説明

一酸化炭素ガス供給機構および一酸化炭素ガス供給方法、ならびにガス処理装置およびガス処理方法

【課題】 安全性に優れた一酸化炭素(CO)ガス供給機構を提供する。
【解決手段】 COガス供給機構31は、チャンバー1内に配置されたウエハWに対してエッチング処理を施すためのCOガスを供給するものであって、内部に炭素としてのカーボンパウダーを有し、水が供給されることにより、カーボンパウダーと水との反応で一酸化炭素ガスを生成する反応容器31cと、水貯留タンク31aおよび水送給ライン31bを有し、水貯留タンク31aに貯留された水を水送給ライン31bによって反応容器31c内に供給する水供給手段と、反応容器31c内で生成された一酸化炭素ガスをチャンバー1内に供給するCOガス供給ライン31dとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理容器内に配置された半導体基板等の被処理体にエッチング処理等の所定の処理を施すための一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給機構および一酸化炭素ガス供給方法、ならびにこのような一酸化炭素ガス供給機構および一酸化炭素ガス供給方法を含むガス処理装置およびガス処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造プロセスにおいては一般的に、半導体ウエハを収容するチャンバー内に処理ガスを供給して、半導体ウエハに対してエッチング処理や成膜処理等の種々のガス処理を施すといったことが行われており、このようなガス処理には処理ガスとして一酸化炭素(CO)が用いられている(例えば特許文献1参照)。COガスは通常、特許文献2等に開示されている方法で大量に生産され、これをガスボンベ等の容器に充填した状態で需要家に供給される。したがって、半導体デバイスの製造プロセスにCOガスを適用する場合には、このようなガスボンベ等に充填した状態で大量に貯蔵しておき、このガスボンベ等をCOガス供給ラインに接続してチャンバー内にCOガスを供給するようにしている。
【0003】
ところで、COは強い毒性を有しているため、少量でも人体に取り込まれると死に至らせる危険性があり、一方で、COは無味・無臭・無色の気体で肌への刺激性も少ないため、その存在を検知しにくい。したがって、前述のようにCOガスをガスボンベ等の容器に充填した状態で大量に貯蔵すると、ガスボンベからの漏洩等によって事故につながる危険性が高くなるため、COガスの貯蔵量を極力少なく抑えることが望ましい。
【特許文献1】特開平11−330057号公報
【特許文献2】特開2003−176118号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、安全性に優れた一酸化炭素ガス供給機構および一酸化炭素ガス供給方法、このような一酸化炭素ガス供給機構を備えたガス処理装置、このような一酸化炭素ガス供給方法を含むガス処理方法、ならびにこのようなガス処理方法を実行させるための制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点では、処理容器内に配置された被処理体に所定の処理を施すための一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給機構であって、内部に炭素を有し、水が供給されることにより、炭素と水との反応で一酸化炭素ガスを生成する反応容器と、前記反応容器内に水を供給する水供給手段と、前記反応容器内で生成された一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給する一酸化炭素ガス供給ラインとを具備することを特徴とする一酸化炭素ガス供給機構を提供する。
【0006】
また、本発明の第2の観点では、処理容器内に配置された被処理体に所定の処理を施すための一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給方法であって、内部に炭素を有し、この炭素と水とを反応させて一酸化炭素ガスを生成する反応容器を前記処理容器に接続しておき、前記反応容器内に水を供給して一酸化炭素ガスを生成し、前記反応容器内で生成した一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給することを特徴とする一酸化炭素ガス供給方法を提供する。
【0007】
また、本発明の第3の観点では、内部に被処理体が配置される処理容器と、前記処理容器内に一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給機構とを具備し、前記処理容器に被処理体を配置した状態で前記一酸化炭素ガス供給機構により一酸化炭素ガスを供給して被処理体に所定の処理を施すガス処理装置であって、前記一酸化炭素ガス供給機構は、内部に炭素を有し、水が供給されることにより、炭素と水との反応で一酸化炭素ガスを生成する反応容器と、前記反応容器内に水を供給する水供給手段と、前記反応容器内で生成された一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給する一酸化炭素ガス供給ラインとを備えることを特徴とするガス処理装置を提供する。
【0008】
また、本発明の第4の観点では、処理容器内に被処理体を配置する工程と、被処理体に所定の処理が施されるように前記処理容器内に一酸化炭素ガスを供給する工程とを含むガス処理方法であって、前記一酸化炭素ガス供給工程では、内部に炭素を有し、この炭素と水とを反応させて一酸化炭素ガスを生成する反応容器を前記処理容器に接続しておき、前記反応容器内に水を供給して一酸化炭素ガスを生成し、前記反応容器内で生成した一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給することを特徴とするガス処理方法を提供する。
【0009】
本発明の第1、3の観点において、前記炭素は粉末状であり、前記水供給手段が水を前記粉末状の炭素に吹き込むように供給することによりバブリングさせて反応させてもよい。
【0010】
また、以上の本発明の第1、3の観点において、前記水供給手段は、前記反応容器内に水素と酸素とを反応させて生成された水を供給してもよく、この場合に、前記水供給手段は、前記反応容器内で水素と酸素とを反応させて水を生成してもよく、さらにこの場合に、前記反応容器内には、水素と酸素との反応を促進する触媒が配置してもよい。
【0011】
さらに、以上の本発明の第1、3の観点において、前記一酸化炭素ガス供給ラインには、通流する一酸化炭素ガスを冷却する冷却機構が設けられていることができる。この場合に、前記一酸化炭素ガス供給ラインの前記冷却機構よりも下流側には、一酸化炭素ガスとともに生成された、通流する水素を除去する水素除去機構が設けられ、前記水素除去機構は水素吸蔵能力を有する材料を有し、前記冷却機構は、通流する水素を前記水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却するように構成することができる。
【0012】
さらに、以上の本発明の第1、3の観点において、前記反応容器および前記一酸化炭素ガス供給ラインの少なくとも一方には、一酸化炭素ガスとともに生成された水素を除去する水素除去機構が設けられていることができる。
【0013】
本発明の第2、4の観点において、前記炭素は粉末状であり、水を前記粉末状の炭素に吹き込むように供給することによりバブリングさせて反応させてもよい。
【0014】
また、以上の本発明の第2、4の観点において、前記反応容器内に水素と酸素とを反応させて生成した水を供給してもよく、この場合に、前記反応容器内で水素と酸素とを反応させて水を生成してもよく、さらにこの場合に、前記反応容器内に水素と酸素との反応を促進する触媒を配置しておいてもよい。
【0015】
さらに、以上の本発明の第2、4の観点において、前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する一酸化炭素ガスを冷却してもよい。この場合に、一酸化炭素ガスとともに生成された、前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する水素を冷却後に除去するように水素吸蔵能力を有する材料を有する水素除去機構を設けておき、前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する水素を前記水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却するように構成してもよい。
【0016】
さらに、以上の本発明の第2、4の観点において、前記反応容器および前記一酸化炭素ガス供給ラインの少なくとも一方で、一酸化炭素ガスとともに生成された水素を除去してもよい。
【0017】
さらに、本発明の第5の観点では、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記制御プログラムは、実行時に前記ガス処理方法が行われるように、コンピュータに処理装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、内部に炭素を有し、この炭素と水とを反応させて一酸化炭素ガスを生成する反応容器を処理容器に接続しておき、反応容器内に水を供給して一酸化炭素ガスを生成し、反応容器内で生成した一酸化炭素ガスを処理容器内に供給するため、一酸化炭素ガスの貯留量を必要最低限に抑えることができる。したがって、COガスが漏洩する危険性を極力少なくして、安全性を十分に確保することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る一酸化炭素(CO)ガス供給機構を備えたガス処理装置としてのエッチング装置の概略図である。
【0020】
このエッチング装置100は、被処理体である半導体ウエハW(以下、ウエハWと記す)を収容する処理容器としてのチャンバー1と、ウエハWの表面に形成されたSiCO系材料からなる低誘電率層間絶縁膜(low−k膜)をエッチングするための反応ガスおよび希釈ガスからなる処理ガスをチャンバー1内に供給する処理ガス供給機構30とを具備している。
【0021】
チャンバー1は、例えばアルミニウム製で気密に構成され、小径の上部1aと大径の下部1bとを有する段つき円筒状をなしており、このチャンバー1内には、ウエハWを水平に支持する支持テーブル2が設けられている。支持テーブル2は、例えばアルミニウムで構成されており、セラミックス製の絶縁板3を介して導体の支持台4に支持されている。支持テーブル2内には、図示しない冷却機構が設けられ、この冷却機構によってウエハWを所定の温度に冷却可能となっている。支持テーブル2および支持台4は、ボールねじ7を含むボールねじ機構により昇降可能となっており、支持テーブル2の下方の駆動部分は、ステンレス鋼(SUS)製のベローズ8で覆われている。ベローズ8の外側にはベローズカバー9が設けられている。
【0022】
チャンバー1は接地されており、支持テーブル2には、マッチングボックス11を介してRF電源10が接続されている。RF電源10からは例えば13.56MHzの高周波電力が支持テーブル2に供給されるようになっている。
【0023】
支持テーブル2の表面上には、ウエハWを静電吸着するための静電チャック6が設けられている。この静電チャック6は、絶縁体6bの間に電極6aが介在されて構成されており、電極6aには直流電源12が接続されている。そして、電極6aに電源12から電圧が印加されることにより、クーロン力によってウエハWが吸着される。
【0024】
支持テーブル2の上方の外周には、セラミックス製のフォーカスリング5が設けられ、フォーカスリング5の外側にはバッフル板13が設けられている。バッフル板13は、支持台4、ベローズ8を通してチャンバー1と導通している。
【0025】
チャンバー1の下部1bの側壁には、排気ポート19が形成されており、この排気ポート19には排気系20が接続されている。そして排気系20に設けられた真空ポンプを作動させることによりチャンバー1内を所定の真空度まで減圧することができるようになっている。
【0026】
チャンバー1の上部1aの周囲には、同心状に、ダイポールリングマグネット21が配置されており、支持テーブル2とシャワーヘッド16との間の空間に磁界を及ぼすようになっている。
【0027】
チャンバー1の天壁部分には、支持テーブル2に対向するようにシャワーヘッド16が設けられている。シャワーヘッド16は、後述する処理ガス供給機構30からの処理ガスを導入するためのガス導入部16aを上部に有し、導入した処理ガスを拡散させるための空間17を内部に有し、拡散した処理ガスをチャンバー1内に吐出するための多数のガス吐出孔18を下部に有している。
【0028】
処理ガス供給機構30は、反応ガスとしての一酸化炭素(CO)ガスを供給するCOガス供給機構31と、反応ガスとしてのCxyガス、例えばC48ガスを供給するC48ガス供給機構32と、希釈ガスとしてのアルゴン(Ar)ガスを供給するArガス供給機構33と、COガス供給機構31からのCOガス、C48ガス供給機構32からのC48ガスおよびArガス供給機構33からのArガスを合流させてシャワーヘッド16のガス導入部16aに導く、配管等の処理ガス供給ライン34とを備えている。
【0029】
48ガス供給機構32は、C48ガスの供給元であるC48ガス供給源32aと、C48ガス供給源32aからのC48ガスを処理ガス供給ライン34に導く配管等のC48ガス供給ライン32bとを有し、C48ガス供給ライン32bには、C48ガスの流量を調整するマスフローコントローラ32cおよびバルブ32dが設けられている。Arガス供給機構33は、Arガスの供給元であるArガス供給源33aと、Arガス供給源33aからのArガスを処理ガス供給ライン34に導く配管等のArガス供給ライン33bとを有し、Arガス供給ライン33bには、Arガスの流量を調整するマスフローコントローラ33cおよびバルブ33dが設けられている。
【0030】
COガス供給機構31は、水(H2O)が貯留された水貯留タンク31aと、水貯留タンク31aに貯留された水を送給する配管等の水送給ライン31bと、内部に粉末状の炭素(C)であるカーボンパウダーが貯蔵され、このカーボンパウダーと水送給ライン31bによって送給された水とを反応させてCOガスを生成する例えば金属製の反応容器31cと、この反応容器31c内で生成されたCOガスを処理ガス供給ライン34に導く配管等のCOガス供給ライン31dとを有している。水送給ライン31bには、水の流量を調整するマスフローコントローラ31eおよびバルブ31fが設けられている。水貯留タンク31aおよび水送給ライン31bは、反応容器31c内に水を供給する水供給手段を構成する。
【0031】
水貯留タンク31aには、内部の水を加熱するヒーター31gが設けられ、このヒーター31gの加熱によって気化した水(水蒸気)が水送給ライン31bによって送給されるようになっている。
【0032】
反応容器31cには、内部のカーボンパウダーおよび水送給ライン31bによって送給された水を800℃以上、好ましくは1000℃以上に加熱する加熱機構としてのヒーター31hが設けられ、このヒーター31hの加熱によってカーボンパウダーと水とが反応してCOガスが生成されるようになっている(C+H2O→CO+H2)。また、水送給ライン31bは、反応容器31c内のカーボンパウダーに埋設されるように延びており、カーボンパウダーに水蒸気を吹き込み、バブリングを発生させて反応性を高めるように構成されている。
【0033】
COガス供給ライン31dには、ヒーター31hによって加熱されたCOガスを通流の際に冷却する冷却機構31iと、反応容器31c内でCOガスとともに生成された水素(H2)ガスを通流の際に除去する水素除去機構31jとが設けられている。冷却機構31iは、COガス供給ライン31dを囲繞するように設けられた、内部に冷却媒体が流通する冷媒流路で構成されている。水素除去機構31jは、COガス供給ライン31dを通流する水素ガスを吸収して貯蔵する水素吸蔵合金等の水素吸蔵能力を有する材料を備えて構成されている。冷却機構31iは、水素除去機構31jの上流側および下流側に設けられており、COガスとともに生成されたH2ガスを、冷却機構31iを構成する水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却するように構成されている。また、COガス供給ライン31dの水素除去機構31jよりも下流側には、冷却機構31iを構成する水素吸蔵能力を有する材料が水素を放出しないように、内部の圧力を調整する圧力調整バルブ31zが設けられている。このような構成により、H2ガスを水素除去機構31jによってCOガス供給ライン31dから効果的に除去することができる。なお、チャンバー1内には、H2ガスが流入した際に検知できるようにガス検知器を設けておくことが好ましい。
【0034】
エッチング装置100の各構成部は、CPUを備えたプロセスコントローラ40に接続されて制御される。プロセスコントローラ40には、工程管理者がエッチング装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、エッチング装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインタフェイス41と、エッチング装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ40の制御にて実現するための制御プログラムや処理条件データ等が記録されたレシピが格納された記憶部42とが接続されている。そして、必要に応じて、ユーザーインタフェイス41からの指示等にて任意のレシピを記憶部42から呼び出してプロセスコントローラ40に実行させることで、プロセスコントローラ40の制御下で、エッチング装置100での所望の処理が行われる。前記レシピは、CD−ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納された状態のものを利用したり、あるいは、他の装置から専用回線を介して随時伝送させて利用したりすることも可能である。
【0035】
このように構成されたエッチング装置100においては、まず、ウエハWがチャンバー1内に搬入されて支持テーブル2に載置されたら、排気系20により排気ポート19を介してチャンバー1内を排気し、高真空状態に保持する。
【0036】
チャンバー1内を所定の真空度に保持したら、処理ガスであるCOガス、C48ガスおよびArガスを、COガス供給機構31、C48ガス供給機構32およびArガス供給機構33により処理ガス供給ライン34およびシャワーヘッド16を介してチャンバー1内に所定の流量で供給し、チャンバー1内を所定の圧力、例えば4.0〜8.0Pa(30〜60mTorr)に保持する。この際のC48ガスの流量は例えば1〜4mL/min(sccm)に設定し、チャンバー1内のC48ガスの分圧は例えば0.093〜0.465Pa(0.07〜0.35mTorr)に設定し、チャンバー1内に供給されるC48ガスに対するCOガスの比は例えば35〜200の範囲に設定する。COガス供給機構31においては、反応容器31c内に移送される水の流量がマスフローコントローラ31eおよびバルブ31fによって調整されることにより、反応容器31c内でのCOガスの生成量が調整され、すなわちチャンバー1内に供給されるCOガスの流量が調整される。反応容器31c内で生成された高温のCOガスは、COガス供給ライン31dを流通する際に冷却機構31iによって所定の温度に冷却され、反応容器31c内でCOガスとともに生成されたH2ガスは、COガス供給ライン31dを流通する際に水素除去機構31jによって除去されるため、チャンバー1内への流入が防止される。
【0037】
この状態で、RF電源10から支持テーブル2に、周波数が例えば13.56MHz、パワーが例えば500〜2500Wの高周波電力を供給するとともに、支持テーブル2の温度を0〜40℃に保持する。なお、この際には、直流電源12から静電チャック6の電極6aに所定の電圧を印加し、ウエハWはクーロン力によって吸着しておく。支持テーブル2に高周波電力を印加することにより、シャワーヘッド16と支持テーブル2との間に高周波電界が形成される。一方、チャンバー1の上部1aには、ダイポールマグネット21により磁界が形成されているため、ウエハWが存在するチャンバー1内にはマグネトロン放電が生じて処理ガスがプラズマ化し、この処理ガスのプラズマによりウエハW上に形成されたlow−k膜がエッチングされることとなる。
【0038】
本実施形態では、カーボンパウダーが貯蔵された反応容器31c内に水を送給し、この水とカーボンパウダーとを反応容器内で反応させてCOガスを生成し、このCOガスをウエハWが収容されたチャンバー1内に供給する、すなわちCOガスをチャンバー1内への供給に必要な量のみ生成するため、従来のように大量のCOガスが貯蔵されたボンベ等のCOガス貯蔵部を用いる必要がなく、装置におけるCOガスの貯留量を必要最低限に抑えることができる。したがって、COガスが装置外に漏洩する危険性を極力少なくして、安全性を十分に確保することが可能となる。
【0039】
次に、COガス供給機構の変形例について説明する。
図2はCOガス供給機構の変形例を示す図である。
【0040】
COガス供給機構31′は、COガス供給機構31を変形したものであり、COガス供給機構31と同部位については同符号を付して説明を省略する。COガス供給機構31′は、H2ガスの供給元であるH2ガス供給源31kと、H2ガス供給源31kからのH2ガスを送給する配管等のH2ガス送給ライン31lと、酸素(O2)ガスの供給元であるO2ガス供給源31mと、O2ガス供給源31mからのO2ガスを送給する配管等のO2ガス送給ライン31nと、内部に例えば固形状の炭素(C)が配置され、H2ガス送給ライン31lによって送給されたH2ガスとO2ガス送給ライン31nによって送給されたO2ガスと反応させて水(水蒸気)を生成し、この水と炭素とを反応させてCOガスを生成する反応容器31sと、反応容器31s内で生成されたCOガスをチャンバー1内に供給するCOガス供給ライン31dとを備えている。H2ガス送給ライン31lおよびO2ガス送給ライン31nにはそれぞれ、H2ガスおよびO2ガスの流量を調整するマスフローコントローラ31o、31pおよびバルブ31q、31rが設けられている。
【0041】
反応容器31sは、石英やステンレス(SUS)等によって管状(筒状)に形成され、一端部にH2ガス送給ライン31lおよびO2ガス送給ライン31nが接続され、他端部にCOガス供給ライン31dが接続されている。反応容器31sの内壁には、H2ガスとO2ガスとの反応性を高めるための金(Au)や白金(Pt)等の触媒31uがコーティングされており、炭素は、反応容器31s内の他方寄りに配置されている。
【0042】
反応容器31sの例えば下方には、反応容器31s内の気体を800℃以上、好ましくは1000℃以上に加熱する加熱機構としてのヒーター31tが設けられ、このヒーター31tの加熱により、H2ガスとO2ガスとが反応して水が生成され、この水と炭素とが反応してCOガスが生成されるようになっている。したがって、ここでは、H2ガス供給源31k、H2ガス送給ライン31l、O2ガス供給源31m、O2ガス送給ライン31nおよびヒーター31tが水供給手段を構成する。
【0043】
このように構成されたCOガス供給機構31′を有するエッチング装置100においては、チャンバー1内を所定の真空度に保持したら、C48ガス供給機構32からC48ガスおよびArガス供給機構33からArガスをチャンバー1内に所定の流量で供給するのに伴って、H2ガス供給源31kからのH2ガスおよびO2ガス供給源31mからのO2ガスを所定の流量、例えば、H2ガスの流量をa、O2ガスの流量をbとするとa/b≧2、好ましくはa/b=2を満たす範囲で反応容器31s内に送給する。反応容器31s内へ送給されたH2ガスおよびO2ガスは、ヒーター31tの加熱により反応して水(水蒸気)が生成される。ここで、H2ガス送給ライン31lおよびO2ガス送給ライン31nを管状の反応容器31sの一端部に接続したのに対して炭素を反応容器31s内の他方寄りに配置したため、H2ガスおよびO2ガスを反応容器31s内の例えば一方寄りで優先的に反応させることができる。さらに、反応容器31s内に触媒31uを設けたことにより、H2ガスおよびO2ガスを反応容器31s内でより優先的に反応させることができる。
【0044】
また、反応容器31s内に送給されるO2ガスに対するH2ガスの流量比を2以上(H2ガスの流量をa、O2ガスの流量をbとするとa/b≧2)とすることにより、O2ガスをすべてH2ガスと反応させることができ、過剰なO2ガスがチャンバー1内に供給されてしまうといったことを防止することができる。一方、過剰なH2ガスは、水素除去機構31jによって除去することができる。さらに、O2ガスに対するH2ガスの流量比を2とすることによりH2ガスとO2ガスとを過不足なく反応させることができる。なお、O2ガスに対するH2ガスの流量比を2未満とする場合には、COガス供給ライン31dに過剰なO2ガスを除去する酸素除去機構(図示せず)を設けておくことが好ましい。酸素除去機構は、酸化セリウム等の酸素吸蔵能力を有する材料を備えて構成することができる。
【0045】
生成された水は、炭素と接触し、ヒーター31tの加熱によって炭素と反応してCOガスが生成される。生成されたCOガスは、COガス供給ライン31dに送入され、COガス供給ライン31dから処理ガス供給ライン34およびシャワーヘッド16を介してチャンバー1内に供給されることとなる。なお、図2では、触媒31uを反応容器31sの内壁全体にわたってコーティングした例を示したが、このような触媒は、H2ガス送給ライン31lおよびO2ガス送給ライン31nが接続された反応容器31s内の一端側から水の生成反応が十分に促進されるだけの所定の幅にコーティングしてあればよい。また、反応容器31s全体の温度を十分に高く安定して維持できるのであれば、必ずしも触媒を設けなくともよい。さらに、触媒31uを一端部にコーティングすることで水の生成反応に必要な温度を低く抑えられる場合には、ヒーター31tを、反応容器31sの水を生成する一端側に対応する部分とCOガスを生成する他端側に対応する部分とに分けて構成し、各々を独立して温度制御できるようにして、COガスの生成のために高い温度が必要な他端側のヒーターのみを高温(800℃以上)にしてもよい。
【0046】
このようなCOガス供給機構31′を用いることによっても、反応容器31s内でCOガスをチャンバー1内への供給に必要な量のみ生成するため、装置におけるCOガスの貯留量を常に必要最低限に抑えることができ、これにより、安全性を十分に確保することが可能となる。しかも、反応容器31s内でH2ガスとO2ガスとを反応させて水を生成するため、高純度の水を得ることができ、この水と炭素とを反応させて生成されたCOガスも高純度のものを得ることができる。したがって、エッチング処理の品質の向上をも図ることが可能となる。
【0047】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記実施形態では、COガスを他の処理ガスと合流させてチャンバー内に供給したが、COガスを他の処理ガスと別個にチャンバー内に供給してもよい。また、炭素は、反応容器の内壁にコーティングしておいてもよい。また、上記実施形態では、水素除去機構をCOガス供給ラインに設けたが、反応容器内に設けてもよい。また、上記実施形態では、被処理体の処理にH2ガスを必要としなかったため、COガスとともに生成されたH2ガスをチャンバー内に流入させないように水素除去機構によって除去したが、被処理体の処理にH2ガスが必要な場合には、COガスとともに生成されたH2ガスもチャンバー内に供給するように構成してもよい。さらに、上記実施形態では、反応容器内でH2ガスとO2ガスとを反応させて水を生成したが、反応容器とは別の容器でH2ガスとO2ガスとを反応させて水を生成した後、この水を反応容器内に供給してもよい。
【0048】
さらに、上記実施形態では、半導体ウエハに形成されたSiCO系材料からなるlow−k膜のエッチング処理に本発明を適用した場合について示したが、これに限らず、他の材料からなるlow−k膜のエッチング処理、さらには、シリコン酸化膜等のlow−k膜以外の膜のエッチング処理にも適用可能なことはもちろんのこと、エッチング処理以外にも、半導体ウエハに形成された金属膜の表面の酸化物の還元、CVDによる半導体ウエハへの金属膜の成膜、CVDによる半導体ウエハへの炭素を含む膜、例えば、WNCやTaC等からなるバリアメタルカーバイド、ダイアモンドやカーボンナノチューブ、グラファイトナノファイバーからなるカーボン膜の成膜など、COガスの供給が必要な用途に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、処理容器内にCOガスを供給して被処理体に所定の処理を施すガス処理装置全般に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る一酸化炭素ガス供給機構を備えたガス処理装置としてのエッチング装置の概略図である。
【図2】一酸化炭素ガス供給機構の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1:チャンバー(処理容器)
31、31′:一酸化炭素(CO)ガス供給機構
31a:水貯留タンク
31b:水送給ライン
31c、31s:反応容器
31d:一酸化炭素(CO)ガス供給ライン
31h、31t:ヒーター
31i:冷却機構
31j:水素除去機構
31k:水素(H2)ガス供給源
31l:水素(H2)ガス送給ライン、
31m:酸素(O2)ガス供給源
31n:酸素(O2)ガス送給ライン
31u:触媒
100:エッチング装置(ガス処理装置)
W:ウエハ(被処理体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理容器内に配置された被処理体に所定の処理を施すための一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給機構であって、
内部に炭素を有し、水が供給されることにより、炭素と水との反応で一酸化炭素ガスを生成する反応容器と、
前記反応容器内に水を供給する水供給手段と、
前記反応容器内で生成された一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給する一酸化炭素ガス供給ラインと
を具備することを特徴とする一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項2】
前記炭素は粉末状であり、
前記水供給手段が水を前記粉末状の炭素に吹き込むように供給することによりバブリングさせて反応させることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項3】
前記水供給手段は、前記反応容器内に水素と酸素とを反応させて生成された水を供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項4】
前記水供給手段は、前記反応容器内で水素と酸素とを反応させて水を生成することを特徴とする請求項3に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項5】
前記反応容器内には、水素と酸素との反応を促進する触媒が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項6】
前記一酸化炭素ガス供給ラインには、通流する一酸化炭素ガスを冷却する冷却機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項7】
前記一酸化炭素ガス供給ラインの前記冷却機構よりも下流側には、一酸化炭素ガスとともに生成された、通流する水素を除去する水素除去機構が設けられ、
前記水素除去機構は水素吸蔵能力を有する材料を有し、
前記冷却機構は、通流する水素を前記水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却することを特徴とする請求項6に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項8】
前記反応容器および前記一酸化炭素ガス供給ラインの少なくとも一方には、一酸化炭素ガスとともに生成された水素を除去する水素除去機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の一酸化炭素ガス供給機構。
【請求項9】
処理容器内に配置された被処理体に所定の処理を施すための一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給方法であって、
内部に炭素を有し、この炭素と水とを反応させて一酸化炭素ガスを生成する反応容器を前記処理容器に接続しておき、
前記反応容器内に水を供給して一酸化炭素ガスを生成し、
前記反応容器内で生成した一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給することを特徴とする一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項10】
前記炭素は粉末状であり、
水を前記粉末状の炭素に吹き込むように供給することによりバブリングさせて反応させることを特徴とする請求項9に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項11】
前記反応容器内に水素と酸素とを反応させて生成した水を供給することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項12】
前記反応容器内で水素と酸素とを反応させて水を生成することを特徴とする請求項11に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項13】
前記反応容器内に水素と酸素との反応を促進する触媒を配置しておくことを特徴とする請求項12に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項14】
前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する一酸化炭素ガスを冷却することを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項15】
一酸化炭素ガスとともに生成された、前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する水素を冷却後に除去するように水素吸蔵能力を有する材料を有する水素除去機構を設けておき、
前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する水素を前記水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却することを特徴とする請求項14に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項16】
前記反応容器および前記一酸化炭素ガス供給ラインの少なくとも一方で、一酸化炭素ガスとともに生成された水素を除去することを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか1項に記載の一酸化炭素ガス供給方法。
【請求項17】
内部に被処理体が配置される処理容器と、
前記処理容器内に一酸化炭素ガスを供給する一酸化炭素ガス供給機構と
を具備し、
前記処理容器に被処理体を配置した状態で前記一酸化炭素ガス供給機構により一酸化炭素ガスを供給して被処理体に所定の処理を施すガス処理装置であって、
前記一酸化炭素ガス供給機構は、
内部に炭素を有し、水が供給されることにより、炭素と水との反応で一酸化炭素ガスを生成する反応容器と、
前記反応容器内に水を供給する水供給手段と、
前記反応容器内で生成された一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給する一酸化炭素ガス供給ラインと
を備えることを特徴とするガス処理装置。
【請求項18】
前記炭素は粉末状であり、
前記水供給手段が水を前記粉末状の炭素に吹き込むように供給することによりバブリングさせて反応させることを特徴とする請求項17に記載のガス処理装置。
【請求項19】
前記水供給手段は、前記反応容器内に水素と酸素とを反応させて生成された水を供給することを特徴とする請求項17または請求項18に記載のガス処理装置。
【請求項20】
前記水供給手段は、前記反応容器内で水素と酸素とを反応させて水を生成することを特徴とする請求項19に記載のガス処理装置。
【請求項21】
前記反応容器内には、水素と酸素との反応を促進する触媒が配置されていることを特徴とする請求項20に記載のガス処理装置。
【請求項22】
前記一酸化炭素ガス供給ラインには、通流する一酸化炭素ガスを冷却する冷却機構が設けられていることを特徴とする請求項17から請求項21のいずれか1項に記載のガス処理装置。
【請求項23】
前記一酸化炭素ガス供給ラインの前記冷却機構よりも下流側には、一酸化炭素ガスとともに生成された、通流する水素を除去する水素除去機構が設けられ、
前記水素除去機構は水素吸蔵能力を有する材料を有し、
前記冷却機構は、通流する水素を前記水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却することを特徴とする請求項22に記載のガス処理装置。
【請求項24】
前記反応容器および前記一酸化炭素ガス供給ラインの少なくとも一方には、一酸化炭素ガスとともに生成された水素を除去する水素除去機構が設けられていることを特徴とする請求項17から請求項22のいずれか1項に記載のガス処理装置。
【請求項25】
処理容器内に被処理体を配置する工程と、
被処理体に所定の処理が施されるように前記処理容器内に一酸化炭素ガスを供給する工程と
を含むガス処理方法であって、
前記一酸化炭素ガス供給工程では、
内部に炭素を有し、この炭素と水とを反応させて一酸化炭素ガスを生成する反応容器を前記処理容器に接続しておき、
前記反応容器内に水を供給して一酸化炭素ガスを生成し、
前記反応容器内で生成した一酸化炭素ガスを前記処理容器内に供給することを特徴とするガス処理方法。
【請求項26】
前記炭素は粉末状であり、
水を前記粉末状の炭素に吹き込むように供給することによりバブリングさせて反応させることを特徴とする請求項25に記載のガス処理方法。
【請求項27】
前記反応容器内に水素と酸素とを反応させて生成した水を供給することを特徴とする請求項25または請求項26に記載のガス処理方法。
【請求項28】
前記反応容器内で水素と酸素とを反応させて水を生成することを特徴とする請求項27に記載のガス処理方法。
【請求項29】
前記反応容器内に水素と酸素との反応を促進する触媒を配置しておくことを特徴とする請求項28に記載のガス処理方法。
【請求項30】
前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する一酸化炭素ガスを冷却することを特徴とする請求項25から請求項29のいずれか1項に記載のガス処理方法。
【請求項31】
一酸化炭素ガスとともに生成された、前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する水素を冷却後に除去するように水素吸蔵能力を有する材料を有する水素除去機構を設けておき、
前記一酸化炭素ガス供給ラインを通流する水素を前記水素吸蔵能力を有する材料が放出しない温度まで冷却することを特徴とする請求項30に記載のガス処理方法。
【請求項32】
前記反応容器および前記一酸化炭素ガス供給ラインの少なくとも一方で、一酸化炭素ガスとともに生成された水素を除去することを特徴とする請求項25から請求項30のいずれか1項に記載のガス処理方法。
【請求項33】
コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記制御プログラムは、実行時に請求項25から請求項32のいずれか1項に記載のガス処理方法が行われるように、コンピュータに処理装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−98562(P2008−98562A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−281347(P2006−281347)
【出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】