説明

ホイールアライメント計測装置

【課題】簡素な構成にすることにより、軽量化を図ると共に、車両への設置自由度を高くすることができるホイールアライメント計測装置を提供する。
【解決手段】車体側取付部31に対してX軸周りに回転可能に支持される門形回転部材33と、門形回転部材33に対してY軸周りに回転可能に支持されるシリンダ部材41aと、このシリンダ部材41aに対してZ軸方向に変位するロッド41bとを有する伸縮機構部材41と、伸縮機構部材41に対してZ軸周りに回転可能に支持される枠状回転部材52と、枠状回転部材52に対してX軸周りに回転可能に支持され、ホイール4に装着されるホイール取付部59をその回転軸周りに回転可能に支持する回転部材55と、計測された各部材33,51,55,41aの回転角度及びロッド41bの変位に基づいて、ホイール4のX軸,Y軸,Z軸方向の変位量、トー角度変化量、キャンバ角度変化量を演算する演算器14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両走行時において、車軸に取り付けられるホイールの位置及び向きを3次元的に計測することができるホイールアライメント計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に設けられる車輪は、良好な操縦性や走行安定性、または、タイヤの摩耗低減等の観点から、幾何学的な角度で取り付けられている。車輪の取付状態を表す取付角度としては、車両進行方向に対するホイールの傾斜角(トー角度)や、鉛直面に対するホイールの傾斜角(キャンバ角度)等が設定されており、これらは、ホイールアライメントと総称されている。
【0003】
このホイールアライメントは、車両の走行特性を解析する上でも重要なものであるため、従来から、車両走行時において、トー角度変化及びキャンバ角度変化に加えて、ホイールの車両前後方向変位、車幅方向変位、車両上下方向変位を、リアルタイムに計測するホイールアライメント計測装置が提供されている。このような、車両実走行時におけるホイールアライメントの5自由度の変位を計測可能なホイールアライメント計測装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−184430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のホイールアライメント計測装置では、車体側取付部(車体側基部)からホイール取付部(ホイール側基部)に向けて、2つの平行リンクを直交させて配置し、各取付部と平行リンクとの間及び平行リンク間に回転ジョイントを介装している。しかしながら、このような従来の装置では、構成が複雑となるため、大型で、且つ、大重量となるばかりでなく、車両への取り付けが困難となり、その設置位置に制限が出てしまうことになる。
【0006】
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、簡素な構成にすることにより、軽量化を図ると共に、車両への設置自由度を高くすることができるホイールアライメント計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明に係るホイールアライメント計測装置は、
車両実走行時における車輪のホイールアライメント変化を計測するホイールアライメント計測装置であって、
車体側部材に着脱可能に装着される車体側取付部と、
前記車輪のホイールに着脱可能に装着されるホイール取付部と、
前記車体側取付部に対して、第1回転軸周りに回転可能に支持される第1回転部と、
前記第1回転部に対して前記第1回転軸と直交する第2回転軸周りに回転可能に支持される第2回転体と、前記第2回転体に対して前記第1回転軸及び前記第2回転軸と直交する方向に伸縮する伸縮部とを有する回転伸縮可動部と、
前記回転伸縮可動部に対して、前記伸縮部の変位方向と平行な第3回転軸周りに回転可能に支持される第3回転部と、
前記第3回転部に対して、前記伸縮部の変位方向及び第3回転軸と直交する第4回転軸周りに回転可能に支持され、前記ホイール取付部を前記ホイールの回転軸周りに回転可能に支持する第4回転部と、
前記第1、第3、第4回転部及び第2回転体の回転角度をそれぞれ計測する回転角度計測手段と、
前記伸縮部の変位を計測する変位計測手段と、
前記回転角度計測手段が計測した回転角度及び前記変位計測手段が計測した変位に基づいて、前記ホイールの互いに直交する3軸方向の変位量、トー角度変化量、キャンバ角度変化量を演算する演算部とを備える
ことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決する本発明に係るホイールアライメント計測装置は、
前記車体側取付部の下部に、門形をなす門形固定部材を設け、
前記門形固定部材内に、門形をなす第1回転部を回転可能に支持し、
前記第1回転部内に、軸状をなす前記回転伸縮可動部の前記第2回転体の上端を回転可能に支持し、
前記回転伸縮可動部の前記伸縮部の先端に、枠状をなす枠状固定部材を設け、
前記枠状固定部材内に、枠状をなす前記第3回転部を回転可能に支持し、
前記第3回転部内に、前記第4回転部を回転可能に支持する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るホイールアライメント計測装置によれば、第1、第3、第4回転部及び第2回転体の回転角度をそれぞれ計測する回転角度計測手段と、伸縮部の変位を計測する変位計測手段とを備えることにより、簡素な構成となるため、軽量化を図ることができると共に、車両への設置自由度を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るホイールアライメント計測装置について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係るホイールアライメント計測装置の車両への装着状態を示した図、図2はホイールアライメント計測装置の計測器の斜視図、図3は計測器の上部の詳細図であって、(a)は計測器上部の側面図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面図、図4は計測器の下部の詳細図であって、(a)は計測器下部の正面図、(b)は同図(a)のB−B矢視断面図、図5は車体座標系に対するホイール座標系の位置を示した図であって、(a)はホイール座標系を示した図、(b)はトー角度を示した図、(c)はキャンバ角度を示した図である。
【0011】
図1に示した本発明に係るホイールアライメント計測装置11は、実際に車両1を走行させて行う実走行テストにおいて、車両走行時の前輪3の挙動に伴うホイール4のアライメント変化を3次元的に計測するものである。
【0012】
このホイールアライメント装置11は、車両1を跨ぐように装着されており、そのエンジンフード(車体側部材)2の上方に配置される連結部材12と、この連結部材12の両端に設けられる左右一対の計測器13とから構成されている。連結部材12は、車幅方向(以下、Y軸方向と称す)に延在する軸状部材であって、クランプユニット15によりエンジンフード2に着脱可能に装着されている。また、計測器13は、車両上下方向(以下、Z軸方向と称す)に延在し、その上端が連結部材12の端部に取り付けられる一方、その下端が前輪3と対向している。なお、各計測器13には、詳細は後述するが、演算器(演算部)14が接続されている。
【0013】
次に、ホイールアライメント計測装置11の計測器13について、図2乃至図4を用いて詳細に説明する。
【0014】
図2及び図3(a),(b)に示すように、計測器13の上端には、車体側取付部31が設けられており、この車体側取付部31には、連結部材12が嵌入されている。車体側取付部31の下部には、門形をなす門形固定部材32が設けられており、この門形固定部材32の内側には、同じく門形をなす門形回転部材(第1回転部)33が配置されている。
【0015】
門形回転部材33の下端は、車両前後方向(以下、X軸方向と称す)に延在する回転軸(第1回転軸)34を介して、門形固定部材32の下端に回転可能に支持されている。そして、門形固定部材32の一方の下端外側には、回転角度を計測する回転角度計(回転角度計測手段)35が設けられており、この回転角度計35には、一方の回転軸34が接続されている。即ち、門形固定部材32に対して門形回転部材33がX軸周りに回転すると、回転角度計35によりその回転角度が計測されることになる。
【0016】
門形回転部材33の内側には、同じく門形をなす支持部材36が設けられており、この支持部材36の両端には、左右一対の側板37が設けられている。また、支持部材36の下端間には、伸縮機構部材(回転伸縮可動部部)41が配置されており、この伸縮機構部材41は、Y軸方向に延在する回転軸(第2回転軸)38を介して、支持部材36及び側板37に回転可能に支持されている。そして、一方の側板37の外側には、回転角度を計測する回転角度計(回転角度計測手段)39が設けられており、この回転角度計39には、回転軸38が接続されている。即ち、門形回転部材33(支持部材36)に対して伸縮機構部材41がY軸周りに回転すると、回転角度計39によりその回転角度が計測されることになる。
【0017】
伸縮機構部材41は、Z軸方向に延在する円筒状のシリンダ部材(第2回転体)41aと、このシリンダ部材41a内に摺動可能に収納されるロッド(伸縮部)41bとを備えている。また、伸縮機構部材41のシリンダ部材41aには、直線変位量を計測する直線変位計(変位計測手段)42が付設されている。この直線変位計42は、伸縮機構部材41と平行に配置され、円筒状の本体42aと、この本体42a内に摺動可能に収納されるロッド42bとを備えており、本体42aに対するロッド42bの変位が計測されるようになっている。そして、直線変位計42のロッド42bの先端は、伸縮機構部材41のロッド41bの先端に接続されている。即ち、伸縮機構部材41が伸縮すると、直線変位計42によりその伸縮が変位として計測されることになる。
【0018】
また、図2及び図4(a),(b)に示すように、伸縮機構部材41のロッド41b及び直線変位計42のロッド42aの下端には、枠状固定部材51が設けられている。この枠状固定部材51は、その側部が開口した枠状に形成されており、その開口部が車輪3側に向くように配置されている。
【0019】
枠状固定部材51の内側には、同じく枠状をなす枠状回転部材(第3回転体)52がZ軸方向に延在する回転軸(第3回転軸)53を介して回転可能に支持されている。そして、枠状固定部材51の下方には、回転角度を計測する回転角度計(回転角度計測手段)54が設けられており、この回転角度計54には、下方の回転軸53が接続されている。即ち、枠状固定部材51に対して枠状回転部材52がZ軸周りに回転すると、回転角度計54によりその回転角度が計測されることになる。
【0020】
枠状回転部材52の内側には、回転部材(第4回転部)55がX軸方向に延在する回転軸(第4回転軸)56を介して回転可能に支持されている。そして、枠状回転部材52の側壁外側には、回転角度を計測する回転角度計(回転角度計測手段)57が設けられており、この回転角度計57には、回転軸56が接続されている。即ち、枠状回転部材52に対して回転部材55がX軸周りに回転すると、回転角度計57によりその回転角度が計測されることになる。
【0021】
回転部材55には、ホイール取付部59がY軸方向に延在する回転軸58を介して回転可能に支持されている。このホイール取付部59は、円盤状に形成されており、前輪3のホイール4に着脱可能に装着されている。なお、この装着時においては、ホイール取付部59の回転軸58は、ホイール4の回転軸と同軸上に配置されている。
【0022】
更に、各計測器13の回転角度計35,39,54,57及び直線変位計42は、上述した演算器14に接続されており、計測した回転角度及び変位の信号をこの演算器14に出力するようになっている。これにより、演算器14においては、入力された回転角度及び変位の信号に基づいて、車体側取付部31に対するホイール取付部59、即ち、ホイール4の5自由度方向の変位を求め、更に、これらの変位に基づいて、ホイール4のX軸,Y軸,Z軸方向の変位量、トー角度変化量、キャンバ角度変化量を演算可能となっている。
【0023】
ここで、互いに直交するX軸,Y軸,Z軸から規定される車両1の座標系(以下、車体座標系と称す)に対して、図5(a)に示すように、ホイール4の座標系(以下、ホイール座標系と称す)を、ホイール4の回転軸をy軸上に配置し、且つ、互いに直交するx軸,y軸,z軸から規定する。そして、上述したように、演算器14により演算される回転角度は、ホイール4のトー角度α及びキャンバ角度βである。図5(b)に示すように、トー角度αとは、車体座標系のZ軸を回転中心として、車体座標系のX軸とホイール座標系のy軸との間の角度θXyから、90°を引いた角度、即ち、車体座標系のX軸とホイール座標系のz−x平面との交差角度である。また、図5(c)に示すように、キャンバ角度βとは、車体座標系のX軸を回転中心として、車体座標系のZ軸とホイール座標系のy軸との間の角度θZyから、90°引いた角度、即ち、車体座標系のZ軸とホイール座標系のz−x平面との交差角度である。
【0024】
次に、上述したホイールアライメント装置11を用いて、実走行中における車両1の前輪3のアライメント変化を計測する場合について説明をする。
【0025】
先ず、ホイールアライメント計測装置11を車両1に装着する場合には、連結部材12を、クランプユニット15を介してエンジンフード2の所定位置に取り付けると共に、その連結部材12の両端が嵌入された左右一対の計測器13を、両側の前輪3に対向するように配置する。次いで、計測器13のホイール取付部59を、前輪3のホイール4に対してボルト等により同軸となるように取り付ける(図1参照)。このように、ホイールアライメント計測装置11の車両1への装着が完了した後、この車両1を走行させることにより、車輪3のアライメント変化の計測が行われる。
【0026】
ここで、車両1の走行が開始されると、車輪3の挙動に伴ってそのアライメントが変化する。このとき、計測器13においては、車輪3の挙動に伴って、門形回転部材33がX軸周りに回転し、伸縮機構部材41の上端がY軸周りに回転し、枠状回転部材52がZ軸周りに回転し、回転部材55がX軸周りに回転すると共に、伸縮機構部材41のロッド41bがZ軸方向に摺動することになる。これにより、各回転部材33,52,55及び伸縮機構部材41が連動して回転及び伸縮することになるため、ホイール取付部59はホイール4を介して車輪3の挙動に追従する。
【0027】
また、同時に、各回転部材33,52,55及び伸縮機構部材41が回転すると、回転角度計35,39,54,57によりその回転角度が計測されると共に、伸縮機構部材41が伸縮すると、直線変位計42によりその変位が計測される。そして、計測された回転角度及び変位の信号は演算器14に入力される。これにより、演算器14では、これらに基づいて、ホイール4のX軸,Y軸,Z軸方向の変位量、トー角度変化量、キャンバ角度変化量を演算する。
【0028】
なお、トー角度変化量及びキャンバ角度変化量の演算方法について具体的に説明すると、演算器14においては、各回転部材33,52,55(回転角度計35,54,57)及び伸縮機構部材41(回転角度計39、直線変位計42)のそれぞれに設定した座標系を、ホイール取付部59側から車体側取付部31側に向けて、5回の座標変換することにより、ホイール取付部59におけるホイール座標系を、車体側取付部31における車体座標系に変換する座標変換マトリックスを設定している。そして、計測された回転角度及び変位に対して前記座標変換マトリックスを用いることにより、ホイール座標系のy軸、即ち、ホイール4の回転軸に対する車体座標系における方向余弦を求め、そのホイール4の回転軸と車体座標系のX軸,Y軸とのなす角により、トー角度変化量及びキャンバ角度変化量を求めるようになっている。
【0029】
なお、本実施形態では、ホイールアライメント装置11を前輪3のアライメント変化を計測するために使用したが、後輪5(図1参照)のアライメント変化を計測する場合にも使用可能である。
【0030】
従って、本発明に係るホイールアライメント計測装置によれば、車体側取付部31からホイール取付部59に向けて配置した、門形回転部材33、伸縮機構部材41、枠状回転部材52、回転部材55の回転角度を、回転角度計35,38,54,57により計測すると共に、伸縮機構部材41のロッド41bの変位を直線変位計42により計測することにより、計測器13の構成が簡素になるため、軽量化を図ることができると共に、車両への設置自由度を高くすることができる。
【0031】
また、門形をなす門形固定部材32内に、門形をなす門形回転部材33を回転可能に支持し、更に、この門形回転部材33内に、伸縮機構部材41のシリンダ部材41aを回転可能に支持する一方、枠状をなす枠状固定部材内に、枠状をなす枠状回転部材52を回転可能に支持し、更に、この枠状回転部材52内に、回転部材55を回転可能に支持することにより、省スペースで回転を許容することができるので、小型化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、車両に対する着脱を容易に行うことができるホイールアライメント装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施例に係るホイールアライメント計測装置の車両への装着状態を示した図である。
【図2】ホイールアライメント計測装置の計測器の斜視図である。
【図3】計測器の上部の詳細図であって、(a)は計測器上部の側面図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面図である。
【図4】計測器の下部の詳細図であって、(a)は計測器下部の正面図、(b)は同図(a)のB−B矢視断面図である。
【図5】車体座標系に対するホイール座標系の位置を示した図であって、(a)はホイール座標系を示した図、(b)はトー角度を示した図、(c)はキャンバ角度を示した図である。
【符号の説明】
【0034】
1 車両
2 エンジンフード(車体側部材)
3 前輪
4 ホイール
5 後輪
11 ホイールアライメント計測装置
12 連結部材
13 計測器
14 演算器(演算部)
15 クランプユニット
31 車体側取付部
32 門形固定部材
33 門形回転部材(第1回転部)
34,38,53,56 回転軸(第1〜第4回転軸)
35,39,54,57 回転角度計(回転角度計測手段)
36 支持部材
37 側板
41 伸縮機構部材(回転伸縮可動部)
41a シリンダ部材(第2回転体)
41b ロッド(伸縮部)
42 直線変位計(変位計測手段)
51 枠状固定部材
52 枠状回転部材(第3回転部)
55 回転部材(第4回転部)
58 回転軸
59 ホイール取付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両実走行時における車輪のホイールアライメント変化を計測するホイールアライメント計測装置であって、
車体側部材に着脱可能に装着される車体側取付部と、
前記車輪のホイールに着脱可能に装着されるホイール取付部と、
前記車体側取付部に対して、第1回転軸周りに回転可能に支持される第1回転部と、
前記第1回転部に対して前記第1回転軸と直交する第2回転軸周りに回転可能に支持される第2回転体と、前記第2回転体に対して前記第1回転軸及び前記第2回転軸と直交する方向に伸縮する伸縮部とを有する回転伸縮可動部と、
前記回転伸縮可動部に対して、前記伸縮部の変位方向と平行な第3回転軸周りに回転可能に支持される第3回転部と、
前記第3回転部に対して、前記伸縮部の変位方向及び第3回転軸と直交する第4回転軸周りに回転可能に支持され、前記ホイール取付部を前記ホイールの回転軸周りに回転可能に支持する第4回転部と、
前記第1、第3、第4回転部及び第2回転体の回転角度をそれぞれ計測する回転角度計測手段と、
前記伸縮部の変位を計測する変位計測手段と、
前記回転角度計測手段が計測した回転角度及び前記変位計測手段が計測した変位に基づいて、前記ホイールの互いに直交する3軸方向の変位量、トー角度変化量、キャンバ角度変化量を演算する演算部とを備える
ことを特徴とするホイールアライメント計測装置。
【請求項2】
請求項1に記載のホイールアライメント計測装置において、
前記車体側取付部の下部に、門形をなす門形固定部材を設け、
前記門形固定部材内に、門形をなす第1回転部を回転可能に支持し、
前記第1回転部内に、軸状をなす前記回転伸縮可動部の前記第2回転体の上端を回転可能に支持し、
前記回転伸縮可動部の前記伸縮部の先端に、枠状をなす枠状固定部材を設け、
前記枠状固定部材内に、枠状をなす前記第3回転部を回転可能に支持し、
前記第3回転部内に、前記第4回転部を回転可能に支持する
ことを特徴とするホイールアライメント計測装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−145257(P2010−145257A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323073(P2008−323073)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】