二環式ピリミジノンおよびその使用
本発明は、式Iの化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグを提供する。患者に式Iの化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグの有効量を投与することを含む、前述の患者のウイルス感染の治療または予防の方法をさらに提供する。式Iの化合物を含む医薬組成物または薬剤も提供する。
I
I
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
I
[式中、
Aは、含窒素環に縮合した単環式のまたは二環式の、芳香族またはヘテロ芳香族部分である;
Xは、OおよびSからなる群から選択される;
Yは、OおよびSからなる群から選択される;
R1は0〜3個の置換基であり、そのそれぞれがCN、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C1-10アルキルPO3H2、-O-C1-10アルキル、C1-10アルキルNR3R4、-O-C1-10アルキルNR3R4、ハロ、NR3R4、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、-O-アルキルアリール、SO2NR3R4からなる群から独立して選択される;
R3およびR4はそれぞれ水素、CO2C1-4アルキル、C(O)C1-4アルキル、C1-10アルキル、C1-10NR5R6、-NH(CO)(CO)NHC1-4アルキルからなる群から独立して選択される;または、R3およびR4は結合した窒素と共に5〜7員環のヘテロ環を形成し、ヘテロ環はN、OまたはSから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を含み、SはS、S(O)またはS(O)2の酸化状態であってよく、前述のヘテロ環は場合によっては炭素原子または窒素原子がハロ、アリール、C(O)C1-4アルキル、SO2C1-4アルキル、SO2H、C1-4アルキル、CO2H、CO2C1-4アルキル、NR5R6;C1-4アルキルNR5R6から選択される一またはそれ以上の置換基で置換される;
R5およびR6はそれぞれH、およびC1-4アルキルからなる群から独立して選択され、またはR5およびR6は結合した窒素と共に5〜7員環のヘテロ環を形成し、ヘテロ環はN、OまたはSから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を含み、SはS、S(O)またはS(O)2の酸化状態であってよく、前述のヘテロ環は場合によっては炭素原子または窒素原子がハロおよびC1-4アルキルから選択される一またはそれ以上の置換基で置換される;
R1がアルキルアリールまたは-O-アルキルアリールの場合、前述のアルキルアリール置換基のアリール基は、場合によってはC1-10アルキル、-O-C1-10アルキル、C1-10アルキルNR3R4、-O-C1-10アルキルNR3R4、ハロ、NR3R4、アルキルアリール、-O-アルキルアリール、SO2NR3R4から選択される置換基で置換される
Bは非存在または-C(O)-である;
Cは非存在または、-O-、-NH-および-NH-NH-C(O)-からなる群から選択される;
R2は、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、およびR7からなる群から選択される;
R7はH、アルキルアリールおよびC1-10アルキルから選択される;
ただし、R2がR7の場合、BおよびCは存在しなければならないものとする]
の化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
R2がヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R2がアリールまたはアルキルアリールで置換される、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
式Iの化合物が、式II、III、IV、VおよびVI:
[式中、ZはO、SまたはNR8であり、R8はH、C1-10アルキル、C1-10アルキルNR3R4、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、アリールおよびヘテロアリールである]
の化合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項5】
式Iの化合物が式VII:
VII
の化合物である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項6】
NR3R4がモルホリンである、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項7】
R7がフルオロベンジル、より好ましくは4-フルオロベンジルである、請求項1〜6のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
R7がジクロロベンジル、より好ましくは3,4-ジクロロベンジルである、請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項9】
ヘテロアリールが、テトラゾール、トリアゾール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾールからなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項10】
式:
の、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
患者のウイルス感染の治療または予防の方法であり、前述の患者に請求項1〜10のいずれか1つの化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグの有効量を投与することを含む方法。
【請求項12】
患者のウイルス感染の治療用または予防用薬剤の調製における、請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項13】
ウイルス感染がHIVまたはSIV感染である、請求項10記載の方法または請求項12記載の使用。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物および医薬的に許容しうる担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項1】
式I:
I
[式中、
Aは、含窒素環に縮合した単環式のまたは二環式の、芳香族またはヘテロ芳香族部分である;
Xは、OおよびSからなる群から選択される;
Yは、OおよびSからなる群から選択される;
R1は0〜3個の置換基であり、そのそれぞれがCN、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C1-10アルキルPO3H2、-O-C1-10アルキル、C1-10アルキルNR3R4、-O-C1-10アルキルNR3R4、ハロ、NR3R4、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、-O-アルキルアリール、SO2NR3R4からなる群から独立して選択される;
R3およびR4はそれぞれ水素、CO2C1-4アルキル、C(O)C1-4アルキル、C1-10アルキル、C1-10NR5R6、-NH(CO)(CO)NHC1-4アルキルからなる群から独立して選択される;または、R3およびR4は結合した窒素と共に5〜7員環のヘテロ環を形成し、ヘテロ環はN、OまたはSから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を含み、SはS、S(O)またはS(O)2の酸化状態であってよく、前述のヘテロ環は場合によっては炭素原子または窒素原子がハロ、アリール、C(O)C1-4アルキル、SO2C1-4アルキル、SO2H、C1-4アルキル、CO2H、CO2C1-4アルキル、NR5R6;C1-4アルキルNR5R6から選択される一またはそれ以上の置換基で置換される;
R5およびR6はそれぞれH、およびC1-4アルキルからなる群から独立して選択され、またはR5およびR6は結合した窒素と共に5〜7員環のヘテロ環を形成し、ヘテロ環はN、OまたはSから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を含み、SはS、S(O)またはS(O)2の酸化状態であってよく、前述のヘテロ環は場合によっては炭素原子または窒素原子がハロおよびC1-4アルキルから選択される一またはそれ以上の置換基で置換される;
R1がアルキルアリールまたは-O-アルキルアリールの場合、前述のアルキルアリール置換基のアリール基は、場合によってはC1-10アルキル、-O-C1-10アルキル、C1-10アルキルNR3R4、-O-C1-10アルキルNR3R4、ハロ、NR3R4、アルキルアリール、-O-アルキルアリール、SO2NR3R4から選択される置換基で置換される
Bは非存在または-C(O)-である;
Cは非存在または、-O-、-NH-および-NH-NH-C(O)-からなる群から選択される;
R2は、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、およびR7からなる群から選択される;
R7はH、アルキルアリールおよびC1-10アルキルから選択される;
ただし、R2がR7の場合、BおよびCは存在しなければならないものとする]
の化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
R2がヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R2がアリールまたはアルキルアリールで置換される、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
式Iの化合物が、式II、III、IV、VおよびVI:
[式中、ZはO、SまたはNR8であり、R8はH、C1-10アルキル、C1-10アルキルNR3R4、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、アリールおよびヘテロアリールである]
の化合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項5】
式Iの化合物が式VII:
VII
の化合物である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項6】
NR3R4がモルホリンである、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項7】
R7がフルオロベンジル、より好ましくは4-フルオロベンジルである、請求項1〜6のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
R7がジクロロベンジル、より好ましくは3,4-ジクロロベンジルである、請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項9】
ヘテロアリールが、テトラゾール、トリアゾール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾールからなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項10】
式:
の、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
患者のウイルス感染の治療または予防の方法であり、前述の患者に請求項1〜10のいずれか1つの化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグの有効量を投与することを含む方法。
【請求項12】
患者のウイルス感染の治療用または予防用薬剤の調製における、請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる誘導体、塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項13】
ウイルス感染がHIVまたはSIV感染である、請求項10記載の方法または請求項12記載の使用。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物および医薬的に許容しうる担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【図1】
【公表番号】特表2010−513322(P2010−513322A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541695(P2009−541695)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/AU2007/001980
【国際公開番号】WO2008/077188
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(508322820)アベキサ・リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】AVEXA LIMITED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/AU2007/001980
【国際公開番号】WO2008/077188
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(508322820)アベキサ・リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】AVEXA LIMITED
【Fターム(参考)】
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