエッジの遅延を独立して制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2006年9月19日に提出された米国仮特許出願番号60/845,863号の優先権を主張する。2006年9月19日に提出された米国仮特許出願番号60/845,863号は、参照することによってここに包含される。
【背景技術】
【0002】
ある典型的なクロック発生回路は、互いにクロス結合された一対のNOR回路を含み、これは、R−Sフリップフロップとして機能する。このような従来のクロック発生回路は、2つのオーバーラップしない(non-overlapping)、互いに位相が反対のクロック信号ΦとΦを発生する。従来の回路において、インバータがNOR回路の各出力端子に接続されたとき、ΦとΦの2つの反転された信号もまた得られる。したがって、このようなインバータと関連したクロック発生回路は、二対のクロック信号(Φ、Φと、ΦおよびΦを反転したクロック信号)を発生する。この2つの位相が重複しないクロック発生器をより多くの位相のクロック信号に拡げるため、この回路は、それに応じて多重の信号を受け取るようにカスケード接続され得る。
【0003】
しかしながら、上記した回路では、クロック信号のシーケンス(順序)は、ハードワイヤードされ、もし、図2に例示されるように信号経路内に導入されたマルチプレクサがないならば、ワイヤーをリルートすることなしに再構成または再設定することができない。また、製造の変動により、インバータの各々の遅延時間は変動される。最悪の場合、遅延時間が長くなりクロック信号Φがクロック信号Φに重複することがある。
【0004】
別の従来のクロック発生回路では、クロック入力がレベルシフタとクロックバッファに提供される。バッファの出力は、2分割回路(divide-by-two)に提供され、これは、立ち上がりエッジクロックレベルと立ち下がりエッジクロックレベルに至るまでクロックの周波数を分割する。これらのクロックレベルは、クロック信号ΦとΦを発生するクロック駆動回路への入力である。しかしながら、このような従来のクロック発生回路は、2つよりも多くの位相のクロック信号に拡大された場合に固定されたシーケンス(順序)を有している。また、バッファリングと中間のロジックによりクロック遅延に苦しむ。
【0005】
これらの従来のクロック発生回路の実施は、アナログ−ディジタルコンバータ回路内である。例えば、従来のアナログ−ディジタルコンバータ回路は、固定されたタイミングシーケンスを有しかつ4つの位相の信号発生器を利用するクロック発生回路を含むことができる。このクロック発生回路において、2組のクロック信号が基準クロック信号を利用することによって発生される。さらに、この従来のクロック信号発生回路は、互いに位相が反対であり、かつ互いに位相が反対であるもう1組のクロック信号とオーバーラップ(重複)しない1組のクロック信号を発生する。もう1つの可能性のある実施は、カスケード接続されたマルチフェーズのオーバーラップしないクロック発生器であるが、これは、もし以下に説明するような再構成可能な信号パスがないならば、クロック信号のシーケンス(順所)の変更を許さない。
【0006】
図2は、他の信号を参照してオーバーラップしないクロック信号を発生する従来の回路と方法を例示するものであり、これは、(n−1)から1つを選択するn個のマルチプレクサを有するマルチフェーズのオーバーラップしない信号発生器を生成しかつ各信号発生器について遅延素子(セル)を有している。図2に示すように、各マルチプレクサ(210、240、270)は、n個の位相信号(ph1からph(n))からnー1の位相信号を入力し、再構成可能もしくは再設定可能なクロックシーケンスを可能とする再構成可能なクロック信号パスを作り出す。
【0007】
さらに図2に例示するように、マルチプレクサ210は、受け取った選択信号(C−C)に基づき複数の信号(ph2からph(n))から1つの信号を選択し、マルチプレクサ240は、受け取った選択信号(C−C)に基づき複数の信号(ph1、ph3からph(n))から1つの信号を選択し、マルチプレクサ270は、受け取った選択信号(C−C)に基づき複数の信号(ph1からph(n−1))から1つの信号を選択する。従って、各マルチプレクサは、n位相の信号(ph1からph(n))の部分集合を受け取る。
【0008】
選択された信号は、NOR回路(220、250、280)への入力となる。例えば、マルチプレクサ210からの選択された信号は、NOR回路220への入力であり、マルチプレクサ240からの選択された信号は、NOR回路250への入力であり、マルチプレクサ270からの選択された信号は、NOR回路280への入力である。
【0009】
選択された信号は、入力信号(In1、In2、・・・In(n))でNORゲートされる。例えば、マルチプレクサ210からの選択された信号は、入力信号In1でNORされ、マルチプレクサ240からの選択された信号は、入力信号In2でNORされ、マルチプレクサ270からの選択された信号は、入力信号In(n)でNORされる。適当な遅延を発生させるため、NORされた信号は、ゲート遅延を有する遅延素子(230、260、290)への入力となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図2の従来の回路は、オーバーラップしない信号を発生し、これらの信号は、他の信号に従属している。より具体的には、図2の従来の回路は、オーバーラップしない信号を発生するが、これらは、入力信号(In1、In2、・・・In(n))のパスと出力クロック信号(ph1からph(n))の間の遅延素子に依存している。
【0011】
さらに、図2の従来の回路は、マルチプレクサの大きな面積のオーバーヘッドを必要とすることがあり、しかもクロック信号のシーケンスの変更に適応するために各信号について複製された遅延を必要とする。最後に、図2の従来の回路は、信号の立ち上がりおよび立ち下りエッジの遅延が各々独立である、オーバーラップしない信号を生成することができない。
【0012】
それ故、オーバーラップしない信号(重複しない信号)を発生するクロック発生回路を提供することが望まれる。さらに、他の信号に従属または依存しないオーバーラップしない信号を発生するクロック発生回路を提供することが望まれる。また、チップの大きな面積を利用することなく、オーバーラップしない信号を発生するクロック発生回路を提供することが望まれる。最後に、信号の立ち上がりおよび立ち下りエッジの遅延が互いに独立である、オーバーラップしない信号を発生するクロック発生回路を提供することが望まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図面は、好ましい実施例を例示する目的であり、限定的に解釈されるべき目的のものではない。
【0014】
一般的な理解のため、図面への参照が成される。図面において、同様の参照は、一致するまたは等価なエレメントを示すために用いられる。種々の図面はスケール通り描かれておらず、しかもある領域は、特徴および概念が適切に例示されるようにわざと不均衡に描かれていることに留意すべきである。
【0015】
方法および装置は、他の信号から独立であるプログラム可能なオーバーラップしないクロック信号を発生する。方法および装置は、他の信号から独立であるプログラム可能なオーバーラップしないクロック信号に加え、互いに独立である立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジの遅延を発生することができる。方法および装置はまた、全体的な(グローバルな)複製遅延ラインを有することができる。
【0016】
方法および装置は、その動作のためにオーバーラップしないタイミング信号を必要とするアナログ回路において利用することができる。さらに、装置および方法は、イメージセンサーに使用することができる。
【0017】
図1は、クロック駆動回路20を利用するシステムを例示する。システムは、レジスタトランスファーレベル(RTL)コード10から発生されたディジタル信号を受け取るように結合されたクロック駆動回路20を含む。クロック駆動回路20は、この信号に基づきプログラム可能なエッジ遅延を有し、さらにプログラム可能な時間遅延(レジスタプログラマブル)を有するオーバーラップしない信号を発生する。これらのオーバーラップしない信号は、アナログドメイン(アナログ回路)30に供給される。信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッジについて独立した遅延を有するオーバーラップしない信号は、クロック駆動回路20によって発生され得ることに留意されよう。
【0018】
クロック駆動回路20は、ディジタル供給レールからアナログ供給レールへ、信号をオーバーラップしない信号に変換するために使用することができる。より具体的には、クロック駆動回路20は、一方のレールが高電圧のディジタル供給Vdddを提供し他方のレールが低電圧供給(例えばディジタルグランド電位)を提供するようなディジタル供給レール間でトグルするディジタル信号を、アナログドメインで使用され得る、一方のレールが高アナログ供給(Vdda)を提供し他方のレールが低電圧アナログ供給(例えばアナロググランド電位−gnda)を提供しするようなアナログ供給レール間をトグルする信号に変換する。これらの信号は、接続されたアナログ回路のすべてを駆動するのに十分な駆動力をもっている。
【0019】
クロック駆動回路20において発生された信号は、アナログ回路のタイミングがクリティカルなブロックを駆動することができ、例えば、アナログ−ディジタルコンバータあるいはスイッチドキャパシタ アナログ−ディジタルコンバータである。スイッチドキャパシタ アナログ−ディジタルコンバータは、アナログ−ディジタルコンバータに用いられるオペアンプの動作モードを変更するためにタイミング信号によって動作される複数のスイッチを持つことができる。これらのスイッチのタイミングシーケンスは、アナログ−ディジタルコンバータの正確さに影響を及ぼす容量供給(capacitive feed)になり得る。従って、クロック駆動回路20は、アナログ回路にとって要求されるタイミング信号のすべてをオーバーラップしないフレキシビリティで発生することができる。
【0020】
図3は、プログラム可能な遅延基準クロック信号回路400を用いる回路を例示し、該回路400は、プログラム可能な遅延素子(40、42、49)と、要求されるオーバーラップしない信号を発生するクロック信号発生器500とを有する。図3の回路のタイミング信号は図4に例示される。
【0021】
図3に示すように、オーバーラップしない出力信号は、オリジナル信号と他の信号に全く依存しない遅延された基準クロック信号からのみ発生される。例えば、オーバーラップしない出力信号In1Dは、オリジナル信号In1と遅延された基準クロック信号clkD1およびclkD3から発生される。(n−1)から1を選択するn個(入力信号の数)のマルチプレクサがフレキシビリティを実現するために使用されなければならないという上記した方法とは対照的に、遅延された基準クロック信号はプログラム可能であることに留意すべきである。
【0022】
図3に例示するように、基準クロック信号clkは、プログラム可能な遅延基準クロック信号回路400への入力である。プログラム可能な遅延基準クロック信号回路400は、複数のプログラム可能な遅延素子(40、42、49)を用いて、基準クロック信号clkから複数の遅延された基準クロック信号(clkD1、clkD2、・・・clkD(i−1)およびclkD(i))を生成する。複数の遅延基準クロック信号(clkD1、clkD2、・・・clkD(i−1)は、クロック信号発生器500への入力である。
【0023】
クロック信号発生器500は、複数の遅延クロック信号発生器から構成され、各々の遅延クロック信号発生器は、一対のラッチ(50および55、60および65、70および75)と論理回路800を含む。図3に例示されるように、論理回路800は、AND回路(80、82、89)を含むことができる。
【0024】
図3に例示されるように、第1の遅延クロック信号発生器は、一対のラッチ(50および55)への入力である信号In1を受け取る。ラッチ50はまた、入力clkDrで遅延基準クロック信号clkD1を入力し、遅延されたクロック信号In1Dの立ち上がりエッジの遅延を制御し、ラッチ55は、入力clkDfで遅延基準クロック信号clkD3を入力し、遅延されたクロック信号In1Dの立ち下がりエッジの遅延を制御する。ラッチ(50および55)は、AND回路80を含む論理回路へ信号を出力し、論理回路は、遅延されたクロック信号In1Dを生成する。
【0025】
第2の遅延クロック信号発生器は、一対のラッチ(60および65)への入力である信号In2を入力する。ラッチ60はまた遅延基準クロック信号clkD2を入力clkDrに入力し、遅延されたクロック信号In2Dの立ち上がりエッジの遅延を制御し、ラッチ65は、遅延基準クロック信号clkD4を入力clkDfに受け取り、遅延されたクロック信号In2Dの立ち下りエッジの遅延を制御する。ラッチ(60および65)は、AND回路82を含む論理回路へ信号を出力し、論理回路は、遅延されたクロック信号In2Dを生成する。
【0026】
第3の遅延クロック信号発生器は、一対のラッチ(70および75)への入力である信号In(n)を入力する。ラッチ70はまた遅延基準クロック信号clkD1を入力clkDrに入力し、遅延されたクロック信号In(n)Dの立ち上がりエッジの遅延を制御し、ラッチ75は、遅延基準クロック信号clkD5を入力clkDfに受け取り、遅延されたクロック信号In(n)Dの立ち下りエッジの遅延を制御する。ラッチ(70および75)は、AND回路89を含む論理回路へ信号を出力し、論理回路は、遅延されたクロック信号In(n)Dを生成する。
【0027】
立ち上がりおよび立ち下りエッジの遅延を独立に制御するために使用される遅延基準クロック信号の実際の選択は、プログラマブルに行うことができ、そのような選択は、立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジの所望の遅延を独立して生成するように予め決められた基準あるいはユーザ選択に基づくことに留意すべきである。さらに、発生されるべき遅延されたクロックの数は、各々の信号についての必要な遅延に基づき選択されることに留意すべきである。また、図3のラッチは、エッジトリガ型のフリップフロップを用いることができることに留意すべきである。
【0028】
上記したように、2つの遅延されたクロックが選択され、オリジナルの入力信号でラッチされる。ラッチの出力は、オーバーラップしない信号を得るように論理的に組み合わされ、すなわちラッチの出力は、オーバーラップしない信号を得るようにANDされる。2つの遅延されたクロック信号は、オリジナル信号の立ち上がりエッジと立ち下りエッジを設定する。
【0029】
例えば、図4に例示するように、もし、立ち上がりエッジに遅延がなく立ち下りエッジに2つの単位(ユニット)の遅延をもつべき信号Sigが要求されるならば、図3の遅延クロック信号発生器は、遅延基準クロック信号clkD0に接続されたラッチの入力clkDrと、遅延基準クロック信号clkD2に接続されたラッチの入力clkDfを有するであろう。
【0030】
さらに、図4に例示するように、もし、立ち上がりエッジに1単位(ユニット)の遅延を有し立ち下がりエッジに3単位の遅延をもつべき信号SinDが要求されるならば、図3に示す遅延クロック信号発生器は、遅延基準クロック信号clkD1に接続されたラッチの入力clkDrと、遅延基準クロック信号clkD3に接続されたラッチの入力clkDfを持つであろう。
【0031】
また、図4に例示するように、もし、立ち上がりエッジに2単位(ユニット)の遅延を有し立ち下がりエッジに3単位の遅延をもつべき信号SinDDが要求されるならば、図3に示す遅延クロック信号発生器は、遅延基準クロック信号clkD2に接続されたラッチの入力clkDrと、遅延基準クロック信号clkD3に接続されたラッチの入力clkDfを持つであろう。
【0032】
まとめると、方法および装置は、他の信号から無関係または独立であるプログラム可能なオーバーラップ(重複)しないクロック信号を発生する。方法および装置は、他の信号から無関係または独立であるプログラム可能なオーバーラップしないクロック信号に加え、互いに独立である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの遅延を発生することができる。
【0033】
種々の例および実施例が示され、述べられたが、説明された精神および範囲は、ここでの特定の記載および図面に限定されるものではなく、種々の変形や変更をすることが可能であることは当業者によって理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、クロック駆動回路を利用するシステムを例示する。
【図2】図2は、他の信号を参照してオーバーラップしないクロック信号を発生する従来の回路および方法を例示するものであり、これは(n−1)から1を選択するn個のマルチプレクサを有する2つの位相がオーバーラップしない信号発生器を用いるものであり、各信号発生器について複製された遅延を有する。
【図3】図3は、本発明の1つの実施例による回路と方法を例示するものであり、他の信号から独立した、要求されたオーバーラップしない信号を発生する、プログラム可能な遅延された基準クロック信号および全体的な(グローバルな)複製遅延素子を用いる。
【図4】図4は、図3の回路のタイミング信号を例示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重複しないクロック信号を発生する回路であって、
複数の遅延された基準クロック信号を生成するプログラム可能な遅延基準クロック信号回路と、
前記プログラム可能な遅延基準クロック信号回路に動作可能に接続され、重複しないクロック信号を発生する複数の遅延クロック信号発生器とを有し、
各遅延クロック信号発生器は、
クロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御し、第1の信号を出力する第1の回路と、
遅延されたクロック信号の立ち下りエッジの遅延を制御し、第2の信号を出力する第2の回路と、
第1および第2の信号からクロック信号を論理的に発生する論理回路とを含む、回路。
【請求項2】
前記第1の回路は、前記複数の遅延された基準クロック信号の1つに応答してクロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御する、請求項1に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項3】
前記第2の回路は、前記複数の遅延された基準クロック信号の1つに応答してクロック信号の立ち下りエッジの遅延を制御する、請求項1に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項4】
前記第1および第2の回路はラッチである、請求項1に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項5】
前記第1および第2の回路は、エッジトリガ型フリップフロップである、請求項1に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項6】
前記複数の遅延された基準クロック信号の前記1つの選択はプログラム可能である、請求項1に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項7】
遅延された基準クロック信号の遅延は、プログラム可能である、請求項1に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項8】
重複しないクロック信号を発生する回路であって、
複数の遅延された基準クロック信号を生成するプログラム可能な遅延基準クロック信号回路と、
前記プログラム可能な遅延基準クロック信号回路に動作可能に接続され、複数の重複しないクロック信号を発生する複数の遅延クロック信号発生器とを有し、
前記複数の遅延クロック信号発生器は、重複しないクロック信号の立ち下りエッジの遅延を制御することと独立して重複しないクロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御する、回路。
【請求項9】
各遅延クロック信号発生器は、クロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御する第1のラッチと、遅延されたクロック信号の立ち下がりエッジの遅延を制御する第2のラッチを含む、請求項8に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項10】
各遅延クロック信号発生器は、クロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御する第1のエッジトリガ型フリップフロップと、遅延されたクロック信号の立ち下がりエッジの遅延を制御する第2のエッジトリガ型フリップフロップを含む、請求項8に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項11】
前記第1のラッチは、前記複数の遅延された基準クロック信号の1つに応答してクロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御する、請求項9に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項12】
前記第2のラッチは、前記複数の遅延された基準クロック信号の1つに応答してクロック信号の立ち下りエッジの遅延を制御する、請求項9に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項13】
前記複数の遅延された基準クロック信号の前記1つの選択は、プログラム可能である、請求項11に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項14】
前記複数の遅延された基準クロック信号の前記1つの選択は、プログラム可能である、請求項12に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項15】
遅延された基準クロック信号の遅延はプルグラム可能である、請求項9に記載の重複しないクロック信号を発生する回路。
【請求項16】
重複しないクロック信号を発生させる方法であって、
複数の遅延された基準クロック信号を発生し、
複数の遅延された基準クロック信号を用いて、複数の重複しないクロック信号を発生し、
第1の遅延された基準クロック信号に基づき重複しないクロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御し、
第2の遅延された基準クロック信号に基づき重複しないクロック信号の立ち下がりエッジの遅延を制御する、方法。
【請求項17】
遅延された基準クロック信号の遅延はプログラム可能である、請求項16に記載の重複しないクロック信号を発生させる方法。
【請求項18】
重複しないクロック信号の立ち上がりエッジの遅延を制御するために使用される遅延された基準クロック信号の選択はプログラム可能である、請求項16に記載の重複しないクロック信号を発生させる方法。
【請求項19】
重複しないクロック信号の立ち下りエッジの遅延を制御するために使用される遅延された基準クロック信号の選択はプログラム可能である、請求項16に記載の重複しないクロック信号を発生させる方法。
【請求項20】
重複しないクロック信号の立ち下りエッジの遅延を制御するために使用される遅延された基準クロック信号の選択はプログラム可能である、請求項18に記載の重複しないクロック信号を発生させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−71794(P2009−71794A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−304661(P2007−304661)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(506154029)センサータ テクノロジーズ インコーポレーテッド (28)
【Fターム(参考)】