説明

リニアセンサ

【課題】本発明は、検出コイルとテーパ状の複数のスケールの組合わせにより簡単な構成で高性能の直線検出を行うことを目的とする。
【解決手段】本発明によるリニアセンサは、長手状磁性部材(40)の上に貼り合わせた第1、第2、第3スケール(40A,40B,40C)と、前記各スケール(40A,40B,40C)に対応する第1〜第3突出歯部(32〜33)を有するE型の検出ステータ(30)と、を備え、前記第1、第3スケール(40Z,40C)の第1、第3スケール幅(B1,B3)は長手方向(A)に沿ってテーパ状に変化し、長手方向の位置を第1、第2検出コイル(2,2A)で検出する構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアセンサに関し、特に、検出コイルと長手状のスケールを用い、スケールの横揺れ時も安定して検出が行えるような構造とするための新規な改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用いられていたこの種のリニアセンサとしては、磁気を用いたマグネスケール、光学式リニアエンコーダ、電磁誘導式の構成等があったが、使用温度範囲が狭く、検出部とスケールとのギャップも狭い構成であった。
また、使用温度範囲が広く取れる構成としては、リニアレゾルバ、LVDT、磁歪式リニアセンサが存在するが、ギャップが狭いという問題が存在していた。
従来例として代表的な構成としては、図12に示される特許文献1の直線位置検出装置を挙げることができる。
【0003】
図12において、符号31で示されるものは長手形状の固定子であり、この固定子31の下面には複数の突出歯32がその長手方向に沿って所定間隔で形成されている。
前記固定子31の下方位置には、この固定子31の長さよりも長い形状の可動子40が矢印の方向に沿って移動可能に配設されており、この可動子40の上面には波形に形成された波形部40aが形成されている。
前記各突出歯32には、励磁コイル2Bと出力コイル2,2Aとが巻回して設けられており、各突出歯32と波形部40aとの間の隙間dは前記可動子40の移動に応じて変化するように攻勢されている。
【0004】
従って、前記可動子40の直線移動により各突出歯32と波形部40aとの間の隙間dにより、ギャップパーミアンスが移動距離に対して正弦波状に変化する波形状に形成され、周知の可変リラクタンス型のレゾルバを直線的に展開したリニア型のリニアセンサを得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−314606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のリニアセンサは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、前述のリニアセンサは、出力コイルが巻回されている固定子1と可動子5との隙間の変化を位置信号として利用していたため、出力コイルと可動子間のギャップを大きくすると、ギャップ長の変化での位置検出信号が小さくなるため、ギャップを大きくすることは極めて困難であった。
【0007】
従来、用いられていたこの種のリニアセンサは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、出力コイルが設けられている突出歯と可動子の波形部との間のギャップ長の変化を位置信号として利用しているため、突出歯と波形部との間のギャップを大きくすると、このギャップ長の変化での位置信号が小さくなるため、このギャップを広くすることは、リニアセンサ自体の位置検出信号のレベルが小さくなると共に、形状の小型化に逆行することになっていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるリニアセンサは、第1、第2及び第3突出歯部を有し検出ステータとしてのE型コアと、前記第1突出歯部に巻回された第1検出コイルと、前記第3突出歯部に巻回された第2検出コイルと、前記第1突出歯部と第3突出歯部間に位置する前記第2突出歯部に巻回された励磁コイルと、前記各突出歯部の各先端面の近傍位置に配設された長手状磁性部材と、前記長手状磁性部材上に設けられ互いに間隔をあけると共に前記第1、第2、第3突出歯部に対応して設けられ磁性材料からなる第1、第2、第3スケールとを備え、前記第1、第3スケールは、長手方向に沿って前記長手方向に直交する第1、第3スケール幅が変化し、前記第1、第3スケールと検出ステータとの非接触状態による相対移動を前記第1、第2検出コイルで検出すると共に、前記第1、第3スケール幅は第1、第3突出歯部の第1、第3歯幅より小である構成であり、また、前記各スケールは、前記長手状磁性部材上に貼り付けられている構成であり、また、前記E型コアの前記コア幅方向に沿うコア幅寸法は、前記長手状磁性部材の幅寸法より大である構成であり、また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの外周には、第1、第2補正コイルが筒状でかつ二層状に設けられている構成であり、また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの下方位置には、各々独立した一対の輪状ボビンを介して第1、第2補正コイルが前記第2突出歯部の長手方向に沿って積層されている構成であり、また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの下方位置には、前記励磁コイルを設けるための励磁コイル用ボビンと一体に形成された補正コイル用ボビンを介して第1、第2補正コイルが前記第2突出歯部の長手方向と直交する方向に沿って積層されている構成であり、また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの下方位置には、前記励磁コイルを設けるための励磁コイル用ボビンと一体に形成された補正コイル用ボビンを介して第1、第2補正コイルが前記第2突出歯部の長手方向と沿う方向において積層されている構成であり、また、前記各スケールは長手状磁性部材と一体に形成されている構成であり、また、前記各スケールは長手状磁性部材とは別体で設けられ、各スケールの位置を調整できる構成であり、また、前記各スケールの中、第1、第3スケールは長手状磁性部材とは別体で位置を調整でき、第2スケールは長手状磁性部材と一体とした構成である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるリニアセンサは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、第1、第2及び第3突出歯部を有し検出ステータとしてのE型コアと、前記第1突出歯部に巻回された第1検出コイルと、前記第3突出歯部に巻回された第2検出コイルと、前記第1突出歯部と第3突出歯部間に位置する前記第2突出歯部に巻回された励磁コイルと、前記各突出歯部の各先端面の近傍位置に配設された長手状磁性部材と、前記長手状磁性部材上に設けられ互いに間隔をあけると共に前記第1、第2、第3突出歯部に対応して設けられ磁性材料からなる第1、第2、第3スケールとを備え、前記第1、第3スケールは、長手方向に沿って前記長手方向に直交する第1、第3スケール幅が変化し、前記第1、第3スケールと検出ステータとの非接触状態による相対移動を第1、第2検出コイルで検出すると共に、前記第1、第3スケール幅は第1、第3突出歯部の第1、第3歯幅より小である構成であることにより、直線移動する長手状磁性部材が横方向に横揺れを起した場合でも安定したリニア検出ができる。
また、各スケールは長手状磁性部材上に貼り付けられているため、組立てが容易である。
また、前記E型コアの前記コア幅方向に沿うコア幅寸法は、前記長手状磁性部材の幅寸法より大であることにより、各検出コイルによるエアギャップ面積の検出が容易となる。
また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの外周には、第1、第2補正コイルが筒状でかつ二層状に設けられていることにより、オフセット調整により、出力信号の感度の補正を行うことができる。
また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの下方位置には、各々独立した一対の輪状ボビンを介して第1、第2補正コイルが前記第2突出歯部の長手方向に沿って積層されていることにより、前述と同様の補正ができる。
また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの下方位置には、前記励磁コイルを設けるための励磁コイル用ボビンと一体に形成された補正コイル用ボビンを介して第1、第2補正コイルが前記第2突出歯部の長手方向と直交する方向に沿って積層されていることにより、前述と同様の補正を行うことができる。
また、前記第2突出歯部に設けられている前記励磁コイルの下方位置には、前記励磁コイルを設けるための励磁コイル用ボビンと一体に形成された補正コイル用ボビンを介して第1、第2補正コイルが前記第2突出歯部の長手方向と沿う方向において積層されていることにより、前述と同様の補正を行うことができる。
また、各スケールが長手状磁性部材と一体の場合は製作が容易であり、各スケール全て又はその中の2個が長手状磁性部材と別体である場合には、各スケール間の間隔すなわち取付位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明によるリニアセンサを示す斜視構成図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の検出ステータを示す構成図である。
【図4】図1の平面斜視図である。
【図5】図1の励磁コイルの他の形態を示す断面図である。
【図6】図5の励磁コイルの他の形態を示す断面図である。
【図7】図6の励磁コイルの他の形態を示す断面図である。
【図8】図6の励磁コイルの他の形態を示す断面図である。
【図9】図1の各スケールの他の形態を示す部分斜視図である。
【図10】図1の各スケールの部分斜視図である。
【図11】図1の各スケールの他の形態を示す部分斜視図である。
【図12】従来のリニアセンサを示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、検出コイルと長手状励磁部材の組合わせによる面積変化に基づく簡単な構造としたリニアセンサを提供することを目的とする。
【実施例】
【0012】
以下、図面と共に本発明によるリニアセンサの好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
図1及び図2において、符号30で示されるものは検出ステータであり、この検出ステータ30は、全体形状がE型をなすE型コア31と、このE型コア31に一体に形成され、かつ、互いに間隔をあけて位置する第1、第2突出歯部32,33,34と、前記各突出歯部32,34に巻回された第1、第2検出コイル2,2Aと、中央位置の前記第2突出歯部33に巻回された励磁コイル2Bと、から構成されている。
【0013】
前記各突出歯部32,33,34の第1〜第3先端面32a,33a,34aの近傍位置には、磁性材料よりなり長手形状の長手状磁性部材40が、前記各先端面32a,33a,34aとは所定のギャップを保つ非接触状態で直線移動自在に構成されている。
【0014】
前記検出ステータ30は、図1、図3で示されるように、前記E型コア31のコア厚さ41に沿うコア厚さ方向Bを有し、このE型コア31の長さであるコア幅寸法W(図3)を有している。
【0015】
前記長手状磁性部材40は、所定の厚さからなる板状又は薄膜状等の帯状磁性材からなり、本形態では板状の場合が採用されており、所定の磁性部材幅寸法Wを有している。また、長手状磁性部材40の構造としては、積層の板、圧粉鉄芯による板状とすることもできる。
前記コア幅寸法Wは長手状磁性部材40の幅寸法Wよりも十分に大となるように構成されている。
【0016】
前記長手状磁性部材40上には、互いに間隔をあけると共に前記第1、第2、第3突出歯部32〜33に対応して貼り付けて設けられ磁性材料からなる第1〜第3スケール40A,40B,40Cが設けられ、前記第2スケール40Bはその全長にわたり同一幅で形成されているが、第1、第3スケール40A,40Cは、図4に示されるように、その長手方向A(すなわち、検出ステータ30の往復移動方向と一致)に沿って、この長手方向Aに直交する第1、第3スケール幅B1,B2がテーパ状に順次変化し、第1、第3スケール40A,40Cと検出ステータ30との非接触状態による相対移動を第1、第2検出コイル2,2Aで検出するように構成されている。
尚、前記第1、第3スケール40A,40Bの第1、第3スケール幅B1,B3は、図2、図で示すように、第1、第3突出歯部32,34の第1、第3歯幅W,Wより小とされ、前記長手状磁性部材40の長手方向Aに沿う往復移動時における横揺れ発生時における検出誤差が発生することのないように構成されている。
【0017】
前述の構成において、励磁コイル2Bに励磁信号を供給して励磁状態とした後、固定された検出ステータ30に対して各スケール40A,40B,40Cと共に長手状磁性部材40を矢印Dの方向に沿ってE型コア31とは非接触状態で移動させると、E型コア31に対する各スケール40A,40Cの重なり具合が変化するため、このE型コア31各スケール40A,40Cとのエアギャップ面積の変化を各検出コイル2,2Aからの誘起電圧の電圧レベルによって、長手状磁性部材40の長手方向の位置を検出することができる。
【0018】
また、前述の場合は、検出ステータ30を固定し、長手状磁性部材40を移動させた場合について述べたが、相対的な構成であるので、長手状磁性部材40を固定し、検出ステータ30を移動させた場合も、前述と同様の作用効果を得ることができる。
【0019】
尚、各スケール40A,40Cは、図4のように、各スケール40A,40Cの長さはその全長にわたりE型コア31との重合状態(すなわち、エアギャップ面積)が連続して変化しているため、その全長の何れの位置でも移動位置又は長さ位置を検出することができる。
従って、前記各スケール40A,40Cは、細長いテーパ形状となり、その長手方向全体にわたり連続的に変化していることが明らかである。
【0020】
次に、図5においては、図3で示される第2突出歯部33に巻回されている励磁コイル2Bの外周に出力信号(検出信号)のオフセットを調整するための第1補正コイル50及び第2補正コイル51が筒状に巻回されている。
【0021】
図6は、図5の他の形態を示すもので、第2突出歯部33に励磁コイル2Bが巻回された輪状の励磁コイル用ボビン52の下方に、一対の第1、第2輪状ボビン53,54が第2突出歯部33の長手方向Gに沿って積層され、第1輪状ボビン53内には第1補正コイル50が設けられ、第2輪状ボビン54内には第2補正コイル51が設けられている。
【0022】
図7は、図6の他の形態を示すもので、第2突出歯部33に励磁コイル2Bが巻回された輪状の励磁コイル用ボビン52の下方にこの励磁コイル用ボビン52と一体に形成された補正コイル用ボビン53C内に第1、第2補正コイル50,51が第2突出磁極33の長手方向Gと直交する径方向に沿って積層した状態で配設されている。
【0023】
図8は、図6の他の形態を示すもので、図6の第1、第2輪状ボビン53,54の構成を励磁コイル用ボビン52と一体に形成したもので、第1、第2補正コイル用ボビン53A,53Bとし、他の構成は図5と同一であるため、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0024】
前述のように、第2突出歯部33に形成された第1、第2補正コイル50,51を励磁することにより、前述のように本発明においては、従来のようにギャップ長の変化の検出ではなく、ギャップ面積の変化でコイルの磁束量を変化させ位置情報を得ているため、各補正コイル50,51からの励磁によって、励磁コイル2Bの両側に検出コイル2,2Aを配設することにより、励磁コイル2Bより励磁された磁束を両方の検出コイル2,2Aで受けるため、一方の検出コイル2で増加した分の磁束は他方の検出コイル2Aでは減少した形となり、それぞれの検出コイル2,2Aからの出力の差と和の比率は一定となり、ギャップ変動に強い特性を得ることができる。尚、前述の各補正コイル50,51の起電力により、図示していないが、各検出コイル2,2Aからの検出信号のオフセットの調整を行う。
【0025】
次に、各第1、第2補正コイル50,51の起電力を検出コイル2,2Aの起電力から引くことにより、検出時における検出レシオを大きく取るために用いられる。
【0026】
尚、前述の検出ステータ30のE型コア31としては、珪素鋼板積層、パーマロイ、圧粉鉄芯の何れかよりなり、スケールとしての長手状磁性部材40は、軟磁性鋼板で作成、鋼板、珪素鋼板、パーマロイの積層で作成、圧粉鉄芯で作成の何れかで構成されている。
また、図9は図1の各スケール40A〜40Cが長手状磁性部材40と一体構成の形態を示し、図10は各スケール40A〜40Cが長手状磁性部材40とは別体で位置調整可能とした構成を示し、図11は各スケール40A〜40Cの中、第1、第3スケール40A,40Cを長手状磁性部材40とは別体で位置調整可能とし、第2スケール40Bは長手状磁性部材40とは一体とした構成を示し、何れかの構成を採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明によるリニアセンサは、製鉄所等の長手状部材のリニア検出だけではなく、各種工作機、ロボット、宇宙機器等への応用も可能である。
【符号の説明】
【0028】
2 第1検出コイル
2A 第2検出コイル
2B 励磁コイル
30 検出ステータ
31 E型コア
32 第1突出歯部
32a 第1先端面
33 第2突出歯部
33a 第2先端面
34 第3突出歯部
34a 第3先端面
40 長手状磁性材料
40A 第1スケール
40B 第2スケール
40C 第3スケール
B1 第1スケール幅
B3 第3スケール幅
コア幅寸法
磁性部材幅寸法
第1歯幅
第3歯幅
B コア厚さ方向
C コア幅方向
50 第1補正コイル
51 第2補正コイル
52 励磁コイル用ボビン
53 第1輪状ボビン
53A 第1補正コイル用ボビン
53B 第2補正コイル用ボビン
53C 補正コイル用ボビン
54 第2輪状ボビン
G 長手方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2及び第3突出歯部(32,33,34)を有し検出ステータ(30)としてのE型コア(31)と、前記第1突出歯部(32)に巻回された第1検出コイル(2)と、前記第3突出歯部(34)に巻回された第2検出コイル(2A)と、前記第1突出歯部(32)と第3突出歯部(34)間に位置する前記第2突出歯部(33)に巻回された励磁コイル(2B)と、前記各突出歯部(32,33,34)の各先端面(32a〜34a)の近傍位置に配設された長手状磁性部材(40)と、
前記長手状磁性部材(40)上に設けられ互いに間隔をあけると共に前記第1、第2、第3突出歯部(32〜33)に対応して設けられ磁性材料からなる第1、第2、第3スケール(40A,40B,40C)とを備え、
前記第1、第3スケール(40A,40C)は長手方向(A)に沿って前記長手方向(A)に直交する第1、第3スケール幅(B1,B3)が変化し、前記第1、第3スケール(40A,40C)と検出ステータ(30)との非接触状態による相対移動を前記第1、第2検出コイル(2,2A)で検出すると共に、前記第1、第3スケール幅(B1,B3)は第1、第3突出歯部(32,34)の第1、第3歯幅(W3,W4)より小であることを特徴とするリニアセンサ。
【請求項2】
前記各スケール(40A〜40C)は、前記長手状磁性部材(40)上に貼り付けられていることを特徴とする請求項1記載のリニアセンサ。
【請求項3】
前記E型コア(31)の前記コア幅方向(C)に沿うコア幅寸法(W1)は、前記長手状磁性部材(40)の幅寸法(W2)より大であることを特徴とする請求項1又は2記載のリニアセンサ。
【請求項4】
前記第2突出歯部(33)に設けられている前記励磁コイル(2B)の外周には、第1、第2補正コイル(50,51)が筒状でかつ二層状に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のリニアセンサ。
【請求項5】
前記第2突出歯部(33)に設けられている前記励磁コイル(2B)の下方位置には、各々独立した一対の輪状ボビン(53,54)を介して第1、第2補正コイル(50,51)が前記第2突出歯部(33)の長手方向(G)に沿って積層されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のリニアセンサ。
【請求項6】
前記第2突出歯部(33)に設けられている前記励磁コイル(2B)の下方位置には、前記励磁コイル(2B)を設けるための励磁コイル用ボビン(52)と一体に形成された補正コイル用ボビン(53C)を介して第1、第2補正コイル(50,51)が前記第2突出歯部(33)の長手方向(G)と直交する方向に沿って積層されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のリニアセンサ。
【請求項7】
前記第2突出歯部(33)に設けられている前記励磁コイル(2B)の下方位置には、前記励磁コイル(2B)を設けるための励磁コイル用ボビン(52)と一体に形成された補正コイル用ボビン(53A,53B)を介して第1、第2補正コイル(50,51)が前記第2突出歯部(33)の長手方向(G)と沿う方向において積層されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のリニアセンサ。
【請求項8】
前記各スケール(40A〜40C)は長手状磁性部材(40)と一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のリニアセンサ。
【請求項9】
前記各スケール(40A〜40C)は長手状磁性部材(40)とは別体で設けられ、各スケール(40A〜40C)の位置を調整できることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のリニアセンサ。
【請求項10】
前記各スケール(40A〜40C)の中、第1、第3スケール(40A,40C)は長手状磁性部材(40)とは別体で位置を調整でき、第2スケール(40B)は長手状磁性部材(40)と一体であることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のリニアセンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−247592(P2011−247592A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117651(P2010−117651)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(000203634)多摩川精機株式会社 (669)
【Fターム(参考)】