説明

光透過性表示部を有する接着性表示シート及びその製造方法

【課題】光透過性の表示部の透過視認性に優れた接着性表示シートを提供する。
【解決手段】光透過性の表示部10を備える接着性表示シート2として、表示層4と、接着層12と、離型層14と、を備え、前記接着層12は紫外線硬化フィルム状接着剤から構成するようにする。こうすることで、接着性表示シートの付形時に加熱を伴って付形しても、接着層の透明性が低下することがなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光透過性の表示部を有する接着性表示シート及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の接着性表示シートとしては、自動車の空調用コントロールパネルの温度設定用の操作ノブの周囲の温度表示部を構成するものが知られている。こうした接着性表示シートの一例を図1に示す。図1に示すように、この種の表示シート2は、表面から透明性樹脂層6と着色層8とを備える表示層4、接着層12及び離型層14を備えており、透明性樹脂層6と着色層8との組み合わせにより文字や数字、図形等の表示層4を構成し、裏面に設置した光源からの透過光により、所定の表示を可能とするものである。近年、運転中の操作者等が側方からでも表示部を視認しやすくするために、温度表示部等を例えば円錐の外周面に沿うような三次元曲面とし、この曲面に表示シートを接着するようになってきている。このような三次元曲面に追従可能な表示シートとして、円錐の外周面に沿うような斜面状にインモールド成形により製造する表示シートが開示されている(特許文献1)。また、平坦な有端環状の接着性表示シートを治具で三次元曲面に沿うように保持した上アニール処理するものが開示されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2002−123197号公報
【特許文献2】特開2004−94165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、これらのいずれの製法においても形状自由度が低いという問題があった。また、これらの接着性表示シートの付形に際して、接着層の透明性ひいては光透過性の表示部の透明性を損なう場合があった。また、付形時には離型層にシワ等が発生しやすく、このシワが接着層に転写されて接着層にスジ状のむらが発生し、結果として表示部の透明性を損なうことになる場合があった。
【0004】
そこで、本発明は、光透過性の表示部の透過視認性に優れた接着性表示シートを提供することを一つの目的とする。また、本発明は、光透過性の表示部の透過視認性を安定して確保できる表示シートの製造方法を提供することを他の一つの目的とする。さらに、本発明は、形状自由度の高さと良好な光透過性の表示部の透過視認性を備える接着性表示シートを提供することを他の一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記した課題について検討したところ、接着性表示シートの付形時に、接着層に用いられている溶剤系粘着剤の残溶剤や透明樹脂層に起因するガスが接着層に滞留して接着層が濁ることを見出し、さらに、接着層にある種の粘着剤を用いることで、上記した課題を解決できることを見出した。また、離型層の破断伸び率が低いと離型層にシワが発生しやすいことも見出した。したがって、本発明によれば、以下の手段が提供される。
【0006】
本発明によれば、光透過性の表示部を備える接着性表示シートであって、光透過性表示層と、接着層と、離型層と、を備え、前記接着層は紫外線硬化フィルム状接着剤からなる、接着性表示シートが提供される。また、この態様において、前記紫外線硬化フィルム状接着剤はアクリル系とすることができる。また、前記接着層及び離型層の破断伸び率は50%以上250%以下とすることができる。さらにまた、前記離型層は、未延伸ポリプロピレン製としてもよい。また、これらの態様において、接着性表示シートは三次元形状を備えることができる。
【0007】
また、本発明によれば、光透過性の表示部を備える接着性表示シートの製造方法であって、光透過性表示層と紫外線硬化フィルム状接着剤からなる接着層と離型層とを備える接着性表示シートを作製する工程と、前記接着性表示シートに三次元形状を付与する付形工程と、を備える製造方法が提供される。この態様において、前記付形工程は、真空成形又は加圧成形を行う工程とすることができ、また、前記光透過性表示層、前記接着層及び前記離型層の破断伸び率が50%以上250%以下とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の接着表示シートは、光透過性の表示部を備える接着性表示シートであって、光透過性表示層と、接着層と、離型層と、を備え、前記接着層は紫外線硬化フィルム状接着剤からなることを特徴としている。この接着性表示シートによれば、これらの積層体を、加熱を伴って付形しても、接着層の透明性が低下することがない。推論であって本発明を拘束するものではないが、前記構成により、接着層からのガスの発生が抑制されるとともに、他の層に起因する接着層の混濁要因も抑制された結果、高い透明性の接着層、ひいては透過視認性に優れる光透過性表示部を得ることができる。また、本発明の接着性表示シートにおいて、前記接着層と前記離型層との破断伸び率が50%以上250%以下とすると、付形時において接着層にシワなどの発生が抑制されて透過視認性に優れる光透過性表示部を得ることができる。以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
(接着性表示シート)
本発明の接着性表示シート2としては、図1に示す積層構造体を例示できる。表示層4は、透明性樹脂層6と着色層8とを備えている。透明性樹脂層6と着色層8との組み合わせにより、光透過性の表示部10を構成している。着色層8は、例えば、図2に示すように、黒色等の非光透過性のインク層8aと光透過性のインク層8bとを有しており、光透過性のインク層8bが所定の意匠を構成するようになっている。なお、表示層4における透明性樹脂層6と着色層8との積層形態は特に限定するものではなく、着色層8が透明性樹脂層6の表層側に存在していてもよいし、さらに保護層など透明性部分を有する層や非光透過性のバックアップ層などを備えていてもよい。
【0010】
透明性樹脂層6は、適度な透明性が確保される範囲内で各種樹脂材料を特に限定せずに用いることができるが、例えば、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及びポリウレタン系樹脂が挙げられる。また、形状付与を考慮すると、破断伸び率が50%以上250%以下であることが好ましい。この範囲であると、付形形状に対応できるからである。破断伸び率はより好ましくは100%以上150%以下である。なお、本明細書において破断伸び率は、JIS K 7161で測定することが好ましい。なお、JIS K 7161以外の方法であっても、この方法と同等の精度及び正確性を有し、この方法で測定した破断伸び率と同等の破断伸び率を得ることができる他の方法を採用することもできる。
【0011】
着色層8を構成するインクは、特に限定しないで各種顔料や染料を使用できる。また、印刷方式も特に問わないで従来公知の各種の印刷方式を採用することができるが、スクリーン印刷やオフセット印刷が好適である。なお、着色層8についても透明性樹脂層6に追従するためには、透明性樹脂層6に準じた50%以上250%以下の破断伸び率を備えていることが好ましい。
【0012】
透明性樹脂層6の厚みは、0.1mm以上10mm以下であることが好ましい。この範囲であると適度な柔軟性を発現しやすいからである。また、着色層8の厚みは、1色あたり2μm以上20μm以下であることが好ましい。
【0013】
接着層12は、表示層4の裏面側に設けられている。接着層12は、着色層8又は透明性樹脂層6に接触して設けられることが多い。接着層12は、残留溶剤が制限されていることが好ましい。具体的には、紫外線硬化されたフィルム状接着剤から構成されていることが好ましい。接着層12は、好ましくは紫外線硬化フィルム状接着剤のみからなる。紫外線硬化フィルム状接着剤は、溶剤系接着剤と比較して残留する溶剤が極めて少量、具体的には0.01%以下となっている。なお、ここで、残留溶媒としては、沸点が110℃以上139℃以下の溶媒を含み、具体的には、トルエン、キシレン等である。
【0014】
紫外線硬化フィルム状接着剤としては、従来公知の各種の接着剤を用いることができるが、好ましくは、アクリル系接着剤である。また、より具体的には、アクリル酸の炭素数4〜14のアクリル酸エステルモノマーと単官能モノマーと多官能アクリレートオリゴマーとの紫外線硬化物を主体とするアクリル系樹脂を用いることができる。このようなアクリル系接着剤を用いることで、良好な透過視認性のある表示部を確保することができる。
【0015】
接着層12は、表示部10の透過視認性を確保するためにその可視光線透過率は85%以上であることが好ましい。ここで、可視光線透過率は、JIS K 7105等の手法によって測定することができる。また、接着層12は、付形時の成形自由度を確保するためには、破断伸び率が50%以上250%以下であることが好ましい。さらに、接着層12の厚みは、30μm以上150μm以下であることが好ましい。この範囲であると接着性能が確保できるからである。より好ましくは75μm以上125μm以下である。
【0016】
離型層14は、接着層12の裏面側に備えられる。離型層14は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの合成樹脂フィルムを基材とし、その接着層12側にシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の離型剤層(図示せず)を備えている。付形時の形状自由度を確保する観点からは、破断伸び率は50%以上250%以下であることが好ましい。また、その厚みは、40μm以上150μm以下であることが好ましい。こうした破断伸び率を備える合成樹脂フィルムとしては、未延伸タイプのものを入手することが可能である。離型層14は、好ましくは、未延伸ポリプロピレン系樹脂の基材を備えている。
【0017】
こうした表示シート2は、平面的なシート状体であってもよく、また、凹凸を有する三次元形状を備えていてもよいが、好ましくは、三次元形状を備えており、かつその表示部10において良好な透過視認性を備えている。すなわち、表示部10において、意図せずに光の透過を妨げるような濁りや凹凸が回避又は抑制されている。
【0018】
表示シート2は、自動車等の輸送体の内装、各種家庭用電化製品、コンピュータ及びその関連製品の表面に表示部を形成する用途に用いることができる。特に、本発明の表示シート2は、凹凸や曲面などの三次元形状を備え、またこうした三次元形状の付形の有無にかかわらず、任意の表示部10において良好な透過視認性を備えているため、視認性に優れた表示部をこれらの具体的製品上に容易に形成することができる。表示シート2の具体的形態の一例を、図2に挙げることができる。この形態は、自動車の空調用コントロールパネルの温度設定用の操作ノブの周囲の温度表示部を形成するための表示シートである。この形態においては、表示シート2は、有端の環状シートとなっており、環状体の輪郭に沿って、各種の表示を備えている。
【0019】
(接着性表示シートの製造方法)
次に、表示シート2の製造に好ましい方法について説明する。まず、平坦な表示シート2を得る。平坦な表示シート2は、例えば、表示層4、接着層12及び離型層14がラミネート加工された積層体を得て、さらに、所定の形状、すなわち、個々に一つのまとまった表示シート2を構成する単位に切断加工などすることにより得ることができる。
【0020】
本製造方法によれば、接着層12には、予め紫外線硬化された紫外線硬化フィルム状接着剤を用いているため、ラミネート時においても、接着層12からガスなど発生することもなく、接着層12に混濁が生じない表示シート2を得ることができる。また、従来、溶剤系接着剤を用いる場合など、ラミネート時あるいは形状付与時のガスの発生及び残留を回避するために、溶剤系接着剤の付与後に一旦加熱工程を実施して溶媒を留去させていたが、本製造方法によればこのような工程を省略することができる。
【0021】
表示シート2には三次元形状を付与することができる。三次元形状を付与する方法としては特に限定しないが、プレス成形や真空成形法など樹脂成形法に用いる従来公知の各種の成形方法を用いることができる。本製造方法においては、好ましくは、真空成形法及びプレス成形法を用いることができる。これらの方法は、シート状体に三次元形状を付与すするのに適しているからである。形状付与の自由度の高さ及び離型層に起因するシワを回避する観点からは、真空成形法を用いることが好ましい。
【0022】
付形工程における条件は、表示シート2の各層の構成や付与しようとする形状によって異なるが、これらの条件は、当業者であれば必要に応じて適宜設定することができる。
【0023】
本製造方法によれば、既に述べたように、適切な接着層12を選択したことにより、工程数が抑制されるとともに、形状付与時に発生するガスによる接着層12の混濁が回避又は抑制されている。さらに、適度な破断伸び率の接着層12及び離型層14が選択されることにより、離型層14に起因する形状付与時のシワやよれが接着層12に転写されることによる接着層12の欠陥が回避又は抑制されている。以上のことから、本製造方法は、良好な透過視認性を備える接着性表示シートを製造するのに適した方法となっている。また、付形工程において真空成形及びプレス成形のいずれかを用いる場合は、形状付与の自由度の高い方法となっている。
【実施例1】
【0024】
厚さ0.5mmの透明ポリカーボネートシート(三菱エンプラ製ユーピロンNF)を透明性樹脂層とし、その下層にスクリーン印刷にて1液溶剤系インキ(帝国インキ製HASシリーズ)を印刷し着色層を形成した。表示部は、透過部:透過白インク;透過濃度0.3、非透過部:非透過黒インク;透過濃度1.8(透過濃度は、いずれも、Xライト社製透過濃度計にて測定した。以下同様である。)とした。印刷インクの厚みは1色約8μmとした。この着色層にアクリル系フィルム状接着剤(厚み125μm、UV硬化済み)を接着層として付与するとともに、60μm未延伸ポリプロピレン離型フィルムを離型層として付与し、ラミネートを実施して実施例1の接着性表示シートを得た。
【0025】
なお、アクリル系フィルム状接着剤は、アクリル酸の炭素数4〜14のアルキルエステルモノマーと単官能オリゴエステルアクリレートとを含む組成物を紫外線硬化したものを用いた。
【実施例2】
【0026】
厚さ0.18mmの透明ポリエステルシート(東洋紡コスモシャイン4100)を透明性樹脂層として、その下層にスクリーン印刷にて2液溶剤系インキ(十条ケミカルFMシリーズ)を印刷して着色層を形成した。表示部は、透過部:透過白インク;透過濃度0.35、非透過部:非透過黒インク;透過濃度1.7とした。印刷インクの厚みは1色約8μmとした。この着色層に実施例1と同一のアクリル系フィルム状接着剤(厚み125μm、UV硬化済み)を接着層として付与するとともに、60μm未延伸ポリプロピレン離型フィルムを離型層として付与し、ラミネートを実施して実施例2の接着性表示シートを得た。
【0027】
<比較例1>
厚さ0.5mmの透明ポリカーボネートシート(三菱エンプラ製ユーピロンNF)を透明性樹脂とし、その下層にスクリーン印刷にて1液溶剤系インキ(帝国インキ製HASシリーズ)を印刷して着色層を形成した。表示部は、透過部:透過白インク;透過濃度、0.3、非透過部:非透過黒インク;透過濃度1.8とした。印刷インクの厚みは1色約8μmとし、不織布基材に溶剤系アクリル樹脂粘着剤を塗布したフィルム状接着剤(日東電工#5000N)をポリラミネート紙離型フィルムとあわせてラミネートを実施して比較例1の接着性表示シートを得た。
【0028】
<比較例2>
厚さ0.5mmの透明ポリカーボネートシート(三菱エンプラ製ユーピロンNF)を透明性樹脂層とし、その下層にスクリーン印刷にて1液溶剤系インキ(帝国インキ製HASシリーズ)を印刷して着色層を形成した。表示部は、透過部:透過白インク;透過濃度0.3、非透過部:非透過黒インク;透過濃度1.8とした。印刷インクの厚みは1色約8μmとした。溶剤系アクリル樹脂粘着剤を塗布したフィルム状接着剤(スリーエム株式会社製、#468)を2軸延伸ポリエステル離型フィルムとあわせてラミネートを実施して、比較例2の接着性表示シートを得た。
【0029】
<比較例3>
厚さ0.5mmの透明ポリカーボネートシート(三菱エンプラ製ユーピロンNF)を透明性樹脂として、その下層にスクリーン印刷にて1液溶剤系インキ(帝国インキ製HASシリーズ)を印刷して着色層を形成した。表示部は、透過部:透過白インク;透過濃度0.3、非透過部:非透過黒インク;透過濃度1.8とした。印刷インクの厚みは1色約8μmとした。溶剤系アクリル樹脂粘着剤を塗布したフィルム状接着剤(スリーエム株式会社製、#468)を未延伸ポリプロピレン離型フィルムとあわせてラミネートを実施して、比較例3の接着性表示シートを得た。
【0030】
<比較例4>
厚さ0.5mmの透明ポリカーボネートシート(三菱エンプラ製ユーピロンNF)を透明性樹脂として、その下層にスクリーン印刷にて1液溶剤系インキ(帝国インキ製HASシリーズ)を印刷して着色層を形成した。表示部は、透過部:透過白インク;透過濃度0.3、非透過部:非透過黒インク;透過濃度1.8とした。印刷インクの厚みは1色約8μmとした。ガスの通過性を確保するため凹凸溝加工した溶剤系アクリル樹脂粘着剤を塗布したフィルム状接着剤(日栄加工製マトリックス)を未延伸ポリプロピレン離型フィルムとあわせてラミネートを実施して比較例4の接着性表示シートを得た。
【実施例3】
【0031】
実施例1、2及び比較例1〜4の接着性表示シートを真空成形で延伸付形した場合の外観変化を表1に示す。なお、意図した接着性表示シートの最終的な三次元形状は、円錐の側面形状に沿う内径35mm、外径65mm、高さ6mmの斜面からなる有端リングであった。真空成形条件は、次のとおりとした。
(1)加熱温度:フィルム表面で175℃
(2)加熱時間:20秒
(3)加熱方法:シートの上下を遠赤外線ヒーターにより加熱
(4)成形型:凸および凹形状(アルミ製、切削加工)
ただし、型当たり面は非離型フィルム側とした。
(5)型温度:25℃
【表1】

【0032】
表1に示すように、実施例の接着性表示シートは、真空成形による三次元形状を有するとともに、紫外線硬化フィルム状接着剤を接着層とすることで、成形性(延伸性)も透明性も優れるものとなっていた。これに対し、比較例の接着性表示シートは、成形性と透明性とを備えるものを得ることはできなかった。実施例及び比較例から、溶剤系樹脂を用いた場合には、透明性が著しく損なわれることが明らかであるとともに、離型層として未延伸タイプのものを用いることにより、伸び率の高い領域で真空成形しても良好な成形性があることが明らかであった。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】接着性表示シートの積層構造を示す図。
【図2】接着性表示シートの具体的形態を示す図。
【符号の説明】
【0035】
2 接着性表示シート、4 表示層、6 透明性樹脂等、8 着色層、10 表示部、12 接着層、14 離型層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性の表示部を備える接着性表示シートであって、
光透過性表示層と、
接着層と、
離型層と、
を備え、前記接着層は紫外線硬化フィルム状接着剤からなる、接着性表示シート。
【請求項2】
前記紫外線硬化フィルム状接着剤はアクリル系である、請求項1に記載の接着性表示シート。
【請求項3】
前記接着層及び前記離型層の破断伸び率は50%以上250%以下である、請求項1又は2に記載の接着性表示シート。
【請求項4】
前記離型層は、未延伸ポリプロピレン製である、請求項1〜3のいずれかに記載の接着性表示シート。
【請求項5】
三次元形状を備える、請求項1〜4のいずれかに記載の接着性表示シート。
【請求項6】
光透過性の表示部を備える接着性表示シートの製造方法であって、
光透過性表示層と紫外線硬化フィルム状接着剤からなる接着層と離型層とを備える接着性表示シートを作製する工程と、
前記接着性表示シートに三次元形状を付与する付形工程と、
を備える製造方法。
【請求項7】
前記付形工程は、真空成形又は加圧成形を行う工程である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記接着層及び前記離型層の破断伸び率が50%以上250%以下である、請求項6又は7に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−189517(P2006−189517A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382088(P2004−382088)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000150774)株式会社槌屋 (56)
【Fターム(参考)】