説明

プロトンポンプ阻害剤としての5員複素環化合物

本発明は、式(I)


で表される化合物またはその塩を提供する。本発明の化合物は、優れた酸分泌抑制作用を有し、抗潰瘍作用等を示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】


[式中、
環Aは、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を少なくとも1個有する、飽和もしくは不飽和の5員複素環を示し、環構成原子XおよびXは、同一または異なって、それぞれ炭素原子または窒素原子を、環構成原子XおよびXは、同一または異なって、それぞれ炭素原子、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を示し(ただし、Xが窒素原子であるピロール環は環Aから除く。)、環構成原子XおよびXが同一または異なって、それぞれ炭素原子または窒素原子のとき、それぞれの環構成原子は、置換されていてもよいアルキル基、アシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいメルカプト基、置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基およびニトロ基から選ばれる置換基を有していてもよい;
環Bは、環構成原子としてXおよびXを有する環状基を示し、Xは、炭素原子または窒素原子を、Xは、炭素原子、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を示す;
は、置換基を有していてもよい環状基を示す;
は、Xが炭素原子または窒素原子のときに有していてもよい置換基を示す;
は、置換されていてもよいアルキル基、アシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいメルカプト基、置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示す;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子またはアルキル基を示すか、またはRおよびRは隣接する窒素原子とともに、置換されていてもよい含窒素複素環を形成してもよい;
mは、0または1を示すが、環Bがアリール基またはヘテロアリール基のとき、mは1を示す;
nは、0〜3の整数を示す。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
式(I)
【化2】


[式中、
環Aは、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を少なくとも1個有する、飽和もしくは不飽和の5員複素環を示し、環構成原子XおよびXは、同一または異なって、それぞれ炭素原子または窒素原子を、環構成原子XおよびXは、同一または異なって、それぞれ炭素原子、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を示し(ただし、Xが窒素原子であるピロール環は環Aから除く。)、環構成原子XおよびXが同一または異なって、それぞれ炭素原子または窒素原子のとき、それぞれの環構成原子は、置換されていてもよいアルキル基、アシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいメルカプト基、置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基およびニトロ基から選ばれる置換基を有していてもよい;
環Bは、環構成原子としてXおよびXを有する環状基を示し、Xは、炭素原子または窒素原子を、Xは、炭素原子、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を示す;
は、置換基を有していてもよい環状基を示す;
は、Xが炭素原子または窒素原子のときに有していてもよい置換基を示す;
は、置換されていてもよいアルキル基、アシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいメルカプト基、置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示す;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子またはアルキル基を示す;
mは、0または1を示すが、環Bがアリール基またはヘテロアリール基のとき、mは1を示す;
nは、0〜3の整数を示す。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項3】
式(I)の部分構造
【化3】


が、
【化4】



(式中、RおよびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいメルカプト基、置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示す。)である請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
が、原子数1〜7個で形成される置換基である請求項1または2記載の化合物。
【請求項5】
が、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基、トリフルオロメチル基、メチル基、エチル基、メトキシ基またはエトキシ基である請求項4記載の化合物。
【請求項6】
およびXがそれぞれ炭素原子のとき、炭素原子が有していてもよい置換基が、それぞれハロゲン原子、C1−3アルキル基またはシアノ基である請求項1または2記載の化合物。
【請求項7】
およびXがそれぞれ炭素原子のとき、炭素原子が有していてもよい置換基が、それぞれハロゲン原子である請求項1または2記載の化合物。
【請求項8】
1−[4−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5−(ピリジン−3−イルスルホニル)チオフェン−2−イル]−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項9】
1−[5−(2−フルオロピリジン−3−イル)−4−(ピリジン−3−イルスルホニル)チオフェン−2−イル]−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項10】
1−[1−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5−(フェニルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項11】
1−[1−(2−フルオロフェニル)−5−(ピリジン−3−イルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項12】
1−[1−(2−クロロフェニル)−5−(ピリジン−3−イルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項13】
1−{1−(2−クロロフェニル)−5−[(6−メチルピリジン−3−イル)スルホニル]−1H−ピラゾール−3−イル}−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項14】
1−[1−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(ピリジン−3−イルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項15】
1−{1−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−[(6−メチルピリジン−3−イル)スルホニル]−1H−ピラゾール−3−イル}−N−メチルメタンアミンまたはその塩。
【請求項16】
請求項1または2記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項17】
請求項1または2記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項18】
酸分泌抑制剤である請求項17記載の医薬。
【請求項19】
カリウムイオン競合型アシッドブロッカーである請求項17記載の医薬。
【請求項20】
消化性潰瘍、ゾリンジャー・エリソン症候群、胃炎、逆流性食道炎、症候性胃食道逆流症(Symptomatic GERD)、Barrett食道、機能性ディスペプシア、胃癌、胃MALTリンパ腫、非ステロイド系抗炎症剤に起因する潰瘍あるいは手術後ストレスによる胃酸過多ならびに潰瘍の治療または予防剤;または消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎あるいは侵襲ストレスによる上部消化管出血の抑制剤である請求項17記載の医薬。
【請求項21】
哺乳動物に対して、請求項1または2記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする消化性潰瘍、ゾリンジャー・エリソン症候群、胃炎、逆流性食道炎、症候性胃食道逆流症(Symptomatic GERD)、Barrett食道、機能性ディスペプシア、胃癌、胃MALTリンパ腫、非ステロイド系抗炎症剤に起因する潰瘍あるいは手術後ストレスによる胃酸過多ならびに潰瘍の治療または予防方法;または消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎あるいは侵襲ストレスによる上部消化管出血の抑制方法。
【請求項22】
消化性潰瘍、ゾリンジャー・エリソン症候群、胃炎、逆流性食道炎、症候性胃食道逆流症(Symptomatic GERD)、Barrett食道、機能性ディスペプシア、胃癌、胃MALTリンパ腫、非ステロイド系抗炎症剤に起因する潰瘍あるいは手術後ストレスによる胃酸過多ならびに潰瘍の治療および予防剤;または消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎あるいは侵襲ストレスによる上部消化管出血の抑制剤を製造するための請求項1または2記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2010−540412(P2010−540412A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512025(P2010−512025)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【国際出願番号】PCT/JP2008/067784
【国際公開番号】WO2009/041705
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】