説明

入力表示装置、画像形成装置、撮像装置、及びプログラム

【課題】ジェスチャーを覚えていなくても所望の設定を行うことができる入力表示装置、画像形成装置、撮像装置、及びプログラムを提供する。
【解決手段】入力表示装置は、表示部と、前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段104と、前記受付手段により受付けられる連続する位置情報に基づいて対象機器の設定項目の内容を設定する設定手段106と、前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段108とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力表示装置、画像形成装置、撮像装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ジェスチャーをうろ覚えであるなど、規定通りのジェスチャーが入力できなかった場合でも意図する機能を選択できる文書編集方法として、操作者によりジェスチャーが入力された際、その入力されたジェスチャーの軌跡に応じて可能性がある複数の候補名を同時に表示し、操作者は、この複数の候補名の中から所望の機能名を選択することについて開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−242885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ジェスチャーを覚えていなくても所望の設定を行うことができる入力表示装置、画像形成装置、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[入力表示装置]
請求項1に係る本発明は、表示部と、前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段と、前記受付手段により受付けられる連続する位置情報に基づいて対象機器の設定項目の内容を設定する設定手段と、前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段とを有する入力表示装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記表示制御手段は、前記受付手段が受付けた位置情報に基づいて選択される、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを表示するように制御する請求項1記載の入力表示装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記表示制御手段は、さらに、少なくとも前記設定手段によって設定された設定項目の内容を示す表示をし、前記設定手段により設定項目の内容が設定された場合に、該設定項目の内容を反映した表示をするように制御する請求項1又は2記載の入力表示装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された設定項目の内容からは設定することができない設定項目に関する情報は表示しないように制御する請求項1乃至3記載の入力表示装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、前記表示制御手段は、前記設定手段による設定がなされる頻度に応じて選択される、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを表示するように制御する請求項1乃至4記載の入力表示装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記表示制御手段は、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報の少なくとも一部が重なっている場合は、交互に表示するように制御する請求項1乃至5記載の入力表示装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、前記表示制御手段は、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報の少なくとも一部が重なっている場合は、相互に異なる色により表示するように制御する請求項1乃至6記載の入力表示装置である。
【0012】
請求項8に係る本発明は、前記表示制御手段は、複数の軌跡に基づいて前記設定手段による設定がなされる設定項目の内容に対応する、連続する位置情報について、表示する他の連続する位置情報とは異なる色で表示するように制御する
請求項1乃至7記載の入力表示装置である。
【0013】
請求項9に係る本発明は、前記表示制御手段は、前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報及び該設定項目の内容のうち、表示対象として設定されたものを表示するように制御する請求項1乃至8記載の入力表示装置である。
【0014】
[画像形成装置]
請求項10に係る本発明は、表示部と、前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段と、前記受付手段より受付けられる連続する位置情報に基づいて自装置の設定項目の内容を設定する設定手段と、前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段と前記設定手段により設定された内容に基づいて画像を印刷する印刷手段とを有する画像形成装置である。
【0015】
請求項11に係る本発明は、前記設定手段は、短辺綴じの両面印刷を行なう設定、長辺綴じの両面印刷を行なう設定、2頁分の画像について1枚の用紙に印刷を行なう設定、小冊子として印刷する設定、原稿の向きを変更して印刷を行なう設定、出力する用紙サイズを拡大して印刷を行なう設定、又は出力する用紙サイズを縮小して印刷を行なう設定のうち、少なくともいずれか一つを設定する請求項10記載の画像形成装置である。
【0016】
[撮像装置]
請求項12に係る本発明は、表示部と、前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段と、前記受付手段より受付けられる連続する位置情報に基づいて自装置の設定項目の内容を設定する設定手段と、前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段と前記設定手段により設定された内容に基づいて、被写体を撮影して撮影画像を取得する画像取得手段とを有する撮像装置である。
【0017】
請求項13に係る本発明は、前記設定手段は、撮影感度の設定、撮影画像の色合いを補正する補正量の設定、被写体に応じて予め定められた設定内容により撮影画像を取得するようにする設定、撮影画像の画素数の設定のうち、少なくともいずれか一つを設定する請求項12記載の撮像装置である。
【0018】
[プログラム]
請求項14に係る本発明は、表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付ステップと、前記受付ステップにより受付けられる連続する位置情報に基づいて対象機器の設定項目の内容を設定する設定ステップと、前記設定ステップにより設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に係る本発明によれば、ジェスチャーを覚えていなくても所望の設定を行うことができる入力表示装置を提供することができる。
【0020】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明の効果に加え、操作者が指定した位置に関連するジェスチャーの案内に限定して表示することができる入力表示装置を提供することができる。
【0021】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、操作者が設定状況を把握しやすい入力表示装置を提供することができる。
【0022】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、操作者が設定可能な設定を行ないやすい入力表示装置を提供することができる。
【0023】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4に係る本発明の効果に加え、操作者が設定する可能性がある設定内容の案内表示に限定して表示することができる入力表示装置を提供することができる。
【0024】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1乃至5に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、操作者が設定に必要なジェスチャーを把握しやすい入力表示装置を提供することができる。
【0025】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1乃至6に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、操作者が設定に必要なジェスチャーを把握しやすい入力表示装置を提供することができる。
【0026】
請求項8に係る本発明によれば、請求項1乃至7に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、複数のジェスチャーを伴ってなされる設定について必要なジェスチャーを把握しやすい入力表示装置を提供することができる。
【0027】
請求項9に係る本発明によれば、請求項1乃至8に係る本発明の効果に加え、操作者の希望に応じたジェスチャーの案内を提供することができる入力表示装置を提供することができる。
【0028】
請求項10に係る本発明によれば、ジェスチャーを覚えていなくても、所望の設定による印刷を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0029】
請求項11に係る本発明によれば、ジェスチャーを覚えていなくても、短辺綴じの両面印刷を行なう設定、長辺綴じの両面印刷を行なう設定、2頁分の画像について1枚の用紙に印刷を行なう設定、小冊子として印刷する設定、原稿の向きを変更して印刷を行なう設定、出力する用紙サイズを拡大して印刷を行なう設定、又は出力する用紙サイズを縮小して印刷を行なう設定のうち、少なくともいずれかの設定による印刷を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0030】
請求項12に係る本発明によれば、ジェスチャーを覚えていなくても、所望の設定により、被写体を撮影して撮影画像を取得することができる撮像装置を提供することができる。
【0031】
請求項13に係る本発明によれば、ジェスチャーを覚えていなくても、撮影感度の設定、撮影画像の色合いを補正する補正量の設定、被写体に応じて予め定められた設定内容により撮影画像を取得するようにする設定、撮影画像の画素数の設定のうち、少なくともいずれかの設定により、被写体を撮影して撮影画像を取得することができる撮像装置を提供することができる。
【0032】
請求項14に係る本発明によれば、ジェスチャーを覚えていなくても所望の設定を行うことができるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を構成する画像形成装置4を示す断面図である。
【図3】画像形成装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を構成する情報処理装置6のハードウェア構成を示す模式図である。
【図5】情報処理システム2の機能構成を示すブロック図である。
【図6】印刷設定部90を構成する情報処理プログラム64のブロック図である。
【図7】情報処理装置6に係るユーザインタフェース装置76の平面図である。
【図8】受付部104から取得した位置情報に基づいて生成された有効ジェスチャーリストに従って表示された入力案内表示の一例を示す平面図である。
【図9】設定内容案内リストに従って、表示された設定内容案内の一例を示す平面図である。
【図10】入力案内と、設定内容案内と、設定項目の内容との対応の一例を示す表である。
【図11】設定情報表示制御部114により表示される印刷設定情報表示を示す平面図である。
【図12】重複する入力案内について、交互に表示する場合の表示制御部108による表示を示す平面図である。
【図13】印刷設定部90の動作を示すフローチャートである。
【図14】案内表示処理(S102)の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラ152の平面図である。
【図16】デジタルカメラ152の持ち方を変更した場合の表示の一例を示す平面図である。
【図17】第2実施形態に係る、入力案内、設定内容案内、及び設定項目の内容の対応関係の一例を示す表である。
【図18】第2実施形態に係る情報処理プログラムによって表示される、入力案内、設定内容案内、印刷設定情報表示を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を示す模式図である。図1に示すように、情報処理システム2において、画像形成装置4及び情報処理装置6が通信回線8を介して接続されている。なお、画像形成装置4および情報処理装置6の設置数は任意である。
【0035】
図2は、画像形成装置4を示す断面図である。
画像形成装置4は、ユーザインタフェース装置10、印刷装置12、及び画像読取装置14を有している。
【0036】
ユーザインタフェース装置10は、画像形成装置4と一体に、又は通信回線を介して設けられる。また、ユーザインタフェース装置10は、例えばタッチパネルなどとして構成され、表示部に情報を表示し、又は、操作者によってなされる表示部の表示領域内の位置の指定を入力として受付ける。
【0037】
印刷装置12は、例えば3段の記録媒体供給カセット16を有し、これら記録媒体供給カセット16のそれぞれには供給ヘッド18が設けられている。
【0038】
記録媒体供給カセット16の一つが選択されると、供給ヘッド18が作動して選択された記録媒体供給カセット16から記録媒体供給路20を介して画像形成機構部22に供給される。
【0039】
画像形成機構部22は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各感光体24が併設されていると共に、中間転写ベルト26が設けられている。
【0040】
各感光体24の周囲には、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写装置及びクリーニング装置など(図示せず)が配置され、各感光体24に形成されたトナー像が中間転写ベルト26に転写される。白黒設定された場合は、ブラックのみが作動可能であるようにされる。
【0041】
中間転写ベルト26のトナー像は、二次転写ロール28により、送られてきた記録媒体に転写され、定着装置30により定着され、このトナー像が定着された記録媒体が記録媒体排出路32を通って排出部34に排出される。
【0042】
ただし、両面印刷が設定された場合は、定着装置30により表面が定着された記録媒体は、記録媒体排出路32から反転装置36に送られ、この反転装置36で反転され、記録媒体反転路38に送られ、再び記録媒体供給路20に戻され、画像形成機構部22に送られて裏面の印刷がなされる。
【0043】
画像読取装置14は、両面原稿の読み取りが可能な自動原稿送り装置40を有し、この自動原稿送り装置40により原稿はプラテン42に送られ、このプラテン42上でCCD等からなる読取部44により原稿の画像が読み取られる。
【0044】
自動原稿送り装置40に原稿がセットされたか否かを検出する原稿セット検出器46が設けられている。また、自動原稿送り装置40はプラテンカバーを兼ねており、このプラテンカバーを開けることにより原稿をプラテン42上に置くことができる。このプラテンカバーの開閉は、プラテンカバー開閉検出器48により検出できるようになっている。
【0045】
また、この画像形成装置4は、LAN等の通信回線8に接続される図示しない通信装置が設けられている。画像形成装置4に設けられた通信装置を用いることで、後述する情報処理装置6から送信された印刷データを印刷することができる。また、画像形成装置4は、公衆回線へ接続されたファクシミリ用のモデムが設けられ、ファクス機能(図示せず)を有してもよい。
【0046】
図3は、画像形成装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0047】
図3に示すように、画像形成装置4は、ユーザインタフェース装置10とともに、CPU50、メモリ52、入出力インタフェース54、スキャンインタフェース56、通信インタフェース58、ファクシミリ用のモデムインタフェース60、及び記憶装置62がバス接続された構成となっている。
【0048】
画像形成装置4は、情報処理装置6及び他の装置との通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0049】
CPU50は、メモリ52又は記憶装置62に書き込まれた後述する情報処理プログラム64を含むプログラムを実行することにより、各回路を制御する。ユーザインタフェース装置10を介して受け付けられた入力はCPU50に伝達され、CPU50により処理された表示情報がユーザインタフェース装置10に伝達される。
【0050】
なお、CPU50は、CDROM等の記憶媒体に格納された情報処理プログラム64を実行してもよく、又は後述の通信インタフェース58を介して提供される情報処理プログラム64を実行してもよい。
【0051】
入出力インタフェース54には、図2の原稿セット検出器46からの原稿セット検出信号と、図2のプラテンカバー開閉検出器48からのプラテンカバー開閉信号が入力される。
【0052】
スキャンインタフェース56は、図2の画像読取装置14に接続され、画像読取装置14からの信号が入力される。
【0053】
通信インタフェース58は、画像形成装置10に設けられた通信装置に接続され、通信回線8を介して接続された情報処理装置6からの印刷データが入力される。
【0054】
モデムインタフェース60は、画像形成装置4に設けられたファクシミリ用モデムに接続され、ファクス機能が実現可能に構成されている。
【0055】
ここで、ユーザインタフェース装置10及び後述する情報処理プログラム64は、入力表示装置の一例である。
【0056】
次に、情報処理装置6について説明する。図4は、情報処理装置6のハードウェア構成を示す模式図である。
【0057】
図4に示すように、情報処理装置6は、CPU66及びメモリ68などを含む本体70、記憶装置72、記憶媒体74、ユーザインタフェース装置76、及び通信インタフェース78から構成され、情報処理装置6は、他の装置との通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0058】
CPU66は、メモリ68に記憶された後述する情報処理プログラム64に基づく処理を実行する。記憶装置72は、内蔵HDDなどであり、記憶媒体74は、CD、FD及び外付けHDDなどである。CPU66は、記憶装置72又は記憶媒体74に記憶された情報処理プログラム64を実行してもよい。
【0059】
ユーザインタフェース装置76は、画像形成装置4に係るユーザインタフェース装置10と同様、例えばタッチパネルなどとして構成され、表示部80に情報を表示し、又は、操作者によってなされる表示部80の表示領域内の位置の指定を入力として受付ける。
【0060】
通信インタフェース78は、通信回線8を介して画像形成装置4の通信インタフェース58と接続されており、画像形成装置4に対し印刷データなどを出力する。
【0061】
ここで、ユーザインタフェース装置76及び後述する情報処理プログラム64は、入力表示装置の一例である。
【0062】
以上から構成される情報処理システム2における印刷の設定について説明する。
図5は、情報処理システム2の機能構成を示すブロック図である。
【0063】
情報処理装置6は、印刷データを画像形成装置4に向けて送信し印刷要求を行うものであり、アプリケーション82、ドライバ84、及び通信インタフェース78を有している。
【0064】
アプリケーション82は、描画コマンド(描画命令)を生成するソフトウェアであり、例えばメモリ68に記憶されており、CPU66によって実行される。
【0065】
ドライバ84は、アプリケーション82からの描画コマンドを解析してページデータに加工する描画コマンド解析部86、ページデータを格納するページデータ記憶部88、操作者の意図する印刷設定を行う機能を有する印刷設定部90、及び印刷設定部90によって設定された印刷設定情報及び、画像形成装置4から取得した印刷設定に関する情報を格納する印刷パラメータ記憶部92を有している。なお、印刷設定部90の詳細は、後述する。
【0066】
通信インタフェース78は、上述のとおり、情報処理装置6と画像形成装置4とを接続する情報処理装置6側のインタフェースであり、その種類は特に限定しない。たとえば、通信インタフェース78としては、USBポートやネットワークポートが挙げられる。通信インタフェース78を介して、印刷設定部90による印刷設定が反映されたページデータである印刷データが、画像形成装置4に出力される。
【0067】
画像形成装置4は、情報処理装置6からの印刷データに基づいて印刷する。また、画像形成装置4は、画像読取装置14により読み取られた画像を印刷する。
【0068】
画像形成装置4は、通信インタフェース58、スキャンインタフェース56、印刷データ解析部94、パラメータ記憶部96、画像データ記憶部98、印刷部100、及び印刷設定部102を有している。
【0069】
通信インタフェース58は、上述のとおり、情報処理装置6と画像形成装置4とを接続する画像形成装置4側のインタフェースであり、その種類は特に限定しない。たとえば、通信インタフェース58としては、USBポートやネットワークポートが挙げられる。通信インタフェース58を介して、印刷データが、画像形成装置4に入力される。
【0070】
スキャンインタフェース56には、上述の通り、画像読取装置14からの画像読取装置14により読み取られた画像信号が入力される。
【0071】
印刷データ解析部94は、通信インタフェース58を介して入力された印刷データを解析し、画像データ記憶部98は、印刷データ解析部94により解析されたデータを格納する。印刷部100は、画像データ記憶部98に格納されたデータについて印刷する機能を有し、具体的には、印刷設定部90又は印刷設定部102によって設定された設定内容に基づいて、印刷装置12による印刷を行なう。
【0072】
印刷設定部102は、情報処理装置6の印刷設定部90と同様の機能を有する。ここで、印刷設定部102は、スキャンインタフェースを介して取得した、画像読取装置14により読み取られた画像についての印刷データを印刷する場合に、操作者の意図する印刷設定を行う機能を有する。ただし、印刷設定部102は、画像読取装置14により読み取られた画像についての印刷データを印刷する場合のみならず、情報処理装置6から送信された印刷データについても、操作者の意図する印刷設定を行う機能を有してもよい。
【0073】
パラメータ記憶部96は、印刷設定部102によって設定された印刷設定情報及び、画像形成装置4が有する印刷設定に関する情報を格納する。
【0074】
次に、情報処理装置6の印刷設定部90の詳細について説明する。図6は、印刷設定部90を構成する情報処理プログラム64を示すブロック図である。なお、画像形成装置4の印刷設定部102については、印刷設定部90と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0075】
情報処理プログラム64は、受付部104、設定部106、及び表示制御部108から構成されている。
【0076】
受付部104は、ユーザインタフェース装置76からの位置情報を受付ける。本実施形態に示す例では、受付部104は、タッチパネルとして構成されたユーザインタフェース装置76の表示部80の表示領域内の位置を指定する位置情報を受付ける。
【0077】
設定部106は、受付部104から入力された位置情報に対応する設定項目の内容を印刷の設定内容として設定し、設定された内容を印刷設定情報としてページデータ記憶部88及び印刷パラメータ記憶部92に出力する。なお、画像形成装置4の印刷設定部102については、パラメータ記憶部96に出力する。
【0078】
表示制御部108は、入力案内表示制御部110、設定内容案内表示制御部112、及び設定情報表示制御部114から構成されており、入力案内表示制御部110及び設定内容案内表示制御部112は、後述する案内情報をユーザインタフェース装置76の表示部80に表示するように制御し、設定情報表示制御部114は、設定部106により現在設定されている内容を示す情報を表示部80に表示するように制御する。なお、画像形成装置4における表示制御部108については、ユーザインタフェース装置10の表示部に表示することとなる。
【0079】
次に受付部104の説明のため、受付部104へ位置情報を出力するユーザインタフェース装置76について説明する。
図7は、情報処理装置6に係るユーザインタフェース装置76の平面図である。以下、情報処理装置6を例に説明するが、画像形成装置4においても同様である。
【0080】
図7に示すようにユーザインタフェース装置76には、表示部80がある。表示部80は、表示領域116内に情報を表示する。図7に示した例では、印刷前に表示されるプレビュー画面が表示領域116内に表示されており、印刷設定の際に、表示制御部108が表示する初期状態の表示である。また、表示部80は、表示領域116内の位置を指定することが可能に構成されており、入力部としても機能する。表示領域116内の位置の指定は、操作者によるジェスチャーによってなされ、例えば、操作者が表示領域を指やペンなどで触れることにより、触れられた位置が指定される。
【0081】
ここで、ジェスチャーとは、操作者によりなされる位置の連続的な指定操作、又は非連続的な指定操作をいう。例えば、上記の例によれば、操作者が表示領域116内のいずれかの場所に触れた指を表示領域116内で動かすことにより軌跡の位置情報が入力される。また、操作者が表示領域116内のいずれかの場所に触れ、動かすことなく触れた指を離すことで、点の位置情報が入力される。なお、位置情報とは、例えば、表示領域116内の座標をいう。
【0082】
ユーザインタフェース装置76は、図7に示すように表示部80の他に、ボタンによる入力を可能とするボタン入力部118を有してもよい。
【0083】
受付部104は、ユーザインタフェース装置76に対する操作者によるジェスチャーが開始されると、ジャスチャーが開始されたことを示す情報を保持する。本実施形態では、ジャスチャーが開始されたことを示す情報の保持として、受付部104は、設定中フラグをセットする。
【0084】
受付部104は、上述のようにしてユーザインタフェース装置76に対してなされた入力の位置情報を受付け、後述する入力案内表示制御部110へ出力する。また、ユーザインタフェース装置76に対する操作者によるジェスチャーが完了すると、当該ジェスチャーについての位置情報を設定部106に出力する。
【0085】
次に、設定部106について、より詳細に説明する。
設定部106は、受付部104からの位置情報に基づいて、印刷の設定項目の内容を設定する。設定項目の内容としては、例えば、「両面印刷(短辺綴じ)」、「両面印刷(長辺綴じ)」、「2ページをまとめて1枚に印刷」、「小冊子として印刷」、「原稿の向きを変更して印刷」、「出力用紙サイズを変更(拡大)」、及び「出力用紙サイズを変更(縮小)」などがある。
【0086】
上記の設定項目の内容のそれぞれに対し、予め定められた位置情報が関連付けられており、設定部106は、受付部104からの位置情報と、これら予め定められた位置情報とを比較する。
なお、各設定項目の内容と予め定められている各位置情報との関係の具体例については後述する。
【0087】
設定部106は、比較の結果、これらの複数の予め定められた位置情報のうち、受付部104からの位置情報と対応付けることができたものに関連付けられている設定項目の内容を設定する。ここで、対応付けることができるとは、例えば、受付部104からの位置情報と予め定められた位置情報との一致度合いが基準値を超えた場合をいう。
【0088】
また、設定部106は、設定情報表示制御部114に対して現在の設定項目の内容を印刷設定情報として出力する。
【0089】
次に、表示制御部108について、より詳細に説明する。
設定情報表示制御部114は、設定部106から印刷設定情報を取得し、現在の印刷設定の設定状況を表示する。設定情報表示制御部114は、例えば、図7に示す印刷設定情報表示120を表示する。
【0090】
入力案内表示制御部110は、図7に示すように、例えば入力案内122〜132を表示するよう制御する。ここで、入力案内とは、操作者によるジェスチャー入力を補助する情報(ガイド線)であり、具体的には、設定項目の内容の設定を行ないうるジェスチャー(位置情報)の軌跡を表示する情報である。例えば、図7に示すように、各入力案内は矢印として表示される。この場合、操作者は、矢印の始端側から終端側に向けてジェスチャー入力を行うことにより、当該ジェスチャーに関連付けられている設定項目の内容の設定が設定部106によりなされる。
【0091】
なお、図7に示した入力案内132は、マルチタッチを案内する入力案内であり、他の入力案内とは異なる色で表示される。マルチタッチとは、複数の位置を同時に指定する操作を入力することにより設定がなされるジェスチャーをいう。設定部106は、例えば、入力案内132に対応する位置情報(複数の軌跡)が受付部104から入力されると、当該入力案内132に関連付けられている設定(後述する図10で示す「原稿の向きを変更して印刷」の設定)を行なう。
【0092】
入力案内表示制御部110は、有効ジェスチャーリストを生成し、生成した有効ジェスチャーリストに従って、入力案内を表示する。有効ジェスチャーリストは、現在の印刷設定の状況から可能な設定を抽出し、この抽出した設定に対応するジェスチャーを一覧にしたものである。
【0093】
入力案内表示制御部110は、設定部106から現在の設定状況を示す情報である印刷設定情報を取得し、当該印刷設定情報に基づいて有効ジェスチャーリストを生成する。例えば、現在の用紙サイズ設定が最大の設定となっている場合には、有効ジェスチャーリストには、「出力用紙サイズを変更(拡大)」の設定は含まれないこととなる。つまり、この設定内容と関連付けられている入力案内128は、表示されない。入力案内表示制御部110は、生成した有効ジェスチャーリストに挙げられているジェスチャー(位置情報)を表示部80に表示する。
【0094】
また、入力案内表示制御部110は、受付部104から位置情報を取得した場合(操作者によるタッチ入力があった場合)、有効ジェスチャーリストに挙げられているジェスチャーのうち、当該位置情報を含まないジェスチャーを有効ジェスチャーリストから除く。
【0095】
図8は、受付部104から取得した位置情報に基づいて生成された有効ジェスチャーリストに従って表示された入力案内表示の一例を示す平面図である。図8において、タッチ位置134は、操作者により入力された位置を示す。図8に示した例では、タッチ位置134を位置情報として用いるジェスチャーとして、入力案内122及び124が表示されている。また、入力案内122及び124に対して、後述する設定内容案内136及び設定内容案内138が表示されている。
【0096】
また、入力案内表示制御部110は、有効ジェスチャーリストに挙げられているジェスチャーのうち、使用頻度が他のジェスチャーと比べて低いものについて、有効ジェスチャーリストから除いてもよい。
【0097】
また、入力案内表示制御部110は、表示対象として設定されたもの以外のジェスチャーについて、有効ジェスチャーリストから除いてもよい。表示対象は、例えば操作者により設定され、入力案内表示制御部110は、表示対象として設定されたジェスチャーを表示する。
【0098】
設定内容案内表示制御部112は、入力案内表示制御部110が表示する入力案内とともに表示される設定内容案内を表示するよう制御する。設定内容案内は、当該入力案内の設定内容を示す情報を表示するものであり、例えば、図9に示す設定内容案内136〜146のように表示する。設定内容案内136〜146は、当該設定がなされた場合における印刷設定の設定状況を示す表示をすることで、設定内容を示している。
【0099】
設定内容案内表示制御部112は、設定内容案内リストを生成し、生成した設定内容案内リストに従って、設定内容案内を表示する。設定内容案内リストは、入力案内表示制御部110による表示対象の入力案内に対応する設定内容案内を一覧にしたものである。
【0100】
設定内容案内表示制御部112は、入力案内表示制御部110が生成した有効ジェスチャーリストに基づいて、設定内容案内リストを生成し、生成した設定内容案内リストに従って、設定内容案内を表示する。
【0101】
また、設定内容案内表示制御部112は、入力案内表示制御部110が受付部104から位置情報を取得していない場合には、設定内容案内を表示しないようにすることもできる。これは、例えば操作者により設定され、設定内容案内表示制御部112は、当該設定に基づいて、入力案内表示制御部110が受付部104から位置情報を取得していない場合に、設定内容案内を表示するか否かを決定する。
【0102】
図10は、入力案内表示制御部110により表示される入力案内と、設定内容案内表示制御部112により表示される設定内容案内と、設定部106により設定される設定項目の内容との対応の一例を示す表である。なお、図10の表中において、入力案内の欄には、入力案内及び印刷設定情報表示が図示されている。
【0103】
入力案内表示制御部110は、有効ジェスチャーリストに従って、図10に示す設定内容のうち現在の設定状況から可能なものに対応する入力案内を表示部80に表示する。
また、設定内容案内表示制御部112は、設定内容案内リストに従って、図10に示す設定内容案内のうち入力案内表示制御部110が表示する入力案内に対応するものについて表示部80に表示する。
【0104】
設定部106は、予め定められた位置情報(ジェスチャー)として、図10に示す入力案内の位置情報と対応する位置情報を保持しており、この保持されている位置情報と受付部104からのジェスチャーの位置情報とを比較し、該当する設定内容を設定する。
【0105】
設定情報表示制御部114は、設定部106から取得した印刷設定情報に基づいて、印刷設定の設定状況を示す表示として印刷設定情報表示を表示するよう制御する。ここで、印刷設定情報表示として、印刷対象の画像が表示されても良い。
【0106】
なお、設定部106により設定された後の印刷設定情報表示は、例えば、図10に示す設定内容案内の図柄が表示されるようにしてもよい。また、設定部106により設定された後に当該設定をなしたジェスチャーが再度行われることにより、設定が戻されるようにしてもよい。これについて、図11を用いて説明する。
【0107】
図11は、設定情報表示制御部114により表示される印刷設定情報表示を示す平面図である。
【0108】
図11(a)に示す例では、設定情報表示制御部114は、印刷設定情報表示120を表示し印刷設定の設定状況を示している。なお、印刷設定情報表示120は、印刷設定の初期状態における設定状況を示すものである。また、操作者により入力された位置であるタッチ位置135に基づいて、入力案内表示制御部110は、入力案内122を表示しており、さらに、設定内容案内表示制御部112は、入力案内122に対応するジェスチャーと関連付けられた設定の設定内容として設定内容案内表示136を表示している。
【0109】
ここで、操作者により、入力案内122に対応するジェスチャー入力がなされると、設定部106により、設定内容案内表示136の示す「両面印刷(短辺綴じ)」の設定がなされる。設定部106による設定がなされることにより、設定情報表示制御部114は、図11(a)に示ように印刷設定情報表示121を表示する。この状態で、操作者が、タッチ位置135をタッチすると、入力案内表示制御部110は、入力案内122を表示し、設定内容案内表示制御部112は、入力案内123に対応するジェスチャーと関連付けられた設定の設定内容として設定内容案内表示137を表示する。
【0110】
さらに、操作者により、入力案内123に対応するジェスチャー入力がなされると、設定部106により、両面印刷(短辺綴じ)の設定を元に戻す設定がなされる。
【0111】
なお、設定情報表示制御部114は、設定部106により、「出力用紙サイズを変更(拡大)」又は「出力用紙サイズを変更(縮小)」の設定がなされた場合、設定に合わせて、拡大又は縮小された印刷設定情報表示を表示してもよい。
【0112】
以上が、表示制御部108の構成となるが、表示制御部108は、少なくとも一部が重複する入力案内について、交互に表示するように構成してもよい。
【0113】
図12は、重複する入力案内について、交互に表示する場合の表示制御部108の表示を示す平面図である。
図12(a)及び(b)に示すように、入力案内126と入力案内148とは、表示位置が重複している。このような場合、表示制御部108は、重複している入力案内を交互に表示する(図12(a)に示す表示と、図12(b)に示す表示とを交互に行なう)。なお、少なくとも一部が重複する入力案内について、相互に異なる色を用いて表示してもよい。
【0114】
また、図12に示すように、重複する入力表示が交互に表示されることにともない、入力表示に対応する設定内容案内144及び150も交互に表示されることとなる。
【0115】
この場合、入力案内表示制御部110は、現在表示している入力案内を表示してから予め定められた時間が経過するごとに、重複する他の入力案内へと表示を切り替える。
【0116】
例えば、交互に表示される入力案内のうち、重複する表示のうちいずれを表示すべきかを示す情報として、交互表示フラグを設け、入力案内表示制御部110は、交互表示フラグを参照して表示をし、予め定められた時間ごとに交互表示フラグの情報を切り替える。
【0117】
なお、図12に示す入力案内128及び入力案内130のように、重複する入力案内について交互に表示させなくてもよい。
【0118】
次に、情報処理装置6の印刷設定部90の動作について説明する。図13及び図14は、情報処理装置6の印刷設定部90の動作を示すフローチャートである。なお、画像形成装置4の印刷設定部102の動作については、印刷設定部90と同様の動作であるため、説明を省略する。
【0119】
ステップ100(S100)において、設定部106は、印刷設定情報を初期化し、ステップ102へ移行する。
【0120】
ステップ102(S102)において、後述する案内表示処理がなされ、ステップ104へ移行する。
【0121】
ステップ104(S104)において、入力案内表示制御部110は、重複する入力表示を交互に表示するための予め定められた時間が経過したか否かを判定する。予め定められた時間が経過している場合は、ステップ106へ移行し、予め定められた時間が経過していない場合は、ステップ108へ移行する。
【0122】
ステップ106(S106)において、入力案内表示制御部110は、交互に表示する入力表示のうち、次に表示すべき入力表示へと、交互表示フラグの情報を切り替え、ステップ102へと戻る。
【0123】
ステップ108(S108)において、受付部104は、ユーザインタフェース装置76からの位置情報を受付けたか否か(タッチ入力があったか否か)を判定し、位置情報を受付けた場合には、受付部104は、入力案内表示制御部110に対して位置情報を出力し、ステップ110へ移行する。一方、位置情報を受け付けていない場合には、ステップ104へと戻る。
【0124】
ステップ110(S110)において、受付部104は、ユーザインタフェース装置76に対する操作者によるジェスチャーが完了したか否かを判定し、完了したと判定した場合は、設定部106へ位置情報を出力し、ステップ112へ移行する。一方、完了していないと判定した場合は、ステップ114へ移行する。
【0125】
ステップ112(S112)において、設定部106は、受付部104から入力された位置情報に対応する設定項目の内容を印刷の設定内容として設定し、設定された印刷設定内容をページデータ記憶部88及び印刷パラメータ記憶部92に出力する。また、設定部106は、設定情報表示制御部114に対して現在の設定項目の内容を印刷設定情報として出力し、ステップ102へと戻る。
【0126】
ステップ114(S114)において、受付部104は、設定中フラグをセットし、ステップ102へと戻る。
【0127】
次に、案内表示処理(S102)の動作について説明する。図14は、案内表示処理(S102)の動作を示すフローチャートである。
【0128】
ステップ200(S200)において、入力案内表示制御部110は、設定中フラグがセットされているか確認することにより、受付部104から位置情報を取得した否かを判定する。設定中フラグがセットされていない場合には、ステップ202へ移行し、設定中フラグがセットされている場合には、ステップ204へ移行する。
【0129】
ステップ202(S202)において、入力案内表示制御部110は、設定部106から現在の設定状況を示す情報である印刷設定情報を取得し、当該印刷設定情報に基づいて有効ジェスチャーリストを生成し、ステップ206へ移行する。
【0130】
一方、ステップ204(S204)では、入力案内表示制御部110は、設定部106から現在の設定状況を示す情報である印刷設定情報を取得し、当該印刷設定情報に基づいて有効ジェスチャーリストを生成し、有効ジェスチャーリストに挙げられているジェスチャーのうち、受付部104から取得した位置情報を含まないジェスチャーを有効ジェスチャーリストから除く。そして、ステップ210へ移行する。
【0131】
ステップ206(S206)において、設定内容案内表示制御部112は、入力案内表示制御部110が受付部104から位置情報を取得していない場合に設定内容案内を表示しないように設定されているか否かを判定する。設定内容案内を表示しないように設定されている場合は、ステップ208へ移行し、設定内容案内を表示しないように設定されていない場合は、ステップ210へ移行する。
【0132】
ステップ208(S208)において、設定内容案内表示制御部112は、設定内容案内リストを削除し、ステップ212へ移行する。
【0133】
ステップ210(S210)において、設定内容案内表示制御部112は、入力案内表示制御部110が生成した有効ジェスチャーリストに挙げられているジェスチャーに関連付けられている設定内容案内を列挙して、設定内容案内リストを生成する。そして、ステップ212へ移行する。
【0134】
ステップ212(S212)において、入力案内表示制御部110は、交互表示フラグを参照し、重複する入力表示のうち表示対象ではない入力案内について、有効ジェスチャーリストから除外する。また、設定内容案内表示制御部112も、交互表示フラグを参照し、重複する入力表示のうち表示対象ではない入力案内に関連付けられている設定内容案内について設定内容案内リストから除外する。そして、ステップ214へ移行する。
【0135】
ステップ214(S214)において、入力案内表示制御部110は、有効ジェスチャーリストに挙げられているジェスチャー(位置情報)を入力案内として表示部80に表示し、ステップ216へ移行する。
【0136】
ステップ216(S216)において、設定内容案内表示制御部112は、設定内容案内リストに挙げられている設定内容案内を表示部80に表示する。
【0137】
以上の通り、案内表示処理(S102)が行なわれる。
【0138】
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図15は、本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラ152の平面図である。デジタルカメラ152は、撮像装置の一例であり、被写体を撮影し撮影画像を取得するよう構成されている。また、図15に示すように、デジタルカメラ152には、表示部154及び表示領域156を有しており、第1実施形態におけるユーザインタフェース装置10及び76と同様の機能を有する。
【0139】
また、デジタルカメラ152には、図示しないCPU及びメモリなどが備えられ、コンピュータとしての構成部分を有しており、上述の情報処理プログラム64と同様の情報処理プログラムを実行する。なお、第2実施形態において、設定部は、受付部から入力された位置情報に対応する設定項目の内容を撮影画像の取得についての設定内容として設定する。
【0140】
第2実施形態に係る情報処理プログラムは、図15に示すように撮影設定の初期状態として、入力案内表示制御部が、入力案内158〜166を表示する。
【0141】
ここで、図15は、デジタルカメラ152における撮影設定の際に、表示制御部108が表示する初期状態の表示である。デジタルカメラ152の表示部154には、撮影時には、撮影対象の画像であるとともに、現在の設定状況によるプレビューを表示するものである設定情報表示168が、表示領域156の全体に表示される。一方、撮影設定を行なう際には、図15に示すように、撮影対象の画像168は縮小表示され、入力案内、設定内容案内を表示する領域が確保される。
【0142】
また、図16に示すように、操作者が、デジタルカメラ152の持ち方を変更した場合、第2実施形態に係る入力案内部は、変更された持ち方の回転に合わせて、入力案内158〜166も回転させて表示する。
【0143】
図17は、第2実施形態に係る、入力案内、設定内容案内、及び設定項目の内容の対応関係の一例を示す表である。
【0144】
第2実施形態では、撮影設定として、撮影感度の指標であるISO感度、撮影画像の色合いを補正する補正量の指標であるホワイトバランス、撮影モード(人物撮影モード、景色撮影モード)、画素数を設定することができ各設定項目の内容に対し、図17に示すように、入力案内及び設定内容案内が対応づいている。ここで、撮影モードの設定とは、被写体に応じて予め定められた設定内容により撮影画像を取得するように設定することをいい、例えば、人物撮影モードが設定され場合、人物の撮影に好適な設定により撮影画像が取得され、風景撮影モードが設定され場合、風景の撮影に好適な設定により撮影画像が取得される。
【0145】
図18は、第2実施形態に係る情報処理プログラムによって表示される、入力案内、設定内容案内、印刷設定情報表示を示す平面図である。
図18に示すように、図17に示した対応関係に基づいて、入力案内158〜166及び170〜178、設定内容案内180〜198が表示される。ここで、入力案内158〜166は、入力案内170〜178とそれぞれ表示位置が重複しており、情報処理プログラムは、図18(a)に示す表示と、図18(b)に示す表示とを交互に表示する。また、重複する入力案内について、相互に表示の色を変えて表示する。
【符号の説明】
【0146】
2 情報処理システム
4 画像形成装置
6 情報処理装置
10、76 ユーザインタフェース装置
80 表示部
104 受付部
106 設定部
108 表示制御部
110 入力案内表示制御部
112 設定内容案内表示制御部
114 設定情報表示制御部
152 デジタルカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段と、
前記受付手段により受付けられる連続する位置情報に基づいて対象機器の設定項目の内容を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段と
を有する入力表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記受付手段が受付けた位置情報に基づいて選択される、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを表示するように制御する
請求項1記載の入力表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、さらに、少なくとも前記設定手段によって設定された設定項目の内容を示す表示をし、前記設定手段により設定項目の内容が設定された場合に、該設定項目の内容を反映した表示をするように制御する
請求項1又は2記載の入力表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された設定項目の内容からは設定することができない設定項目に関する情報は表示しないように制御する
請求項1乃至3記載の入力表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記設定手段による設定がなされる頻度に応じて選択される、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを表示するように制御する
請求項1乃至4記載の入力表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報の少なくとも一部が重なっている場合は、交互に表示するように制御する
請求項1乃至5記載の入力表示装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報の少なくとも一部が重なっている場合は、相互に異なる色により表示するように制御する
請求項1乃至6記載の入力表示装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、複数の軌跡に基づいて前記設定手段による設定がなされる設定項目の内容に対応する、連続する位置情報について、表示する他の連続する位置情報とは異なる色で表示するように制御する
請求項1乃至7記載の入力表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報及び該設定項目の内容のうち、表示対象として設定されたものを表示するように制御する
請求項1乃至8記載の入力表示装置。
【請求項10】
表示部と、
前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段と、
前記受付手段より受付けられる連続する位置情報に基づいて自装置の設定項目の内容を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段と
前記設定手段により設定された内容に基づいて画像を印刷する印刷手段と
を有する画像形成装置。
【請求項11】
前記設定手段は、短辺綴じの両面印刷を行なう設定、長辺綴じの両面印刷を行なう設定、2頁分の画像について1枚の用紙に印刷を行なう設定、小冊子として印刷する設定、原稿の向きを変更して印刷を行なう設定、出力する用紙サイズを拡大して印刷を行なう設定、又は出力する用紙サイズを縮小して印刷を行なう設定のうち、少なくともいずれか一つを設定する
請求項10記載の画像形成装置。
【請求項12】
表示部と、
前記表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付手段と、
前記受付手段より受付けられる連続する位置情報に基づいて自装置の設定項目の内容を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御手段と
前記設定手段により設定された内容に基づいて、被写体を撮影して撮影画像を取得する画像取得手段と
を有する撮像装置。
【請求項13】
前記設定手段は、撮影感度の設定、撮影画像の色合いを補正する補正量の設定、被写体に応じて予め定められた設定内容により撮影画像を取得するようにする設定、撮影画像の画素数の設定のうち、少なくともいずれか一つを設定する
請求項12記載の撮像装置。
【請求項14】
表示部の表示領域内の位置を示す位置情報を受付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより受付けられる連続する位置情報に基づいて対象機器の設定項目の内容を設定する設定ステップと、
前記設定ステップにより設定される設定項目の内容に関連付けられた連続する位置情報と該設定項目の内容とを前記表示部に表示するように制御する表示制御ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2013−45125(P2013−45125A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180242(P2011−180242)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】