説明

光学式タッチパネル及び光学式タッチパネルの製造方法

【課題】部品点数及び製造工程数を削減する。
【解決手段】各々所定方向に配列された複数の発光素子18を備えた一対の発光素子列20,22と、各々所定方向に配列された複数の受光素子24を備え、一方が一対の発光素子列20,22の一方から発光された赤外線IR1を受光し、かつ他方が一対の発光素子列20,22の他方から発光された赤外線IR2を受光する一対の受光素子列26,28と、一対の発光素子列20,22の各々の発光素子18に接続された発光素子用配線30と、一対の受光素子列26,28の各々の受光素子24に接続された受光素子用配線32と、を絶縁性を有する透明な単一の基板12の一方の主面に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学式タッチパネル及び光学式タッチパネルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光学的にタッチ操作位置を検出する光学式タッチパネルにおいては、タッチ操作される操作面上に、その操作面の縦方向と横方向とにそれぞれ複数の光路が構成され、それら光路群の遮断状態によって操作位置を検出しており、操作面を挟んで発光素子と受光素子とが縦方向、横方向にそれぞれ対向されて配列されている(例えば特許文献1及び特許文献2)。
【0003】
この種の光学式タッチパネルにおいては、図7に示すような製造方法が用いられている。この製造方法では、まず、図7(A)に示すように、PCB(Printed Circuit Board)大基板100に複数列の回路(配線)102をパターニングする。そして、図7(B)に示すように、PCB大基板100に発光素子や受光素子等のデバイス104を各々所定方向に複数行配列(実装)する。次に、図7(C)に示すように、PCB大基板100を所定方向に沿って行毎に切断して、複数の所定方向に長い矩形状基板106を得る。次に、図7(D)に示すように、矩形状基板106同士をコネクタ108で接続して枠110を形成する。最後に、この枠110に表示画面を保護する保護ガラスを嵌め込むか、或いは、保護ガラスを貼り付けていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−30003号公報
【特許文献2】特開2004−272931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の光学式タッチパネルの製造方法では、矩形状基板106同士を接続するためにコネクタ108を必要としていたため、コストが掛かっていた。また、枠110を得るのに、多数の工程が必要となり、手間が掛かっていた。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、部品点数及び製造工程数を削減した光学式タッチパネル及び光学式タッチパネルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様に係る光学式タッチパネルは、各々所定方向に配列された複数の発光素子を備えた一対の発光素子列と、各々所定方向に配列された複数の受光素子を備え、一方が前記一対の発光素子列の一方から発光された光を受光し、かつ他方が前記一対の発光素子列の他方から発光された光を受光する一対の受光素子列と、前記一対の発光素子列の各々の発光素子に接続された発光素子用配線と、前記一対の受光素子列の各々の受光素子に接続された受光素子用配線と、を絶縁性を有する透明な単一の基板の一方の主面に設けた。
【0008】
この構成によれば、一対の発光素子列、一対の受光素子列、発光素子用配線、及び受光素子用配線の各構成を、絶縁性を有する透明な単一の基板の一方の主面に設けているため、従来のように基板同士をコネクタで接続しないコネクタレスな光学式タッチパネルとなる。したがって、部品点数を削減することができる。
また、単一の基板で光学式タッチパネルを構成しているため、当該基板が表示画面を保護するので、保護ガラスを別途用意する必要がない。したがって、部品点数を削減することができる。
さらに、部品点数が少ない分、製造工程数も削減することができる。
【0009】
本発明の第2態様に係る光学式タッチパネルは、第1態様において、前記発光素子列と前記受光素子列とを対向配置した。
【0010】
この構成によれば、発光素子列の各々の発光素子から発光された光を、そのまま受光素子で受光することができる。
【0011】
本発明の第3態様に係る光学式タッチパネルは、第1態様において、前記発光素子列と前記受光素子列とを同列に配置し、ミラーを前記発光素子列及び前記受光素子列に対向して配置した。
【0012】
この構成によれば、発光素子列の各々の発光素子から発光された光を、ミラーで反射させて、受光素子で受光することができる。
【0013】
本発明の第4態様に係る光学式タッチパネルの製造方法は、絶縁性を有する透明な単一の基板を準備する工程と、前記基板の一方の主面上に、発光素子用配線及び受光素子用配線を形成する工程と、各々所定方向に複数の発光素子を配列し、前記発光素子用配線に接続して、一対の発光素子列を形成し、かつ、各々所定方向に複数の受光素子を配列し、前記受光素子用配線に接続して、一方が前記一対の発光素子列の一方から発光された光を受光し、かつ他方が前記一対の発光素子列の他方から発光された光を受光する一対の受光素子列を形成する工程と、を有する。
【0014】
この方法によれば、単一の基板を準備して、この基板の一方の主面上に各構成を形成していくだけでよいので、従来のようにPCB基板を切断したり、その切断した基板同士をコネクタで接続したりする工程が必要ない。したがって、製造工程数を削減することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、部品点数及び製造工程数を削減したタッチパネル及びタッチパネルの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネルの平面図である。
【図2】図2は、図1に示す光学式タッチパネルのA−A線矢視断面図であり、実装部を示す図である。
【図3】図3は、発光素子周囲の説明図であって、図3(A)は発光素子近辺の電極の平面図であり、図3(B)は半田の平面図であり、図3(C)は発光素子周囲の平面図である。
【図4】図4は、受光素子周囲の説明図であって、図4(A)は発光素子近辺の電極及び半田の平面図であり、図4(B)は受光素子周囲の平面図である。
【図5】図5(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネルの製造手順を示す図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施形態に係る光学式タッチパネルの平面図である。
【図7】図7は、従来の光学式タッチパネルの製造手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る光学式タッチパネル及び光学式タッチパネルの製造方法について具体的に説明する。なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
【0018】
(第1実施形態)
−構成−
図1は、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネルの平面図である。
【0019】
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネル10は、単一の基板12で構成されている。
【0020】
基板12は、長方形状とされ、絶縁性を有する透明なガラスで構成されている。基板12の中央部は、光学式タッチパネル10が取付けられる不図示の表示装置の画面の大きさ及び形状と同一とされ、当該画面を保護し、且つ当該画面に表示される画像を透過させる保護部14とされている。したがって、保護部14は、基板12のみで構成されている。
なお、透明とは、可視領域の光の透過率が10%以上であることを意味している。また、絶縁性とは、体積抵抗率が1013Ωcm以上であることをいう。以下同様である。
【0021】
基板12の一方の主面で保護部14の周囲は、実装部16とされている。この実装部16は、後述するように、基板12の一方の主面に絶縁膜や配線、デバイス等が積層されて構成されている。
【0022】
実装部16には、赤外線LED等により構成されて各々所定方向に配列された複数の発光素子18を備えた一対の発光素子列20,22が設けられている。具体的に、一対の発光素子列20,22のうち、一方の発光素子列20の各々の発光素子18は、図1において基板12の左辺側で当該左辺に沿って設けられ、赤外線IR1を発光する。また、一対の発光素子列20,22のうち、他方の発光素子列22の各々の発光素子18は、図1において基板12の上辺側で当該上辺に沿って設けられ、赤外線IR2を発光する。
【0023】
また、実装部16には、赤外線フォトトランジスタ等により構成されて各々所定方向に配列された複数の受光素子24を備えた一対の受光素子列26,28が設けられている。具体的に、一対の受光素子列26,28のうち、一方の受光素子列26は、図1において基板12の右辺側で当該右辺に沿って設けられ、一方の発光素子列20から発光された赤外線IR1を受光する。また、一対の受光素子列26,28のうち、他方の受光素子列28は、図1において基板12の下辺側で当該右辺に沿って設けられ、他方の発光素子列22から発光された赤外線IR2を受光する。
【0024】
したがって、指等の障害物で保護部14(画面)をタッチすると、そのタッチ位置IR1,IR2の光路が遮断され、この赤外線IR1,IR2を受光できなくなった受光素子24の電気信号レベルが変動するので、この受光素子24の電気信号からタッチ位置の情報を得ることができる。
【0025】
一対の発光素子列20,22の各々の発光素子18は、実装部16に形成された発光素子用配線30の一端に接続されており、また一対の受光素子列26,28の各々の受光素子24は、実装部16に形成された受光素子用配線32の一端に接続されている。
【0026】
発光素子用配線30及び受光素子用配線32の他端には、それぞれ発光素子18又は受光素子24を駆動する素子駆動デバイス34が接続されている。各素子駆動デバイス34には、制御配線36の一端にそれぞれ接続されている。各制御配線36の他端は、下辺側に向かって集められ、素子駆動デバイス34を制御する制御マイコン38に接続されている。そして、制御マイコン38には、通信ケーブル40の一端が接続されている。なお、通信ケーブル40の他端には、不図示のパーソナルコンピュータ本体等に接続される。
【0027】
次に、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネル10の実装部16についてより詳細に説明する。図2は、図1に示す光学式タッチパネル10のA−A線矢視断面図であり、実装部16を示す図である。なお、図2では、発光素子18周辺の断面図を示しているが、受光素子24周辺の断面図も図2と同様となる。したがって、以下では、発光素子18周辺と受光素子24周辺について説明する。
【0028】
実装部16では、基板12の一方の主面上に、発光素子用配線30又は受光素子用配線32の一部を構成する第1配線50が形成されている。この第1配線50上と第1配線50が形成されていない基板12の一方の主面上には、SiO等からなる絶縁膜52が形成されている。絶縁膜52には、第1配線50上面まで貫通するコンタクトホール54が形成されている。
【0029】
この絶縁膜52上には、発光素子用配線30又は受光素子用配線32の一部を構成する第2配線56が形成されている。第2配線56の一端部下面には、コンタクトホール54を介して第1配線52が接続され、また、第2配線56の他端部には電極57が接続されている。この電極57の上面には、半田58を介して発光素子18又は受光素子24の端子(不図示)が接続されている。
【0030】
半田58がある箇所を除く第2配線56の上面全面、及び第2配線56がある箇所を除く絶縁膜52の上面全面は、レジスト60で覆われており、第2配線56等の錆防止が図られている。
【0031】
図3は、発光素子18周囲の説明図であって、図3(A)は発光素子18近辺の電極57の平面図であり、図3(B)は半田58の平面図であり、図3(C)は発光素子18周囲の平面図である。
【0032】
まず、図3(A)に示すように、電極57は、1つの発光素子18に対して当該発光素子18の端子(不図示)に接続されるため、間隔T1をおいて対向するように2つ設けられている。電極57の長さL1は、例えば1.565mmとされ、電極57の幅W1は、例えば0.6mmとされている。また、間隔T1は、例えば、2.6mmとされている。
【0033】
ここで、半田58は、発光素子18を実装する際にその傾きを少なくするという観点からサイズが小さい方が好ましい。半田58のサイズを小さくするには、半田を複数に分割したり、形状を変更したりすることで実現可能である。したがって、本実施形態では、図3(B)及び(C)に示すように、半田58は、1つの発光素子18に対して当該発光素子18の端子に接続されるため、間隔T2をおいて対向するように2つ設けており、これらの形状をコ字状としている。また、図3(B)に示すように、半田58の長さL2は、例えば1.204mmとされ、半田58の幅W2は、例えば0.6mmとされている。また、長さL2のうち半田58中央部の長さL3は、例えば0.564とされ、幅W2のうちコ字状の先端部(突起部)の幅W3は、例えば0.3mmとされている。
【0034】
図4は、受光素子24周囲の説明図であって、図4(A)は発光素子18近辺の電極57及び半田58の平面図であり、図4(B)は受光素子24周囲の平面図である。
【0035】
受光素子24の半田58も同様に、当該受光素子24を実装する際にその傾きを少なくするという観点からサイズが小さい方が好ましい。半田58のサイズを小さくするには、半田58を複数に分割したり、形状を変更したりすることで実現可能である。したがって、本実施形態では、図4(A)及び(B)に示すように、半田58(及び電極57)は、1つの受光素子24に対して当該受光素子24の端子に接続されるため、間隔T3をおいて対向するように2つ設けており、これらの形状を細線形状としている。また、図4(A)に示すように、電極57の長さL4は、例えば1mmとされ、電極57の幅W4は、例えば0.53mmとされている。また、間隔T3は、例えば、1.6mmとされている。
【0036】
−製造方法−
次に、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネル10の製造方法について図2及び図5を用いて説明する。図5(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネル10の製造手順を示す図である。
【0037】
まず、図5(A)に示すように、ガラス基板を適切なサイズにカットして、基板12を準備する工程を行う。
【0038】
次に、図5(B)に示すように、基板12の一方の主面上に、配線等をパターニングする工程を行う。
具体的には、図2に示すように、基板12の一方の主面上に、銀や銅等の導電膜を蒸着した後、当該導電膜をエッチングしてパターン化し、第1配線50を得る。次に、第1配線50の上に、絶縁性のある膜を蒸着した後、当該膜をエッチングしてパターン化し、絶縁膜52を得る。そして、絶縁膜52上に、銀や銅等の導電膜を蒸着した後、当該導電膜をエッチングしてパターン化し、第2配線56を得る。最後に、第2配線56上に、レジスト60を蒸着し、第2配線56を保護する。これにより、図5(B)に示すような実装部16が形成される。
【0039】
次に、図5(C)に示すように、発光素子18や受光素子24を第2配線56に半田58で接続する等、基板12の実装部16に各種デバイスを実装する工程を行う。
【0040】
−効果−
以上、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネル10は、一対の発光素子列20,22、一対の受光素子列26,28、発光素子用配線30、及び受光素子用配線32の各構成を、単一の基板12の一方の主面に設けているため、図7(D)に示す従来のように矩形状基板106同士をコネクタ108で接続しないコネクタレスな光学式タッチパネルとなる。したがって、部品点数を削減することができる。
また、単一の基板12で光学式タッチパネル10を構成しているため、当該基板12が表示装置の画面を保護するので、保護ガラスを別途用意する必要がない。したがって、部品点数を削減することができる。
さらに、部品点数が少ない分、製造工程数も削減することができる。
さらにまた、コネクタ108がない分、曲げに強い構造となる。
【0041】
また、本発明の第1実施形態に係る光学式タッチパネル10の製造方法によれば、単一の基板12を準備して、この基板12の一方の主面上に各構成を形成していくだけでよいので、図7(B)及び(C)に示す従来のようにPCB基板100を切断したり、その切断した矩形状基板106同士をコネクタ108で接続したりする工程が必要ない。したがって、製造工程数を削減することができる。
また、製造工程数を削減できるので、歩留まりの向上が見込める。
【0042】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る光学式タッチパネルについて説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る光学式タッチパネルの平面図である。
【0043】
本発明の第2実施形態に係る光学式タッチパネル70は、基板12の一方の主面上に、発光素子72と、この発光素子72からの光を反射する反射板74と、この反射板74からの反射光を受光する受光素子76とを備えている。
【0044】
発光素子72と受光素子76とが矩形の位置検出面(保護部)78の互いに隣接する2辺のそれぞれに交互に配置され、反射板74が位置検出面78の残りの2辺のそれぞれに配置されている。すなわち、複数の発光素子72からなる発光素子列と複数の受光素子76からなる受光素子列とを同列に配置し、反射板74を発光素子列及び受光素子列に対向して配置している。
【0045】
図6に示す位置に物体80があるとき、物体80によって発光素子72からの光の光路が遮断され、反射板74からの反射光が受光素子76に達しないので、制御マイコン38は受光素子76からの受光情報に基いて物体80の位置を検出する。
【0046】
以上、本発明の第2実施形態に係る光学式タッチパネル70の構成によれば、発光素子72や受光素子76等の各構成を、単一の基板12の一方の主面に設けているため、図7(D)に示す従来のように矩形状基板106同士をコネクタ108で接続しないコネクタレスな光学式タッチパネルとなる。したがって、部品点数を削減することができる。
【0047】
また、第1実施形態の構成に比べて、配線を簡略化することができる。
【0048】
(変形例)
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであり、例えば上述の複数の実施形態は、適宜、組み合わされて実施可能である。また、以下の変形例を、適宜、組み合わせてもよい。
【0049】
例えば、基板12は、ガラスで構成する場合を説明したが、これに限定されず、絶縁性を有し可視光に対して透明な材料であれば、如何なる材料で構成してもよい。当該材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ノルボルネン系樹脂(JSR(株)製アートン(登録商標)、日本ゼオン(株)製ゼオノア(登録商標)等)、ポリエーテルサルフォン(PES)等が挙げられる。
【0050】
また、第1配線50等は、蒸着及びエッチングで形成する場合を説明したが、これに限られず、例えばスクリーン印刷等で形成するようにしてもよい。
ここで、基板12がガラス基板のときに当該ガラス基板上にスクリーン印刷する場合、ペースト材料によって、スクリーンの目詰まりが大きくなるという懸念がある。したがって、パターンの形状を保つため、チクソ性を低くするなど適度なチクソ性を有したペーストを選定することが好ましく、例えば太陽ホールディングス株式会社の「AF−4500」等を用いることが好適である。
【符号の説明】
【0051】
10 光学式タッチパネル
12 基板
18 発光素子
20 一方の発光素子列
22 他方の発光素子列
24 受光素子
26 一方の受光素子列
28 他方の受光素子列
30 発光素子用配線
32 受光素子用配線
70 光学式タッチパネル
72 発光素子
74 反射板(ミラー)
76 受光素子
IR1 赤外線(光)
IR2 赤外線(光)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々所定方向に配列された複数の発光素子を備えた一対の発光素子列と、
各々所定方向に配列された複数の受光素子を備え、一方が前記一対の発光素子列の一方から発光された光を受光し、かつ他方が前記一対の発光素子列の他方から発光された光を受光する一対の受光素子列と、
前記一対の発光素子列の各々の発光素子に接続された発光素子用配線と、
前記一対の受光素子列の各々の受光素子に接続された受光素子用配線と、
を絶縁性を有する透明な単一の基板の一方の主面に設けた光学式タッチパネル。
【請求項2】
前記発光素子列と前記受光素子列とを対向配置した請求項1に記載の光学式タッチパネル。
【請求項3】
前記発光素子列と前記受光素子列とを同列に配置し、ミラーを前記発光素子列及び前記受光素子列に対向して配置した請求項1に記載の光学式タッチパネル。
【請求項4】
絶縁性を有する透明な単一の基板の一方の主面上に、発光素子用配線及び受光素子用配線を形成する工程と、
各々所定方向に複数の発光素子を配列し、前記発光素子用配線に接続して、一対の発光素子列を形成し、かつ、各々所定方向に複数の受光素子を配列し、前記受光素子用配線に接続して、一方が前記一対の発光素子列の一方から発光された光を受光し、かつ他方が前記一対の発光素子列の他方から発光された光を受光する一対の受光素子列を形成する工程と、
を有する光学式タッチパネルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−141665(P2012−141665A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−292217(P2010−292217)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(595133666)株式会社翔栄 (6)
【Fターム(参考)】