説明

プロドラッグ形態のキナーゼインヒビターおよび治療におけるそれらの使用

本発明は、キナーゼインヒビターと、還元的に活性化されるフラグメント化芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環トリガーとを含む新規なプロドラッグ化合物であって、正電荷を有する化合物を提供する。好ましい実施形態において、化合物は、式Iのものであり、式中、Xは任意の負荷電対イオンであり;Rは、式−(CHTrの基であり、ここで、Trは芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環であり、−(CHTrは、還元的に活性化されるフラグメント化トリガーとして作用し、nは0〜6の整数であり;R、RおよびRは、それぞれ独立して、第三アミンキナーゼインヒビターの脂肪族または芳香族の基(R)(R)(R)Nから選択され得るか、または、R、RおよびRの2つは、キナーゼインヒビターの脂肪族または芳香族ヘテロ環のリングを形成してよい。本発明の化合物は、癌などの増殖性疾患の治療において有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
キナーゼインヒビターと、還元的に活性化されるフラグメント化芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環トリガーとを含む化合物であって、前記化合物が正電荷を保持する化合物。
【請求項2】
前記トリガーは、一電子還元レベルでフラグメント化する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記キナーゼインヒビターは、四級化可能な窒素を有し、前記トリガーは、前記窒素と直接的にまたは間接的に連結されて、四価窒素を形成する、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
キナーゼインヒビターと、一電子還元レベルでフラグメント化する、芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環フラグメント化トリガーとを含む化合物であって、前記キナーゼインヒビターは、四級化可能な窒素を含有し、該四級化可能な窒素に前記トリガーは直接的または間接的に連結されて四価窒素を提供する化合物。
【請求項5】
トリガーのフラグメント化の際に、トリガーが連結された窒素を含有するキナーゼインヒビターは無傷で放出される、請求項3または4に記載の化合物。
【請求項6】
NHEに対して−0.6〜−0.2VのE(1)を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項7】
NHEに対して−0.5〜−0.3VのE(1)を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
NHEに対して−0.35〜−0.45VのE(1)を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項9】
NHEに対して−0.4〜−0.45VのE(1)を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項10】
一電子還元の際のフラグメント化速度定数が1〜4000s−1である、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項11】
一電子還元の際のフラグメント化速度定数が1〜3000s−1である、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項12】
一電子還元の際のフラグメント化速度定数が1〜1500s−1である、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項13】
一電子還元の際のフラグメント化速度定数が2〜60s−1である、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項14】
一電子還元の際のフラグメント化速度定数が20〜60s−1である、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項15】
NHEに対する−0.2〜−0.6VのE(1)および1〜4000s−1の、一電子還元の際のフラグメント化速度定数を有する、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項16】
NHEに対する−0.3〜−0.5VのE(1)および1〜3000s−1の、一電子還元の際のフラグメント化速度定数を有する、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項17】
NHEに対する−0.3〜−0.5VのE(1)および1〜1500s−1の、一電子還元の際のフラグメント化速度定数を有する、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項18】
NHEに対する−0.35〜−0.45VのE(1)および2〜60s−1の、一電子還元の際のフラグメント化速度定数を有する、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項19】
NHEに対する−0.4〜−0.45VのE(1)および20〜60s−1の、一電子還元の際のフラグメント化速度定数を有する、請求項2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項20】
キナーゼインヒビターと、還元的に活性化されるフラグメント化トリガーとを含む化合物であって、前記キナーゼインヒビターは、前記トリガーが直接的または間接的に連結される四級化可能な窒素を有し、前記トリガーは、構造:
【化1】

[式中、は結合点であり、Rは、HおよびC1−C3アルキルから選択され、Rは、HおよびC1−C6アルキルから選択される]
を有する化合物。
【請求項21】
はHである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
はHまたはC1−C3アルキルである、請求項20または21に記載の化合物。
【請求項23】
はメチルである、請求項20または21に記載の化合物。
【請求項24】
はメチルであり、RはHである、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
前記キナーゼインヒビターは、可逆性のキナーゼインヒビターである、請求項1〜24のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項26】
前記キナーゼインヒビターは、不可逆性キナーゼインヒビターである、請求項1〜24のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項27】
前記キナーゼインヒビターは、不可逆性erbB1、2、4チロシンキナーゼインヒビターである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
前記不可逆性erbB1、2、4チロシンキナーゼインヒビターは、システイン捕捉官能基に連結されている塩基性第三アミン部分を有する、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
前記システイン捕捉官能基は、リンカー部分(CHによって前記第三アミンに連結され、nは、0〜6の整数である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
前記システイン捕捉官能基は、マイケル受容基である、請求項28または29に記載の化合物。
【請求項31】
前記マイケル受容基は、二重結合または三重結合含有アミドマイケル受容基である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
式I:
【化2】

[式中、
Xは、任意の負荷電対イオンであり;
は、式−(CHTrの基であり、式中、Trは、芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環であり、−(CHTrは、還元的に活性化されるフラグメント化トリガーとして作用し;nは、0〜6の整数であり;
、RおよびRは各々独立に、第三アミンキナーゼインヒビター(R)(R)(R)Nの脂肪族または芳香族の基から選択され得るか、またはR、RおよびRのうち2つが、キナーゼインヒビターの脂肪族もしくは芳香族ヘテロ環式アミンリングを形成してもよく、またはR、RおよびRのうち1つが存在せず、R、RおよびRのうち2つが、キナーゼインヒビターの芳香族ヘテロ環式アミンリングを形成してもよい]
の四価窒素塩。
【請求項33】
Xは、ハリド、メタンスルホナート、トリフルオロメタンスルホナート、アセタート、トリフルオロアセタート、トシラート、ラクタート、シトラートおよびホルマートから選択される、請求項32に記載の四価窒素塩。
【請求項34】
Xは、ハリド、好ましくは、ブロミドまたはクロリドである、請求項32に記載の四価窒素塩。
【請求項35】
Xは、ホルマートまたはトリフルオロアセタートである、請求項32に記載の四価窒素塩。
【請求項36】
は、式III:
【化3】

[式中、
は、式Iの化合物の四価窒素への結合点であり;
は、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、CF、OCF、F、Cl、Br、I、NO、CN、COOH、COO(C1−C6アルキル)、CONH、CONH(C1−C6アルキル)、CON(C1−C6アルキル)、CO(C1−C6アルキル)、SONH、SONH(C1−C6アルキル)、SON(C1−C6アルキル)、SO(C1−C6アルキル)および式VIaの基から選択され、ここで、式VIaの基は、請求項50に記載の通りであるが、は、式IIIの基への結合点であり;
は、H、C1−C6アルキルおよび式VIaの基からなる群から選択され、ここで、式VIaの基は、請求項50に記載の通りであるが、は、式IIIの基への結合点であり;
10は、HおよびC1−C6アルキルから選択される]
の群から選択される、請求項32〜35のいずれか1つに記載の四価窒素塩。
【請求項37】
は、式IIIcの基から選択され、ここで、RはHであり、RはCHである、請求項36に記載の四価窒素塩。
【請求項38】
は、式IIIdの基から選択され、ここで、Rは、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルキニル、CF、OCF、Br、NOおよびCNから選択され、Rは、CH、CHCHCONHおよびCHCHCNから選択される、請求項36に記載の四価窒素塩。
【請求項39】
は、式IIIdの基から選択され、ここで、Rは、HおよびC1−C3アルキルから選択され、Rは、HおよびC1−C6アルキルから選択される、請求項36に記載の四価窒素塩。
【請求項40】
はHである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
は、HまたはC1−C3アルキルである、請求項39または40に記載の化合物。
【請求項42】
は、メチルである、請求項39または40に記載の化合物。
【請求項43】
はメチルであり、RはHである、請求項39に記載の化合物。
【請求項44】
は、式IIIdの基から選択され、ここで、Rは、1−プロピニルであり、Rは、CHである、請求項36に記載の四価窒素塩。
【請求項45】
は、式IIIdの基から選択される、請求項36に記載の四価窒素塩。
【請求項46】
は、式IIIqの基から選択され、ここで、Rは、H、C1−C6アルキルおよびC1−C6アルコキシから選択され、Rは、CHである、請求項36に記載の四価窒素塩。
【請求項47】
は、以下の部分:
【化4】

[式中、は、式Iの化合物の四価窒素との結合点である]
からなる群から選択される、請求項32〜35のいずれか1つに記載の四価窒素塩。
【請求項48】
およびRは、ピロリジニウム、ピペリジニウム、ピペラジニウム、N1−メチルピペラジニウムおよびモルホリニウムから選択されるリングを形成する、請求項32〜47のいずれか1つに記載の四価窒素塩。
【請求項49】
キナーゼインヒビターは、以下の化合物:
【化5】

【化6】

から誘導される基から選択される、請求項32〜47のいずれか1つに記載の四価窒素塩。
【請求項50】
式II:
【化7】

[式中、
Xは、任意の負荷電対イオンであり;
Yは、NまたはC−Rであり、ここで、Rは、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび式VI
【化8】

{式中、は結合点であり、
Tは、O、NH、N(C1−C6アルキル)および直接結合から選択され;
mは、0〜6の整数から選択され;
Uは、OR44、CF、OCF、CN、NR4546、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N1−メチルピペラジニル、モルホリニル、CON(R47)(R48)、SON(R49)(R50)、N(R51)COR52、N(R53)SO54、COR55、SOR56、SO57およびCOOR58から選択され;
42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58は独立に、HおよびC1−C6アルキルから選択される}
の基からなる群から選択され;
Zは、NまたはC−CNであり;
nは、0〜6の整数であり;
は、式(CHTrの基であり、式中、Trは、芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環であり、−(CHTrは、還元的に活性化されるフラグメント化トリガーとして作用し;nは、0〜6の整数であり;
およびRは独立に、C1−C6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、CHCHOH、CHCHO(C1−C6アルキル)から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、非芳香族炭素環式リングまたは少なくとも1個のヘテロ原子を含有する非芳香族ヘテロ環式リングを形成してもよく;
は、アニリン、インドール、インドリン、アミン、アミノインドールおよびアミノインダゾールから選択され、それらの各々は、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)、CONH、CO(C1−C6アルキル)、SONHおよびSO(C1−C6アルキル)から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
は、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)および式V
【化9】

{式中、
は、結合点であり;
Vは、(CH、O、NHおよびN(C1−C6アルキル)から選択され、ここで、kは0〜6の整数であり;
41は、HおよびC1−C6アルキルから選択される}
の基から選択される]
の四級アンモニウム塩。
【請求項51】
Xは、ハリド、メタンスルホナート、トリフルオロメタンスルホナート、アセタート、トリフルオロアセタート、トシラート、ラクタート、シトラートおよびホルマートから選択される、請求項50に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項52】
Xは、ハリド、好ましくは、ブロミドまたはクロリドである、請求項50に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項53】
Xは、ホルマートまたはトリフルオロアセタートである、請求項50に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項54】
は、式III:
【化10】

[式中、
は、式IIの化合物の四価窒素への結合点であり;
は、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、CF、OCF、F、Cl、Br、I、NO、CN、COOH、COO(C1−C6アルキル)、CONH、CONH(C1−C6アルキル)、CON(C1−C6アルキル)、CO(C1−C6アルキル)、SONH、SONH(C1−C6アルキル)、SON(C1−C6アルキル)、SO(C1−C6アルキル)および式VIaの基から選択され、ここで式VIaの基は、請求項50で定義されたとおりであるが、は、式IIIの基との結合点であり;
は、H、C1−C6アルキルおよび式VIaの基からなる群から選択され、ここで、式VIaの基は、請求項50で定義されるとおりであるが、は、式IIIの基との結合点であり;
10は、HおよびC1−C6アルキルから選択される]
の基から選択される、請求項50〜53のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項55】
は、式IIIcの基から選択され、ここでRはHであり、RはCHである、請求項54に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項56】
は、式IIIdの基から選択され、ここで、Rは、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルキニル、CONH、CONHMe、CF、OCF、Br、NOおよびCNから選択され、Rは、CH、CHCHCONHおよびCHCHCNから選択される、請求項54に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項57】
は、式IIIdの基から選択され、ここで、Rは、HおよびC1−C3アルキルから選択され、Rは、HおよびC1−C6アルキルから選択される、請求項54に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項58】
は、Hである、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
は、HまたはC1−C3アルキルである、請求項57または58に記載の化合物。
【請求項60】
は、メチルである、請求項57または58に記載の化合物。
【請求項61】
はメチルであり、RはHである、請求項57に記載の化合物。
【請求項62】
は、式IIIdの基から選択され、ここで、Rは、1−プロピニルであり、Rは、CHである、請求項54に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項63】
は、式IIIdの基から選択される、請求項54に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項64】
は、式IIIqの基から選択され、ここで、Rは、H、C1−C6アルキルおよびC1−C6アルコキシから選択され、Rは、CHである、請求項54に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項65】
は、以下の部分:
【化11】

[式中、は、式IIの化合物の四価窒素への結合点である]
からなる群から選択される、請求項50〜53のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項66】
およびRは、ピロリジニウム、ピペリジニウム、ピペラジニウム、N1−メチルピペラジニウムおよびモルホリニウムから選択されるリングを形成する、請求項47〜65のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項67】
は、式IV:
【化12】

[式中、
は、結合点であり;
11、R18、R19、R21、R26、R31およびR36は独立に、HおよびC1−C6アルキルから選択され;
12、R13、R14、R15、R16、R17、R20、R22、R23、R24、R25、R27、R28、R29、R30、R32、R33、R34、R35、R37、R38、R39およびR40は独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)、CONH、CO(C1−C6アルキル)、SONHおよびSO(C1−C6アルキル)から選択され;
Wは、NまたはC−Hである]
の基から選択される、請求項50〜65のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項68】
YはNであり、
Zは、NまたはC−CNであり、
は、以下:
(a)式IIIcの基、ここで、RはHであり、RはCHである;
(b)式IIIdの基、ここで、(i)Rは、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルキニル、CF、OCF、Br、NOおよびCNから選択され、Rは、CH、CHCHCONHおよびCHCHCNから選択されるか;または(ii)Rは、1−プロピニルであり、Rは、CHである;
(c)式IIIfの基、ここで、RはHであり、RはCHである;
(d)式IIIqの基、ここで、Rは、H、C1−C6アルキルおよびC1−C6アルコキシから選択され、RはCHである;
から選択され、
およびRは独立に、C1−C6アルキルから選択されるか、または一緒になって、ピロリジニウム、ピペリジニウム、ピペラジニウム、N1−メチルピペラジニウムおよびモルホリニウムから選択されるリングを形成し;
が、以下:
(a)式IVaの基、式中、
は、結合点であり;
11は、Hであり;
12、R13、R14は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択される;
(b)式IVdの基、式中、
は、結合点であり;
21は、Hであり;
22およびR23は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択され;
24およびR25は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択され;
Wは、NまたはC−Hである;
(c)式IVfの基、式中、
は、結合点であり;
31は、Hであり;
32およびR33は、独立に、HまたはFから選択され;
34およびR35は、独立に、H、C1−C6アルキル、F、Cl、Br、I、CHF、CHF、CFから選択され;
Wは、NまたはC−Hである;
から選択され;
は、Hであり;
Xは、任意の負荷電対イオンであり;
n=1または2である、請求項50〜53のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項69】
Yは、C−HまたはC−(C1−C6アルコキシ)であり、
Zは、NまたはC−CNであり;
は、以下:
(a)式IIIcの基、式中、Rは、Hであり、Rは、CHである;
(b)式IIIdの基、式中、
は、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルキニル、CF、OCF、Br、NOおよびCNから選択され、Rは、CH、CHCHCONHおよびCHCHCNから選択されるか;または、Rは、1−プロピニルであり、RはCHである;
(c)式IIIfの基、式中、Rは、Hであり、Rは、CHである;
(d)式IIIqの基、式中、
は、H、C1−C6アルキル(メチルまたはエチルなど)およびC1−C6アルコキシ(OCHなど)から選択され、Rは、CHである;
から選択され;
およびRは、独立に、C1−C6アルキルから選択されるか、または一緒になって、ピロリジニウム、ピペリジニウム、ピペラジニウム、N1−メチルピペラジニウムおよびモルホリニウムから選択されるリングを形成し;
は、以下:
(a)式IVaの基、式中、
は、結合点であり;
11は、Hであり;
12、R13、R14は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択される;
(b)式IVdの基、式中、
は、結合点であり;
21は、Hであり;
22およびR23は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択され;
24およびR25は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択され;
Wは、NまたはC−Hである;
(c)式IVfの基、式中、
は、結合点であり;
31は、Hであり;R32およびR33は、独立に、HまたはFから選択され;
34およびR35は、独立に、H、C1−C6アルキル、F、Cl、Br、I、CHF、CHF、CFから選択され、
Wは、NまたはC−Hである;
から選択され;
は、Hであり;
Xは、任意の負荷電対イオンであり;
n=1または2である、請求項50〜53のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項70】
Yは、C−Rであり、ここで、Rは、式VIbの基であり;
Zは、NまたはC−CNであり;
が、以下:
(a)式IIIcの基、式中、Rは、Hであり、RはCHである;
(b)式IIIdの基、式中、Rは、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アルキニル、CF、OCF、Br、NOおよびCNから選択され、Rは、CH、CHCHCONHおよびCHCHCNから選択されるか;または、Rは、1−プロピニルであり、Rは、CHである;
(c)式IIIfの基、式中、Rは、Hであり、Rは、CHである;
(d)式IIIqの基、式中、Rは、H、C1−C6アルキル(メチルまたはエチルなど)およびC1−C6アルコキシ(OCHなど)から選択され;Rは、CHである;
から選択され;
およびRは、独立に、C1−C6アルキルから選択されるか、または一緒になって、ピロリジニウム、ピペリジニウム、ピペラジニウム、N1−メチルピペラジニウムおよびモルホリニウムから選択されるリングを形成し;
は、以下:
(a)式IVaの基、式中、
は、結合点であり;
11は、Hであり;
12、R13、R14は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択される;
(b)式IVdの基、式中、
は、結合点であり;
21は、Hであり;
22およびR23は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択され;
24およびR25は、独立に、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、CHF、CHF、CF、OH、NH、NO、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)から選択され;
Wは、NまたはC−Hである;
(c)式IVfの基、式中、
は、結合点であり;
31は、Hであり;
32およびR33は、独立に、HまたはFから選択され;
34およびR35は、独立に、H、C1−C6アルキル、F、Cl、Br、I、CHF、CHF、CFから選択され
Wは、NまたはC−Hである;
から選択され;
は、Hであり;
Xは、任意の負荷電対イオンであり;
n=1または2である、請求項50〜53のいずれか1つに記載の四級アンモニウム塩。
【請求項71】
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−(4−ニトロベンジル)−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(17)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−(2−ニトロベンジル)−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(18)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−5−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(19)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(20)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(21)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(22)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(3−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリシン−2−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(22A)、
1−((2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−4−オキソ−2−ブテニル)−1−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]ピペリジニウムブロミド(23)、
4−((2E)−4−{[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−4−オキソ−2−ブテニル)−4−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]モルホリン−4−イウムホルマート(24)、
(2E)−4−{[4−(3−クロロ−4−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(25)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)−6−キナゾリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(27A)、
(2E)−4−{[4−(4−フルオロ−3−メトキシアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(27B)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(42)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(43)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−メトキシ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(44)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−エチニル−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(45)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−{[1−メチル−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(46)、
(2E)−N−{[1−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(47)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−シアノ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(48)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−シアノ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムトリフルオロアセタート(48TF)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−{[1−(2−シアノエチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(49)、
(2E)−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(50)、
(2E)−N−[(1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(51)、
(2E)−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N−[(2−メトキシ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(52)、
(2E)−N−[(2−エチニル−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(53)、
(2E)−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−N−{[1−メチル−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(54)、
(2E)−N−{[1−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(55)、
(2E)−N−[(2−シアノ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(56)、
(2E)−N−{[1−(2−シアノエチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−({4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(57)、
(2E)−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(58)、
(2E)−N−[(1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(59)、
(2E)−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−メトキシ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(60)、
(2E)−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−エチニル−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(61)、
(2E)−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−{[1−メチル−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(62)、
(2E)−N−{[1−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(63)、
(2E)−N−[(2−シアノ−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(64)、
(2E)−N−{[1−(2−シアノエチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(65)、
(2E)−4−({4−(3−クロロ−4−フルオロアニリノ)−7−[(3S)−テトラヒドロ−3−フラニルオキシ]−6−キナゾリニル}アミノ)−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムトリフルオロアセタート(82)、
(2E)−4−({4−[3−クロロ−4−(2−ピリジニルメトキシ)アニリノ]−3−シアノ−7−エトキシ−6−キノリニル}アミノ)−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムトリフルオロアセタート(83)、
(2E)−4−{[4−(3−クロロ−4−フルオロアニリノ)−3−シアノ−7−エトキシ−6−キノリニル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(84)、
2−(4−{[6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル]アミノ}フェノキシ)−N,N−ジエチル−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]エタンアンモニウムブロミド(140)、
2−(4−{[6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル]アミノ}フェノキシ)−N−[(1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジエチルエタンアンモニウムブロミド(141)、
4−{[6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル]アミノ}−1−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]ピリジニウムブロミド(142)、
1−[2−(4−{[6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル]アミノ}フェノキシ)エチル]−1−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]ピペリジニウムブロミド(143)、
N,N−ジエチル−2−[({5−[(Z)−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−イル}カルボニル)アミノ]−N−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]エタンアンモニウムトリフルオロアセタート(144)、
N−[(1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジエチル−2−[({5−[(Z)−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−イル}カルボニル)アミノ]エタンアンモニウムブロミド(145)、
4−({[4−(4−ブロモ−2−フルオロアニリノ)−6−メトキシ−7−キナゾリニル]オキシ}メチル)−1−メチル−1−[(1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]ピペリジニウムトリフルオロアセタート(146)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(2−エチル−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(172)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−{[1−メチル−4−ニトロ−2−(1−プロピニル)−1H−イミダゾール−5−イル]メチル}−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(173)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−N−[(1−メチル−2−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(174)、
(2E)−4−{[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N−[(4−エチル−1−メチル−2−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(175)および
(2E)−N−[(2−エチル−1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−{[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}−N,N−ジメチル−4−オキソ−2−ブテン−1−アンモニウムブロミド(176)
からなる群から選択される、請求項50に記載の四級アンモニウム塩。
【請求項72】
請求項1に記載の化合物を、1種以上の医薬上許容される賦形剤または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項73】
ヒトを含めた哺乳類における、癌を含めた増殖性疾患の治療において使用するための、請求項1に記載の化合物を、1種以上の医薬上許容される賦形剤または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項74】
ヒトを含めた哺乳類において癌などの増殖性疾患を治療する方法であって、該哺乳類に、請求項1に記載の化合物の治療上有効な量を投与する工程を含む方法。
【請求項75】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための医薬の調製における、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項76】
請求項32に記載の式Iの四価窒素塩を、1種以上の医薬上許容される賦形剤または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項77】
ヒトを含めた哺乳類における、癌を含めた増殖性疾患の治療において使用するための、請求項32に記載の式Iの四価窒素塩を1種以上の医薬上許容される賦形剤または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項78】
ヒトを含めた哺乳類において癌などの増殖性疾患を治療する方法であって、該哺乳類に、請求項32に記載の式Iの四価窒素塩の治療上有効な量を投与する工程を含む方法。
【請求項79】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための医薬の調製における、請求項32に記載の式Iの四価窒素塩の使用。
【請求項80】
請求項50に記載の式IIの四級アンモニウム塩を、1種以上の医薬上許容される賦形剤または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項81】
ヒトを含めた哺乳類における、癌を含めた増殖性疾患の治療において使用するための、請求項50に記載の式IIの四級アンモニウム塩を、1種以上の医薬上許容される賦形剤または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項82】
ヒトを含めた哺乳類において癌などの増殖性疾患を治療する方法であって、該哺乳類に、請求項50に記載の式IIの四級アンモニウム塩の治療上有効な量を投与する工程を含む方法。
【請求項83】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための医薬の調製における、請求項50に記載の式IIの四級アンモニウム塩の使用。
【請求項84】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための、請求項1、4および20のいずれか1つに記載の化合物の調製における、キナーゼインヒビターの使用。
【請求項85】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための、請求項32に記載の式Iの四級アンモニウム塩の調製における、キナーゼインヒビターの使用。
【請求項86】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための、請求項50に記載の式IIの四級アンモニウム塩の調製における、キナーゼインヒビターの使用。
【請求項87】
キナーゼインヒビターは、AST-487、CHIR-258、イマチニブ、VX-680、LY-333531、MLN-518、SU-14813、スニチニブ、PI-103、ZD6474、ソラフェニブ、ダサチニブ、PD 166285、PD 166285類似物A、PD 166285類似物B、AEE788、N−メチルスタウロスポリン、BIBW2992、HKI272、EKB569、ゲフィチニブ、バルガテフ、セジラニブ、ボスチニブ、AZD0530、BIRB796、PHA-665752、10-DEBC、GDC-0941、MK-2206類似物、マシチニブ、SU11274、XL880、XL184、ZM39923、AZD1152、ダヌセルチブ、ZM447439、PKI-587、(2E)−N−[4−(3−ブロモアニリノ)−6−キナゾリニル]−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテンアミド(11)、(2E)−N−[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテンアミド(161)、(2E)−4−(ジメチルアミノ)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−2−ブテナミド(170)および(2E)−4−(ジメチルアミノ)−N−[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−2−ブテナミド(171)から選択される、請求項84〜86のいずれか1つに記載の使用。
【請求項88】
(2E)−N−[4−(3−ブロモ−4−フルオロアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテナミド(161)、(2E)−4−(ジメチルアミノ)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリノ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−2−ブテナミド(170)および(2E)−4−(ジメチルアミノ)−N−[4−(3−エチニルアニリノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−2−ブテナミド(171)から選択される、請求項1、4、20、32および50のいずれか一項に記載の化合物の調製において使用するのに適したキナーゼインヒビター。
【請求項89】
癌などの増殖性疾患の治療において使用するための、請求項1、4、20、32および50のいずれか1つに記載の化合物の調製における、還元的に活性化されるフラグメント化芳香族ニトロヘテロ環または芳香族ニトロ炭素環の使用。
【請求項90】
ニトロヘテロ環またはニトロ炭素環は、請求項20において定義される式IIIdのものである、請求項89に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−520295(P2012−520295A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553972(P2011−553972)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際出願番号】PCT/NZ2010/000040
【国際公開番号】WO2010/104406
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(503447416)オークランド ユニサーヴィスィズ リミテッド (10)
【Fターム(参考)】