説明

レーダ装置とその受信ビーム形成方法

【課題】任意の設置場所にアクティブフェーズアレイアンテナを分割形成して大開口アンテナの特性を実現することで、レーダの高性能化を実現する。
【解決手段】レーダ制御装置21で発生される起動信号により、励振機22から励振信号が発生され、各アンテナサブモジュールL1〜Lnに分配供給されると、各アンテナサブモジュールL1〜Lnから合成受信信号が受信機23に送られる。この受信機23では、レーダ制御装置21からの指示に応じて、各サブモジュールL1〜Lnで得られた合成受信信号を取り込み、周波数変換器231で所定の周波数帯に変換し、分散開口合成回路232で分散開口合成アルゴリズムに従ってビーム合成を行う。このようにして、大開口のアクティブフェーズドアレイレーダと等価な高性能なレーダ装置が実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば航空機等の移動体に搭載され、機体形状を最大限に利用して形成されたアクティブ型アンテナ装置を用いるレーダ装置とその受信ビーム形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、航空機に搭載されるレーダのアンテナ装置においては、レーダの高性能化の要求の高まりから、高機能かつ高性能なアクティブフェーズドアレイ化への要求が高まって来ている。しかしながら、アンテナ装置のアクティブフェーズドアレイ化は、従来のパッシブ方式のアンテナに比べ、回路構成の複雑化に伴った寸法や質量など装置規模の増大が必然的に生じる。
【0003】
一方、レーダの高性能化のためにはアンテナ開口面積を大きくする必要がある。しかしながら、比較的装置規模の大きなアクティブフェーズドアレイアンテナを大開口化することは、航空機搭載用として限界があった。
【0004】
このような状況の中で、これまで搭載用レーダ装置の高性能化については、例えばパッシブ型の大開口アンテナを適用する手法や、機体の下部にレドームを突き出させてその中にアンテナを収めるといった手法がとられてきた。
【0005】
しかしながら、パッシブ型の大開口アンテナにおいては高速のビーム走査ができないことから、アクティブ型のアンテナに比べて走査レートの面で性能が劣る。一方、機体の下部にレドーム突き出させてその中にアンテナを収めるといった手法では、搭載上の制約からアンテナの大開口化には限界があるばかりか、大規模な機体改修が必要であるため、開発コストの面でも問題があった。
【0006】
尚、アクティブ型のアンテナとして、アダプティプアレイアンテナを用いたレーダ装置については、例えば特許文献1にその具体例が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−003325公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の如く、従来のレーダ装置では、移動体のような設置場所に制約がある場合に、アンテナ装置の高性能化と大開口化が困難であるため、レーダの高性能化を実現させることも困難な状況にある。
【0009】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、任意の設置場所にその設置面の形状を最大限に利用したアクティブフェーズアレイアンテナを形成して大開口アンテナの特性を実現することができ、これによってレーダの高性能化を実現することのできるレーダ装置とその受信ビーム形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明に係るレーダ装置は、それぞれが任意の箇所に配置され、個別にアクティブフェーズドアレイアンテナとして機能する複数のアレイアンテナモジュールと、前記複数のアレイアンテナモジュールを励振させ、個別にかつ選択的に指向制御することで受信ビームを形成する制御手段と、前記複数のアレイアンテナモジュールそれぞれで得られる受信信号を取り込んで分散開口合成処理することによってビーム合成信号を得る受信処理手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るレーダ装置の受信ビーム形成方法は、アクティブフェーズドアレイアンテナを複数のモジュールに分割して任意の箇所に設置し、前記複数のモジュールを励振させ、個別にかつ選択的に指向制御することで受信ビームを形成し、前記複数の受信サブモジュールそれぞれで得られる受信信号を取り込んで分散開口合成処理することによってビーム合成信号を得ることを特徴とする。
【0012】
上記構成によるレーダ装置とその受信ビーム形成方法の一態様によれば、サブモジュール化したアクティブフェーズドアレイアンテナを例えば薄型・フレキシブル化して任意の箇所(例えば飛翔体ならば機体各部位)へ設置可能とし、さらにこれら複数のモジュール信号を分散開口合成処理することで、単一の大開口アンテナと等価な受信信号を得るものである。
【0013】
このような手段を講じることにより、大開口のアクティブフェーズドアレイレーダと等価な高性能なレーダ装置が実現される。また、本発明によれば、飛翔体の既存の機体、あるいは任意の地形の地表面においても容易に実現が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、任意の設置場所にその設置面の形状を最大限に利用したアクティブフェーズアレイアンテナを形成して大開口アンテナの特性を実現することができ、これによってレーダの高性能化を実現することのできるレーダ装置とその受信ビーム形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るレーダ装置が搭載される航空機のアンテナ搭載イメージを示す斜視図。
【図2】上記レーダ装置に用いられる送受信サブモジュールの構成を示すブロック図。
【図3】上記送受信サブモジュールを用いた実施形態のレーダ装置の構成を示すブロック図。
【図4】上記送受信サブモジュールを用いた他の実施形態のレーダ装置の構成を示すブロック図。
【図5】上記送受信サブモジュールと送信アンテナを用いた他の実施形態のレーダ装置の構成を示すブロック図。
【図6】上記レーダ装置に用いられる分散開口合成回路の具体的な構成を示すブロック図。
【図7】上記送受信サブモジュールそれぞれの方位覆域範囲がずれている場合の一例を示す概念図。
【図8】上記分散開口合成回路の他の具体例を示すブロック図。
【図9】本発明に係るレーダ装置を任意形状の地表面に設置した場合のアンテナ設置イメージを示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明に係るレーダ装置が搭載される航空機Aのアンテナ搭載イメージを示す斜視図である。図1において、航空機Aの機体表面には、それぞれ薄型でかつフレキブルな送受信アレイアンテナを備え、それぞれが個別にアクティブフェーズドアレイアンテナとして機能し、全体でも1つのアクティブフェーズドアレイアンテナとして機能する複数のアンテナサブモジュールL1〜Lnが任意の箇所に装着される。
【0018】
これらのアンテナサブモジュールLi(iは1〜n)は、図2に示すように、N個のアンテナ素子(素子番号#1〜#N)111〜11Nと、各素子の励振及び受信を選択的に切り替えると共に送信信号及び受信信号それぞれの位相、振幅を補償するマイクロ波モジュール121〜12Nと、各マイクロ波モジュール121〜12Nに励振信号を電力分配し、各モジュール121〜12Nからの受信出力を合成する電力分配/合成回路13と、励振信号を電力分配/合成回路13に送り、電力分配/合成回路13からの合成受信信号を選択的に出力するドライブモジュール14と、このドライブモジュール14から出力される合成受信信号をデジタル周波数帯に周波数変換する周波数変換器15と、ここで周波数変換された合成受信信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(ADC)16とを備える。
【0019】
図3は上記アンテナサブモジュールL1〜Lnを用いた本実施形態のレーダ装置の構成を示すブロック図である。図3において、まず、レーダ制御装置21から起動信号が発生されると、励振機22から励振信号が発生される。この励振信号は各受信サブモジュールL1〜Lnに分配供給される。一方、各サブモジュールL1〜Lnで得られた合成受信信号は受信機23に送られる。この受信機23は、レーダ制御装置21からの指示に応じて、各サブモジュールL1〜Lnで得られた合成受信信号を取り込み、周波数変換器231で所定の周波数帯に変換し、分散開口合成回路232で分散開口合成アルゴリズムに従ってビーム合成を行う。ここで得られたビーム出力は、受信機23の出力として信号処理装置(図示せず)に送られる。
【0020】
尚、図3の例では、受信機23の内部に周波数変換器231を備えるようにしたが、図2に示したように、アンテナサブモジュールL1〜Lnにも周波数変換器15を備えているので、図4に示すように、受信機23の周波数変換器231を省略し、アンテナサブモジュールL1〜Ln側の周波数変換器15で合わせて処理するようにしてもよい。また、図5に示すように、機体頭部等に送信アンテナ24を備えている場合には、アンテナサブモジュールL1〜Lnの送信系を省略し、励振機22の励振出力を送信アンテナ24に出力するようにしてもよい。
【0021】
上記構成によるレーダ装置において、各アンテナサブモジュールL1〜Lnの選択受信出力を用いて分散開口合成されたビーム出力を得る分散開口合成回路232の処理内容を説明する。
【0022】
まず、受信信号Xの到来方向の方向行列をA、また複素振幅ベクトルをS、平均0,分散σ2で与えられる熱雑音をnとしたとき、受信信号Xは次の(1)式で表される。
【数1】

【0023】
さらに、間隔dxをなしてアレー状に配列されたN個の素子アンテナ#n(n:1〜N)により目標信号を受信したとき、受信周波数信号の波長をλ(Λ)、D個の到来目標信号d(d:1〜D)の到来方向を決めるステアリングベクトルa(θd)は、次の(2)式で表される。
【数2】

【0024】
また、空間系列に対する方向行列Aθは下記(3)式となる。
【数3】

【0025】
そこで、目標信号dの到来方向を決めるステアリングベクトルa(fd)は次の(4)式で示される。
【数4】

【0026】
このことから、時系列に対する方向行列Afは下記(5)式で表される。
【数5】

【0027】
よって、方向行列A(θ,f)は、次の(6)式
【数6】

【0028】
で表される時空間ステアリングベクトルa(θd,fd)を用いて、下記(7)式で与えられる。
【数7】

【0029】
ここで、時刻kにおける(NM×1)次元の入力ベクトルをXkを用いて以下のように共分散行列Rkの計算を行い、
【数8】

【0030】
例えば、Wiener FilterのウェイトWは,θ1方向に対するステアリングベクトルsを用いて,以下の式で算出される。
【数9】

【0031】
算出されたウェイトをビーム合成回路に適用することで、不要波抑圧かつ最大比合成された受信ビームが形成可能となる。
【0032】
上記分散開口合成回路232の具体的な構成を図6に示し、その処理内容を補足説明する。
【0033】
上記アンテナサブモジュールL1〜Lnで得られた受信データはデータ蓄積部31に送られる。このデータ蓄積部31では、予め所定距離相当の長さの処理レンジセルに対応する記憶領域が用意されており、入力データは受信タイミングに沿った対応セル位置の記憶領域に順次記憶される。
【0034】
ここで、一部の入力データはリファレンス信号推定部32に送られ、受信信号の振幅・位相の基準として用いられる。励振機22は、リファレンス信号推定部32及びリファレンス信号生成部33を定期的に励振させて、所定距離相当のレンジセルそれぞれのウェイト算出のためのリファレンス信号を推定し生成する。
【0035】
また、上記データ蓄積部31の蓄積データは、ビーム合成回路34及びウェイト算出回路35に送られる。ウェイト算出回路35において、目標信号を含むと想定されるレンジセルを除いたレンジセル、すなわち不要波のみから形成されると想定されるセルのデータから共分散行列を演算する。最終的に、ビーム合成回路34において、その共分散行列に基づき算出された適応ウェイトによりアンテナ受信信号にウェイト制御を施して出力データとする。
【0036】
上記構成の時空間適応信号処理方式におけるウェイト制御では、適応ウェイトを算出するために、ウェイト算出回路35において、レンジセル毎のウェイト演算が行われる。
【0037】
ここで、各アンテナサブモジュールL1〜Lnは、それぞれ方位覆域範囲が例えば図7に示すようにずれていることから、目標方向1の場合に使用するサブモジュールの受信データと目標方向2の場合に使用するサブモジュールの受信データを切り替えることで、合成ビームの有効特性を高めることができる。そこで、図6に示すように、受信データ選択回路36により、目標方向に合わせて各サブモジュールの受信データを選択的に切り替えてウェイト算出回路35に送るようにするとよい。
【0038】
以上のように、上記構成によるレーダ装置では、薄型でフレキシビリティーを有する複数のアンテナサブモジュールL1〜Lnを機体の任意の箇所に装着しておく。各アンテナサブモジュールL1〜Lnを励振させ、個別にかつ選択的に指向制御することで受信ビームを形成し、アンテナサブモジュールL1〜Lnそれぞれで得られる受信信号を取り込んで分散開口合成処理することによってビーム合成信号を得る。
【0039】
このようにして各アンテナサブモジュールL1〜Lnで得られた受信信号を処理レンジセルに対応する記憶領域に受信タイミングに沿って記憶しておく。また、アンテナサブモジュールL1〜Lnのいずれかで得られた受信信号を取り込み、受信信号の振幅・位相の基準としてリファレンス信号を推定し、距離相当のレンジセルそれぞれの適応ウェイトを算出する。
【0040】
一方、上記の記憶データから目標信号を含むと想定されるレンジセルを除いた、不要波のみから形成されると想定されるセルのデータから共分散行列を演算し、その共分散行列に基づき、ウェイト算出された適応ウェイトによりアンテナ受信信号にウェイトを施して出力するようにしている。この結果、搭載スペースがあまり確保できない航空機であっても、単一の大開口アンテナと等価な受信信号が得られるようになる。
【0041】
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、図8に示すように、分散開口合成回路232′の構成として、ウェイト演算回路35及びビーム合成回路34を具備したシストリックアレー演算回路37を適用することも可能である。
【0042】
また、上記実施形態では、航空機搭載の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、地上配置のレーダ装置において、任意の場所に各アンテナサブモジュールL1′〜Ln′を図9に示すように適度に分散配置することが可能である。すなわち、個々のアンテナサブモジュールL1′〜Ln′を励振させ、個別にかつ選択的に指向制御することで受信ビームを形成し、アンテナサブモジュールL1′〜Ln′それぞれで得られる受信信号を取り込んで分散開口合成処理することによってビーム合成信号を得るようにする。この場合、設置場所の起伏にかかわらず精度よく開口合成を行うことができ、大開口アンテナの設置が困難な場所においても、単一の大開口アンテナと等価な受信信号が得られるようになる。個々のアンテナサブモジュールは、必ずしも地表に設置する必要はなく、例えば各アンテナサブモジュールを任意の建物に分散して貼り付けるようにしても同様に実施可能である。
【0043】
また、図示しないが、個別に車両に搭載させ、現地にて各車両を並べることで任意の形状に配列するようにしても同様に実施可能である。
【0044】
その他、本発明によれば、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0045】
111〜11N…アンテナ素子(素子番号#1〜#N)、121〜12N…マイクロ波モジュール、13…電力分配/合成回路、14…ドライブモジュール、15…周波数変換器、16…アナログ/デジタル変換器(ADC)、21…レーダ制御装置、22…励振機、L1〜Ln…アンテナサブモジュール、23…受信機、231…周波数変換器、232,232′…分散開口合成回路、24…送信アンテナ、31…データ蓄積部、32…リファレンス信号推定部、33…リファレンス信号生成部、34…ビーム合成回路、35…ウェイト算出回路、36…受信データ選択回路、37…シストリックアレー演算回路、L1′〜Ln′…アンテナサブモジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが任意の箇所に設置され、それぞれが個別にアクティブフェーズドアレイアンテナとして機能する複数のアンテナサブモジュールと、
前記複数のアレイアンテナモジュールを励振させ、個別にかつ選択的に指向制御することで受信ビームを形成する制御手段と、
前記複数のアンテナサブモジュールそれぞれで得られる受信信号を取り込んで分散開口合成処理することによってビーム合成信号を得る受信処理手段と
を具備することを特徴とするレーダ装置。
【請求項2】
前記受信処理手段は、前記複数のアンテナサブモジュールで得られた受信信号を処理レンジセルに対応する記憶領域に受信タイミングに沿って記憶する記憶手段と、
前記複数のアンテナサブモジュールのいずれかで得られた受信信号を取り込み、前記受信信号の振幅・位相の基準としてリファレンス信号を推定し、前記距離相当のレンジセルそれぞれの適応ウェイトを算出するウェイト算出手段と、
前記記憶手段から目標信号を含むと想定されるレンジセルを除いた、不要波のみから形成されると想定されるセルのデータから共分散行列を演算し、その共分散行列に基づき、前記ウェイト算出手段で算出された適応ウェイトによりアンテナ受信信号にウェイトを施して受信ビームを合成する受信ビーム合成手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
【請求項3】
前記制御手段は、目標方向が定められたとき、予め前記複数のアンテナサブモジュールそれぞれの覆域から該当するモジュールを選択することを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
【請求項4】
前記受信ビーム合成手段は、
前記複数のアンテナサブモジュールで得られた受信信号を処理レンジセルに対応する記憶領域に受信タイミングに沿って記憶しておき、
前記複数のアンテナサブモジュールのいずれかで得られた受信信号を振幅・位相の基準としてリファレンス信号を推定し、前記距離相当のレンジセルそれぞれの適応ウェイトを算出し、
前記記憶手段から目標信号を含むと想定されるレンジセルを除いた、不要波のみから形成されると想定されるセルのデータから共分散行列を演算し、その共分散行列に基づき、前記ウェイト算出手段で算出された適応ウェイトによりアンテナ受信信号にウェイトを施して受信ビームを合成することを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
【請求項5】
前記制御手段は、目標方向が定められたとき、予め前記複数のアンテナサブモジュールそれぞれの覆域から該当するモジュールを選択することを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
【請求項6】
アクティブフェーズドアレイアンテナを複数のアンテナサブモジュールに分割して、各分割モジュールを任意の箇所に設置し、
前記複数のアンテナサブモジュールを励振させ、個別にかつ選択的に指向制御することで受信ビームを形成し、
前記複数のアンテナサブモジュールそれぞれで得られる受信信号を取り込んで分散開口合成処理することによってビーム合成信号を得ることを特徴とするレーダ装置の受信ビーム形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−32497(P2010−32497A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−116696(P2009−116696)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】