説明

信号処理装置

【課題】 温度によるクロックの変動を抑える。
【解決手段】 クロックを用いて信号を生成する信号処理部と、外部からの入力信号と前記信号処理部から出力された信号との位相差を検出し、前記位相差を示す信号を出力すると共に前記入力信号が無くなるとその直前の位相差の信号を出力する位相差検出部と、温度補償型の発振器からの出力信号に応じて前記位相差検出部からの出力に応じた値をカウントし、前記カウント値に基づいて基準信号を生成するデジタル発振器と、前記デジタル発振器からの基準信号と前記クロックを分周した信号との位相差に応じて前記クロックを生成するクロック生成部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は信号処理装置に関し、特に、外部から入力された信号に同期したクロックを生成する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオカメラなどの装置においては、外部から入力された動画像信号に同期したクロックを生成し、このクロックに基づいて動画像信号を処理している。また、業務用のビデオカメラでは、入力された基準信号に対して動作クロックの位相と周波数を合わせる、ゲンロックという機能を持つ。例えば、複数の業務用ビデオカメラに対し、共通の基準信号を供給してゲンロック処理を行うことで、各ビデオカメラにおける動作クロックの位相と周波数を揃えることができる。
【0003】
ビデオカメラでは、ゲンロック処理によりクロックの位相、周波数を調整した後、基準信号が無くなった状態でも、クロックの位相周波数が変化しないことが求められる。外部の基準信号に同期したクロックを生成するため、従来、PLL回路が用いられる。PLL回路において、基準信号がなくなると、無くなる直前の位相、周波数を保持することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−84074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の様に、基準信号が無い状態では、PLL回路は自走(フリーラン)状態となっている。そのため、自走状態であっても、生成するクロックが長期間にわたり安定していることが要求される。
【0006】
PLL回路では、一般に、VCXO(電圧制御水晶発振器)等の安価な発信器が用いられる。しかしながら、VCXOは温度によって発振周波数が変動するという問題がある。
【0007】
業務用のビデオカメラでは、特にクロック周波数について、高い精度で変動が無いことが求められる。そのため、この様な自走状態でのクロックの変動は望ましく無い。
【0008】
これを防ぐため、例えば、VCTCXO(温度補償型の電圧制御水晶発振器)を用いることも考えられるが、非常に高価であり、カメラのコストアップを招くという問題があった。
【0009】
本発明はこの様な問題を解決し、温度によるクロックの変動を抑えることが可能な装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、クロックを用いて信号を生成する信号処理部と、外部からの入力信号と前記信号処理部から出力された信号との位相差を検出し、前記位相差を示す信号を出力すると共に前記入力信号が無くなるとその直前の位相差の信号を出力する位相差検出部と、温度補償型の発振器からの出力信号に応じて前記位相差検出部からの出力に応じた値をカウントし、前記カウント値に基づいて基準信号を生成するデジタル発振器と、前記デジタル発振器からの基準信号と前記クロックを分周した信号との位相差に応じて前記クロックを生成するクロック生成部とを備える。
【発明の効果】
【0011】
温度によるクロックの変動を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態におけるビデオカメラの構成を示す図である。
【図2】入力処理部の構成を示す図である。
【図3】ループフィルタの周波数特性を示す図である。
【図4】デジタル発振器の構成及び動作を説明するための図である。
【図5】位相比較器の構成を示す図である。
【図6】クロックの生成動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明が適用されるビデオカメラ100の構成を示す図である。図1において、撮像部101は被写体を撮像し、動画像信号を出力する。信号処理部102は、撮像部101により得られた動画像信号、または、入力処理部104から出力される外部からの動画像信号を処理し、記録に適した形態に変換する。記録部103は、信号処理部102から出力される動画像信号を不図示の記録媒体に記録する。
【0015】
入力処理部104は、外部から供給される基準動画像信号などの信号を入力し、信号処理部102に出力すると共に、後述の様に、システムクロックを生成する。制御部105はビデオカメラ100の各部を制御する。操作部106は、電源スイッチや記録開始、停止のためのトリガスイッチなど、各種の操作スイッチを備え、ユーザは操作部106を操作することでビデオカメラ100の動作を指示する。表示部107は撮像部101、或いは、入力処理部104からの動画像信号を表示する。
【0016】
この様なビデオカメラ100において、操作部106により電源が投入されると、制御部105は各部を制御し、撮像部101による動画像の撮影を開始する。
【0017】
そして、操作部106により記録開始の指示があると、信号処理部102からの動画像信号を記録するよう、記録部103を制御し、記録停止の指示があるまで動画像の記録を続ける。
【0018】
また、制御部105は、記録停止中に入力処理部104に対して外部からの基準動画像信号が入力されると、この基準動画像信号に同期したクロックを生成するよう、入力処理部104を制御する。
【0019】
次に、入力処理部104によるシステムクロックの生成処理について説明する。なお、図1のビデオカメラ100の各部はデジタル回路で構成されており、入力処理部104により生成されるシステムクロックに従って動作する。即ち、撮像部101は、システムクロックに応じて動画像信号を生成し、垂直同期信号、水平同期信号を動画像信号に付加して出力する。また、信号処理部102も、システムクロックに応じて圧縮処理等の処理を行う。
【0020】
また、ビデオカメラ100は、外部からの基準動画像信号に同期したクロックを生成するゲンロック機能を持っており、基準動画像信号が無くなった後も、PLL回路が自走動作することでシステムクロックを生成する。
【0021】
図2(a)は入力処理部104の構成を示す図である。入力端子104aには、例えばSMPTE259MやSMPTE292Mに準拠したSDI方式等の所定の方式に従う基準動画像信号が装置外部から入力される。また、入力端子203には、基準動画像信号以外の信号も入力される。外部からの動画像信号は、入力信号処理部104bとクロック生成部104cに出力される。入力信号処理部104bは入力された動画像信号に必要な処理を施し、信号処理部102に出力する。また、入力された動画像信号に付加された情報を制御部105に出力する。
【0022】
クロック生成部104は、入力された動画像信号に同期したシステムクロックを生成する。クロック生成部104の構成を図2(b)に示す。
【0023】
図2(b)において、同期検出部201は、撮像部101から出力される動画像信号を入力し、動画像信号から垂直同期信号と水平同期信号を検出する。そして、垂直同期信号を示すタイミング信号を垂直位相差検出部202に出力し、水平同期信号を示すタイミング信号を水平位相差検出部204に出力する。
【0024】
同期検出部203は、入力された外部からの動画像信号から水平同期信号と垂直同期信号を検出する。そして、そして、垂直同期信号を示すタイミング信号を垂直位相差検出部202に出力し、水平同期信号を示すタイミング信号を水平位相差検出部204に出力する。
【0025】
垂直位相差検出部202は、二つの垂直同期信号の位相差を比較する。垂直同期信号は水平同期信号の整数倍のタイミングで存在するため、本実施形態では、二つの垂直同期信号のタイミング信号の間隔を水平同期信号のタイミング信号によりカウントし、位相差を検出する。
【0026】
検出した垂直同期信号の位相差は、制御部105に出力される。制御部105は、この垂直同期信号の位相差に基づいて撮像部101の動作タイミングや信号処理部102を制御して、撮像部101から出力される動画像信号の垂直同期タイミングを変化させる。
【0027】
また、水平位相差検出部204は、二つの水平同期信号の位相差を検出する。ここでは、二つの水平同期信号のタイミング信号の間隔をシステムクロックでカウントし、位相差を検出する。
【0028】
水平位相差検出部204の出力はループフィルタ205に出力される。ループフィルタ205は、水平位相差検出部204の出力に含まれる高域のノイズを抑圧し、低域でゲインを持つような特性であればよい。例えば図3に示すような、いわゆるラグリードフィルタ特性を持つものとする。また、ループフィルタ206は、後述の様に制御部105から指示があると、その出力を保持する。ループフィルタ205からの位相差の信号がデジタル発振器208に出力される。
【0029】
デジタル発振器208の構成を図4(a)に示す。図4において、ループフィルタ205からの位相差を示す出力信号pdがカウンタ401に出力される。
【0030】
一方、カウンタ401の他方の入力として、TCXO207からのクロックが供給される。TCXO207は、公知の温度補償型の水晶発振器である。TCXO(temperature−compensated crystal oscillator)は比較的安価で温度によるクロックの周波数変動が少ない発振器である。TCXOは温度に夜周波数変動がVCXOに比べ二桁近く小さいため、自走状態でも周波数変動が少ないクロックを安定的に生成することができる。しかし、TCXOは周波数を可変させることができないため、PLL回路で用いる発振器には適さない。
【0031】
カウンタ401は加算器とレジスタから構成され、TCXO207からのクロックが入力される毎に位相差信号pdの値を順次、加算する。そして、レジスタの最大値までカウントすると、桁こぼれする構成となっている。この様に、一つのTCXOクロックにつきカウントアップする量は、ループフィルタ205からの位相差信号pdの値によって変わる。
【0032】
図4(b)の404aと図4(c)の405aはそれぞれ、カウンタ401の出力信号の波形を示している。カウンタ401からは図4のようにのこぎり波状の信号が出力される。そして、位相差信号pdの値が小さければ404aの様に、最大値に達する間での期間が長くなる。一方、位相差信号pdの値が大きければ404bの様に、最大値に達する間での期間が短くなる。
【0033】
カウンタ401の出力はテーブル402に出力される。テーブル402は入力したカウント値に応じて正弦波の信号を出力する。即ち、カウンタ401が0から最大値までカウントした場合の各カウント値が、正弦波の一周期における各位相に対応している。テーブル402は、カウンタ402のカウント値に応じた位相の値を正弦波信号として出力する。
【0034】
図4の404b、405bはそれぞれ、カウンタ401からの出力信号が404a、405aの場合に出力される正弦波の様子を示している、図に示す様に、そして、位相差信号pdの値が小さければ404bの様に、正弦波の周期が長くなり、周波数が低くなる。一方、位相差信号pdの値が大きければ404bの様に、正弦波の周期が短くなり、周波数が高くなる。
【0035】
この様に、デジタル発振器208は、温度によるクロック周波数の変動が少ないTCXO208からのクロックに応じて正弦波信号を発生し、その周波数は位相差によってデジタル的に任意に変更される。そのため、デジタル発振器208から出力される正弦波信号は、温度による周波数の変動が少なく、また、デジタル的に周波数が変更できるといえる。本実施形態では、このデジタル発振器208からの正弦波信号を基準信号として、その周波数を逓倍することでシステムクロックを生成する。
【0036】
デジタル発振器208からの正弦波信号はDA変換器209に出力され、デジタル信号に変換される。本実施形態では、DAC209としてΔΣDACを用いる。カウンタ401のカウント値が有限であったり、或いは、テーブル402のビット数が有限であったりすることから、デジタル発振器208の出力は量子化ノイズや高調波成分を多く含む。そこでΔΣDACを用いることで、ΔΣ変調のノイズシェービング特性により、デジタル発振器208の出力に含まれるノイズを高周波側に遷移させる。そして、LPF210によりフィルタ処理することで、この量子化ノイズを除去することができる。この結果、LPF210の出力はノイズの少ない単一周波数の正弦波となる。
【0037】
二値化回路211はLPF210からの正弦波出力を二値の信号に変換する。位相比較器213は、二値か回路211からの二値の基準信号と分周器215からの出力の位相差を検出し、ループフィルタ213に出力する。ループフィルタ213は位相比較器212の出力をフィルタ処理し、高域のノイズを抑圧してVCXO214に出力する。VCXO214は、ループフィルタ213の出力により、その発振周波数を変化させ、システムクロックCLKを出力する。分周器215は、VCXO214からのシステムクロックを1/N分周する。
【0038】
位相比較器212、ループフィルタ213、VCXO214、分周器215によりPLLが構成される。このPLL回路は、二値化回路211からの基準信号に位相同期し、その周波数をN倍に逓倍したシステムクロックを生成する。
【0039】
図5は、位相比較器212の構成を示す図である。
【0040】
図5において、DFF501は二値化回路211からの信号のエッジに同期してQ出力としてハイレベルを出力する。また、DFF502は分周器215からのクロックのエッジに同期してQ出力としてハイレベルを出力する。また、各DFF501,502は、AND503により、各Q出力が共にハイレベルになるとリセットされる。そのため、基準信号の位相がクロックより進んでいる時は、AND504にその位相差に応じた期間分のハイレベル信号が出力される。逆に、基準信号の位相がクロックの位相より遅れている場合、AND505にその位相差に応じた期間分のハイレベル信号が出力される。チャージポンプ回路506は、AND504、505の出力信号がそれぞれがハイレベルの間、電流をソースまたはシンクする。
【0041】
この様に、外部から基準となる動画像信号が入力されている間、入力した基準信号に同期したシステムクロックが生成される。即ち、ゲンロック機能が実現される。
【0042】
この状態で、不図示のケーブルが入力端子104aから抜かれるなどにより、基準信号が入力され無くなると、信号判別部206がその旨を検出し、制御部105に出力する。
【0043】
即ち、信号判別部206は、外部から入力信号があるかどうか、また、入力された信号が、ゲンロックに用いることのできる基準の動画像信号かどうかを判断する。本実施形態では、例えば、外部からの入力動画像信号がSMPTE準拠の映像信号かどうかを判断している。
【0044】
信号判別部206は、外部からの入力信号が無くなった場合、その旨を示す信号を制御部105に出力する。制御部105は、外部からの入力信号が無いことを検出すると、ループフィルタ205に対し、位相差信号pdの値を、その直前の値に保持するよう、制御信号を出力する。即ち、ループフィルタ205の出力は、外部からの入力信号が無くなる直前の値に保持される。
【0045】
外部からの入力信号が無くなると、デジタル発振器208にはこの保持された位相差pdが供給される。そのため、デジタル発振器208からは外部からの入力信号が無くなる直前の周波数の正弦波信号が引き続いて出力される。
【0046】
そして、デジタル発振器208は、前述の様にTCXO207からのクロックに応じて正弦波信号を生成しており、TCXO207は温度によるクロック周波数の変動(ドリフト)が小さい。そのため、デジタル発振器208の出力もまた、温度による変動が小さい。
【0047】
一方、外部からの入力信号が無くなると、VCXO214は温度により発振周波数が変動するが、デジタル発振器208から正弦波信号を基準信号とするPLL回路により、この温度による周波数変動は抑圧される。その結果、VCXO214から出力されるシステムクロックの周波数は温度によって変動することが無く、安定である。
【0048】
以上の動作を、図6のフローチャートを用いて説明する。図6の処理は制御部105により実現される。
【0049】
入力端子104aに不図示のケーブルが接続されて基準の動画像信号が入力され、信号判別部206により基準信号の入力が検出されるとフローが開始する。
【0050】
まず、撮像部101からの動画像信号を入力処理部104に出力する(S601)。次に、信号判別部206により、基準信号の入力が無くなったことが検出されたかどうかを判別する(S602)。基準信号が入力されている場合にはS601に戻る。この間、入力処理部104は、前述の様に、外部からの基準の動画像信号に同期したシステムクロックを生成する。
【0051】
また、信号判別部206により、基準信号の入力が無くなったことが検出されると、ループフィルタ205に対し、位相差pdをその直前の値に保持するよう制御信号を出力する(S603)。そして、入力処理部104に対し、撮像部101からの動画像信号の出力を停止する(S604)。
【0052】
このように、本実施形態では、ゲンロックをさせた後、外部からの基準信号が無くなっても、その直前の状態を安定的に維持することができる。そのため、同様の構成を持つ複数のビデオカメラをスタジオで使用し、各ビデオカメラに対して共通の基準信号を供給してゲンロックを行った場合でも、各ビデオカメラの間で、数時間にわたってフレームのずれが発生しない。
【0053】
なお、ゲンロックを使用する必要が無い場合には、制御部105がループフィルタ206の出力pdを任意のデジタル値に設定する。これにより、制御部105が設定した値に応じた周波数のシステムクロックが生成される。
【0054】
また、位相比較器212が、基準信号と分周器の出力とを乗算することで位相差を検出するように構成してもよい。その場合、二値化回路211は必要無い。
【0055】
また、本実施形態では、外部から入力された基準の動画像信号から水平同期信号を検出し、この水平同期信号に同期したシステムクロックを生成する構成について説明した。これ以外にも、外部からの基準の信号に同期したクロックを生成する生成装置に対しても同様に本発明を適用可能である。
【0056】
また、本実施形態では、システムクロックに応じて生成された撮像部101からの動画像信号中の水平同期信号と、入力された基準の動画像信号の水平同期信号との位相差を検出した。これ以外にも、例えば、システムクロックから水平同期信号の周波数に対応する内部の同期信号を生成し、この内部同期信号と基準の動画像信号の水平同期信号との位相差を検出するようにしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロックを用いて信号を生成する信号処理部と、
外部からの入力信号と前記信号処理部から出力された信号との位相差を検出し、前記位相差を示す信号を出力すると共に前記入力信号が無くなるとその直前の位相差の信号を出力する位相差検出部と、
温度補償型の発振器からの出力信号に応じて前記位相差検出部からの出力に応じた値をカウントし、前記カウント値に基づいて基準信号を生成するデジタル発振器と、
前記デジタル発振器からの基準信号と前記クロックを分周した信号との位相差に応じて前記クロックを生成するクロック生成部とを備える信号処理装置。
【請求項2】
前記デジタル発振器は、前記温度補償型の発振器からの出力信号が入力される毎に、前記位相差検出部からの出力に応じた値を順次、加算し、前記加算した値に応じた正弦波の信号を前記基準信号として出力することを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記クロック生成部は、前記基準信号の周波数を逓倍することにより前記クロックを生成することを特徴とする請求項1または2記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記外部からの入力信号は動画像信号であり、前記信号処理部は前記クロックを用いて動画像信号を生成し、前記位相差検出部は前記外部から入力された動画像信号の同期信号と前記信号処理部により生成された動画像信号の同期信号の位相差を検出することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の信号処理装置。
【請求項5】
外部からの入力信号とクロックに係る信号との位相差を検出する位相差検出部と、
温度補償型の発振器からの出力信号と前記位相差検出部からの出力信号とに基づいて基準信号を生成する手段と、
前記基準信号に応じて前記クロックを生成するクロック生成部とを備える信号処理装置。
【請求項6】
前記外部からの入力信号が無くなると、前記位相差検出部の出力信号の値を保持させる制御部を備えたことを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−219756(P2010−219756A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63014(P2009−63014)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】