説明

内燃機関

【課題】排気ガス流量の増大時でもバーナー装置の十分な着火燃焼性能を確保する。
【解決手段】本発明に係る内燃機関は、排気通路に設けられた排気処理装置と、排気処理装置の上流側に設けられ、排気温度を昇温させるためのバーナー装置とを備える。バーナー装置を通過する排気ガスの流量が所定値以上のとき、1気筒当たりに設けられた複数の排気弁のバルブタイミングを異ならせる。排気ガスの脈動を平滑化し、排気ガスの最大流量を低減して失火や吹き消えを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は内燃機関に係り、特に、排気通路内の排気処理装置の上流側に、排気温度を昇温させるためのバーナー装置を設けた内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気通路において、排気処理装置(触媒等)の上流側にバーナー装置を設け、バーナー装置で生成された加熱ガスを利用して排気温度を昇温し、排気処理装置を加熱し、排気処理装置の暖機を促進する場合がある。バーナー装置は、典型的に、排気通路内に添加された燃料を適宜な着火手段によって着火し、燃焼させるものである。
【0003】
特許文献1には、燃料を噴射する添加弁と、噴射燃料を着火させるための発熱部を有する着火手段とを備えた触媒昇温装置が開示されている。添加弁と着火手段とは、添加弁から噴射された燃料が発熱部に直接接触するような位置に配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−112401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、バーナー装置の着火性能および燃焼性能は、バーナー装置を通過する排気ガスの流量が増大したときに低下する傾向にある。その理由は次の通りである。
【0006】
バーナー装置に供給される排気ガスの流量ひいては流速が増大すると、添加燃料が着火手段の周りに滞留する間もなく下流側に流されてしまい、着火自体を良好に行えない(失火状態に陥る)ことがある。あるいは、着火が行われたとしても、その着火直後に火炎が排気ガスによって吹き消されてしまい、火炎を十分に成長させることができないことがある。さらに十分に成長した火炎を比較的高速の排気ガスによって吹き消してしまうこともある。排気ガス流量の増大時には、通常、排気ガス温度が低下するので、添加燃料の気化が悪化し、このことが上記問題を助長させる。
【0007】
そこで本発明の一の目的は、バーナー装置を通過する排気ガスの流量が増大したときでもバーナー装置の十分な着火性能および燃焼性能を確保することができる内燃機関を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の態様によれば、
排気通路に設けられた排気処理装置と、
前記排気処理装置の上流側に設けられ、排気温度を昇温させるためのバーナー装置と、
前記バーナー装置を通過する排気ガスの流量が所定値以上のとき、1気筒当たりに設けられた複数の排気弁のバルブタイミングを異ならせるバルブ駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関が提供される。
【0009】
これによれば、排気ガスの脈動を平滑化し、排気ガスの最大流量ひいては最大流速を低減して、上記の失火や吹き消えを防止あるいは抑制することができる。そして着火および燃焼が向上するので、排気ガス温度が低下してもその影響を大幅に低減することができる。こうして、バーナー装置を通過する排気ガスの流量が増大したときでもバーナー装置の十分な着火性能および燃焼性能を確保することが可能となる。
【0010】
好ましくは、前記バルブ駆動制御手段は、前記複数の排気弁のバルブタイミングを異ならせるとき、一部の排気弁のバルブタイミングを不変とし、残部の排気弁のバルブタイミングを前記一部の排気弁のバルブタイミングに対してずらす。
【0011】
好ましくは、前記バルブ駆動制御手段は、前記残部の排気弁のバルブタイミングを前記一部の排気弁のバルブタイミングに対して遅らせる。
【0012】
好ましくは、前記バルブ駆動制御手段は、一の気筒の残部の排気弁のバルブタイミングを遅らせるとき、前記一の気筒の一部の排気弁のバルブタイミングと、排気順序において次の気筒の一部の排気弁のバルブタイミングとの中間に、前記一の気筒の残部の排気弁のバルブタイミングを設定する。
【0013】
好ましくは、前記バルブ駆動制御手段は、前記排気ガス流量が前記所定値未満のとき前記複数の排気弁のバルブタイミングを同一とする。
【0014】
好ましくは、前記内燃機関が、吸入空気量を検出する検出手段をさらに備え、前記バルブ駆動制御手段は、前記排気ガス流量の代用値として、前記検出手段によって検出された吸入空気量の値を用いる。
【0015】
好ましくは、前記バーナー装置が、燃料添加弁、着火手段および前処理触媒コンバータを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、バーナー装置を通過する排気ガスの流量が増大したときでもバーナー装置の十分な着火性能および燃焼性能を確保することができるという、優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態の概略図である。
【図2】バーナー装置を示す縦断側面図である。
【図3】バーナー装置を上流側から見たときの縦断正面図である。
【図4】吸排気弁の配置を示す概略平面図である。
【図5】排気弁駆動装置を示す縦断面図であり、基本状態を示す。
【図6】排気弁駆動装置を示す縦断面図であり、片弁遅れ状態を示す。
【図7】排気カム切替機構を示す縦断面図である。
【図8】基本状態におけるクランク角と排気ガス流量の関係を示すグラフである。
【図9】各気筒の第1排気弁のバルブタイミングを示す図である。
【図10】片弁遅れ状態におけるクランク角と排気ガス流量の関係を示すグラフである。
【図11】本実施形態の制御に関するルーチンのフローチャートである。
【図12】排気弁の変形例を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の好適な実施形態について、以下に詳細に説明する。ただし、本発明の実施態様は下記の各態様のみに限らず、本発明は、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例を含むことに注意しなければならない。実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
図1は実施形態におけるエンジン本体1と、その吸排気系の概略構成を示す。エンジン本体1は、車載の直列4気筒4サイクルディーゼルエンジンをなす。エンジン本体1には、吸気管2(吸気通路)および排気管3(排気通路)が接続されている。吸気管2の途中には、吸気管2内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ4が設けられている。このエアフローメータ4により、エンジン本体1に単位時間当たりに流入する吸入空気量(すなわち吸気流量)が検出される。なお、エンジン本体1は複数の気筒を有し、各気筒には筒内燃料噴射弁9が設けられているが、図1では単一の筒内燃料噴射弁9のみを示している。
【0020】
排気管3の終端は、図示しない消音器に接続され、消音器の出口で大気に開放されている。排気管3の途中には、酸化触媒コンバータ6及びNOx触媒コンバータ26が、上流側からこの順番で直列に配置されている。
【0021】
酸化触媒コンバータ6は、HC,COなどの未燃成分をO2と反応させてCO,CO2,H2O等とする。触媒物質としては例えばPt/CeO2、Mn/CeO2、Fe/CeO2、Ni/CeO2、Cu/CeO2等を用いることができる。
【0022】
NOx触媒コンバータ26は、好ましくは、吸蔵還元型NOx触媒コンバータ(NSR: NOx Storage Reduction)からなる。NOx触媒コンバータ26は、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低下し且つ還元成分(例えば、燃料等)が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。NOx触媒コンバータ26は、アルミナAl23等の酸化物からなる基材表面に、触媒成分としての白金Ptのような貴金属と、NOx吸収成分とが担持されて構成されている。NOx吸収成分は、例えばカリウムK、ナトリウムNa,リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つから成る。なお、NOx触媒コンバータ26は選択還元型NOx触媒コンバータ(SCR: Selective Catalytic Reduction)であってもよい。
【0023】
これら酸化触媒コンバータ6およびNOx触媒コンバータ26に加えて、排気中の煤等の微粒子(PM、パティキュレート)を捕集するパティキュレートフィルタ(DPF)が設けられてもよい。好ましくはDPFは、貴金属からなる触媒が担持され、捕集した微粒子を連続的に酸化燃焼する連続再生式のものである。好ましくはDPFは、少なくとも酸化触媒コンバータ6の下流側であって、且つNOx触媒コンバータ26の上流側若しくは下流側に配置される。なお火花点火式内燃機関の場合、排気通路に三元触媒が設けられるのが好ましい。これら酸化触媒コンバータ6、NOx触媒コンバータ26、DPFおよび三元触媒が、本発明の排気処理装置に該当する。
【0024】
排気管3における酸化触媒コンバータ6の上流側にはバーナー装置30が配置されている。バーナー装置30は、燃料添加弁7と、着火手段あるいは着火装置としてのグロープラグ21とを含む。また本実施形態のバーナー装置30は、前処理触媒コンバータ8をも含む。バーナー装置30は、エンジン本体1に接続された排気マニホールド(不図示)の集合部よりも下流側に配置されている。
【0025】
なお排気マニホールドの集合部の下流側にターボチャージャが設けられてもよい。この場合、バーナー装置30は、ターボチャージャの下流側で且つ酸化触媒コンバータ6の上流側に設けるのが好ましい。
【0026】
図2および図3に詳しく示すように、燃料添加弁7は、排気中に液体の燃料(軽油)を添加或いは噴射することができる。燃料添加弁7は単一の噴孔7aを有している。噴孔7aの中心軸は、排気管3を横断する方向の成分を含み、且つ排気管3の下流に向けて斜め下に傾斜している。なお噴孔は複数であってもよい。
【0027】
排気管3における燃料添加弁7と酸化触媒コンバータ6との間の部分に、燃料添加弁7から噴射された燃料を改質する前処理触媒コンバータ8が設けられている。この前処理触媒コンバータ8は、例えばゼオライト製の担体にロジウム等を担持させた酸化触媒コンバータとして構成することができる。
【0028】
燃料が前処理触媒コンバータ8に供給されると、そのとき前処理触媒コンバータ8が活性化していれば、前処理触媒コンバータ8内で燃料が酸化させられ、このとき発生する酸化反応熱によって、前処理触媒コンバータ8が昇温させられる。よって前処理触媒コンバータ8を通過する排気ガスを昇温することができる。
【0029】
また、前処理触媒コンバータ8の温度が高くなると、燃料中の炭素数の多い炭化水素が分解して、炭素数が少なく反応性の高い炭化水素が生成され、これによって燃料が反応性の高い燃料に改質される。
【0030】
換言すれば、前処理触媒コンバータ8は、一方では急速に発熱する急速発熱器を構成し、他方では、改質された燃料を排出する改質燃料排出器を構成する。また、燃料添加弁7から添加された燃料の一部又は全部は、グロープラグ21により着火され、これによっても排気ガスの昇温が促進される。
【0031】
前処理触媒コンバータ8の外径は、排気管3の内径よりも小さく、前処理触媒コンバータ8が排気管3に収容されると、前処理触媒コンバータ8の外周面と排気管3の内周面との隙間である触媒迂回路3aに排気が通過することが可能になる。前処理触媒コンバータ8は、個々のセルが上流から下流へと連通した所謂ストレートフロー型である。前処理触媒コンバータ8は概ね円筒状の外枠8a内に配置されており、この外枠8aは、概ね放射状に配置された複数のステー8bによって排気管3内に支持されている。前処理触媒コンバータ8は、ステー8bの取付部を除く実質的に全周にわたって、触媒迂回路3aに囲まれている。
【0032】
排気管3は、概ね円筒形状に形成されている。前処理触媒コンバータ8における排気流れ方向の軸心は、排気管3の排気流れ方向の軸心よりも図中下方に偏在している。このため、前述した触媒迂回路3aは、図中上側が広い広大側迂回路3bであり、かつ下側が狭い狭小側迂回路3cとなっている。
【0033】
グロープラグ21は、その発熱部21aが、燃料添加弁7よりも下流側で且つ前処理触媒コンバータ8よりも上流側に位置するように設置されている。グロープラグ21は、図示しない昇圧回路を経て車載直流電源に接続されており、通電された際に発熱部21aが発熱する。発熱部21aで発生した熱により、燃料添加弁7から添加された燃料に着火して火炎Fを生じさせることが可能である。グロープラグ21は、その軸心が排気管3の上流に向けて傾斜しているが、例えば流れ方向に直交させたり、後に述べる衝突板20の長手方向と平行に配置するなど、任意の姿勢で配置することができる。なお、着火手段としては、セラミックヒータやスパークプラグなどの他の装置、とくに電熱式または火花着火式の装置を用いることができる。
【0034】
前処理触媒コンバータ8を収容している外枠8aの前端部の下部は、上流側に向けて突出した樋状の突出部8cになっている。突出部8cの先端部(上流端部)且つ上端部には、平板からなる衝突板20が固定されている。衝突板20は、排気管3の軸心より下側に位置され、且つ上流端より下流端が下側に位置するよう若干傾斜させられている。
【0035】
衝突板20は、SUSなどの耐熱性及び耐衝撃性に優れた材料から形成することができる。燃料添加弁7は、衝突板20に向けて、斜め後方下向きに燃料を噴射する。燃料添加弁7の噴孔7aの中心軸は、衝突板20の上面の中心20aに向けられている。燃料添加弁7から供給される燃料の軌道は、排気管3を横断する方向の成分を含む。衝突板20は、燃料が衝突することによって燃料の微粒化、霧化を促進させ、分散性、拡散性を向上させる。衝突板20に衝突した燃料は、排気流によって下流側に偏向される。衝突板20に衝突した燃料は、前処理触媒コンバータ8及びグロープラグ21の発熱部21aに供給される。
【0036】
グロープラグ21の発熱部21aは、前処理触媒コンバータ8の近傍、かつ前処理触媒コンバータ8の前端面に対しやや上流側且つ上方に配置され、これによって前処理触媒コンバータ8と熱交換可能にされている。すなわち、グロープラグ21は、前処理触媒コンバータ8が昇温するとその熱輻射および対流よりその発熱部21aの近傍が昇温されて、燃料添加弁7から供給された燃料の着火が促進されるような位置に配置されている。ただし、グロープラグ21の発熱部21aの流れ方向の位置は、前処理触媒コンバータ8の前端面と同じであっても、これより下流側であってもよい。
【0037】
図1に示すように、エンジン本体1には、エンジン本体1の運転状態や運転者の要求等に応じて各種デバイスを制御するための電子制御ユニット(以下、ECUという)10が併設されている。このECU10は、エンジン制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータを記憶するROM、CPUの演算結果等を一時記憶するRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成される。
【0038】
ECU10には、上述したエアフローメータ4の他、エンジン本体1のクランク角を検出するクランク角センサ24、アクセル開度に応じた電気信号を出力するアクセル開度センサ25、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ27を含む各種センサ類が、電気配線を介して接続され、これらの出力信号がECU10に入力される。またECU10には、筒内燃料噴射弁9、燃料添加弁7、及びグロープラグ21を含む各種デバイスが電気配線を介して接続され、これらがECU10によって制御される。ECU10は、エアフローメータ4の出力値に基づいて吸入空気量を検出し、クランク角センサ24の出力値に基づいて機関回転数を検出し、アクセル開度センサ25の出力値に基づいてエンジン本体1の要求負荷を検出することができる。
【0039】
本実施形態では、バーナー装置30を用いた昇温制御を実施する際に、ECU10が燃料添加弁7およびグロープラグ21を作動させる。すなわち、ECU10は、燃料添加弁7を適宜開弁駆動(オン)し、燃料添加弁7から適宜燃料を噴射させる。またECU10は、グロープラグ21を適宜通電して十分な高温とする。噴射燃料はグロープラグ21により着火、燃焼され、これによって火炎Fが生成され、高温の加熱ガスが生成される。この加熱ガスが酸化触媒コンバータ6及びNOx触媒コンバータ26に供給される。また火炎Fや加熱ガスを利用して、前処理触媒コンバータ8の出口から排出された改質燃料を燃焼させることもできる。
【0040】
さて、上述したように、バーナー装置30の着火性能および燃焼性能は、バーナー装置30を通過する排気ガスの流量が増大したときに低下する傾向にある。その理由は次の通りである。
【0041】
バーナー装置30に供給される排気ガスの流量ひいては流速が増大すると、添加燃料がグロープラグ21の発熱部21aの周りに滞留する間もなく下流側に流されてしまい、着火自体を良好に行えない(失火状態に陥る)ことがある。あるいは、着火が行われたとしても、その着火直後に火炎Fが排気ガスによって吹き消されてしまい、火炎Fを十分に成長させることができないことがある。さらに十分に成長した火炎Fを比較的高速の排気ガスによって吹き消してしまうこともある。排気ガス流量の増大時には、通常、排気ガス温度が低下するので、添加燃料の気化が悪化し、このことが上記問題を助長させる。
【0042】
そこで本実施形態では、この対策として、バーナー装置30の作動時、バーナー装置30を通過する排気ガスの流量が所定値以上のとき、1気筒当たりに設けられた複数の排気弁のバルブタイミングを異ならせることとしている。
【0043】
詳しくは後述するが、こうすると排気ガスの脈動を平滑化し、バーナー装置30を通過する排気ガスの最大流量ひいては最大流速を低減して、上記の失火や吹き消えを防止あるいは抑制することができる。このように着火および燃焼が向上するので、排気ガス温度が低下してもその影響を大幅に低減することができる。こうして、バーナー装置30を通過する排気ガスの流量が増大したときでもバーナー装置30の十分な着火性能および燃焼性能を確保することが可能となる。
【0044】
図4には本実施形態における1気筒当たりの吸気弁11および排気弁12の配置を示す。なお以下に述べる1気筒当たりの構成は、全気筒すなわち四つの気筒に対して同一である。
【0045】
図中、Cyは、シリンダ13の中心を通り且つクランクシャフト(図示せず)の中心線に平行なクランク軸線を示し、Cxは、シリンダ13の中心を通り且つクランクシャフトの中心線に垂直なクランク垂線を示す。図示するように、1気筒当たりに複数ずつの吸気弁11と排気弁12とが設けられている。本実施形態では、1気筒当たりに、二つの吸気弁すなわち第1吸気弁11Aおよび第2吸気弁11Bと、二つの排気弁すなわち第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bとが設けられている。所謂4バルブ形式である。第1排気弁12Aが本発明における一部の排気弁に相当し、第2排気弁12Bが本発明における残部の排気弁に相当する。
【0046】
図示例において、第1吸気弁11Aおよび第2吸気弁11Bは同一径であり、従って各吸気弁によって開閉される第1吸気ポートおよび第2吸気ポート(図示せず)の出口も同一径である。同様に、第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bは同一径であり、従って各排気弁によって開閉される第1排気ポート14Aおよび第2排気ポート14B(図5参照)の出口も同一径である。第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bは、第1吸気弁11Aおよび第2吸気弁11Bよりも小径である。なお各気筒の第1吸気ポートおよび第2吸気ポートは、それらの上流側で、集合通路としての吸気管2に連通される。同様に、各気筒の第1排気ポートおよび第2排気ポートも、それらの下流側で、集合通路としての排気管3に連通される。
【0047】
図5には、本実施形態における1気筒当たりの排気弁12の駆動装置を示す。この駆動装置は、全気筒の全排気弁12に共通な排気カムシャフト15と、第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bのステム頭部にそれぞれ設けられたバケットタイプの第1弁リフタ16Aおよび第2弁リフタ16Bと、これら第1弁リフタ16Aおよび第2弁リフタ16Bとシリンダヘッド19との間に介設され、第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bをそれぞれ閉弁方向に付勢する第1バルブスプリング17Aおよび第2バルブスプリング17Bとを備える。
【0048】
排気カムシャフト15には、第1排気弁12Aを開弁方向に駆動するための第1カム18Aが固定され、また、第2排気弁12Bを開弁方向に駆動するための第2カム18Bが軸方向スライド可能に設けられている。これら第1カム18Aおよび第2カム18Bがそれぞれ第1弁リフタ16Aおよび第2弁リフタ16Bに接触して第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bを押し下げ、開弁する。所謂直動式の構成である。
【0049】
第2カム18Bは、互いに結合された第2メインカム18Bmと第2サブカム18Bsとからなる。これら第2メインカム18Bmと第2サブカム18Bsとは互いに所定角度だけ位相がずらされている。第2メインカム18Bmの位相は第1カム18Aの位相と同じである。これに対し、第2サブカム18Bsの位相は、第2メインカム18Bmおよび第1カム18Aの位相に対し遅れており、本実施形態ではクランク角度にして90°(90°CA)遅れている。なお第1カム18A、第2メインカム18Bmおよび第2サブカム18Bsのプロフィールは同じである。
【0050】
図5は、第2排気弁12Bの開弁駆動に第2メインカム18Bmを用いる基本状態を示す。このとき、第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bは同一のタイミングおよびリフトで開弁する。
【0051】
これに対し、図6は、第2排気弁12Bの開弁駆動に第2サブカム18Bsを用いる片弁遅れ状態あるいは部分遅れ状態を示す。このとき、第2カム18Bは、第2サブカム18Bsが第2弁リフタ16Bに接触するよう、基本状態から軸方向にスライド移動される。図示例では第2カム18Bが第1カム18Aに近づくようスライド移動されている。これにより、第2排気弁12Bは、バルブタイミングが不変の第1排気弁12Aに対し、バルブタイミングがずらされ、90°CA遅れて開弁するようになる。但し最大リフトは同じである。
【0052】
このような排気カムの切り替えを行う切替手段たる排気カム切替機構の一例を図7に示す。排気カムシャフト15の外周面と第2カム18Bの内周面とにはそれぞれスプライン(排気カムシャフト側のみ40で示す)が設けられ、これらスプライン同士が嵌合されることにより、第2カム18Bは排気カムシャフト15に軸方向スライド可能に且つ相対回転不能に連結される。
【0053】
第1カム18Aと第2カム18Bの間にコイルスプリング41が圧縮状態で配設される。コイルスプリング41は、排気カムシャフト15の外周部に配置されると共に、第2カム18Bを、第1カム18Aに対し離反させる第1の方向(図中右方向)、すなわち基本状態へと付勢する。
【0054】
他方、排気カムシャフト15の外周部には、第1の方向における第2カム18Bの隣にスラストボールベアリング42が設けられ、さらにこのスラストボールベアリング42の隣に駆動ピストン43が設けられる。
【0055】
駆動ピストン43は、排気カムシャフト15を軸支するジャーナル軸受44の内周部に軸方向スライド可能に設けられている。そしてジャーナル軸受44の内部には、駆動ピストン43の第1の方向の端面に駆動油圧を選択的に供給するための油室45と、油室45に連通された油路46とが設けられている。油路46は、図示しない油圧制御弁に接続され、この油圧制御弁をECU10が制御することにより、油室45に対し駆動油圧が給排される。
【0056】
図7は基本状態を示す。このとき油室45には駆動油圧が供給されておらず、駆動ピストン43はコイルスプリング41に押されて基準位置にある。
【0057】
この状態から油室45に駆動油圧が供給されると、駆動ピストン43が、第1の方向とは反対方向の第2の方向にスライド移動され、これにより第2カム18Bおよびスラストボールベアリング42が第2の方向にスライド移動される。こうして第2カム18Bは基本状態から片弁遅れ状態に切り替えられることとなる。
【0058】
なお、上述の駆動装置および切替機構は一例であり、種々の変形例、応用例が可能である。例えば駆動装置についてはロッカーアームを用いた機構等を採用できるし、切替機構についても、ロッカーアームの位置変更によるカム位相切替等が可能である。
【0059】
次に、本実施形態におけるクランク角と、バーナー装置30を通過する排気ガスの流量との関係について説明する。図8は、基本状態における当該関係を示す。図示するように、排気順序は#1、#3、#4、#2の各気筒順である。ここでクランクシャフトの前端部から後端部に向かう順で、#1、#2、#3、#4の各気筒が配列されている。
【0060】
図9には各気筒の第1排気弁12Aのバルブタイミングを示す。図示するように、各気筒の第1排気弁12Aは、排気下死点(排気BDC)のやや手前のタイミングで開弁を開始し、排気上死点(排気TDC)の若干後のタイミングで開弁を終了する。図8では、#1気筒の排気BDCを基準すなわち0°CAとしてクランク角の値を記載している。
【0061】
基本状態では、各気筒の第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bのバルブタイミングが同じである。従って、図8に示すように、各気筒の両排気弁の同時開弁および同時閉弁に伴って、排気ガスの流量および流速は大きく増減し、排気ガスの脈動は大きくなっている。また排気ガスの流量および流速の最大値も大きい。流量の最大値はQmax1である。
【0062】
これに対し、図10に示すように、片弁遅れ状態であると、各気筒において、第2排気弁12Bのバルブタイミングが第1排気弁12Aのバルブタイミングに対して所定クランク角α(本実施形態ではα=90°CA)だけ遅らせられる。従って、各気筒の両排気弁が互いに異なるタイミングで開弁および閉弁され、排気ガスの流量および流速の増減幅が減少する。即ち、排気ガスの脈動が小さくなり、平滑化され、排気ガスの流量および流速の最大値も減少される。流量の最大値はQmax1からQmax2へと減少させられる。
【0063】
従って、バーナー装置30の作動時、バーナー装置30を通過する排気ガスの流量が所定値以上のときに、片弁遅れ状態として各気筒の第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bのバルブタイミングを異ならせると、排気ガスの脈動を平滑化することができる。そしてバーナー装置30を通過する排気ガスの最大流量ひいては最大流速を低減し、上記の失火や吹き消えを防止あるいは抑制することができる。こうして、バーナー装置30の十分な着火性能および燃焼性能を確保することが可能となる。
【0064】
特に本実施形態では、図10に示すように、片弁遅れ状態であるとき、すなわち一の気筒(例えば#1気筒)の第2排気弁12Bのバルブタイミングを遅らせるとき、当該一の気筒の第1排気弁12Aのバルブタイミングと、排気順序において次の気筒(例えば#3気筒)の第1排気弁12Aのバルブタイミングとの中間に、一の気筒の第2排気弁12Bのバルブタイミングを設定している。言い換えれば、一の気筒の第2排気弁12Bのバルブタイミングがそのような中間タイミングに設定されるよう、一の気筒の第2排気弁12Bのバルブタイミングを所定クランク角α(=90°CA)だけ遅らせている。
【0065】
こうすることにより、排気脈動の平滑化を最大限行うことができ、最大限の失火および吹き消え抑制効果を得ることが可能になる。
【0066】
ところで本実施形態によれば、図10に示すような片弁遅れ状態であるとき、図8に示すような基本状態に比べ、吸排気弁のバルブオーバーラップ量を増大することができる。すなわち、図10に示すような片弁遅れ状態では、図8に示すような基本状態に比べ、一の気筒(例えば#1気筒)の第2排気弁12Bの開弁期間が、次の気筒(例えば#3気筒)の第1および第2吸気弁11A,11Bの開弁期間とより多く重なるようになる。なお各気筒の第1および第2吸気弁11A,11Bのバルブタイミングは同一であり、且つ一定である。
【0067】
バルブオーバーラップ期間中では、第1および第2吸気ポートからシリンダ13内に入ってきた新気を排気管3ひいてはバーナー装置30に送ることができる。よって片弁遅れ状態によりバルブオーバーラップ量を増大することで、排気ガスの酸素濃度を増し、バーナー装置30の着火性能および燃焼性能を向上することが可能である。
【0068】
本実施形態では、吸入空気量を検出する検出手段としてのエアフローメータ4およびECU10が備えられる。そしてECU10は、バーナー装置30を通過する排気ガス流量の代用値として、検出された吸入空気量の値を用いる。但し、排気管3にエアフローメータを設けて排気ガス流量を直接検出してもよい。
【0069】
図11には、本実施形態の制御に関するルーチンのフローチャートを示す。当該ルーチンはECU10により所定の演算周期(例えば16msec)毎に繰り返し実行される。
【0070】
まずステップS101では、バーナー装置30が作動中か否かが判断される。ECU10は、例えば水温センサ27によって検出された水温が、暖機完了時相当の温度に近い所定の目標温度に到達していないときに、バーナー装置30を作動させ、酸化触媒コンバータ6及びNOx触媒コンバータ26の暖機を促進する。また他の条件によってバーナー装置30を作動させる必要があると判断したとき、バーナー装置30を作動させる。よってECU10は、典型的には、検出された水温が目標温度未満のときバーナー装置30が作動中と判断し、検出された水温が目標温度以上のときバーナー装置30が作動中でないと判断する。
【0071】
バーナー装置30が作動中と判断された場合、ステップS102に進んで、アクセル開度センサ25によって検出されたアクセル開度Acが所定値Ac1以下であるか否かが判断される。すなわち、アクセル開度Acが小さく且つ排気ガス流量が大であるときに上記失火および吹き消えが起こりやすいので、アクセル開度Acの大小もバルブタイミング切替判断に含めるようにしている。ここで所定値Ac1以下のアクセル開度には、アクセルペダルが踏み込まれていない減速時(特に減速フューエルカット時)のアクセル開度、およびその近傍のアクセル開度が含まれる。
【0072】
アクセル開度Acが所定値Ac1以下と判断された場合、ステップS103に進んで、エアフローメータ4によって検出された吸入空気量Gaが、比較的大きい所定値Ga1(例えば14g/s)以上であるか否かが判断される。
【0073】
吸入空気量Gaが所定値Ga1以上と判断された場合、ステップS104に進んで、排気カム切替機構が片弁遅れ状態に制御される。すなわちECU10は油圧制御弁を供給側に切り替える。すると図6および図7に示したように、駆動油圧が油路46を通じて油室45に供給され、駆動ピストン43、スラストボールベアリング42および第2カム18Bがコイルスプリング41の付勢力に抗じて第2の方向にスライド移動される。すると第2カム18Bの第2サブカム18Bsが第2弁リフタ16Bを介して第2排気弁12Bを駆動し、第2排気弁12Bが第1排気弁12Aに対し90°CA遅れて開弁するようになる。これによりルーチンが終了する。
【0074】
他方、ステップS101でバーナー装置30が作動中でないと判断された場合、ステップS102でアクセル開度Acが所定値Ac1より大きいと判断された場合、およびステップS103で吸入空気量Gaが所定値Ga1未満と判断された場合、ステップS105に進んで、排気カム切替機構が基本状態に制御される。すなわちECU10は油圧制御弁を排出側に切り替える。すると図5および図7に示したように、駆動油圧が油路46を通じて油室45から排出され、駆動ピストン43、スラストボールベアリング42および第2カム18Bがコイルスプリング41の付勢力によって第1の方向にスライド移動される。すると第2カム18Bの第2メインカム18Bmが第2弁リフタ16Bを介して第2排気弁12Bを駆動し、第2排気弁12Bが第1排気弁12Aと同一タイミングで開閉するようになる。これによりルーチンが終了する。
【0075】
以上、本発明の好適実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。
【0076】
例えば、図12に示すように、第1排気弁12Aおよび第2排気弁12Bの直径を異ならせてもよい。従って第1排気ポート14Aおよび第2排気ポート14Bの出口の直径を異ならせてもよい。図示例では、第2排気弁12Bが第1排気弁12Aよりも小径とされている。このように両弁を異径にすることによって、両弁の開弁に起因する排気脈動をそれぞれ異ならせ、排気脈動をより一層減少、平滑化できる。
【0077】
本実施形態では、基本状態から片弁遅れ状態に切り替えるとき、第1排気弁12Aのバルブタイミングを不変とし、第2排気弁12Bのバルブタイミングを第1排気弁12Aのバルブタイミングに対してずらすようにした。しかしながら、これに限らず、第2排気弁12Bのバルブタイミングを不変とし、第1排気弁12Aのバルブタイミングを第2排気弁12Bのバルブタイミングに対してずらしてもよい。或いは、第1排気弁12Aと第2排気弁12Bの両者のバルブタイミングを、基本状態からずらし、且つ互いにずらすようにしてもよい。
【0078】
本実施形態では、第1排気弁12Aと第2排気弁12Bのバルブタイミングを異ならせるとき、第2排気弁12Bのバルブタイミングを第1排気弁12Aのバルブタイミングに対して遅らせるようにした。しかしながら、これに限らず、第2排気弁12Bのバルブタイミングを第1排気弁12Aのバルブタイミングに対して早めるようにしてもよい。要は両者のバルブタイミングが異なればよいのであり、その態様は任意である。第2排気弁12Bのバルブタイミングを不変とし、第1排気弁12Aのバルブタイミングを早めたり遅らせたりすることも可能である。
【0079】
1気筒当たりの排気弁の数も二つに限られない。複数であれば、その数は任意であり、例えば三つなどとすることもできる。バルブタイミングをずらすときのずらし量は90°CAに限らず任意に定め得る。
【0080】
内燃機関の用途、形式等は任意であり、車載用等に限定されない。上記の各数値も一例であり、適宜変更可能である。
【0081】
バーナー装置に関して、前処理触媒コンバータ及び排気管のうち少なくとも一方は、断面が楕円形や長円形など、非円形であってもよい。前処理触媒コンバータよりも下流側に存在する排気処理装置の種類や配列順序は任意である。
【0082】
以上、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、クレームされた発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。本発明の実施態様は上述の各態様のみに限らず、本発明は、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例を含む。したがって本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 エンジン本体
3 排気管
6 酸化触媒コンバータ
7 燃料添加弁
8 前処理触媒コンバータ
9 筒内燃料噴射弁
10 電子制御ユニット(ECU)
12A 第1排気弁
12B 第2排気弁
13 シリンダ
15 排気カムシャフト
18A 第1カム
18B 第2カム
18Bm 第2メインカム
18Bs 第2サブカム
20 衝突板
21 グロープラグ
21a 発熱部
26 NOx触媒コンバータ
30 バーナー装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気通路に設けられた排気処理装置と、
前記排気処理装置の上流側に設けられ、排気温度を昇温させるためのバーナー装置と、
前記バーナー装置を通過する排気ガスの流量が所定値以上のとき、1気筒当たりに設けられた複数の排気弁のバルブタイミングを異ならせるバルブ駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関。
【請求項2】
前記バルブ駆動制御手段は、前記複数の排気弁のバルブタイミングを異ならせるとき、一部の排気弁のバルブタイミングを不変とし、残部の排気弁のバルブタイミングを前記一部の排気弁のバルブタイミングに対してずらす
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記バルブ駆動制御手段は、前記残部の排気弁のバルブタイミングを前記一部の排気弁のバルブタイミングに対して遅らせる
ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記バルブ駆動制御手段は、一の気筒の残部の排気弁のバルブタイミングを遅らせるとき、前記一の気筒の一部の排気弁のバルブタイミングと、排気順序において次の気筒の一部の排気弁のバルブタイミングとの中間に、前記一の気筒の残部の排気弁のバルブタイミングを設定する
ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記バルブ駆動制御手段は、前記排気ガス流量が前記所定値未満のとき前記複数の排気弁のバルブタイミングを同一とする
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の内燃機関。
【請求項6】
吸入空気量を検出する検出手段をさらに備え、
前記バルブ駆動制御手段は、前記排気ガス流量の代用値として、前記検出手段によって検出された吸入空気量の値を用いる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の内燃機関。
【請求項7】
前記バーナー装置が、燃料添加弁、着火手段および前処理触媒コンバータを含む
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の内燃機関。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−236851(P2011−236851A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110320(P2010−110320)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】